2009/3/7 人類の真の歴史について
-アリスベイリーの著作を基に真の人類史について考察する-
最近、ツァイトガイスト時代の精神を見て衝撃を受けたという話を
2008/11/2付占星コラム『占星学と聖書-キリスト教はエジプト宗教を模倣した?』
に書きましたが、
キリスト教がエジプト宗教を基にして作られたというその話には非常にひきつけられました。
これをきっかけにアリスベイリーや、多くの知識人や著作家の情報を読み漁っていく中で、 一つの人類の進化の歴史についてまとめることが出来たため、以下に記述します。
そして、人類の歴史についてのストーリーを年表形式でまとめました。
情報の整理、並べ替え作業で、筆者の選択やフィルターが入っており、筆者の自身の解釈も付け加えているため、そうしたものとして読む必要があります。
まず、人類の歴史ですが、
現代の進化論では人類は、アウストラロピテクスなどの「猿人」から、ジャワ原人、北京原人などの「原人」、そして、ネアンデルタール人などの「旧人」からクロマニョン人などの「新人」へと、
「猿人」→「原人」→「旧人」→「新人」という風に進化発達してきたと考えられています。
しかし、その考えは、数点の一部の骨から構成されている理論で、猿人から原人、原人から旧人、旧人から新人に移行する過程の骨なども見つからず、点と点を強引につなぎ合わせただけであり、、また、その理論に合致しないような事例もたくさん出て来ているようです。
例えば、猿人や旧人の骨が現在、生きている人間の骨と同じ地層で見つかったりしている例があるようです。
従って、そうすると、創造説論者からの反撃が出てきます。
創造説論者は今から5000年前に天地創造され、神の姿に似せてアダムとイブを創造したという聖書の記述を素朴に信じています。
そういう原理主義的キリスト教徒が米国には4000万人程いるようです。学校で進化論を教えることに対して、真剣に抗議したりしています。
そこで、ツァイトガイスト時代の精神が登場し、かなり衝撃的な作品です。
聖書はエジプト宗教を模倣しているというのです。
しかも他のあらゆる宗教の中に同じようなテーマが見られるというのです。
このセンセーショナルな映像作品が世に出て、私もこれを夢中になって見ましたが、
私が購読している国際情報誌シェア・インターナショナルに、最近、『進化論対創造説』という記事が掲載され、
その記事を見て、気づきがあり、また、ツァイトガイスト時代の精神の内容とも照らし合わせて、私は人類の真の歴史というものが分かってきた気がします。
その記事によれば、聖書は文字通りの意味で、5000年前の出来事を記述していると考えてはいけないのであり、 多くの識者によって、何百年もかけて、手を加えられて今日のかたちとなったということです。
それで人類の真の歴史は、1850万年前に始まり、今日に至るまで、ハイアラキーの覚者方の指導や監督のもとで、長い年月をかけて進化してきたというものです。
世界の様々な宗教で、この1850万年前からの人類の誕生や進化の過程について、象徴的に記しているため、使われる概念がほとんど似ており、キリスト教はエジプト宗教とそっくりであり、他の世界の様々な宗教とも似ているわけです。
大洪水という概念も、アトランティス文明の崩壊を指したものと解釈すると、何故、世界の宗教の中にその大洪水の概念が存在するかすんなりと納得できるのです。
こうした歴史観に立てば、進化論と創造説は矛盾しないのであって、この歴史観の中に両者は統合されてしまうのです。
(クリックすると拡大します)
以下に、アリスベイリーの著作や、複数の知識人や著述家の著作を参考として組み立てた人類の真の歴史について記します。
年代 |
出来事 |
約1850万年前 |
惑星ロゴスがサナットクマラとして地球に化身し、以後、エーテル体で地球上に留まり続ける。このことによってそうでなければ想像できないほどゆっくりだった進化がわずかな時間周期の間に引き起こされた。動物人間のマインドの胚種を刺激し、自己意識のある理性を備えた単位である人間が誕生する。
(人間王国の出現)
cf.知恵の木の実を食べる(旧約聖書)
当時の人類はそのまま放っておいても長い永遠にもわたる時を経て、動物王国を離れて人間王国へと進み、自己意識のある機能的な理性を備えた存在になっていただろうと思われるが、しかし、その場合、進化の過程は非常にゆっくりとしたものになっていたと思われる。
※おそらくこの非常に難解な秘教的な出来事が起こり、動物人間のマインドの胚珠が刺激されて、自己意識のある人間が誕生したということこそが、聖書に書かれている”知恵の木の実を食べて善悪を知るものとなった”ことを示していると思われる。 |
〜約1750万年前 |
サナットクマラとカルマ的関係のある存在者方が最初に仕事をする。
(目的:全ての生命に個我意識を発達させること)
レムリア時代の霊的な存在者方が地球に訪れた後、彼らの計画は組織化され、様々な役割に振り分けられて進められることになり、自然のあらゆる領域の進化過程がこの最初のブラザーフッド(霊的な存在者方)の意識的指導のもとに置かれた。
→この存在者方のハイラーキーは今も存在しその仕事は着実に進んでいる。彼らは肉体やエーテル体として地球上に我々と共に存在し、人類の進化過程を導いている。
またエーテル界にシャンバラが創設される。(ゴビ砂漠上空) |
1700万年前 |
ハイアラキーは濃密な物質界に秘儀のための組織と本部を置き、急速に目覚めつつある人類の必要を満たす決定をする。
最初の居住地:南アメリカ中央にあるイベズの寺院(古代マヤの遺跡、太陽崇拝)
2つ目の支部:アジアに設立(ヒマラヤと南インドの覚者方はこの支部の代表者
cf.トランスヒマラヤ密教学派 南インドロッジ
人間単位のエネルギーセンターを発達させ、脳を刺激し、動物人間を物質界において完全に自我意識的にすることがシャンバラの指導のもとで働いていた初期のこれらの覚者方の仕事の一部であった。
明確に物質的な方法を用いることが必要であり、肉体への刺激という方法が用いられ、様々なセンターを通して働くエネルギーの法則が教えられる。
cf.堕落した男根崇拝の教え、タントラ魔術やハタヨーガの実践 ・・・初期の寺院で行われた実践の残存物
レムリア時代と初期のアトランティス時代の幼稚な人類は自分が何であるかを象徴とある方法を使って教えられなければならなかった。(現代からみれば粗野で信じがたいもの)
※この粗野で信じがたいものということが何を意味するのかは不明 (注1) |
〜数百万年前 |
数百万年前になって人間は十分に自己中心的になり、個別化していると感じられるようになった(ここまで来るのに長い年月を要した)ため、人間は個人であるがより大きな全体の一部に過ぎず、個人の利益はグループの利益に従属させなければならないことを教える必要が生じ、次第に教えは再編成され、カリキュラムは増えていった。
(→カルデア、エジプト、ギリシア他の多くの驚嘆すべき神秘学校が存在するに至った)
※つまり、初めは十分、自我意識的に利己的にするために主に肉体を刺激する技法を用いて自我を育成したが、数百万年前に人類が十分自我意識的、利己的になった為、ハイアラキーは教えの内容を変えたことが書かれている。
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〜数十万年前 |
<カリキュラムの再編成>
神秘主義→科学的な秘教へ
自我意識、利己性の育成→グループ意識の確立(自分の利益をグループの利益に従属させる)
cf. 前個的→個的→超個的 (トランスパーソナル心理学)
トランスパーソナル心理学では人間の精神発達ラインとして、前個的状態から個的状態、さらに超個的状態へという発達ラインがあるとされている。
これを新生児の発達心理学で考えると、前個的状態は、メラニークラインが対象関係理論で説明するように乳幼児の太古的自己愛的状態であり、まだ自我が生じていない状態である。分離個体化の過程によって徐々に自我というものが生成され、自我が強固に築かれて十分に利己的になった段階で、今度は子供は社会的共同体に参加して、他人の存在に目を向けて、他人と協力することを学ぶのである。
生まれたばかりの新生児は自我がなく、太古的自己愛的状態の中で、母親と一体化しており、自我というものはまだ存在していない状態である。次に自我が出来ると最初は子供は自己中心的で、残酷な存在となり、その後、生育して、兄弟や友人や学校の先生や近所の人達と接し、社会的共同体に参加していく中で、他人の存在に気づき、協力して生きることを学び、最終的には、他人と自分は一体であり、全ては一つであり、自我を失って、忘我の状態、つまり行為者がいない状態になっていくのである。この段階は真我の状態とか、悟りとか言った言葉で説明されている。
トランスパーソナル心理学で記述される前個的状態→個的状態→超個的状態への発達ラインは、1850万年前に人類のマインドが刺激されて、初めて自己意識のある人間に向けた歩みが始められた時点から、現代までの壮大な人類進化史の中で、覚者方の保護、監督、育成のもとで演じられており、それが、一人の人間が生まれてから、死ぬまでの間の生涯においても再演されていると考えられる。
数百万年前の、ハイアラキーの覚者方のカリキュラムの変更が行われた時期は、人類が利己的な段階から、他人と協力することを学ぶ段階への移行が行われた時期であると考えられる。そこで生じた問題とは、当時、比較的未発達の一般人類の中で、権力や社会的地位を得ていた少数の比較的進化した弟子たちの中で、この覚者方のカリキュラムの変更に従わなかった人々が現れたということである。(これについては以下の記述に続く)
数百年前に上記のようなカリキュラムの再編成を行った時に次のような状況が起こった。イベズの覚者方が(再びシャンバラの大師方の指導のもとに)寺院へと撤退し、秘儀をより達成困難なものにし、誤用と曲解に対抗したとき、かつて追随者であった大勢の人々、大きな力と知識を持った多くの人々が覚者方に戦いを挑んだ。これが黒魔術と白魔術が現われた原因である。この物質性の勢力(黒魔術)と光の勢力(白魔術)の戦いが最高潮に達したとき、ハイアラキーが介入して文明を一度、終わらせることとなる。(アトランティス文明の終わり)
cf.洪水という浄化の水−旧約聖書の聖書のノアの箱舟の物語
※洪水という概念は世界の様々な宗教に存在しているらしく、この旧約聖書の大洪水とノアの箱舟の物語はアトランティス文明崩壊時の出来事を表している。従って、旧約聖書は5000年前の出来事を記したものではない。
当時、大勢の人々が比較的低い進化段階にあり、必然的に肉体に偏極していた。覚者方は当時の人類の霊性(理想主義)を育成するために今日の科学技術よりも発達した機械文明を人類に贈り物として提供した。
(現代よりも高度に発達した科学文明)
この当時の人類が比較的未発達にあった時代に高度に進化してそのほとんどが覚者方の下で、弟子道を歩んでいたのが、ユダヤ民族である。ユダヤ民族は
以前の太陽系(第3光線)で高位の段階に昇れなかった人々であるというようなことが、アリスベイリーの著作の中で記述されている。従って、一般人類よりもはるかに古い起源を持っている民族である。
より高位の段階に昇れなかったといっても次の第2光線の太陽系の中では、高度に進化しているのであって、ちょうど落第して同じ学年を繰り返した人が一つ下の学年の学生の中では優秀なのと同じである。
文脈によれば、 おそらく覚者方のハイアラキーのカリキュラムが再編成された時に、覚者方に反発した人々の中に、この高度に進化したユダヤ人の弟子たちがいたと思われる。彼らは優秀なので当時の未発達な人類の中で、物質的力を得ることが出来たと思われる。これは現代でも同じである。
ユダヤ人の起源については、アリスベイリーの著作の中に興味深い記述がみられる。
その記述によれば、ユダヤ民族とは覚者方の宝物(物質)を手放すようにとの教えに背いて、公然と反発した3人の弟子たちの子孫であると記されている。
この3人の弟子たちは宝物(物質)を手放すことに従わず、共に結束して何があってもお互いを支えていくことを誓い合って、覚者方から去っていったと記されている。
この3人は覚者方を殺して埋葬した人々であり、フリーメーソンにいる人は皆このことを知っているそうである。またこの3人は、フリーメーソンを創始し、最初の伝統を築いた人々であると書かれている。
※ちなみにロスチャイルドの密謀(ジョン・コールマン著 太田 龍訳)によれば、ロスチャイルド家の秘密の家系図によれば、旧約聖書の中に出てくるバビロニアを最初に武力で統一したニムロデがフリーメーソンの創始者であり、またロスチャイルド家の祖先ということになっているそうである。
このニムロデの記述が旧約聖書の中で、象徴的なものであるとすると、このアリスベイリーの著作の中で言及されている覚者が宝物を手放すように指導した時にその教えに背いて、公然と反発した3人の弟子たちの記述と、合致してくるのである。
この3人の弟子たちがユダヤ民族の先祖であり、またフリーメーソンの創始者であり、またロスチャイルド家につながってくるようである。
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1万年前
〜3千年前 |
<四大文明>
メソポタミア文明
エジプト文明
インダス文明
黄河文明
これらの文明はアトランティス文明が全て滅んだ後に生き残った人々によってつくられた文明であり、アトランティス文明と完全に断絶しており、アトランティス文明の名残を伝えるものはほとんど失われたと書かれている。
このアトランティス文明が終わった後に、利己的で最も力のある人々が一般大衆を支配するような文明社会が出現している。初期のアトランティス文明で覚者方の指導を受けていた頃の人類はそうではなかったが、アトランティス時代後期になると、富と権力を持つ人々が公然と覚者方の指導に反発し挑戦したのであり、それが上記に記したように大洪水へとつながるのである。
大洪水後のバビロニアで、ユダヤ人の子孫であるニムロデがバビロニアを武力で支配して、”地上で最初の権力者となった”というような記述が旧約聖書になされている。
そして、この大洪水後の人類最古の権力者が、フリーメーソンを創始して、その子孫がロスチャイルド家であるというのである。
フリーメーソンは春分点が牡牛座にあり、エジプト文明が栄えてピラミッドが作られた時代に秘密結社として、その力を保存してきたようである。
現在はその大洪水後の支配者の統治が続いているのであり、物質主義の勢力によって支配、管理されている社会である。
(cf. カリユガの時代)
第二次世界大戦というのは、この太古の物質性の勢力と光の勢力の戦いに起源しており、当時の対立する勢力がそれぞれ転生して、現代社会においてもアトランティス時代の当時と同じような地位や社会的身分に就いて相対峙したのが、この戦争であった。
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2000年前
〜近代 |
春分点が魚座に入った時を境に、ちょうどイエスが誕生し、それがローマ帝国の国教となり、キリスト教全盛の時代がおとずれた。キリスト教は魚座の宗教であり、献身と理想主義をもたらした。その結果、
十字軍遠征が行われ、国王がローマ教皇にひざまずき、迷信がはびこり、芸術や学問などの全ての基礎として神が前提とされた。神を前提とするスコラ哲学や前提となる聖書などのテキストを演繹していく演繹法がはやり、「哲学は神学の下女(はしため)(ancilla
theologiae)」と呼ばれた。
このように中世はキリスト教が西洋社会に浸透し、それはまた暗黒時代などとも呼ばれるが、近代にはいって、まず、ルネッサンスが起こり、宗教改革が生じ、イギリス経験論や大陸合理論などが起こって、西洋社会に近代科学が生じ、その結果、産業革命が起こって、それがイギリスから世界に輸出されていった。
そして、アメリカ独立革命、フランス革命、ロシア革命などが起こり、世界に革命運動が起こっていった。
その背後で、暗躍したのはフリーメーソン、あるいはイルミナティであり、それらの秘密結社は理性を重視している。
フランス革命では理性の祭典がもようされ、キリスト教に代わる新しい宗教を発明する必要性について語られた。
当時、衰退したスペインに代わって、中世からオランダを拠点として商業を活発に行なっていたユダヤ商人が、貿易船に共同で出資する仕組み(株式会社の起源)や、証券取引所などをつくり、資本主義の最初の原型が作られていた。
フリーメーソンは上記にも述べたように、エジプトの秘密結社を起源としているが、中世のキリスト教全盛の時代には、ユダヤ人は迫害され、全ての職業から締め出されていたため、貸金業などを行うしかなかったのであり、またユダヤ人が創始したフリーメーソンにも厳しい時代であったと思われる。
それを盛り返し始めたのが、ルネサンスや宗教改革などが起こって、社会がキリスト教の支配から解放されていった時期であり、その最も象徴となるのが、イギリスで17世紀につくられたイングランド銀行である。これが世界最初の中央銀行となり、アメリカ連邦準備銀行の創設などにもつながっていくのである。このイングランド銀行は世界で最初の信用創造を行ったのであり、金1紙幣2の割合で、紙幣の発行をイギリスの王室が許可したことが最初の悲劇とされる。
近代社会における銀行業の台頭とは、実は、水瓶座の象意なのである。
国境を越えて、世界を一つにしようとする、グローバリゼーションを推進する強力な機関であり、ネットワークである。
このイングランド銀行はやがて、イギリスでロスチャイルド商会を設立したネイサン・ロスチャイルドに掌握されていくのであり、次いで、1913年に連邦準備法が可決され、アメリカ連邦準備銀行が、ロスチャイルドやロスチャイルドの代理人であるウォーバーグ、JPモルガン、ロックフェラーといた株主による民間機関として創設されるのである。
イギリス政府がロスチャイルドの資金によって、帝国主義時代に世界の分割をフランスなどとともに進めたのが、19世紀であり、フリーメーソン、中央銀行の創設、ロスチャイルドというのは一つの”支配者”というカテゴリーで括られるのである。
そして、日本の明治維新を裏から操った武器商人トーマスグラバーはフリーメーソンであり、グラバーは薩摩と長州の志士たちを英国に留学させ、後に日本に近代的な政府をこのこのメンバーたちがつくるのである。江戸幕府を倒した明治維新という日本の革命はフリーメーソンのコントロール下によってすすめられたと言える。
そして日露戦争ではロスチャイルドの代理人であるジェイコブ・シフからお金を借りて、日本はなんとかロシアに勝利するのであるが、それはフリーメーソン=ロスチャイルド=英国にとってみれば、ロシアの中国への南下を抑えるためであったと言われている。
従って、日本は明治以来、ずっとこのフリーメーソン=ロスチャイルドによって操作されているといえる。
このフリーメーソン=ロスチャイルドは、バビロニアを武力で統一したニムロデにさかのぼるのである。
彼らのさらに祖先はかつてハイアラキーの覚者方の”宝物を手放して門をくぐるように”という指導に公然と反発して、背いた弟子たちに起源していることは重要である。その者たちが現代社会の支配者であり、世界の対立する勢力に武器を与えて戦争を起こし、世界を混沌と保って人類に対する彼らの支配を維持しているのである。
彼らが人類の幸福や進歩を遅らせ、妨げていると言える。
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現代 |
時代を通じて、ハイアラキーはヘルメス、シャンカラチャリア、ヘラクレス、仏陀、イエス、マホメットなどの幾多の教師を人類の中に送り込み、人類の進化を舞台の背後から導いて来た。現在、覚者方は人類の神聖なる自由意志を尊重し、決して侵すことはなく、人類自身にその未来を任せている。
覚者方は自分たちの進化の周期により、いつか人類の中に再び、戻っていかなければならないことを知っていた。
人類が十分に進化発達を遂げたこともそのような覚者方の到来を可能にした。第二次世界大戦で物質主義の勢力に光の勢力が勝利した後、ハイアラキーの覚者方は、人類がこの戦争を教訓に平和に生きることを選択し、世界の資源を分かち合う、新世界秩序に移行していくことが期待された。そのために世界の善意の男女で構成される世界奉仕者の新団体も結成された。
然し、アメリカは一国だけ戦勝国となり、IMF、世界銀行体制により世界を経済的に支配し、発展途上国を支配する体制が出来上がる。またソ連との間に冷戦が生じ、また冷戦後もアメリカはレーガン政権以来、新自由主義経済を推進し、商業至上主義というかたちで、先進国と発展途上国など支配層と被支配層に分裂させ、世界を大きな格差社会に導いている。物質性の勢力は株式市場や商業至上主義の中に形を変えて存続している。世界の支配層の思想には戦争によって自分たちの経済的利益を確保しようとするものがある。
cf.ブッシュ政権のネオコンとナチスの類似性
このような世界の中でハイアラキー覚者方の長である世界教師は世界に公に戻ることを宣言し、ロンドンのアジア人地区に入り、アメリカ、日本のマスコミに登場することが待たれている。物質主義の勢力もハイアラキーの外的顕現を阻止しようと必死である。分かち合いの社会を築くために人類の中で、どちらの陣営に就くかが試される時が近づいている。
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(注1)
『レムリア時代と初期のアトランティス時代の幼稚な人類は自分が何であるかを象徴とある方法を使って教えられなければならなかった』、とか、『当時用いられた方法が現代から見れば粗野で信じ難いもの』とか、『堕落した男根崇拝の教え、タントラ魔術やハタヨーガの実践は初期の寺院で行われた実践の残存物である』などと、アリスベイリーの著作の中に書かれているのですが、これは一体何を意味しているのかと非常に疑問が沸きます。
堕落した男根崇拝の教え、タントラ魔術やハタヨーガの実践
・・・ 初期の寺院で行われた実践の残存物
私はこのことを以下のように解釈しました。(秀吉)
レムリア時代とアトランティス時代初期の人類は、強い自我や発達した感情、情緒を持たず、自我の統合が未熟な弱い存在であったと思われる。覚者方による慎重な自我と感情、情緒の育成を必要としたのである。
太古の人類が屈強な肉体を持った野蛮人で戦闘的な存在であったというのは真実でなく、映画などではよくそのように描かれるかもしれないが、実際には自分という存在をあまり意識していない子供のようなか弱い存在で、個人を意識せず、他者との自我や感情の境界線がはっきりしない群れのような存在であったのであり、十分に利己的な自我と豊かな感情表現や感受性に基づいた高次の欲望を持つには覚者方の育成を必要としたのである。
当時、用いられた信じられないほど粗野な方法というのは、何かと考えると、私の考えでは、当時使われた方法の残存物が、堕落した男根崇拝やタントラ魔術やハタヨガであると記述されていることから考えると、当時の方法は性器を刺激したり、性的に快楽を得る方法を覚者方が積極的に教えたということではないかと思うのである。
つまり、まず肉体の感覚を満たすことによって、触覚、味覚、嗅覚などを発達させ、自我の境界線としての皮膚感覚や身体感覚を明確に意識させなければならなかったのである。
これは自我の統合が未成熟な精神分裂病の人がしばしば自我感覚の希薄や感情の希薄など、自我解体の恐怖にしばしばおそわれることが臨床的に知られているが、そういう時に分裂病の人は自我の解体を避けるためにマスターベーションをしきりに行うことが観察されている。
これは身体感覚を充足させて、自我の統合を維持しようとする試みなのであって、この人類太古の未熟な発達段階の記憶に由来するものである。精神分裂病とは早期の乳幼児の母子関係の段階に外傷があるとされ、幼児期の人類の発達段階に相当するのである。分裂病でしばしば確認される弱い自我や統合の欠如、感情の希薄や平板は幼児期の人類の姿を象徴していると思うのである。
現代においてカルト的な新興宗教が乱交的な集団セックスを行ったりするのは、このレムリア時代とアトランティス時代初期の記憶やカルマに基づくものではないかと思われるのである。
このタントラやハタヨガということになると、インドの霊的教師である和尚ラジニーシが思い出されるのである。彼はアシュラム内で弟子同士がフリーセックスすることを奨励し、しばしばセックスグルと呼ばれていた。
彼は肉体の欲望を放棄する前にまず、あなたは肉体を発見しなければならないとして、肉体の感覚を満たすことを奨励したのである。これらの技法においては、まず、肉体の欲望を刺激してそれを十分に満たし、その欲望を育成するのである。そうしたのちに初めてそれらを放棄することが出来ると彼は説くのである。
彼のアシュラムに集まってきたのは自我の発達が未熟で善良なパーソナリティーであったので、そのようなタントラやハタヨガの技法が用いられたのである。
ラジニーシや彼の弟子たちも、レムリア時代やアトランティス時代初期に由来する何らかの記憶やカルマがあるのかもしれない。
こうした自我や情緒の発達が未熟な人類を育成するために覚者方はこのような粗野で信じ難い方法を用いなければならなかったのである。
またこのように未熟な人類を相手にする場合、覚者方は人類をある程度、管理するかたちを取らざるを得ないため、当時の覚者方と人類の関係は6/8の関係であったと思われる。
弟子である人類を明白に管理したり、指示することによって、未熟な人類を育成したのである。 アトランティス時代に当時、覚者方は比較的未発達な人類を動員して巨大建造物をつくらせたと、アリスベイリーの本に書いてあるが、人類と覚者方の間にこの当時はまだ支配-被支配関係があったのである。
これがなくなって5/9の関係になったのが、大洪水後である。
現在では人類の神聖な自由意志を覚者方が侵すことはないのである。
因みに日本人や中国人などの黄色人種はこのレムリア時代の直接の子孫であるようである。
感情情緒の発達を目的とした第四根本人種であるそうである。
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参考・引用文献:
『ホワイトマジック』アリス・ベイリー著
『ハイアラキーの出現』アリス・ベイリー著
『秘教心理学』アリスベイリー著
国際情報誌シェア・インターナショナル2008年12月号覚者より『進化論対創造説』
http://sharejapan.org/sinews/200/205/post_215.html
『決然たる政治学への道』副島隆彦著
『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』ヴィクターソーン著
『金融のしくみは全部ロスチャイルドがつくった』阿部芳裕著
『ロスチャイルドの密謀』ジョン・コールマン著
『日本人が知らない「人類支配者」の正体』船井幸雄・ 太田龍共著
『石の扉―フリーメーソンで読み解く世界―』加治 将一著
『あやつられた龍馬』加治 将一著
参考資料:
ツァイトガイスト時代の精神
http://video.google.com/videoplay?docid=1431037135738418803
※この時代の精神が結論づけているイエスが実在しないという説には賛同できないものの、キリスト教がエジプト宗教や世界の宗教に類似していて、模倣したという説は、説得力があり、全ての宗教が似通った概念を持つのは、1850万年前からの人類の進化の歴史という一つの大きなテーマについて扱っているからだと理解できる。
創造科学
http://www.ne.jp/asahi/seven/angels/
※創造説について科学的な見地に基づいて真剣に考察しているサイト
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