2008/7/21 超人ジョージ・アダムスキー
ジョージアダムスキーという名前を聞いたことがあるだろうか。
UFOの目撃情報を放映するTV番組の中で、アダムスキー型UFOという分類名が時々出てくるのであるが、UFO研究家のあいだではこの名称がよく使われている。
ジョージアダムスキーは宇宙船や宇宙人との遭遇体験についての著作を数多く出版している。このようなUFO遭遇体験とか、宇宙人との接触体験を持つ人たちは、UFOコンタクティーと呼ばれているが、彼は元祖UFOコンタクティーの一人である。
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アダムスキー型UFO |
アダムスキー全集第10巻『超人ジョージアダムスキー』 |
全13冊の『新アダムスキー全集』という著作集が中央アート出版社から出ているが、これはアダムスキーがUFOと遭遇し、宇宙船に乗せてもらった体験や、宇宙船内の様子を細かく描写していたり、また金星人との会見とか、彼の宇宙哲学を書き表したものである。宇宙哲学と言ってもそれは、秘教の系統に属するもので、あらゆる宗教や科学の背後にある根源的な源、真理を明らかにしようとした神智学とか、あるいは不朽の知恵の教えの一部であり、彼はいわば秘教学徒である。
彼の革新的な体験談や哲学は、当時の懐疑的な社会にあって、その真偽は論争の的となり、彼をペテン師呼ばわりしたり、変人扱いする人も多かったようである。
然し、彼の全著作を読んで、その体験の質を吟味すると、明らかに彼は他のUFOコンタクティーとは一線を画している。
彼は単なるUFOコンタクティーであるばかりでなく、宇宙哲学について教える教師であり、「ロイヤル・オーダー・オブ・チベット」という団体を作って、そこで宇宙の法則について講義していた。つまり、チベットの教えに学ぶ、密教学徒であり、霊的教師の一人である。
彼のUFO体験の真偽分析だけに捉われていては、彼の本質である宇宙哲学や、宇宙の法則を教える教師としての彼の役割を全く捉えそこなうのである。
彼のUFO体験は宇宙哲学や秘教の教えとは切り離せないのであり、現在の人間社会の物質主義への偏りが、人間社会の分離分割や人間社会の存続にとっての脅威となる環境破壊などをもたらしている、その霊的危機への警鐘がUFO問題である。だから単なるUFOが存在するかどうかの議論ではないのである。
彼の主張、そして、その後、私が得ている情報によれば、宇宙人は地球が核実験により、核放射能で汚染されているという危機について地球人に警告してきたのである。
地球上の機器類(例えばガイガーカウンターなど)で検出できないもっと精妙なレベルで、汚染が進んでおり、近年、若年層の痴呆症が流行ったり、難病、奇病や癌の発生率が高いのは、この核放射能汚染の影響によるものだという。
そして、彼らは地球人を見守り、そして援助するために地球に飛来しているのであるというこの事実が重要なのである。
そうした哲学的、精神的背景を全く理解せず、単なる物体としてのUFO現象の科学的妥当性のみにだけ関心があるような人々は、全くUFO問題の本当の意味を識別することができていないと言える。
単なるペテン師や詐欺師があのような優れた質の高い、宇宙哲学について論じることが出来るとは考えられず、また複数の証人がいるアダムスキーのUFOと宇宙人(金星人)との遭遇体験について否定することの方が難しいと思われる。
このUFOに関しては、多くの情報であふれているが、これはUFO問題の真実を知らせたくない権力筋の意向による隠蔽工作だとも言われている。
似たような情報で少し異なる情報を大量に流したり、あるいは宇宙人が凶暴で、人体実験をするという恐怖心を大衆に押し付けるような情報を流すことによって、情報の信用性を損なうのである。
まず、おかしいのは宇宙空間を高速で飛んで地球にやってくるほどのテクノロジーを持つ、宇宙人が地球を攻めるつもりなら、とっくに攻めていなければおかしいということが、よく考えれば自明なことなのであり、「怖い宇宙人説」というのは、意図的に流されている可能性が高いといえる。
実際、UFO問題の本質とは、我々の太陽系の他の惑星には高度に進化した文明を持つ、人間が住んでおり、地球に度々やって来ては、地球の核放射能汚染を浄化するなどの援助をしてくれており、ミステリーサークルを作って、我々地球人が大宇宙の中に孤立する存在ではなく、他の惑星にも仲間がいることを伝えに来ているということなのである。
それを彼らは我々の自由意志を侵さない範囲で、カルマの法則に配慮しながら、控えめに行なっていると言える。
当初、アダムスキーはアポロ計画で、月の裏側の写真が取られた時に、それは偽物だと言ったそうである。それは彼は月にも人間が住んでいると信じていたからである。
彼の考えでは火星にも金星にも太陽系の他の全ての惑星には人間が住んでいるのである。
実際、それは真実のようである。
然し、この話しを難しくしているのは、この部分であり、彼ら宇宙人は、金星や火星などの他の太陽系の惑星に居住しているのであるが、我々人間がそこに言っても何も見えないということがある。
それは彼らの波動が高いので、我々には見えないということである。
秘教や神智学の教えでは、我々の物質界には固体、液体、気体という3つの状態が存在するが、その上位にさらに4つの物質の状態が存在し、エーテル界の上位4亜界と呼ばれている。
我々の人体にもエーテル体があり、肉体に重なるようにして存在しているが、例えば、中国の気功とかで知られている気のエネルギーとは、ナディと呼ばれる繊維状の精妙な神経組織をこの気のエネルギーが循環しているのである。これらは現代科学では全く測定できないが、民間療法などで、針治療などでは応用されている。
あるいは脊髄にそって7つのチャクラが存在したり、また肉体の周りをオーラというエーテルの放射で覆われている。それらはエーテル界に属するため、エーテル視力がなければ見ることが出来ない。
それと同じように、宇宙人も固体、液体、気体よりももっと上位の物質の状態で存在しているがゆえに、我々には見ることが出来ず、彼らが宇宙船で、地球に訪れた際も我々に見えるように波動を落としてくれた場合にのみ、我々に見えるようになるようである。
彼らが意図的に波動を落として、見せたい人に自分たちの宇宙船の姿を見せているようである。 彼らは地球人の中で心が開いている精神的な人を選んで、出現しているのである。
これは後述するが、だからこそ、出生図上で、水瓶座が強調されていて、広くグローバルに誰とでも友好関係を結べるような心の開いた人物こそ、彼らが選択する相手である。
宇宙船が上空に停止していて、突然消えるのが何度も目撃されているが、それは波動をあげて、見えなくなったからである。突然、別の場所に瞬間移動したわけではないという。
このことが、この問題を難しくしているのであり、ジョージアダムスキー自身も自分が体験した事柄のこの側面について、理解が足らなかったため、宇宙探査で、月面の科学的データとか火星の科学的データが出て来た段階で、彼の主張と食い違うところが出て来て、説得力を失っている面があるのである。
然し、メキシコとか、ペルーとか、南米大陸で、たくさんのUFO目撃体験が報告されており、明らかに宇宙人は来ているのである。それも友好的に来ているのである。
人類が持つ計測機器類は、エーテル界を測定できないため、我々地球の物質科学では、これらの現象を把握することが出来ず、現在、精神性や霊性の面から、この問題を捉えている人の方が、正しくこの問題の真実性について理解しているのである。
ジョージアダムスキーのチャートを作成してみると、宇宙人問題の本質を彼のチャートがよく現している。
まず、ラグナロードの木星が3室に在住し、月からみて3室支配の水星が10室に在住し、3室支配の土星が3室にアスペクトを返している。 そしてさらに金星も3室に在住している。3室が非常に強調されているのが分かる。
また太陽からみて3室支配の水星が1室に在住しているが、太陽は仕事の表示体である。
またラグナから見て、9室支配の太陽が5室で高揚し、7、10室支配の水星が5室で太陽と接合している。
5−7、5−10、9−10、7−9のラージャヨーガを5室で形成している。
5室は3室から3室目で3室の本質を表すハウスである。
このような惑星配置からみて3室が非常に強調されているのが分かるが、3室は文筆、出版のハウスである。
従って、彼が『空飛ぶ円盤同乗記』をはじめとした著作によって、彼の宇宙船と宇宙人との遭遇の体験や、UFO問題の真の意味について、世の中に知らせようとしたのはこのためである。後にGAP「知らせる運動」を組織して、雑誌を発行して、UFOの真実について知らせようと、国境を越えた世界的な活動も展開している。
この辺り、3室は彼の水瓶座に該当し、そこにラグナロードの木星と金星、そして、土星がアスペクトして、水瓶座が強調されていることから理解できることである。
水瓶座は、同じ階級とか、グループの仲間との交友関係を表し、これは時には国境を越えた世界的な仲間達との交流にもつながるのである。水瓶座の特徴とは、国境に縛られないという所であり、活動や交友は世界的広がりを見せるのである。
従って、そのことを考えると、何故、アダムスキーの3室が水瓶座なのかもよく理解できるのである。
UFO問題の本質とは、この太陽系の宇宙の仲間達が、我々の地球に飛来して、我々を仲間に加えようと、彼らの存在をアピールしているということである。
彼らはミステリーサークルなどで、地球人の自由意志を侵害せず、また害を与えない活動に限定してそれを行なっているのである。 そして、そればかりか、彼らは我々地球人の目に見えないところで、我々を援助して、核放射能汚染などを中和し、無害化して、そうでなければとっくに住めない惑星と化していた我々の地球の生活環境を浄化してくれているのである。
つまり、UFOとは、太陽系の他の惑星の仲間との交流のことを表している。つまり、国境ばかりか、惑星の垣根も越えて、交友関係が宇宙に広がっていくのである。
であるから、今現在、春分点は魚座の6度付近にあるが、春分点が水瓶座に移行してこれからやってくる水瓶座の時代とは我々の活動領域が太陽系の他の惑星に広がっていく時代である。宇宙時代の幕開けである。
宇宙人が我々の地球に訪れて、そして、我々も火星や金星などの別の惑星を訪問するのである。
そうして、太陽系という一つのサークルの中に我々も仲間として加えてもらうのである。
であるから、宇宙人と接触することは水瓶座に惑星が在住している人でないと難しいかもしれない。
それは宇宙人との交流は、他の国の人々との国境を越えた交流に等しい活動だからである。
宇宙人との交流はそうした交流の延長線上にあるのである。
人種や言語や異文化を超えて、同胞と、交流出来るような人物がおそらく、宇宙人と交流できる人である。
であるから、UFOコンタクティーとはどこか変人で、奇妙な人であるのは、彼らが水瓶座の人だからである。
非個人的で、博愛的で、普通の人と変わった感覚の持ち主が多いのである。
UFOコンタクティーの人々のチャートを調べてみれば、おそらく、水瓶座が強調されているのではないかと思われる。
例えば、全く話しは変わるが、民主党の鳩山由紀夫がかつて、「ユートピア政治研究会」という政策集団を結成して活動していたようである。その時のことか、それから少し後のことかは定かではないが、彼は以前、「友愛」という概念を打ち出したり、”牛(家畜)にも人権”をというような博愛的(人間や動物を区別せずにあらゆる生命を平等に扱う)な概念を主張したりしたのは、彼が水瓶座の性質を持った人物であることを象徴している。
彼が「宇宙人」と呼ばれたりするのもそうした奇矯な言動や変人なところがあったからだと思われる。実際、彼のチャートを出生時間が分からないので12時で作成すると、水星が水瓶座に在住している。
水瓶座の人物はそのように一見、変わった風変わりな人物と評価されやすい傾向がある。
民主党のチャートを作成すると、水瓶座に木星と金星が在住しているが、民主党に彼の存在が大きな役割を果たしていることを物語っている。あるいは、彼の他にも水瓶座の特性を備えた人たちが多く入党しているとも考えられ、水瓶座の時代の要請に合致している。
以前、2007/4/5の占星コラム"映画「イージーライダー」に学ぶ"の中で、触れたことがあるが、
宇宙人が、既に地球に大勢住んでいるというような話は、ニューエイジの潮流の一部であり、我々の住む地球が他の太陽系の住人たちの仲間入りをするという、まさに水瓶座の時代のテーマを表しているのである。
(アダムスキーの著作)
『空飛ぶ円盤同乗記』(アダムスキー 著 / 大沼忠弘 訳 / 角川春樹事務所(ボーダーランド文庫) (1998年6月)
『新アダムスキー全集』(ジョージ・アダムスキー 著 / 久保田八郎訳、中央アート出版社)
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第1巻『第二惑星からの地球訪問者』 (1990年4月)
第2巻『超能力開発法−テレパシー能力の秘密とその実践』 (1990年5月)
第3巻『21世紀 / 生命の科学−進化した惑星人から地球人に伝えられた12のレクチャー』 (1990年6月)
第4巻『UFO問答100』 (1990年8月)
第5巻『金星・土星探訪記』 (1990年10月)
第6巻『UFOの謎』 (1990年11月)
第7巻『21世紀の宇宙哲学』 (1990年12月)
第8巻『UFO・人間・宇宙』 (1991年1月)
第9巻『UFOの真相』 (1991年4月)
第10巻『超人ジョージ・アダムスキー』 (1991年8月)
第11巻『肉体を超えて大宇宙と一体化する方法』アダムスキー述 / アリス・ポマロイ著 (1997年8月)
第12巻『宇宙の法則』 (2004年12月)
別巻『UFO-宇宙からの完全な証拠−金星・火星・月に関する真相』 ダニエル・ロス著 (1991年7月)
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