占星コラム


2008/2/3 サウスカロライナ州予備選結果

1月26日に実施されたサウスカロライナ州の民主党予備選で、オバマ氏がヒラリークリントンに大差をつけて大勝した。

ヒラリークリントンは、アイオワ州予備選で、オバマ氏に敗北してから、ニューハンプシャー州、ネバダ州と連続勝利し、勢いにのっていたのであるが、26日のニューハンプシャー州予備選でオバマ氏に圧倒的な差をつけられて敗北したのである。 これで2勝2敗で、勝負の行方はスーパーチューズデー(2月4日)に持ち越された。

実施日 予備選地区 ダシャー
1月3日 アイオワ州 太陽/火星/金星
1月 8日 ニューハンプシャー州 太陽/火星/太陽
1月19日 ネバダ州 太陽/火星/月
1月26日 サウスカロライナ州 太陽/ラーフ/ラーフ

しかし、もしヒラリークリントンの出生時間が正しければ、彼女は1月25日から、太陽/ラーフ期に入っているのである。
そして、前回記事にて、私は、1月25日以降に彼女は敗北宣言をする可能性について言及した。

アイオワ州で敗北した後、ニューハンプシャー州やネバダ州で何故、勝利できたのか考えてみると、まずニューハンプシャー州については、プラティアンタルダシャー太陽が強かったのではないかと思われる。太陽はナヴァムシャでも強く、10室支配の水星とラージャヨーガを形成している。そして、ネバダ州についてもプラティアンタルダシャーの月は太陽から見て10室の支配星であり、ラグナから10室に在住している。地位の高い10室の象意を保持している。

然し、サウスカロライナ州で大敗北したタイミングが、アンタルダシャー、プラティアンタルダシャーが、ラーフ期に以降したタイミングの象意であるとすると、この後のフロリダ州予備選挙も厳しく、2月4日のスーパーチューズデーも厳しいのではないかと思われる。

上記のようにいろいろこじつけて考えることができるのであるが、アンタルラーフ期に移行した直後にサウスカロライナ州で、大敗北を喫したというのは想定通りの結果である。

ヒラリークリントン、バラックオバマ氏ともに、非常に大接戦を繰り広げているので、今、大統領選を見守っている人々は未だにどちらが勝利するか、全く分からないのではないだろうか。

ヒラリークリントンはとにかく序盤の劣勢を盛り返して、ねばっており、全く行方が分からない展開となっている。
しかし、アンタルラーフ期の象意が、サウスカロライナ州の結果をもたらしたのであれば、これは間違いなく、ヒラリーの敗北を示していると言える。12室は大統領を狙えるような場所ではないのである。少なくとも大統領を狙う人間はあらゆる人から見られなければならないのであるが、12室のラーフはそのような象意に見えないのである。

現在、彼女の動向が聞こえてこないが、次のフロリダでの勝利宣言をしているようであるが、サウスカロライナ州で大敗北をしたことにより、内心悶々としているのではないかと思われる。

一方で、バラックオバマ氏は アイオワ州で勝利したものの、ニューハンプシャー州と、ネバダ州では、ヒラリークリントンに接戦を制されている。然し、1月26日のサウスカロライナ州の予備選ではヒラリーの倍近い票を獲得して大勝利している。

実施日 予備選地区 ダシャー
1月3日 アイオワ州 木星/金星/土星
1月 8日 ニューハンプシャー州 木星/金星/土星
1月19日 ネバダ州 木星/金星/土星
1月26日 サウスカロライナ州 木星/金星/水星?

パラシャラズライトのダシャーを確認すると、木星/金星/水星期になるのは1月28日からであるが、おそらくこの象意の急展開と、オバマ氏の以下の記事をみると、オバマ氏はサウスカロライナ州の大勝利付近から、非常に勢いづいているのである。おそらく1月26日のサウスカロライナ州の勝利は木星/金星/水星期に移行していたのではないかと思われる。

1月に34億円集める=過去最高、草の根支援が拡大−オバマ氏
2月1日10時1分配信 時事通信  

【ワシントン31日時事】米大統領選の民主党候補、オバマ上院議員の陣営は31日、1月に3200万ドル(約34億円)の選挙資金を集めたと発表した。同陣営の単月の集金額としては過去最高で、天王山の2月5日のスーパーチューズデーを前に勢いの強さを示した形だ。  同陣営に1月に献金した人は少なくとも22万5000人。大多数は100ドル以下の小口献金者で、草の根レベルでの支援が広がっていることを示している。1月の集金額は、昨年4〜6月の3カ月間に集めた額に匹敵する。 

バラックオバマ氏の水星は9室支配で10室に在住し、4、5室支配の土星と相互アスペクトして、最高のラージャヨーガを形成していると共に、ナヴァムシャではラグナから5室で高揚し、月から7室、太陽から10室で高揚して、パンチャマハープルシャバドラヨーガを形成している。

この配置を見て思い出すのが、東国原宮崎県知事(そのまんま東)のナヴァムシャの水星である。
http://www.kanteiya.com/column/07/0121.htm

彼のナヴァムシャの水星もパンチャマハープルシャバドラヨーガで強かったのであり、この水星の強さが彼を宮崎県知事の当選へと導いたと考えられるのである。

従って、バラックオバマ氏の場合も、木星/金星/水星には躍進することが期待されるのである。
このプラティアンタル水星期の間に、スーパーチューズデーがあり、かなりの州の予備選結果が出るため、これで、民主党候補がほぼ決まるのではないかと思われる。

因みに、ダーシャムシャを見ると、水星はラグナから12室、月から3室に在住しており、それほど強くないのである。
一方、ヒラリークリントンのラーフはナヴァムシャではラグナから2室山羊座で高揚する5室支配の火星と接合し、木星からアスペクトされている。そして、ダーシャムシャではラグナロードでラグナから6室に在住し、太陽、月と接合して、木星からアスペクトされている。

これらの配置を見ると、オバマ氏のダーシャムシャの水星が12室に在住して心配なのと、ヒラリークリントンの6室はかなり、勝利に執念を燃やし、簡単には負けないように見えるのである。

このような場合、やはり、原点に返って、ラシチャートとナヴァムシャの配置をもっとも重要視して、やはり、プラティアンタル水星期のバラクオバマ氏の方が強いと結論づけることになるのである。

然し、これらの予想は現在進行形の話であり、ヒラリークリントンも粘っているので、私自身、本当にバラクオバマ氏当選が当たるのか不安な面もあるが、然し、12室のラーフという象意の単純解釈と、過去の自分自身の事例研究から、12室のラーフは大舞台に立てないということはまず言えるのであり、最終的にはこの一点に戻っていくのである。


【2008/2/3 21:30 追記】

オバマ氏が木星/金星/水星期に移行したと思われる1月28日付近から、オバマ旋風が吹き荒れており、ケネディ上院議員の支持表明を始め、多くの著名人が支持を公に表明し始めているのが分かるのである。

ネットで検索しても、オバマ氏支持に回った記事が、ヒラリークリントンを応援する記事よりも明らかに多いのが分かる。
わずかに、ニューヨークタイムズ紙のみが、ヒラリークリントンを支持している状況である。
それもニューヨークタイムズ紙が支持を表明したのは、ヒラリークリントンが太陽/ラーフ期に入る前の1月24日である。
彼女が太陽/ラーフ期に移行した1月25日以降に彼女の支持を公に表明することを伝える記事は一つも見られないのが現状である。

明らかに1月25日を過ぎて、ヒラリークリントンは求心力を急速に失っている印象がメディアの報道からは伝わってくるのである。


(資料)

民主党予備選、オバマ氏が圧勝=黒人票8割獲得−サウスカロライナ州・米大統領選
1月27日11時0分配信 時事通信  

【コロンビア(米サウスカロライナ州)26日時事】米大統領選の民主党候補指名争いで南部初のサウスカロライナ州予備選が26日、行われた。CNNテレビなどによると、黒人初の大統領を目指すオバマ上院議員(46)は同州の党支持者の約半数に上る黒人有権者から8割を超える支持を集め、圧勝を確実にした。ヒラリー・クリントン上院議員(60)は直近の2州に続く連勝を果たせなかった。  オバマ氏が序盤4州のクリントン氏との対戦成績を2勝2敗の5分に持ち込んだことで、両候補の一騎打ちが激しさを増すのは必至。20州以上で予備選などが集中実施される2月5日の「メガ・チューズデー」が天王山となる。  開票率41%の段階で、オバマ氏の得票率は53%で、クリントン氏の28%に大差をつけた。同州出身のエドワーズ元上院議員(54)は19%にとどまった。  CNNの出口調査によると、オバマ氏は黒人票の81%を獲得し、17%だったクリントン氏を圧倒。白人票の得票率は、クリントン氏が36%、エドワーズ氏が29%で、オバマ氏も24%を集めた。同氏は、クリントン氏が牙城としてきた女性票の切り崩しにも成功し、過半数を獲得した。
クリントン氏、敗北認める=米大統領選サウスカロライナ州民主党予備選
1月27日11時0分配信 時事通信  

【ワシントン26日時事】米民主党のヒラリー・クリントン上院議員は26日、声明を発表、大統領選サウスカロライナ州予備選で勝利確実となったオバマ上院議員に電話で祝意を表したことを明らかにし、敗北を認めた。 
オバマ氏に追い風、ケネディ上院議員が支持表明
2008年1月29日(火)10:30 Yomiuri Online

 【マイアミ(米フロリダ州)=五十嵐文】1963年に暗殺されたケネディ元米大統領の弟で、民主党の重鎮であるエドワード・ケネディ上院議員(マサチューセッツ州選出)は28日、大統領選で同党のバラク・オバマ上院議員を支持すると表明した。
 ケネディ氏は米政界の名門ケネディ家を代表する存在で、サウスカロライナ州予備選で圧勝したオバマ氏をさらに勢いづかせそうだ。
 ケネディ氏は同日、米紙への寄稿でオバマ氏支持を発表済みの元大統領の娘キャロラインさんと共に、ワシントン市内のオバマ氏の集会で登壇し、「バラク・オバマは大統領として変化をもたらし、変化そのものになるだろう」と述べた。
ケネディ氏はヒスパニック(中南米系)に特に人気が高く、ヒスパニックを有力支持基盤とするヒラリー・クリントン上院議員にとって、痛手となる可能性も指摘されている。
民主党重鎮ケネディ上院議員がオバマ氏を支持
2008年01月28日18時31分 Asahi.com

 28日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、民主党の重鎮、エドワード・ケネディ上院議員が、米大統領選で米史上初のアフリカ系(黒人)大統領をめざすオバマ上院議員への支持を表明すると報じた。

 ケネディ氏は米国民の間でなお人気のある故ケネディ元大統領の弟。前日付の同紙では、元大統領の娘のキャロライン・ケネディさんがオバマ氏支持を表明した。同紙は「ケネディ家のワン・ツー・パンチ」と表現し、22州の予備選・党員集会が集中する2月5日のスーパーチューズデーを前に、ヒラリー・クリントン上院議員には打撃になるとの見方を伝えた。

 同紙によると、ケネディ議員は最近、クリントン氏の夫のビル・クリントン前大統領に電話し、人種問題を選挙戦に持ち込まないよう忠告していた。クリントン氏らは大統領選で中立を保つよう同議員に働きかけたが、拒絶されたという。
著名作家もオバマ氏支持 ノーベル賞の黒人女性
2008年1月29日(火)10:09

 【ワシントン28日共同】93年にノーベル文学賞を受賞した米国の黒人女性作家、トニ・モリスンさんが28日、米大統領選で黒人初の大統領を目指すオバマ上院議員への支持を表明した。AP通信が伝えた。白人のビル・クリントン前大統領を「黒人より黒人的」「米国初の黒人大統領」と評したことで知られるモリスンさんだが、今回は前大統領の妻ヒラリー・クリントン上院議員ではなくオバマ氏支持に回った。
「父の時代のような希望を」=オバマ氏支持で故ケネディ大統領長女−米大統領選
2008年1月29日(火)10:02

 【ワシントン28日時事】「父が大統領だった時代のような希望を」−。故ケネディ米大統領の長女、キャロライン・ケネディさん(50)が28日、同大統領の弟、エドワード・ケネディ上院議員(75)と共に、ワシントンのアメリカン大学で開かれた民主党の大統領候補、オバマ上院議員(46)の集会で演説し、オバマ氏への支持を正式に表明した。
 米メディアによると、ケネディ大統領は暗殺された年の1963年に同大学で演説したという。  キャロラインさんは「ケネディ大統領が世界の平和を訴えた場所に来ることは、わたしにとって特別なことです」とあいさつ。「民主党の予備選挙で誰を支持するのか尋ねられるたびに、わたしは『父が大統領だった時のように、わたしたちを奮い立たせて、希望を与えてくれる人』と答えていた」とし、「幸いにも1人の候補者を見つけた」と、オバマ氏支持を表明した。
<米大統領選>LAタイムズ、オバマ支持を表明
2月2日17時46分配信 毎日新聞  

【ロサンゼルス國枝すみれ】米大統領選の民主党予備選でヒラリー・クリントン上院議員(60)とバラク・オバマ上院議員(46)の指名争いが激化するなか、カリフォルニア州の有力紙ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)は1日、オバマ支持を表明した。  同紙は「いくら経験があっても、勇気を伴い、正しい判断に結びつかない限り、意味がない」と述べ、イラク戦争(03年)を支持したクリントン氏の判断を取り上げて、「テストに落ちた」と結論づけた。一方、イラク戦争と占領に伴う危険性を警告したオバマ氏は「正しかった」と評価した。
プロレスラーのホーガン オバマ氏を支持 

米CNNテレビによると、アントニオ猪木との「死闘」で知られ、日本でも人気がある米国のプロレスラー、ハルク・ホーガンが1月31日までに、米大統領選の民主党候補としてオバマ上院議員を支持すると表明した。  ホーガンはオバマ氏支持の理由について「誰が本当に米国に変革をもたらすか考えた。オバマ氏は本物だ。唯一の選択肢だ」と話している。
ボルカー元FRB議長もオバマ氏支持=米大統領選
2月1日6時0分配信 時事通信  

【ワシントン31日時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は31日、米連邦準備制度理事会(FRB)のポール・ボルカー元議長が、大統領選で民主党のオバマ上院議員支持を表明したと報じた。  それによると、ボルカー元議長は「30年間、民主、共和両党の政権にかかわってきたが、これまで選挙にかかわるつもりはなかった。この禁を破る時がきた」としてオバマ氏支持を明らかにした。元議長は「現在の金融市場の混乱は、この決定に関係ない。米国が直面する問題に立ち向かうため、新たな指導者が必要だと考えた」と述べた。 
米大統領選 巨大「反戦団体」オバマ氏支持 世論調査
2月3日8時1分配信 産経新聞  

■クリントン氏と互角  【ワシントン=有元隆志】米大統領選の民主党指名候補争いで、オバマ上院議員がクリントン上院議員を追い上げている。米調査機関ギャラップが1日発表した全米世論調査によると、クリントン氏は44%、オバマ氏は41%と、初めて支持率が3ポイント差まで縮まった。3ポイントは誤差の範囲内で、事実上両者がほぼ横並びになったといえる。  調査は今年初めから毎日実施され、両候補の差が一時は20ポイント開いたこともあったが、サウスカロライナ州予備選での勝利以降、オバマ氏の支持率が上昇した。  オバマ氏は1日、インターネットを中心に政治運動を展開する「ムーブオン・オルグ」の支持を受けた。「ムーブオン」は約320万人の会員がいるとされる反戦リベラル団体で、2006年の中間選挙では、影響力を行使した。  オバマ氏は5日のスーパーチューズデーに向け、クリントン氏の牙城とも言うべきヒスパニック票の切り崩しを目指しており、ヒスパニックに影響力のあるケネディ上院議員がニューメキシコ州などでオバマ支持を訴えた。
オバマ氏に追い風 大票田カリフォルニア州で支持表明相次ぐ 米大統領選民主指名争い(02/03 07:50) 北海道新聞

【ポートランド2日枝川敏実】ヒラリー・クリントン、オバマ両上院議員が接戦を演じる米民主党の大統領候補指名争いで、全米一の大票田、カリフォルニア州の有力紙ロサンゼルスタイムズが一日、オバマ氏の支持を表明した。民主党系の巨大反戦組織もこの日、同氏支持を決めるなど、援軍が続々と登場。全米的にはなお、クリントン氏が先行しているものの、オバマ氏への追い風は確実に強まっている。  ロサンゼルスタイムズは、オバマ氏が一貫してイラク戦争に反対してきた姿勢を評価。米社会に分断をもたらした政治を改革する担い手として適任と判断した。一方、クリントン氏が大統領になれば、ブッシュ、クリントン両家のホワイトハウス支配が続き、共和、民主両党の対立が深刻化すると指摘した。共和党では、不法移民に寛容な姿勢を示すマケイン上院議員を支持した。  全米で三百二十万人が所属する反戦組織「ムーブ・オン(前進)」も一日、オバマ氏の支持を打ち出し、二十州以上の予備選・党員集会が集中する五日のスーパーチューズデーに向け、支援運動の開始を宣言した。同組織は民主党に多額の献金を行うなどして、党内に影響力を持つ上、カリフォルニア州だけでも、五十万人の会員がいる。オバマ氏が頼みとする草の根運動は、一段と弾みがつきそうだ。  また、米連邦準備制度理事会(FRB)のボルカー元議長も、米経済の厳しい局面を打開するには新たな指導者が必要だとし、オバマ氏への支持を表明した。  世論調査機関ギャラップが一日発表した調査では、クリントン氏の支持率44%に対し、オバマ氏が41%と、初めて3ポイント差にまで詰め寄るなど、オバマ氏の勢いは数字にも表れている。
NYタイムズ、ヒラリー氏とマケイン氏を支持 社説で
2008年01月25日13時35分 Asahi.com

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は24日、大統領選の指名候補に民主党はヒラリー・クリントン上院議員、共和党はマケイン上院議員をそれぞれ支持する社説を掲載した。  クリントン氏支持の理由として、「深い知識と経験に感銘を受ける」「上院議員として安全保障問題に取り組み、各国指導者や軍隊の敬意を勝ち取っている」と政治家としての経験を重視。オバマ上院議員については「問題に取り組む能力はあるかもしれないが、まだ私たちは見ていない」とする一方で、「その魅力や資質を否定したわけではない」とも説明している。  共和党では、イラクからの撤退や経済政策について「すべての立候補予定者と強い意見の相違がある」としながら、マケイン氏を「ブッシュ大統領のやり方を終わらせる唯一の共和党員」と評価した。
ヒラリーVSオバマ、サウスカロライナ州予備選が節目に
2008年01月21日21時46分 Asahi.com   

米大統領選の民主党の候補指名争いで、接戦が続くヒラリー・クリントン、オバマ両陣営の間で非難合戦が再燃した。19日のネバダ州党員集会をクリントン氏が制して「2勝1敗」。アフリカ系(黒人)票の動向が注目される26日のサウスカロライナ州予備選は、今後の行方を占う大きな節目になるだけに、舌戦は一段と激しさをましている。オバマ氏は20日、クリントン氏の夫ビル・クリントン前大統領を名指しで批判。米メディアに「2人のクリントンを相手に戦っているような気がする」「事実に基づかない発言を続け、癖になっている。正確でない発言をした時は直接対決しなければならない」などと、いら立ちをあらわにした。  前大統領は、オバマ氏がイラク戦争に反対したことを「おとぎ話」と決めつけ、人種問題をめぐる非難合戦に発展。党内対立が深刻化するのを避けるため、いったんは「手打ち」に踏み切った。だが、前大統領はその後もこうした発言をやめず、ネバダ州では「オバマ陣営運動員がこちらの支持者を脅した」などと攻撃を強めていた。  再び非難の応酬が始まった背景には、米国のマイノリティー(少数者)票をめぐる激しい争奪戦がある。西部ネバダ州では、ヒスパニックが多く働くホテル、カジノの労働組合が事前にオバマ氏支持を表明したものの、実際には多くの組合員がクリントン氏に流れていた。黒人とヒスパニックは労働市場で競合関係にあり、黒人に対するマイナス感情が影響したと見られている。  予備選・党員集会が集中する2月5日のスーパーチューズデーには、同じ西部でヒスパニックが多いカリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコの各州が含まれており、オバマ陣営にとってネバダ州の結果は大きな不安材料だ。  26日のサウスカロライナ州予備選では、ヒスパニック票を十分に取り込めなかったオバマ氏が、黒人票を固められるかが焦点。同氏には落とせない州だけに、クリントン陣営からの攻撃は見過ごせないようだ。