古尾谷雅人 (本名:古尾谷康雅)

1957年05月14日生まれ

出生時間:不明

出生地:神奈川県

職業、経歴:俳優

業績、作品:「女教師」(昭和52年 日活) 報知映画賞・横浜映画祭主演男優賞 (「ヒポクラテスたち」)

日本映画プロデューサー協会エランドール賞(1981)  

 

俳優・古尾谷雅人さんが自殺

25日午後6時ごろ、東京都文京区目白台2の俳優、古尾谷雅人(ふるおやまさと)さん(45)=本名・康雅=の自宅マンションで、古尾谷さんが首をつっているのを家人が発見し119番した。救急隊が駆けつけたが既に意識はなく、警視庁大塚署が午後6時41分に死亡を確認した。調べでは、家人が帰宅して寝室をのぞいたところ、古尾谷さんがロープで首をつっていたという。同署は自殺とみて家族らから事情を聴いているが、遺書は確認されていない。  事務所によると、古尾谷さんは1月の仕事を最後に休業。その前後に身内の不幸があり、悩んでいる様子だったという。インターホン越しに対応した事務所の女性は「悩みがあっても、周囲に一切言わない人なので、詳しいことは分かりません」と話した。  古尾谷さんは川崎市生まれ。高校卒業後、会社勤務の傍ら劇団ひまわりに入り、77年、日活ロマンポルノ「女教師」でデビュー。80年、低予算の自主製作映画であるATG映画「ヒポクラテスたち」に出演し、個性的な演技で脚光を浴びた。「宇宙の法則」で90年、毎日映画コンクール男優主演賞受賞。出演作は他に「スローなブギにしてくれ」「悪霊島」など。「金田一少年の事件簿」の剣持警部役などテレビでも活躍していた。妻は女優の鹿沼えりさん。  (2003年3月26日毎日新聞朝刊から)

 

俳優の古尾谷雅人さんの自殺については週刊誌などの記事によると原因がよく分からないと述べられている。

以下は『女性自身』からの記事の引用である。

古尾谷雅人さんを苦しめた継母との「遺産裁判」と「金銭トラブル!」


誰もが首をひねった自殺の動機。周囲には決して弱音を吐かなかった彼は、心の内の苦悩も他人に打ち明けることはなかった。語られなかった意外な真実を明かす!

「私は彼と20数年間、仕事をしてきましたが、いくら考えても彼が自殺する理由がわかりません。何があったのかまったくわかりません・・・・」 集まった報道陣を前に所属事務所の正木典広社長は、そう言って言葉を震わせるばかりだった。

古尾谷 雅人さん(享年45)が、自宅マンションの寝室で空手の黒帯を天井のパイプに通し首を吊っているのが発見されたのは、3月25日午後6時すぎのことだった。第一発見者は、夫人の元女優・鹿沼えりさん(48)。夫人によれば、この日の午前中に外出し昼過ぎに帰宅したが、夕方になっても起きてこない夫を起こしに行くと、そこに夫の無残な姿を発見したという。 芸能関係者や多くのファンに大きな衝撃を与えた俳優・古尾谷雅人さんの自殺−。 「彼の出世作となった映画『ヒポクラテスたち』(’80年)で初めて会ったとき、ぶっきらぼうで、でもハートのある熱い奴だな、というのが印象でした。その彼と去年の夏に仕事で会ったとき”映画やりたいですねぇ”と言っていたあの笑顔を思い出します。本当にいい逸材を亡くしてしまった。寂しいです、辛いですよ」(映画プロデューサー)

 

なぜ古尾谷さんは、45歳という働き盛りで、自らの命を絶たなければならなかったのか。

「自殺の原因は謎」と関係者は口を揃えて語っていたが、一部スポーツ紙は《遺書はあった。『金銭トラブル』のメモ》と報じている。

住民税の滞納金は総額で450万円を超える額にも・・・・ 芸能関係者は本誌にこう証言した。 「古尾谷さんは多額の借金に苦しんでいたのではないかと思われます。彼がマンションを購入したのは17年前の’86年ですが、そのときはバブル景気の真っただ中。当時の価格で1億5千万円。そのうちの1億4千万円を銀行から借りましたが、バブルがはじけてマンション価格は暴落してしまったんです」 多額のローンがまだ残っているマンションは、現在では約4千万円前後になっているという。この住宅ローンに加えて古尾谷さんの借金は、その後さらに増えていく。

「マンションを買ってから2年後には、さらに1千万円を借り入れてますが、苦しかったのでしょうね。’92年から5年間、区民税や都民税を滞納したため、区が滞納金を含めマンションに451万6千400円の抵当権を設定したほどなんです」(先の芸能関係者)

古尾谷さんは滞納した税金を納めるためか、2年後に国民生活金融公庫から限度額の550万円を借り入れてもいた。それでも最近の古尾谷さんの仕事ぶりは順調だったという。

「彼が金銭的に困っていたということはありません。仕事だって4月20日から始まる2時間ドラマの台本を届けたばかりですし、7月にはドラマ撮影のためのスケジュールも組んであったんです」と前出の正木社長は”金銭トラブル”を全面否定。

「借金のためかわかりませんが、1年ちょっと前から、奥さんは、自宅近くのカラオケスナックで働いていますよ」と語るのは近所の住人。 「ママのお手伝いという形ですが、ほぼ毎日、午後9時ごろから深夜1時ごろまで働いています。店では、鹿沼えりさんだということはみんな知っています。

『ダンナが夜遅く帰ってきて、ラーメン作ってくれと言われたこともあるけど、甘えんじゃないよ! と言ってやったよ』とカウンターで愚痴ったこともありました。ですが夫婦仲が悪いということはなかったようです」(常連客)

では、それほどまでに古尾谷さんを追い詰めたものは何だったのか。 古尾谷さんに近い人からの証言をもとに、古尾谷さんの実家のある神奈川県川崎市を訪ねた。近所の人が、こう語る。 「去年の2月、古尾谷さんのお父さんがガンで亡くなりました。葬儀には古尾谷さんも来ましたが、それ以前も以後も古尾谷さんがあの家に来たことはありません。昔から古尾谷さんとお母さんは折り合いが悪くてねぇ」

古尾谷さんの母親という人は、古尾谷さんにとって”継母”なのだという。実母は古尾谷さんが小学校に上がるころに父親と離婚。その数年後、父親は再婚した。 近所の人は当時を振り返って話す。

「古尾谷さんにしてみれば、お父さんが子どもたちに何の相談もなく新しいお義母さんを家に連れてきたことが許せなかったんじゃないでしょうか。お父さんともずいぶん喧嘩したようですが、亡くなる前には古尾谷さんもお父さんを許していたようでした。でもお義母さんにはどうしても馴染めなかったようです。ですから、お父さんが亡くなってから、遺産相続の件ではお義母さんとずいぶんモメたんですよ」

古尾谷さんの父親は、約287平方メートルの土地に2階建てのアパートを経営していた。持ち家とそのアパートの相続をめぐって、古尾谷さんは父の死後、横浜地裁川崎支部に、継母が土地建物を勝手に処分したり、担保に入れたりできないように求める裁判を起こしたのだ。 その結果、古尾谷さんの訴えは認められ、裁判所は昨年7月に「所有権の一部処分禁止」の仮処分を継母側に下している。

 

古尾谷さんの”生きざま”が自殺の原因だった――。

 

だが、それさえも古尾谷さんを自殺にまで追い込む理由なのだろうか。

仕事がないときは外出もせず、自宅でお酒を飲みながら好きな巨人軍の野球中継を見ることが大好きだったという。そして、テレビの仕事よりも映画に夢を抱き、将来は監督をやりたいと漏らしていたという古尾谷さん。

自殺の原因は、そんな古尾谷さん自身の”生きざま”にあったのではないだろうか。

古尾谷さんと交流が深かった知人のひとりは、痛恨の思いを込めて言う。「彼は役者という仕事に命をかけていた。仕事一途で硬派な男ほど仕事以外のトラブルには弱いものです。仕事ならどうにでも対処できるのでしょうが、仕事以外の私生活のトラブルに巻き込まれるとポキンと折れてしまう脆さがある。金銭トラブルや継母との遺産相続などもストレスになり、ホトホト疲れたんだと思いますね」

――3月28日、東京都文京区の伝通院繊月会館で行われた葬儀には、多くの芸能関係者やファンが参列していた。 静かに微笑みかけるかのような祭壇の古尾谷さんの遺影は、胡蝶蘭や白ユリ、トルコ桔梗などの花々に飾られていた。 野辺に送られる古尾谷さんの新しい名前は《天鴻院漲演日雅居士》。天国でも鳥のように優雅に羽ばたき演じてほしいという願いが込められているという。

この日、東京では長い冬を越えた桜が咲き始めていた。爛漫の春はこれからだというのに、最愛の妻と長男(20)、長女(17)を残し、自らの命を散らすには、45歳という年齢はあまり早すぎる――。

上記のように古尾谷雅人氏の人生経験を見てみると月が蠍座で減衰し、土星から傷つけられることによる母親運の悪さ(継母とのトラブル)が見られる。

また土星が表す貧困や6室のカラカである土星が表す借金などの象意が出ているのが分かる。

この時、トランジットの土星は12室と1室の境目にあり、過去2年半の間、総合アシュタカヴァルガのビンドゥ値が18ポイントで、土星のアシュタカヴァルガのビンドゥ値が2ポイントしかない牡牛座にあり、かなり土星の悪い影響を受けてきたと思われるのである。その前の11室は33ポイントだったため、その落差は激しく、過去2年半前ぐらいから突然、人生の下降を経験し、それが続いていたことになる。そして、土星は牡牛座を運行する間、対向の減衰する月にアスペクトしており、またこの時期のダシャーも良くなかったことが予想されるのである。

古尾谷雅人氏は、3月25日に亡くなっているが、その一週間後の4月1日にはレスリー・チャン氏が自殺を図っており、蠍座に月と土星がコンジャンクションしている人にとって、牡牛座にトランジットする土星はかなり月に対して苦しい経験を与えるのだと思われる。