宅間 守(Takuma Mamoru)

1963/11/23 時間不明

兵庫県伊丹市 34N47 135E23

 

「『宅間容疑者を一括起訴』

23人の殺人、殺人未遂で児童八人が死亡、教師を含む十五人が重軽傷を負った大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)での殺傷事件で、大阪地検は 十四日、鑑定留置の結果、「人格障害だが、完全責任能力があっ た」と判断し、宅間守容疑者(37)を二十三人に対する殺人、殺人未遂などの罪で一括起訴した。

社会を震撼(しんかん)させ、学校の危機管理や触法精神障害 者の処遇などをめぐる議論を巻き起こした過去に例のない事件は 、全容解明の舞台を法廷に移す。

被告側は事実関係は争わない方針とみられ、裁判所が宅間被告 の刑事責任能力をどう判断するかが最大の焦点。あらためて精神鑑定が実施されれば、審理の長期化も予想される。宅間被告は七月八日から、三カ月の期限で大阪拘置所に鑑定留 置された。鑑定医は同被告と計約二十時間、面談するなど鑑定作 業を進め、八月中には、極端に性格に偏りがあり、社会に適応が 困難な「人格障害」と診断。

犯行時の記憶が鮮明なことなどから 、精神疾患ではなく「犯行当時、善悪を判断する能力はあった」 との結論に達した。鑑定が早期に終了したことから、地検は留置期限を約三週間短 縮するよう大阪地裁に申請、認められた。宅間被告は逮捕直後、「駅前のバス停で百人ぐらいをめった切 りにした」などと理解困難な内容を供述。その後一転して、刑事 責任を免れるため精神障害を装ったことを認めた。しかし、地検は短時間に二十三人を次々と刺した犯行の異常さ や、一九九九年に起こした薬物混入事件で、措置入院となり精神 分裂病と診断されるなど、複数の診断を受け入通院を繰り返して いたことなどから、鑑定留置を請求した。起訴状などによると、宅間被告は六月八日午前十時十五分ごろ 、付属池田小校内に侵入し、包丁で一、二年生の児童八人を殺害 、教師を含む十五人に重軽傷を負わせた。 (了) 09/14 」(ウェブより引用)

出生時間不明のため、ラグナは特定できないが、掲載しているチャートは可能性のある双子座ラグナとして設定してある。

彼の事件までの経歴を見てみると、争い事や暴力事件が多いことと、借金も多くしており、常に金銭に困っていたということ、そして、これは詐病だと言われているが、精神病院への通院や入院の経歴が多く、精神分裂病などの診断を受けていることなどに特徴付けられる。また女性問題でのトラブルも多い。

また、詐病をして、精神医療の悪用に熟練し、また法律の知識も身に付けており、事件前、弁護士になりたいと受験専門学校の願書なども取り付けていたように知的能力が高い面も覗かせる。

チャンドララグナで確認すると、1、2室支配の土星と7室支配の月がコンジャンクトし、配偶者、付き合う相手との強い結びつきを示す。3、12室支配の木星が魚座3室で定座で強く、11室で、4、11室支配の火星と8室支配の太陽、6、9室支配の水星、5、10室支配の金星がコンジャンクトする。水星、金星が12室でラージャヨーガを形成しており、チャンドララグナから見たチャートは収入の部屋で惑星集中しており、またそれほどの悪い配置も見られない。

またスーリヤラグナで検証すると、ラグナロードで6室支配の火星が、8、11室支配の水星、7、12室支配の金星、10室支配の太陽と1室でコンジャンクトし、水星は機能的凶星化して、水星の狡猾で、策略的な悪い面を発揮しやすくなっており、ラグナロードで6室(争い)そして、暴力のカラカでもある火星とコンジャンクトし、10室(行為)の太陽とコンジャンクトすることで、狡猾、暴力などの行為を行う配置となっている。また7、12室支配の金星は、配偶者(7室)を損失(12室)するカラカであり、また結婚、恋愛、配偶者のカラカでもあるが、火星とコンジャンクトすることで、女性との恋愛問題でのトラブル、性的暴力などの象意を表している。チャートの持主は離婚歴が4回程あり、その全てにおいて、相手の女性と暴力や脅迫、詐欺的な行為や離婚後の執着やストーカー行為などトラブルを起こしている。

火星と金星のコンビネーションは要注意であるが、それが蠍座で形成されていることが更に要注意な配置となっている。

月は火星が支配するダニシュターに在住し、同じナクシャトラに土星も在住し、傷ついている。また、ケーマドルマヨーガであり、月から4、7、10室には惑星の在住がなく、唯一、ラグナに土星が在住しているのみである。非常に孤独で、また他者からのサポートに恵まれず、2室(家族)支配の土星とコンジャンクトすることで、多少の家族からの抑圧的な接触のみが自分の心理的支えになるという抑圧的なサポートしか受けられないという配置である。また、ナクシャトラの支配星が火星であり、攻撃的な性質を持ちやすくなっている。鬱の傾向と暴力的反社会的傾向の2つの面を併せ持っている。

また魚座定座で強い木星は精神的な安定とそぐわない知的能力を与え、弁護士を目指したいという願望も根拠のないものではない。

 

こうして見てくると、チャンドララグナ、スーリヤラグナともに惑星配置は良くないといえるが、ラージャヨーガも出来ており、これだけではこれだけの犯罪を起こすとは考えにくい。

その為、アセンダントの場所が気になる所となる。そこで、彼の経歴から、争い、トラブルが多く、借金もあり、精神病院への通院、入院歴も多いことから、惑星集中が6室になるように設定すると、非常に納得のいく結果が得られるのである。

双子座ラグナで、ラーフがアールドラーに在住する。アールドラーの支配星はラーフであり、またラーフは水星が支配する星座で強くなるため、ラグナに在住するラーフは非常に強い配置となっている。アールドラーは以下の象意があり、過去に縛られない偉大な指導者と天才的な悪人のどちらにもなり得る性質を持っているという強烈なナクシャトラであり、ここに飽くなき現世的欲望を追求するラーフが強い状態で在住することにより、チャートの持主の基本的な性格を特徴づけている。

 

『6番目の月 アールドラー <過去に縛られない開拓者> この人は偉大な指導者と天才的な悪人のどちらにもなり得る性質をもった人です。強い開拓精神と革新性をもっており、地味な仕事は向きません。この人は、古くなったものを吐き出し、来るべき新しいものの為の革命という仕事が宿命づけられています。とても深い愛情をもっているが故に、初婚で失敗する人が多いのもこの星座の特徴です。 』 (ウェブよりhttp://www.so-net.ne.jp/veda/guide/27kaisetsu.html)

『古典によると、涙の滴、浄化のための抑圧、最も平和的で最も恐ろしい者。完全な平静、知識と禁欲主義における全ての願望の至高の成就、至高の援助者、浄化者、悪の矯正者シヴァ神を象徴する。一方では、恐ろしいもの、圧迫するもの、苦しみを与えるものすべての象徴であるルドラ神とも言う。アールドラーの文字の意味は、「濡れた、湿った」です。太陽がアールドラーに入ると、地球の月経が始まると言われている。それは優しさ、感情、しっとりした温かさを意味します。現代的に解説すると、その心は苦しみのあまり人を欺く、虚栄心が強く人を傷つける、悪意が生じます。残酷、態度や物の見方がたいへん物質的で精神的な努力をすることは難しい。知的な人たちに搾取される、金使いが荒い。結果、貧困が支配的になりやすい。人生は苦難や大きな不幸に満ちている。と大変辛い傾向ですが、実はこれは古くなった物を吐き出す革命、開拓、月経の苦しみであり、この心を傾向を克服した人は、優しく、暖かく、思いやりがあり、平和で素晴らしい援助者、教育者になります。天才的な悪人か、偉大な治療者そのどちらにもなれる両刃の剣のようなハートの持ち主です。 』 (ウェブよりhttp://www.asahi-net.or.jp/~sd8y-mrym/india/l06.html)

 

ラグナロードの水星が6室(病気、敵、借金、争い)の6室に在住し、6、11室支配で凶星化し6室定座で強い火星(6室支配で暴力の象意を持ち、生来的にも暴力のカラカである)、忍耐、困難の3室支配の太陽とコンジャンクトしており、人生が6室の象意に強く影響されている。彼は結婚相手に慰謝料を求めるなど、争いの中で収入が得られるのは、11室支配の火星が強く、5、12室支配の金星とコンジャンクトして、ラージャヨーガを形成していることの中に読みとれる。彼は女性を傷つけているが、女性によって助けられることも多く、死刑が確定した後、結婚を申し出た女性がいたり、中学生時代の恩師である女性(小松左京の娘)と結婚したり、金銭を借りるなどしたり、女性から助けられることが多いのは、金星が5室支配で吉星化しているからであると思われる。

彼の火星は6室の支配星で、6室の定座(蠍座)に在住して、非常に強いが離婚した女性に1000回も嫌がらせの電話をかけたりするストーカー行為はこの火星の性質を物語っている。

 

次に月は2室の支配星で、8室に在住し、8、9室支配の土星とコンジャクトしている。土星が9室を支配していることは良いと言えるが、8室に在住して傷ついている。8室は、精神的苦悩、悪意、陰謀、孤独などの象意があり、月は母親のカラカである為、母親の困難が読みとれる。(母親は後に精神病になり入院している)

母親に関するエピソードには以下のものがあり、母親に関しては苦悩が大きい。

「これ,おろしたいねん私  宅間守が生まれる前、宅間の母は妊娠を喜ぶ父に対して,「あかんわ,これ,おろしたいねん私。あかんねん絶対」と言ったという。- 新潮45 2001/12 」(ウェブより)

 

次に7、10室支配の木星Rが10室定座で強い配置にあるが、彼は犯行前に法律の知識に通じていたと資料にあり、高い知的能力を示していたことが分かる。

ナヴァムシャを見ると、魚座で金星が高揚し、ラーフ、火星とコンジャンクトしているが、金星、ラーフ、火星のコンビネーションは、女性とのトラブル、性的暴力などを表す配置であるが、彼のアートマカラカは金星でアマティアカラカは火星であり、女性とのトラブルは彼にとっての宿命的要素を持っているような印象を受ける。彼の経歴における女性とのトラブルは浄化であり、来世での再生の為の最後の煩悩であるというような印象も受ける。カラカムシャ魚座は宿命や解脱を表すとジャイミニスートラでは解説されているようである。

最後にアシュタカヴァルガを見ると、7室のビンドゥー値が19ポイントと非常に低く、象意が破壊されているのが分かる。

配偶者に対して、苦悩や困難を与えやすいことが読みとれる。

 

ヴィムショッタリダシャーを見ると、彼が様々なトラブルを起こしていた時期は、木星から見て、9室に惑星が集中している。9室は幸運、幸福という象意があるため、この木星期のトラブルの多さを考えると、不可解な面がある。

そして、犯行を契機として、マハダシャー土星期にシフトしているが土星をラグナとすると、7室支配の月がラグナに在住し、それ以外、他の惑星からのアスペクトが一切ない配置となっている。

(犯行時のトランジット 2001/6/8 AM10:00 )

犯行時、出生の火星、ラーフに対し、トランジットの火星とラーフがコンジャンクトし、トランジットの土星が対向から火星にアスペクトしていた。

またトランジットの冥王星(強い意志、強制力、カルマ)が火星にコンジャンクトしていた。

タイミング的にはまさに運命の時期に犯行に及んだと言える。

 

 

 

(資料)

本名 宅間守(たくま・まもる) 前科 11犯 片山総務相の発言より 京都新聞 前科13犯と いう説もある。 身長 182センチ 体重 75キロ 生年月日 1963年11月23日 ちなみにケネディ大統領の暗殺日( 22日だけど暗殺の瞬間、日本では時差で23日早朝だった。) 出生時の体重は3800g 出生地 兵庫県伊丹市 本籍 兵庫県伊丹市 現住所 大阪府池田市新町3-7-301 前の住所 大阪府箕面市瀬川5 (ちなみにアパート前から大附池田小が見える) 前の前の住所 大阪府豊中市熊野町1(4番目の妻と同居) 宅間の病状 について 1999/03逮捕時 精神安定剤依存症  通院時の医師  妄想型人格障害  事件直前の医師 分裂病よりだいぶ前 宅間守 大阪教育大付属池田小で2001年6月、無差別に児童8人を殺 害し15人を重軽傷に追い込んだ事件の被告。 入院歴等から刑事責任能力が鍵とされ精神鑑定を行なったが、は じめ統合失調症のふりをしていたことが発覚。 あらためて精神鑑定をやり直し、2003年8月27日「犯行時 、刑事責任を問うのに十分な責任能力を備えていた」 とされ大阪地裁で死刑判決。 不規則発言を繰り返し1分あまりで退廷させられ、被告人不在の 中刑が読み上げられた。 * ふりがな:たくままもる * カテゴリー:一般 * 品詞:固有名詞 絶対君主のような父親 「年中殴られていた」と兄(1)  「ゴォー」。旅客機の灰色の巨体がごう音を響かせ頭上を通り 過ぎる。兵庫県伊丹市。大阪空港に近い殺風景な工場地帯の路地 を入ると、校内児童殺傷事件の容疑者宅間守(37)の実家があ る。三方を工場に囲まれた二階建ての家は、日中でも薄暗い。 宅間容疑者の実家、家の周りには廃材などが積み上げられていた =16日、兵庫県伊丹市  「食欲がない。お茶ばかり飲んでいる」。一階の居間で銀髪の 父親(68)はやつれた表情で語り始めた。母親(71)は老人 ホームに入所。一人暮らしのせいか部屋には、衣装箱や缶ビール の箱が散乱していた。宅間は父親が部品会社の機械工だった一九 六三年に生まれた。七歳上の兄がいた。  ▽しつけ  「自分もほったらかしで育ったから『健康で明るければそれで ええ。出世も金もいらん。人並みの生活でええんや』と言ってき た」。父親は子育ては母親に任せ切りだったが、しつけにはうる さかった。  「礼儀作法、特に朝のあいさつと人の目を見て話すことには厳 しかった。声が大きいので子供たちはわしの前では委縮してたよ うだが」。兄は父親の言う通りにしたが、宅間は視線が定まらな かったという。  「言葉で注意するというプロセスを踏み、暴力はなかった」。 父親は暴力を否定するが、子供たちの目にはそう見えなかった。 「大人になって兄から『おやじにひどい目にあった。年がら年中 殴られた気がする』と言われ意外だった」と父親自身が語る。子 供を力で支配した父親は、絶対君主のような存在だった。  ▽暗い予感  農家の出身で職場結婚した母親との間でも、争いは絶えなかっ た。「家事をてきぱきできない。清潔さに対する認識も違って、 衝突することが多かった。夫婦仲の悪さは自他ともに認めますな 」。  夫婦仲の悪さも影響してか、家族旅行を楽しむこともなかった 。「レジャーなんてよう行きません。仕事が忙しくて、子供の相 手はあまりできなかった」。  父親の記憶にあるのは宅間が五歳の夏、温泉地で知られる白浜 (和歌山県)に海水浴に出かけたことだけだ。「軽自動車を買っ て、昔働いていた工場があったんで、安い宿と飯屋を知っていた から」。兄は一人で泳いだが、父親は宅間を背中におんぶして泳 いだ。  「守は危ないことをわざとしたがるところがあった。何をする か分からない」。父親の暗い予感は二十二年後、白昼の惨劇とな って現実になった。    ×    ×    × 「受けるだけ無駄や」と母 大教大池田中の受験を断念(2)  校内児童殺傷事件の容疑者宅間守(37)は一九七○年春、地 元の小学校に入学した。兵庫県伊丹市の自宅から、車で約二十分 ほど走った大阪・千里丘陵では、アジア初の万国博覧会が開かれ 、日本は空前の好景気にわいた。  ▽兄弟の反目  「兄は成績は中の上。おとなしくて努力することを知っていた 。読書家で考えるタイプ。守はうぬぼれだけ。本など読まず、勉 強もしない」。七歳上の兄に比べ、父親(68)の宅間評は辛ら つだった。 宅間容疑者が受験を目指した大阪教育大付属池田中学校の校門= 22日、大阪府池田市  「母親には『兄と弟は出来が違うで』と言い含めていたので、 兄弟を比較するようなことはなかった」と父親はいう。だが宅間 の小学校時代の同級生は「母親に兄と比較され『勉強しろ』と口 うるさかった」と証言する。小学二年の時、兄が高校受験で地域 の進学校に合格すると「うちの兄ちゃんは頭いいんやで」と同級 生に自慢した。  その一方で、何かと比較される兄への反発が強くなったのか「 守が高学年ぐらいから、兄弟の反目が始まったようだ」と父親。  兄への屈折した感情をのぞかせた宅間が突然、机に向かいだす のは五年生の三学期。同級生からパイロットのおじさんの話を聞 いてあこがれる。「今まで全くといっていいほど勉強しなかった が、パイロットへの希望をたくしてちょっと勉強しだした」。十 七歳の時に保健のノートに書いた「反省文」に記していた。  ▽内申欄  成績が上がり自信を持ったのだろう。自宅に近く大阪でも名門 の大阪教育大付属池田中学を目指した。「教育大付属中に入る子 は小さなころから、家庭教師を付けとる。うちは機械工やから違 うんだぞ言ったんや」。父親は宅間を諭した。「学力テストを受 けたが成績がよーなかったようで、しばらく面白くない顔をして しょぼくれとったわ」。  それでも宅間はあきらめなかった。「いちかばちか合格したら もうけもんや」(反省文)。受験が近づくと、事件の舞台の小学 校と同じ敷地内にある中学に願書を取りに行った。願書には内申 欄があった。  「先生に書いてもらえば内申書だけで落ちるのは目に見えてい る。だから自分で書いて偽造しようと思った。しかし考えてみる と校長印も押さないけないし、あきらめて願書を持って家に帰っ た」(同)。母親(71)に願書を見せ、受験は保護者同伴と伝 えた。「そんなん通るはずがないのに受けるだけ無駄や」(同) 。母親からにべもなく突き放された。宅間は受験をあきらめた。 (呼称略) 学校でひとり軍歌口ずさむ 自衛隊に強いあこがれ (3)  「守は中学ごろからいがいが(とげとげしく)し始め、扱いに くい子になってきた」。校内児童殺傷事件の容疑者宅間守(37 )の父親(68)は中学時代を振り返った。宅間は大阪教育大付 属池田中の受験を断念、地元中学に進んだ。強い父親、優秀な兄 への鬱屈(うっくつ)した気分を晴らすように、弱い生徒をいじ めた。  ▽家庭訪問  「おとなしい女の子や小さい女の子をよくいじめてた。男の子 も自分より小さな子ばっかり」。中学時代の同級生が証言する。 「パンを買って来い」「何々をしろ」と命令口調で、いじめは休 み時間や授業の始まる前、教師のいない時間だったという。 宅間守容疑者の実家の自室=16日、兵庫県伊丹市  「先生に見つかってしかられている時はじーっと黙っていて、 次からはその子に対するいじめが輪をかけて激しくなった」。学 校での生活態度は、家庭訪問で問題にされた。  宅間の「反省文」にこう記されていた。「一年の家庭訪問では 、たいがいの家では中間テストのことを言ってるのに、僕の家で は勉強のことなど全く言わず、行いの面のことばかり言って帰っ た。しかし悪いことは、現実にやっていたのだから仕方ないと思 った」  弱い生徒はいじめたが、相手が強いと手を出さなかった。同級 生が言う。「がたい(体格)はいいけど不良グループには属して いないし、不良グループも相手にしてなかった」。強さへのあこ がれからか、宅間は軍事的な趣味に傾倒していく。  ▽ヒトラー  「よく、ハヤブサが何とかかんとかという歌を歌ってた。お父 さんに聞いたら『加藤隼戦闘隊』って言うんやって言ってた」。 同級生が耳にしたのは、戦時中に「軍神」と言われた加藤建夫隊 長率いる「加藤隼戦闘隊」の歌だった。  「およげ!たいやき くん」が空前のヒットを飛ばし、ピンクレディーやキャンディー ズといったアイドルに同級生が夢中だったころ、一人勇壮な軍歌 を口ずさむ宅間の姿は異様だった。  「わし自身にも軍事的なものへの興味はいまだある。兄もヒト ラーの『わが闘争』を読んでいた」。父親によると、宅間は小さ いころから兄と二人、テレビの戦争映画や西部劇を食い入るよう に見ていたという。  「兄貴は防衛大。だからおれも自衛隊に入るんや」。兄は私立 大生なのに周囲に吹聴し、自衛隊入隊を口にするようになったの は三年の夏休みごろ。宅間は高校受験を控え、成績に悩んでいた 。(呼称略) 「高校から大学行くんや」 成績へのこだわりつづる(4)  古びた一冊の大学ノート。表紙にはボールペンで「保健 宅間 守」とある。校内児童殺傷事件の容疑者宅間守(37)が、小学 校高学年から高校二年までの「反省文」を十三ページにつづって いた。父親(68)が公開したノートの中学時代を開くと、当時 大学生だった兄の存在を意識したのか、成績への強いこだわりが のぞく。  ▽通知表  宅間は中学では、公立高校の普通科を目指して、まじめに勉強 に取り組むつもりだった。だが、一年で早くも挫折した。「なぜ 悪いことをしてしまうのか自分でも不思議だった。二学期、三学 期と同じようなことの繰り返しだった。三学期の通知表なんか見 れたもんじゃない」(反省文) 宅間守容疑者の走り書きが書き込まれた参考書  二年になると、学習塾に行く。親の勧めではなく、一年の成績 を忘れてやり直したい、という宅間自身の希望だった。夏休みか ら通い始めたが、他人の力を当てにするだけで、成績は上がらな かった。  「塾の先生がなんとか、成績を上げてくれるだろうと思って行 ったが、全然成績も上がらない。つまり、やる気があってもやら なかったら、いけないのだ」(同)。担任は宅間を見透かしたよ うに二学期の通知表の連絡欄に書いた。「口より実行です」(同 )  ▽一発勝負  三年生に進級し、高校受験が迫ってきても、宅間は勉強に身が 入らなかった。「もうこうなれば死にものぐるいに勉強しなくて は、と思うんだけど、勉強をしない。夏休みも遊びあるいていた 」(同)  あこがれていた自衛隊入隊を本気で考えた。「自衛隊の試験は 、内申書は一切関係なしの一発勝負だったからです」(同)。一 月上旬、中卒の生徒を対象にした試験を受けた。結果は不合格だ った。  「おまえは学問をする人間やない。職人になれ。職業訓練校に 行かんか。独立する時は、金を出すから」。父親が言うと、宅間 は面白くない顔をして「僕は高校から大学に行くんや」と怒鳴り 返した。  父親の前では強がってみせたが、宅間は私立高校の受験にも失 敗し、残ったのは私立より難関の県立工業高校だった。まさに最 後の「一発勝負」だった。  「家に帰ってテレビで答え合わせすると、四割くらいしかとれ なかったので心配になってきた。しかし合格してしまった」(同 )。工業高校は県内でも野球の強豪。宅間は野球部に入ろうと胸 を躍らせた。(呼称略) 自衛隊の受験に再度失敗 変わらぬ場当たりの行動(1)  日本の高度成長を支えた阪神工業地帯。兵庫県尼崎市はその中 心だ。製鋼所や化学工場が並ぶ海岸地区を北に行くと、校内児童 殺傷事件の容疑者宅間守(37)が通った県立工業高校がある。 戦前からの伝統校で、工業化の最前線に多くの中堅技術者を送り 出してきた。  花形  宅間は県立工業高校では、野球部に入部した。野球が好きだっ たわけではない。「野球部に入ったら何となく利があるような感 じがした」と「反省文」に記している。強豪で校内では花形の野 球部の新入部員は約二十人。身長約一八○センチでがっしりした 体格の宅間は、自分に素質があると自信を持っていた。 宅間守容疑者の実家の部屋には女性自衛官や自衛隊機のポスター が、色あせたまま残されていた  だが「とにかくへただった」と元野球部員は言う。「へたくそ はゴロが取れる取れないの次元の話じゃない。強いチームでやっ ていくだけの技術力、体力、精神力すべてが劣っていた。野球全 盛の時代で『プロ野球の選手になって金を稼いでやろう』という 高望みを持って入部するやつもいた。宅間もその一人じゃないか 」  結局、一カ月ともたずに辞めたが、気に留める部員もいなかっ た。「宅間がどんな理由で退部したか分からないが、幽霊化して いった」と元部員。中途半端な自分自身に嫌気がさしたのか、宅 間は「野球部をたとえ一年間でもつづけたやつは、根性があると 思う。そういう面では、野球部員を尊敬しなければならない」と 反省文に書いている。  作文  二学期になると、中学時代に試験で失敗した自衛隊への夢が、 再び頭をもたげてきた。少年自衛官は十六歳まで受験できた。  「おれは二学期まで高校に来て、後は自衛隊に入隊するから、 おまえらとも、もうちょっとの付き合いや」(反省文)。宅間は 同級生に自衛隊受験を口にした。しかし、中学時代と同じで、口 先だけで受験勉強するわけでもなかった。「自分では合格する自 信など全くなかった。また一年前(中三)のようになんとかなる だろうという感じだった」(同)。相変わらず場当たりだった。  一月の試験は三、四割しかできなかったが、宅間に悲壮感はな かった。「自分はなんとか通してくれるんじゃないかと思ってい た。作文が、自分なりによい印象を与えようと書いたから作文が 評価されて合格するのではとか考えていた」(同)。また不合格 だった。宅間の高校生活はすさんでいく。(呼称略) 担任教師に暴力ふるう 学校やめる決意で家出(2)  「守が中学二年の時、同級生に迷惑を掛け、最初は口で注意し たが言うことをきかないので、木刀でしりをたたいたことがある 。中学生のころからいろんなトラブルを起こし、苦情がきて、え えかげんにせえよ、と思っていた」。校内児童殺傷事件の容疑者 宅間守(37)の父親(68)は嘆いた。  高校でも弱い者いじめは変わらなかった。「これみよがしに、 弱い者いじめや人の嫌がることをする。弱いやつには、すぐ『金 貸して』と言う」と高校時代の同級生。  オートバイ  自衛隊受験に再度失敗し、二年になると、体の小さい同級生を 鼻血が出るまで殴った。父親が学校に呼び出された。保健のノー トに書いた「反省文」には「反省文を書いたり、学校から特別休 かをもらったりした。そしてお父さんが、学校からの帰りの車の 中で、もうこれっきりにしてくれと言った」とある。 宅間守容疑者の実家の本棚に残されたオートバイの教則本など  生活は乱れ、学校をサボっては、好きなオートバイのことばか り考えた。「お父さんが買っては、いけない、どうしても買いた いなら一二五ccにしとけと言ったけど、僕は四○○ccの単車 を買ってしまった」(反省文)。もちろん校則違反だった。しか も、すぐに四○○ccの中型ではあきたらず大型に買い替える。  「高校が面白くなくなって、ガソリンスタンドでアルバイトを して、大型の免許もないのに四十五万円で五○○ccを買った。 わしが『法律違反なんかするな』ととがめたことがあった」と父 親。だが、せっかく手に入れた大型オートバイだったが、乗り回 す機会もないうちに、宅間は学校で担任教師への暴力事件を起こ してしまう。  留年  「いかなる理由でも教師に手を出してはいけない。まして、警 官や自衛官になりたいものがそんなことやってなれるはずない」 (同)。担任は熱血タイプで問題のある生徒にも慕われていた。 「『あの先生に見放されたら終わり』と話していた」と同級生は 振り返る。宅間は、また父親が学校に呼び出されるのを恐れ、学 校をやめる決意で友人を連れ出し家出した。  一週間ほどで帰ってくるつもりだったが、帰りづらくなり、結 局、約一カ月後に兄に迎えにきてもらった。一月下旬、担任が家 に訪ねてきた。一年留年する気はないか、と説得したが、宅間は 断った。その気持ちも簡単に変わる。理由は退学になれば、将来 損するとの打算からだ。だが間もなく、宅間の胸の内にある願望 が芽生えてくる。(呼称略) 「生きていても無意味」 影が消えるように高校中退(3)  東京オリンピック前年の一九六三年十一月、校内児童殺傷事件 の容疑者宅間守(37)は生まれた。父方の祖母が同居していた が、母親(71)と折り合いが悪く一年で別居した。宅間は祖母 によく懐いた。「守はおばあちゃん子で、別居後も小遣いなんか もらっていたようだ」と父親(68)。  自殺願望  一カ月ともたなかった野球部、自衛隊受験の再失敗、担任教師 への暴力、家出、留年…。挫折の連続と無力感の中で、宅間の心 のよりどころは七十一歳の祖母だった。 宅間容疑者が高校時代につづった手記  「僕は、この世の中で一番好きな人は、おばあさんだ。そのお ばあさんに、お茶断ちをさせるまで心配さしたことは、これから の行動でしか返しようがないが、それが一番のおばあさんの喜び だと思う」。宅間は反省文に思いをつづっている。その祖母の存 在も、宅間の心をいやすことはできなかった。  「僕は、もう疲れた精神的に もう死ぬしかない 生きていて も無意味だ 生まれてから心の底から笑ったことは、何回あるだ ろうか おれの精神状態は狂っている もういやだ 十七年間あ りがとう。」  保健のノートに残された自殺願望の走り書き。深い絶望感の中 で葛藤(かっとう)する宅間の心の叫びのようにも聞こえる。歴 史や英語の授業に兼用していたノートには、脈絡のない言葉が書 きなぐられていた。「現実を直視しろ」「おれは、神経質そのも のである」「妄想との悪戦苦闘」。じゅ文のように「僕は被害妄 想者です 被害妄想者です。」とも。  腰掛け  宅間は留年を覚悟で二年生の三学期、学校に戻った。反省文の 最後はこう結ばれていた。「最後におれ自身の大きな反省点は『 先の事を考えて行動せよ』。この十一文字が、あらゆる面を改め るはずだ。何も反省文はぐだらぐだら長く書くだけが能ではない 」  だが、三学期が終わる三月、宅間は影が消えるように学校を去 っていった。「クラスで何人も中退したが、大抵はやめないよう に、みんな努力した。宅間だけは何もせず、いなくなっても、理 由とか会話に上るような存在ではなかった」と同級生。  中退については父親にも相談はなかった。「知らない間に決め ていた。中学の時から自衛隊に入りたいと言っていたので腰掛け のつもりだったんじゃないか」。(呼称略) 念願の航空自衛隊に入隊 1年3カ月で依願退職(4)  県立工業高校を二年で中退した校内児童殺傷事件の容疑者宅間 守(37)は、約八カ月後の一九八一年十一月、三度目の挑戦で 、中学生時代からあこがれていた航空自衛隊に合格した。十八歳 の誕生日の二日後で、二等空士の採用だった。「入隊が決まると 喜んで鼻をひくつかせてた」と父親(68)が当時を振り返った 。 自衛隊に入隊、制服姿で敬礼する宅間容疑者  制服姿  「元気で頑張っとるでえ」。宅間から電話があると父親は「お ー頑張れよ」と励ました。教師に暴力をふるうなど、荒れた高校 時代とは見違えた宅間に、「わしの妻も喜んどったわ」と父親。  最初に配属されたのは、中海に面した鳥取県境港市の美保基地 。三カ月の教育期間後、静岡県浜松市の第一術科学校へ。航空整 備士としての教育を受け、八二年六月からは愛知県小牧市にある 小牧基地の第一輸送航空隊に所属した。  父方の祖父の法事には、自衛隊の制服姿で戻ってきた。「守ち ゃんも立派になったな」。久しぶりに顔を合わせた親せきからほ められた。「ジェットパイロットを目指しています」。宅間はま んざらではない様子だった。  だが、父親にはパイロットをあきらめたことを打ち明けていた 。「耳の鼓膜が気圧の変化に弱いんや。体質的に無理だから、航 空機関士を目指す、と言ってたが、能力的に無理だったんだろう な」と父親。小牧基地では輸送機の整備を担当し、一等空士に昇 任していた。  医学部  制服姿が板に付いてきた宅間に、両親は自衛隊での生活は順調 に思えた。その矢先のことだ。突然、宅間が舞い戻ってきた。「 気付いたら、途中でくじけて帰ってきとった」と父親は言う。入 隊からわずか一年三カ月後、依願退職だった。「集団生活になれ なかった」ことが理由という。  宅間は実家でなく母親(71)の家に転がり込んだ。当時、両 親は別居していた。「わしがタクシー運転手になると言ったこと から、夫婦仲が悪かった母親が家出していた」と父親。  宅間が除隊して間もなく、父親は気遣って昼食に誘った。「わ し、IQが高いから、医学部でも受けようかな」。大阪空港が見 えるステーキ店で、宅間は突拍子もなく言った。「援助しようか 。限界はあるけど」。父親は受け流した。ナビゲーターが壊れた 飛行機のように宅間の暴走が始まる。(呼称略) 母親への暴力引き金に暴走 自ら精神科を受診し入院(5)  自衛隊を除隊した校内児童殺傷事件の容疑者宅間守(37)は 、母親(71)への暴力を引き金のようにして暴走を始めた、と 父親(68)は言う。きっかけは不動産会社への就職だった。「 身元保証人になってくれ」。宅間は父親に頼んだ。「不動産屋な んてだめだ」。父親が突っぱねると母親に頼み込んだ。「暴力を ふるい無理やり保証人の判を付かせた。わしの知る初めての母親 への暴力だった」と父親。 宅間容疑者が参考書の上に書いた将来の夢。「旅客機の機長」な どと書かれている  口論  宅間は除隊してすぐに引っ越し業を始めたが、一カ月ともたず 廃業。不動産会社に転職を考えたのだ。不動産会社時代には、女 性を暴行。その後、自ら地元病院の精神科を受診した。一九八四 年十二月のことだ。  関係者によると、診断は「精神分裂病」。入院した宅間は「精 神障害者と一緒に入れられるのは嫌や」と不満を言い、ほかの患 者と肩が触れただけで因縁をつけた。母親に「早く退院させろ」 と当たり散らしたが、年末で退院できなかったという。  年明けの一月四日、宅間が突然、四階建ての病院屋上から飛び 降りた。「まだ入院の必要がある」と言う看護士と口論のさなか だった。逃げ出そうとしたのか、自殺を図ったのか。宅間は屋上 のフェンスを乗り越え飛び降りたが、駐車場の屋根がクッション になり命は取り留めた。  懲役三年  約三カ月の入院後、自宅療養で実家に。世話のため別居先から 戻った母親に、再び暴力をふるった。「どうしたんや」。やせて きた母親を不審に思い父親が聞いた。「あんたがいないと守にい びられる」と母親は訴えた。「おれが傷ついたのも、病院に迎え に来るのが遅れたからや。慰謝料払え」とつねったり、髪をひっ ぱったりしたという。  しかも、宅間の暴走は家庭内にとどまらなかった。父親による と、対向車のライトがまぶしいと四人に暴行。JR新大阪駅でタ クシー運転手を突き飛ばし警察ざたに。高速道路で検問から逃げ ようと逆走するなど、次々とトラブルを起こした。  この間、父親が宅間をみかね別の病院を受診させた。「警察で 刑事処分にしてくれると思っていたが、専門家の診断が必要と言 われた」と父親は話す。診断は同じく「精神分裂病」で、大学病 院を紹介された。  どうするか頭を抱えていた時、宅間が不動産会社時代の婦女暴 行容疑で逮捕された。十カ月後の八六年九月、刑事責任能力を認 めた懲役三年の判決が確定、宅間は服役した。(呼称略) 「勘当や」と父が絶縁宣言 8年で4度の結婚繰り返す(6)  殺風景な刑務所の面会室。「これ以上迷惑かけられんやろ。言 うこと聞かないと勘当するぞ。よう考えろ」。校内児童殺傷事件 の容疑者宅間守(37)の父親(68)が言った。「こんな体で は働ききれん」。ガラス越しに宅間のふくれっ面が見えた。 宅間容疑者が市バスの運転手として勤めていた伊丹市交通局  孤独  刑務所から宅間は母親(71)によく手紙を書いてきた。金の ことや恨み言ばかりだったという。「『金をくれ』『おれがこん なになってしまったのは、おまえたちのせいだ。補償金を出せ』 というものと、わしの悪口」と父親。  出所の約十日前、父親は現金七十万円と宅間の衣服を持参し、 再び刑務所を訪ねた。「(親の気持ちを)理解してくれたか」。 父親はわずかな期待を胸に聞いた。宅間は相変わらずふてくされ ていた。「ちょっと変わるのを待っていたが、残念やな。おまえ は勘当や」。父親が絶縁宣言した。  数カ月後、三年の刑期を終え出所した宅間から、実家に電話が あった。「帰らせてもらえないか」。宅間の頼みに父親は「だめ だ」と断った。  勘当で家族との関係を断たれ、帰る場所もなくなった宅間。孤 独をいやしてくれる女性を求めるかのように、次々と結婚や養子 縁組を繰り返していく。  お見合い  一九九○年年六月、二十六歳で十九歳上の女性と結婚した。だ が宅間がどうして女性と出会ったのか、父親が知る間もなく三カ 月でスピード離婚。  二度目は半年後。相手は二十歳上の女性だった。結婚三年目に 兵庫県伊丹市に市バス運転手として採用された。生活も落ち着い たかにみえたが、四年目に破局。その後、職場で親しくなった七 十代の女性と養子縁組したが「素行が悪い」と一年で離縁された 。  「ほれたんやー」。宅間が周囲に喜んでみせた。お見合いパー ティーで知り合った二歳上の女性が、三人目の相手だった。九七 年三月に結婚したが、一年三カ月後には破たんした。「顔を殴っ たり、髪を引っ張ったり宅間の激しい暴力が原因」と元妻の関係 者が言う。  離婚後も復縁を迫って元妻の実家に押し掛けたり、元妻を追い 回し暴力事件を起こした。その後も続く元妻への異常な執着は、 児童殺傷事件へとつながる伏流にもなる。ストーカー行為が続く 中、宅間は二歳下の女性と八年間で四度目の結婚をしたが、人生 を決定的に狂わす事件が起きる。(呼称略) 元妻とのより戻そうと異動 小学校で薬物混入事件(1) 校内児童殺傷事件の容疑者宅間守(37)は一九九八年四月、兵 庫県伊丹市のごみ収集作業員から校務員として市内の小学校に赴 任した。異動希望には「子どもたちと接したい」としていたが、 本当の理由は別にあった。宅間が離婚後も一方的に執着していた 三人目の元妻の存在だった。 宅間容疑者が薬物混入事件を起こした校務員室を調べる捜査員ら =99年3月  ▽無口な男  「学校の校務員を選んだこと、今思えばバカげていますが、出 ていった日、車の中で『ごみ取ってるらしいやん』と言ったので 、ごみから脱出すれば、帰って来てくれる可能性があると思う、 心理がありました」(元妻への手紙)。宅間は小学校への異動で よりを戻そうと期待したのだ。  「ひたすら無口な男で、仕事をしていてもふっと消えてしまう 。朝定刻に来て、夕方になるとすーっと帰っていく感じだった」 と当時の同僚。宅間は小学校で、児童や教職員となじむことはな かった。児童がごみを捨てる際、小さなごみ袋から大きなごみ袋 にきちんと入れ替えないのを、不満気ににらんでいたこともあっ たという。  影の薄かった宅間が、赴任から約一年後の三月十二日、学校を 震撼(しんかん)させる事件を起こす。七歳上の兄が事業に失敗 して自殺、自宅で発見された約十日後のことだ。  ▽措置入院  校舎一階の校務員室。野外活動で昼食を食べそびれた四人の教 員が入ってきた。レトルトカレーを食べ始めると、宅間がきゅう すからお茶を入れ出した。しばらくして四人は眠気と頭痛を訴え 、病院へ。二日後、伊丹署は宅間を傷害容疑で逮捕した。  きゅうすには、服用していた精神安定剤が混入されていた。「 先生たちに無視され、家族とうまくいかず、人間関係によるうっ せきを晴らしたかった」と動機を供述した。  だが、当時宅間が調査会社を使って行動を調べていた元妻への 手紙では「新聞報道はうのみにしないでほしい。やったことには 違いないけれど、あくまで自分で飲もうとしていたのです」と弁 明している。  宅間は精神障害者で自傷他害の恐れがあるとして四月、県内の 病院に措置入院となった。その後、起訴猶予処分が決まり、約一 カ月で退院したが、四人目の妻とは離婚、約六年間勤めた伊丹市 も分限免職となった。「あの事件から何かもうまくいかなくなっ た」と接見の弁護士に話した薬物混入事件。宅間は次々と異様な 行動に走っていく。(呼称略) 経歴偽り見合いパーティー 元妻には離婚無効確認訴訟(2)  「元妻に仕返しがしたかった」。校内児童殺傷事件の容疑者宅 間守(37)は、復縁に執着した三人目の元妻への愛憎が、事件 の背景にあったことを接見の弁護士に漏らした。宅間は措置入院 直後の一九九九年四月から、元妻にあてた三通の手紙に心情をつ づっていた。  ▽自己破産  「おれが仕事を失うハメになったのは、おまえの責任や、根本 的に、おまえとのことがなければ、学校の校務員なんか行ってな い」。元妻への恨み言を言ったかと思うと「自分がバカで、君に たのみ自体が狂っているのは、分かる。しかし、何とか助けてほ しい」と哀願する。  時には「たまに家に乗り込んで殺したろかと思うが、家のガラ スを破って乗り込んだら、おまえだけでは済まんだろ」と脅し文 句も。最後の手紙では「精神的にしんどいから話し合え」と訴え た。元妻から返事はなかった。  当時、宅間は薬物混入事件で兵庫県伊丹市を分限免職になり、 安定した生活を失った。措置入院先を退院した五月、消費者金融 五社から無担保融資の限度いっぱいの計約三百万円を借りたが、 焼け石に水だった。八月には、大阪地裁に自己破産を申し立てた 。  ▽身上書  三カ月後の十一月、大阪市の中心・中之島に近いホテル。三階 の小ぢんまりした宴会場には、着飾った男女三十五人が、立食の テーブルを囲んでいた。結婚紹介所が主催するお見合いパーティ ー。男性の条件は大学卒で、参加費は六千円だった。経済的に窮 地に立たされた宅間も、五回目の結婚を狙ったのか、その輪の中 にいた。  関係者によると、宅間には複数の女性から「会いたい」と希望 があったという。だが、希望は実現しなかった。マッチングとい われる当人同士の引き合わせには、卒業証明書や給与証明書など の提出が必要。宅間は出せなかった。「関西学院大卒」「年収六 百十万円」など、身上書を偽っていたのだ。  失職による経済的な行き詰まり、お見合いパーティーの失敗。 宅間はいら立った。手紙を無視された怒りもあったのか。宅間の 鬱屈(うっくつ)した感情ははけ口を求め元妻に向かう。お見合 いパーティーの翌月、元妻を相手に離婚無効確認の訴えを神戸家 裁姫路支部に起こした。「離婚調停の時は心神喪失だった。だま された」。宅間は離婚は成立しないと主張した。(呼称略、反省 文と手紙などは一部表記を変えました) 「身も心もぼろぼろや」 金策も尽き八方ふさがり(3)  一九九九年末に始まった三人目の元妻を相手にした離婚無効確 認の訴訟。復縁を求めて起こしたはずが、いつの間にか金の問題 にすり替わっていた。「(元妻の)耳をそいだり、鼻をそいだり するかもしれない。金で済むならいいだろう」「トラックを買え ば生活が安定するから、千五百万円払え」。代理人を付けない本 人訴訟で、宅間の独演が続いた。 犠牲者のめい福を祈り大阪教育大付属池田小学校の校門に掛けら れたメッセージ=大阪府池田市  ▽名刺  訴訟の一方、宅間は何とか生活の糧を得ようともがいた。資金 の見通しもないのに「下請けの仕事をやるからダンプが欲しい」 と販売店に見積もりを依頼。インターネットで法律専門学校の司 法書士コースの入学資料を請求したりした。  宅間は活路を求めるように、お見合いパーティーにも参加し続 けた。女性会員との間でトラブルを起こし、結婚相談所を退会処 分になると、大学病院の精神科医師の名刺まで作製、今年三月に は、医師を対象にしたお見合いパーティーに参加しようとした。  一カ月後、さらに窮地に立たされる。昨年十月の大阪市での傷 害事件と今年二月の兵庫県内の暴行事件で、大阪、神戸両地検に 相次いで書類送検に。「起訴猶予にしてくれ」。神戸地検の出頭 を断り、逃げるように精神科に入院したが二日で退院した。  ▽督促  「とにかく金を出してくれ、身も心もぼろぼろや」。五月二十 二日、思惑通りにいかない元妻との訴訟に宅間が法廷で叫んだ。 三十日には、いったん首になった会社に「働かせてくれ」と電話 をしたが、すげなく断られた。  最後の望みをかけたのは勘当された父親(68)だった。「調 子が悪くて飯食われへんねん」。宅間が電話をかけてきた。「生 活苦しかったら、市役所の福祉課と相談しいや」。父親は突き放 した。「うーん」。宅間の暗く沈んだ声が聞こえた。同じころ大 阪地検からは出頭要請の電話があった。  さらに追い打ちをかけるように六月五日、マンションの大家か ら滞納していた家賃の督促。翌日は、中古車販売店からも約三カ 月前に買った車のローンの支払いを請求された。八方ふさがりだ った。  八日朝、大阪府池田市の住宅街。駐車場近くの防犯カメラが宅 間をとらえた。「ブオー」。閉塞(へいそく)感を打ち破るよう に、エンジンを激しくふかすと、宅間はシルバーのセダンを急発 進させた。初夏の日差しを浴びた宅間の顔は鬼気迫っていた。三 十分後、惨劇は起きた。(呼称略) 宅間容疑者を一括起訴 23人の殺人、殺人未遂で 大阪教育大付属池田小の仮設校舎壁面に取り付けられた「希望の 絵」=14日午後、大阪府池田市   児童八人が死亡、教師を含む十五人が重軽傷を負った大阪教 育大付属池田小学校(大阪府池田市)での殺傷事件で、大阪地検 は十四日、鑑定留置の結果、「人格障害だが、完全責任能力があ った」と判断し、宅間守容疑者(37)を二十三人に対する殺人 、殺人未遂などの罪で一括起訴した。  社会を震撼(しんかん)させ、学校の危機管理や触法精神障害 者の処遇などをめぐる議論を巻き起こした過去に例のない事件は 、全容解明の舞台を法廷に移す。 宅間容疑者を一括起訴 23人の殺人、殺人未遂で  児童八人が死亡、教師を含む十五人が重軽傷を負った大阪教育 大付属池田小学校(大阪府池田市)での殺傷事件で、大阪地検は 十四日、鑑定留置の結果、「人格障害だが、完全責任能力があっ た」と判断し、宅間守容疑者(37)を二十三人に対する殺人、 殺人未遂などの罪で一括起訴した。  社会を震撼(しんかん)させ、学校の危機管理や触法精神障害 者の処遇などをめぐる議論を巻き起こした過去に例のない事件は 、全容解明の舞台を法廷に移す。  被告側は事実関係は争わない方針とみられ、裁判所が宅間被告 の刑事責任能力をどう判断するかが最大の焦点。あらためて精神 鑑定が実施されれば、審理の長期化も予想される。  宅間被告は七月八日から、三カ月の期限で大阪拘置所に鑑定留 置された。鑑定医は同被告と計約二十時間、面談するなど鑑定作 業を進め、八月中には、極端に性格に偏りがあり、社会に適応が 困難な「人格障害」と診断。犯行時の記憶が鮮明なことなどから 、精神疾患ではなく「犯行当時、善悪を判断する能力はあった」 との結論に達した。  鑑定が早期に終了したことから、地検は留置期限を約三週間短 縮するよう大阪地裁に申請、認められた。  宅間被告は逮捕直後、「駅前のバス停で百人ぐらいをめった切 りにした」などと理解困難な内容を供述。その後一転して、刑事 責任を免れるため精神障害を装ったことを認めた。  しかし、地検は短時間に二十三人を次々と刺した犯行の異常さ や、一九九九年に起こした薬物混入事件で、措置入院となり精神 分裂病と診断されるなど、複数の診断を受け入通院を繰り返して いたことなどから、鑑定留置を請求した。  起訴状などによると、宅間被告は六月八日午前十時十五分ごろ 、付属池田小校内に侵入し、包丁で一、二年生の児童八人を殺害 、教師を含む十五人に重軽傷を負わせた。 (了) 09/14 現実回避の訴えに終始 究極の功利主義者の指摘も  「完全に刑事責任を問える」。大阪地検がそう判断し十四日、 殺人罪などで起訴した宅間守被告(37)は、二カ月余りにわた った鑑定留置中、接見の弁護士に拘置所での生活や過去の人間関 係の不満を漏らし、「早く楽になりたい」と現実回避の気持ちを 終始、訴えてきた。  死亡児童らに謝罪の気持ちを述べ「死で償いたい」と言いなが ら、一方で「措置入院がいい」と希望。大阪教育大付属池田小学 校の再開や遺族の近況にはほとんど無関心で、「自分に利益があ ることにしか興味を示さない究極の功利主義者」との指摘も出て いる。  宅間被告は、大阪拘置所の独居房に収容されており、事故防止 のため監視カメラで二十四時間、監視されている。午前七時半に 起床、午後九時に消灯の毎日。  弁護士には「最悪のことをした。死刑の執行を受ける覚悟。亡 くなった子供、遺族らに心からおわび申し上げます」と反省の手 紙を出したが、「冷房がない」「寝る位置まで指示される」と拘 置所生活への不満などが目立つ。最近は「これだけの事件を起こ したのだから(死刑ではなく)措置入院になってもいいのでは」 と独自の論理も。  「手紙での反省も『こんなことを書いてほしいのかな』と迎合 している印象。池田小の再開などを伝えても反応がない」と弁護 士。半生記の執筆を勧めても「無駄なことをしてもしょうがない 」と答えるという。  弁護士は「そもそも生死に対する意識が希薄。できれば措置入 院、それが無理なら、生殺し状態が続く無期懲役より死刑がいい と、現実回避だけを考えているのでは」と分析する。 (了) 09/14  元妻らに異常な執着 嫌がらせ電話1000回も  児童八人が死亡、十五人が重軽傷を負った大阪教育大付属池田 小学校(大阪府池田市)の児童殺傷事件で、宅間守容疑者(37 )が兵庫県内に住む元妻ら計三人に、年間千回以上の嫌がらせ電 話をかけるなどのストーカー行為を繰り返していたことが十二日 、大阪府警捜査本部の調べで分かった。  宅間容疑者は、元妻と元養母に損害賠償などを求めて提訴する 一方、知人男性らから警察に被害届が出され、逮捕されたケース もあった。捜査本部は、トラブルの積み重ねで自暴自棄になって いた可能性があるとみて背景を捜査している。  元妻との離婚無効訴訟では、自分の「心神喪失」を理由に無効 を主張しており、捜査本部は、宅間容疑者が精神障害の診断を前 面に出して利用した可能性があるとみて、訴訟の経緯などを調べ る。  調べなどによると、宅間容疑者は元妻との復縁を手伝うよう依 頼した知人男性が、協力を拒んだことを逆恨み。一九九九年五月 ごろからの五月中旬まで、多い日は一日に十回以上、年間千件の 電話をした。  電話は深夜にかかることもあり「ぶっ殺すぞ」「22口径(の 短銃)でタマ(命)取ったる」などと脅し文句を並べ立て、知人 男性の事務所のガラスを割って「おれが割った。寒かったやろ」 と言ってきたという。  宅間容疑者は一九九七年三月、結婚。離婚が成立した九八年六 月から約一カ月間には、元妻の実家に石を投げつけたり、家族ま でつけ回すなどした。元妻を中傷するビラも作成し、ばらまいて いたらしい。  九九年十二月には「精神病を患って訴訟能力が欠如しており、 手続きは無効」などと心神喪失を理由に離婚の無効確認を求めて 提訴。「精神障害となれば何しても許される」と複数の知人らに 話しており、病気を利用し、訴訟を有利に進めようとしたとみら れる。 (了) 06/12 1963     生前     これ,おろしたいねん私  宅間守が生まれる前、宅間の母は妊娠を喜ぶ父に対して,「あ かんわ,これ,おろしたいねん私。あかんねん絶対」と言ったと いう。 新潮45 2001/12               宅間守の歴史(1963年〜2000年)犯行前年まで 1963 11 23 0歳     幼少時の愛称はごんた  兵庫県伊丹市の工場街の工員家庭に生まれる。近所で「ごんた 」(悪がき)と呼ばれるような元気な子供だったという。京都新 聞 兄弟は7つ年上の兄のみ2人兄弟 産経新聞      3歳頃     3歳にして嫌がらせを楽しむ  三歳の頃、三輪車で路の真ん中を走り車が渋滞するのを見て楽 しんでいたとの近所の人の証言。新潮45 2003/9 44p     幼稚園入園前     お爺ちゃんっ子  両親が共働きのため、幼稚園入園まで父方祖父母宅にて育てら れた。     幼稚園入園後     4歳頃、実家に戻る 祖父母の家の 方がよかった  伊丹市の実家に戻り地元の幼稚園に入園、宅間は後の精神鑑定 にて祖父母の家の方がよかったと述懐。【樫葉鑑定】 1970 3   6歳     兵庫県伊丹市立○○小学校入学 1972 頃   小学生     猫を新聞紙に包んで火を放つ  小1か2の時、弱りかけた猫を新聞紙に包んで火を放つ。【樫 葉鑑定】 ただし、小学生時代の宅間について近所の悪評は少ない。はきは きとして挨拶をする子、活発で頭がよかった。学習塾に通ってい て成績はよかったなど肯定的な証言が多い。  しかし級友の意見では、 些細なことで殴りかかるなど、ネガ ティブな意見が多い。 1976 3   12歳     長生きしよう  兵庫県伊丹市立○○小学校卒業 卒業アルバムの寄せ書きに宅 間は「長生きしよう」と書き込む。  この小学校の恩師である20歳年上の女性と宅間は結婚した。 相手は作家小松左京氏の実妹。 4         好きな女生徒の弁当に唾や精液をかける。  兵庫県伊丹市立北中学校入学  この頃、大附池田小にて模試を受ける 時事/Yahoo!  中学生の時の宅間 猫を殺した 毎日新聞   教室の金魚の尾にハサミを入れてストーブで燃やす 日刊ゲン ダイ  猫を3匹ドラム缶で焼き殺す 日本テレビ  猫を水漬けにして殺す 日本テレビ  【誤報?】この中学校の女教師(19歳年上)と一度めの結婚  サンスポ   好きな女生徒の弁当に唾や精液をふりかける【樫葉鑑定】 1979 3   15歳     宅間君があなたにおくる空白のページ  兵庫県伊丹市立北中学校卒業 卒業文集には「宅間君があなた におくる空白のページ」とだけ書かれている。これは宅間が原稿 を提出しないため、担任の教師が書いた苦肉のコピーである。 4         ダウンタウンの松っちゃんと会っていた???  兵庫県立尼崎工業高校機械科入学  ちなみにダウンタウンの松本人志と同じ学校、学年である。  日刊スポーツ     16歳     免許がないのにバイクを購入  中型自動二輪免許を取得、400ccのバイクを購入。後に免 許がないのに500ccのバイクを購入する。 1980 12 頃       教師に暴行 高校2年生の時、学校教師を殴る事件を起こす。 時事通信  12         家出 友人と2人で家出、約一ヶ月間家を空ける           兄に迎えにきてもらい家に帰る 1981 事件20年前 3   17歳     高校中退 兵庫県立尼崎工業高校2年にて退学 秋         17歳の時に強姦・・・ 映画館のトイレで女性に後ろから抱きつき強姦しようとした。【 樫葉鑑定】            兵庫県立の定時制高校に編入するも通学せず に自然除籍         初めての精神病院  高校退学後、心身の不調を訴え伊丹市内の精神病院に通院をは じめる。精神神経症または神経症と診断される。             11 25 18歳     航空自衛隊入隊、夢はパイロット  航空自衛隊入隊 本人の希望はパイロット 山口県防府市にあ る航空自衛隊第一航空教育隊にて教育を受けた後、第一輸送航空 隊(愛知県小牧市)に配属され航空機整備を担当  その後浜松 基地へ zakzak   自衛隊勤務中に普通自動車免許、大型自動車免許を取得した模 様 1982 頃       家出娘とセックスして自衛隊辞める  家出少女を下宿に泊め性交。後に少女は保護され愛知県青少年 保護条例違反で宅間事情聴取をうける。このことが問題となり自 衛隊を辞めることになる。【樫葉鑑定】 1983 2   19歳     航空自衛隊除隊 3 頃       宅間、軽トラック商法に引っかかる。  家でごろごろしているのを見かねて父親が資金をだし、運送業 (引っ越し屋)をはじめる。しかし約1ヶ月後にとん挫、その後 不動産会社に就職する。 母親に暴力をふるい始める。         宅間の家庭内暴力に悩んだ父が精神病院に助けを 求める。  父親が精神科に連れて行くが、病院に拒絶される 1984 頃   20歳   何故か母親と二人暮らしを始める?  宅間守と母親が、父と長男を残して家を出てアパートで2人暮 らしをはじめる。この奇妙な別居生活は約半年間続いた。この件 について新潮45で宅間の父を取材したジャーナリスト今枝弘一 氏は「人間の禁忌」と近親相姦を匂わせる記述をしている。  半年後、父親は守らのアパートを見つけ、母親を連れ戻そうと したところ、宅間守は鉄スコップで殴りかかってきたという。父 親がレンガで反撃すると宅間は「お父ちゃん,殺さんといて,た のむわ,改心するさかい。命助けて」と命乞いをした後悪態をつ いて逃げる。 11 21 婦女暴行にて逮捕  勤務先の大阪市内のマンション管理会社の業務中に集金を口実 にマンションに住む女性宅に上がり込み顔を殴打、強姦をし逮捕 される。     車のライトが眩しいと言いがかりをつけ相手の車を破 壊。   交通事故を起こす「対向車のライトがまぶしかった」と主張 。腹を立てて相手の車を壊したうえ、キリを持って相手運転手を 追いかけ回した。 zakzak 中日新聞          サラリーマンが外車に乗るな 実兄の車を角材で 壊す。 実兄の車(アウディ)のフロントガラスを角材で叩き割る 「サ ラリーマンが外車に乗るな」産経新聞     高速道路を逆走  阪神高速を車で逆走して逮捕される。 週刊文春 時期未詳だ が強姦事件後(精神病詐病のための奇行かも知れない。) 12   21歳 裁判逃れの詐病、精神病院に入院  自分で進んで地元伊丹市の精神科を受診。精神分裂病と診断名 され入院となる。   後の精神鑑定にて宅間は刑罰を免れるために母親と共謀して 精神病院に入院したと語る【樫葉鑑定】 1985 1 4   精神病院から退院したくて自殺未遂  責任逃れの為か自主的に精神病院に約2週間入院する。この時 、病院の屋上から飛び降り自殺をする騒ぎを起こす。しかし、飛 び降りた場所は車庫の屋根であり重体ながらも助かる。顎の骨砕 ける。   後の精神鑑定において宅間は、看護士に1、2年いろと言わ れたため。退院したくて飛び降りたと証言。 母親に賠償金を要求する。  母宛に手紙を出す。『私が(飛び降りて)大怪我したのはあん た(母)の責任である。警察から逃れる目的で入院したのに、意 図的に苦しめてやろうと思い、ひたすら入院を継続させた。今後 、何一つ、どれ一つも快楽も喜びも味わえない。少しでも多く、 俺に賠償金を払えるようにしておいてくれ。それと年金は当然終 身まで。全額を賠償金の一部としてもらうつもりである。』 4 頃    この頃、宅間に出された診断書には、精神分裂病と の記載がある。しかし、追記として、症状は収まるものの、服薬 が必要。なお一ヶ月ほどの休養が必要と記載。 5       後にこの病院の医師を詐称した名刺でナンパをする 。  顎の骨の治療のため、兵庫医科大の整形外科に通院 朝日新聞 7 30   伊丹市内で大暴れ  伊丹市内にて傷害及び器物損壊事件をおこす。 8 中     宅間、御巣鷹の尾根に死体見物に行く  JAL123便墜落事故に乗じて、大阪の遺族を装い日本航空の用意 したバスで事故現場を見物しに行く。 8 19 新大阪駅前にてタクシー運転手に暴行  JR新大阪駅前で、タクシー運転手に暴行し逮捕される。       罪を逃れるため、また精神病院にいく。  2件の暴行事件の後、大阪府豊中市内の病院の精神神経科を受 診したが、医師は病名を精神分裂病とした。 8 下   診断結果はボーダー  精神保健福祉法第24条に基づく通報により、神戸市内の病院 の精神神経科医師による診断を受けたが、精神分裂病の疑い(境 界線例)と診断しつつ、入院の必要はなく、通院治療6か月を要 するとの判定を行った。 毎日新聞 10       恐らくは裁判逃れの悪あがき入院 兵庫医科大の歯科に入院 朝日新聞 11   強姦事件で起訴 84/11/21の強姦事件により逮捕・勾留。公判請求     22歳 宅間、詐病失敗。分裂病ではなく単なる性格異常 。  勾留中に、大阪地方検察庁から嘱託された医師による精神保健 診断を受け、「性格異常であって、理非弁別能力はある」と診断 される。  1986 7 31   懲役3年確定。  大阪地方裁判所において懲役3年の実刑判決が確定。精神鑑定 の結果は「精神分裂ではなく性格異常」 8   服役   ムショ入り  奈良少年刑務所に入所 1987           1988         奈良少年刑務所に満期3年服役 1989 8   25歳 出所 奈良少年刑務所を出所。 母親がおかしくなる。  宅間守出所直後から母親の精神状態がおかしくなり、しだいに 何もせずごろんと横になって,たまに座っておってもじっと動か ず宙をじっと見たままの状態になる。精神病になる。 10 頃     宅間、勘当。家を追い出される。  勘当され実家の伊丹市から豊中市へ転居する。 毎日新聞 1990 6 14 26歳 看護婦とヤリたい! 1回目の結婚 相手は19歳年上 A子さん  宅間は看護婦とヤリたい一心で看護婦試験の合格者名簿を入手 、片っ端から電話をしまくって19歳年上(当時45歳)のA子 と知り合う。兵庫医科大学泌尿器科の医師を装い結婚する。 6 18     結婚4日目にして医師詐称がバレる。  結婚してすぐに医師でないことがバレる。結婚から4日目、A 子から婚姻取消の調停を申し立てられる。 6 26     たった12日間の結婚  A子と協議離婚。たった12日間の結婚であった・・・(笑   10 12   小松左京の実妹と結婚  離婚から4ヶ月後、2回目の結婚 相手は20歳年上の小松左 京の実妹B子さん。宅間の出身小学校の恩師。 1991     27歳         外人売春婦相手にヤリ逃げ失敗、強姦で逮捕  大阪十三で外国人娼婦相手にヤリ逃げ失敗。屋内強姦容疑で逮 捕 週刊文春6/28 32p 1992     28歳     1993 4   29歳   公務員に。噂では某宗教だか社会党だかの後 押しと言われています。  伊丹市市バス運転手の採用試験を受けて合格する。   7 1     宅間、路線バスの運転手になるも乗客とトラブル 、減給処分に。  兵庫県伊丹市交通局に就職、路線バスを担当 zakzak その後、乗客とトラブルを起こし減給処分。 1994 1 27 30歳 精神病院にいくも診断は神経症(人格障害)  1/27から2/3にかけて、宅間は大阪府吹田市内の精神病院に通 院し、医師の診断を受けたが、精神病の病態水準になく、神経症 であると分類され、診断書も作成してもらえなかった。 2 3   伝言ダイヤルにハマり、ヤリまくる。  宅間、伝言ダイヤルにはまる。知り合った女性は70数名にも上 るという。 9     また強姦事件を起こす。  テレクラで知り合った女性に性的暴行事件(強姦)を起こす。 9 21     2番目の妻B子と離婚   zakzak  zakzak 離婚の理由はテレクラ強姦事件。 1995 事件6年前         同僚を殴る。  バスの給油中、手がシャツにあたったといいがかりをつけ、同 僚を殴る。文書訓告処分に 11 27 31歳   同じ職場の44歳年上の老婆Z子さん(75歳)と 養子縁組  毎日新聞 養子は金目的といわれますが、さんざん悪さしてき た宅間の本名が変わる点も注目。伊丹市内の養母Z子宅にて生活 1996 事件5年前         また暴言、バスを馘首になる。ゴミ収集に回され る。  バス運転中、女性に暴言「香水が臭いから後ろに座れや」 苦情によりバス運転手から清掃局クリーンセンターに配置換え 12 15 33歳   この世で一緒になれないならあの世で一緒にな る ねるとんパーティで3回目の妻C子をみそめる。「この世で一緒 になれないならあの世で一緒になる」などと強引に結婚を迫る  毎日新聞  1997 事件4年前 1 7     一年ちょっとで養子縁組解消  Z子と養子縁組解消 毎日新聞 これで一旦元の宅間姓に戻り ます。 1 27     戸籍操作をする。  本籍地を伊丹市から大阪市へ変更する 1 30     戸籍を意図的に動かし、離婚歴・養子歴を白紙にす る。  本籍地を大阪市から伊丹市へ変更 これで一見戸籍はキレイに なりバツ2も養子の件も記載されません。 2       養子縁組解消で慰謝料200万円取る  Z子養子縁組解消にともない老婆Z子から慰謝料200万円を ぶん取る zakzak 3 30   新婚旅行で妻殴る。 C子と3回目の結婚 毎日新聞 C子は2歳年上 住居は加古川 市  親族だけが集まって写真を撮る形だけの結婚式を挙げ、入籍し た。  宅間は、父親に結婚式への出席を執ように求めたが、父親はこ れに応じず、被告側からは叔母夫婦及び叔父のみが出席した。  新婚旅行でスーツケースの鍵をめぐってもめて妻を殴る。 毎 日新聞   新婚旅行の時、他の旅行客が同女をビデオカメラで撮影したこ とに被告が怒り出し「何写しとるんじゃ」と怒鳴ってビデオテー プを捨てさせる。  結婚後、すぐに妊娠したが、身重の妻に暴力行為、妻は子供を 中絶した。 産経新聞 10        C子懐妊 10        公務中じん帯を痛めたと、清掃局クリーンセンタ ーの仕事を1月まで休職 11       Z子の逆襲、C子に宅間の悪行を暴露  Z子、C子の実家を訪れ、宅間の離婚歴&悪行を告げる。初婚 と思っていたC子は離婚を決意する。 12 6 34歳   ビール瓶か塩酸で顔をずたずたにしたる!C子実 家へ逃げ帰る。   宅間は実家にいた女性に電話し、「ビール瓶か塩酸で顔をず たずたにしたる」連日、電話で復縁を求られ、断ると「殺したる 」「6000円で包丁を買うた。ガラス割って入ったる」などと 脅した 朝日新聞  12 8   離婚調停  C子、神戸地方裁判所姫路支部に離婚調停を申し入れる。 週 刊文春6/28 33p 12 8   離婚調停に合わせて精神病院に通い出す。でも診断は またまた神経症(人格障害)  調停申し入れと同じ日に、宅間は加古川市内の精神病院に通い 始める。神経症と診断される。 12 13     C子、宅間の子供を中絶  C子、宅間の子供を中絶 週刊文春6/28 33p 12 25     神戸地裁で宅間大暴れ  第1回の離婚調停が神戸地裁で開かれる。宅間暴れる。 週刊 文春6/28 33p 1998 事件3年前 1       清掃局クリーンセンターの仕事に復職(97年10月か ら3ヶ月休職) 4 1 35歳   ゴミとってるやん 兵庫県伊丹市立池尻小学校に技能員として配置 これはゴミ収集 の宅間に対してC子が「ゴミとってるやん」といったことが原因 らしい。  児童憎み、つばかける奇行も・・・ 読売新聞  6       離婚調停成立またしても200万円分捕る宅間  毎日新聞 C子側が宅間に200万円払うことで離婚成立 精 神科へ通院、この時の診断名は不安神経症 毎日新聞 この後、 豊中市へ引っ越す。 ストーカー宅間  その後、C子に対してストーカー行為を働く 産経新聞 6       宅間、C子の勤務先に押しかけ嫌がらせ  C子の会社に押し掛け嫌がらせ。C子退社に追い込まれる。  週刊文春6/28 33p 6   4度目の妻となるD子を殴り逮捕 交際中の女性D子(4回目の妻)を殴り障害容疑で逮捕される。 FLASH6/26 8 13 3度目の妻C子に暴行、頭を壁に打ち付け逮捕。停職処 分に  兵庫県内の職業安定所内でC子(3番目)に復縁を迫り、頭を 壁に打ち付けるなどの暴行を加え、傷害容疑で逮捕、罰金15万 円の略式命令 サンスポ 停職処分に 時事通信  9 27     またしても戸籍の移動  本籍地を伊丹市から豊中市へ変更する。 10 2     C子との結婚を前に戸籍の離婚歴を白紙にする。  本籍地を豊中市から伊丹市へ変更する。97/01と同じように本 籍移動を2度行い、戸籍の離婚歴を消す。ニュースステーション 10   3度目の妻C子にまた暴行、逮捕   C子を再び殴り傷害容疑で逮捕 読売新聞 10 18   D子と4回目の結婚  時事/Yahoo! 3歳年下の女性と妊娠を機に結婚する。       母親、精神病院に入院  宅間の父親は1989年頃から精神に異常をきたしていた母親を1 0年間介護し続けたが、1999年頃、病院に入院させる。以降、母 親はずっと入院したままである。 12 8 36歳 傷病手当金目当てに精神病院にいくが診断はやっぱ し神経症(人格障害)、投薬すら断られる(笑  吹田市内の精神病院で外来診察を受ける。病名は神経症。精神 分裂病ではなく、人格障害の要素が高いと判断され、投薬や傷病 手当金意見書の記載を断られる。 1999 事件2年前 冬       サラ金から金借りて妻の素行調査をする  C子の浮気相手を探そうと興信所に素行調査を依頼し、費用と して約300万円を支払うまでしたのに、浮気相手の存在すらも 判明しないとして憤まんを募らせる。2番目の妻B子から借金を する。消費者金融6社から合計300万円の借金をする。         結婚の約束しただろとホテトル嬢を自殺に追い込む  ホテトル嬢を自殺に追い込む 日スポ 2       宅間の兄が離婚、 zakzak  3 2     宅間の実兄が頸動脈を切って自殺。   3/2遺体が発見される。原因は事業の失敗によるもの。 3       宅間、オナニーを見られて逆ギレ  用務員室でアダルトビデオ見ながらオナニー中、たまたま用務 員室の炊飯器でごはんを食べようとした教師に目撃されてしまい 宅間逆ギレ・・・そして、薬入り茶事件をおこす。 週刊新潮 6/28 28p ああ・・全てはこれが原因だったのか(ρ_;) 3 12   オナニー見られた腹いせに、同僚教師に一服盛る  兵庫県伊丹市立池尻小学校にて精神安定剤いりのお茶を同僚教 師に飲ます傷害事件をおこす  時事通信 3 14   精神病を理由に不起訴 薬物混入事件にて逮捕 時事通信 精神病を理由に不起訴 3 23   精神分裂病ではない、うつ病でもない。  勾留中の同月23日、神戸地検から嘱託された医師による精神 保健診断を受け、「精神安定剤依存であって、幻覚、妄想は認め られず、精神分裂病や抑うつ状態はみられないが、精神不安定状 態であり、措置入院をして医療を加える必要がある」と診断され る。  兵庫県知事に対し、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 第25条に基づき通報 (冒頭陳述より) 3 31     D子と離婚(5ヶ月の結婚生活) 4 1   宅間、精神分裂病を装い罪を逃れようとする  被告は服役することを免れ、伊丹市職員の身分を保持するため に再び精神病者を装うことを考え、同年4月1日の医師による精 神保健診断の際に、精神分裂病者の振りをして、「思考が奪われ て考えることが邪魔される。やられる前にやらないのかと声がし た」と述べて幻聴や妄想等を訴え、同月2日、兵庫県西宮市内の 病院の精神神経科に措置入院となった。 (冒頭陳述より) 4 2     神戸地検伊丹支部は宅間を処分保留  時事通信 4 2   処置入院 兵庫県西宮市仁明会赤い羽根病院(現在の名前は仁明会病院赤い 羽療園)に措置入院。院長は柳澤正博氏(現在は柳澤クリニック 院長)       起訴を免れて入院になった。何かが聞こえるように 演技したんや  被告は措置入院となったが、実際は精神分裂病ではなく、入院 直後から4番目の妻に電話をして「起訴を免れて入院になった。 何かが聞こえるように演技したんや」などと伝え、長期入院を避 けるため、医師に対しても、幻覚、幻聴がなかったと述べて退院 を訴えた。   医師は、精神分裂病であることに疑念を持ち、むしろ人格障 害ではないかと考えるに至り、入院の必要も認められないことか ら通院観察に切り替えることにした。兵庫県知事に対し、同年5 月7日付けで措置入院症状消退届を提出し、同月10日、被告を 退院させた。(冒頭陳述より) 4 12     宅間、公務員を馘首に  伊丹市職員を分限解雇 読売新聞  5 10   たった39日の処置入院でシャバに出てくる。  退院 措置入院期間はわずか39日 読売新聞 詐病なのに傷病手当金を要求  精神分裂病のため労働ができないとして傷病手当金を申請 傷病手当金、月20万円が支給される。  申請は受理され事件の4月分から月20万円の傷病手当金を兵 庫県市町村職員共済組合より受け取ることになる。 目が合ったと殴りかかる、唾をかける。  大阪府豊中市熊野町1から学生の多い大阪府箕面市内のアパー トへ引っ越しをする。住人の女子大生と目が合ったことを理由に 突然殴り掛かったり、別の女子大生には擦れ違いざまにつばを吐 きかけたりトラブル多い。なお、このアパートから池田小が見下 ろせる。 zakzak 中日新聞 5   イタ電1000回かけ、威力業務妨害で逮捕  この頃、離縁したD子との中をとりもつよう知人男性にお願い するが、協力しなかったため、イタ電1000回、知人事務所に イヤガラセをする。男性は被害届をだし、宅間は逮捕された。  共同 どうやらこれも精神病を理由に不起訴の模様。 6     宅間、逆恨み。お前が悪いとZ子宅に石投げる。  養子縁組していた老女Z子の家に投石騒ぎ「お前が悪いんや」 投石いやがらせは犯行直前まで続く zakzak 7 12     D子出産、長女生まれる。 週刊文春 8     宅間、自己破産  大阪地裁に自己破産を申し立てる 8 18   この日まで加古川市内の精神病院に通院。 9 7 Z子宅に押し入るが精神病を理由に不起訴  養子縁組していた老女Z子宅へ物置の塀を蹴破って侵入し、住 居侵入容疑で伊丹署に逮捕 zakzak 読売新聞 毎日新聞 しか し精神病を理由に不起訴 9 9   宅間、保健所に通報される。  警察より伊丹保健所に通報 9 10   保健所指定医が宅間の詐病を見抜く。入院の必要は無 い。  精神障害のため他人に害を及ぼす恐れがあるとして、県警から 通報。管轄の保健所が調査、保健所や指定医が「自傷他害の恐れ はない」とし、措置入院は必要ないと判断 読売新聞 毎日新聞    しかし、宅間はその日から一週間、自分の希望で仁明会病院に 任意入院する。要するに↑の事件を不起訴にする為の詐病  毎 日新聞 11       宅間、学歴詐称でねるとんパーティに出席  ねるとんパーティに「関西学院大卒」「年収六百十万円」と身 上書を偽って出席。女性から問い合わせがあるものの、卒業証明 書、給与証明書の提出が出来ずご破算に。           12   36歳 宅間、精神病なので離婚は無効、慰謝料1500 万よこせと訴訟  C子との離婚に対して「精神病を患っていたので無効」として 提訴。 産経新聞 これも精神病詐病の悪用ですね・・・ 賠償金 1500万円を請求、これはダンプカーの購入資金だったらしい 。当然復縁するつもりなどありません。強請タカリ訴訟です。 2000 事件1年前 4     またまた、仁明会病院に任意入院 仁明会病院に任意入院(3度めの入院)一週間ほどzakzak  7 14     就職するも直ぐ離職  大阪市内の某タクシー会社に就職、すぐに離職。 9 下     オヤジに金を出してもらって弁護士になるんや  大阪市内の某タクシー会社に就職  この頃から法律に詳しく分厚い本を多数所持していたらしい。 同業の男性運転手に「オヤジに金を出してもらって弁護士になる んや」と話す 日刊スポーツ  10 14 ドアボーイを殴って逮捕  大阪市北区のウェスティンホテル大阪にてドアボーイ(29)に暴 行、全治2週間 時事/yahoo! さすがに検察も詐病に気付いた のか不起訴とせず。 10 16     タクシー会社を解雇 10       月20万円の傷病手当金が終了。 10     傷病手当金が無くなったので今度は精神障害者年金  大阪府に精神障害者保健福祉手帳を申請 毎日新聞 申請先は 池田保健所で2級精神障害者福祉手帖を申請。 11     宅間に2級精神障害者保健福祉手帳  2級精神障害者保健福祉手帳を交付 毎日新聞 11     障害年金、月々7万5千円 兵庫県市町村職員共済組合に対し、障害共済年金及び障害基礎年 金を請求。その後、障害基礎年金月々7万5千円が支払われる。 支給は犯行直前まで続く。 11       就職  池田市内の建設資材会社に就職、ところで何で障害者年金貰っ ていて働けるんだ?大阪・・・ 11 下     引っ越し  犯行時居住していた池田市内のワンルームマンションに引っ越 す。大阪府池田市新町3-7-301 家賃は月5万7千円 事件6ヶ月前 12   37歳   人の駐車場に勝手に車を置く  河原に不法投棄した段ボールについて注意され逆キレ zakzak この頃から河川沿いの他人の駐車場に無断駐車を事件まで半年続 ける。   2001 事件5ヶ月前 宅間守の歴史 2001年 犯行の年 1       金が月20万 →7.5万になったため強請訴訟に勤しむ  元養子縁組をしていた81歳の老婆Z子に損害賠償請求の訴訟を 神戸地裁伊丹支部にて起こす。 毎日新聞 C子との離婚原因は Z子のせい、Z子のせいで精神病になり職を失ったとイイガカリ をつけてます。請求金額は300万円。 1 5       ねるとんパーティ用に偽名刺作成  大阪府箕面市内の印刷会社にて精神科医・会社役員の偽名刺を 作成 日刊スポーツ 事件4ヶ月前 2 1   ダンプの運転中に路上で器物損壊・暴行  兵庫県川西市でトラックを運転中、男子大学生の車に進路を妨 害されたことに腹を立て、車を停車させて大学生を足げり 時事 通信 ダンプの運転中に路上で器物損壊・暴行事件。担当の伊丹 区検の副検事に2ヶ月前に交付された精神障害者保健福祉手帳を 見せて事件を立件しないよう求めた。精神病を理由に不起訴を自 ら働きかけるが検事は応じず。 毎日新聞  2         宅間、またしても馘首に  建築資材会社を解雇 以降犯行まで宅間は無職である。京都新 聞   これ以降、宅間の収入源は心身障害者年金、月7.5万円。 2         弁護士になりたい  大阪市内の法律関係の専門学校に体験入学 2         宅間から金をだまし取ったソープ嬢?天晴れ  大阪市内の興信所に「金をだまし取られたソープ嬢を捜してく れ」と依頼 日スポ 2         精神障害者福祉手帳の威光は届かず残念、起訴  暴行と器物破損容疑で書類送検 読売新聞 2         ねるとん好き宅間、また経歴詐称して女をひっか ける  某ねるとんパーティーに「公務員」として参加、「池田に住ん でいて金が余っている」 毎日新聞 事件3ヶ月前 3         ケースワーカーは何してたんだ?宅間、車購入し かもカーナビ付  日産セドリックの中古を65万円にて購入 読売新聞 3 16       宅間、弁護士への野望2  東京にある司法書士受験専門の指導校の入学案内を、同学校の ホームページを通じて請求 朝日新聞  3 中       宅間、精神科医を詐称してナンパ  神戸市中央区の路上で精神科医を騙り女性をナンパ 朝日放送  朝日新聞  3 20       幻の5回目の結婚。  医者を装いねるとんパーティにでる(笑 読売新聞 毎日新聞  ところが、ここで1人の女性がひっかかってしまいます・・・ 医科大学の精神科医と名乗り、結婚する約束をして、同年6月3 日に大阪市内のホテルで結婚式を挙げるための予約までしたが、 医師でないことが発覚して破談となった。  お見合いパーティーで知り合った女性と関係を持つことなどを 繰り返し、伝言ダイヤル等を利用して人妻と関係を持ち、これら 女性らとの関係を継続していた。 事件2ヶ月前 4 5       2/1の事件で書類送検 時事通信  事件1ヶ月前 5 12       宅間、最後の金  障害者年金15万円(二ヶ月分)が振り込まれる【樫葉鑑定】 5 上       就職するもバックレ  ダンプ会社に就職するもの、一度も出勤することなく、その後 一ヶ月にわたり無断欠勤。 5 中     車6台に嫌がらせ  GW明け、近くに止めた車6台のタイヤにいたずら。 毎日新 聞 zakzak 不安に思った住民が監視カメラを設置 5 16     地検の呼び出しをバックレ  神戸地検は、先のホテル暴行事件について五月十六日に調べを 行うことを決めて宅間容疑者に連絡。同容疑者は、同地検に電話 をかけ、自分が精神障害があることをほのめかし「起訴猶予にし てくれ」などと話し、勝手な理由を付けて出頭しなかった。 時 事通信  5 下       家賃滞納  マンションの家賃を滞納、読売新聞 5 下       就職に失敗  某タクシー会社に就職しようとするが、不採用となる。 5 22     1500万円出さんかい!  C子との離婚無効訴訟11回目の口頭弁論に出廷 産経新聞「 誠意を見せるなら1500万円払え。精神異常なら何をしても許 される」日刊スポーツ 「とにかく金を出してくれ」「身も心も ぼろぼろや。千五百万円出さんかい」 共同通信 5 23     地検の呼び出しをバックレ、精神病院に入院   仁明会病院に任意で入院する(4度めの入院) 読売新聞  読売新聞続報 憂うつで仕方がない、と入院する。時事通信 こ れは2/1の暴行事件について神戸地検より再三の出頭命令がある のをかわすためか? 5 24     たった1日で退院  一日で退院 読売新聞 この日から宅間は仁明会病院に行かな くなる。ちなみにこの病院、宅間がらみで悪評鳴り響いたせいか ?今は名前が変わっています。  医師は、被告から、甲女に対する言動や被告が起こした事件の 話を聞くうち、精神分裂病ではなく、人格異常であるとする確信 を一層強める。 5 27       へたれ自殺未遂  ネクタイで首つり自殺を試みる。すぐに苦しくなってネクタイ を首からほどく。 5 28     逃げ切れず、神戸地裁におもむく。  2/1の暴行事件で神戸地裁に出頭する。 日刊スポーツ  5 29       分かっているなら入院拒否しろや・・・仁明会病 院は妄想性人格障害と診断。  兵庫県警から仁明会病院に2/1の暴行事件について病状照会。 医師は妄想性人格障害と回答 5 下       メシが喰えない・・・  実家に体調悪くてメシが食えないと電話 毎日新聞 事件1週間前 6 1       またも就職に失敗  就職先のダンプ会社にもう一度働きたいと電話。拒絶される。 6 3       幻の結婚予定日  この日、宅間は5度目の結婚を予定していた・・・(3/20の項 を参照) 6 6       家賃払えと大家来る。  家賃について大家が催促 6/25に払うと約束 時事通信          もしも、大家が来なかったら?  この日、仁明会赤い羽根病院に再度任意で入院の予定だったが 、当日宅間より電話でキャンセルがはいる。これは家賃を支払わ ずに入院すれば部屋の明け渡しを求められると考えての断念。つ まり、大家が来なかったら・・・犯行当日、宅間は入院していた かもしれない。 6 7     C子との離婚無効訴訟において元妻の弁護士へ3回の電話 産経 新聞           中古車の未払い金28万円について7/15に払うと 中古車屋に約束 京都新聞     夜     宅間、犯行を決意 「被告は、01年6月7日夜、大阪府池田市内の自宅で、これま での経緯を振り返り、すべてを甲女の責任に転嫁して恨みを抱い た。同時に、甲女との裁判でまとまった金を手に入れようとした 当ても外れ、将来の見通しが全く立たないとの絶望感にかられた 。被告は『自殺をしても甲女らが喜ぶのみだ。自分が死ぬくらい なら、自分が味わっている絶望的な苦しみをできるだけ多くの被 害者とその家族に味わわせてやろう』という思いを抱いた。被告 はかねてから社会に適応できず、学歴コンプレックスや劣等感か ら社会や世間に対して根強い不信感と不平等感を抱いてきたため 、他人や社会に対して責任を転嫁する性格や攻撃的な性格と相ま って、その対象を社会や世間に向け、仕返しをしてやろうと考え るに至った。被告は不特定多数の人物に向け『めちゃくちゃやっ てやろう。大量に人を殺害しよう』と考え、そうすれば、甲女も 自分と知り合ったことを後悔するであろうし、世間の多くの人間 も最愛の家族、友人、知人を失い自分と同じような絶望的な苦し みを味わうと考えた。被告は日曜日に大阪市内の繁華街にダンプ カーで突っ込むなど大量殺人のための幾つかの犯行方法を考えた が、中でも、小学生を襲えば、体格も小さく、逃げ足も遅いため 、多数を殺害できると考えた。具体的な対象として、かつてあこ がれ、ねたましく思ったエリート校とされる付属池田小の児童を 無差別に殺害することを決意した。」 6 7       午後09時45分 104へ電話、池田小の電話番号 案内をうける。         電話番号をカーナビにセットする。 6 8   午前08時頃   起床 午前09時30分   アパートの賃貸人にも復しゅうしようと考え、マンションを 出る前に火を付けたたばこを布団の上に置く。午前9時30分過 ぎに部屋をでる。火は自然に消えた。 午前09時40分   猛スピードで発進する車が住民の取り付けたビデオに録画  京都新聞 午前10時頃   池田市槻木町7-15秋田刃物店で7480円の出刃包丁を購入 時 事通信  午前10時10分   大阪教育大附属池田小学校、自動車通用門に到着    12分頃?   体育館東側付近にて2年南組担任の教諭と遭遇する。教諭は 宅間を父兄と勘違いして会釈する。宅間、そのまま校舎へと進む 。 午前10時13分   南校舎に近づき1階の2年南組教室の窓越しに5名の児童を 発見する。5名の児童は偶然、教室に残っていた子供たちだった 。 同教室テラス側出入り口より襲撃、5人全員を刺殺 午前10時15分   宅間はテラスに出て、東に隣接する2年西組の教室を襲撃。 午前10時18分   学校より110番通報 午前10時20分   児童が逃げ込んだスーパーより119番通報 午前10時24分   学校より119番通報 午前10時25分   河上洋介教諭、矢野克巳副校長が宅間守を取り押さえる 犯行時の被告の精神状態   被告は、かねてから妄想性人格障害、非社会性人格障害及び 情緒不安定性人格障害(衝動型)などの精神状態を示し、社会に 適応することができず、社会や個人との摩擦が絶えなかったが、 犯行時及び前後を通じ、責任能力に影響を及ぼすような精神障害 には何らかかっていなかった。          犯行日は午後2時にドアボーイへの傷害事件に 関して大阪地検に出頭の予定 また別れた妻C子との間での暴行 事件にて起訴、養子縁組Z子の損害賠償請求訴訟(毎日新聞)と 、2/1川西市での暴行事件で起訴、C子と離婚無効訴訟(産経新 聞)と宅間は5件以上の訴訟を抱えていた。 ↓その後、宅間の裁判で暴言については宅間守資料2をご参照く ださい。 宅間守法廷暴言集 宅間守資料2 主な暴言→ おう、座っちゃあかんか? 反省や申し訳ない気持ちはない。 自分への後悔だけ 100人でも1000人でも同じ 父親を殺 していれば・・・ 世の中のやつは全部敵や 不条理さを世の中 に分からせたかった ダンプで大阪・戎橋に突っ込む/拳銃で女 子高を襲撃する/空港でスチュワーデスらを無差別に刺す 謝罪 する気持ちもない 30秒あれば1人ぐらい殺せる。かかってこ い 幼稚園ならもっと殺せた 死ぬことは全くびびっていない  宅間守資料2 事件後の宅間暴言集 裁判での暴言 公判 日時 暴言 引用 初公判 2001/12/27 おう、座っちゃあかんか? 検察側が起訴状朗読を始めると「おう、座っちゃあかんか」と発 言。「立って聞いていなさい」と裁判長の口調は厳しかった。 「足を組むのをやめなさい」と再び裁判長に注意された。 被害者らの調書約150通を弁護団が差し入れしたが、読み終えた 後の宅間被告の感想は「遺族に対して不謹慎で、言うのもはばか られる」(弁護団)ものだった。 スポニチ 第2回 2002/01/07   毎日 第3回 2002/01/31   毎日 第4回 2002/02/21   毎日 第5回     第6回 2002/03/28   毎日 第7回 2002/04/11   毎日 第8回 2002/05/23   第9回 2002/06/13 反省の気持ちない 「反省や申し訳ない気持ちはない。自分への後悔だけ」 「(傷つけるのは)100人でも1000人でも同じだった。関 係のない子どもより(恨みを持っていた)3番目の妻を殺した方 が満足だったかもしれない」 毎日 第10回 2002/06/27 父親を殺していれば・・・ 「(当時、父親を)殺していれば、もっと違う人生があった。懲 役に行かずに済んだ」 世の中のやつは全部敵や 弁護側が「(精神病院への)入院をきっかけに考えが変わったか 」と質問すると、「(入院が必要なくなったときに)出してくれ ていたらこんなところに座っていない。世の中のやつは全部敵や 」と、病院や社会への憎しみをあらわにした。 毎日 スポニチ 第11回 2002/07/11 不条理さを世の中に分からせたかった 「自分みたいにアホで将来に何の展望もない人間に、家が安定し た裕福な子供でもわずか5分、10分で殺される不条理さを世の中 に分からせたかった」「世の中、勉強だけちゃうぞと、一撃を与 えたかった」 「(事件を)起こした後も全然満足していない」 ダンプで大阪・戎橋に突っ込む/拳銃で女子高を襲撃する/空港 でスチュワーデスらを無差別に刺す 無差別殺人の計画は事件前夜に思いついたと説明。大阪教育大付 属池田小学校の事件も含め、ダンプで大阪・戎橋に突っ込む方法 や拳銃で女子高を襲撃する方法、空港でスチュワーデスらを無差 別に刺す方法などを考えていたという。なかでもダンプでの計画 に関しては「(事件)前夜に戻れるならダンプにしてるやろな。 その方が5、6人はねた段階でスリップするとは考えられんし数 もいけたと思う」と話した。   午前中の被告人質問では、犯行動機に影響があったとされる 3番目の元妻について弁護人が質問。すると、宅間被告は「あの 時、顔をズタズタにしてやれば良かった。冷静になればなるほど 何でせえへんかったんやろと悔しくてたまらない」 スポニチ 第12回 2002/07/25 ダンプカーで大阪・ミナミの商店街に突っ込 もうと思った 「仕事を失うなどしたら、むちゃくちゃやってやろうと思ってい た」と述べ、大量殺人に飛躍する理由を「人生の幕引きをする時 の道連れが欲しかったから」(84年の強姦事件で)逮捕された 時、拘置所で(大量殺人を)考えた。(ダンプカーで)大阪・ミ ナミの商店街に突っ込もうと思ってたが、行動には移さなかった 」 毎日 第13回 2002/08/08 謝罪する気持ちもない 初公判で「生命をもって償いたい」と述べたことについて、宅間 被告は「償うとか関係ない。現実的に死刑しかないと思ったから そう言っただけ。謝罪する気持ちもない」 毎日 第14回 2002/09/12   第15回 2002/09/26 医師の発言:問題を解決する能力は小学3年 生レベル 医師は、被告の性格について「外の殻が非常に閉ざされている一 方、内面は非常に情緒不安定という二重構造で、私の診断では初 めてのケース。理性、感情、本能のそれぞれの交流がない状態」 などと説明した。さらに、被告の精神状態が非常に未熟で、問題 を解決する能力は小学3年生レベル zakzak 第16回 2002/10/10   毎日 第17回 2002/10/24 遺族の発言:「死刑にするだけでなく、外国 で起きた事件のときのように、ビデオで死刑を確認したい」(こ れ実現したらすごいな。) スポニチ 第18回 2003/01/23   第19回 2003/03/13   毎日 第20回     第21回 2003/03/28   第22回 2003/04/11 30秒あれば1人ぐらい殺せる。かかってこ い  宅間被告は検察側の質問に「答えても答えなくても刑は一緒。 絞首台に上がるまで秘密や」などと発言、反省や遺族への謝罪の 言葉はなかった。    宅間被告は、弁護側から「事件の原因は何か」と聞かれ「ひら めきと機転のなさと運。仕事をクビにならなかったらこんな事件 は起こさなかった」と供述。  遺族の話を聞いてどう思ったか、との質問に「立場を置き換え て、自分だったら(被告から)謝罪されても何とも思わない」と 答えた。   犯行当時の様子を質問した検察側に「わしをなめとる。30 秒あれば1人ぐらい殺せる。かかってこい」と食ってかかる場面 もあった。 zakzak 論告求刑公判 2003/05/22 傍聴席にらみ退廷  宅間被告に死刑求刑−−検察論告「責任能力は完全」 読売 最終弁論 2003/06/26 幼稚園ならもっと殺せた 死ぬことは全くびびっていない 「今まで、散々不愉快な思いをさせられて生きてきた」「しょう もない貧乏たれの人生やったら、今回のパターンの方がよかった 」「幼稚園ならもっと殺せたと、今でもこんなことばかり考えて しまう。いずれにしても死ぬことはびびってません」 読売 判決 2003/08/28 ちょっとマジで書けない暴言で強制退廷しまし た。(筆者記) 「何も言えないよりはよかった。本当なら4人の遺族を名指しで 批判するつもりだった」などと話し、死刑判決を受けた後でも反 省していないという。  宅間被告が判決公判に持ち込んでいた 便せん3枚には、これまでの公判で遺族が行った意見陳述や証言 に対する逆恨みが書き連ねられており、遺族を中傷するような内 容もあったという。 毎日   判決後 「刑事責任能力がそこまで認められたなら控訴しても 仕方がない」 毎日 宅間守資料へ戻る    大阪教育大付属池田小学校で、二十三人が死傷した校内児童殺 傷事件。何が宅間を犯行へと駆り立てたのか。生い立ちからの軌 跡を追った。(呼称略)