1960年2月23日 16:15 東京都

皇太子 徳仁親王 (こうたいし・なるひと)

チャートを見ると、意外なことに火星が高揚している。そして、その火星が金星とコンジャンクトしている為、かなり情熱的な人物であり、彼が皇太子妃雅子に結婚を迫ったのも執拗で執念深かったようだ。ワゴン車に隠れておしのびで会いに行ったエピソードなどもあり、情熱的で行動力がある。金星と火星のコンビネーションは非常に結婚や恋愛に情熱的であると同時にそれらに暴力や争いが付随する配置でもある。月から見ると、火星は5室支配であるが、金星は6、11室支配であり、結婚や配偶者との関係に障害が生じることが考えられる。

太陽から見ると、火星は、3、10室支配で、4、9室支配の金星とコンジャンクトするので、ひどく傷ついているかは分からないが太陽、月のラグナにおいて、金星と火星が同時に吉星になることはなく、非常に争いや障害、困難を生じやすい配置であると言える。この火星と金星が在住する山羊座はアシュタカヴァルガが19ポイントしかなく(実際は、アセンダントのアシュタカヴァルガがどうなっているか分からないが、アセンダントのビナシュタカヴァルガが4ポイントで、仮に7ポイントであると仮定しても21ポイントであるから、低いことには変わらない)、かなりこの部屋の象意が破壊されていることが分かる。土星と、火星のビナシュタカヴァルガポイントが1ポイントであり、月のビナシュタカヴァルガポイントが0ポイントであり、結婚や世継ぎに関する問題については、非常に周囲の重圧や攻撃が強く、傷つけられており、心理的にも非常に不安定で、これらの問題について頭を悩ましていることが伺える。

このように火星が高揚しているのにも関わらず、普段その様子が見られないのは、山羊座で高揚する火星は、土星の影響で普通は落ち着いていて、攻撃的な様子が見られないのである。然し、これが飲酒などをして理性の力が緩んだ時に恐ろしく凶暴で攻撃的な火星が顕現する。

皇太子は、月に土星がほぼ同じ度数で緊密にコンジャンクトしており、月が強力に抑制されており、そうした羽目を外すようなことにはなかなかならない。

然し、この土星は月から見ると、2、3室支配の機能的凶星であり、月は8室の支配星である。太陽から見ると、1、12室支配で、ラグナロードで吉星に分類されるが、6室支配の月とコンジャンクトするので、月と土星のコンジャンクトは良いコンジャンクトとは言いにくい。皇太子の立場という非常に堅苦しい、自由のない立場を象徴している。

然し、その月にはムーラトリコーナの木星がコンジャクトし、記憶力、知性、長寿、名声、成功に恵まれるガージェケーサリーヨーガを形成する。

太陽から見ると、5室支配の水星と7室支配の太陽が水瓶座で、コンジャクトしており、水瓶座の博愛、非個人性、民主主義、ヒューマニスト、理知性、老賢者のような落ち着きといった特徴を与える。

ナヴァムシャにおいては、チャンドララグナで見ると、ラグナロードの金星が6室で高揚し、4、5室支配のラージャヨーガカラカの土星がラグナで高揚する。また、水星が9室で定座に在住する。金星はナヴァムシャにおいて強いが、6室在住で傷ついており、8室も支配している為、6、8室が絡むことで凶意を発揮しやすくなっている。金星は太陽から見て、5、10室支配のラージャヨーガカラカだが、3室に在住することで傷ついている。やはり、結婚のカラカである金星が傷ついており、愛情問題において障害が障害が生じるという配置である。

 

5/22 出生時間が分かったため、改訂予定

 

(資料)

雅子さまの同行見合わせ「後ろ髪引かれる思い」と皇太子さま

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外国訪問を前に、記者の質問に答える皇太子さま=10日午後、東京都港区の東宮御所で、代表撮影  皇太子さまは10日午後、12日からのデンマーク、ポルトガル、スペインの3カ国訪問を前に、東京・元赤坂の東宮御所で記者会見した。皇太子さまは静養中の雅子さまが同行を見合わせたことについては「後ろ髪を引かれる思いです」と話すとともに、雅子さまが体調を崩した背景として「(皇室に入るまでの)雅子のキャリアや人格を否定するような動きがあった」とも語った。  皇太子さまは、雅子さまの心境について「外交官の仕事を断念して皇室に入り、国際親善を皇族として大変重要な役目と思いながらも、外国訪問をなかなか許されなかったことに大変苦悩しておりました」としたうえで、「今回は貴重な機会を失ってしまうことを大変残念がっております」と話した。  雅子さまの体調については「この10年で自分を皇室の環境に適応させようと思いつつ努力してきましたが、そのことで疲れ切っているように見えます」と述べた。さらに「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と続けた。  この発言について、宮内記者会から質問を受けると、皇太子さまは「細かいことはちょっと控えたい」としつつも、「なかなか外国訪問もできなかったということなども含めて、雅子も、私もとても悩んだということを一言お伝えしようと思います」と語った。  皇太子さまが言及した「(雅子さまを)否定するような動き」が、具体的に何を指しているかは不明だが、公の席上での発言としては異例だ。  外交官の家庭に育った雅子さまは海外生活が長いが、皇太子妃になってからは「世継ぎ問題」もあり、海外訪問はこの10年余りで5回しかなかった。雅子さま自身も記者会見の席上で、「(外国に行くことが)生活の一部だった」「その状況に適応することになかなか大きな努力が要った」などと語っていた。  また、皇太子さまは雅子さまの公務復帰については「本来の充実した気力と体力を取り戻すためには、今後いろいろな工夫や方策が必要であると思われ、当初考えられていたよりは多く時間がかかるかもしれません」との見通しを示した。  質問と回答全文は次の通り。     ◇ 【質問】訪問されるデンマーク、ポルトガル、スペインについての印象と、ご訪問に当たっての抱負をお聞かせください。結婚に臨むデンマーク、スペインの皇太子殿下とはどのような思い出がおありですか。また、今回ヨルダンは訪問が見送られましたが、殿下のお気持ちをお話し頂ければと思います。   【皇太子さま】このたび、デンマーク、ポルトガル、スペインの三カ国からのご招待により、これらの国々を訪問する運びとなったことを大変ありがたく思っております。このうち、デンマーク、ポルトガルについては、今回が初めての訪問となります。  デンマークは童話作家で有名なアンデルセンですとか、それから人魚姫の像、ハムレットの舞台となったクロンボー城、こういったものはすぐに浮かびますけれども、福祉政策の進んだ国であり、また国際人道支援においても大きな役割を果たし、女性の社会への進出がめざましい国と聞いております。  ポルトガルは、我が国が最初に接したヨーロッパの国であり、古くからの両国の交流についてはとても興味があります。  スペインについては、わたくしは以前に三回ほど訪問したことがあります。人々の明るさも印象的でしたけれども、アルハンブラ宮殿や城壁に囲まれたトレドや、アビラの街並み、ベラスケスやグレコなどの絵画にも深い感銘を受けました。  また、先ごろのマドリッドにおける列車爆破事件については、多くの方々が亡くなられたり負傷されたりしました。ここに心から哀悼の意とお見舞いを申し上げます。  デンマーク、スペイン両国では、皇太子殿下のご結婚式への出席が目的ですので、わたくしたちからのお祝いをお伝えしようと思います。また、そこに同席される諸外国の王室の方々をはじめとした方々との旧交も温めてきたいと思っています。ポルトガルも含めて、今回の訪問がそれぞれの国と我が国との友好親善関係の増進に役立つことを願っております。  また、今回は雅子が同行できないのが残念ですが、雅子と2人で、将来、外国訪問ができることを心から願っております。デンマークのフレデリック皇太子殿下にお会いしたのは、平成9年に殿下が訪日された際に東宮御所でお昼をご一緒した時です。さらに2年前のオランダ皇太子殿下のご結婚式の際にもお目にかかっていますが、とても明るく気さくな方という印象を持ちました。所属しておられる軍隊の関係で、潜水夫……、フロッグマンとしてのかなり大変な訓練を受けられたことなどを話しておられました。  また、スペインのフェリペ皇太子殿下には、わたくしがイギリスに留学中にスペインのマヨルカ島にあるスペインの国王陛下のご別邸にお招きをいただいた折り、国王陛下とご一緒に終始温かくおもてなしを頂きました。また、結婚後には、平成10年にフェリペ皇太子殿下が公賓として日本を訪問された際に、東宮御所でお昼をご一緒し、そのあと鎌倉訪問にもご一緒いたしました。  フェリペ皇太子殿下は非常に大きく、2メートル近くおありになって、とても背の高い方でして、鎌倉での昼食会場となった日本家屋が何か小さく感じられました。  ところで、5月1日にEUは25カ国に拡大されました。今回の3国は従来からEUの加盟国ですが、これらの国々が新しいEUの中で、どのように進んで行くか、ということも今回感じ取ることができればと思っています。  また、3国とも、伝統的な海運国でありますので、わたくしの専門としております海上交通、あるいは河川交通の面からも、何か新しい知識が得られればと思っています。  ヨルダンについては、9年前に訪問しておりますけれども、その際は日程を大幅に短縮することとなりながら、当時のフセイン国王陛下をはじめ、大変心のこもったおもてなしを頂きました。その後、フセイン国王陛下には、残念ながら亡くなられ、お葬儀に参列させていただいたことも、大変感慨深く思い出します。  その意味でも、日本で以前にお会いしたこともあるハムザ皇太子殿下のご結婚に伴う祝宴に出席して、そしてお祝いをお伝えすることができればと思っておりましたけれども、今回は諸般の事情で訪問することができずに、誠に残念です。お二方の末永いお幸せをお祈りするとともに、お会いする機会を楽しみにしています。   【質問】今回、皇太子妃殿下のご訪問については、ぎりぎりまで検討されましたが、最終的には見送られました。殿下お一方でご訪問されることに至った経緯、結果についての殿下、妃殿下のお気持ちをお聞かせください。妃殿下の現在のご様子、ご回復の見通しについても改めて伺えればと存じます。   【皇太子さま】今回の外国訪問については、私も雅子もぜひ2人で各国を訪問できれば、と考えておりましたけれども、雅子の健康の回復が十分ではなく、お医者さまとも相談して、私が単独で行くこととなりました。雅子には、各国からのご招待に対し、深く感謝し、体調の回復に努めてきたにもかかわらず、結局、ご招待をお受けすることができなかったことを、心底残念に思っています。  殊に雅子には、外交官としての仕事を断念して皇室に入り、国際親善を、皇族として大変な重要な役目と思いながらも外国訪問をなかなか許されなかったことに、大変苦悩しておりました。今回は、体調が十分ではなく、皇太子妃として、ご結婚式に出席できる貴重な機会を失ってしまうことを本人も大変残念がっております。私も本当に残念で、出発にあたって、後ろ髪を引かれる思いです。  私たちには、ヨーロッパの王室の方々から、いつも温かく接していただいており、フレデリック、フェリペ両皇太子殿下とは、限られた機会の中ではありますけれども、楽しい思い出が多くあるため、今回のことはとても残念に思っているようです。  雅子の長野県での静養は、滞在は、幸い多くの方々のご協力を得て静かな中で過ごすことができました。この場をお借りして、協力してくださったみなさんに雅子とともに心からお礼を申し上げます。雅子からも、みなさんにくれぐれもよろしくと申しておりました。  長野県での滞在は、とても有益なものではあったと思いますが、まだ雅子には、依然として体調に波がある状態です。  誕生日の会見の折りにもお話ししましたが、雅子にはこの10年、自分を一生懸命、皇室の環境に適応させようと思いつつ努力してきましたが、私が見るところ、そのことで疲れきってしまっているように見えます。それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です。  最近は公務を休ませていただき、以前、公務と育児を両立させようとして苦労していたころには、子どもにしてあげられなかったようなことを、最近はしてあげることに励みを、そういったことを励みに日々を過ごしております。  そういう意味で、少しずつ自信を取り戻しつつあるようにも見えますけれども、公務復帰にあたって必要な本来の充実した気力と体力を取り戻すためには、今後、いろいろな方策や工夫が必要であると思われ、公務復帰までには、当初考えられていたよりは、多く時間がかかるかもしれません。  早く本来の元気な自分自身を取り戻すことができるよう周囲の理解も得ながら、私としてもできうる限りの協力とサポートをしていきたいと思っています。今後、医師の意見によって、公務復帰に向けては、足慣らしのために静かな形でのプライベートな外出の機会を作っていくことも必要であるかと考えています。引き続き、静かな環境が保たれることを心から希望いたします。   【在日外国報道協会代表質問】この度のヨーロッパご訪問に際し、王室のご婚礼にご参列されますが、我が国デンマークでは王室と国民が近い位置にあり、また女性が王位に就かれております。日本では女性が皇位に就かれることと皇太子ご一家のご公務を軽減されることの二つの点について話題となっております。女性が皇位に就かれることと皇太子ご一家のご公務ご負担を軽減されることについてデンマーク王室から何か学ばれることがございますか。   【皇太子さま】先ほども申しましたけれども、私がデンマークを訪問するのは、今回が初めてですけれども、今回はフレデリック皇太子殿下のご結婚式に出席させていただきますので、この機会にデンマークの王室はじめ、デンマークのいろいろな分野について、3日間という限られた期間ではありますけれども、いろいろと学べればと思っています。  もちろん、王室の制度をはじめとして、各国の制度はそれぞれの国の歴史や文化、あるいは国民の考え方に根ざしたものでありまして、今回の訪問でもいろいろな制度について、その背景になっている歴史や文化、あるいは国民の考え方について理解を深めたいという風に思っています。  なお、公務のあり方については、私は、以前にもお話ししたように新しい時代にふさわしい皇室像を考えつつ、見直して行くべきだと考えます。  女性が皇位につくことについては、ここでは回答は控えたいと思います。   【関連質問】先ほどのお答えの中で、妃殿下のキャリアや人格を否定するような動きがあったとおっしゃいました。差し支えない範囲で、どのようなことを念頭におかれたお話なのかお聞かせください。 【皇太子さま】そうですね、細かいことはちょっと控えたいと思うんですけど、なかなか外国訪問もできなかったということなども含めてですね、そのことで、雅子もそうですけど、私もとても悩んだということ、そのことを一言お伝えしようと思います。 (05/10 20:22)