タレント・熊切あさ美のチャートである。

歌舞伎俳優の片岡愛之助との破局騒動、藤原紀香との三角関係などで、ワイドショーを賑わしている。

２０１５年５月２８日発売の「女性セブン」が藤原紀香が、歌舞伎俳優の片岡愛之助を自宅マンションに泊めたと報じたが、片岡愛之助は、熊切あさ美と交際中であったために騒動となったようである。

既に別れていたと主張する片岡愛之助と、別れ話はなかったとする熊切あさ美の間で、話が食い違っており、お互いに足の引っ張りあいをすると共に第三者である藤原紀香を交えて、三角関係の人間模様が展開されている。


このような場合は６−８理論の出番である。

熊切あさ美の出生データは、彼女のブログによれば、1980年6月9日5時頃と記載されている。

出身地は東京都杉並区であるため、この「1980年6月9日 5:00 東京都杉並区」で、チャートを作成すると、ラグナが牡牛座の最後の度数となった。

2'21"進むと双子座に移動してしまう。

そして、種々検討した結果、熊切あさ美のチャートは、双子座ラグナでなければならない。


今現在、彼女が経験している男女の泥沼の三角関係というものは、双子座ラグナである場合に、実現可能なものである。


ラグナを双子座に設定すると、７、１０室支配の木星が３室に在住し、６、１１室支配の火星、８、９室支配の土星と接合している。

この３室で、６室、７室、８室が絡んでいることが確認できる。

３室は芸能、メディアを表すハウスである為、１０室の支配星が３室に在住していることは、芸能界での仕事を表している。

そして、７室支配の木星が３室に在住していることは、交際相手も芸能界の人であることを表している。

然し、その木星には６室支配の火星と、８室支配の土星が接合しており、木星は激しく傷ついている。

従って、この配置は、交際相手と激しい足の引っ張り合いをする配置（６−８室）であり、またパートナー関係において、意見の不一致（６室）、三角関係（８室）などを経験する配置である。

３室は芸能、マスコミ、メディアのハウスであるが、この３室に６室支配の火星と８室支配の土星が在住して傷つけている為にワイドショーなどでバッシングを受けており、芸能界のコメンテーターも彼女に批判的な意見が多い。

然し、中には彼女を擁護したり、同情的な意見も見られるが、おそらく、それは９室（保護）支配の土星が３室に在住している為である。



この騒動で、最もダメージを受けているのが、 クリーンなイメージを売りにしていた片岡愛之助である。

熊切あさ美とは既に別れていたなど言い逃れをして、それを熊切あさ美が否定する様がメディアに露出し、更に藤原紀香のマンションに入っていく写真を押さえられつつも、「友達である」と言い逃れをする辺りで、人間性が暴露されたり、過去の隠し子騒動までが蒸し返されている。

おそらく、この熊切あさ美の出生図の７室支配の木星とは、片岡愛之助ではないかと思われる。

木星は７室支配で、１０室の支配星でもあり、職場で出会う相手を表しており、また木星は月からみて９室支配で５室に在住しているため、演技や芸能について模範とする教師でもある。

片岡愛之助は、熊切あさ美の職業上の先輩であり、また教師であったと言える。

然し、その木星は６室支配の火星と８室支配の土星から傷つけられている為に熊切あさ美と、意見の不一致、足の引っ張り合いに発展することは、予め、決められていたとも思われる。

然し、７室支配の木星に土星や火星が絡んでいる為に片岡愛之助と、熊切あさ美の交際は、常に慢性的な悩みが伴い、いつか破局が訪れることを予感させるものがあったかもしれない。

週刊誌では、片岡愛之助と、熊切あさ美が、過去においても付いたり、離れたりを繰り返していると報じている。

そうした状況は、土星と火星から傷つけられた７室支配の木星の顕現ではないかと思われる。

２０１５年７月１４日から木星が獅子座に入室する為、既に１ヶ月を切った６月現在、 この３室に在住する傷ついた７室支配の木星に土星と木星がダブルトランジットしている。木星は出生の木星へのリターンであり、まさに木星が示すカルマが顕現するタイミングである。

また土星は蠍座６室から獅子座にアスペクトして、３室（芸能、メディア）にダブルトランジットし、更に６室（争い、奮闘）の支配星、８室（苦悩、スキャンダル、三角関係）の支配星にもダブルトランジットしている。

つまり、非常にメディアで大問題になり、足の引っ張り合いや、バッシングなど、様々な困難や苦悩が生じてくる配置である。


また熊切あさ美が双子座ラグナだとすると、土星が６室から８室にアスペクトし、木星は蟹座２室から６室と８室にアスペクトして、６室と８室にダブルトランジットが生じている。

従って、 現在、片岡愛之助と主張が噛み合わず、熊切あさ美が、ニコニコ動画で、２人のLINEの会話を暴露するなど、様々な足の引っ張り合いが展開している。

そして、そうした暴露行為に対して、メディアや視聴者からの批判の声も寄せられており、更に彼女を擁護する声も聞かれるのである。

これら全ての事象を説明できるのが、やはり、双子座ラグナしかあり得ないということが分かる。

一つ言えることは、片岡愛之助と、熊切あさ美は、お似合いのカップルであると言える。

熊切あさ美は、このようなパートナー関係を経験するカルマであり、また片岡愛之助もこのような三角関係に囚われて苦しむ配置である。

２人は予定調和的に出会って交際したカルマの相手である。

因みに熊切あさ美の時系列のデータを確認すると、マハダシャー金星期の途中、金星/木星期に芸能界にデビューしている。

金星は５室（創作活動）支配で、１、４室支配の水星と接合して、１室でラージャヨーガを形成し、アンタルダシャーの木星は１０室（仕事）の支配星で、３室（芸能）に在住している。

その後、２００７年からマハダシャー太陽期に移行すると、太陽は３室支配で１２室に在住し、土星からアスペクトされている。

従って、芸能界にデビューした当時より、太陽期の方が芸能活動が下火となっており、２００８年〜２００９年の太陽/ラーフ期に事務所を２回移籍している。

また芸名も変更などしているため、太陽期は芸能活動が不安定な様子が見られる。


そして、その太陽期が２０１２年で終わり、２０１３年初めからマハダシャー月期に移行している。

月は２室支配で１１室に在住しているため、まず、月はダナヨーガを形成している。

そして、月は成功、願望成就、高い評価を表す１１室に在住しているためか、知名度が高くなり、 また月をラグナとした場合に芸能の３室で水星、金星が接合し、また５室（３室から３室目）に木星、土星、火星が在住して、再び、芸能界での活動が活発化していることがよく分かる。

今回、歌舞伎界のスターである片岡愛之助とのスキャンダルによって、更に知名度を増しているのは、月から見た１１室に木星、火星、土星がアスペクトしているからである。

１１室に惑星のエネルギーが集中して、そこには吉星の木星や火星や土星などの凶星も絡んでいる為、彼女に対する評価は賛否両論である。

然し、そうした中にありつつも、彼女自身は一流の芸能人である片山愛之助とのスキャンダルを演じるタレントということで、一躍、時の人となり、知名度を上げて、結局の所、評価を挙げているのである。

マハダシャー月期は彼女にとっては、世間から注目され、有名になり、高い評価を得る時期なのである。

そして、ワイドショーで、片岡愛之助との三角関係が報じられた現在、ダシャーは月/ラーフ期である。

アンタルダシャーのラーフは２室に在住しており、またマハダシャーの月は２室の支配星であり、２室は結婚生活のハウスである。

結婚のタイミングを見る時に重要なハウスである。

そして、 アンタルダシャーのラーフには木星がトランジットして、土星が蠍座から逆行して、蟹座２室にアスペクトするため、２室にダブルトランジットが形成されている。

従って、 熊切あさ美は、最近、片山愛之助との結婚を意識していたと言える。

２室は７室からみた８室に該当し、２室の時期というのは、結婚生活を送る時期である。

従って、 熊切あさ美は、片岡愛之助と半ば同棲生活を送っており、半分、結婚生活を送っていたに等しい状況であったことが分かる。

言ってみれば、占星術的に言えば、２人は結婚していたと言えるのである。


然し、この２室は７室からみた場合の８室でもあるため、その８室にダブルトランジットを形成していた今は、三角関係になりやすい時期でもある。

また２室蟹座にはラーフが在住して傷つけている為、結婚生活において問題が生じる配置である。

７室からみた８室にラーフが在住しているため、 片岡愛之助からすると、パートナー（熊切あさ美）との関係において相手の家に転がり込んで、相手の生活にどっぷりと浸かっていたのである。

ラーフは飽くなき欲望を表すため、相手との共同生活により相手から得られるものを激しく求めていく配置である。

そして、何故、片岡愛之助が今、 熊切あさ美の家から出て行ったのかと言えば、木星がまもなく２室から３室へ移動するからである。

２室の蟹座に木星がトランジットして、土星もアスペクトして、ダブルトランジットが形成されていた間は、片岡愛之助は、熊切あさ美との同棲生活、結婚生活に近いものを求めていたのである。

然し、ダブルトランジットが２室から３室に移行して、２室へのダブルトランジットの効果が失われつつある今のタイミングで、 片岡愛之助と熊切あさ美は、破局したと言える。
そして、３室では７室支配の木星と、６室支配の火星、８室支配の土星が在住していることから、これから、暫くは三角関係が続いていくものと思われる。

熊切あさ美にとっては、７室支配の木星が同時に仕事を表す１０室の支配星であり、それが３室（芸能）に在住して、１０室の支配星へのダブルトランジットが生じている。

従って、彼女にとっては、この片岡愛之助とのスキャンダル自体が、芸能活動であり、仕事である。

このように見てくると、間違いなく、彼女は、双子座ラグナであり、おそらく双子座のムリガシラー第３パーダである。

ナヴァムシャのラグナは、おそらく、マハダシャー月期に片岡愛之助と出会っていることから、天秤座でよいのではないかと思われる。

ナヴァムシャのラグナを天秤座に設定すると、７室に月が在住しており、結婚を考えるような相手と出会う時期である。

１０室支配の月が７室に在住しているため、職場結婚であり、職場でパートナーと出会うことを表している。

然し、月/ラーフ期の今、ラーフは月からみて１２室に在住し、またラーフはラグナからみて６室に在住して、１２室支配の水星と接合している。

従って、月/ラーフ期の今の騒動は、この６室に在住するラーフが表していると考えられる。

このように見てきて、ほぼ、彼女のここ最近の出来事全てが双子座ラグナで説明でき、またナヴァムシャのラグナもおそらく天秤座でよさそうである。

但し、ナヴァムシャのラグナはもう少し検討してみても良いかもしれない。


因みに彼女のチャートでは獅子座に在住する火星が蠍座にアスペクトバックしている。

この配置は、通常、非常に粘着性のしつこい性格をもたらし、中々感情的な踏ん切りがつかない配置である。

例えば、恋愛などでの別れの場面でも中々、踏ん切りをつけることができず、いつまでも引きずるタイプと言える。

また３室には火星、土星、木星が在住して、３室を２つの凶星が傷つけているが、３室は４室（心の安定）を損なうハウスであり、精神的な不安さをもたらすハウスである。

また月からみた４室にはラーフが在住しているが、この配置も精神的な不安定さをもたらす配置である。

現在、彼女は、月/ラーフ期であり、このラーフに対して、木星と土星がダブルトランジットしているため、精神的に不安定になりやすい時期でもあると言える。

またラーフはもともと８室と同じような意味があり、通常、蛇に例えられる惑星である。

２室は所有のハウスであり、 片岡愛之助との同棲生活を表していたとすれば、やはり、その生活を手放したくなかったのである。

２室のラーフは所有欲を表し、飽くなき欲望を表していることから、 片岡愛之助が自分の家に住んでいるということが、一つの彼女の所有欲のようなものを満たしていたと考えられる。

これが今の彼女のダシャーから推測できる心理状態である。

それが失われたので、ショックなのである。

２室のラーフは飽くなき欲望を表すため、中々、その欲望というものは鎮まることが出来ないのである。

(参考資料）

(参考資料）

wikipedia 熊切 あさ美