小池 百合子




小池百合子は出生時間が分からないが、種々検討した結果、ラグナは牡牛座で、クリティッカーの第3パダに在住しているのではないかと考えられる。

理由は以下に述べていくが、まず、小池百合子の人生をマハダシャーの区切りで見ていくと、ダシャーバランスについて納得できる。

例えば、カイロ大学の学生として学業に励んでいた頃が、マハダシャー金星期で、金星は2、5室支配の水星と接合して、9室にアスペクトしている。

月から見ると、2、7室の支配星でパートナー関係を表している。


小池百合子はこの学生時代の3年次に3歳年上の日本人留学生と駆け落ち同然の結婚をしている。

この時が金星/水星期である。


水星はラグナからみて2、5室支配であり、結婚生活(2室)や恋愛(5室)を意味しているが、月から見ると6室の支配星であり、やはり対人関係を表している。相手との関係には意見の不一致や問題が生じたことを物語っている。

この金星/水星期が、ナヴァムシャチャートで7室に絡むように配置することが必要となるが、出生図のラグナが牡牛座ラグナの場合、ナヴァムシャのラグナの範囲は、山羊座〜乙女座である。また小池百合子の出生図のラグナがクリティッカーであるなら、ラグナは山羊座、水瓶座、魚座のうちのどれかである。従って、その中で、1−7室の軸に金星と水星が絡むのは、水瓶座ラグナである。

従って、そんな所からナヴァムシャのラグナは水瓶座で良いのではないかと考えた。


この後、小池百合子はずっと独身を貫いており、特に浮いた話はなさそうである。

それは彼女の結婚や恋愛のカルマは、この学生時代までのマハダシャー金星期で終わってしまったことを意味している。


そして、小池百合子はカイロ大学を卒業すると、直ぐにマハダシャー太陽期に移行している。

そして、通訳の仕事で、PLO議長ヤーセル・アラファートやリビアのカダフィの会見では、コーディネーター兼インタビュアーを務めており、これは月から見て5室支配で3室に在住する強い太陽が、メディアの活動で、政治家と関わることを表している。

そして、その後も日本テレビで竹村健一の「世相講談」のアシスタント・キャスターになったのもこの太陽期であり、竹村健一は、当時、政治家をゲストに招いて諸問題について談義するだけの政治的論客であったことを考えると、太陽期の象意と一致してくる。

また太陽はラグナから見ると、2室に在住しているが、これはこの時期、通訳(2室)を務めたことを表しており、そして、太陽のディスポジターが2、5室支配の水星で3室に在住していることを考えると、メディアに関係があることを表している。従って、通訳からスタートして、インタビュアーなどを務めることから、キャスターの道が開けてきた訳で、こうした流れを太陽期は上手く説明することができる。

また太陽期が終わると、マハダシャー月期に移行するが、月期にはテレビ東京の「マネー情報」のキャスターや「ワールドビジネスサテライト」の初代メインキャスターを務めている。この時期にキャスターの仕事を主に行っていたことを考えると、月は3室に絡んでいなければならないと考えられるが、その為にラグナを牡牛座に設定する必要があったのである。

牡牛座ラグナに設定すれば、月は3室支配で12室に在住しており、当時、日本の主要テレビ局の中では最もマイナーで、目立たないテレビ東京のキャスターをテレビ局のスタジオ(12室)で務めた辺りは、12室に在住する3室支配の月の象意ではないかと考えられる。

そして、月期の終わり頃に参議院選に立候補して、初当選を果たしている。

この最初の政治家への転出は、キャスターとしての知名度が利用される形で、参議院議員選挙の比例区の得票を増やしたい政治家の思惑なども働いて出馬を打診されたものと思われる。

月には8、11室支配の木星が絡んでおり、これは欲得の計算によって接近してくる有力者を表しており、利用し、利用される関係を表している。


そして、本格的に政治家として活動していくのが、マハダシャー火星期である。

火星は7室の支配星であり、7室は10室から見た10室であるため、社会デビュー、社会参加を表している。

従って、この時期からキャスターとしての日陰の仕事ではなく、自分自身が主役となる政治家に転身したのである。

そして、火星/ラーフ期には衆議院議員に鞍替えして初当選を果たし、それから政治家としてのキャリアを着実に積み重ねている。

この間はちょうど政界再編の時期であり、小沢一郎の動きが活発化していた時期である。

この時期に小沢一郎に張り付いて小沢一郎の側近として活動し、政治家としてのキャリアを積み重ねていくが、日本新党解党→新進党結成→新進党解党→自由党結成→自由党離党→保守党結党といったかたちで、小沢一郎の動きに振り回されて、奮闘(struggle)した時期である。

7、12室支配の火星が6室に在住し、8、11室支配の木星、3室支配の月と絡んで、権力闘争の只中に投げ込まれていた印象である。

そして、利用し、利用される関係の中で、翻弄されていたことを表している。

火星期の間中、そのようにして翻弄されてきたが、自由党を解党した際に小沢一郎について行かず、保守党の結成に参加し、後に自由民主党に合流している。

これが火星期の最後の時期であり、火星期が終わって、ラーフ期になると、彼女は自由民主党に合流して、与党の中で活動するようになる。

そして、マハダシャーラーフ期に次々に大臣のポストに就任し、政治的野心を満たしていく訳である。


ラーフはラグナから見て9室に在住し、月から見て10室に在住し、ラージャヨーガを形成している。

従って、火星期と比べて、このラーフ期には政権与党の中で、安定した政治活動をし続けた訳である。


従って、マハダシャー火星期からマハダシャーラーフ期への移行も完全に説明することができる。

牡牛座ラグナにおけるダシャーバランスは事象の変化にピッタリと一致している。





ラーフ期を見ていくと、特にラーフ/木星期、ラーフ/土星期などのアンタルダシャーの時期に閣僚経験を積んでおり、その後、ラーフ/水星期になると、閣僚ポストはもらえずに自由民主党広報本部長などの自民党内のポストに就任に留まった。

つまり、木星や土星は、11室や10室の支配星であったが、水星はラグナから見て5室、月から見て3、6室の支配星であるためである。

アンタル水星期は月からみて3室支配、ラグナから見て3室に在住しているため、マスコミ対策のようなことをさせられた訳である。


そして、今に至るまで、再び、閣僚に推薦されることはなかった。

現在、小池百合子は、ラーフ/月期であり、まさに冷や飯を食っている状況である。

3室支配の月期は、政治家のインタビューやアシスタントも出来ず、テレビ東京「マネー情報」、「ワールドビジネスサテライト」などのテレビの司会を淡々とこなした時期であり、むしろ、この時期は閑職にあった訳である。

そして、このラーフ/月期に小池百合子は、東京都知事の補欠選挙に自民党都連に無断で立候補した。


この月はかつて小沢一郎と行動を共にして、様々に翻弄されたあの6−12室の軸に絡む3室支配の月、8、11室支配の木星、7、12室支配の火星に絡む惑星のうちの一つである。

従って、石原伸晃都連会長との間で、利用し、利用される様々な駆け引きが行われているのである。

それは例えば、石原伸晃が、無断で立候補されたことにより、面子を潰され、増田寛也氏を擁立する動きに出たり、小池百合子側としては、先に出馬を宣言することにより、世論の動きを見て、都連が追認せざるを得ない状況を作りだそうとする思惑がある。

小池百合子に同情的で賛同する世論が形成された後では、却って、都連も小池百合子を推薦することによって、自分たちの名誉を守ろうとする訳である。

世論の動静を見据えた上での政治的駆け引き、利用し、利用される関係が、展開されている訳である。

小池百合子は、現在、ラーフ/月期で、おそらく8/30ぐらいからラーフ/火星期に移行していく。


アンタルダシャーの月も火星も彼女にとって、6−12室の軸に絡む3室支配の月、8、11室支配の木星、7、12室支配の火星に絡む惑星のうちの一つである

従って、かつて小沢一郎に引きずり回されて、最後に小沢一郎と縁を切って、保守党に残留し、自民党への道を開いたのと同じように欲望渦巻く、政治家たちの思惑の中を上手く渡って、自らのポジションを築いていく、政界渡り鳥の本能が、顕現し始めたと言えるのである。


因みに小池百合子は、都知事選で当選して、2020年のオリンピック直前までの3年半を務めるには、マハダシャーラーフ期が足りないのである。

マハダシャーラーフ期の最後のアンタルダシャーであるラーフ/火星期は、2016年8月頃〜2017年9月頃までの1年間で終わってしまう。


従って、安定的に都知事を3年間務めるというのはこのラーフ/火星期からは想像できない。

また火星期はかつて小沢一郎に引きずり回されて、解党と結党への参加を繰り返した不安定な時期である。

従って、このラーフ/火星期に小池百合子が安定的に3年半、都知事を務めるというのは考えられない。


そのため、予想としては、今回、小池百合子が、都知事選に立候補するのか、撤回するのかは分からないが、かつての政界渡り鳥の本能からすると、やはり強いものの動きに忠実に従って報償に預かるというのが彼女のスタンスである。

従って、土壇場になって、彼女は石原伸晃のような小物でなく、安倍晋三や官房長官などの説得に応じて、出馬を取りやめるといった行動を取る可能性が残っている。

そして、出馬を取りやめた後、代わりに何か自民党内で、ポストを受け取る可能性も考えられる。

それが火星期における彼女の生き様だったからである。

然し、彼女はラーフ/火星期を1年間ぐらい過ごした後、ついにラーフ期に得たものをラーフ期に全て捨てる決断をするはずである。

彼女は既に随分、長い期間を政治家として過ごして来ており、閣僚も経験し、今では次の世代の人々が出てきたため、自分には出番はなくなっている。

従って、もう辞め時であると考え、それもあって、今回、都知事に立候補したのである。

然し、都知事を断念したとしても次に自民党内での目標も見いだせずにこれで、政治活動を終わらせるつもりなのではないかと思うのである。

マハダシャーラーフ期からマハダシャー木星期は大きな変化となり、人生観や価値観が大きく変化して、生き方も変わるはずである。

従って、小池百合子は、木星期には、おそらく、閣僚も経験した文化人、有力者として、時々、メディアに出ながら活動していくのではないかと思うのである。

もし仮に小池百合子が、自分の宣言に忠実に都知事に立候補した場合でも彼女は当選できないのではないかと考えられる。

木星は12室に在住して、ラーフ期と比べると明らかにパワーダウンしており、12室に在住していることから引退を表している。

おそらく、土星が2017年から8室に入室して、木星が2017年の9月12日から6室の天秤座に入室して、木星は8室の支配星にアスペクトし、土星は8室にトランジットする。

そして、2017年10月26日から8室にダブルトランジットが形成される状況である。

その頃は、ちょうど、土星が射手座8室に入室するタイミングであり、マハダシャーが木星期に変わるタイミングであるから、小池百合子は、このタイミングで政界引退し、その後は、文化人、教育者として生きていくのではないかと考えられる。



(資料)

西暦 月日 出来事 ヴィムショッタリダシャー チャラダシャー ヨーギニダシャー トランジット
1971年   甲南女子高等学校卒業。関西学院大学社会学部に入学(のちに中退)。 金星/土星    
  9月 関西学院大学を中退してエジプトへ留学。 金星/土星      
1975年   カイロ大学3年の時、3歳年上の日本人留学生と結婚。(2年半で離婚) 金星/水星      
1976年   カイロ大学文学部社会学科卒業。 金星/ケートゥ      
1979年   日本テレビ「世相講談」キャスター。 太陽/木星
太陽/土星
     
1985年   テレビ東京「マネー情報」キャスター。 月/ラーフ      
1988年   テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」初代メインキャスター。 月/土星
月/水星
     
1992年 7月 参議院議員初当選(日本新党公認・比例区)。 月/金星
月/太陽
     
1993年 7月 衆議院議員初当選(日本新党公認・旧兵庫2区)。 火星/ラーフ      
  8月12日 総務政務次官就任(-1994年(平成6年)4月28日) 火星/ラーフ      
1994年 12月10日 日本新党解党、新進党結成に参加。 火星/木星      
1996年 10月 衆議院議員再選(新進党公認・兵庫6区)。 火星/水星      
1997年 12月 新進党解党。 火星/ケートゥ
火星/金星
     
1998年 1月 自由党結成に参加。 火星/金星      
1999年 10月5日 経済企画総括政務次官に就任(-2000年(平成12年)4月5日)。 火星/月      
2000年 4月 自由党離党、保守党結党に参加。 ラーフ/ラーフ      
  4月5日 経済企画総括政務次官に再任される(-7月4日) ラーフ/ラーフ      
2000年 6月 衆議院議員3選(保守党公認・兵庫6区)。 ラーフ/ラーフ      
2002年 12月 保守党解党、自由民主党に入党。 ラーフ/木星      
2003年 9月22日 環境大臣に就任。 ラーフ/木星      
  11月 衆議院議員4選(自由民主党公認・比例近畿ブロック)。 ラーフ/木星      
2003年 11月19日 環境大臣に再任。 ラーフ/木星      
2004年 9月27日 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)を兼任。 ラーフ/木星      
2005年 9月 衆議院議員5選(自由民主党公認・東京10区)。 ラーフ/土星      
  9月21日 環境大臣・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)再任。 ラーフ/土星      
2006年 9月26日 内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)就任。 ラーフ/土星      
2007年 7月4日 防衛大臣就任。 ラーフ/土星      
  8月28日 防衛大臣退任。 ラーフ/土星      
2008年 9月 自由民主党総裁選挙に立候補。麻生太郎、与謝野馨に次ぐ得票数3位で落選。 ラーフ/水星      
2009年 8月 衆議院議員6選(自由民主党公認・比例東京ブロック)。 ラーフ/水星      
  10月 自由民主党広報本部長就任。 ラーフ/水星      
2010年 9月 自由民主党総務会長就任。 ラーフ/ケートゥ      
2011年 9月 自由民主党総務会長退任。 ラーフ/金星      
2012年 12月 衆議院議員7選(自由民主党公認・東京10区)、自由民主党広報本部長就任。 ラーフ/金星      
2013年 4月 ルノー社外取締役就任 ラーフ/金星      
  6月 日本ウエイトリフティング協会の新会長に選任(女性初) ラーフ/金星      
2014年 12月 衆議院議員8選(自由民主党公認・東京10区)。 ラーフ/太陽      
2016年 6月29日 記者会見を開き、同年7月の東京都知事選挙への立候補を表明した。 ラーフ/月      
wikipedia 小池百合子より引用抜粋、一部編集