カルキ・バガヴァン

1949年3月7日 時間不明

南インドタミルナドゥー州


『1949年3月7日、南インドタミルナドゥー州に生まれる。幼少の頃から、世界人類の苦しみの解放について模索し始める。精神性豊かな子供の育成を目指した全寮制の学校の運営を経て、全人類の悟りを目指すゴールデンエイジムーブメントを設立。そして、2003年よりディクシャと呼ばれる悟りのエネルギー伝授を大々的に始める。現在はインド国内のあらゆる州のみならず、全世界からこの運動の賛同者が集い、その数は数百万とも数千万とも言われている。共同設立者はカルキ・バガヴァンの妻・パットマバティ・アンマであり、2人の下で悟りを与える講師を生み出すプログラムが開催されている。本拠地はインド・アンドラプラディーシュ州チットール郡ワラダイアパレム。』

(『 』内の文章は中西ヒーリングの会のHP上の中西研二氏とカルキ・ヴァガヴァンの対談より引用)
URL=>http://nakanishi-healing.jp/column/kalki/index.html

 

【ラシ】

ラグナ 山羊座0°
月   牡牛座10°01’
水星  山羊座26°46’
金星  水瓶座12°29’
太陽  水瓶座22°52’
火星  水瓶座25°07’
木星  山羊座01°17’
土星  獅子座08°36’
ラーフ 牡羊座03°10’
ケートゥ天秤座03°10’

※ラグナを山羊座0°に設定した場合

【ナヴァムシャ】

ラグナ 山羊座
月   牡羊座
水星  乙女座
金星  山羊座
太陽  牡羊座
火星  牡牛座
木星  山羊座
土星  双子座
ラーフ 牡羊座
ケートゥ天秤座


チャートの持ち主は最近、話題になることが多いカルキ・ヴァガヴァンである。
中西研二氏とカルキ・ヴァガヴァンの対談での彼(カルキ・ヴァガヴァン)の興味深い発言と、公に活動を始めるまでの過去の経緯についてインド占星術的に検証が可能である。その検証の過程で、山羊座ラグナの可能性が高いのではないかと思われたため、ラグナを山羊座の0°に設定してある。


『2018年にも大きな変化があります。2022年にも大きな変化があります。私たちも彼らも2012年を重要な年としていますが、2012年が彼らにとっては時代の始まりといっていますし、私たちは2003年を始まりの年と言い、2012年が重要なランドマークとなる年だと言っているのです。』

(対談でのカルキ・ヴァガヴァンの回答より)

『 』内の文章は中西ヒーリングの会のHP上の中西研二氏とカルキ・ヴァガヴァンの対談より引用
URL=>http://nakanishi-healing.jp/column/kalki/index.html

 


◆【トランジットの土星】


2012年天秤座土星 T土星が天秤座に入室
2018年射手座土星 T土星が水瓶座にアスペクト
2022年山羊座土星 T土星が山羊座に入室


 カルキが言う2012年、2018年、2022年はいずれも土星が非常に強くなる時期であり、まず2012年は土星が高揚する最も土星の力が発揮される時期である。 そして、2018年は土星が射手座に在住し、特に強い訳ではないが射手座は木星の星座で非常に高い目標を掲げるのと、土星はムーラトリコーナの座である水瓶座にアスペクトする。
  2022年は土星が自室の山羊座に入室し、それ以後、5年くらいは山羊座、水瓶座を通過していく為、非常に土星の力が発揮される時期である。 新しい時代はアクエリアス(水瓶座)の時代であるため、水瓶座の支配星である土星が社会を変革していくと考えられる。 従って、トランジットの土星が強くなる時期が社会にとって重要な時期になることが予想できる。
  カルキの言及する2012年、2018年、2022年はトランジットの土星の位置を調べると、いずれも土星が強い時期であるため、土星と大きな変化の年は関連性はあると思われる。


『今の私のこの姿で現れる奇跡は、私が生まれる前から始まっています。また、私は普通の子供として生まれましたが、基本的な関心事は人々の苦しみであり、人々をいかにして苦しみから解放するかということでした。普通の子供のように遊びに夢中になることもなく、子供らしい欲求は何もありませんでした。ただ、どうしたら人々を救えるかということにフォーカスしていたのです。私の内側では常にあるマントラの詠唱が続いていて、それは二十三歳まで続きました。そのマントラはまだ一般には公表していません。私から詠唱をしたいと思ったわけではなく、あなた方が宇宙意識と呼ぶ存在の働きかけが、絶えず私にそうさせていました。私はある特定の時間と場所で生まれました。そして、宇宙意識によって準備され、ガイドされ、そして最終的にこの運動が始まったのです。私の子供時代と青年時代はそのようなものでした。』

 

◆【23歳---ラーフ/土星】


 マントラの詠唱が続いた23歳まではマハダシャー月期、マハダシャー火星期と続き、マハダシャーラーフ期が始まってから、5年程経過した頃がラーフ/土星期で、この頃が23歳である。
  彼は月/月期に生まれ、そして、ほぼ10年程、マハダシャー月期を過ごし、その後、火星期を7年過ごしたことが分かる。 彼は月が牡牛座でムーラトリコーナであり、月が非常に強いことが分かる。月が牡牛座で強いと、子供を欲しいという母性が生じるようである。また感受性豊かになり、生活の質を重視したり、快適な生活を求め、五感を満足させることを求めるようである。

  カルキは『悟りとはマインドの介在なしに物事をあるがままに体験する状態』と述べており、五感の体験を重要視している。従って、牡牛座でムーラトリコーナの月が非常にカルキの性格を示していることが分かる。
  牡牛座で強い月は彼の妻であるアンマ(パットマバティ・アンマ)と共に信者の前に座っている様子が象徴しており、基本的にカルキとアンマは常に共同して働いている。従って、彼は非常に母性が強いグルであることが分かる。彼の信者である合唱団や聖歌隊が作った音楽があり、これらの曲も非常に子供を抱擁し、寝かしつけるかのような母性的な音楽であり、心を癒すヒーリングミュージックである。 これもカルキの牡牛座で強い月が表していると思われる。そして、心を癒すアプローチは蟹座の月のような心理的情緒的なアプローチというよりも、音楽やディクシャのエネルギーのような物理的、具体的なアプローチによることが分かる。これらも牡牛座の月の特徴が出ていると思われる。


『私のその後の人生については、普通の会社に入り、その後公共の仕事に変わり、普通に働いていました。そのように働いた理由は、それまでの自分の状態から、自分は他の人とは違うと分かっていたので、普通の人たちがどんなふうに生きているのか、苦しんでいるのか、どんなふうに生活を送っているのか自分で再確認をして、みんなと同じ体験をしていく必要があると自分で気づいたからです。そのために結婚もし、息子も一人つくり、十五年間、普通に生活を続けました。私には普通の人々と同じ生活をすることが必要だと思ったからです。人々がどんなふうに感じ、どんなふうにジェラシーを持ち、どんなふうに悩み、どんなふうに人生を送っているかということを学ぶことでした。役人やバスや電車の中で出会う人々といろいろ話す中で、彼らがどんなふうに感じているのか、どんなふうに生活しているのか、どんな考え方で教育しているのか、いろいろ問いかけて、それをフィードバックしながら民衆の人たちとのふれあいを通して学びました。』


 23歳までマントラの詠唱が続き、その後、15年間、普通の会社に入り、普通に働いて結婚して子供も一人つくったとあるが、ラーフは世俗を表しており、インド占星術的にはラーフ期に結婚したり、子供が出来たりすることは多いようである。 ラーフは木星や土星と直接には絡まず、他の惑星のアスペクトやコンジャンクトを受けていないため、ラーフ期は比較的、純粋にラーフの象意だけを体験するような時期であったことが分かる。 然し、ラーフはヴァルゴッタマであり、ラーフから見て10室には木星と水星がコンジャンクトしており、11室には惑星集中しており、会社(10室)で勤めて、収入(11室)を得るような時期であったことが分かる。 そして、23歳からの15年後というと38歳であり、38歳は木星期のセカンドアンタルダシャーに該当する。木星期の影響が強くなり、マハダシャー木星期の影響が強くなるのがこの頃だと思われるため、ちょうど、彼が世俗の生活を体験した時期がマハダシャーラーフ期であったことが分かる。



『三十五歳から三十八歳くらいにかけて、徐々に一般の社会との関係を少なくしていきました。そして学校を開設し、特に教育、子どもたちの成長に対してどのようにスピリチュアルに働きかけられるか、ということにずっとフォーカスしていきました。学校がスピリチュアルなものになったときに、完全に一般社会とのかかわりを止めて、おもに弟子たちや私の賛同者の人たちとだけかかわるようになりました。今では一般の社会とかかわることはほとんどなく、ダルシャン(拝謁)のときに一般の人々に会うくらいです。』


◆【35歳・木星/木星〜38歳・木星/土星】


  35歳〜38歳は木星/木星期から木星/土星期への変遷期であるが、ちょうどこの頃は、マハダシャーが木星期に入り、木星期への転換を完成させていく時期である。
  『・・・徐々に一般の社会との関係を少なくしていきました・・・』とカルキが言うようにこの頃はラーフ期の生活を捨てて、木星期の生活へと移行していく時期であったと予想できる。 そして、その変化は世俗の会社員としての普通の生活から、教育者として、グルとしての生活への転換であり、それはラーフ期から木星期への変化に象意が一致している。 つまり、木星期に入ってから、一般の社会との関係を少なくしていき、学校を設立し、子供の教育や育成にフォーカスしていったとあるが、木星は教師と子供の表示体であり、教えることを表している。また精神性や信仰などを表しており、この頃に教育や子供たちの成長にフォーカスして、一般社会との関わりを止めて、主に弟子や賛同者の人たちとだけ関わるようになったというのは非常に理解できるのである。 そして、この教育への取り組みは精神性豊かな子供の育成を目指した全寮制の学校の運営などを経て、最終的には全人類の悟りを目指すゴールデンエイジムーブメントの設立につながっていくのである。 これらがカルキのマハダシャー木星期の活動であり、教育的、精神的、宗教的な活動である。



◆【54歳(2003年)---土星/水星】

  そして、カルキは2003年から、ディクシャと呼ばれる悟りのエネルギー伝授を大々的に始めている。2000年頃にマハダシャー土星期への転換があり、2003年頃から土星/水星期にシフトし、土星期のセカンドアンタルダシャーの時期に移行している。 このセカンドアンタルダシャーは土星期への変化を実感していく時期であり、本格的に土星期の象意への転換が起こっていく時期である。
  土星は月からみて、9、10室支配のラージャヨーガカラカであり、4室獅子座に在住して、水瓶座の10室定座(ムーラトリコーナ)にアスペクトして、非常に強い配置である。 また月から見て4室支配の太陽と10室支配の太陽が星座交換しており、太陽、土星それぞれが自室にアスペクトしており、非常に強い4室と10室のコンビネーションを形成している。 (4室の支配星である太陽が10室に在住し、9、10室の支配星である土星と相互アスペクトし、さらに自室の4室にアスペクトを返している。そして、さらに10室支配の土星と星座交換をしている。10室支配の土星も同様に4室に在住して、4室の支配星と相互アスペクトし、10室の自室にアスペクトを返し、4室支配の太陽と星座交換している)

  この土星は9室ダルマ(精神性、奉仕)と10室カルマ(行為)を支配するラージャヨーガカラカであり、ラグナロードの金星や7室支配の火星と相互アスペクトして、非常に多くのヨーガを形成している。 このように星座交換して、さらにそれぞれが自室にアスペクトし、さらに星座交換した相手の惑星にそれぞれアスペクトしている状態は非常に複雑に絡んだ強い配置で、例えばインドで言えば、インディラ・ガンジーなど世界のトップレベルの人物に見られる複雑な惑星配置である。
  2003年からマハダシャーがその土星期にシフトし、本格的にダルマ(9室)とカルマ(10室)を支配する土星が発動して、彼の使命が本格的に始まったと考えることが出来る。 土星は月からみて4室の獅子座に在住しており、彼は木星期にゴールデンエイジ・ムーブメント(アシュラム)を設立して、4室在住の土星であることから、今はアシュラムにじっくりと腰を据えて、アシュラムの中心(王座)から、ダルシャンなどのアシュラムの家長としての役割を担っているように思われる。 獅子座は火の星座であり、太陽が支配する星座で、拡大傾向があり、ディクシャという活動自体が次々にディクシャギバー(ディクシャ伝授者)を増やして、世界に活動を広げていくという火の性質の活動であり、獅子座在住の土星のマハダシャーに始めた活動として非常に納得ができる。

 今土星期が始まり、土星期は19年間続くため、カルキの使命は公に今、始まったばかりである。これから、19年間に渡ってこの強い土星の力を発揮して彼の使命を果たしていくのである。 ちなみに月をラグナとすると、7室支配の火星が10室に在住して、4室にアスペクトしているが、4室に火星が絡んだ聖者は、寺院などの建物を建立し、アシュラムを形成するとラオ先生が述べている。 カルキはインドにゴールデンエイジ・ムーブメントを設立し、またワンネス・ユニバーシティを設立して学長となっており、現在、ワンネス・テンプルを建設中である。

従って、ラオ先生の言うとおり、4室に火星が在住あるいはアスペクトする配置を持つカルキは現在、アシュラムを形成して、巨大な寺院を建設中であると言える。 そして、4室支配の土星であるため、彼はそのアシュラムの中心に居て、生活しており、あまり世俗には出てこないのである。 このようにチャンドララグナで検証していくと、カルキの生い立ちから彼の使命を始めるまでの人生の流れがダシャーと一致していることが分かる。つまり、出生図上に示される惑星配置によるカルマがヴィムショッタリダシャーの支配星の時期に発現していることが確認できるのである。 そして、このことから、カルキが2003年の時点で、何故、ディクシャ伝授の活動を大々的に始めたのかが分かってくる。彼はアバターであり、通常、地球上での転生の必要がない程、進化した存在と考えられるが、それでも地球上に出生した場合、いかにアバターと言えどもカルマを着て、生まれてこなければならないことをこのことは示しているようである。

  カルキ自身が私は地球に転生してくるためにある男性のカルマを借りたと述べている。 つまり、地球に転生する(人間の母親のお腹から出生する)からには必ず、何らかの形式(カルマ)を伴って転生せねばならず、そのカルマからは逃れることができないのである。従って、彼が23歳以降のマハダシャーラーフ期に世俗の社会で会社勤めをして、結婚して子供を生んだという形式(カルマ)は初めから決まっていたと言える。

 このようにチャンドララグナで検証してきたが、私はさらにカルキのラグナが山羊座ではないかと考えている。 それにはいくつかの理由があり、はっきりと確信している訳ではないが可能性としては高いと思っている。

  まず、マハダシャー土星期は牡牛座のチャンドララグナから見ると、ラージャヨーガカラカで強いが、彼ほどの人物であればチャンドララグナで検証できる土星の強さは、ラグナからも同様に示されていなければならないと思われるのである。 そうすると、彼は天秤座ラグナか、山羊座ラグナ、水瓶座ラグナか、牡牛座ラグナが有力なラグナの候補としてしぼられてくるのである。 カルキを日本に紹介し、書籍も出版している大矢浩史氏は『黄金時代の光』の中でカルキユーザーという言葉を紹介しており、カルキを信じる必要はなく、カルキを試しに使ってみることを推奨している。また友達のように親しく接することを推奨している。つまり、アバターほどの存在がまるで召使のように人間に使われる立場のような表現なのであるが、カルキに対してそんな表現が許されているところを見ると、カルキは山羊座ではないかと思われるのである。 山羊座は従順で、人に奉仕する星座であり、非常に働き者で、召使やサービス労働などが似合う星座である。従って、カルキユーザーという言葉で象徴される彼の性質に一致している。

  またラグナは外見とか、風貌を表すが、実際、カルキを写真やビデオで見た感じとしては、見た目や話し方や雰囲気も山羊座っぽい特徴を示していた。 以上のような理由から、山羊座ラグナだと考えているのだが、さらに、山羊座ラグナとすると、2室に惑星集中するのであり、2室の惑星集中はヨルダン・ハシミテ王国の国王であるアブドッラー・ビン・アル・フセイン国王の山羊座2室惑星集中やサティア・サイババの射手座2室惑星集中に見られるように非常に資産家で金持ちになり、一国を所有したりするくらいの大変な資産家になる配置のようである。

  これらの例から考えて、インドにアシュラムを形成して、世界中から寄付金が集まっていて、大学や寺院を建立し、インド国内にサイババと同じように独立国のような場所を形成しつつあるカルキも同様に2室に惑星集中していると考えると山羊座ラグナが妥当ではないかと考えられるのである。 またさらに山羊座で木星が減衰してヴァルゴッタマだが、通常、減衰する惑星のヴァルゴッタマは凶意が増すことが言われているが、3室の支配星である場合、特別な法則が働き、逆にラージャヨーガ的に働くケースがある。 プロ野球のイチロー選手の山羊座木星も3室に在住しているが、彼は木星期に活躍している。従って、カルキの木星も山羊座で減衰しているのであれば特別な法則が働いている可能性が高いと思われ、従って山羊座ラグナである可能性が高いのである。

  また山羊座ラグナであるとすると、7室支配の月が5室でムーラトリコーナの配置だが5室は知性や趣味、学習、音楽、創造性を表している。 彼の教えは五感をマインドなしに味わうことであり、また心理的な条件付けからの開放など、月に象徴されるものが多いのである。また彼のアシュラムに集う信者によって作られた音楽も月が象徴するような母性的な癒しの効果があるヒーリング的な音楽である。それらは彼の弟子との接点でもあり、また彼の趣味とも言えるのかもしれず、5室で強い月がこれらを象徴している。彼が探求しているのも実際のところ、心理学であり、月に象徴され、そのためのアプローチは牡牛座が象徴するような物質的、具体的なアプローチである。

  また山羊座ラグナとすると、ラグナロードの土星が8室に在住している。このラグナロード8室がポイントであり、土星期に彼がディクシャを大々的に始めたのがラグナロード8室の時期だとすると、彼がいわゆる超能力を使ったディクシャ伝授という非常にオカルト的な活動を始めたことが説明できそうである。 8室はシッディー(超能力)を表しており、非常にオカルトの秘儀、すなわちチャクラの知識、瞑想法など、ヨーガ全般の知識を表していると思われるが、全体的に暗いイメージであり、危険な匂いもするのである。

  もし彼が山羊座ラグナであれば、彼にある胡散臭い(うさんくさい)イメージもこのためではないかと思われる。 インドの21日間エンライトメントコースに参加する資格を得るための国内合宿やセミナーでも彼の監督のもと、クンダリーニを上げる瞑想法を若干行っており、一部危険な匂いがするセミナーでもあったのである。 またディクシャのエネルギーで人々が変容する様(笑い転げたりする)も非常に外側から見た感じとしては確かに非常に8室の非常に秘密めいた危険な匂いがするのである。 クンダリーニの象徴は蛇であり、蛇を表すのは8室である。 従って、彼が山羊座ラグナでラグナロードが8室に在住している可能性はこの点からも非常に高いと思われる。
  例えば和尚ラジニーシも牡牛座ラグナで8室惑星集中であったが、彼も様々なヨーガを駆使し、また弟子を使って覚醒や心理学に関する様々な実験をしたり、非常に胡散臭い(うさんくさい)感じや危険な匂いを伴うグルであった。

 またカルキのチャラダシャーを見ると、2006年3月頃に水瓶座のダシャーにシフトするが、水瓶座にはアマティアカラカが在住している。 そして、2012年3月頃に山羊座のダシャーにシフトするが、1室にはアートマカラカの水星が在住している。そして、山羊座のダシャーは2017年まで続く。 アートマカラカやアマティアカラカが1、5、9室のトリコーナに在住することはよいと考えられ、山羊座ラグナであればチャラダシャー山羊座の時代にはアートマカラカがラグナから1室、月から9室に在住しており、非常に良い配置となることが確認できる。この山羊座のダシャーに変化する2012年3月頃はちょうど、トランジットの土星が天秤座に入室して高揚する時期である。

  カルキはこの2012年が人類にとって最も重要な革新の時期であると考えているようであるが、私自身、土星が高揚するこの時期は、水瓶座のラグナの重要人物(奉仕者)たちが世界の中で影響力を増して、社会を新しい仕組みに変えていく時期ではないかと思っている。 カルキ自身が山羊座ラグナであると考えれば、この2012年3月からのチャラダシャー山羊座の時期には、アートマカラカがラグナから1室、月から9室に在住し、さらにトランジットの土星が10室の天秤座を運行して、彼の使命が非常に促進される時期になるのではないかとスムーズに矛盾なく考えることが出来る。

  このようなことから、カルキは山羊座ラグナではないかと考えられるのである。 彼の大きな特徴として、もう一つ挙げたいのは、彼は水星と木星が山羊座でコンジャンクトしており、水星は山羊座ラグナであるとすると、9室の支配星であり、ラグナに在住している。またナヴァムシャでは水星は乙女座で高揚しており、水星が土の性質を帯びて、非常に力を発揮していることが分かる。

  彼のアプローチは神経・生理学的アプローチであり、彼の悟りへのアプローチは脳科学であり、脳生理学である。従って、彼は具体的な知識と宗教性が結びついており、もし彼が山羊座ラグナならば、彼の山羊座で減衰する木星と9室支配で山羊座に在住する強い水星がそれらの彼のアプローチを象徴するのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(資料)


【第4室】

建物を意味する第4室は、宗教あるいは慈善活動を行う施設や組織あるいは基金を意味します。 個人のレベルでは、第4室は静かな環境下にある家やアシュラムで規則正しく精神的な生活を送りたいという願望を表します。ヨーギーの場合、第4室はプラーナヤーマ(呼吸法)を表します。しかし第4室が傷ついているとき、このような人は居場所を転々としなくては精神的な生活が続けられないと考えます。 (『ラオ先生のやさしいインド占星術』P110-P111より)

【五感】

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 移動: ナビゲーション, 検索 五感(ごかん)とは、動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来からの分類による5種類、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさす。また、「五感を鋭くする」など、人間の感覚全体を指す場合もある。 触覚と呼ばれているものは、生理学的には体性感覚と呼ばれるものにほぼ相当すると思われるが、体性感覚は決して単純に皮膚の感覚を脳に伝えるものなどではなく、表在感覚(触覚、痛覚、温度覚)、深部覚(圧覚、位置覚、振動覚など)、皮質性感覚(二点識別覚、立体識別能力など)など多様な機能を含んでいる。 それ以外にも感覚には内臓感覚、平衡感覚などが存在する。 すなわち、古来からの分類とは裏腹に、ヒトの感覚は5種類以上存在する。