石川 源晃(いしかわ・げんこう)

H. M. "Gen" Ishikawa

1921/2/11 6:27 Tokyo

チャートの持主は、その著作群によって日本ではよく知られている占星術師である。実践家というよりも研究者のタイプである。

経歴を見るとよく分かるが彼が超一流の理系の技術者であり、本来本業は、精密機械を開発する電気・通信技術者である。

その為、最も数学的、理数的、統計的手法を多用する占星学者であると思われるが、実際著作を見てみると、非常に博識で、理屈ばかりではなく、考古学、歴史学、社会学、心理学など幅広い教養をベースに占星術を解説しており、読み物としても面白い内容となっている。占星術理論の解説は実際は少なく、歴史的事実の描写などが非常に多く哲学的でもある。

著作についてはウェブより、引用している資料を参照してもらいたい。

 

 

注目すべきは、水瓶座でヴァルゴッタマの水星であり、ラシチャートでは9室の支配星であり、2室に在住している。そして、水星にはラシでは天王星がコンジャクトし、水瓶座と乙女座の2室と9室で星座交換している。これによって、乙女座の象意も強力に働く為、彼は電気・通信関係のテクノロジーに強く、細かく正確なことにこだわる性質の当に科学者としては理想的な配置を持っている。2室と9室が星座交換する為、金銭、スピーチと宗教、高度な学問、精神性といった現世的な欲望と精神的な価値観とが上手く調和しており、偏りがないのである。また3室で金星が高揚しているが、金星は5、10室の支配星で、4、11室支配の火星、7室支配の月とコンジャンクトしており、3室の象意である出版関係には非常に強く、豊富な研究成果や雑学の混じった教養書を出版することが出来たのである。

1つ面白いのは彼が占星術を研究し始めたのが、1963年のケートゥ期のちょうど後半であるが、ケートゥ期に占星術の勉強を始める人は意外と多いようである。

そして、占星術で非常に微細で重要な意味を持つ60分割図を見ると、5室で木星が高揚し、11室で火星が高揚、土星Rが8室で高揚し、金星がムーラトリコーナの配置にあり、水星が7室で高揚し、太陽が減衰しているが、高揚する土星とコンジャンクトすることで、ニーチャバンガラージャヨーガを形成しているのである。

(資料-経歴@)

1921年  東京に生まれる (木星−火星)※この後、すぐに土星期に入る

東京工業大学電気工学科卒。海軍技術研究所勤務。

1963年 米国在任中に天体と人間との関わり合いに啓発され、占星学の研究を始める。 (ケートゥ−ラーフ)

1985年 電子部品などの科学技術の発展に寄与した功績により、科学技術庁長官賞を受賞。 (金星−水星)

1990年 AFA米国占星学者連盟の教授として多年の功績を認められ金賞を受賞。 (太陽−土星{1990年11月25日まで}、太陽−水星{〜1991年10月1日})

1991年 AFA米国占星学者連盟・理事。 (太陽−水星)

NHK文化センター、朝日カルチャーセンター 近鉄文化サロン等の占星学教室講師 アストロサークル主宰 占星学計算用携帯コンピューター「アストロタッチ」を開発 著書「実習・占星学入門」、「演習・占星学入門」、「応用・占星学入門」、「占星学教科書」、「ボイド占星学」 彼は多くの著書を出版しているが主要な作品として結実したものを出版したのは人生の後半になってからであり、太陽期に出版していると思われる。

 

(資料-経歴A)

占いでない占星学・著者の略歴 BRIEF HISTORY OF AUTHOR 石川源晃は英文では H. M. "Gen" Ishikawa という。 H. M. "Gen" Ishikawa was born in Tokyo, Japan in 1921 graduated from the Tokyo Institute of Technology, MA of Electrical Engineering 著者写真・Picture of Author 大正10年(1921)に東京で生まれる。

15才の昭和16年(1936)のときアマチュア無線の免許をえた。 当時は日本のアマチャア無線の数も少なく、電波を出せば答えるのはアメリカの局であった。中学生の未熟な英語で積極的に会話を重ねるうちに 自分の意思を伝えることができるようになった。

昭和18年9月に東京工業大学の電気工学科を卒業し、海軍の技術研究所に勤務。ドイツから派遣された技術者と戦艦大和の40センチの主砲を制御する射撃用の精密なレーダーを開発した。そのドイツ人が英語が堪能であったので、 戦時中の海軍の研究所で英語で仕事をするようになった。 終戦後には軍に就職した人物は就職制限があり、 次第にアメリカで仕事をするようになる。

昭和38年(1963)にアメリカのミシガン州で電気技術者と活躍中に天体と人間生活とのかかわりあいに興味を持ち、主としてイギリス人のアラン・レオの著作で占星学を勉強する。

昭和50年(1975)より公益法人・AFA(米国占星学者連盟)の機関誌に15件の研究論文を発表し、AFA終身会員、LPRMAFA。 会員選挙により、平成4年(1992)より12年間に三期連続してAFA理事を歴任。 AA(英国占星学協会)終身会員。

昭和60年(1985)に宇宙通信部品の研究発展に寄与した功績により 科学技術長官賞。 社団法人・日本技術士会・理事・電気部会長・名誉会員。 著 書 Divisional Harmonics など英文図書(米国・AFA 出版) LINK to AFA 実習・占星学入門(14刷、天文暦2008年まで) 演習・応用・調波・辞典(各・平河出版社刊)など 市販の一般書店へ また、ポケット天文暦・150年(1900-2050)、ボイドカレンダー などは アストロサークルの集いへ メール配信の定期刊行物は メールマガジンのページ 研究のページ本文へ進む TO PREFACE 用語索引へ TO INDEX

 

 

 

 

 

 

 

(資料・素材)

石川源晃(H.M.Gen Ishikawa) Feb 11,1921  06:27,Tokyo.本名は石川源光、本名 もとみつ 「源光」は歴史的に源氏の後裔として付けた名前。読みが難しく幼時から 「げんこう」と呼ばれていて、1936年の15歳で、アマチュアー無線の免許を 得た際に、外国通信の場合の呼び名に"GEN"を使用。占星学の著作を期に、 1970年ころから、筆名として、源晃を使用し、また、カトリック洗礼名 Henry Michaelで、英文名 H.M."Gen"Ishikawaを使用。 学習院・初等科・中等科・高等科を経て、東京工業大学・電気工学科を 昭和18年9月卒後、海軍技術中尉、同大尉、海軍技術研究所に勤務、 艦砲射撃用の精密レーダー装置の研究開発。 1963年頃、米国オハイオ州の自動車電気部品会社の研究スタッフとして 勤務中に、占星学にふれ、主としてアラン・レオ (英、Alan Leo,1860−1917)の著作で勉学。 社団法人・日本技術士会・理事・電気部会長を歴任、 1995年(平成7年)名誉会員。 1985年 (昭和60年)に電子部品の開発により国家に寄与した功績により 科学技術庁長官賞。 1990年 米国占屋学者連盟AFA教授としての多年の功績により金賞。 1991年、有色人種としてのみでなく、アメリカ本土在住以外で初て、 米国法人・占星学者連盟AFAの理事の選挙で会員の85パーセント以上の 支持投票を受けて選出されて以来、4回の選挙で連続選出され、 1991-2002年までの12年の任期を就任。(AFAの理事定員は12名) 1977年に英国占呈学協会AAの『最近の占星学の進歩』(RANA)5部門の記載に 科学的な占星学の研究として著作が引用され、また、英文で、20件以上の 占屋学研究論文をAFAの機関誌などで発表。 (占星学歴史の誤りの指摘、アスペクトの発生頻度の研究、東京の548日 間の天候、576件の民間航空横の事故、前兆占星学の提唱などを発表。) 1984年に英文、DIVISIONAL HARMONICSをAFAから出版。 1999年に英文、1900−2050年間の、150年天文暦を携帯用の手帳としてAFAから出版。 また、英文で約500ページに及ぶASTROLOGICAL REVOLUTON、 『占星学革命の提唱』を執筆し、18世紀の産業革命に相当するような、 新しい占屋学の意識改革の新しい時代の占星学の研究を推進中。 日本文の著作:   『占星学教科書』第1編 昭和53年、改定3版平成元年、   『占皇学教科書』第2編 現在品切中   『アストロ・エフェメリス』、『ボイド・カレンダー』、                       叶ホ川事務所発行はこちらへ   『ボイド占星学』1985年12月 6日、 轄u談社発行   『実習・占星学入門』、『演習・占星学入門』、『応用・占屋学入門』、   『調波・占屋学入門』、『辞典・占屋学入門』など                       兜ス河出版社発行はこちらへ    NHK文化センターの教室はこちらへ    TOP PAGEへ

 

石川源晃氏の著作の紹介と寸評

石川源晃氏の著作に初めてふれたのは占星学教科書からであるから、すでにかなり昔から氏の著作を読んでいた訳であるが、当初は自費出版で購入がつらかったのであるが、最近は平河出版より安価に出版されているのがうれしい。

【実習】占星学入門 

平河出版社 1,854円  実習とはいえ、かなり高度な内容を平易に解説した書籍。氏独特の簡潔な書き方をしているため、占星術をある程度勉学している読者ならば、深く考える事ができるでろうが、全くの初心者が読むには優しく例が上げられていない分、難解かもしれない。  巻末の天文歴は10大天体、4小惑星、ノースノード、キローン等が見やすく載せられているが、西暦2000年までしか無いので、増補が望まれる。

【演習】占星学入門 

平河出版社 2,000円 占星学の歴史と各種技法、アスペクト、実例などについて書かれている。各項目のボリュームは少ない方で、もっと詳しく知りたい人は困ってしまうのではないか。リロケーション、コンポジットなど国内には書籍が少ないのがネック。  

【応用】占星学入門 

平河出版社 2,060円  ハウスについての説明とホラリー占星学について書かれている。ホラリー占星学については非常に丁寧かつ詳細に記述されている。  ホラリー占星学については、質問者本人の出生データが無くとも占えるという利点はあるが、事象が起きた時とその瞬間の天体の配置の因果関係を全てにあてはめて占うというのは、無理なケースもあるのではないだろうか。出生データがある場合は無理してホラリーを導入しなくとも、十分に説明がつく事が多いのではないかというのが、私の考えである。  調波 占星学入門 平河出版社 2,000円  アディ調波、ハーフサム、石川の分割調波等について詳しく書かれている。石川の分割調波は氏が開発した手法であり、数々の実例を掲げて記述されている。  このシリーズの中で私が最も好きな書籍である。石川の分割調波については私自身のチャートで出生時間の修正を試みたのであるが、当事者で無ければわからないような微妙な出来事についても、分割調波図に出ているのには驚かされたものである。  

辞典 占星学入門 

平河出版社 2,060円  占星学用語解説集という副題がついているが、内容は氏の占星学に対する考え方や思想が強く出ているのが特徴である。氏の思想の集大成である。単なる占星学の辞典という事で購入すると、ピンと来ない向きがあるかもしれない。  私は、調波占星学入門と、この辞典占星学入門は2冊づつ購入して、自宅と職場に置いてあるが、調波はぼろぼろになる位読んだのに辞典については、まだ新しい。きっと読み出すと眠くなるからかもしれない。

占星学教科書 第1編 

(株)石川事務所 15,000円 絶版?  私が購入した版は昭和54年6月25日の(合本)初版である。昭和55年に15,000円はつらかったが、読んでみてそれ以上の価値ある占星術の知識が織り込まれていた事に気づいたのである。運命、宿命という言葉を廃した、科学的かつ論理的な著者の筆致に新鮮な驚きと感動を覚えたものである。  小惑星の存在を知ったのもこの書籍であったし、日本標準時零時の天文歴を見たのもこの書籍が最初である。

占星学教科書 第2編(上巻) 

(株)石川事務所 6,500円 絶版?   相性について、おそろしく綿密に書かれた文字通りの教科書である。主星の選択から始まり、ハーモニックス、分割調波まで網羅されている。アスペクト論の中には、氏独特の思想と真摯な考察が入っていて今現在でも手に入るのであれば、皆さんも読んでいただきたい占星学の教科書である。  当時この本を読みこなし、自分のものにするのにかなりの修練になった書籍である。巻末にはこの書籍に続く石川氏の著作予定が書かれてあるが、果たした出版する予定があるのだろうか?。 ホームページ先頭へ戻る

 

注:資料・素材はウェブより引用