体操の元オリンピック選手・池谷幸雄の出生図である。


・ケートゥ期の活躍


池谷幸雄の経歴をざっと見渡すと、まずケートゥ期に体操選手として、有名になり、同僚の西川大輔と共に「清風コンビ」として、人気を博している。

ケートゥは獅子座（マガー）１１室に在住し、トリコーナの９室支配の水星、ケンドラの７室支配の火星と接合しており、ラージャヨーガの条件を満たしている。

ケートゥから見た場合に３室（スポーツ、メディア、パフォーマンス）に５室支配の木星と、３、１０室支配の金星が在住している。

従って、メディア、芸能の３室で、５室の支配星と３、１０室の支配星が接合して、５-１０のラージャヨーガを形成している。


この配置は、俳優によく見られる配置であり、例えば、織田裕二も獅子座ラグナで３、１０室支配の金星が３室で自室に在住している。

獅子座ラグナの俳優は主役しか演じられないが、ケートゥ期の池谷幸雄もまさに体操界のエースであり、主演俳優であったと言える。

ケートゥはウパチャヤの１１室に在住し、ディスポジターの太陽は１２室に在住して、１２室支配の水星が１１室に在住していることから、１１室と１２室で星座交換している。

この頃、池谷幸雄は、ソウル五輪や世界選手権など、その高い評価（１１室）は海外（１２室）での活動から生じていた。

従って、ケートゥのディスポジターが１２室に在住しているということで納得できる面がある。


ケートゥ期が終わると、池谷幸雄は、体操選手を現役引退し、芸能事務所に所属してタレント活動を開始した。



・金星期の女性関係


この頃が、マハダシャー金星期に移行した頃である。

金星は３室支配の木星とラグナで接合しており、メディアと関係することを表している。


また金星はラグナロードで８室の支配星でもあり、ラグナに在住している。マラヴィアヨーガを形成している。

ナヴァムシャ（結婚）では、ラグナロードの金星が７室に在住し、７室支配の火星がラグナに在住して、１−７室で星座交換している。

このマハダシャー金星期に２回結婚し、２回離婚し、隠し子騒動を起こしている。

1995年3月にギリギリガールズ・樹あさ子と結婚しているが、金星/金星期である。




1995年9月に第一子が誕生しており、その頃は金星/金星期であるが、 金星はサプタムシャ（Ｄ７）のラグナロードである。

1997年にテレビ朝日の吉元潤子アナとの「不倫朝帰り」を写真週刊誌「フォーカス」にスクープされているが、その頃のダシャーが金星/太陽期、金星/月期である。

ナヴァムシャで太陽は１１室支配で６室に在住しており、金星/太陽期は早くも、夫婦仲が悪くなっていたことが伺えるのである。

１１室支配の太陽は貪欲を表しており、また６室から６室目で６室の本質のハウスである。

従って、１１室支配のアンタル太陽期は、意見の不一致を表しており、その太陽は６室（意見の不一致）に在住していることから、非常に夫婦仲が悪いことを表している。

従って、池谷幸雄本人の話では、「不倫朝帰り」が報道された時、既に夫婦仲は悪くなっており、離婚の話は進んでおり、夫婦間で離婚することに合意はあったという。


そして、金星/月期に入った時におそらく、「不倫朝帰り」が報道されたのではないかと思われる。

月は１０室支配で１０室で自室に在住しており、アーシュレーシャに在住している。

またナヴァムシャでは、１０室支配で３室で、４、５室支配の土星、ラーフと接合している。


月期はその行為（１０室）が公に知られる（１０室）ことを表しており、隠すことが出来ない。

またナヴァムシャでは月は１０室の支配星で、メディアの３室に在住している。


そして、1998年に離婚しているが、この頃は、金星/月期である。

月はナヴァムシャで木星の星座に在住しており、ディスポジターの木星は３、６室（離婚）の支配星である。


そして、1998年の途中から金星/火星期に移行しているが、ナヴァムシャで金星と火星は１−７室で星座交換している。

従って、濃密な関係性を表しており、この金星/火星期には別の女性との関係が進展していたことが予想される。

（この金星/火星期には次の金星/ラーフ期に結婚する１２歳年上の女性実業家を表していたとも考えられるが、全く別の表に出ていない女性関係であるとも考えられる。因みに後に金星/ケートゥ期に官能小説家の西麻布よしことの隠し子の存在を週刊誌が報道しているが、この頃から知り合っていた可能性が考えられる。）



次の金星/ラーフ期(2000年7月〜）は、ラーフのディスポジターの土星は出生図上で、７室に在住しており、１２歳年上の女性実業家と結婚したタイミングであることを物語っている。

７室に土星が在住しているため、年上の女性であることを表しており、このタイミングで、女性実業家と結婚したことが納得できる。

然し、この女性実業家とは考え方の違いから、2004年に金星/木星期に入ったタイミングで離婚している。

金星は出生図では８室の支配星で、木星は６室の支配星である。

またナヴァムシャでは、木星は３、　６室の支配星であり、やはり、離婚を表している。



・金星/土星期と、太陽/木星期、太陽/土星期の比較


2008年3月28日午前に甲州街道の東京都府中市白糸台付近で、車線に進入した無職女性の車が、池谷の車の左側にぶつかり、その弾みで対向車と衝突している。その事故で、池谷は首のねんざと腰の打撲で軽傷を負っている。

この時、ダシャーは、金星/土星期であるが、アンタルダシャーの土星は４室（乗り物）の支配星で、７室で減衰し、６室（事故、怪我）支配の木星と８室（突然、災難）支配の金星と相互アスペクトしている。

従って、金星/土星期には、首のねんざと腰の打撲で軽傷を負ったことが確認できる。

然し、この時はマハダシャーがラグナロードで、トリコーナの支配星であり、またマハダシャーの支配星である金星とアンタルダシャーの支配星である土星が相互アスペクトして絡んでいる。

従って、吉凶混合する時期である。

金星/土星期には確かにこのような事故を体験しているが、しかし、同じ金星/土星期にザ・グレート・サスケと共に「池谷 銀牙（いけたに ぎんが）」のリングネームでリングに上がったり、体操教室を開催したりなど、上昇傾向の良い象意も見られる。

太陽/木星期はもっと厳しい象意として顕現している。

2015年6月12日、東京都現代美術館で行われたデザイナー山本寛斎のファッションイベントで、退場する際、演出の一部として助走→バック転→後方１回宙返りを披露した際に、右アキレス腱断裂、左ふくらはぎ肉離れで全治2から3カ月の怪我を負ったとwikipediaに記されている。

この時のダシャーは、太陽/木星期であり、太陽は１１室の支配星で１２室に在住しており、１２室支配の水星と星座交換している。

太陽は１２室に在住しているため、入院を表しており、１１室支配であるため、マハダシャーの太陽は機能的凶星である。

またドゥシュタナハウスの１２室に在住している。



アンタルダシャーの木星は、３、６室支配の機能的凶星であり、ラグナに在住して、ラグナロードで８室支配の金星と接合し、土星からアスペクトされている。

マハダシャーは生来的、機能的凶星であり、アンタルダシャーも機能的凶星であり、しかもマハダシャーとアンタルダシャーは２−１２室の位置関係で、お互いに絡んではいない。

従って、金星/土星期よりも、太陽/木星期の方が顕現した事象は厳しい事象であることが分かる。



それでは次の太陽/土星期はどのような事象として現れるかである。

太陽/土星期の場合も、マハダシャーの太陽とアンタルダシャーの土星は絡んでいない。

従って、この場合、アンタルダシャーの土星期は、金星/土星期よりも、より厳しい否定的な事象として顕現するはずである。

マハダシャーの支配星とアンタルダシャーの支配星が絡んでいない場合、より鑑定には注意が必要であると、ラオ先生は、「運命と時輪」の中で述べている。

「運命と時輪」より該当箇所を以下に引用する。

つまり、マハダシャーの支配星とアンタルダシャーの支配星が絡んでいない場合、アンタルダシャーの時期は悪い事象が起こる場合が多いのである。

池谷幸雄の金星/土星期と、太陽/土星期を比較すると、そのことが顕著に表れている。

太陽/土星期は、明らかにラオ先生の「運命と時輪」の中の第６原則の(c)に当てはまっている。

太陽は凶星で、土星は天秤座ラグナにとって、４、５室支配のヨーガカーラカである。

またマハダシャーの太陽とアンタルダシャーの土星は、位置関係が６−８の関係である。

これはラオ先生の「運命と時輪」の中の第２原則に当てはまっている。

一方で、金星/土星期は、マハダシャーの金星は、生来的吉星である。（パラシャラの分類によれば、機能的吉凶は中立である）

そして、マハダシャーの金星とアンタルダシャーの土星は、ケンドラの位置関係で、相互アスペクトして絡んでおり、土星はヨーガカラカである。

従って、マハダシャーが生来的吉星であるため、それと絡んでいるアンタルダシャーのヨーガカラカの土星期は、吉意が現れるか、少なくとも吉凶混合するはずである。

従って、この場合は、土星にラグナに在住する６室や８室の支配星がアスペクトして絡んでいたために若干の凶意が現れたと考えるべきである。

そういう訳で、金星/土星期に生じた以下の事象は、非常に軽く済んだ幸運であったと考えるべきなのである。

現在（2015年9月24日時）、太陽/木星期（2014年11月26日〜2015年9月15日）から既に太陽/土星期（2015年9月15〜2016年8月26日）に移行しているが、太陽/土星期は、アンタルダシャーの土星がヨーガカラカであるが、以下のように不可解な例外が働く時期である。

従って、もう暫く安静にして復帰まで十分に静養することが必要である。




・１１室と１２室の星座交換

因みに池谷幸雄は、マハダシャーケートゥ期からマハダシャー金星期に移行した後、３回、詐欺の被害にあって計３億円をだまし取られたという。

まず、体操界から引退して、芸能界にタレント活動を開始したが、体操選手時代の人脈からクリニックの開業を持ちかけられ、借金して工面した資金１億円をだまし取られたという。

おそらく、金星/太陽期辺りの出来事ではないかと思われる。

マハダシャーの金星をラグナとすると、１１室支配の太陽が１２室に在住し、１２室支配の水星が１１室に在住して、１１室と１２室で星座交換している。



また離婚のためにお金が必要でフェラーリを売ることになり、友人の中古車屋に預けたら、勝手に売られてしまった（被害額は1,200万円）という。

この頃は、おそらく最初の離婚のタイミングであり、金星/火星期であるが、火星はディスポジターを通じて、強力に１１室と１２室の星座交換の中に絡んでおり、出費を表している。あるいは、最初の離婚前の金星/太陽期であった可能性もある。


最後に自前の体育館を東京・小平市に建設(2億円を借り入れて建設）する際も、業者にお金を持ち逃げされたり、見積もりがウソだったなどトラブルがあったというが、この時のダシャーは、金星/木星期である。

木星は６室の支配星でラグナロードで８室支配の金星と１−７室の軸で接合しているため、契約や取引において、悪意のある業者から水増し請求されるなどの被害を蒙ったことが理解できる。６室は泥棒を表しており、収入が多く、金銭的に余裕がある池谷幸雄から得ようとしたと考えられる。

２室支配の火星が、１１室に在住し、９室支配の水星と接合していることから、５−１１室の軸で、２−１１、２−９、９−１１室の強力なダナヨーガを形成しており、池谷幸雄は、非常に多くの収入を得ることが出来る。

１１室は、複数の収入源を表しており、テレビの出演料、出版の印税収入、その知名度や肩書きから得られる収入は莫大である。

但し、１１室と１２室で星座交換しており、１２室の支配星が１１室でケートゥと接合している。

この配置があるため、おそらく、そのようにして稼いだ莫大な収入の全てが、ざるに水を注ぐかのようにして、詐欺の被害や離婚によって築いた借金の返済などで消えていくのである。

（wikipedia 池谷幸雄より引用抜粋、一部編集）

(資料３）

（資料４）