後藤 久美子






(メモ)

後藤久美子の出生時間は分からないのであるが、おそらく蠍座ラグナで間違いないと思われる。
理由はいくつかあるが、まず、彼女はフランス人の元F1ドライバー・ジャン・アレジ(Jean Alesi)と国際結婚し、現在、スイスに住んでいるそうである。
それで、外国人と結婚する場合、1−7室の軸がラーフ/ケートゥ軸と重なっていることが多いことから、牡牛座ラグナか、蠍座ラグナではないかと大雑把に見当をつけるのである。

1−7室の軸にラーフ/ケートゥ軸が重なっている時には、異なる生活文化圏に属するパートナーとの結婚を表している。

その場合、後藤久美子の顔だちは目鼻立ちがくっきりして彫りの深い、外国人のような、ギラギラとした野心的な顔つきである。
一方、ジャン・アレジは物静かで従順そうな印象を醸し出しており、顔つきも柔和な感じで、非常に対照的である。

従って、後藤久美子がラーフが在住する蠍座ラグナではないかと考えられるのである。

そう考えると、7室には火星が在住しており、この火星は自室にアスペクトする強い火星で、シャドバラも2.0あり、平均の倍ぐらい強い火星である。 火星はスピードを表しているため、これが配偶者の特徴となると考えると、納得がいくのである。

アイルトンセナも1室に高揚する火星が在住していたが、火星はスピードの表示体である。
1室に在住する惑星はその人の性質を特徴づけるのである。


それで、このぐらい検討するだけで、すでに蠍座ラグナでよいように思われてくる。


すると、ラグナロードの火星が7室に在住している意味を考えるのである。

このラグナの支配星が7室に在住する配置は、パートナーに夢中になって積極的に関わりを持ち、パートナーに接触過剰になったり、さらに自分の生まれ故郷を離れて、(配偶者のいる)遠い外国に住んだりする配置である。

2人が出会ったのは1995年であり、アレジの大ファンだった後藤久美子が会いにいったのがきっかけらしく、相手の働きかけを待つのではなく、自分から働きかけている。従って、ラグナロードが7室に在住していると理解できる。

結婚後も、別にアレジが日本に住んだ訳ではなく、後藤久美子がアレジの後を追って、外国に住んだのであり、その方向性もラグナロードが7室に在住していることで納得できる。

もし、蠍座ラグナとすると、3室に金星、4室に木星と水星、5室に太陽と、 3室、4室、5室に惑星が集中している。

これらのハウスはプライベートなハウスであり、結婚後、仕事量が少なく、その後の動向が分からない、後藤久美子はやはり、プライベート重視で、キャリア志向ではない後藤久美子の生き方にも一致している。

子供を3人生んで、子育てに熱中していることから、家庭生活が充実しており、仕事には関心がないのである。

2、5室支配の木星が4室に在住しているため、おそらく家庭生活が幸福で、子供の教育に熱心なのである。

因みに、8室支配の水星が4室に在住して、土星と水星が星座交換して4室と8室が強く結びついている。
おそらくこれは、何か不動産関係で、騙されそうになった、あるいは騙された経験があるかもしれない。8室は狡猾な支配者を表しており、蠍座ラグナの人は特に騙されやすく信じやすい傾向がある。(これについては事実関係が分からないので検証できないがおそらくそうである)

あるいは家の中に雇い入れた人がずる賢い人だったなどのことである。つまり8室と4室が星座交換することで4室をひどく傷つけている。
母親とか、家とか、不動産、生まれ故郷などの象意において何らかの問題を抱えていた可能性があるのである。

だから彼女は配偶者との結婚によって、心の拠り所となる住まいや土地を得たのであるとも考えられる。
8室は配偶者の資産や持ち物を表しており、その配偶者の持ち物である住まいを彼女は結婚によって手に入れたのである。

日本という故郷には彼女の居場所はなかったのであり、幸福が得られる住まいはなかったと考えられる。


因みに、ジャンアレジの実家は自動車修理工場のようである。

ジャンアレジの実家は、自動車修理工場で、アレジは小さい頃から工場の敷地内でシトロエン・2CVやルノー・5を運転して運転を覚えていった。 時には激しくやり過ぎて横転したこともあったという。(wikipediaより引用抜粋)

7室をアレジのラグナとすると、2室に9、10室支配の土星が在住している。2室は両親や実家、幼少時の生活環境を表すため、この7室から2室目の土星はアレジの実家の自動車修理工場を表していることは間違いないのである。

そうすると、後藤久美子はジャン・アレジと結婚することによって、この自動車修理工場というアレジの実家の資産にも関わるようになったが、彼女は修理工場などはおそらくあまり好きではないと考えられる。それは蠍座ラグナからみると3、4室支配の土星が8室に在住している。

従って、アレジの実家の両親や自動車修理工場は彼女の悩みの種であり、あまり関わりたくない因縁である。
そのような結婚がらみの住まいや土地取得というものをこの4室と8室の星座交換が示していると思われる。


上記のことをさらに深く追及していこうとすると、後藤久美子と、彼女の実の母親との関係など、分からないことも多いため、
そのような検証のしようがない事柄でなく、分かっている事実関係を利用して検証をすすめていくと、
もし蠍座ラグナだとすると、7室支配の金星が3室に在住している。

彼女は夫と共にトーヨータイヤのイメージキャラクターに4年連続で選ばれており、一緒にCMにも出演している。
これらは7室と3室と金星の絡みであると理解できる。

出演したのはタイヤという車体を支える非常に地味な物質を扱う会社のCMである。

(高速で休みなく回転しながら、路面にこすりつけられて摩擦熱を起こしながら、それに堪えぬく下働きの部品をタイヤというのである。タイヤとは山羊座そのものではないかと思うのである)

これは山羊座に在住する金星だからではないかと思うのである。
しかも3室に金星が在住するためか、コミカルなCM作品に仕上がっている。







出産

さらに彼女の10室支配の太陽は5室に在住している。月からみると太陽は5室支配で12室に在住している。
太陽はラグナからみても月からみても5室に絡んでいる。

これは彼女の仕事が創作活動(5室)であることを表している。

2007年3月7日16時49分配信 オリコン

元F1レーサーのジャン・アレジ(42)を夫にもつ後藤久美子(32)が、第三子となる男の子を出産したことがわかった( 後藤久美子の写真はこちら )。  所属事務所によると、2月26日にスイスの病院で出産。体重3250gで、母子ともに健康という。子どもの名前は、John(ジョン)龍司。  後藤は「新しい家族の誕生を心から嬉しく感じています。本当にかわいくて、かわいくてたまらない。例えるとしたら、別の星からやってきた素敵なフワフワした生き物って感じです」とコメントしている。  John(ジョン)龍司ちゃんの誕生で、アレジ家は長女のエレナ舞乃ちゃん、ジュリアーノ龍ちゃんとの5人家族となる。

5室は3室から3室目のハウスのため、創作活動とは、映画女優などの仕事も表していると思われるが、実は一番の仕事は子供の出産であり、これが彼女の最も重要な創作活動である。3人の子供を生んだが、その子供たちを育てていくことが彼女の仕事なのである。

【出産時の土星と木星のトランジット & ダシャー】

西暦 何番目/名前 トランジット ダシャー
1996年11月 第1子誕生/長女エレナ舞乃 土星が5室魚座をトランジット
木星が2室射手座から9室支配の月にアスペクト
太陽/水星
1999年9月 第2子誕生/長男ジュリアーノ龍 土星が牡羊座をトランジット
木星が牡羊座をトランジット
牡羊座在住の9室支配の月に土星と木星がトランジット
月/月→月/火星
2007年2月26日 第3子誕生/次男ジョン龍司 木星が1室から5室と9室にアスペクト
土星が9室から9室支配の月にアスペクト
土星と木星が9室にダブルトランジット
月/金星

出産時の木星と土星のトランジットについても、蠍座ラグナで説明可能なようである。


デビュー

彼女は1986年、NHKの『テレビの国のアリス』のヒロイン役で女優デビューしているようであるが、

この時のダシャーが金星/土星期で、土星は1室をトランジットして、3、7、10室をアスペクトし、木星は、4室にリターンして、8、10、12室にアスペクトし10室にダブルトランジットが形成されていたようである。

木星のリターンは自分の使命に気づく時期であり、また1室に木星と土星がダブルトランジットする時期は昇進の時期である。

これが牡牛座ラグナだと、10室に木星はトランジットするが、ダブルトランジットはしないため、やはり蠍座ラグナである方が、この時期の芸能界デビューを説明しているのである。




結婚

1995年 元F1レーサー・ジャンアレジと事実婚  太陽/木星 → 太陽/土星

木星が1室をトランジットし、土星が4室から1室にアスペクトして、1室にダブルトランジットを形成している。

1室は7室から7室目のハウスであり、配偶者がパートナーに出会う時期である。
すなわち自分がパートナーに出会う時期と言いかえることができる。

これは後藤久美子とっては、ジャンアレジとの結婚が自己実現であったのに対して、ジャン・アレジにとっては文字通り、結婚相手が出現したことを表わしている。ジャン・アレジにとっての方がストレートに配偶者という象意を表していたように思われる。

実際、ジャン・アレジは後藤久美子に非常に入れ込んでいる様子なのが、2人の2ショットを見ると感じられるのである。

アシュタカヴァルガを見ると1室が32点で、7室の方が20点である。
これは後藤久美子にとっては配偶者よりも自分の方が大事であり、自分の自己実現の一部として、配偶者が存在するような印象である。
一方、ジャン・アレジにとっては自分のことよりも配偶者である後藤久美子の方が大事であり、後藤久美子に入れ込んでいる様子である。

その証拠に、彼は1995年の日本GPで、ヘルメットに「ゴトウクミコ」と名前を入れて走ったそうである(wikipediaより)。

これは自分のためではなく、後藤久美子のために走っていることを示すかのような強い思い入れである。

このように後藤久美子とジャンアレジの関係は、ジャン・アレジの方が入れ上げているのである。



結婚した時も、前夫人との離婚前に交際がスタートしているようである。

1992年にローレンス夫人と結婚し長女シャルロットが生まれるが、後に離婚。離婚前から日本の女優後藤久美子と交際しており、のちに事実婚の形で婚約(現在は入籍してると噂されているが真相は不明)。後藤がアレジの熱心なファンで、日本のファンクラブパーティーで知り合ったことから交際するようになったという。1995年の初優勝時には日本向けのインタビューで交際宣言を行い、しばしワイドショーを賑わした。 1995年の日本GPでは、ヘルメットに「ゴトウクミコ」と名前を入れて走った。 (ジャン・アレジ wikipediaより)


1992年にローレンス夫人と結婚して、1992年10月頃には、7室牡牛座をジャン・アレジのラグナとすると5室に木星がトランジットし、土星が9室にトランジットして、9室にダブルトランジットを形成しているので、結婚した直後に長女シャルロットが生まれていることが分かる。


このローレンス夫人と結婚した時のトランジットだが、
7室牡牛座をジャン・アレジのラグナとすると、

土星が4室をトランジットして、3、6、11室にアスペクト
木星が4、8、12室にアスペクト

している。

トリコーナやケンドラへのトランジットがほとんどないため、よいことではなく否定的なことが起こる傾向にあることが理解できるが、そのうち、6、8、12室(7室からみて6室目)は結婚生活がうまくいかなくなるハウスであり、中でも6室や12室は結婚生活が終了して別離がもたらされるハウスである。

従って、この時期のジャン・アレジとローレンス前夫人の結婚というのは後藤久美子のチャートから見ると、不可解である。むしろ、離婚するような配置にあることが分かる。

その後、1993年、1994年と木星が7室からみた6室(つまりジャンアレジのラグナとした牡牛座からみて6室目)にトランジットし、2室と10室にアスペクトしている。

土星は10室をトランジットし、12室、4室、7室をアスペクトしている。12室はパートナーからみた場合の6室である。

10室にダブルトランジットが生じており、これもジャン・アレジが仕事に一生懸命で、前妻との仲が悪化していると解釈可能である。


ダシャー

ダシャーを見ると、生まれた時が既にマハダシャー金星期で、彼女が早熟で小学校5年生のときからモデルを始めたことを説明するのである。

蠍座ラグナに設定したが、彼女はアヌラーダというよりもむしろ楽天的な木星の象意を感じるため、蠍座ヴィシャーカーの第4パーダであると考えられるのである。

するとナヴァムシャのラグナは蟹座となる。


彼女は金星/土星期にデビューして、金星期、太陽期と女優をして、それで、1995年の太陽期後半にジャン・アレジと出会い、月期に入ると、仕事を辞めてしまうと考えると、すんなり、ダシャーがまとまるのである。

月は9室の支配星で、10室を損失するハウスのため、仕事を辞めてしまう時期である。彼女の経歴を見ると、1995年にジャン・アレジと出会うまでは仕事を女優の仕事を一生懸命やっているが、その後は映画への出演を辞めている。

従って、この1995年ぐらいに太陽期と月期の境目があったと考えられる。

最近では2007年ぐらいに花王やトヨタヴィッツのCMに出演しているため、おそらく、その頃が月/金星期である。
金星は月から7室支配で10室に在住しているため、対人関係が多くなり、仕事で大舞台に登場したのである。

ジャン・アレジと共演した東洋ゴムタイヤのCMは2004年2月頃に発表があったが、その時は月/土星期である。
ラグナからみて土星は3室支配、月からみて10室支配で3室に在住している。この土星は水星と星座交換している。

この東洋ゴムタイヤは上記にも記しているが、日頃、後藤久美子が出演するCMとは性質を異にし、タイヤメーカーという地味な業界のCMであり、これに実家が自動車修理工場で2室土星を象徴しているジャン・アレジと共演している。


その他

黒い服装や豹柄を好むのは、蠍座ラグナである。
ジャン・アレジの方が控え目で、後藤久美子の方が自己主張しているのは、やはり、1室ラーフ、7室ケートゥだからであると思われる。

写真をパッとみて直感的に感じとれることは、後藤久美子の方がジャン・アレジを尻に引いているのではないかということである。
ジャン・アレジは従順な夫のように見えるのである。何でも素直に後藤久美子の言うことを聞くかのようである。

彼女はマハダシャー月期に女優業(仕事)をぱったりとやめてしまうのであるが、おそらく、月は9室支配で6室在住であることから、夫ジャン・アレジは父親のような存在なのだろうと思われる。もしくはいろいろ教えてくれて保護者となってくれる教師のような存在である。

その9室の支配星が6室に在住するというのは、どういう意味かというと、父親をペットにする、あるいは、教師をペットにするという意味である。
とにかく、自分が主導権を握って、相手に奉仕しつつ、相手を自分に従う従順な存在として、尻にしいてしまうのである。

これが、彼女が1995年にジャン・アレジと事実婚の状態になって、芸能界から消えていなくなった後の生活だったのである。

彼女はよい先生、保護者、父親を得て、しかもその父親のような配偶者よりも優位にたち、うまくコントロールして、生活を共にしている。
一緒にCMに出演したりなど、 何でも彼女の発案にジャン・アレジは従うのだろうと思われる。

しかし、ジャン・アレジはそれがうれしいのでそれでいいのである。

彼女が私を生きるということは子供を生んで家庭を切り盛りして自分が夫に対して優位に立って奉仕するということなのだろうと思われる。
3、4、5室に惑星集中、そして、6、7、8室に惑星が在住しているということは、プライベート(趣味、子供、家庭)そして、夫なのである。それが大事でなのである。 仕事はそうしたプライベートを充実させるために、あくまでもお金を得るためだけのものという感じなのである。


彼女がジャン・アレジと出会ったのは、ジャン・アレジの年齢から比較すると、かなり幼い頃である。
その幼な妻が、大の男を夢中にさせて尻にしいているという、男女の関係性における一つの典型例ではないかと思われる。

このような関係性はそれなりに存在すると思われるので、同じようなパターンがあった場合に、ああこのパターンかと思えばいいのである。

そのポイントは9室支配の月が6室に在住している点である。6室に惑星が在住すると支配-服従関係が生じ、相手をペットのように支配、コントロールして、自分が支配者となるのである。表面的な関係だけみれば、ただ仲がよく見えるだけで、そのような深い関係性の力学などは分からないかもしれないが、実際にその深い関係性の細部まで分析していくと、そういうことになるのである。

実際、私はそのような事例を過去に経験しているのであって、これは経験的にも分かるのである。


(資料)

ジャン・アレジ wikipedia
後藤 久美子 wikipedia