2012/2/3 橋下徹現象について
大阪で橋下旋風が吹き荒れている。
橋下徹は2008年2月6日に大阪府知事に初登庁すると、財政非常事態宣言を出し、大阪府の財政の建て直しに着手するが、その後、大阪市を含んだ包括的な改革が必要だと気づき、残り3ヶ月の任期を残して辞任し大阪市長選に立候補する。そして、見事当選した彼は2011年12月19日、第19代大阪市長に就任している。
それに先立つ、2010年1月12日には、大阪府や大阪市を一度、壊して、一つの大阪を目指すとする大阪都構想の実現を掲げ、大阪維新の会を結成し、自ら代表として就任している。
次期衆議院選挙で近畿一円だけでなく、全国の小選挙区から候補者を擁立し、200議席の獲得を目標に掲げている彼は、今、日本で最も注目されている人物であると言っても過言ではない。
この橋下徹現象が、今後、どのような結末に辿り着くのか誰もが知りたい所である。
橋下徹のラグナを特定する
私はこの橋下徹のラグナ特定の検証の結果、彼は蠍座ラグナではないかと現時点で考えている。
出生時間を00:00:01に設定すると、ラグナは魚座で現在、マハダシャーが月期で2007年9月からスタートしている。
この時間だと出生の月は蠍座の 25°55'付近となる。
次に出生時間を23:59:59に設定すると、ラグナは再び魚座で、現在はマハダシャー火星期(2006/8〜)である。
従って、現在のマハダシャーは月期か火星期のどちらかである。
次に彼の出生時間が6:25:07以降になると出生の月が射手座に移動する。
橋下徹の快活で明るい性格からすると、月は蠍座ではなく、射手座でなければならない。
また彼の弁護士としてのキャリアや上昇志向などからは、現実社会で高いステータスに就くことを可能にする射手座の象意が感じられる。
従って、出生時間は6:25:07〜23:59:59の間にあるのではないかと思うのである。
そうすると、ラグナのとり得る範囲は、蟹座〜魚座の間である。
もちろん、月が射手座である根拠は弱い(biological factでない)ため、この時点では可能性として、捉えておくものとする。
現在がマハダシャー火星期である可能性
橋下徹が、何故、蠍座ラグナであるのかということについて一つ一つ順番に理由を示して行きたいと思うが、まず、橋下徹は現在、大阪府の再編成という大きな計画を推進していることから考えると、現在、マハダシャーは月期ではなく、火星期ではないかと思われる。
火星はエネルギーを表し、特に建物の建築や大きな物質的変化を起したりする時は火星が強く、それが4室などに絡んでいることが必要である。
大阪府と大阪市を一度、壊して新しい大阪を創り上げるといった構想は火星期でないと不可能である。
また彼が大阪府知事として大阪府の司令官として行政改革の指令を下して来たことを考えると、これらは明らかに火星の象意である。
大阪府の職員と激しく争ってきた彼の最近の経過から見て明らかである。
そのような観点から、大阪府知事に就任した2008年2月6日の時点で、少なくともマハダシャーは火星期でなければならない。
その条件でラグナを絞り込むと、ラグナのとり得る範囲は、蠍座〜魚座となる。
従って、この5つの中から選び出せばいいのである。
(実際には、この時点で正しいラグナについて大方予想がついてくるはずである)
2008年2月6日から、それまで「行列のできる法律相談所」などのTV番組に出演し、お茶の間の人気者であった彼の生活がこの頃から激変したのは世間の知る所である。
火星期の前は月期であり、月をラグナとすると、3室(マスコミ、芸能)支配の土星が5室(演劇、創作)に在住して、金星(芸能、エンターテイメント)と絡んでいる。
彼が火星期になる前にテレビの人気コメンテーターであったことが説明できる。
従って、この2008年2月6日がマハダシャー火星期の開始時期であればしっくりと来るのである。
そうすると、ラグナは蠍座となる。
それ以外にも彼は弁護士であり、法律を勉強していることから考えると、5室や5室の支配星に木星が絡んでいると考えられるが、それを満たすのは蠍座ラグナである。
もし蠍座ラグナであるなら、早稲田大学政治経済学部経済学科に入学したのは、1988年頃で金星/水星期である。
金星をラグナとすると、5室支配の太陽は政治学を表している。
アンタルダシャーの水星は、強い友好星座に在住し、5室支配の木星からアスペクトされている。
数学的能力は、強い水星や火星のサポートを得た太陽が示すと言われている(Naval Sign氏)。
従って、政治経済学部で、経済学、政治学、法律学を学んだというのは、ダシャーの支配星や出生図の5室や5室の支配星の分析から納得できる。
子だくさんの理由
そして、彼が何故、7人もの子だくさんなのかというと、蠍座ラグナであれば、5室にラーフが在住して、5室支配の木星が11室から5室にアスペクトバックしていることが考えられる。
5室の支配星が11室に在住してダナヨーガを形成しているが、ダナヨーガは数が多いことを表し、11室も数が多いことを表すハウスである。
豊富、豊穣を表すハウスである。従って、子供をたくさん授かることを表している。
またラーフは「過剰」を表す惑星であり、ハウスの象意を極限まで追求してしまうことを表している。
さすがに今の時代感覚では子供が7人というのは多過ぎるのであり、これは「子供は多い方がよい」というイデオロギーがあったり、飽くなき欲望追求のラーフの象意として、意図的に子供を望んだのであって、避妊の措置を取らなかったことを表している。
ラーフは幻想をもたらすが、子供に対する幻想とも言えるような過剰な思い入れがあるのではないかと思わせるのである。
戦いに強く負け知らずであること
更に追求していけばきりがないが、彼の攻撃性、及び、無敵なまでの強さと、弁護士として携わった訴訟での負け知らずな経歴である。
法律事務所を設立した2年目の1999年から2004年まで、消費者金融大手「アイフル」の子会社である商工ローン企業「シティズ」の顧問弁護士であった。シティズは「利息制限法による引き直し計算とそれを前提にした特定調停・個人民事再生に応じない」「みなし弁済の主張に固執し、多重債務救済手続の支障になる」「連帯保証人を要求し、連帯保証人から債権回収を図る」など、多重債務問題に取り組む弁護士、司法書士、被害者の会などからは対応に極めて問題のある企業として知られていた。橋下はこの時代を含め、「(担当した裁判は)8年間負け知らずだった」と語っている。(wikipediaより引用抜粋) |
つまり、喧嘩に強い、勝負事に強い訳であるが、まず一つ彼のチャートを一望して気づくのは、土星が減衰していることである。
もし彼が土星のこの減衰を逆に利点として活用しているのだと考えるなら(何故なら、パワフルな人物は減衰が逆に利点となることが多いからである)、蠍座ラグナで、3室支配の土星が6室で減衰していると考えれば納得できるのである。
3室の支配星、6室の支配星が減衰している場合や惑星が3室や6室で減衰する場合の特別な法則である。
この場合、減衰する惑星はあたかも、ラージャヨーガのように働く。
そして、6室で減衰する土星は敵を粉砕する、叩きのめすという配置である。この減衰して惨めな土星が敵を表している。
従って、この6室の凶星の減衰が、敵に対する強力な攻撃力を表している。
彼が弁護士として独立した時に15万円ぐらいの安い案件を保険会社などから取ってきて、集めた案件を勤務弁護士に回して、こき使って稼いでいたとwikipediaに書かれている。
独立後の橋下は一件あたり15万円ぐらいの安い案件を保険会社などから取ってきて稼いでいると聞いた。集めた案件を事務所のイソ弁(勤務弁護士)に回してこき使っていた。3日とか1週間で辞めたイソ弁もいるという話だ。ブラック企業ならぬ“ブラック事務所”だね。」という。(wikipediaより引用抜粋) |
この6室の減衰する土星は、使用人や雇い入れた労働者をこき使う配置であり、大阪府知事に就任してからの彼の府の職員に対する酷使にもそれは表われている。然し、このくらいの人から激しく憎まれるほどの支配力(抑えつける力)がなければ、大きな破壊と創造の仕事が出来ないということでもある。
この辺りで、既に蠍座ラグナという前提で、話を進めてしまっているが、更に蠍座ラグナであることの条件を列挙してみたい。
彼の父親は暴力団員で彼が小学2年の時に自殺している。
小学2年と言えば、8歳ぐらいの頃であるが、彼が8歳だった1976年のダシャーを見ると、金星/太陽期である。
アンタルダシャーの太陽は父親の表示体であり、8室に在住して土星と火星からアスペクトされている。
これがこの時期、父親に関して良くないことが起こることを表していたと考えられる。
9室を父親のラグナとすると、マハダシャーロードの金星はマラカの7室支配の土星と絡み、アンタルダシャーロードの太陽は、マラカの2室の支配星で、12室に在住し、土星、火星からアスペクトされている。
太陽期のカルマ
橋下徹が大阪府知事となって、政治を仕事にし始めたからには10室や10室の支配星に太陽が絡まなければならないと思われるが、特に国会議員でなく、行政の最高職に就く人間は太陽が表示体となる。
蠍座ラグナだと、10室の支配星が太陽となるため、10室と太陽の絡みが生じるので、この点でも条件を満たしている。
彼は23歳ぐらい(1992年)で、太陽期に入り、 1994年春に早稲田大学を卒業し、同年、司法試験に合格しているが、司法試験に合格したのが、太陽/ラーフ、太陽/木星期辺りである。
この頃、法律をよく勉強したことがアンタルダシャーの推移から推測される。
1997年に大阪弁護士会に登録し、1998年に「橋下綜合法律事務所」を設立し、示談交渉による解決を看板にしたとwikipediaに書かれている。
おそらく示談交渉を得意としたのは、5室支配の木星にケートゥが絡んでいるからである。
ケートゥは、わび・さび、あるいは、微妙な識別を表し、判決を出すよりも、示談でまとめた方がお互いにとって得であるという微妙な価値観、采配、道徳性を表しているのである。
然し、この彼が大学に入学してから自分の弁護士事務所を開業するまでの6年間は決してストイックで高潔な生活を送っていた訳ではなく、非常に金に汚く、品性に劣るような行動によって特徴づけられている。
新米弁護士時代
早稲田大学政経学部をへて弁護士になった橋下は大阪の樺島法律事務所に入る。
樺島正法弁護士によれば「平成9年、橋下は勤務弁護士として私の事務所に入ってきた。第一印象は元気のいい青年。人当たりのよさそうな雰囲気だった。私の前では常に下手に出て、“先生、先生”と言ってくる。まさか独裁者になるなんて思いませんでした。面倒をみるうち、橋下が異常なほど金に拘る人間であることがわかってきた。飲みに連れて行くと、話題はカネ、カネ、カネ。どこの管財人が何億儲けた、だの、あの弁護士は幾ら稼いだだの、そんなことばかり。橋下は強きに弱く、弱きに強い。金を持っている依頼人への媚びへつらいは酷いものだった。電話でも猫撫で声を出してね。弁護士として品性がないと思いましたね。それで“こいつ早く辞めさせた方がいいな”と感じはじめたのです。独立後の橋下は一件あたり15万円ぐらいの安い案件を保険会社などから取ってきて稼いでいると聞いた。集めた案件を事務所のイソ弁(勤務弁護士)に回してこき使っていた。3日とか1週間で辞めたイソ弁もいるという話だ。ブラック企業ならぬ“ブラック事務所”だね。」という。 |
商工ローンの弁護士として
法律事務所を設立した2年目の1999年から2004年まで、消費者金融大手「アイフル」の子会社である商工ローン企業「シティズ」の顧問弁護士であった。シティズは「利息制限法による引き直し計算とそれを前提にした特定調停・個人民事再生に応じない」「みなし弁済の主張に固執し、多重債務救済手続の支障になる」「連帯保証人を要求し、連帯保証人から債権回収を図る」など、多重債務問題に取り組む弁護士、司法書士、被害者の会などからは対応に極めて問題のある企業として知られていた。橋下はこの時代を含め、「(担当した裁判は)8年間負け知らずだった」と語っている。
(wikipediaより引用抜粋) |
これらは、おそらく10室支配の太陽が8室に在住して、土星や火星からアスペクトされて傷ついているからか、媚び、へつらい、プライドをかなぐり捨てて現金をかき集めるという、さもしい高潔さの欠けた行為として表われている。
学生時代に傷のある革ジャンを安く仕入れてその傷に蝋を塗って隠し、高額で売るという詐欺まがいの商売をしていたのも、どぶをさらって、地を這いつくばって、生きるためなら、プライドでも正直さも捨てて何でもやるという、そういうカルマ(行為)の表われであると言えるが、ある意味、同和で暴力団員であった父親と結びつくカルマ的遺伝(何故なら10室支配の太陽が8室で土星と火星からアスペクトされているから)とも言えるのかもしれない。
傷物の革ジャンを安く仕入れ、その傷を蝋を塗って隠し、高額で売っていたといい、橋下自身、「ちょっと詐欺みたいなものなんですけども」と『徹子の部屋』で語っている。(wikipediaより引用抜粋) |
然し、この革ジャンの卸売りなどアパレル事業をしていた時に、不渡り手形をつかまされたことが、彼が法律を勉強するきっかけとなったと、wikipediaに記されている。
つまり、このような詐欺に遭うことも、10室支配の太陽が8室に在住して土星、火星からアスペクトされていることの結果である。
この8室在住の太陽期には、彼が行なう行為も、彼が受け取る行為も、不道徳で、悩ましい8室の象意を含んでいたことが分かる。
開業してからも、商工ローンの顧問弁護士として多重債務者の救済を妨害する側に回り、連帯保証人を要求し、連帯保証人から債権回収を図るなど、基本的に彼のスタイルは、強きを助け、弱きをくじくというものである。
これは彼の太陽の状態から推測される精神のさもしさの表われである。
然し、その彼の10室支配の太陽は同時に9室支配の月と相互アスペクトして、9−10のダルマ・カルマ・ラージャヨーガを形成している。
仕事を通して、奉仕をするコンビネーションである。
従って、このような性根の彼ではあるが、世の為、人の為に大きな仕事を為すことに成功するというヨーガが発動して、現在、彼が行なっているような仕事につながっていると考えられる。
従って、この太陽はトリッキーであり、良い働きも、悪い働きも、もたらしている。
このような解釈が可能となり、しかも、彼の在り方に妥当していると思えるのは、やはり、蠍座ラグナしかないのである。
配偶者
彼は生まれて3歳でマハダシャー金星に移行し、23歳まで金星期だが、金星は7室支配で6室に在住している。
彼は早稲田大学政治経済学部経済学科に入学してから直ぐに、後に妻となる高校時代の同級生であった女性と同棲を始めている。
この7室支配の金星が配偶者の表示体であることは明らかである。
このように見てくると、もう蠍座ラグナ以外で考えるのは難しくなってくる。
幼少時の母親の家庭教育
彼は8歳で父親が自殺し、母子家庭で育ったが、9室支配の月が2室に在住しており、母親の家庭教育が素晴らしいものであったことを物語っている。
彼の母親は同和減免措置を断り続けたプライドの高い女性であったようである(wikipedia)。
マスコミへの進出
橋下徹が大阪で高校時代の先輩から頼まれて、ラジオ番組に代理出演したことがきっかけで、TV出演するようになり、その後、2003年4月に日本テレビ系全国ネットの「行列のできる法律相談所」にレギュラー出演することになり、同年7月に関西ローカルの「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)にも出演するようになり、この頃からメディアを通じて全国的な知名度を得ていく。
この頃のダシャーが蠍座ラグナであるとすれば、月/土星期である。
月から見ると、3室支配の土星が芸能の金星と接合して、5室に在住しているので、メディアに出演したタイミングとしては完璧である。
政治家 橋下徹の誕生
2008年2月6日、大阪府知事に初登庁すると、橋下徹は、財政非常事態宣言を出し、大阪府の財政の建て直しに着手する。
それはその後の彼の独裁的な行政手腕を象徴する出来事であった。
この頃は月/太陽期で、マハダシャー月期の最後のアンタルダシャーの時期である。
アンタルダシャーの太陽は10室支配であり、行政職(太陽)を表している。
続いて、マハダシャー火星期に入るのであるが、これが彼の現在の躍進を説明するものである。
火星は、ラグナで定座に在住し、パンチャ・マハープルシャ・ルチャカヨーガを形成している。
従って、彼は今、偉大な司令官、コマンダーとなって、 大阪の再編成を発令しているのである。
火星は10室支配の太陽にアスペクトしており、行政の10室支配の太陽とも絡んでいる。
彼は敵をなぎ倒して進む戦士であり、現在、6室と12室の軸に木星と土星がダブルトランジットしているが、彼の場合、6室で特別な法則が働いているためか、昨年末の大阪市長選挙で、現職にあった平松邦夫氏に20万票以上の差をつけて勝利した。
この時のダシャーが火星/土星期である。
私は現時点で、仮に橋下徹のラグナを蠍座ジェーシュタの第4パーダに設定しているが、蠍座ラグナである限り、ラグナを蠍座のどこにとっても、昨年末の市長選は火星/土星期である。
従って、やはり、この6室で減衰する土星は特別な法則でラージャヨーガ的に働いており、象意としては競争相手を粉砕するというものである。
火星期の彼は、向かう所、敵なしである。
橋下徹の思想について
大阪府知事に選ばれた後の2009年に彼は世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダー(Young
Global Leaders)の1人に選ばれている。
これは彼のマハダシャーロードの火星が11室支配の水星からアスペクトされ、1−11室のダナヨーガを形成しているからである。
2009年のダシャーはちょうど火星/ラーフ期だったが、ラーフは5室支配の木星に11室からアスペクトされている。
因みに私の研究では蠍座ラグナの人は、水星が8室の支配星となるためか、市場原理、競争原理の信奉者となることが多いようである。
お金の思想をよく受け入れる人になり易いのである。
彼は実際、市場原理を信奉しており、構造改革を行なって「規制緩和」「市場原理」「民営化」を日本に導入した小泉純一郎を崇拝している。(※何故なら、小泉純一郎は蟹座ラグナのため、彼の蠍座ラグナから見ると9室目だからである)
彼は競争原理を信じており、学校教育にもそれらを導入しようとして、教育委員会ともたびたび衝突している。
こうした思想を持っているため、彼は国際金融資本に気に入られて、2009年の世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選ばれたのである。
他に勝間和代なども選ばれているが、彼女もアーサーアンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンなど外資系を渡り歩き、資本主義や市場原理に精通した経歴がものを言っている。
橋下徹は、もしラグナが蠍座の最後の方の度数であるなら、2012年2月付近から、火星/水星期に移行する。
火星はラグナロードで、水星は11室の支配星で、1−11室のダナヨーガを形成している。
11室は高い評価を表すため、彼の世間からの賞賛や高い評価は、今後、1年間は衰えることはないことが予想される。
彼は、大阪府知事時代に東京都が2006年から採用している新公会計制度を参考に新しい会計システムを導入する計画を進めてきた。
会計制度改革
自治体の公会計制度について、「民間の収入と公会計の収入が全然違うことに非常に戸惑いを感じる」と、その判り難さを指摘していた橋下は、新しい会計制度の導入を検討。大阪府は当初、総務省が2006年に公表した新地方公会計「基準モデル」を採用する方針だったが、橋下は「財務マネジメントに生かせる会計制度にすべきだ」として、出納整理期間などの問題点が指摘されていた総務省基準モデルの採用を見送り、東京都が2006年から採用している新公会計制度を参考に新システムを構築することを目指した。
2009年4月17日、東京都の石原慎太郎知事は記者会見で、「大阪の橋下知事から(東京都と同じ会計制度を)導入したいと言われた」と明かした上で、「先進国で複式簿記・発生主義をやってない国は日本だけ」「会計制度そのものを変えないと国民の不安・不満は解消できない」と、かねてからの持論を展開。さらに石原知事は、会計制度改革について「特に大阪が熱心」と述べ、都の関係者を大阪府に派遣してサポートする意向を示した。一方の橋下も同月28日の記者会見で、府の会計制度改革について「共同で、連携で東京都とやっていく」と明言。同年6月1日には「大阪府新公会計制度プロジェクトチーム」を府庁内に発足させ、大阪府と東京都の間で関係職員の相互派遣を開始。
同年12月25日、新公会計制度導入に向けた中間報告を取りまとめ、翌2010年8月16日には「大阪府の新公会計制度案」を公表した。
大阪府の新公会計制度案では府の事業を251に分類し、事業ごとに人件費も含めた収支を計上。借金も府の収入に組み込まれるこれまでの単式簿記・現金主義から、複式簿記・発生主義へと転換。固定資産についても、サービス能力の低下に応じて帳簿価格を減額する減損会計を導入し、府債の残高や利払いの状況も実態に即して解り易く表記するように改めるとした。新制度について、大阪府は2011年度にシステムの試験運用と職員研修を行なった上で、2012年度からの本格導入を予定している。
(wikipediaより引用抜粋) |
つまり、コストや利益や損失、全体としての資産の状態をリアルタイムで意識することが出来るような新しい会計を導入して、
自治体の運営を、普通の企業の経営と同じようなものにしていくということである。
この新会計システムは2012年から実施予定であると書かれているが、ちょうど橋下徹が火星/水星期に移行するタイミングである。
アンタルダシャーの水星は強い友好星座に在住し、ラグナロードの火星と5室支配の木星からアスペクトされており、又、水星は基本的にケンドラの吉星である。
このケンドラの強い水星は彼が早稲田大学政治経済学部経済学科に入学した金星/水星期のまさに経済学の表示体としての水星である。
従って、彼が導入を進めた新会計システム(複式簿記・発生主義)が今年実施され、彼は高い評価を受けることと思われる。
そうしたことは強いアンタルダシャーの水星期の出来事として考えられる。
然し、このような通常の企業と同じような会計基準によってコスト管理を行なっていくということは、義理や人情といった非効率なものではなく、金銭的に採算が取れるか、成果がコストに見合うかどうかなど、財政を黒字化できるかどうかという基準で、行政の意思決定をするという利益計算のイデオロギーを受け入れたということでもあるのである。
つまり、極論を言えば、拝金思想であり、これこそが、ダボス会議を主催する国際金融資本のグローバルエリートの思想に他ならない。
橋下徹は水星がいくら強いとは言っても、8室の支配星であるため、こうした資本主義の思想に盲目的に洗脳されやすいと言える。
従って、橋下徹はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)にも賛成なのである。
この国際金融資本が推進するグローバル経済の弊害というものにはあまり気づくことがないのがこの蠍座ラグナの人に多いのである。
橋下旋風というのは、元々、橋下徹の牡羊座の6室に象徴される古いものを壊して新しいものを創造しようとするポピュリズム的な力の顕現であって、大衆(大阪の市民)の支持によって台頭してくる独裁者という現象である。
現在、牡羊座に木星がトランジットして、土星もアスペクトしているので、牡羊座が強調されているが、牡羊座は蟹座からみた10室であり、民族主義、地域主義、国家主義の台頭なのである。
大衆が閉塞感を感じて、何かこの閉塞を突き破るようなリーダーシップを待望する時に、ちょうどその機会を掴むものが独裁者となって、古い秩序や敵を破壊するのである。独裁者は戦争に勝てば勝つほど、大衆からの支持を受けるのであり、独裁体制は強化される。
従って、橋下旋風というのは、ポピュリズムであり、ヒトラーとか、ムッソリーニなど、国家社会主義のように強力なリーダーシップで国難を乗り越えようとする現象である。
それが財政が厳しくなって、閉塞感が募る大阪で、その現象が起こったと言える。寄る辺なき不確かな不安な大衆は、強力なリーダーに救いを求めるのである。
私の研究では、蟹座というのは、個人主義、民族主義、国家主義などの星座であり、また米国のリバタリアニズムなどの極端な自由主義、市場原理主義を体現する星座である。そして、蟹座から10室目の牡羊座もそのような星座である。
現在、木星が牡羊座にトランジットしているため、そのような独裁的で民族主義的な現象が起こっているのである。
(大阪という一部の地域主義の台頭と言ってもいいかもしれず、民族主義を小さくしたような現象であるが、本質的には民族主義である)
佐藤優が、橋下徹の本質は、マッカーシズムであると言ったそうであるが、これも同じことである。(マッカーシズムは、マッカーシー上院議員が起こした共産主義を排除しよう[赤狩り]としたアメリカの保守的、国粋的な運動であり、民族主義、国家主義的な運動である)
然し、興味深いのは、橋下徹は蟹座ラグナではなく、蠍座ラグナである。
そうすると、蠍座にとっては水星が8室を支配するため、大衆の支持を背景に独裁的な力を発揮するものの、国際金融資本の考え方には強く影響をされ、それらの考えを受け入れてしまう。
従って、彼は大阪府の地域的な発展を推進する民族主義的なリーダーであるものの、一方で、ダボス会議(国際主義)に呼ばれるような二重性があるのである。
彼は人情や封建的、家父長的な礼儀や礼節を府の職員に求め、無礼を働いた職員に公開の場で謝罪をさせるなど、封建的な尺度を用いるかと思えば、一方で、国際会計基準というような、国際金融資本が推進するグローバルな尺度をも用いるのである。
子供の誕生のタイミング
最後に橋下徹の子供の誕生のタイミングを示す記事が載っていたため、この時期のダシャーとトランジットを検証するが、 2007年8月3日に第7子となる四女が誕生している。
橋下弁護士に第7子が誕生「今回で本当に終了です」
2007年08月07日 06時00分 eltha(エルザ)
『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)などでもお馴染みの橋下徹弁護士に第7子となる四女が今月3日(金)に誕生していたことが、分かった。6日(月)夕方、所属事務所がマスコミ宛にFAXで発表した。
橋下氏は「母子ともに健康です。7人目でありますが、父親としての自覚と責任をもって、育てていきたいと思います。この子にも、他人の迷惑にならない範囲で人生を楽しんでもらいたいと思います」とコメント。芸能界では堀ちえみ、山田隆夫らに並び“子だくさん”の著名人としても注目を集めているが「今回で本当に終了です」と、8人目の“仕込み”は現在のところ未定。
なお、今回の件について「一弁護士に過ぎないところ子の誕生で会見を開くのはおこがましい」という本人の意向により会見などは行わないが、今日7日(火)午前、準レギュラーを務める大阪・読売テレビ『なるトモ!』に生出演し、喜びの声を届ける予定。 |
この時のダシャーは月/金星期であり、トランジットは、木星が蠍座で、土星が獅子座である。
土星は9ヶ月前には蟹座と獅子座の境界線付近にあったため、蟹座をトランジットしていたと考えることが出来る。
そうすると、木星が5室にアスペクトして、土星が5室の支配星にアスペクトして5室へのダブルトランジットを形成すると共に、
木星が9室の蟹座にアスペクトして、土星が蟹座9室をトランジットしていたため、9室にもダブルトランジットが成立し、5室と9室にダブルトランジットが形成されている。
マハダシャーロードの月は9室支配の月であり、アンタルダシャーロードの金星は出生図では絡まないが、ナヴァムシャやサプタムシャでは、5室の支配星と相互アスペクトしている可能性もある。(ナヴァムシャのラグナが確定していないので現時点では分からない)
ダブルトランジットについては、子供誕生の条件を満たしており、もしアンタルダシャーの金星が前後のケートゥか、太陽になった場合は、5室や9室の支配星と絡むため、その場合はダシャーの条件も満たすことになる。
また第7子以外の子供の誕生年については、Yahoo知恵袋に投稿された『大阪市長 橋下徹さんの7人のお子様の年齢をご存知の方教えて下さい』という質問に対する回答として、以下のように提示されている。
これらのデータは嘘を書く動機が見当たらない為、信用できるデータではないかと思われる。
第1子 1997年 大阪
第2子 1999年 大阪
第3子 2001年 大阪
第4子 2003年 大阪
第5子 2005年 大阪
第6子 2006年6月5日 大阪
第7子 2007年8月3日 大阪 |
これらの情報を用いて、子供の誕生のトランジットのタイミングについて検証すると、結果はやはり蠍座ラグナであることを強く実証するものとなった。
例えば、出生日時まで分かっている第6子については、 土星が5室支配の木星にアスペクトし、木星が逆行して、5室支配の木星に絡み、更に5室にアスペクトすることで、5室へのダブルトランジットが生じている。ダシャーは月/ケートゥ期で、マハダシャーロードの月は9室の支配星で、アンタルダシャーロードのケートゥは5室支配の木星と接合している。
次に第5子〜第1子に関しては、誕生年は分かるが、出生日時が分からない為、その年の1月1日と7月15日と12月31日の3つのトランジットを並列し、土星と木星のダブルトランジットが5室や5室の支配星、9室や9室の支配星に形成されているかを検証した。
第5子は2005年に誕生しており、1月1日、7月15日のトランジットから、木星と土星が5室の支配星にアスペクトしていることが分かる。
12月31日の時点で木星は天秤座に移動しているが、木星が乙女座にトランジットしている間に少なくとも妊娠していることが推測される。
2005年は主に月/水星期であり、マハダシャーロードの月は9室の支配星でアンタルダシャーロードの水星は5室支配の木星からアスペクトされている。
次に第4子であるが、誕生年が2003年で、木星が9室をトランジットして、土星が9室の支配星にアスペクトしている。
更に木星は5室にアスペクトして、土星は5室にアスペクトしているため、5室と9室に対するダブルトランジットが確認できる。
この2003年はおそらく主に月/土星期に該当するが、土星は5室とも9室とも絡んでいない。
然し、月/土星期の1ヶ月前には月/木星期であり、おそらくダシャーとしては月/木星期に該当すると思われる。この点、若干、ダシャーの微調整が必要である。
アンタルダシャーの木星は5室の支配星で5室にアスペクトバックしており、ダシャー、トランジット共に子供の誕生のタイミングを示している。
更に第3子であるが、2001年に誕生しており、2001年は木星が9室の支配星にアスペクトし、土星が9室にアスペクトして9室にダブルトランジットしている。
ダシャーは月/ラーフ期、あるいは月/木星期であり、アンタルダシャーのラーフは5室に在住して5室の支配星のように振舞っている。
従って、このタイミングもダシャー、トランジット共に子供の誕生のタイミングである。
次に第2子であるが、1999年に誕生している。 1999年には5室、5室の支配星、9室、9室の支配星にダブルトランジットは成立していないように見えるが、
4ヶ月前の1998年8月の時点で、木星と土星が5室、5室の支配星、9室にダブルトランジットしている。
ダシャーはちょうど1998年8月末頃からマハダシャーが月期に移行して、月/月期に入っている。(ダブルトランジットが成立するタイミングと同じであり、絶妙なタイミングと言える)
マハダシャーロードの月、アンタルダシャーロードの月は共に9室の支配星であり、ダシャー、トランジット共に子供の誕生のタイミングを示している。
最後に第1子は1997年に誕生している。
木星は9室と5室の支配星にアスペクトし、土星は5室をトランジットして、9室の支配星にアスペクトしている。
従って、5室と9室に対するダブルトランジットが成立している。
この時のダシャーは、おそらく太陽/ケートゥ期であり、マハダシャーロードの太陽は9室支配の月からアスペクトされ、アンタルダシャーロードのケートゥは5室支配の木星と接合している。
従って、ダシャー、トランジット共に蠍座ラグナで、橋下徹の7人の子供の誕生のタイミングを全て説明することが可能である。
子供の誕生以外の根拠は、状況や行動パターンなどの主観が混入しやすいものではある(※そうは言っても、修めた学問や習得した資格、職業、家族構成、父親の死などの出来事による人生を通史的に見通す分析は生物学的事実に頼らなくとも、正答に導くことを可能とするのだが)が、子供の誕生のタイミングという生物学的事実を前に、この段階で、橋下徹のラグナは蠍座ラグナに確定したようである。
ナヴァムシャのラグナについてはまだ確定していないので、今後、検証が必要である。
D1(出生図)が蠍座ラグナであれば、ナヴァムシャのラグナのとり得る範囲は蟹座〜魚座であるが、私は上記の検証をジェーシュタの第4パーダで行なっており、ダシャーが事象と一致している為、D9(ナヴァムシャ)のラグナはそれ程、ジェーシュタの第4パーダから離れることはないと思われる。
その他のポイントについて
このように橋下徹の出生図は蠍座ラグナであることが明らかになったと思われる。
そうすると、非常に興味深いのが、彼が暴力団対策には厳しい態度を示していることである。
私は以前から、暴力団の表示体は蠍座であると考えてきたが、何故、蠍座ラグナと思われる橋下徹が、同じ蠍座の象意である暴力団にそれ程、厳しいのか、これは、彼のラグナロードで6室支配の火星がラグナで自室に在住していることから説明可能である。
6室の支配星がラグナに在住しているために彼の敵は蠍座であり、自分と同じような蠍座の象意に対して敵対するのである。
従って、このように考えて、蠍座ラグナである橋下徹が、暴力団に対して厳しい態度を取ることに納得したのである。
また彼の出生図では、冥王星が10室に在住している。ジョーティッシュでは冥王星は使わないが、その配置のみを検討する場合には参考となる場合がある。
冥王星はパワーや強制力、盲目的な力を表し、その冥王星が10室の獅子座に在住しているということは、彼には何か運命的に独裁者のように統治する力が与えられた印象である。冥王星は自制の効かない盲目性を表していると考えられ、それが彼の大阪府政に反映されているのである。
またナヴァムシャチャートを見ると、AK(アートマカラカ)が射手座に在住しているが、この配置は、人生において突然、ジェットコースターのように上昇したり、転落したりすることを表している。
例えば、歌手の宇多田ヒカルも、突然、彗星のごとく現れると、1stアルバムを860万枚以上売り上げ、当時は、どこでも彼女の音楽がかかっているような国民的現象となったが、この彼女のAK(アートマカラカ)もナヴァムシャで射手座に在住している。
あるいは、小室鉄哉も全く同じAKがナヴァムシャで射手座に在住する配置を持っているが、 彼の場合も小室ブームがやって来た後の上昇と繁栄は、ジェットコースターのように凄まじかったが、その後の転落も凄まじいものがあった。上昇と下降の落差が激しいのである。
従って、橋下徹も、おそらくこのジェットコースターのような上昇を経験しているのである。
その後、転落するのかどうかは分からないが、上昇の時の跳躍力には凄まじいものがあるのが、この配置である。
橋下徹の今後を予想する
昨年、11月27日の大阪市長選にて、橋下徹が現職の対立候補・平松邦夫氏に20万票以上の大差をつけて破ったことは記憶に新しいが、この頃のダシャーが火星/土星期である。
ここで3室支配で6室で減衰する土星が特別な法則でラージャヨーガ的に働き、敵を粉砕するという象意に結びついたという検証は上記に示した。
12月19日に初登庁した彼は、就任会見で「市役所の新体制を一から作る。大阪の統治機構を変える」と改革への意欲を強調し、「市政改革や府との事業・政策の一元化の実現に向け、組織改編と幹部人事の刷新を表明した」とニュースが報じている。
このように市長に就任して、改革に取り組む意気込みには強いものがあるが、2012年の今年になって早い段階で、火星/水星期に移行するはずである。
ラグナが蠍座ジェーシュタの第4パーダでは、2012年2月23日となっているが、おそらくこの前後で、火星/水星期に移行するのである。
アンタルダシャーの水星は11室の支配星で、友好星座であるケンドラの7室に在住し、ラグナロードの火星と、5室支配の木星からアスペクトされているため、
強い配置である。
そのため、市長として、高い評価を受けながら、仕事に取り組むと思われるが、おそらく、アンタルダシャーが水星のため、彼が導入を進めている新会計システム(複式簿記・発生主義)の採用など、画期的な財務改革によって、市政の経理を洗練させることに成功するかもしれない。
強い水星の象意により、何らかの経済学や会計の専門知識を生かす可能性が考えられる。
然し、上述したようにその会計の洗練は欧米の金融資本家が推奨する合理的、功利主義的な洗練なのであって、公的なサービスにマネジメントを導入し、市場の原理の中でより効率的に機能することを目指すものでもある。このように欧米の金融資本家や資本主義の番頭である近代経済学の論理によって、彼は動かされており、それは彼の水星が8室を支配していることから推測されるのである。
しかし、水星は強く、また11室は高い地位や評価を与える為、彼は今年1年間は高い評価を受けながら仕事に励むことと思われる。
言わば、2012年は彼の仕事にとっては順調な年であり、一定の成果を挙げるものと思われる。
2013年2月前後から火星/ケートゥ期に移行するが、ケートゥは11室に在住して、5室支配の木星と絡んでおり、この時期も全く問題ない時期である。
ケートゥは11室の支配星のように振る舞い、また木星と接合して、完全に吉星化している。高い評価は維持し続け、また5室の支配星にケートゥが絡むため、微妙な采配、判断力を示すなど、彼の知性の働きは微妙に洗練されて、高い識別力を示すことと思われる。
その後、2013年7月半ば前後に火星/金星期に移行するが、おそらく、この時期が、第46回衆議院議員総選挙を迎える時期ではないかと思われる。
金星はラグナからみてもマハダシャーロードの火星から見ても闘争の6室に在住して、比較的、平穏静かに過ごしたケートゥ期の後は、再び、戦闘的な6室の象意に入っていくのである。
問題はこの金星が強いか弱いかということであるが、金星は7室の支配星で敵対星位(中立+敵対)の6室に在住しており、ウパチャヤの吉星で、木星などヨーガカラカのアスペクトも受けていない。(かろうじて、逆行のラグナロードの火星からアスペクトされているが、このアスペクトのサポートがそれ程、大きいものだとは思えない)
従って、競争にはむしろ、弱くなる配置である。そして、金星は3室支配の土星と接合して傷つけられている。
この金星はかつてタレント活動をしていた時に3室支配の土星と絡んで華やかなメディアに露出する機会を与えた芸能の表示体である。
従って、この火星/金星期に彼は全国に大阪維新の会として候補者を擁立して、マスメディアは盛んにそれを取り上げて、非常に派手な選挙パフォーマンスが繰り広げられると思われる。有権者や視聴者にとっては非常にエンターテイメントとして見所の多い総選挙になると思われる。
然し、この金星は分割図でもそれ程、 強いとは思えず、木星から吉星からのアスペクトも受けていないため、やはり、それ程、強いとは思えない。
それを証拠づけるものとして、彼はマハダシャー金星期であった中学・高校時代にラグビー部に所属し、全国高校ラグビーフットボール全国大会(花園)に出場しているが、3回戦で伏見工業という強豪と激闘を演じたものの最後の土壇場で、トライを許し、僅差で敗れて敗退している。
中学・高校時代はラグビー部に所属。3年時には、第67回全国高等学校ラグビーフットボール大会大阪予選を勝ち抜き全国大会に出場。3回戦で伏見工と激闘を演じたものの終了間際にトライを許し、トータルスコア12-16で敗れベスト16で敗退した。(wikipediaより引用抜粋) |
この過去の出来事は、ダシャーの到来によって繰り返すと考えなければならない。
従って、やはり金星期は弱いのであり、タレントのように華のあるパフォーマンスを演じるかもしれないが、然し、敵を粉砕するまでの力は発揮できないのかもしれない。ラグビーでは3回戦まで行くというのは相当いい所まで勝ち進んだことを示しており、完全な敗北ではないかもしれないが、最後の駄目押しの所で善戦しつつも敗北する可能性がある。それが金星期において予想されることである。
実際、2013年8月頃のトランジットを見ると、木星が中断、変化の8室に在住し、土星が12室をトランジットして、損失、消耗の12室にダブルトランジットが生じている。
まず、木星が8室を通過する年は、基本的に世に打って出るタイミングでないのは間違いないのであり、むしろ、引退したり、突然、辞任したり、スキャンダルで失脚する時期である。
因みに私はムフルタで必ず避けなければならないのが8室の象意であると考えている。
このようにダシャー、トランジット共に現在、週刊誌や新聞各紙が騒いでいる、大阪維新の会が衆院選で300議席を獲得するというシナリオは実現できそうにないことを示している。
然し、敗北したとしても、基本的にマハダシャー火星期は2015年夏頃まで続くのであり、この時期までは、パンチャ・マハープルシャ・ルチャカヨーガが発動して、彼は政治力、影響力を維持し続けると思われる。
然し、その後は、マハダシャーラーフ期に移行し、ラーフは10室支配の太陽と絡んでいないため、この2015年夏までで彼の政治活動は終わりを告げると予想される。
その後、ラーフはプライベートを表す5室に在住しているが、ラーフは5室の支配星のように振る舞い、5室支配の木星からアスペクトされている。
従って、政治を引退した後の彼は、自分の子供たちと楽しく過ごしていくのかもしれない。
ラーフは完全に吉星化しており、決して悪くはない人生である。
西暦 |
年月 |
出来事 |
V.Dasha |
C.Dasha |
Transit |
1969年 |
6月29日 |
東京都渋谷区幡ヶ谷の六号坂通り商店街近くのアパートで幼少期を過ごした。物心ついた頃には両親が離婚しており、母子家庭の長男として、四つ下の妹を含めた三人家族で育った。
暴力団組員の父親が橋下が小学2年生の時に死亡、母親が苦労して家計を支えた。 |
ケートゥ/ラーフ |
蠍座/天秤座 |
|
1977年 |
|
父親が自殺する |
金星/太陽
金星/月 |
蠍座/山羊座
蠍座/射手座 |
土星:蟹座(9室)
木星:牡牛座
DT:3室、11室 |
1980年 |
|
大阪府吹田市に引っ越し、1年後に大阪市東淀川区に移り住んだ。いずれも、公営住宅から地元の公立学校に通った。 |
金星/ラーフ |
天秤座/射手座
天秤座/山羊座 |
木星:獅子座
土星:獅子座
DT:4室、10室 |
1989年 |
|
高校卒業後、一年間の浪人生活を経て、早稲田大学政治経済学部経済学科に入学。東京の六畳一間、風呂無し、トイレ共同のアパートで、後に妻となる高校の同級生の女性と同棲を始める。学生でありながら革ジャンの卸売などアパレル事業をしていた時に、不渡り手形をつかまされた経験で法律を勉強したことがきっかけとなり弁護士を志す。 |
金星/水星
金星/ケートゥ
太陽/太陽
太陽/月
太陽/火星
太陽/ラーフ
※金星/水星期に同棲を始めていることに注目(金星は7Lで水星は7H) |
乙女座/獅子座
〜獅子座/射手座 |
木星:双子座
土星:射手座逆行
DT:2室、8室、 9室、10室、4室 |
1994年春 |
|
早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業 |
太陽/ラーフ |
蟹座/水瓶座 |
木星:天秤座逆行
土星:水瓶座
DT:4室、6室、7室、12室、3室 |
1994年 |
|
司法試験に合格 |
太陽/ラーフ
太陽/木星 |
蟹座/山羊座 |
木星:天秤座逆行
土星:水瓶座
DT:4室、6室、7室、12室、3室 |
1994年〜1996年 |
|
2年間の司法修習で法曹資格を得る |
太陽/木星
太陽/土星
太陽/水星 |
蟹座/水瓶座
〜蟹座/乙女座 |
木星:天秤座逆行
土星:水瓶座
DT:4室、6室、7室、12室、3室
木星:射手座
土星:水瓶座
DT:6室、10室、(7室、12室、3室、4室)
|
1997年 |
|
大阪弁護士会に弁護士登録
【第一子誕生】 |
太陽/水星
太陽/ケートゥ
太陽/金星 |
蟹座/乙女座
蟹座/獅子座
蟹座/蟹座 |
木星:山羊座
土星:魚座
7室、11室、5室(8室) |
1998年 |
|
大阪市内に「橋下綜合法律事務所」を設立し、示談交渉による解決を看板にする。飛び込み営業なども行い顧客を集め[7][8]、年間400〜500もの案件を手がける。弁護士としての主な担当業務は企業コンプライアンス、M&A、エンターテイメント法、スポーツビジネスなど。 |
太陽/金星
月/月 |
蟹座/蟹座
双子座/牡牛座 |
木星:山羊座
土星:魚座
7室、11室、(8室) |
1999年〜 |
|
消費者金融大手「アイフル」の子会社である商工ローン企業「シティズ」の顧問弁護士を務める。(〜2004年迄)
【第2子誕生】 |
月/月
月/火星〜月/水星 |
双子座/牡牛座
双子座/牡羊座 |
木星:水瓶座
土星:牡羊座
DT:8室、10室、12室 |
2001年 |
|
【第3子誕生】 |
月/ラーフ
月/木星 |
双子座/魚座
双子座/水瓶座 |
木星:双子座
土星:牡牛座
DT:4室、9室 |
2003年 |
4月 |
日本テレビ系全国ネットの『行列のできる法律相談所』にレギュラー出演するようになる
【第4子誕生】(※2003年) |
月/土星 |
双子座/射手座 |
木星:蟹座逆行
土星:牡牛座→双子座
DT:9室、1室、5室 |
|
7月 |
関西ローカルの『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)でもレギュラーとなり、これらの番組におけるユニークな言動で全国的に知名度が上がっていった。 |
月/土星 |
双子座/射手座 |
木星:蟹座
土星:双子座
DT:5室 |
2005年 |
|
【第5子誕生】 |
月/水星
月/ケートゥ |
双子座/天秤座
双子座/乙女座 |
木星:乙女座
土星:蟹座
DT:5室、11室、3室 |
2006年 |
6月5日 |
【第6子誕生】 |
月/ケートゥ
月/金星 |
双子座/乙女座 |
木星:蟹座
土星:天秤座逆行
DT:5室、11室、3室 |
2007年 |
8月3日 |
【第7子誕生】 |
月/金星 |
双子座/獅子座 |
木星:蠍座逆行
土星:蟹座→獅子座
DT:9室、12室、(7室、4室、8室、11室)
|
2007年 |
12月12日 |
大阪府知事選挙に出馬することを表明する |
月/金星 |
双子座/蟹座 |
土星:獅子座
木星:射手座
DT:10室 |
2008年 |
1月27日 |
大阪府知事選挙で183万2857票を獲得し当選する |
月/金星
月/太陽
※月/金星となっているが、おそらく月/太陽である(ダシャーの微調整が必要) |
双子座/蟹座 |
木星:射手座
土星:獅子座
DT:10室 |
|
2月6日 |
大阪府知事として大阪府庁に初登庁。就任の記者会見で財政非常事態宣言を出し、2008年度当初予算では前年度比で1000億円削減することを明言。現行4176万円の知事退職金を半減させるとした。 |
月/太陽 |
双子座/蟹座 |
木星:射手座
土星:獅子座
DT:10室 |
2009年 |
|
世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global
Leadersの1人に選出される |
火星/ラーフ |
双子座/双子座
牡牛座/牡羊座 |
木星:水瓶座
土星:獅子座
DT:10室、4室、12室 |
2010年 |
4月 |
2010年4月19日、大阪都構想の実現を掲げる地域政党大阪維新の会を結成、自らが代表に就任した。 |
火星/木星
※クラブや会合を表す11室に在住するアンタル木星期に維新の会を立ち上げていることに注目 |
牡牛座/牡羊座 |
木星:水瓶座
土星:乙女座逆行
DT:10室、4室、8室、12室 |
2011年 |
11月 |
自らが掲げる大阪都構想などの政策実現を目的として、任期を3ヶ月余り残して大阪府知事を辞職、任期満了に伴う大阪市長選挙に立候補する |
火星/土星 |
牡牛座/水瓶座 |
木星:牡羊座逆行
土星:乙女座
DT:6室、12室、5室、11室
※土星は乙女座と天秤座の境界線上 |
|
|
現職の平松邦夫(12月19日任期満了)との一騎打ち等が注目されたが、結果は750,813票と平松に20万票以上の差をつけて初当選する |
火星/土星 |
牡牛座/水瓶座 |
木星:牡羊座逆行
土星:乙女座
DT:6室、12室、5室、11室
※土星は乙女座と天秤座の境界線上 |
2011年 |
12月19日 |
第19代(公選制では9代目)大阪市長に就任した。大阪市外在住者(豊中市在住)が大阪市長になるのは史上初であり、知事経験者が政令市長に就任するのは史上初である。 |
火星/土星 |
牡牛座/水瓶座 |
木星:牡羊座逆行
土星:天秤座
DT:6室、12室、2室、9室 |
wikipediaより引用抜粋、一部編集 |
(参考文献・資料)
wikipedia 橋下徹
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