占星コラム


2011/8/17 内縁の妻・萬田久子について

占星コラムで、萬田久子を取り上げて欲しいというリクエストがあり、ここ最近のニュース記事を調べていた。

内縁の夫であるアパレルメーカー社長の佐々木力氏がスキルス性胃がんで亡くなり、その喪主を務めた萬田久子がここ数日、メディアの注目を浴びている。

萬田久子憔悴、コメント出せず… 内縁の夫、佐々木力さん急逝
2011.8.10 産経ニュース

 女優、萬田久子(53)の内縁の夫で実業家の佐々木力(ささき・ちから)さんが9日午後4時43分、スキルス性胃がんのため都内の病院で死去した。60歳だった。(サンケイスポーツ)

 関係者によると佐々木さんは今年7月前後にがんが判明。すぐに入院したものの、既にがんは相当進行していたという。余命の宣告も受け、宣告期間よりはもったものの、9日に容体が急変、萬田ら家族が看取る中で息を引き取った。

 1987年、佐々木さんと前妻との離婚が成立する前に萬田が米国で長男を出産。“不倫出産”“未婚の母”などとスキャンダルになったが、翌年2月の帰国時、萬田は「今の生き方を誇りに思っています」と堂々と会見し注目を集めた。当時から事実婚で、94年に佐々木さんの離婚が正式成立した後も婚姻届は提出しなかった。

 佐々木さんは有名ファッションブランド「Theory」を展開するリンク・セオリー・ホールディングスの代表取締役社長兼CEO。サンケイスポーツが4月下旬に行ったインタビューでは、萬田がフジテレビ系「笑っていいとも!」のレギュラー出演の依頼があった際、「彼が『お前、お笑い好きだろ』と背中を押してくれた」とおしどり夫婦ぶりを明かしていた。

佐々木さんと10年来のゴルフ仲間の男性(64)はサンケイスポーツの取材に「1年に1回、人間ドックを受け健康に気をつけていた。今年2月に会った時、かなり痩せていて驚いた。7月はじめに、電話で(同)下旬にゴルフに行こうと話したのに…」と言葉を失った。

 強い絆で結ばれた夫を突然失った萬田は、憔悴しきっており、所属事務所は「コメントを出せる状態にない」と話した。

ニュース記事やwikipediaなどからの情報によれば、萬田久子は、1987年に佐々木力氏との交際が発覚し、同年10月にニューヨークで、長男を出産している。

週刊誌が芸能人の交際の事実を掴むのは、早いため、おそらく実際に佐々木力氏との交際がスタートしたのもこの頃ではないかと思われる。

子供を出産していることから、ダブルトランジットを検証して、彼女のラグナを検証することが可能である。

その結果、浮上してきたのは、魚座ラグナの可能性である。


ロジックは以下のようである。

まず、子供を出産した1987年10月から9ヶ月前に遡る1987年1月の段階で満たしている子供の出産の条件である5室と5室の支配星、9室と9室の支配星への木星と土星のダブルトランジットを調べればいいのである。

調べてみると、木星は水瓶座を運行し、土星は蠍座である。

その後、土星は4月頃に一度、蠍座で逆行するが、8月頃に順行に転じてそのまま蠍座に留まり続ける。

木星は水瓶座から魚座に移行し、魚座を通過した後、10月の段階では牡羊座に入室し、牡羊座で逆行などもしている。

従って、主にメインとなるのは、木星は魚座、土星は蠍座へのトランジットである。

そうすると、魚座の木星が蠍座にアスペクトするため、蠍座にダブルトランジットが成立する。

この蠍座が5室や9室になる為には、魚座ラグナ、蟹座ラグナであればよく、また蠍座ラグナであったとしても、土星が3室に在住する5室の支配星と9室の支配星にアスペクトするため、5室に在住して9室にアスペクトする木星と合わせて、出産の条件を満たしている。従って、魚座ラグナ、蟹座ラグナ、蠍座ラグナがまず有力なラグナの候補として上がってくる。

年月日 トランジットする星座 ダブルトランジットが成立する星座 ラグナの可能性
1987年1月
(出産の9ヶ月前)
木星:水瓶座      
土星:蠍座
獅子座 牡羊座、射手座
1987年4月
(土星が逆行)
木星:魚座      
土星:蠍座逆行(天秤座)
蟹座 魚座、蠍座
1987年10月
(出産時)
木星:牡羊座逆行(魚座)
土星:蠍座
蠍座、魚座 魚座、蟹座、蠍座


次にマイナーな小さな可能性も念のため、調べると、 1月の段階で木星は水瓶座を順行していたため、蠍座の土星と合わせると、獅子座にダブルトランジットが成立している。獅子座が5室や9室になるためには、牡羊座ラグナ、あるいは、射手座ラグナにならなければならない。

そして、4月になると土星が逆行に転じるため、一つ前の天秤座からのアスペクトも見なければならない。
そうすると、木星と土星のダブルトランジットは蟹座に成立する。蟹座が5室や9室になる為には、魚座ラグナや蠍座ラグナでなければならない。従って、これは最初の検証結果に吸収される。

最後に1987年10月の段階でのダブルトランジットを検証すると、木星は牡羊座で逆行し、土星は蠍座で順行している。
そうすると、木星と土星が獅子座にダブルトランジットし、やはり、獅子座が5室や9室となる牡羊座ラグナと、射手座ラグナの可能性も無視することはできない。

然し、木星は一つ前の魚座からアスペクトしていると考えられるため、そこから出てくる結果は、やはり魚座ラグナ、蟹座ラグナ、蠍座ラグナの可能性であり、すなわち、1月の段階での検証結果に吸収される。

従って、優先順位としては、魚座ラグナ、蟹座ラグナ、蠍座ラグナ、優先順位は低いが無視することが出来ない可能性として、牡羊座ラグナ、射手座ラグナの可能性が導き出される。

これらが単純に出産時のダブルトランジットの条件のみによって導き出されたラグナの候補である。


これらを出発点として、ダシャーについて見ていくと、萬田久子は00:00:01に生まれていても、23:59:59に生まれていても、彼女の人生で決定的に重要となった佐々木力氏とは、マハダシャー木星期に出会っている。

従って、出生図の中で、木星はパートナーを表す7室や1室(7室から7室目)の支配星であったり、在住星であったりすることで、7室に絡んでいる可能性が高いのである。

そうした観点から考えると、魚座ラグナである可能性が高いのではないかと思われる。

萬田久子は1987年当時、離婚協議中だった佐々木力氏の子供を出産して、当時、マスコミでは不倫出産として物議を醸したようである。離婚が成立した後も、前妻の家族のことを配慮して、結婚はせずに内縁関係のまま生活を共にしている。

こうした人間のカルマがチャートにどう出るのかというと、やはり正常な婚姻関係ではなく、少し偏りのある関係性がここには見られるのである。

そうしたパートナーとの関係性が、人生の重要な一部となっていることを考えると、それはチャートに表れているはずなのである。
そして、直近の情報によれば、佐々木力氏の隠し子騒動というのも浮上してきている。

「死の直前隠し子騒動が浮上!」萬田久子 内縁夫の死後に"骨肉の争い"か
2011/8/12 日刊サイゾー

 「好事魔多し」とも言うべきか。4月からフジテレビ系の長寿バラエティー番組『笑っていいとも !』にレギュラー出演し新境地を開拓した女優の萬田久子だが、事実婚の夫でアパレルメーカー「リ ンク・セオリー・ジャパン」の佐々木力社長が9日、スキルス性胃がんのため60歳で亡くなった。

「萬田は作曲家・都倉俊一氏と破局直後に新恋人がいることを宣言。そのお相手は佐々木氏だったが 、当時、佐々木氏は既婚者で不倫関係だった。1987年2月に不倫が発覚し、同年7月に萬田が佐々木氏 の子どもを授かり、妊娠7カ月であることが発覚。萬田は米・NYで長男を出産し"未婚の母"に。88年6 月に長男とともに佐々木氏名義の都内の豪邸に引っ越し、90年2月に佐々木氏が長男を認知。しかし 、その後、なかなか佐々木氏と前妻の離婚が成立しなかった。94年の秋ごろに佐々木氏の離婚が成立 した際も入籍せず、結局、佐々木氏が亡くなるまで事実婚のままだった」(ベテラン芸能記者)

 萬田と佐々木氏の"愛の巣"であった都内の大豪邸はエコブームに合わせ、地下100メートル掘り下 げた「地中熱システム」を導入する改築工事を検討しているものの、地盤が緩い地域であることなど から近隣住民が工事に反対するご近所トラブルに発展していることが、今年の春先から女性誌などで 報じられた。さらに、佐々木氏の死の直前に発売された「週刊新潮」(新潮社)の8月11・18日夏季 特大号では、なんと佐々木氏の"隠し子騒動"が報じられていた。

「同誌によると、萬田も萬田のマネジャーも"寝耳に水"だったようだ。隠し子は幼稚園に上がる前の 女の子で、佐々木氏も認知しているという。母親は、かつて佐々木氏の会社の従業員だったアラフォ ーの元モデル。03年に佐々木氏が部下の女性と愛人関係にある、という記事が女性誌で報じられたが 、おそらく、その時の女性ではないか。"隠し子"の親子は現在、佐々木氏の会社が所有する都内のマ ンションに住んでいるようだが、佐々木氏が亡くなったからには互いに内縁の妻である萬田と"隠し 子"の母親が佐々木氏の遺産などをめぐって"骨肉の争い"を繰り広げることになりそうだ」(女性誌 記者)

 通夜は14日、葬儀・告別式は15日に都内の斎場で営まれ、喪主は萬田が務めるというが、「当日は 萬田よりも、佐々木氏の"隠し子"の親子にマスコミに注目が集まりそう」(同記者)というから、穏 やかではない。

 佐々木氏と出会ってから不倫出産・未婚の母・略奪愛などなど次々と修羅場をくぐり抜けてきた萬田だが、佐々木氏の死の直前に突如その存在が明らかになった"隠し子騒動"はどうやって乗り越える のだろうか?

こうしたことから考えると、 萬田久子は佐々木力氏とは、親密な関係性を築いたと言っても、第三の女性なども現れた所から考えて、愛人の中の1人という立場であり、ここに6−8の関係性が成立しているのが確認できる。

魚座ラグナでラグナロードの木星が8室に在住している配置は、この関係性を説明するものである。

パートナーに尽して、パートナーの財産や、家族となり、そして、そこからは恩恵や世話を受けられるが、自分自身は6室(部下、愛人)の立場なのである。

8室はパートナーに囲われることを表しており、パートナーとの力関係では、部下とか愛人のような立場である。

いくら信頼関係が深かったと言っても、結局、籍を入れて正常な夫婦関係になることが出来なかったというのは、そうした関係性を意味している。

つまり、江戸時代などの封建時代で考えると、正室(本妻)とは別の側室の1人というような関係性である。
その側室の中でも、一番、相性がよく信頼されているというような関係性である。

封建時代の男女関係とは6−8の関係であり、経営者と部下の関係のようなものである。


告別式の会場に飾られたいたという写真が、産経ニュースの記事の中に掲載されていたので、そこから引用するが、以下の写真を見ても、内縁の夫である佐々木力氏の側に寄り添って、慎ましく、忍耐強く、献身する女性像が浮かび上がってくる。

ラグナロードの木星が8室に在住する配置とは、上司に献身するような立場を表しているのである。


さらに魚座ラグナに設定すると、1987年10月は、ラーフが魚座をトランジットしており、第一子の出産のタイミングを高い確立で示す条件である、ラグナや5室、9室へのラーフのトランジットを満たしている。

また1987年は、ほぼ交際がスタートしたタイミングを表していると考えられることから、ラーフ/ケートゥ軸が1−7室に在住していることは、パートナーが表れたり、パートナー関係に変化が生じたタイミングとして考えられることから、魚座ラグナ説をさらに後押しする。

また結婚したタイミングで、木星が1室(7室から7室)をトランジットしており、木星が牡羊座に入室したり、土星が蠍座で逆行して天秤座からアスペクトして、 7室支配の水星やラグナロードの木星にアスペクトしたりしていることも、この時期がパートナー関係が深まった時期として理解できる。

然し、ラグナロードの木星と7室支配の水星が2−8室の軸に在住していることが、やはり、普通のパートナー関係ではないことを示していたと考えられるのである。


佐々木力氏は、最近、余命を宣告されていたようであるが、おそらく、昨年2010年は闘病生活を続けていたものと思われる。

土星は乙女座をトランジットして、木星は魚座をトランジットしていた為、もし 萬田久子が魚座ラグナなら、佐々木氏に付き添って、献身的に看病を続けていたものと思われ、パートナーの7室がテーマとなる1年ではなかったかと思われる。

また7室に土星がトランジットすることは、パートナーへの責任を表している。

今年の11月15日から土星が8室に移動して、2−8室の軸で、ダブルトランジットが成立する為、これから遺産相続問題(8室)が待っているのである。おそらく2ヶ月前の9月15日ぐらいから土星の天秤座入室の効果が働き始めると思われるため、1ヵ月後から、そのような問題に対処しなければならないことを表しており、魚座ラグナであるとすると、タイミング的に、実際の出来事の推移から、普通に推測が出来るタイムスケジュールではないかと思われる。

このことから、 萬田久子の活動にも今後、中断や変化が生じることが予想される。


その他、 萬田久子が魚座だと考えられる理由は、多々あるが、例えば、魚座ラグナだと、2、9室支配の火星が11室で高揚し、5室支配の月と接合して、5室にアスペクトしており、強力なダナヨーガが成立するのである。

wikipediaによれば、 萬田久子は有名新興企業の大株主に名を連ねることも多々あると、書かれており、ユニクロ株で大儲けしたと、芸能ニュースが報じている。

5−11室の軸で形成されるダナヨーガは強力であり、11室は経営者とか投資家との社交を表している。

つまり、社会的実力者との交流の中で、有名新興企業の立ち上げに出資したり、未公開株を取得できるような有力な情報源や人脈があるということである。

11室は成功を表すハウスであり、株式や不動産投資や事業経営など、複数の収入源を持っていたり、お金がお金を増やしていくようなレベルの経済的な成功を表しているため、魚座ラグナであると11室で形成される強力なダナヨーガが納得できるのである。

また萬田久子のファッションセンスがいいのは、ラグナロードの木星が天秤座に在住しているからではないかと思われる。

天秤座は人から見られることを意識しており、ファッションに気をつかう星座である。


萬田久子が魚座ラグナであれば、ラグナロードで8室に在住する木星/木星期に佐々木力氏と出会い、内縁の妻になったということがよく説明できるのである。そして、その後の第一子出産も説明することができる。

出産したのは木星/土星期であるが、マハダシャーロードの木星は逆行して、5室と9室の支配星にアスペクトして絡み、アンタルダシャーロードの土星も逆行して、5室と9室の支配星にアスペクトして絡んでいる。

また出産時のトランジットが主に土星が蠍座、木星が魚座であった時点で、ラグナが水の星座である可能性が有力となり、その段階で、 萬田久子のラグナは魚座ではないかと思ったのが、最初の第一印象である。

蠍座のような妖艶で多少の毒を持っているといった雰囲気ではなく、清々しく優しい印象で、癒すイメージを持っていることから、魚座ではないかと思われた。

蟹座のような家庭的な所は感じられないのと、蟹座ラグナにすると、佐々木氏と木星期に出会ったことなどが説明できない為、蟹座の可能性は消去された。


ナヴァムシャについては、現時点では、仮にウッタラパードラパダー第4パーダとし、ナヴァムシャのラグナを蠍座に設定している。

マハダシャーロードの木星は5室の支配星で、5室にアスペクトし、アンタルダシャーロードの土星は逆行して5室に絡んでいる。


木星はラグナ(7室から7室)に在住し、2室の支配星であることから、結婚を表すハウスと絡んでいる。

サプタムシャ(D7)では、木星は5室にアスペクトし、土星は5室の支配星にアスペクトしている。

ナヴァムシャはまだこれから検討の余地があるが、出生図(D1)のラグナについては、魚座ラグナ説は他によいラグナが見つからなければ有力な説の1つではないかと思われる。



(参考文献)

wikipedia 萬田久子

萬田久子

大阪市生まれ。大阪府立港高等学校、帝塚山短期大学卒業。
短大在学中の1978年(昭和53年)にミス・ユニバース日本代表となり、翌年上京し、タレント活動を開始した。当初は本名ではなく「道頓堀 心子(心斎橋の"心")」という芸名を付けようと同じ大阪出身で事務所の先輩であった秋野暢子に言われていたが、芸名が決まる前の1980年(昭和55年)、テレビドラマ 『なっちゃんの写真館』(NHK)への出演が決まり、本名のままで女優としてデビューした。

1987年に交際が発覚した佐々木力(後にリンク・セオリー・ジャパンの社長兼CEO、ファーストリテイリンググループ上席執行役員を歴任)との間に1児をもうけ、同年10月にニューヨークで男児を出産。以後は事実婚を貫いたが、2011年8月9日、内縁の夫の佐々木がスキルス性胃がんにより60歳で死去。葬儀の喪主を務める為、4月から金曜レギュラーを務める『笑っていいとも!』(8月12日放送分)を欠席した。

ドン小西は萬田のファッションセンスを「同世代女性のお手本」として高く評価している。投資家としての顔も持ち、有名新興企業の大株主に名を連ねることも多々ある。 愛犬の名前は『クリ』。

(wikipediaより引用抜粋)



(その他のニュース記事)

萬田久子涙、最期にプロポーズ「遅いですよねぇ…」 通夜で見せた女心
2011.8.15 産経ニュース

 女優、萬田久子(53)の内縁の夫で、9日にスキルス性胃がんで死去した会社社長、佐々木力さん(享年60)の通夜が14日、東京・青山葬儀所で営まれた。喪主を務めた萬田は通夜後に会見し、病床で佐々木さんから「元気になったら結婚しよう」と言われたことを明かし、こらえきれず涙…。約25年間、事実婚状態を続けた2人だが、「ちょっと遅いですよね〜」と“女心”をうかがわせた。(サンケイスポーツ)

 「『元気になったら結婚しよう』って、病室で言われたんです」

 約14分間の会見でそれまで気丈に受け答えしていた萬田の目から、涙がポロポロと流れ落ちた。そして「うれしいというか何かねぇ…。ちょっと遅いですよねぇ〜」。

 萬田は佐々木さんとの間の長男(24)を1987年10月に出産。佐々木さんは当時離婚協議中で、週刊誌などで「不倫出産」などと物議をかもした。離婚が正式に成立したのは94年。前妻には3人の子供がおり、前妻家族への配慮もあって事実婚の形を続けていた。

 今年6月のイベントでも萬田は「ウチはずっとこのまま(事実婚)でいくと思う」と報道陣に話していた。お互い納得の上でのパートナー関係。だが“正式に結婚したい”という本音は、胸の内に秘め続けていた。

佐々木さんは6月に胃がんが判明し、7月に入院。萬田が“夫”から「結婚」の2文字を言われたのは同12日だった。関係者によると昏睡状態に陥ったのが翌13日で、事実上、最後に残した言葉だったようだ。

 佐々木さんは有名ファッションブランド「Theory」などを展開するリンク・セオリー・ホールディングスの代表取締役社長兼CEO。親しみやすい人柄から交友関係が広く、財界やファッション関係者だけでなく、芸能界やスポーツ界も含め、約1500人が通夜に参列した。

 会場には佐々木さんの生前の写真を約110枚展示。萬田との仲むつまじいツーショットが多かったが、前妻の子供たちと萬田が一緒に写っている写真もあった。「子供たちが支えてくれた。悲しみを一緒に分かち合い、絆が固まった」と明かし、前妻の子供たちとも良好な関係を築いていた。

 「幸せだった。自慢できる彼だった」と笑顔も見せたが、「本当は私が先に逝って、彼に見届けてもらう予定だった。悔しいですね」とぽつり。葬儀告別式は、15日午前11時から同葬儀所で。萬田は喪主として“妻”の務めを果たす。

萬田久子、気丈にドラマ収録「がんばります」 内縁の夫急死から一夜
2011.8.11 産経ニュース

 女優の萬田久子(53)が内縁の夫の急死から一夜明けた10日、レギュラー出演しているTBS系連続ドラマ「美男ですね」(金曜後10・0)の収録に参加した。

 同局によると、萬田側の希望で、予定通り、首都圏のスタジオで午前中から約6時間の撮影に参加した。

 様子を気遣うスタッフに、9日にスキルス性胃がんで亡くなったファッション関連会社、リンク・セオリー・ジャパン社長、佐々木力さん(享年60)の死について報告。「お騒がせしていますが、がんばります」などと気丈に話し、演技に集中していたという。

 佐々木さんは7月から入院し余命も宣告されている状態だったが、萬田はこれまで撮影を休むことなくこなしていた。

 また金曜レギュラーのフジテレビ系「笑っていいとも!」(月〜金曜正午)について、同局は「12日に出演するかどうかはまだ決まっていない」としている。

 佐々木さんの通夜は14日午後6時、葬儀・告別式は15日午前11時から、東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は事実婚の妻で女優、萬田久子(まんだ・ひさこ)。(サンケイスポーツ)