占星コラム


2011/3/20 東京電力について


東北地方を襲った地震と津波に続く、原発の事故対応に関して、東京電力の後手に回った対応や隠蔽体質が問題となっている。東京電力の設立日を用いて、チャートを作成すると、上記のようなチャートとなる。

時間は分からないが、通常は設立のセレモニーを行なうのであれば、午前中の10:00や11:00、あるいは、もし設立が書類上のものだけであれば5月1日の0時を回った頃を設立日とすることができそうである。

そうした考え方でチャートを作成すると逆行の土星が乙女座に在住していることが分かる。

原子力工学というのは、主に化学と工学からなる物質(material)の扱い関する学問であり、原子力関連の技術者というのは土の星座である乙女座で表されると思われ、このチャートにおける逆行する乙女座の土星は、東京電力が、原子炉を発注するメーカーやそれを管理運営する協力会社を表していると思われる。

一方、太陽が牡羊座で高揚し、定座にある火星と接合する配置は権力を表しており、国家のエネルギー政策を担う政治力を表していると思われるが、wikipediaによれば、東京電力は、GHQのポツダム政令を元に発足している。

1951年5月1日 - 松永安左エ門(電気事業再編成審議会委員長)のGHQへの説得による、国会決議より効力が強いGHQポツダム政令を元に、戦時統合によって発足した関東配電と日本発送電を再編して、東京電力創立

この設立の仕方からして、米国の占領政策と密接に関わりを示しており、牡羊座のバラニーに太陽と火星が在住していることがそれを物語っている。

月をラグナとすると、土星はラグナロードで8室に在住し、太陽をラグナとすると、土星は10室支配で6室に在住している。

月や太陽からみて8室や6室に在住している逆行の土星に対して、トランジットの土星がリターンして、しかも逆行している時に地震災害が起こり、今回の深刻な原発の事故につながっている。

土星のリターンというのは、要注意であることが分かる。

特に福島第一原子力発電所が営業運転を始めた時期は大体、1971年〜1979年であり、今回の災害はちょうど30年程度が経過した時期であったことが分かる。


【営業運転を開始した日】

1号機 1971年3月26日
2号機 1974年7月18日
4号機 1978年10月12日
5号機 1978年4月18日
6号機 1979年10月24日

従って、原発の営業運転が始まってから、今回が初めての土星のリターンである。(※土星は30年で12星座を一周する)

この土星が東京電力のチャートの逆行する土星を再現した時に事故が起こり、しかも、それは日本の建国図のチャートの10室に在住する逆行の土星と全く同じ配置である。

日本の電力供給を支えるこの巨大企業の運命(カルマ)が、日本の建国図で示された運命(カルマ)と関連していることが分かる。

土星が減衰する星座である牡羊座に3つの惑星が集中し、しかもそのうちの2つは高揚と定座で強い配置を見ると、東電の幹部などは、利権政治家や協力グループの幹部などと一緒に、住民の反対運動などが起こったり、識者の反対があっても力で押し切ってしまうような企業体質だったのではないかと思われる。

実際、反対する活動家が逮捕されたりとか、官僚や検察などとも結びついた権力の闇が背後に見え隠れするのである。

また東電は、隠蔽体質が強く、これまで起こった事故なども情報開示しなかったり、データを改ざんしたり、また原子炉の使用期限を勝手に延長したりといった体質が強いのは、おそらく牡羊座が強い為、生真面目な安全性などの基準を無視したり、律儀に遵守する義務を怠るのではないかと思われる。

太陽から見て6室に在住する逆行する土星は、東電から無理難題を突きつけられるメーカーや現場の作業員、あるいは、安全基準などの遵守義務を力で押し切って、もみ消してしまうような企業経営を表している。

従って、内部告発などで、事故が明るみになったこともあったようである。

(資料)

主なトラブル

1976年4月2日
構内で火災が発生したが外部には公表されなかった。しかし田原総一朗に宛てた内部告発により事故の発生が明らかになり、告発の一ヶ月後東京電力は事故の発生を認めた。

1978年11月2日 3号機事故

日本初の臨界事故とされる。この事故が公表されたのは事故発生から29年後の2007年3月22日になってからであった。

1990年9月9日 3号機事故
主蒸気隔離弁を止めるピンが壊れた結果、原子炉圧力が上昇して「中性子束高」の信号により自動停止した。INESレベル2。

1998年2月22日 4号機
定期検査中、137本の制御棒のうちの34本が50分間、全体の25分の1(1ノッチ約15cm)抜けた。

(wikipediaより引用抜粋、一部編集)