2011/3/12 東北沖大地震について
3月11日、 14時46分頃、東北地方、宮城県沖でM8.8
の地震が発生した。
記録が残る中で国内最大規模ということで、東北地方沿岸部全域に甚大な被害が広がっている。
<地震>「阪神」の180倍規模…専門家「1千年に1度」
毎日新聞 3月12日(土)1時42分配信
東北沖大地震は、記録が残る中で国内最大の規模(マグニチュード=M)8.8を記録した。1995年に起きた阪神大震災(M7.3)の約180倍という、とてつもない巨大地震。気象庁によると、太平洋沖の岩手県から茨城県まで、複数の震源域が連動して動き、巨大地震になったとみられる。専門家は「死者1000人を出した貞観(じょうがん)地震(869年)に匹敵する」と指摘する。
M8.8という規模は、どれほどのインパクトを持っているのだろうか。
地球の表面を覆う岩板(プレート)の境界では「プレート境界型」と呼ばれる巨大地震が起きやすい。大きな被害をもたらした過去の東海地震、東南海地震、南海地震などはいずれもプレート境界型。気象庁は、今回の東北沖大地震も海側の太平洋プレートが陸側の北米プレートの下にもぐり込むプレート境界で起きた地震と分析する。
これだけの規模になったのは、プレートのずれが大きかったからだ。気象庁によると、今回、岩手県から茨城県までの南北約400キロ、東西約200キロがずれたとみられる。地震は、ほぼ南と北方向から圧力がかかる逆断層型で、ずれる面(断層面)に水平に押し合う力が働き、上側の部分が断層面に沿ってずり上がった。太平洋で起きるプレート境界型地震の典型的なパターンだ。最初の地震後に、茨城県沖や福島県沖などで起きている地震は余震と考えられる。
筑波大の八木勇治准教授(地震学)は「少なくとも長さ500キロ、幅100キロ以上の断層が動いた。ずれ幅は最大で8メートル前後。福島県沖に大きなひずみがたまっているところもあり、複数の領域が一度に動いたと考えられる」と話す。
古村孝志・東京大地震研究所教授(地震学)は「日本で起きる最大級の地震が起きた。2005年8月に発生した宮城沖の地震(M7.2)のあと、震源域にずれ残った部分があり、そこが地震のきっかけになった可能性がある」と指摘する。
今回の震源の近くに、過去に繰り返し起きてきた「宮城県沖地震」の想定震源域がある。「今後30年の発生確率が99%」と予想されていた同地震の規模は「M7.5〜8程度」で、今回のM8.8はその約90倍にもなった。気象庁は、「宮城県沖地震の想定震源域も破壊された可能性はあるが、想定を大幅に上回る範囲で破壊が起きた」と分析する。このように、広域で連動して起きた巨大地震は、チリ地震(1960年)、スマトラ沖地震(2004年)がある。
東北地方の地震に詳しい大竹政和・東北大名誉教授(地震学)は「これに匹敵する地震としては、大津波を引き起こし2万人を超える死者・行方不明者を出した1896年の明治三陸沖地震。余震は長く続くが、だんだん間遠になり、規模も小さくなっていく。震源域が広範囲なため、各地に影響が残るだろう」と話す。
今回の地震との類似性が指摘される貞観地震は、869(貞観11)年7月に発生した。産業技術総合研究所の最近の解析によると、貞観地震の震源域は宮城県沖〜福島県南部沖の長さ200キロ、幅100キロ、地震の規模はM8.4と推定される。政府の地震調査委員会の阿部勝征委員長は「今回の地震はすごい地震で言葉も出ない。貞観地震の再来かもしれない。過去1000年に1回起きるかという巨大地震だ。最近は、東海地震や東南海地震、南海地震に注目が集まっていたが、東北地方の地震の見直しをしているところだった」と話す。
さらに古村教授は、「この地震をきっかけに大きな内陸地震が起きる可能性がある」と指摘する。過去には、1944年に東南海地震(M7.9)、46年に南海地震(M8.0)が続けて起きたが、その間にあたる45年に内陸で三河地震(M6.8)が起きている。
日本の建国図はどの日付にすればよいかという議論は賛否両論あるが、第二次世界大戦後の1951年9月8日に調印されたサンフランシスコ講和条約が発布された翌1952年4月28日が日本の建国図として機能しているという意見がある。
4月28日が発布日だとすると、28日の0時を回った所が発布の時間となるため、28日の0:00:01でチャートを作成している。
このチャートによれば、日本が戦後の高度経済成長期を経て、その後、1986年12月から1991年2月までのバブル経済でその絶頂を迎えた日本の経済的躍進がちょうどマハダシャー木星期と一致しており、バブル経済が崩壊したタイミングで、マハダシャー土星期へ移行し、その後、失われた10年と呼ばれる平成不況に突入したことから、ダシャーバランス的に説得力があるのである。
この日本の建国図を見て、まず、分かることは国土を表す4室はラーフと太陽に挟まれて、パーパカルタリヨーガを形成し、逆行の土星や火星からアスペクトされていることである。
また4室(国土)支配の木星が逆行の火星からアスペクトされている。(※出生図でも逆行の惑星が1つ前のハウスからアスペクトするという説を採用)
また4室で水星が減衰し、6室を支配する金星が4室に在住している。
4室の水の星座で金星が高揚していることは日本の国土が森林や山や河川に恵まれ、山林で蓄えられ、微生物を養った水分が河川を通じて海に流れ込み、それが貝や魚といった海産物、海の幸を育成し、河川の河口付近に出来る肥沃なデルタ地帯に造られた田畑が豊かな農産物を育んみ、また四季折々の自然を楽しめるという、この日本の肥沃で美しい国土を表しているという解釈が可能である。
然し、その国土の4室や4室の支配星が逆行の土星や火星、そして、パーパカルタリヨーガの影響下にあり、トリシャダハウスと絡んでいるという事実が、日本が地震が多い国であるという事実を表していると考えられる。
特に地震とか、自然災害とか、原発事故とか、火山の爆発といったものは、大きなエネルギーを要する出来事であり、これは土星と火星が絡むと考えられる。
日本のチャートを見た時に4室と4室の支配星に逆行の土星と火星が絡んでいるため、地震が多いという解釈が可能である。また日本の国土は美しいが、在日米軍が駐屯しているということも、国土にもたらされた問題であると考えられる。
現在、土星/木星期で、MDLの土星は4室にアスペクトし、ADLの木星は火星からアスペクトされている。
従って、現在のダシャーはいずれも4室との絡みが確認され、しかもそれが傷ついている為に何か国土に問題が生じるという解釈が可能であったようである。
ナヴァムシャを見ると、4室に火星が在住し、6室支配の金星と接合しており、4室支配の木星は6室で土星と接合して、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでいる。従って、ナヴァムシャでも4室は激しく傷ついている。
更に4室を拡大する分割図であるチャトゥルシャームシャでは、4室に土星がアスペクトし、4室支配の木星が8室に在住して、8室支配の火星と接合している。従って、チャトゥルシャームシャ(4分割図)でも4室が傷ついている。
従って、日本の建国図の4室は激しく傷ついており、そのいずれでも土星や木星が4室と絡んでいるため、この土星/木星期は危険な時期であったと言えるのかもしれない。
因みにM.S.Mehta氏の『Mundane Astrology』P.61によれば、4室の象意として、以下のように書かれている。
Fourth House
Land and crops, agricultural industry, mines and minerals, landed
interests, real estates, slum areas, hotel industry, weather conditions,
landslides, forests, forest fires, volcanic eruptions, and mining
disasters, earthquakes and floods, schools, colleges and educational
institutions, home land, patriotism, opposition parties, throne
of the king, Democratic movements, municipal politics. General happiness,
trade and agriculture.
(訳) 4室
陸地と作物、農業、鉱山、鉱物、土地の興味、不動産、スラム街、ホテル産業、気象状況、地滑り、森林、森林火災(山火事)、火山噴火、採掘災害、地震、洪水、学校、大学及び、教育機関、国土、愛国心、野党、王座、民主化運動、
市政、一般的な幸福、貿易、及び、農業。
地震が生じている現在、東北地方沿岸地帯で起こっている出来事は、まさにマンデーン占星術的に言えば、4室の象意であることは明らかである。
地震の直後、津波が発生し、東北沿岸地帯に壊滅的な影響を及ぼし、自動車や家屋が津波によって流され、道路の陥没や液状化現象、そして、鉄道の脱線など、社会インフラが大きく被害を受けている。
また宮城県気仙沼一帯で大規模な火災が発生しており、又、石油化学コンビナートも大規模爆発及び、火災を起こしているようである。
更に福島第一原発1号機で、原子炉の冷却機能に異常が生じて、原子炉内の圧力が1.5倍に上昇しているという。
付近の3km圏内の住民が避難している。
福島第1、圧力弁開放へ 微量の放射性物質放出の恐れ
2011/3/12 3:30 日本経済新聞
海江田万里経産相と原子力安全・保安院の寺坂院長、東京電力小森常務は12日午前3時8分会見し、福島第一原発1号機の格納容器内の圧力が高まっているため「弁を開く」と発表した。2、3号機は状況を見て、判断するとしている。格納容器内の水蒸気に含まれる放射性物質が大気中に放出される可能性が高いが、「微量とみられる」という。
既に発電所から3キロメートル圏内の退避、10キロメートル圏内の人は屋内待機を指示しており、「住民の安全性は保たれている」としている。
原発では燃料棒などが入っている炉心の外側に圧力容器があり、さらに外側を格納容器と呼ぶ構造物で覆っている。福島第一原発1号機では12日午前0時49分に、格納容器内の圧力が、正常時の1.5倍となる600キロパスカルにまで上昇した。
地震:原子炉の冷却機能に異常 福島
毎日新聞 2011年3月11日 20時21分
経済産業省原子力安全・保安院によると、東北沖大地震によって原子炉を自動停止した東京電力福島第1原発1、2、3号機(福島県大熊町)は、非常用ディーゼル発電機が使用できなくなり、すべての電源が喪失して原子炉を冷却できない状態になっている。
東電は、同原発1、2号機について放射能が施設の外部へ漏れる危険性があるとして、同日午後5時、原子力災害対策特別措置法15条に基づく緊急事態(15条事象)を保安院に通報した。保安院は原子炉の状況を調べている。
15条事象は、原子力施設の周辺地域で放射能や放射線漏れを検出したり、原子炉の停止が不可能になったときなどに適用される。気象条件などを基に、どれほどの地域に放射能が広がる可能性があるかを予測し、住民に対し屋内退避や域外退避などを指示する。【酒造唯】
これは非常に緊急事態である。
かつて、ロシアの原子力潜水艦で、原子炉に冷却水を送るパイプが破損して、そのことで、原子核分裂反応を制御できなくなり、決死隊が原子炉の中に突入して、パイプの溶接作業をして、危機一髪で爆発をまぬがれるという実際に起こった惨事を題材とした「K-19」という映画があったが、原子炉が冷却できないというのは、核分裂反応が制御できないということであり、これは原子核爆発を起こす危険性がある大変、恐ろしい事故である。この時に防護服もない状態で原子炉内で復旧作業した決死隊の人々が被爆していく状況には壮絶なものがあった。(福島原発では地震で原子炉の稼動は自動停止され核分裂反応は停止したと報道されており、チェルノブイリの事故のような惨事はまぬがれたようである)
日本のような地震の多い国土に原子力発電所などを建設することの危険性を今回の地震で国民が認識し、この教訓から、クリーンなエネルギーの供給に切り替える世論を高めていくべきである。
地震が起こっている現在、トランジットの月がローヒニーに在住している。
日本の建国図では8室支配の月が6室に在住しており、その月がちょうどリターンしている時に地震が起こったことが確認できる。この月に対しては、トランジットの逆行土星がアスペクトし、トランジットの火星もアスペクトしている。
ローヒニーというのは、自然災害が起こるナクシャトラであるとされ、地震においても大きな役割を果たすようである。
再び、M.S.Mehta氏の『Mundane Astrology』P.110, P111から引用すると、以下のように記述されている。
Taurus and Scorpio signs are notorious for earthquakes
especially when Saturn, Rahu, Mars and Jupiter are in the signs,
Taurus especially has the Rohini nakshatra the implication of which
has been explained separately.
(訳)
牡牛座と蠍座は、特に土星、ラーフ、火星、木星が、それの含意が別々に説明されたRohini nakshatraを持っている牡牛座に在住している時、地震にとって悪名高い。
ラオ先生の研究によれば土星がローヒニーをトランジットして、火星のアスペクトを受ける時、戦争や戦争に似た状況が生じるのだという。
今回は特にローヒニーに土星や火星がトランジットしている訳ではないが、月がローヒニーをトランジットしており、土星と火星がその月にアスペクトしている。
4室は財産(property)を表し、東北沿岸部一帯の鉄道や道路、家屋や公共施設といった社会インフラがダメージを受けたということは、日本の固定資産が大きく損なわれたということであり、これが4室の傷つきであると言える。
木星は現在、日本の建国図の4室をトランジットしていることから、保護が働いており、被害を最小限に抑える働きをしてくれたと考えられるが、5月8日から木星が牡羊座5室に移動する為、土星が単独で4室にアスペクトすることになる。
従って、地震後の社会インフラの損傷によって、国民の住生活が暫くは損なわれるということを表しており、避難や移動などによって、住まいが安定しない状況を表している。
【2011/3/12追記】
原発の避難地域は、半径3kmから、半径10kmに変更されており、 また、6:50現在、福島第一原発1号機の正門で、通常の8倍の放射性物質が計測されたようである。
その後、福島原子力発電所の内部では通常の1000倍の放射性物質が計測されたようである。
菅直人首相はヘリコプターで福島の原子力発電所に飛んで現地視察をしたようである。
与野党は政治的に一時休戦にこの事態に対応するようである。
トランジットの木星が日本の建国図の4室に入室しているため、木星の保護によって、 この危機が何とか小難に治まることを期待するばかりである。
【2011/3/12 17:14 追記】
福島第一原発が、炉心溶融(メルトダウン)して予断を許さない状況のようである。
電力がストップして冷却水を送ることが出来ず、燃料棒がむき出しになって熱と圧力が上昇している情勢のようである。
水蒸気を外に逃がして圧力の低下を図ったが、依然として、水を注入して、炉心を冷やす作業が続けられている。
この原発での復旧作業は自動操縦できる状況にはなく、現在、作業員による手動での作業が行なわれている。
福島第1原発1号機で爆発、4人けが 東電発表
2011/3/12 17:17 日本経済新聞
東京電力は12日午後、15時36分ごろに福島第1原発の1号機付近で直下型の大きな揺れが発生し、その直後どーんと爆発音がして白煙が発生と発表した。作業員4人が負傷し、病院に搬送されたという。爆音や白煙の原因、被害の程度はわかっていない。
【2011/3/13 0:11追記】
その後のニュースによれば、8時20分、海水を原子炉に入れて冷却をする作業を開始し、中性子を吸収して、核分裂反応を抑えるホウ酸を注入したとのことである。
福島第一1号機で爆発…4人負傷、3人被曝
読売新聞 3月12日(土)16時50分配信
東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋で12日午後、水素爆発が発生し、作業員4人が負傷、放射性物質も飛散して敷地外にいた住民ら3人が被曝(ひばく)した。
1号機は原子炉内が過熱しており、経済産業省原子力安全・保安院は、炉心が溶融した可能性を指摘。東京電力は、運転再開が困難となる海水の注入に踏み切ることを決めた。その作業に備え、福島県は同日夜、避難指示の範囲を半径20キロ・メートル圏へ拡大した。
12日午後3時36分頃、東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)1号機建屋付近で、ドーンという大きな爆発音とともに白煙が上がり、原子炉建屋が骨組みを残して吹き飛んだ。
同日夜、記者会見した枝野官房長官は「格納容器と建屋の間にたまった水素による爆発で原子炉建屋の壁が崩壊した」と語った。
残存した格納容器には損傷はないが、原子炉内の燃料集合体の一部が高熱で溶ける炉心溶融が進み、過酷事故に発展する恐れがあるため、東電は、炉内に核分裂を抑えるホウ酸と海水を注入し、核分裂が連続して起こる再臨界に達しない措置をとることを政府に伝えた。専門家は「廃炉覚悟の最終手段」と分析する。
依然として、予断を許さない状況である。
この日本の建国図がよく機能しているという前提に立つと、現在のマハダシャー土星期の最後のアンタルダシャーである土星/木星期というのは、次の水星期の日本の状況を予測させるものとなるのである。
バブル経済崩壊はマハダシャー木星期の最後のアンタルダシャーである木星/ラーフ期に生じ、その後のマハダシャー土星期が象徴する平成不況への引き金となる出来事であった。
今回の土星期最後のアンタルダシャーである土星/木星期に生じた東北沖大地震は、次のマハダシャー水星期の日本のあり方を決定する出来事である。
水星は7、10室を支配する機能的凶星で4室で減衰している。
今回の地震により、道路、線路、鉄道、港、空港、電線、民家、公共施設、石油化学コンビナートといった日本の財産(Property)である社会インフラ(4室)に甚大な被害がもたらされ、日本政府はこの災害への対応で20兆円規模の補正予算を組むという話も出ているようである。
こうした社会インフラのダメージにより、国際社会における日本の経済的地位が転落していくという予測は、この減衰水星の配置を見て避けられない印象である。
10室の土星で、高い地位を表し、ウパチャヤの凶星でもあって、不況に苦しみながらも、それでも物づくり大国日本として、まだ世界の中で高い地位を保ちつつあった日本も、この災害を引き金として、4室で減衰する水星が象徴するように国際社会での経済的地位を失い、日本の国土の内側に関心が集中する内向きな国家に変わるのではないかと悲観的な予測をせざるを得ないのである。
現在のマハダシャー土星期が、2室、3室支配の機能的凶星化した土星が10室に在住しているということは、不況の中でも利益を出せるような経営体質の改善によって企業が何とかやってきたという状況を表しているかもしれない。
外交の7室と政府や国家の地位などを表す10室の支配星が4室で減衰していることの具体的解釈は難しいが、
水星は2つのケンドラを支配して機能的凶星化し、10室と比較して弱い4室で減衰していることは何を意味しているのか。
それは少なくとも、現在、日本の企業が外国企業に海外シェアを奪われて1位の地位を失いつつあるという状況から類推されるものではあると思われる。
【2011/3/17追記】
福島原発が原子炉を冷却する方法がなく厳しい状況に突入している。
2011年3月11日 14:46 に地震が発生し、その後の津波で予備電源が破壊され、従って、原子炉を冷却する手段がない。
自衛隊が、ヘリコプターで上空から冷却しようとしたが、放射能が高いため、断念したようである。
今、警視庁機動隊の特殊放水車で、地上から水をかけて冷却しようとしているが、うまく行くかは分からない。
新たな電線を敷設して、緊急冷却装置を稼動させようとしているが、例え電源が回復しても緊急冷却装置が稼動するかは保障がない。
非常に厳しい状況に突入している。
菅直人は最悪の場合、東日本を放棄しなければならない可能性について発言したようである。
木星が次の星座に入室する前の1ヶ月半ぐらいに事象が起こり始めるが、つまりは、木星は1年365日のうちの45日前から
次のハウスに在住する効果が始まる。同じ割合を太陽に適用すると、太陽は1つの星座を30日で運行する為、
30 × 45/365 ≒ 3.7(日)となる。つまり、太陽は3.7日前ぐらいから次のハウスに入室した効果を発揮し始める。
3月14日から太陽が日本の建国図の4室に入室したが、その3日前の3月11日に地震が起こって、原発の事故が発生している。
従って、この国土の危機的状況は、太陽の4室への入室したタイミングで開始されている。
太陽が4室にする前後から、原発の危機が立て続けに起こっているのである。
原子力緊急事態・時系列(3月11日〜13日)
2011年3月11日、福島第1原発は、地震の揺れを検知してすべて停止。1〜3号機の緊急炉心冷却装置(ECCS)稼働用の非常電源が故障。政府は原子力災害対策特措法に基づき、原子力緊急事態を宣言。
12日、第1原発1号機で水素爆発。
13日、3号機の燃料棒が露出。
3月14日、福島第1原発3号機で水素爆発。
15日、2号機で爆発音。4号機で爆発、火災発生(自然鎮火)。福島第2原発1〜4号機の全ての原子炉が「冷温停止」で安全停止。福島第1原発1号機〜3号機について、原子炉を冷却するため、港から直接海水を取水し、ポンプで原子炉内へ注水を継続。
Yahooニュースより
現状、原子炉及び、プール内の燃料棒を冷却する策がないため、事態は長期化する可能性を帯びており、もし長期化する場合には、3月25日からトランジットの火星が4室に入室するのである。
この火星が4室に入室する効果がどのように働くかは分からないが、通常は、出生図で形成されているカルマが、惑星のトランジットによって発火すると考えるのである。
また火星は火や爆発を表し、日本の建国図では4室と4室の支配星に火星がアスペクトしているため、その建国図に示された4室の傷つきが、トランジットの火星によって発火する可能性があり、このまま冷却できない場合には、燃料棒の損壊が進んで更なる放射能の拡散が考えられる。
4号機のプールに納められた使用済み核燃料が、プールの水を沸騰させ、水が失われて核燃料が剥き出しの状態になっている。この使用済み核燃料は原子炉にも、格納容器に収まっていない。究めて厳しい状況である。
25日まで冷却できないというのはかなり時間がながく、原子炉の許容できる時間を超過しているため、火星の象意を考えると、非常に危険である。但し、火星が火や爆発とは限らず、技術だったり、何らかの技術的な処置により、原発の問題が処理されるということかもしれず、その辺りはよく分からない。
いまだ核燃料を冷却する決定的な方法がないようで事態は非常に緊迫している。
【2011/3/17 20:35追記】
19時35分から自衛隊の特殊放水車が福島原発3号機に放水を開始したとのニュースが報じられている。
午前中に行なわれた自衛隊ヘリコプターによる放水に関しては効果が疑問視されている。
日本の今後はどうなるのか?
この記事を読んだ読者のTさんから、「日本の水星期はそれほどわるくはないのではないか」との連絡を頂いた。
それは水星は機能的凶星であると言っても、ケンドラの支配星であり、更に幸せの4室に在住している吉星だからという理由である。
確かに水星期は土星期と比較した時にそんなに悪いと言えないところもある。
それは土星期はラシとナヴァムシャで、土星が2、3室支配の機能的凶星で逆行しているからである。
火星が逆行しているので、火星とも絡んでいるとも考えられる。
更に土星はナヴァムシャでは6室に在住してラーフ/ケートゥ軸と接合して、火星からアスペクトされている。
3室はトリシャダハウスで欲望を表すので、土星は凶星化しており、6室支配の金星などと相互アスペクトすることによって凶の絡みをもたらしている。
その解釈としては何とか経済大国の地位を保とうとして欲望で行動して、苦心して苦しんできたというこの平成不況の日本の歩みを示しているかのような配置である。
次の水星期は水星は7、10室支配で、機能的凶星化しているが、ケンドラの4室で減衰して、パッとしない配置である。
然し、この絡みの中には全くトリシャダハウスが絡んでいない。
水星は7、10室支配で機能的凶星化しているが、ケンドラの4室に在住して減衰している。
一見、パッとしない配置であるが、水星は高揚する金星と絡んでニーチャバンガを形成し、更にナヴァムシャでも7、10室支配で7室の自室にアスペクトバックしている。
従って、水星はナヴァムシャで強さを回復している。またナヴァムシャでは火星、土星と絡んでいない。
惑星の本当の強さはナヴァムシャで表される為、日本の建国図における水星の強さは、ラシでは火星、土星や6室の支配星などと絡んで弱いが、ナヴァムシャではそれが修正されている。
土星期においては日本はデフレ不況が続いて非常に苦しいのであり、製造業などはコスト削減とか経営体質改善とか、いろいろ努力を伴ったと言えるかもしれない。然し、3室の支配星のため、経済的な野心もあり、またウパチャヤ凶星としての強さもある。ナヴァムシャにおいても土星は6室ウパチャヤに在住する凶星でとにかく努力をし、競争に打ち勝つだけの強さもまた発揮してきたとも言える。
然し、10室の土星は幸せを損なう(4室から12室目)3室を支配して、10室からのアスペクトにより、4室を傷つけて、国民の幸せは損なわれてきたと言ってもいいのである。
またトリシャダの3室がドゥシュタナの6室と絡むことで、欲望が更なる苦しみをもたらす配置が存在している。
従って、そういう観点からすると、水星期は土星期と比べるといいのかもしれない。
水星は建国図で4室で減衰しているが、ニーチャバンガも形成しているし、ナヴァムシャでの強さは修正されている。
そして、4、7室支配で2つのケンドラを支配して凶星化しているが、トリシャダハウスは支配していない。
この水星期の解釈としては、もはや日本は経済大国を目指さないということである。
私のイメージでは、経済大国としての地位を捨て、輸出とか海外進出に興味を持たず、フィリピンとか、シンガポールのような観光業とか、国内政策に懸命になる国家である。
国民はそれ程、一生懸命働かないが、それなりに幸せを享受する。
世界の中で一番でなくなるし、経済大国としての野心もないが、然し、国内で国民はのんびりと幸せになる。
読者Tさんと議論して、私もこの結論に達したので、日本がマハダシャー水星期に悲惨な国になるという私の上記解釈については若干、修正したいと思います。
決定的となるのは、ナヴァムシャでの水星の強さが修正される箇所である。
建国図では水星は減衰して依然として土星、火星から傷つけられており、更に2つのケンドラを支配して機能的凶星化していることからあまりパッとしないのであるが、ナヴァムシャで水星は強さを取り戻しているので、それは好材料である。
従って、日本の将来は暗くはないようである。
日本の水星期については、多くの人が悲観的な見方を示しているが、厳密に検討して、水星期はそれ程、悪くはないというのは確かにそうである。
読者のTさんに感謝します。
【2011/3/17 21:51追記】
原発の冷却作業が非常に困難を極めている。
米メディアが原発作業員を絶賛「最後の防御」
2011/03/16 19:18 産経新聞
【東日本大震災】
【ニューヨーク=松尾理也】米メディアのあいだで、相次ぐ爆発と深刻な放射性物質(放射能)漏れに苦しむ福島第1原発に残って作業を続けている50人の作業員への注目が急激に高まっている。16日付米紙ニューヨーク・タイムズは「最後の防御」と題して50人を特集したが、驚くべき自己犠牲の精神に対する称賛の裏側には、この国家的危機に際しても他の電力会社や国際社会の総力を結集できずに手厚い作業体制を敷くことができない日本の対応への疑問やいらだちも透けてみえる。
「日本を核の大惨事から救う最後の頼みの綱」。ニューヨーク・タイムズは50人をこう表現した上で、「彼らは迷宮のように機器が入り組み、停電で真っ暗になった施設内を、懐中電灯だけを頼りに、防護服とマスクに身を包んではいずり回り、海水注入などの作業にあたっている」と、その献身ぶりを伝えた。
「だが、被曝(ひばく)限度を超えれば作業員は現場を離れなければならない。さて、どうするのか?」。同じニューヨーク・タイムズの14日付記事は恒常的な人員不足の実態をこう指摘する。
東電は現場に残った作業員の身元の詳細を明らかにしておらず、同紙は「フェースレス50(顔のない50人)」と表現。厚生労働省が15日、同原発での緊急作業時に限り、放射線の被曝限度を現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げたことを挙げて、「暗黙のうちに自分を犠牲にすることを求められた人々だ」とした。
日本時間の16日に枝野幸男官房長官が会見で作業員の一時待避を発表した際には、米CNNのコメンテーターが「通訳ミスであってほしい。現場から立ち去るなどあってはならない」と取り乱した様子をみせるなど、すでに世界が息をのんで見守る対象になっている。
だが、「50人」の自己犠牲に限界があるのは明らかだ。同紙は、東電は「新たな志願を要請しているかもしれない」との推測を述べることで、退職した技術者や、ほかの国内電力会社からの人員招集による“決死隊”の結成を暗に促した。米CBSテレビは「死をも恐れぬ50人」と勇気をたたえつつも、「作業が長引けば、現在の50人に代わってリスクに向き合う覚悟を持った次のチームを見つけるのはきわめて難しくなる」と指摘している。
<福島原発>綱渡りの放水作戦 被ばく基準、急きょ変更
毎日新聞 3月17日(木)20時55分配信
東京電力福島第1原発の冷却機能回復を目指し、枯渇の危機に直面している使用済み核燃料プールの官民挙げた冷却作戦が17日、繰り広げられた。周囲の放射線量が依然高い数値を示す中、午前には陸上自衛隊がヘリで上空から3号機に海水を投下、夕方から夜にかけては警視庁や自衛隊が地上から水を放った。しかし、警視庁の放水は功を奏さなかったほか、自衛隊のオペレーションも放射線量を十分抑制するまでの効果は疑問視されている。東電による外部電源回復作業も本格化したが、未知の冷却作業はノウハウも乏しく、綱渡りの作戦が続く。【犬飼直幸、坂口裕彦、八田浩輔】
◇首相、防衛相で政治決断
「陸上からの放水によって、何とか危険な状態を緩和していきたい。昼に官邸に報告に行き、首相との緊密な連携について話をした」。北沢俊美防衛相は福島第1原発3号機に海水を投下する作戦を実施した後の17日午後、防衛省内の災害対策本部で、首相との連携を強調した。
東日本大震災の発生後、同原発の状況が急速に悪化する中で自衛隊への期待が高まる一方、東電側から十分に情報が入ってこないことへの不信感が防衛省内に募っていた。14日に3号機で起きた爆発で給水作業中の隊員4人が負傷し、自衛隊はいったん同原発から退避。15日未明に政府と東電の統合連絡本部が東電本店に設置され、仕切り直す形で「命がけの作戦」が進む。
連絡本部には細野豪志首相補佐官が事務局長として常駐し、防衛省内局と統合幕僚監部からも幹部が派遣された。首相官邸と防衛省が連携して情報を共有し、菅直人首相−北沢防衛相ラインのトップダウンで原発対応を指揮する態勢となった。被ばくの危険が伴う作戦に自衛隊側の不満もくすぶるが、北沢防衛相は17日午前の記者会見で「今日は限度と判断した。私と菅首相がたびたび話し合う中でそういう結論に達した」と説明した。
17日のヘリからの海水投下は、任務に当たる自衛隊員個人の累積被ばく総量限度を通常時の50ミリシーベルトから100ミリシーベルトに倍増して実行された。16日もヘリがいったん現地に向かったが、放射線量が高いため見送っていた。17日も高い状況に変わりはなかったが、北沢防衛相は「首相と私の決断を統幕長が判断していただいた」と述べ、放射線量にかかわらず「実施ありき」の政治決断だったことを認めた。
これには防衛省・自衛隊内から「これまで周知されたことがない数値だ」との戸惑いも聞こえた。被ばく総量限度は統合幕僚長指令に基づき、通常時は50ミリ、非常時は60ミリと定められている。この指令は今回のような原発対応を想定していないため、人事院規則にならって100ミリに急きょ引き上げたという。
海水投下を実行した陸上自衛隊のトップ、火箱芳文幕僚長は17日の会見で「(当初は)60ミリということだった」と発言後、「失礼しました。(作戦は)100ミリシーベルトで設定して行った」と訂正。「設定基準を上げたと言っても、基本的にまだ明確に方針として示されたわけでもない」と自衛隊内の混乱も露呈した。
防衛省はさらに自衛隊の高圧消防車5台を同原発に投入。17日午前の4回の海水投下は、3号機だけでなく、周辺にも散水され、警視庁機動隊の放水車や自衛隊の消防車が現場に近づくための「除染」の役割も担った。しかし、これによって原子炉の冷却がうまくいかなければ、さらなる危機的状況に発展しかねない。首相が「最後のとりで」と期待する自衛隊の幹部は「やれと言われればやるのが我々の仕事だ」と語った。
一方、2号機の電源復旧作業は17日午前から、東電職員ら30人の手で始まった。被ばく人数を抑えるため、平時より少ない態勢だ。
非常用電源が失われた1〜4号機のうち、唯一配電盤が水没しなかった2号機の電気系統回復が頼みの綱。作業では放射線量の比較的低い海側に変電盤を仮設し、建屋の各機器などと接続していった。担当者は「少ない工事量で復帰するよう計画している。(電源復旧の)実現性はかなり高い」と強調する。
ただし、電源復旧は原子炉冷却のための入り口に過ぎない。まずは海水を送り込むポンプの作動試験をする必要があるが、16日夕には東京・内幸町の本店との連絡回線を切断するミスも起きた。7時間後の復旧までの間、水位計などのデータのやり取りは衛星携帯での通話でしのいだ。
東電は2号機との間の回線が生きている1号機も、近く電源復旧が可能とみる。しかし、3、4号機は新たな外部電源をひく必要があり、復旧には時間がかかる見通し。また、使用済み核燃料プールの水温が上昇している5、6号機では、5号機の非常用電源が機能していない。6号機の電源を5号機につないでいるものの、東電は「この状態が長く続けば1〜4号機のように温度が上昇する」と焦燥感を募らせる。
◇本格注水へのつなぎ
東京電力福島第1原発3号機に向けた17日の放水は、低下しているとみられる使用済み核燃料プールの水位を回復するほどの量は期待できず、むしろ外部電源復旧後の本格的な注水をにらんだ「つなぎ」の要素が濃い。
この日、陸上自衛隊のヘリから4回にわたって投下された海水は、最大でも約30トン。だが、上空からの散水は拡散し、どの程度がプールに入ったのかは不明だ。地上から高圧消防車も活用されているが、放水で約1200立方メートル(1200トン)のプールを満たすことは相当難しいとみられる。
3号機のプールでは16日以降、大量の水蒸気が立ち上るのが観察され、プールの水が沸騰しているとみられている。このままの状態が続くと、燃料棒のジルコニウム製の被覆管が劣化し、中の放射性物質が出やすくなるので、対策が急務になった。空と海からの放水は、政府と東電のひねり出した「窮余の策」だ。
放水した水でプールの水位が回復できなくても、霧状の水滴が燃料棒にかかるだけで熱を奪って蒸発し、燃料棒を冷やす効果が期待できる。この仕組みは、真夏に市民が水をまいて涼を取る「打ち水」と基本的に同じだ。また、プールから立ちのぼった水蒸気に含まれた水滴も同様に燃料棒を冷やしていく。
吉川栄和・京都大名誉教授(原子炉安全工学)は「被覆管が壊れないよう、とにかく水をかけ続けること以外、今はやるべきことはない」と話す。【須田桃子】
自衛隊や警視庁の機動部隊、東電の社員等、誰も高い放射線を放出している原子炉には近づきたくない。
しかし、やらなければならないし、逃げることは出来ない。
これは明らかに乙女座10室で逆行する土星の象意である。
現在、トランジットの土星が乙女座で逆行しているが、この土星は原子力発電所という、現代の物質化学を駆使したこの施設において不眠不休で冷却作業に当たる現場の人々を表している。
この任務を終えるまで眠ることも逃げることも許されない。 ”責任の重圧”という言葉の究極的な表現である。
まさに命懸けで作業している。しかし、このことは土星が乙女座で逆行して、建国図上の土星の配置が再現された時に起こったと考えると、これも日本に定められたカルマだったのではないかとも思うのである。
原発事故は世界のどこで起こってもおかしくはないのであり、この危険なエネルギー源を世界各国が採用していることの後始末を日本が代表して行なっていると言える。
【2011/3/20 追記】
原子力工学に詳しい大前研一氏が、「ビジネス・ブレークスルー757ch」(スカイパーフェクTV!)で、今回の事故の分析と今後の予測について語っており、こちらはマハダシャー水星期の日本について考える上で、参考となる。
http://www.youtube.com/user/BBT757program#p/a/u/0/8GqwgVy9iN0