2010/12/12　市川海老蔵暴行事件について

2010年11月25日の早朝に西麻布の飲食店で、市川海老蔵が暴行を受け、頭部、顔面を負傷した事件が連日ワイドショーで報道されているが、何故、この事件が起こったのか、占星学的な理由は関心のある所である。

その理由を知るために、まず、市川海老蔵のラグナを確定しなければならないが、過去の出来事とダシャーバランスから種々検討した結果、おそらく獅子座ラグナではないかと思われる。ナクシャトラはおそらく獅子座のプールヴァパールグニーである。



理由としては、 以下にウィキペディアのデータを利用して編集した過去の経歴から、起こった事象のいくつかが、獅子座ラグナにした場合のダシャーの推移から説明可能である。

例えば、２００３年２月に歌手で、CMモデルの日置明子との間に女児（当時１歳）の隠し子がいることが判明し、子供を認知して養育費を支払っていることを記者会見で説明している。当時、子供が１歳であったため、１年前の２００２年２月前後には、木星と土星のダブルトランジットが５室、５室の支配星、あるいは９室、９室の支配星に形成されていなければならない。

この２００２年２月のトランジットを調べると、木星が双子座で逆行し、出生の木星にリターンしており、土星は牡牛座で逆行して、双子座の木星にアスペクトしている。従って、５室支配で１１室に在住する木星に対して、土星と木星がダブルトランジットしており、子供の誕生の条件を満たしている。この時、木星は８室の支配星でもあり、その木星が１１室に在住しているため、未婚の隠し子（５室、８室）によって、社会的評価、評判（１１室）に少し中断、変化（８室）が生じたと考えられる。

この時、会見がメディアで報道されたのは、木星と土星が３、１０室支配で４室に在住する金星にもダブルトランジットしていたからである。１０室に絡む時には、人は隠れたりすることが出来ずに、誰からも見られ、知られ、注目を浴びるのである。

年表を見て分かることは、マハダシャー木星期から市川海老蔵という称号を襲名して、 社会的評価、地位が飛びぬけて、向上したということである。

この頃が、５室と１１室で星座交換する木星期の変わり目であり、その後、京阪本線天満橋駅〜香里園駅間で列車「海老蔵号」が運行されたり、パリのシャイヨー宮劇場にて、十一代目市川海老蔵襲名披露フランス公演を行い、同国政財界のトップも観劇して、ルモンド紙が一面全面を使って「17世紀末以来の日本の伝統的演劇の中で名をとどろかせてきた一族の出身」「26歳のスター」「若くて美男で特に“必殺の視線”を持っている」と報じたり、その３年後には、パリ・オペラ座での初の歌舞伎公演を父・團十郎とともに実現し、『勧進帳』の「紅葉狩」などを披露して、パリ中の絶賛を浴びたといったエピソードは明らかに５室と１１室で星座交換して１１室に在住する木星期の高い評価であると理解できるのである。

またフリーキャスターの小林麻央と結婚した時のダシャーは木星/金星期で、マハダシャーロードの木星は月からみて７室の支配星であり、アンタルダシャーロードの金星は結婚を演出する惑星である。

交際がスタートし、婚約を発表して、婚姻届を提出した際のトランジットは、 木星が７室をトランジットし、土星が１室に逆行して、１−７室の軸で木星と土星がダブルトランジットをしており、結婚のタイミングである。７室と７室の支配星に対して木星と土星がダブルトランジットを形成していることが分かる。

以上のようにいくつかの過去の出来事を検証してみて、市川海老蔵は、獅子座ラグナで間違いないと思われる。

彼が主演しか演じられない典型的な獅子座のパーソナリティーであることは、彼の日頃の立ち居振る舞いと存在感を観察して明らかに思われる。

また役どころが、宮本武蔵とか織田信長とか、源義経とか、火の星座に相応しいキャラクターばかりである。

彼は、織田裕二や、松平健と同じく、主役しか演じられない典型的な獅子座のキャラクターである。

彼が今回、何故、2010年11月25日の早朝に西麻布の飲食店で、暴行を受けたかと言うと、まず、11月1日からトランジットの木星が水瓶座に逆行して、土星に対する保護のアスペクトが失われたのである。そのことで、現在、２室を運行中して、サディサティの最も厳しい時期を通過中の土星が凶意を発揮したと思われる。

土星は２室でラーフと、１２室支配の月にトランジットし、２室は顔を表している。

彼がこの日、酒をあびるように飲んで泥酔してしまい、彼の友人たちが先に帰ってしまい、彼だけが飲食店内に残されたことは、連日の報道や週刊誌の説明から明らかである。

これは２室に在住するラーフに土星がトランジットしているため、飽くなき欲望のラーフを土星が刺激したと考えられる。
１２室支配の月は、この事件による治療費や、通院などの出費や損失を表している。

また彼は11月25日午後に予定されていた「初春花形歌舞伎」（2011年1月公演、東京・ル テアトル銀座）の記者会見を体調不良を理由にキャンセルしたにもかかわらず、11月24日夜から飲みに出ていたことが発覚している。

木星が水瓶座に逆行して、双子座１１室に土星と木星がダブルトランジットしているが、木星は８室支配で１１室に在住しているため、社会的評価の失墜（８室、１１室）を経験しているのである。

彼の２室にラーフが在住していることを示すエピソードとして、以前、彼が寿司を月５０回食べに行ったり、タバコを１日４箱分吸ったり、酒をあびるように飲んだりといった生活をしていたことが、wikipediaに示されている。

これは、おそらく、彼がマハダシャーラーフ期に送っていた生活スタイルである。

おそらく、木星期に入ってから、こうした生活スタイルを改めたと思われるが、２室のラーフに土星がトランジットしている今現在、この以前の生活スタイルが復活しているのではないかと思われる。

この事件があった時のダシャーは木星/金星期であり、トランジットの土星が、月にトランジットし、またラグナロードの太陽と、ＡＤＬの金星にアスペクトしている。

ＭＤＬの木星からみると、金星は５、１２室支配で６室（暴力、怪我）に在住しており、その金星に対して、土星がアスペクトしていたことが原因ではないかと思われる。このタイミングでは木星の保護のないサディサティの厳しい影響を受けていたということも原因である。

２室は顔を表すため、歯が折れて、顔に怪我をしたということができる。



２０１０年１２月７日に海老蔵本人が、都内のホテルで記者会見を行い「日ごろの自分のおごりが招いたことだと思います」と謝罪したとあるが、１２月６日から再び、木星が魚座に入室したため、この会見の時には、彼の２室、８室、４室にダブルトランジットが形成されている。

特に中断の８室に木星が入室し、木星と土星のダブルトランジットが形成されたことに注目である。

会見に同席した松竹の社長が、海老蔵の歌舞伎出演を無期限で自粛することを発表し、無期限謹慎に伴い、「初春花形歌舞伎」は中止となり、名古屋・御園座「二月大歌舞伎」（2011年2月公演）が降板となったというが、来年の５月までは、木星が魚座を運行して、８室にダブルトランジットが形成されるため、今は、海老蔵にとっては、中断、停滞（８室）の時期である。

突然の事件によって、歌舞伎公演が中断されたため、８室の象意そのものが今現在、起こっていると言える。

（参考文献）

wikipedia 市川海老蔵