2010/10/14 小沢一郎のラグナを再考する
2010年10月4日、小沢一郎が強制起訴されたが、今後、再び浮上できるのか、政治生命がこれで絶たれていくのか、非常に注目されるところである。
以前から、当コラムの検証にて、小沢一郎は乙女座ラグナではないかという予想を立ててきたが、経歴データから、再検討した所、乙女座ラグナではなく、獅子座ラグナではないかと思われる節が出てきたのである。
今回、和子夫人との結婚時期が分かったため、そのデータを用いて、結婚時期を検証してみた所、獅子座ラグナでも説明できることが分かり、獅子座ラグナで別の事実関係について確認した所、獅子座ラグナで説明できることが多いようである。
例えば、小沢一郎が、新潟県の建設会社「福田組」会長・福田正の長女・福田和子氏と結婚したのは、1973年10月である。
過去の経歴の検証により、マハダシャーラーフ期からマハダシャー木星期に移行した時期が、自民党から下野して、新党を立ち上げた頃であるとの観点から、ラグナは乙女座か、天秤座か、獅子座の辺りである所までは、ヴィムショッタリダシャーを用いて推測できるのである。
天秤座ラグナだと9室に惑星集中するため、政治家としてのキャリア中心の人生と一致しないため、天秤座ラグナの可能性は却下されるのである。
そして、乙女座か獅子座ラグナかのどちらかということになるが、もし乙女座だとすると、結婚した1973年10月にダシャーがとり得る範囲は、火星/土星〜火星/金星期となるようである。
火星/土星
火星/水星
火星/ケートゥ
火星/金星
これらの4つのアンタルダシャーのどれかである。
乙女座の最後の度数でナクシャトラをチトラーに設定すると、火星/金星期である。
乙女座ラグナだと仮定して、このうち、アンタルダシャーが7室や1室(7室から7室)に絡むのが、火星/水星、火星/金星である。
乙女座ラグナだと、1973年10月は、トランジットの木星が山羊座で、土星が双子座であり、木星が1室にアスペクトし、土星が1室の支配星と接合することによって、1室(7室から7室)にダブルトランジットが生じている。
従って、結婚のタイミングと解釈可能であるが、例えば、ダシャーの可能性としては、火星/水星期、あるいは火星/金星期のどちらかと考えられるのである。
然し、次に獅子座ラグナで検討すると、例えば、ラグナを獅子座の最後の度数、ウッタラパールグニーの第1パーダに設定して考えると、結婚した1973年10月は、火星/土星期で、土星は7室の支配星である。
トランジットの木星は山羊座から7室支配の土星と1室支配の太陽にアスペクトし、トランジットの土星は双子座を運行しているが、10月17日から土星が逆行を始めるため、トランジットの土星も7室支配の土星と1室支配の太陽にトランジットして、1室と7室にダブルトランジットが形成されるのである。
これはアンタルダシャーロードの7室支配の土星に対して、木星と土星がダブルトランジットしていることから、ダシャーロードに対するトランジット、そして、ダシャーロードのトランジットという観点がよく作用している。
乙女座ラグナよりもむしろ、結婚のタイミングをよく説明出来ていたのである。
小沢一郎公式サイトを見ると、彼の経歴が載っており、そこには、[小沢一郎 wikipedia ]には載っていない、姉が2人いて、息子が3人いるという重要な情報が掲載されている。
乙女座ラグナだと、5室(子供)支配の土星が9室で12室支配の太陽と接合しており、11室(兄姉)支配の月が12室でラーフと接合しており、あまり、ピンと来ないのであるが、獅子座ラグナだと、11室には5室支配の木星、2、11室支配の水星が自室に在住しており、4、9室支配の火星も在住している。11室が強く、ラージャヨーガも形成され、特に木星の在住は、数が多いことを表している。姉が2人いるということは数としては多いと思われる。
3室に火星と3室の支配星がアスペクトすると、兄弟姉妹がいる、あるいは、3室に木星と火星がアスペクトすると、兄弟姉妹がいるという研究があるようである(Group
Research: Brothers and Sisters :Guided by K.N. Rao/Edited by S.R. Sharma
JOA 2000 II (Apr-Jun) インド占星塾より引用抜粋)が、それの応用として、11室に火星と11室の支配星が在住していたり、11室に木星と火星が在住している配置は、兄姉が沢山いることを示していると考えられるのである。
また、息子が3人いるということだが、これも5室に5室支配の木星がアスペクトバックし、火星もアスペクトしていることは子だくさんであることを示している。
あるいは7室を配偶者のラグナとすると、5室に木星と火星、そして、5室支配の水星が在住していることが、配偶者の観点からも、子だくさんであることを示していると考えられる。
また小沢一郎は東京大学を目指して2浪したが受からず、慶応大学経済学部に入学している。
2浪しているため、実際の入学は、1963年4月からになるはずであるが、ラグナを獅子座のウッタラパールグニー第1パーダに設定すると、 1963年9月終わりぐらいから、月/木星期に入るのである。
木星は5室の支配星で、5室の支配星と絡むダシャーの時期は教育に携わる時期を表している。
木星は強い水星(会計、経理)と火星(ロジック)と絡んで、経済学を表しており、木星自身は、法律を表わす惑星である。
従って、この時期に慶応義塾経済学部に入学し、入学してから、法律関係の授業を熱心に聴講していた(wikipediaより)というのは、よく理解できる。
因みに乙女座ラグナだとすると、5室支配の土星は太陽に絡んでおり、法律に関する表示体が見られない。
そして、1967年春に大学を卒業し、本格的に弁護士を目指すために日本大学大学院で法律を学ぶ(wikipedia)と書いてあるが、1967年春は、獅子座ラグナに設定すると、月/水星期であり、水星は5室支配の木星(法律)と接合して、5室にアスペクトしているので、法律を学んだ時期であると納得できるが、乙女座ラグナだと、例えばラグナが乙女座最初の度数では、月/水星、月/ケートゥ、最後の方の度数だと、月/金星期辺りになるが、乙女座ラグナからみた5室の支配星と絡まないので、教育を受けた時期と考えにくいのである。
小沢一郎の場合は、月が獅子座に在住している為、乙女座ラグナと、獅子座ラグナで、出来事とダシャーの一致を調べても、
はっきりと違いが出たのか識別しにくい所があり、その点が難点である。
獅子座ラグナに設定すると、現在、3、10室支配で8室で高揚している金星に木星がトランジットし、ダブルトラジットが形成されているため、菅直人との民主党代表選で敗北して、民主党離党をマスコミから促されている状況が理解できる。
仕事、社会的地位(10室)が突然変化(8室)したり、中断(8室)するという象意が出ているからである。
小沢一郎が元々、マスコミから叩かれやすく、また民主党代表になった途端に責任問題で辞任したり、地位(10室)を安定させることが出来ないのは、やはり、10室が8室と絡んでおり、10室に土星が在住しているからではないかと思われる。
2010年5月に木星が魚座に入室して、魚座8室にダブルトランジットが形成された直後の2010年6月2日に鳩山由紀夫の総理大臣辞任に引責して、民主党幹事長を辞任したのは、やはり、10室支配の金星が8室に在住し、その金星にダブルトランジットが形成されたタイミングであったからだと考えられる。
また2010年9月16日号の週刊文春が、小沢一郎と青木愛「京都の密会映像」と題する記事を掲載しているが、一方で、週刊新潮は、小沢一郎と青木愛と政策秘書の三角関係というテーマで記事を扱っている。
こうした週刊誌の記事による攻撃を受けて、苦しめられるのが3室(マスコミ)支配の金星が8室(苦悩)に在住する絡みである。
8室に在住する金星のため、不倫などを扱った不道徳な記事として表れていると同時に、そうした記事によって攻撃され、苦しめられることを表わしている。そして、8室とは三角関係のハウスであるため、そうした3室支配の金星が絡むことによってそうした記事が週刊誌によって出版されたのだと理解できる。
こうした記事によって、地位やキャリア(10室)が中断、変化(8室)するという絡みであり、通常、10室の支配星が8室と絡んでいる配置は、スキャンダルや失脚を表わす絡みである。
そうした絡みが8室へのダブルトランジットによって活性化したと考えられる。
姉2人の存在、3人の息子の存在、そして、結婚したタイミングのダシャーとトランジットなどから、小沢一郎が獅子座ラグナである可能性がかなり高くなって来ている。
長男、次男、三男の誕生日が、ダシャーとトランジットで説明できるかを出来れば検証してみたい所である。 現状、 長男、次男、三男の誕生日は全く資料として、どこにも開示されていないようである。
小沢一郎は結局、最高権力者であるにも関わらず、ラグナロードの太陽が10室に在住して、6、7室支配の土星によって傷つけられていることが象徴するように、権力、地位を渇望しながらも、結局それらを批判を受けて得られない、あるいはスキャンダルなどを受けて、失脚するというのが、チャートに描かれている運命のように見える。
もし獅子座ラグナであるとすれば、チャラダシャーは2013年5月23日より、双子座から蟹座へ移行する。
乙女座ラグナの場合よりも少し後ろにずれ込むが、蟹座から見るとAmk(アマティアカラカ)の火星が12室に在住しているのであり、この時期に政界から去っていく時期(政界引退)となるのではないかと思われる。
この時、ダシャーは土星/土星期であり、土星は6、7室支配で10室に在住して、太陽と接合している。
獅子座ラグナだとすれば、現在はまだ木星/ラーフ期で、木星期最後のアンタルダシャーを経過していると考えられる。
囲碁
囲碁の腕前はアマ六段で、政界最強とも評されている。依田紀基の指導を受けているとされる。
政界には、小沢より高段のアマ七段をもつ与謝野馨(たちあがれ日本)がいる。与謝野もまた、数年前まで小沢に碁の指導をしていた(つまり形を変えた師弟関係)。
小沢は、囲碁普及を目的として日本棋院週刊碁特別企画のイベントでたびたび公開対局をしている。そのイベントで2007年10月28日、ANAインターコンチネンタルホテル東京・囲碁サロン「Ranca」にて、与謝野馨と対決した。互先コミ6目半、師与謝野が黒を握り、2時間半の激戦の末、小沢が勝負を制した。また、12月29日、同所で開催された同イベントで作家の渡辺淳一と対決し、小差ながらも勝利した。
プロとも何度も対局している。民主党政権奪取前は小川誠子、依田紀基ら多数。
2009年11月24日、フジテレビのイベント「お台場オトナPARK2009 - お台場碁番街」 - 台湾出身の女流本因坊、謝依旻(当時20歳)-
3子置き - 小沢敗北
2009年12月12日、韓国 - 韓国囲碁界のタイトル王・チョ薫鉉九段 - 4子置き - 小沢勝利
2010年1月10日 民主党青年局主催「成人の日イベント」 - 名人井山裕太(奇しくも20歳の成人) - 3子置き - ジゴ(ドロー) |
wikpedia 小沢一郎より引用抜粋 |
因みに小沢一郎は囲碁の腕前がいいようであり、与謝野馨や渡辺淳一と囲碁サロンで対戦などしている所を考えると、やはり、5室支配(娯楽)の木星が11室(社交)で11室自室にある強い水星と絡んでいるからではないかと思われる。
囲碁で使う能力とは、頭の中に浮かべた碁盤の上で、駒を素早く繰り返し、何パターンもの動きをシュミレーションできる能力である。これは5室(判断能力)の木星が、風の星座で双子座定座の強い水星と絡んでいるからであると考えられる。
この囲碁で使うシュミレーション能力とは、実はジョーティッシュで、チャートを検討する時に使う能力と同じであり、ラオ先生が若い頃、チェスのチャンピオンに選ばれたというのは、それを物語るエピソードである。
乙女座ラグナに設定すると、小沢一郎の5室支配の土星は12室支配の太陽と9室で絡むことになるため、この象意は説明できないのである。
従って、小沢一郎のラグナは乙女座ラグナであるとすることに無理があるということが、2人の姉の存在、3人の息子の存在、そして、結婚時のダシャーとトランジット、そして、慶応大学経済学部や、日本大学大学院に入学した時のダシャーの推移などから、分かってきたのである。
もし乙女座ラグナであるとすると、現在、5室支配で9室に在住する土星/土星期であるが、これは通常、学問などに打ち込んだり、留学などをしそうな時期であるため、現在、民主党内での権力闘争、そして、検察との戦いをして、いまだに政界の中心に近い所で活動していることが説明出来ないのである。
従って、現在は、まだ木星/ラーフ期であり、最後のアンタルダシャーであると考えると納得が行くのである。
小沢一郎のナヴァムシャのラグナであるが、獅子座ウッタラパールグニー第1パーダに設定すると、射手座となり、獅子座のプールヴァパールグニーの第1〜第4に設定すると、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座のどれかになる。
蠍座だと、木星が5室支配で12室に在住することから、木星期に入ってから、彼が新進党の代表になったり、民主党と合併して、民主党代表になり、政治家として高い評価を得ていることが説明出来ない。
天秤座ラグナや乙女座ラグナだとしても、木星が3、6室支配となったり、あるいは、木星が4、7室支配で2室に在住するなど、木星期に入ってからの彼の政治活動を説明できないように思われる。獅子座だと離れすぎており、また5、8室支配で3室に在住することで、彼の木星期の政治活動を説明出来ない。
ナヴァムシャのラグナが、射手座ラグナで、1、4室支配の木星が11室に在住して、5室にアスペクトバックしているという配置が、彼の木星期からの政治活動をよく示していると思われる。
木星期に政治家としての高い評価(11室)を受け、民主党代表や民主党幹事長という高い役職(11室)を得て、また若い政治家達を育成する教育活動(5室)をしているのはこのような配置から説明可能である。
また4室に惑星集中し、4室(不動産)と11室(収入)で木星と金星が星座交換し、4室で金星が高揚している配置などは不動産王としての小沢一郎をよく説明していると思われる。
これらのことから、ナヴァムシャのラグナは射手座であると思われ、出生図上のラグナの配置は獅子座ウッタラパールグニー第1パーダではないかと思われる。
もしラグナがこれで確定すれば、小沢一郎は2011年8月頃から、土星/土星期に移行するのである。
そして、2013年5月23日からチャラダシャーが蟹座に移行するが、Amk(アマティアカラカ=10室の支配星に相当)の火星が蟹座からみて12室に位置するのである。この時、依然として土星/土星期であるが、この土星/土星期への移行と、チャラダシャー蟹座への移行期が、小沢一郎が政界から去るか、あるいは政治的力を失っていくタイミングではないかと思われる。
土星は7室の支配星で10室に在住しているので、小沢一郎は自分から進んで辞任するようなことはないと思われ、また
土星は6、7室支配でラグナロードで、肉体の表示体である太陽と接合している為、健康問題が心配される時期である。
新たに収集された事実関係から、小沢一郎のラグナが獅子座である可能性が高くなっている。
然し、更に長男、次男、三男の誕生日と、ダシャーとトランジットの推移を検証すれば、小沢一郎のラグナに関して、確信を持って、獅子座だと言えるのだが、今の所、3人の息子の出生時間については、メディアに開示されていないようである。
現在、小沢一郎は東京第5検察審査会の議決によって、強制起訴に踏み切られ、検察の激しい攻撃を受けている。
これは乙女座ラグナだとして、9室支配で、7室で高揚する金星に木星と土星がダブルトランジットしている今、そのようなことが起こっていると考えるのはやはり無理があると思われ、やはり、基本的にラグナから見た支配と在住を重視しなければならないことから、獅子座ラグナで、現在、ラグナから見ても月から見ても3、10室支配で8室で高揚する金星に対して、木星と土星がダブルトランジットしていると考えた方が妥当のようである。
小沢氏を強制起訴へ 検審「起訴すべき」
産経新聞 10月4日(月)15時46分配信
民主党の小沢一郎元幹事長(68)の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、東京第5検察審査会は4日、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で告発され、嫌疑不十分で不起訴処分となった平成16、17年分の虚偽記載容疑について、「起訴すべき」(起訴議決)と判断した。
第5検審は4月に「起訴相当」と議決しており、昨年5月に施行された改正検察審査会法に基づき、小沢氏は、東京地裁が指定する弁護士によって強制起訴される。
小沢氏をめぐる同事件は検察の2回の不起訴処分が、国民の判断によって覆されるという異例の事態となった。民主党は今後、小沢氏について、離党勧告も検討。「政治とカネ」の問題が再燃しそうだ。
第5検審は4月27日、衆院議員の石川知裕(ともひろ)被告(37)=同法違反罪で起訴=ら元秘書3人と共謀が成立すると認定し、「起訴相当」と議決。だが、再捜査した東京地検が5月に再び不起訴処分としたため、第5検審で再審査が行われていた。
再審査は1回目の審査員と違うメンバーで行われ、検察官から意見聴取をするなどしてきた。議決では、11人のうち8人以上が起訴すべきと判断した。
昨年5月の改正法施行後、これまでに、兵庫県尼崎市の脱線事故でJR西日本の歴代3社長、明石市の花火大会事故で県警明石署の元副署長、沖縄県の未公開株詐欺事件で投資会社社長−の3件5人が強制起訴された。政治家が強制起訴されれば、初のケースとなる。 |
社説:論調観測 小沢氏「強制起訴」へ
毎日新聞 2010年10月10日 2時30分
検察にとって、過去に例のない逆風が吹いている。
尖閣諸島沖の漁船衝突事件で中国人船長釈放の「政治判断」が批判を浴びた。一方で、大阪地検特捜部主任検事の証拠改ざん事件は、今も激震が続く。「『特捜』の解体的見直しを」(毎日)など、組織改編を見据えた厳しい論調は当然だろう。
さらに、民主党の小沢一郎元代表の資金管理団体をめぐる事件で、検察審査会が「起訴議決」をした。政治家が絡む事件で、検察の判断を市民が覆したのである。検察の存立基盤にかかわる意味で、やはり検察の逆風と位置づけられよう。
事件の大きな節目であり、5日付各紙が社説を展開した。
小沢氏に対して何を言うのか、また議決をどう評価するのかが主な論点だった。
毎日は、「小沢氏は自ら身を引け」と説き、「国会での究明と同時に、出処進退について、自らけじめをつけるべきである」と書いた。
議員辞職を具体的に求めたのは、朝日と産経だ。いずれも見出しで「自ら議員辞職の決断を」「潔く議員辞職すべきだ」と求めた。
日経は、「最低でも離党するのが筋。小沢氏は静かに身を引いた方がいい」と促した。
一方で、読売と東京は進退にかかわる論評はしなかった。読売は「様々な形で政治的けじめを促されるだろう」、東京は「小沢氏は裁判所と国会で分かりやすく自らの主張を述べよ」と、指摘するにとどめた。
小沢氏は7日、離党も議員辞職もしないと表明した。
さて、検審の議決への評価はどうだろうか。おおむね各紙とも、市民の判断に理解を示し、重く受け止めるべきだとした。
もちろん、注文や疑問もある。毎日は「審査について、一切、説明がないのは疑問だ」として、一定の情報公開を求めた。
朝日は、不起訴事件について、国民が裁判所の判断を仰ぐ「権利」があるとした議決書の記述に疑問を呈した。
この点については、小沢氏の地元の岩手日報も「純然たる法律論とは別次元の、こうした考え方は『市民感覚』としてまっとうであり、一方では怖さでもある」と指摘した。同紙はさらに「審査過程が不透明なまま権限を強化した検審に対する不信も故なしとはしない……」と、トーンを強めた。
ブロック紙を含めた地方紙の独自の論評が目についた。西日本新聞は、議決を「起訴基準」を考える契機にしたいと説いた。 【論説委員・伊藤正志】 |
「小沢氏辞職を」54% 共同通信世論調査
2010/10/06 【共同通信】
共同通信社が民主党の小沢一郎元代表への強制起訴議決を受け5、6両日に実施した全国緊急電話世論調査で、小沢氏に議員辞職を求める人は54・3%、離党論は63・8%に上った。菅内閣の支持率は47・6%と改造直後の前回9月調査64・4%から16・8ポイント急落。中国漁船衝突事件での船長釈放を72・3%が不適切とし、検察の釈放判断への政治介入を否定する政府説明に「納得できない」も82・0%を占めた。
政権与党の「政治とカネ」問題とともに、衝突事件対応をめぐる世論の厳しい視線が、改造でV字回復した内閣支持率を再び引き下げた形だ。内閣不支持は36・6%。
小沢氏が政治資金問題で「何もやましいことはない」と主張していることに関しては86・4%が「納得できない」とした。小沢氏進退をめぐり「議員を辞めなくてもよい」は36・2%、「離党しなくてもよい」は26・4%だった。 |
(参考文献)
wikipedia 小沢一郎
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