占星コラム


2010/8/19 国際映画俳優・渡辺謙について

レオナルドディカプリオと渡辺謙が共演した米ハリウッド映画『インセプション』が7月23日に公開されて、2週連続で1位になるなど素晴らしい興行成績を収めているようである。そうした状況の中で、渡辺謙がインタビューなどでマスコミに露出する機会が増えて注目を浴びている。

渡辺謙は最近では、すっかりハリウッドの映画俳優としての地位を確立した感じである。

私は以前から渡辺謙のラグナについて検討していたものの、彼のラグナが分からないでいたが、最近、注目を浴びているタイミングを考えて、彼のラグナが双子座ラグナであるということを確認しつつあるのである。

今年の5月から木星が魚座に入室し、渡辺謙が双子座ラグナであるとすれば10室に木星が入室している状況である。
そして土星は4室にトランジットして、4室、6室、10室にダブルトランジットしている。

特に10室に木星がトランジットしているので、彼が最もキャリア上で躍進し、注目を浴び、昇進する時期である。

渡辺謙は1987年のNHKの大河ドラマ『独眼流正宗』で主役の伊達政宗を演じ、平均視聴率39.7%を叩き出し、全国的な人気を得て、スターダムにのし上がった。大河ドラマが始まる8時になると、皆、あわてて帰宅したり、テレビ番組のチャンネルをNHKにあわせた記憶があるのではないかと思われる。

その時、トランジットの木星は双子座をラグナとすると10室魚座を運行中で、土星は7室自室の土星にリターンして、4室にダブルトランジットを生じていた。

彼が演じた『独眼流正宗』の主役・伊達政宗の存在感は相当なもので、やはり、主役しか演じられない獅子座の象意を感じるのである。これは『ラストサムライ』で演じた武士道の最後の生き残り勝元盛次にも通じるところがあり、欧米の映画評論家はユルブリンナー(スキンヘッドの映画スター)の再来としてもてはやしたようである。

渡辺謙はそうした主役を演じるカリスマがあるのであって、これは獅子座に共通する特徴である。

(※因みにwikipediaによれば、ラストサムライを共同で脚本した監督のエドワード・ズウィックは、アイヴァン・モリスの『高貴なる敗北 日本史の悲劇の英雄たち』の<第9章.西郷隆盛伝>に影響を受けており、渡辺謙が演じた最後の武士・勝本盛次とは、西南の役で、反政府軍のリーダーとして敗北した西郷隆盛がモデルである。西郷隆盛とは、欧米による野蛮な近代化が必ずしも全て正しいわけではないと考えていた、今でも多くの人から尊敬されている日本の魂、カリスマ的英雄である)

然し、もし渡辺謙が獅子座ラグナだと考えると、現在、『インセプション』で注目を浴び、『独眼流正宗』や『ラストサムライ』の時に匹敵するような現在の注目度が説明できないのである。『独眼流正宗』でスターダムにのし上がった時も魚座に木星がトランジットしており、獅子座ラグナでは説明がつかないのである。

獅子座ラグナであれば木星が8室に入室し、8室にダブルトランジットする今は、仕事が中断し、停滞する時期で、幸運を損失(9室から12室目)する時期だからである。

一方、双子座ラグナであると考えると、5室支配の金星が3室に在住して、3室支配の太陽が5室に在住し、3室と5室で星座交換しているのが確認できる。


これは渡辺謙の才能が演技、演劇などの身体芸術、パフォーマンスに向かったということを表わしている。

そして、舞台に立ったり、テレビドラマや映画に出演して、演技による創作活動をしていくことが彼の主な関心事であることを表わしている。5室の支配星が表わすものは、人生の目的となる活動である。

そもそも、渡辺謙ほどの映画俳優ならば、演技による自己表現ということが、明らかに強くチャートに表現されていなければならないという所から考えて、当初、双子座ラグナと、獅子座ラグナ辺りに見当をつけていたのである。

それ以外のラグナだと、俳優としての優れた才能などが説明できないのである。

従って、獅子座と双子座に絞り込んでいたが、現在の10室への木星と土星のダブルトランジットと、『インセプション』での高い評価から、彼がまさに双子座ラグナであることが明らかになったと思われる。

そして、渡辺謙のラグナを双子座プナルヴァスの第2パーダに設定すると、ナヴァムシャのラグナが牡牛座ラグナとなり、
牡牛座からみて5室に月、金星、木星が在住し、5室支配の水星がラグナに在住して、1−5の星座交換が生じ、土星はラグナからみても月からみても機能的吉星となるため、ラグナはプナルヴァス第2パーダではないかと思われる。

渡辺謙のように日本のテレビドラマなどの日常の仕事から、ハリウッド大作のような大きな仕事に至るまで、どのような仕事であっても、日々仕事を楽しむことができ、ハリウッドの共演俳優達から優しい性格で人格者であると高い評価を得ている彼の穏やかな性格からして、ラグナのナクシャトラはプナルヴァスではないかと思われる。

プナルヴァスは穏やかな性格であるが、時として非常に知的なプライドが噴出して高度に理論的になるナクシャトラである。従って、渡辺謙が日頃、穏やかな性格であるにも関わらず、主演映画などのインタビューに回答する時などは、その時だけ、非常に険しい顔つきになり、非常に知的で論理的な受け答えをしていることが確認できる。

またこれはwikipediaの以下のエピソードからもその知的プライドが確認されるのである。

(略)2009年5月29日付東京新聞の一般投書欄へ渡辺自身が投稿していたことが話題となった。具体的には、日本の方向性を示しきれない政治家へ苦言を呈すると共に、麻生内閣が決定した補正予算の中の「アニメの殿堂(国立メディア芸術総合センター)」について「文化発信に繋がるという妄想は止めて、即座に予算から削除するべき」というものであった。 (wikipediaより)

このように日頃、穏やかで野心のない性格をしながら、時にして知的なプライドを強く打ち出してくるのがプナルヴァスである。

そこで、ラグナをプナルヴァスであるとすると、ナヴァムシャのラグナのとり得る範囲である牡羊座〜双子座までの間で、最も映画俳優として、クリエーターとして相応しいのが、牡牛座ラグナなのである。

この双子座のプナルヴァス第2パーダにラグナを設定すると、ダシャーの推移と、過去の事象が全て説明できることが分かる。

例えば、彼が最初に演技の道を志したのは、武蔵野音楽大の進学を断念した1978年頃であるが、音楽を志したというのは、 金星が5室(音楽)の支配星で3室(音楽)に在住していることからよく理解出来る。金星は音楽の表示体である。
5室(才能)と絡むことで、音楽の専門教育を志したのである。

然し、それを断念して、同じ金星の表示体となる演技の道に進んだ時のダシャーはラーフ/金星、ラーフ/太陽期である。

金星は5室の支配星で3室支配の太陽と星座交換している。

この時の渡辺謙の活動について、wikipediaには以下のように記されている。

(略)アルバイト先で知り合った猪俣公章の紹介で唐十郎作、蜷川幸雄演出『下谷万年町物語』のオーディションを受け、研究生ながら主演の青年役を勝ち取った。この時期の渡辺に多くの演劇・テレビ・映画関係者達が、かなり早い段階から目を付けていたと語っている。 (wikipediaより)

この時がアンタル金星期なのか、アンタル太陽期なのか、微妙な所だが、太陽は3室の支配星で減衰しているため、3、6室の支配星が減衰したり、3、6室で減衰する場合の特別な法則が働いていると思われる。

従って、この太陽はラージャヨーガ的な効果をもたらしたと考えられる。

渡辺謙の減衰してヴァルゴッタマの太陽は通常、弱いと考えられるが、渡辺謙ほどの成功を収めている場合、太陽における特別な法則が働いていたと考えることが必要である。

次に注目すべきなのが、由美子前夫人と結婚したのが、マハダシャー木星期に入ったタイミングであることである。

木星はラグナからみて7、10室支配であり、月から見ても、8、11室支配で7室に在住している。

従って、木星はラグナからみても月から見ても7室に絡んでおり、明らかに配偶者の表示体である。


そして、注目すべきは、ラグナからみても月からみても木星は機能的凶星であることである。

このマハダシャー木星期は渡辺謙の人生の中で最も辛い経験をした時期ではないかと思われるが、

その主なものは病気や離婚、借金などの6室の象意である。

木星は6室に在住しているため、機能的凶星としての木星の凶意は、主に6室の象意として現れたと考えられる。


この木星期の始まりと同時に結婚した由美子前夫人は元女優だったらしく、渡辺謙の仕事関係者であったと思われる。

双子座ラグナにとっての7、10室支配の木星とは配偶者を表わすが、10室も同時に支配しているため、仕事関係者であったり、職場で出会ったり、仕事を一緒にしている相手であったりするのである。

この前夫人が、渡辺謙が知らない使途不明の借金(4億5千万円)を抱えたことで、泥沼の離婚劇に発展し、その借金は由美子前夫人が宗教団体・釈尊会の小野兼弘からの借り入れであったことが裁判で明らかになっている。

何故、小野兼弘から借り入れをしたのかなど不明なことが多く、背後に宗教団体の教祖が絡む、非常に不可解な離婚訴訟となったのである。

この妻との離婚訴訟は、2005年4月に渡辺謙の完全勝訴で成立しており、以下の記事がそれを伝えている。

渡辺謙“完勝”離婚成立、3年ドロ沼訴訟にケリ
事務所側「これで本人も仕事に集中できる」

ZAKZAK 2005/04/21

 俳優、渡辺謙(45、写真)と夫人の由美子さん(45)の離婚が、今月8日に成立していたことを所属事務所「ケイダッシュ」が21日明らかにした。由美子さんが求めていた慰謝料や財産分与は認められず、約3年間続いた泥沼劇は渡辺の“完勝”に終わった。

 それによると、東京高裁は3月16日の控訴審判決で離婚を認める一審判決を支持し控訴を棄却。由美子さんは上告期限の30日までに申し立てせず、同日付で離婚が確定。渡辺が送付した離婚届を由美子さんの代理人が4月8日、都内の区役所に提出した。

 同訴訟では、由美子さんが知人から借りた約2億円をめぐり夫婦間の主張がかみあわず、渡辺が夫人の借金の不透明性を強調する一方、由美子さんは渡辺の女性問題を非難するなどした。控訴審判決は、由美子さん側が請求していた慰謝料や財産分与は必要ないとした。

 2人は昭和58年に結婚、1男1女がある。

 現在、米ロサンゼルスに滞在中の渡辺はコメントしていないが、所属事務所は「これで、本人も仕事にも集中できると思う」としている。

木星は宗教や精神性を表わし、教師を表わす表示体であるが、木星が機能的凶星化している場合、怪しげな新興宗教の教祖に騙されたり、悩まされたりするといった宗教、精神性における不幸な象意として現れるようである。

この渡辺謙の場合も木星期に配偶者に関係する借金や離婚訴訟を経験し、その背後にあった小野兼弘という、実の弟に3億円の債務を抱え、新橋の料亭に6千8百万円ものツケを未払いにして訴訟沙汰になっているような俗的な宗教人に間接的に悩まされているのである。 これは明らかに凶星化した木星の象意である。

然し、この木星期でもアンタルダシャーがよい惑星の時期には彼は一定の躍進をしており、例えば、1987年にNHK大河ドラマ『独眼流正宗』の主人公・伊達政宗役で、一躍、国民的スターとしての知名度を得ている。

この時期のダシャーが木星/土星、木星/水星期辺りではないかと思われ、土星はラグナから見て、ヨーガカラカ、月から見て、ラージャヨーガカラカで、機能的吉星である。水星も同様にラグナからみて1、4室支配の機能的吉星で5室に在住して、1−5、4−5のラージャヨーガを形成し、ナヴァムシャでも1室と5室で星座交換して、木星からのアスペクトを受けている強い配置である。

この土星期や水星期は後のアンタルダシャーにおいても力を発揮している強い機能的吉星である。

そして、この時、木星は10室にトランジットしており、土星は9室支配で7室に在住して、ラージャヨーガを形成する出生の土星にリターンしていたのである。10室にダブルトランジットは生じていないが、十分に成功できる条件が整っていたと思われる。

そうして彼が『独眼流正宗』の成功で乗りに乗っており、次に角川春樹に抜擢された『天と地と』の撮影中に、急性骨髄性白血病を発病し、闘病生活が始まるのである。

この時期が1989年〜1993年までの4年間であり、木星/水星⇒木星/ケートゥ⇒木星/金星期に該当している。

この闘病生活が始まった1989年に木星は12室(入院生活)に入室し、通常、このタイミングはキャリアを失う(12室)時期であることを示している。

この12室には2室支配の月が在住しており、2室(財産)−12室(出費)の絡みを生じている。

従って、木星のトランジットによって医療費による出費という象意が激しく噴出した時期であったことを物語っている。

この間のダシャーがおそらく木星/ケートゥ期である。ケートゥは10室に在住しており、仕事の損失(ケートゥ)や仕事が出来ないことによる失望や期待外れ(ケートゥ)を経験したと思われる。

そして、翌年は1室に木星が入室し、土星が7室に入室して、1−7室の軸にダブルトランジットが成立すると共に、9室にもダブルトランジットが生じているため、配偶者や、よい先生の治療の元で 一命を取りとめたと理解できる。

それで病状が回復したので、治療を続けながら俳優業に復帰し、単発テレビドラマ作品を中心に活動したのであるが、この時が、おそらく次の木星/金星期である。

そして、次の木星/太陽期になった1993年にNHK大河ドラマ『炎立つ』に再び主演し、完全復活をアピールしたのだが、太陽は目立ちたい惑星であり、主人公を表しているため、この時期に再び、NHK大河ドラマで主演を努めたというのは非常によく分かると共に、やはり、3室で減衰する太陽の特別な法則が確認できるのである。

そして、1994年になると、木星/月期となるが、この時に病気が再発して、再治療を行い、再び復帰するのであるが、月は2室(財産、お金)支配で12室(出費、入院)に在住しているため、 再び、この時に入院して治療費が掛かっている。

このようにダシャーの推移を確認していくと、アンタルダシャーのタイミングまで事象と完全に一致していることが確認できるのであり、やはり双子座ラグナで間違いないと思われる。


このような木星期の困難を経て、2000年頃にマハダシャー土星期に移行している。

そして、土星/土星期には吉凶がはっきりとは出ないが、 『池袋ウエストゲートパーク』に出演し、体当たりな演技で若年層からの支持を得たとwikipediaにある。私はこの作品を見ていないが、おそらく後のハリウッド進出につながるような俳優としての新基軸があったのだと思われる現代的な作品のようである。

次の土星/水星期になると、 演劇集団 円を退団し、所属をケイダッシュに移し、彼のハリウッド進出につながる足固めが着々と行なわれた印象を受けるのである。俳優にとっては事務所を変えることは大きな転機である。

そして、『ラストサムライ』への出演のチャンスを掴み、英語を猛勉強して、ハリウッドという世界基準の舞台で、高い評価を受け、国際的な俳優としての活躍を始めるのである。

海外映画初出演となった『ラストサムライ』(2003年公開)で、渡辺は同年度の第76回アカデミー賞助演男優賞ならびに第61回ゴールデングローブ賞 助演男優賞、第30回サターン賞 助演男優賞にノミネートされる等高い評価を得る。

これを機にロサンゼルスに居を構え、『バットマン ビギンズ』や『SAYURI』など海外映画に立て続けに出演。当初通訳を要していた英会話に関しても猛勉強の末、殆どの会話を自らこなしている(現地での生活ぶりや英語学習の様子は「AERA English」に掲載中)。 (wikipediaより)

これはマハダシャー土星期のセカンドアンタルダシャーで起こったことであり、土星はラグナから9室、月から9、10室支配のラージャヨーガカラカであり、ナヴァムシャでもラグナからみて9、10室支配のラージャヨーガカラカで、月からみても5室の支配星である。

アンタルダシャーの水星はラグナから1、4室支配で、月からみて2、5室支配のヨーガカラカであり、ナヴァムシャでも、ラグナからみて2、5室支配のヨーガカラカで、月から見ても1、10室支配のヨーガカラカであり、マハダシャー、アンタルダシャー共に9室や5室や1室を支配するヨーガカラカの時期である。

この強い土星/水星期に彼は俳優としてブレイクし、9室(海外)支配で7室(海外)に在住する土星が示す通り、海外で、高い評価を受けて、海外に活動場所を見出したのである。

土星から見ると、11室に惑星集中しており、そういった意味でもマハダシャー土星期は高い評価を受ける時期である。

アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされるというのは11室の象意であり、飛びぬけて高い評価や地位を表わしている。

渡辺謙は、この『ラストサムライ』への出演を受けるかどうか悩んでいた所、当時、交際が始まっていた南果歩にとにかく引き受けるようにと、背中を後押しされて決断できたようである。

これは明らかに土星期の恩寵であり、土星期に出会った新しいパートナーに成功への後押しをされたのである。

そして、南果歩と結婚後はロサンゼルスに活動の拠点を移して、一緒に生活していたようである。

渡辺謙&南果歩ツーショット帰国
ツーショットで新婚会見を行った渡辺謙と南果歩
Photo By スポニチ 2005年12月18日

 今月3日に結婚した俳優の渡辺謙(46)と女優の南果歩(41)が17日、成田着の航空機で渡辺の自宅のある米ロサンゼルスから帰国、ツーショット会見に臨んだ。南が話している際、その顔を渡辺がいとおしそうに見つめるなど新婚ホヤホヤのムード。ともに再婚だが、渡辺は「いろんなことがあってもきたんなく話し合う、互いの経験からそれだけは間違えないようにしたい」と決意を新たにした。

 空港サテライトに降り立った新婚夫婦は、渡辺が南の腰に手を回しエスコート。色は違うが、ペアルックのようなタートルネックのセーター姿で会見に臨んだ。出会いは、02年夏に撮影されたテレビ東京の2時間ドラマ「異端の夏」(放送は03年1月)での共演。当時は渡辺が、前夫人との離婚調停など「人生の中で最悪、どん底の時期」で「心身両面で支えてくれたのが彼女」だったという。

 さらにハリウッド進出作となった「ラスト・サムライ」への出演依頼に迷っていたころでもあり、「“四の五の言ってないでやるべき”と背中を押してくれた」と告白。「ゆっくり時間を積み重ねていると、自分がフラットでいられる。2人の中で、一緒にやっていこうという気持ちが高まっていった」と、今夏のプロポーズに至った経緯を説明した。

 南も「ハリウッドの大作に出演している俳優という表の顔の中に一番ひかれた。自然の流れでしたね」と笑顔。長男(10)にも交際が始まったころに紹介し、「家族の大事な秘密として共有しながら、3人の関係を築いていった。2人を身近で見守っていたのが息子」と振り返った。

 渡辺が出演した米映画「SAYURI」の撮影現場に南が訪れたこともあり、同作のニューヨークプレミアが行われた今月7日に新婦を“披露”、AP通信が世界に配信。その後、現地での“新婚旅行”で購入した結婚指輪が、南の左手薬指に光っていた。「ベースは日本だけど、仕事や(子供の)学校があるので、その時々でいい方法を考えていきたい」と渡辺。南は今後も仕事を続ける意向で「私生活はさておき、お互い仕事では、ますます別の顔を見せていけると思う」と話した。

これこそが、パートナーとの出会い、仕事での昇進、高い評価、海外への移住など、9室と7室の絡みによるラージャヨーガの発現である。

この土星は射手座に在住しており、射手座は高い目標を実現する力を備えた星座であり、 信じられないような幸運やミラクルを起こすのがこの星座である。

このようにして、渡辺謙のブレイクは始まったのであるが、それは今の彼の活躍ぶりを見れば確認できるのである。

次に土星/水星期の後で、土星/金星期になると、米国のTIME誌の表紙にグラビアが掲載されたり、ピープル誌が企画する「最もセクシーな外国人男性」に選出されたりするなど、ハリウッドの一流セレブの仲間入りを果たしたかのようである。

土星/金星期には、全面勝訴で離婚が成立し、この頃、交際していた南果歩と結婚するのであるが、アンタルダシャーの金星は5室の支配星で、土星からみて6、11室支配で、9室に在住しており、恋愛による結婚(5室金星)という幸福な象意がよく出ている。恋愛による結婚とは好きな相手と結婚することである。

9室と11室の絡みで米国の一流雑誌から高く評価されたのであるが、全面勝訴で離婚を成立させて、まさにこの射手座でラージャヨーガを形成する土星期は無敵であることが分かる。

因みにこの渡辺謙が『ラストサムライ』に出演するチャンスを掴んだのは、同映画でキャスティングディレクターも務めた奈良橋陽子氏の尽力があったからであると、日刊サイゾーの以下の芸能評論文(文:本多圭)の中で書かれている。

本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」Vol.71
ケイダッシュ川村会長は関係なかった!? 渡辺謙ハリウッド進出の裏事情

 大ヒット公開中の映画『インセプション』でレオナルド・ディカプリオと共演している渡辺謙。同作品のプロモーションでメディアに頻繁に露出している彼が、大手芸能プロ「ケイダッシュ」が育てた"ハリウッドスター"として、業界内外で認知されていることに、筆者はいつも違和感を覚える。渡辺がハリウッド進出へのきっかけとなった映画『ラストサムライ』に出演できたのは、ケイダッシュの川村龍夫会長の力ではなく、ハリウッド映画のキャスティングディレクターを務め、翻訳家としても知られている奈良橋陽子さんの尽力があったことを知っているからだ。

 渡辺はNHK大河ドラマ『独眼竜政宗 』で高い演技力が評価されたが、その後、白血病にかかって病魔と闘い続けた。その後、見事病魔に打ち勝った渡辺が、02年に所属していた演劇集団「円」から、ケイダッシュに移籍して演劇関係者をアッと言わせた。渡辺は「芸能界のFA宣言」と語ったが、そんな単純な話ではなかった。

 移籍直前、渡辺と、すでに高知東生と結婚していた女優の高島礼子とのW不倫が女性誌で報じられていた。さらに、渡辺のスキャンダルを掘り起こそうという動きが芸能マスコミ内で活発化した。当時、所属していた「円」では、このスキャンダル攻勢から渡辺を守れないという理由により、大手芸能プロのケイダッシュへ移籍したことを記憶している。

 ところが、移籍した途端に、当時の夫人(のちに離婚)の金銭トラブルが発生した。前夫人は、子どもの学校の父兄から、金を借りまくっていたことが取材で明らかになった。その金は渡辺が白血病にかかったときの高額医療費の借金返済に充てられたと言われてたが、実際は、女優の若村麻由美の結婚相手で宗教団体「釈尊会」の教祖だった故・小野兼弘さんからの借り入れの返済だったことが、その後、前夫人が起こした"離婚裁判"で明らかになっている。しかし、そもそも小野さんからの借り入れた金の使途は、いまだに不明である。

 この離婚裁判では、さらに驚くべき事実が出てきた。前夫人から、渡辺の愛人の名前が実名で暴露された。前述した若村をはじめ、斉藤由貴、池上季実子、荻野目慶子、それに高島。渡辺側はこうした事実を否定したが、当時のワイドショーの格好のネタにされた。移籍したケイダッシュは、結局スキャンダルを押さえるどころではなく、手をこまねいて、金銭・離婚スキャンダルが通りすぎていくのをただ見守るだけの体たらくだったのだ。一体、何のための移籍だったのか、はなはだ疑問だった。

 この間、渡辺には『ラストサムライ』でアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされるという吉報が届いていたが、それを受け、ケイダッシュの川村会長は立役者然として、渡辺とツーショットでマスコミに登場。以来、渡辺を"ハリウッドスター"にしたのはケイダッシュ、いや川村会長だという印象が強いが、筆者はそれに対して「渡辺をキャスティングしたのはあなたじゃなく、奈良橋さんだろう」と突っ込みたくなるのだ。

 渡辺が与えられたチャンスをものにし、自らの手でハリウッドでのキャリアを重ねていっていることは評価すべきだろう。だが、その裏でケイダッシュが「我が物顔」でその恩恵に預かり、政治力を振るっているのは、彼にとっても業界内のイメージはよくない。渡辺には、本当の意味でFA宣言し、ケイダッシュの傘の下ではないところで、ワールドワイドに活躍してもらいたいものだ。

(文=本多圭)

奈良橋陽子氏が、この映画のキャスティングディレクターを務め、日本人の配役についての影響力を持っていたのだと思われるが、渡辺謙はこの奈良橋陽子氏から引き上げられた形ではないかと思われる。

千葉県市川市出身。父親が外交官(国連ICAO日本代表)だったことにより、5歳から15歳までをカナダで過ごす。1962年帰国、聖心インターナショナルスクール、国際基督教大学卒業(言語学専攻)。国際基督教大学にてジョニー野村(元夫)と知り合う。その後ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウスで演劇を専攻。長男は、俳優の野村祐人、長女は女優のリエナ・ノムラ。

ジョニーと共に設立したプロダクションでバンド「ゴダイゴ」をプロデュース、そのほとんどの曲の作詞を担当。
英会話学校MLS、演劇事務所UPSの主宰(この時期に藤田朋子、今井雅之、別所哲也、川平慈英を発掘する)。その後俳優養成機関「アップスアカデミー」を設立し、芸術監督に就任する。第一期生の卒業生には俳優のオダギリジョーなどがいる。東京学生英語劇連盟モデル・プロダクション総監督、セサミストリートのビデオ日本語版解説の監修、ミュージカル『HAIR』の演出、ハリウッド映画への日本人のキャスティング(トム・クルーズ主演の『THE LAST SAMURAI』、スティーブン・スピルバーグ監督の『EMPIRE OF THE SUN』(太陽の帝国)、ほか)など、英語圏と日本国の文化の橋渡し・裏方として活躍。

(wikipedia 奈良橋陽子より引用抜粋)

奈良橋陽子氏のチャートを見ると、出生時間が分からない為、ラグナが不明であるが、チャンドララグナで考えると、2室で、4室支配の太陽と、水星がスーパーラージャヨーガを形成しており、これは渡辺謙のラグナに該当するのである。

そして、その双子座に木星がアスペクトしているが、木星は火星と相互アスペクトして、グル・マンガラヨーガを形成して、英知と実行力を表わしており、渡辺謙の5室は奈良橋陽子氏のそうした強い木星と火星によって影響されている。

そして、月は同じ牡牛座に在住して、非常に心理的に共感できる間柄なのであり、非常にビジネスパートナーとして相性がよいことが理解出来る。

この奈良橋陽子氏に関しては、ラグナがまだ未検討であるが、渡辺謙の土星が在住する射手座である可能性も考えられるのである。

このようにして見てきて、渡辺謙のラグナは現時点では双子座でほぼ間違いないと思われる。

渡辺謙-経歴
西暦 月日 出来事 Dasha Transit
1959年 10月21日 新潟県北魚沼郡広神村(現:魚沼市)にて共に教師をしていた両親の元に生まれる。 火星/木星
新潟県立小出高等学校在学時には吹奏楽部に所属し幼少の頃から親しんできたトランペットを担当。 ラーフ/水星
ラーフ/ケートゥ
ラーフ/金星
1978年 東京の武蔵野音楽大学進学を目指す。しかし正規の音楽教育は受けておらず、また渡辺が中学生の時、父・亮一が病に倒れ仕事が出来なくなったこともあり学費捻出の困難などの問題から断念。劇団ひまわりに入団するも、カリキュラムの問題から退団した。同劇団の広告に「出身者」として渡辺の名が挙げられているが実際に在籍したのは3ヶ月程である。 ラーフ/金星
1979年 1978年、芥川比呂志演出による演劇集団 円公演『夜叉ヶ池』を観劇して感銘を受け、翌年に同劇団附属の研究所に入所。アルバイト先で知り合った猪俣公章の紹介で唐十郎作、蜷川幸雄演出『下谷万年町物語』のオーディションを受け、研究生ながら主演の青年役を勝ち取った。この時期の渡辺に多くの演劇・テレビ・映画関係者達が、かなり早い段階から目を付けていたと語っている。 ラーフ/金星
ラーフ/太陽
1982年 演劇集団 円の劇団員に昇格し、『未知なる反乱』でテレビデビューを果たす ラーフ/火星
木星/木星
1983年 由美子(前)夫人と結婚する 木星/木星
1984年 『瀬戸内少年野球団』で映画デビュー。 木星/木星
木星/土星
その後も『タンポポ』、『海と毒薬』などの映画に相次いで準主役級で出演。
1986年 NHK朝の連続テレビ小説『はね駒』にも出演した。 木星/土星
1987年 NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で主役(伊達政宗役)を演じ、39.7%という大河ドラマ史上最高の平均視聴率を獲得。一躍全国的な人気を獲得、スターダムにのし上がる。 木星/土星
木星/水星
1989年 映画初主演となるはずであった『天と地と』の撮影中に急性骨髄性白血病を発症し降板。再起はおろか生命も危ぶまれたが、約1年の闘病の後、治療を続けながらも俳優業に復帰。定期的に入院治療を続けながら、単発テレビドラマ作品を中心に活動するが、大きな仕事はできなかった。 木星/水星
木星/ケートゥ
木星/金星
1993年 NHK大河ドラマ『炎立つ』に再び主演、完全復活をアピール。 木星/太陽
1994年 再治療を行い、経過は良好となって、翌年無事復帰を果たす。 木星/月
病気再発を経て再復帰した時期と前後して、初の本格的娯楽時代劇シリーズドラマ『御家人斬九郎』、2時間ドラマでは『わが町』『鍵師』などが当たり役となりシリーズ化されたが、渡辺はあまりにも強烈な「政宗」のイメージと、俳優としての評価以前にまず病気のことを持ち出されることなどに悩んでいたという。30代の終わりを機にこれらの人気シリーズを全て終了させるとともに、従来彼のイメージにはなかった悪役・ダメ男役・格好悪い役柄などを積極的に演じるようになる。
2000年 『池袋ウエストゲートパーク』に出演。体当たりな役柄で若年層からの支持を得ることが出来た。 土星/土星
2002年 元日 演劇集団 円を退団、所属をケイダッシュに移す。 土星/水星
2003年 海外映画初出演となった『ラストサムライ』(2003年公開)で、渡辺は同年度の第76回アカデミー賞助演男優賞ならびに第61回ゴールデングローブ賞 助演男優賞、第30回サターン賞 助演男優賞にノミネートされる等高い評価を得る。これを機にロサンゼルスに居を構え、『バットマン ビギンズ』や『SAYURI』など海外映画に立て続けに出演。当初通訳を要していた英会話に関しても猛勉強の末、殆どの会話を自らこなしている(現地での生活ぶりや英語学習の様子は「AERA English」に掲載中)。 土星/水星
2005年 米国のTIME誌の表紙にグラビアが掲載されたりピープル誌が企画する「最もセクシーな外国人男性」に選出されたりするなど、現在米国における知名度が最も高い日本人俳優の一人である。 土星/金星
2005年 3月 由美子前夫人と離婚 土星/金星
2005年 12月3日 テレビ東京のサスペンスドラマの共演を機に知り合った女優の南果歩と本格的に交際を開始。二人の交際に関しては日本の芸能マスコミもノーマークで、AP通信配信の写真で渡辺が映画『SAYURI』のニューヨークプレミアに同伴した「未確認ゲスト」の女性が南と判明すると同時に、二人の結婚が公表された。 土星/金星
2006年 荻原浩の小説『明日の記憶』映画化作品で映画初主演を果たす。同作品の映画化に当たっては各映画会社の駆け引きがあり、渡辺を含む複数の日本を代表する大物俳優達が候補に挙がったが、自らも闘病経験があり原作に人一倍の共感を持てた渡辺が荻原に映画化を熱望する旨の手紙を直接送付したことで(荻原は最初誰かの悪戯だと思ったが、紛れもなく渡辺本人からのものだと知り仰天したという)、渡辺の主演で映画化された。白血病の発症以降、患者役や医療関係者役、難病を扱った作品は避けてきたが、若年性のアルツハイマー病に冒されていく主人公を好演。また、映画公開と同じ時期に発表した自らの著書『誰? - WHO AM I?』で、かつて白血病の治療中頻繁に受けた輸血(主に血小板輸血)が原因でC型肝炎ウィルスに感染し、『明日の記憶』の撮影はその治療の副作用に悩まされながら敢行していたことを告白。現在は急性骨髄性白血病・C型肝炎ウィルス感染ともに問題のない良好な状態を保っているという。更にこの作品で初めてエグゼクティブ・プロデューサーを兼任。映画の普及とアルツハイマー病への理解を促進するため全国各地を奔走した(ただし、渡辺本人は「自分はプロデューサーというよりも『イントロデューサー(紹介者)』である」と述べている)。 土星/金星
2006年 クリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』に、栗林忠道役で海外映画初主演。他の主要日本人キャストはオーディションの末選出されたが、渡辺だけは監督から直接出演要請があった。外国語映画賞を受賞したゴールデングローブ賞の授賞式において、壇上のクリント・イーストウッド監督は「偉大なるケン・ワタナベに敬意を表したい」と渡辺に言葉を贈った。 土星/金星
2007年 2月25日 第79回アカデミー賞授賞式に出席し、世界的に有名なフランスの女優カトリーヌ・ドヌーヴと2人で非英語圏俳優代表として舞台に立ち、賞が設定されて50周年を迎えた外国語映画賞の歴史を紹介した。 土星/金星
2008年 2月 映画『ダレン・シャン』にも、サーカスのオーナー、Mr.トールで出演。また、『バットマン ビギンズ』で仕事をしたクリストファー・ノーラン 監督の新作サスペンス『インセプション』で再び起用されている。 土星/金星
2009年 10月 山崎豊子原作の映画『沈まぬ太陽』に恩地元役で主演。第33回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、第34回報知映画賞主演男優賞を受賞。映画公開初日の舞台挨拶にて作品・撮影の厳しさを語り男泣きした。 土星/月
wikipedia 渡辺謙より引用抜粋、一部編集

 

(資料)

wikipedia 渡辺謙