2010/6/14 XJAPAN Toshiと洗脳について
今年の2月頃にXJAPANのToshiが自己啓発セミナー団体「ホームオブハート」との決別宣言をして、今後はXJAPANのメンバーとしての活動に専念していくことを発表した。
自己破産を申し立て、破産宣告を受け、また妻であった守谷香氏との離婚調停も成立し、またホームオブハートの被害者に対しても出来る限りの補償を行なっていくとのことである。
(※6室の象意の渦中にいることが分かる)
Toshiのこのプライバシーを全てさらけ出して、自分がやりたい事をして、それが間違いだったと気づいた時には、それを謝罪して、今後の償いを約束し、また再出発を始めるというこの一連の彼の歩みが、堂々としていて、潔く、逃げたり、隠れたりせず、完全に全責任を負っているという点で、非常に評価できるのである。
Toshiが精神世界に目覚めて、XJAPANを脱退し、ソロ活動(『詩旅』)で、トーク&ライブで全国行脚し始めた頃、その彼の活動は昼のワイドショーの格好のネタとなり、当時、Toshiの洗脳疑惑などが盛んに報道された。
そのToshiの洗脳疑惑は1998年頃から報道されており、かなり長い間、続いてきて、最近ではそれは忘れられた事件となっていたが、Toshiがホームオブハートとの決別宣言をして、再び、この事件が当時の関心を伴って、蘇ってきたのである。
そして、Toshiがホームオブハートとの決別宣言をした今、この一連の事件がジョーティッシュのロジックの中で、どう解釈できるのか考えてみたいと思うのである。
このホームオブハート事件を振り返ると、これは妻である守谷香氏とToshiが結婚した直後から始まっていることから、この事件の渦中のマハダシャーは金星期であると考えられる。
その観点から、出来事のタイミングを検討すると、Xメジャーデビューした1989年頃が、金星期のスタート時ではなかったかと思われる。そうすると、蠍座ラグナである可能性が高いのである。
また仮に蠍座ラグナではなかったとしても、マハダシャー金星期に起こった出来事であるため、マハダシャーロードの金星をラグナとすると、似たような象意となる。
従って、いずれにしても蠍座ラグナとしてのチャート解釈は妥当であることが分かる。
西暦 |
年月 |
出来事 |
V.DASHA |
DT |
1982年 |
|
X結成。 |
ケートゥ/ケートゥ ⇒ケートゥ/金星 |
|
1989年 |
|
Xメジャーデビュー。 |
金星/金星 |
|
1989年 |
|
10月にシングル「made in HEAVEN」でソロデビュー、11月にアルバム
「made In HEAVEN」 をリリース。 |
金星/金星 |
|
1993年 |
|
Night Hawks と共にソロコンサートツアー。ロックオペラ「ハムレット」にハムレット役で主演。この時、ヒロインのオフィーリア役としてオーディションで選ばれたのが、当時アイドルタレントでのちに妻となる守谷香(守純かおりの名で出演)。
|
金星/太陽
金星/月 |
|
1997年 |
2月14日 |
わんくぅ(前出の守谷香)と4年の交際を経て入籍。 |
金星/ラーフ |
|
1997年 |
4月 |
癒し系の歌手を目指す意向からロサンゼルスのYOSHIKIを訪ね、X JAPAN
脱退を表明。 |
金星/ラーフ |
|
1997年 |
12月31日 |
東京ドームにてX JAPAN 解散ライブ「THE LAST LIVE?最後の夜?」を行う。
|
金星/ラーフ |
|
1998年 |
|
NHKBS番組「世界悠々」に旅人として出演。MASAYAの「君はいないか」「森と風の旅人」がテーマ曲となる
|
金星/ラーフ |
|
1998年 |
|
MASAYAをプロデューサー/コンポーザーとして迎え、レムリアアイランドレコードから「愛の詩をうたいたい」をリリース。
|
金星/ラーフ |
|
1998年 |
|
一部週刊誌に『TOSHIは洗脳された』と報道される。TOSHI側は自分の利権をめぐり、TOSHIの実兄がしかけた捏造であると主張しているが、兄側はこれを否定している。
|
金星/ラーフ |
|
金星期に入って、メジャーデビューし、そして、守谷香氏と結婚するが、これは明らかに金星期の象意である。
守谷香氏とは1993年のロックオペラ「ハムレット」を通じて知り合っており、以後、 4年間交際を続けた後の結婚である。
従って、金星期のセカンドアンタルダシャーである金星/太陽期にパートナーと出会ったと言えるのである。
金星/金星期には吉凶が現れず、セカンドアンタルダシャーになって初めて、金星期の象意が本格的に顕現してきたと言える。
金星は月から見ると、8室支配で9室に在住し、9室支配で9室自室に在住する火星と接合している。
従って、金星は月からみて9室に在住しているので、精神世界への目覚めや、導師(グル)との出会いなどを表わしているが、然し、8室の支配星と9室の支配星が絡んでいるため、支配者としての導師(グル)を表わしている。
支配者としての導師とは、弟子や信者に恐怖心を植えつけて洗脳したり、多額のお金を要求するような導師である。
また金星が8室を支配すると、パートナーがストーカー化したり、支配者として君臨してくるのである。
従って、恐妻家となり、妻に頭が上がらない状態となる。
このことは、以下の週刊フライデーの記事(2010年02月5日号)からも明らかである。
(略) 1月20日、TOSHIは本誌の独占インタビューに応じ、これまでのいきさつを語った。
「僕は那須の『HOH』本部には一度しか行ったことがなく、守谷さん(編集部注・香夫人のこと)とMASAYA氏の不倫現場を目の前で直接見たわけではありませんが、以前からそのような話は耳にしてました。しかし、それに目を背けてきたのが事実です」
TOSHIは、明言は避けたが、二人の怪しい関係を疑っていたことは認めた。
「守谷さんが那須でMASAYA氏と住み始めた10年前から、彼女への愛情はありません。彼女は私にとって怖い存在でした。過密なスケジュールを組み、私が稼いだカネを『HOH』のほうに移していたのも彼女です。3〜4年前から疑念は湧いていましたが、怖くて従わざるを得なかった。その状況から逃げ出したくて、私は彼らとの連絡を絶ったことがあったのですが、彼女は私を探し回り、レコーディングスタジオで私を待ち受けていた。昨秋に入院した時も、彼女は病院に怒鳴り込んできて、対応した病院スタッフに『居場所を教えないと自殺する』と強く迫ることさえありました。それでも、これまで仲の良い夫婦を演じてきたのは、『HOH』に対する批判や訴訟に対応するためには、夫婦仲良い姿を見せなければというMASAYA氏と守谷さんの意向によってです。怒りの気持ちは両人に対してありますが、やはり妻である守谷さんへの怒りのほうが強い」(略)
(Internet Friday 2010年02月05日号より引用抜粋) |
記事の中で、Toshiが妻に対する恐怖を口にして、また妻がToshiの仕事のスケジュールを全て管理して、過密なスケジュールを組んでToshiを馬車馬のように働かせ、Toshiが稼いだ金を回収し、連絡を絶つと、病院に怒鳴り込んで来たといった事実関係を明らかにしている。
また通常、8室というのは、パートナーから支配されることを表わすため、三角関係なども表わすのである。
金星と火星の絡みは肉体関係も伴う男女の恋愛を表わしており、そこに8室と9室が絡んでくることで、配偶者と導師を交えた三角関係が生じたと解釈できるのである。
また月から見ると7室支配の水星が8室に在住しているが、これも支配者としての配偶者を表わす配置である。
あるいは、水星は知性の表示体であるが、水星が8室に在住することで、狡猾な頭のよい人物にコントロールされることを示唆している。あるいは水星が表わす知性がうまく働かない困難な状況を表わしている。
マハダシャーロードの金星をラグナとすると、 2、5室支配の木星が8室双子座のアールドラーに在住している。
ここでも木星と8室の絡みが見られ、これは支配者としての導師(グル)を表わす配置である。
特に識別力や判断能力を表わす5室の支配星が8室に在住することにより、自らの識別力が導師(グル)の支配下に入ってしまうことを表わしているのである。これこそが洗脳を表わす配置ではないかと思われる。
双子座といえば、通常、これまでの研究によれば、ユダヤ系金融資本家のような高度に知的で狡猾な人物を表わしている。そして、アールドラーの支配星はラーフであり、このナクシャトラの象意は徹底的に汚れるか、徹底的に浄化するかのどちらかで、善人か大悪党の両極端な人物を生み出すナクシャトラである。
また木星がアールドラーに在住して火星からアスペクトされることで、グルチャンダラヨーガに似た状態を生み出している。
アールドラーの支配星であるラーフは牡牛座で高揚して、金星がラーフの在住する自室にアスペクトを返しており、強力な配置である。物質主義のラーフがその力を思う存分に振るっている状況である。
ラーフには蠍座自室から強い火星がアスペクトして、そのラーフの物質主義をさらに過激に促進している。
この8室に在住する木星の質を考えた時に、この木星はかなり狡猾で頭のよい人物で、物質的な快楽を極度に追求する人物であるということが推測されるのである。
そして、この木星がおそらくホームオブハートの主宰者であるMASAYA(倉渕透)氏を表わしているのである。
木星は2室支配で8室に在住して、2室にアスペクトバックしているが、2室は自分の営業活動によって稼ぐ出来高の収入を表わしており、これは全国のレコード店や介護施設を回りながら、CDを売り歩くというドサ回り営業を表わしており、おそらく、この2室の支配星である木星が8室に在住していることによって、
月1000万以上の売り上げのほとんどをMASAYAに貢ぎ続けたのである。
然し、2室の支配星が8室に在住して、2室と8室が絡む場合、思いがけない利得もあるはずであるが、それは、MASAYAの創った楽曲をToshiに提供したということで報われているのである。Toshi側の方にも全く利益がなかった訳ではないのである。Toshiはソロ活動『詩旅』をする為の楽曲をMASAYAから贈られて、その楽曲を歌って営業していたのである。
2室はスピーチ、歌うことを表わしており、そこに8室在住の木星がアスペクトしていることは、導師(グル)からの楽曲の提供と考えることが出来る。
これは月をラグナとした場合でも繰り返されており、2室支配の火星が9室に在住して8室支配の金星と接合している。
このMASAYA氏のチャートを作成してみた所、蠍座に太陽と土星が在住しており、これはToshiのチャートの蠍座における8室支配の金星と9室支配の火星の絡みに対応している。
木星は天秤座で、ラーフ、火星と接合して、グルチャンダラヨーガを形成している。
これは通常、父親の宗教に従わず、父親に敬わない配置であるが、MASAYA氏の父親は法務省勤務(後、東京地検勤務)の厳格な父親(wikipediaより)とのことであり、法と秩序を守る立場にある父親とは全く対照的な道を息子が歩んでいるという事実には因縁めいたものを感じさせるのである。
また今回、離婚に至った元配偶者の守谷香氏のチャートを作成すると、やはり、Toshiのチャートの蠍座に在住する8室支配の金星の表示体であることがはっきり理解できるのである。
このToshiが移籍したレムリアアイランドレコード(現:ホームオブハート)という名称には非常に因縁めいたものを感じるのだが、それはレムリア時代というのは、アトランティス時代よりもさらにさかのぼる時代であり、まだ人類の肉体が未完成であった時期である。従って、この時期には肉体の各センターを活用する方法が教えられたそうである。そして、これには性センターも含まれるのである。
このことについては、以前、2009/3/7付占星コラム『人類の真の歴史について』
の中で、レムリア時代の記憶やカルマ的絆に基づいて、新興宗教団体の集団セックスなどが生じるのではないかとの仮説を記述した。
以下の週刊フライデーの2010年02月5日号の記事からは、 こうしたカルト的な団体が共通して持つ特徴が示されている。
それはその団体内でしか通用しない用語を会員同士、メンバー同士で、当たり前のように用いているのである。
例えば、以下の記事の例で言えば、『フィードバック』という用語もそうなのではないかと思われる。
何かこの『フィードバック』という言葉を用いることによって、マインドが容易に操作され、方向付けられているのではないかと思うのである。
支配者は用語を発明して、それを用いさせることによって、独特の世界観を会員やメンバーの思考に植えつけるのである。
それは通常、外部の環境から隔離された密室(修練道場)とか、郊外の建物で行なわれるのである。
それらの外部から隔離された空間においては、その空間の支配者に対して、会員やメンバーはその場所に居させてもらうことの許可を受ける弱い立場に置かれるのであり、
自我が弱まるのであるが、その自我が弱まった時に、刷り込まれた世界観などをおそらく受け入れるのである。
そのような環境下で、思考を方向付けられやすいのが、おそらく8室と9室が絡んでいたり、8室と木星や8室と水星が絡んでいたり、8室が強調されている人なのではないかと思うのである。
実際にToshiが蠍座ラグナであるかどうかはもう少し検討の必要があるが、マハダシャー金星期に生じた出来事としては、
金星をラグナとしたチャート解釈により、 納得できるのである。
そして、おそらく太陽期に移行したことにより、そうしたカルマから逃れて、決別宣言に至ったのだと思われる。
太陽は自信や尊厳を表わしており、蠍座ラグナとすると10室支配で11室に在住し、9室支配の月と相互アスペクトしている。
また月からみると、6室(離婚、訴訟)支配で7室に在住している。
従って、 妻と別離して支配者としての導師の影響下からも脱出して、彼が再び、XJAPANとして、蘇ることを宣言したのである。
この宣言という儀式自体が、太陽の行為であり、自分自身のアイデンティティーや尊厳の確立を示しているのである。
【脱会女性が告発】主宰者MASAYAとの混浴、セックスセラピー…
もはやハーレムと化していた
TOSHI《『XJAPAN』》がブチまけた洗脳集団《『ホームオブハート』》の「カネとSEX」
億単位の借金による自己破産、仮面夫婦生活、離婚調停──。
TOSHIの突然の告白は、ファンに衝撃をもたらした。
しかし、本当に驚くべきだったのは、彼が心酔していたセミナーのあまりにも淫らな実態だった!
「TOSHIと香かおりさんの夫婦関係は10年前に終わっています。この間、香さんは那須(栃木県)の『ホームオブハート』施設内で他の約10人の女性とともにMASAYAと共同生活を送ってきました。施設内はMASAYA以外の男性は出入り禁止。まさにハーレムのようなところです。他の同居人と同様、香さんもMASAYAと不倫関係にあったと思われます」
こう証言するのは、自己啓発セミナー『ホームオブハート』(以下、『HOH』)脱会者のA子さんだ。
『X JAPAN』のボーカル・TOSHI(44)の『HOH』脱会騒動が波紋を呼んでいる。『HOH』はミュージシャンのMASAYA(52、本名・倉渕
透)が主宰する自己啓発セミナーで、洗脳集団として批判を浴びてきた団体だ。現在も元セミナー生らとの金銭トラブルなどを巡って8件の民事訴訟が係争中である。
1月18日、都内で会見を開いたTOSHIは、『HOH』が原因で自己破産に追い込まれ、歌手として活動中の香夫人(40・旧姓守谷)と離婚調停中であることを公表した。TOSHIは12年もの間、「働いたおカネのすべてを、守谷香氏や『HOH』に渡し、私に莫大な税金と借金が課せられた」と説明。「洗脳」が解けて、MASAYAと香夫人から決別することを決意したと公表したのである。
ある音楽事務所関係者が解説する。
「TOSHIと香さんがMASAYAに心酔するようになったのは、二人その後、TOSHIはMASAYAが作る曲しか歌わなくなりました。そして、全国のレコード店や介護施設を回りながら、CDを売り歩くというドサ回りをしてきた。TOSHIは月1000万円以上にものぼる収益のほとんどをMASAYAに貢ぎ続け、経費や生活費は借金をしてやりくりしていたんです。が結婚した翌年の'98年頃から。その結果、負債額は1億6000万円にも膨らんだそうです。『X
JAPAN』再結成で入った大金も右から左。TOSHIからカネを徴収し、MASAYAに渡す役割を担っていたのが香さんなんです」
なんとも理解し難い構造だが、この12年間、TOSHI、MASAYA、香夫人はどのような関係にあったのか。実はMASAYAと香夫人のただならぬ関係はすでに公の場で明らかにされている。
『HOH』を脱会した女性が「マインドコントロールされ、多額の現金を支払わされた」と『HOH』などに損害賠償を求めた訴訟の判決文にそれはある。'07年2月、東京地裁は被告らに約1500万円の支払いを命じたが(控訴審でも原告勝訴、現在上告中)、その判決で次のような事実認定がされている。
〈被告倉渕(編集部注・MASAYAのこと)は一夫多妻制のような外観で共同生活中の女性10名程度に『風呂に入るぞ』と言って、施設に併設されている露天風呂に入っていった。すると、原告以外の女性も皆裸になって被告倉渕と同じ風呂に入っていった。(中略)被告出山(同・香夫人のこと)らは湯船の中で被告倉渕に飛びついていくことを繰り返していた〉
香夫人は、TOSHIと婚姻関係にありながらも、MASAYAとこのような淫みだらな関係にあったのである。
冒頭の脱会者・A子さんは「『HOH』は性を意識したセミナーを行うことも多かった」と解説する。
「『セックスセラピー』というセミナーもありました。薄暗い室内でメンバーの女性を10人以上で囲み、『内面の性欲を大声で叫べ!』と要求します。メンバーは『精液を飲みたい!』などの卑猥な言葉を数時間も叫ばされ続けるのです」
MASAYAはこのような異様なセミナーを開催する一方で、香夫人を含む10名ほどの女性との那須の施設内での共同生活を通して、複数の女性と性的関係を持っていたフシがあったという。別の脱会者のB子さんが、こう証言する。
「MASAYAは『○○(ある女性幹部)とヤる時は、△△(別の女性幹部)の名前を叫びながらヤるんだ』などと複数の女性の名を挙げて話していました。施設内には子供も数名住んでいますが、中にはセミナー生とMASAYAとの間に産まれた子供もいます。私はMASAYAと香さんがベッドの上に二人でいるのを目撃したこともあるんです」
それは'00年、那須の施設の一室で、B子さんがMASAYAと香夫人と3人になった時に起きたという。
「MASAYAは、私と香さんに、TOSHIに電話で『フィードバック』という行為をするよう命じました。フィードバックとは、その人の欠点を怒鳴り続けることで、欠点を追い払う効果があるとされる『HOH』内の儀式のようなものです。電話で私と香さんは、かわるがわる1時間以上も『気持ち悪い声で歌うな!』などの罵詈雑言ばりぞうごんをTOSHIに浴びせました。その間、TOSHIはずっと咽むせび泣いていました。ちょうど私が電話口に出ていた時のことでした。ふと横を見るといつの間にか、MASAYAと香さんがベッドの上におり……。その後のことは頭が真っ白で覚えていません」
後日、香夫人はB子さんにこう語ったという。
「『クーマンさん』(MASAYAのこと)は森のクマだから動物と同じ。だからエゴがなくて良い。でも、『アゴ男』(TOSHIのこと)は同じことをしてもエゴの固まりだから気持ち悪い」
妻に罵倒されながらも、妻とMASAYAらとの共同生活を維持するために、馬車馬のように働き続けたTOSHI。確かにその姿は同情に値するが、一方でTOSHIはこの間『HOH』の広告塔として、セミナー生を積極的に勧誘してきた加害者でもある。
B子さんもTOSHIの勧誘で入会した被害者の一人だ。
「同じ脱会者として今のTOSHIの混乱は理解できます。ただ、TOSHIには、自分の勧誘が原因で自己破産や家庭崩壊の憂き目にあった被害者が何人もいることを見つめて欲しい。TOSHIが一日も早く責任の重さに気づき、私たちに謝罪してくれることを望んでいます」
『HOH』被害者の弁護人を務める紀藤正樹弁護士もこう語る。
「うわべの謝罪だけでなく、彼が今後どう行動していくか注目していきたい」
本誌は、MASAYAにも取材を申し込んだところ、代理人を通して次のようなコメントを寄せた。
「TOSHIの決別宣言については寝耳に水で驚いている。不倫関係の事実はまったくない。(香夫人が風呂でMASAYAに飛びついた件については)そういう状況があったかもしれないが、肉体関係とは結びつかない」(MASAYAの弁護人)
TOSHIが本誌に心境を告白
1月20日、TOSHIは本誌の独占インタビューに応じ、これまでのいきさつを語った。
「僕は那須の『HOH』本部には一度しか行ったことがなく、守谷さん(編集部注・香夫人のこと)とMASAYA氏の不倫現場を目の前で直接見たわけではありませんが、以前からそのような話は耳にしてました。しかし、それに目を背けてきたのが事実です」
TOSHIは、明言は避けたが、二人の怪しい関係を疑っていたことは認めた。
「守谷さんが那須でMASAYA氏と住み始めた10年前から、彼女への愛情はありません。彼女は私にとって怖い存在でした。過密なスケジュールを組み、私が稼いだカネを『HOH』のほうに移していたのも彼女です。3〜4年前から疑念は湧いていましたが、怖くて従わざるを得なかった。その状況から逃げ出したくて、私は彼らとの連絡を絶ったことがあったのですが、彼女は私を探し回り、レコーディングスタジオで私を待ち受けていた。昨秋に入院した時も、彼女は病院に怒鳴り込んできて、対応した病院スタッフに『居場所を教えないと自殺する』と強く迫ることさえありました。それでも、これまで仲の良い夫婦を演じてきたのは、『HOH』に対する批判や訴訟に対応するためには、夫婦仲良い姿を見せなければというMASAYA氏と守谷さんの意向によってです。怒りの気持ちは両人に対してありますが、やはり妻である守谷さんへの怒りのほうが強い」
最後に、TOSHIは被害者への気持ちを口にした。
「自分が原因で入会し、被害に遭われた方には本当に申し訳なく思い、日に日に自責の念は強まっています。これから償いをしていきたい。そのため、まずは、自分の経験も含めて、真実を公にしていきたいと思っています」
彼の口から語られる真実に注目したい。 |
Internet Friday 2010年02月05日号より引用抜粋 |
X JAPAN Toshi の 出来事とダシャーの推移 (蠍座ラグナとした場合) |
西暦 |
年月 |
出来事 |
V.DASHA |
DT |
1982年 |
|
X結成。 |
ケートゥ/ケートゥ ⇒ケートゥ/金星 |
|
1989年 |
|
Xメジャーデビュー。 |
金星/金星 |
|
1989年 |
|
10月にシングル「made in HEAVEN」でソロデビュー、11月にアルバム
「made In HEAVEN」 をリリース。 |
金星/金星 |
|
1993年 |
|
Night Hawks と共にソロコンサートツアー。ロックオペラ「ハムレット」にハムレット役で主演。この時、ヒロインのオフィーリア役としてオーディションで選ばれたのが、当時アイドルタレントでのちに妻となる守谷香(守純かおりの名で出演)。
|
金星/太陽
金星/月 |
|
1997年 |
2月14日 |
わんくぅ(前出の守谷香)と4年の交際を経て入籍。 |
金星/ラーフ |
|
1997年 |
4月 |
癒し系の歌手を目指す意向からロサンゼルスのYOSHIKIを訪ね、X JAPAN
脱退を表明。 |
金星/ラーフ |
|
1997年 |
12月31日 |
東京ドームにてX JAPAN 解散ライブ「THE LAST LIVE?最後の夜?」を行う。
|
金星/ラーフ |
|
1998年 |
|
NHKBS番組「世界悠々」に旅人として出演。MASAYAの「君はいないか」「森と風の旅人」がテーマ曲となる
|
金星/ラーフ |
|
1998年 |
|
MASAYAをプロデューサー/コンポーザーとして迎え、レムリアアイランドレコードから「愛の詩をうたいたい」をリリース。
|
金星/ラーフ |
|
1998年 |
|
一部週刊誌に『TOSHIは洗脳された』と報道される。TOSHI側は自分の利権をめぐり、TOSHIの実兄がしかけた捏造であると主張しているが、兄側はこれを否定している。
|
金星/ラーフ |
|
1999年 |
3月〜 |
「詩旅」(うたたび)と称してトーク&ライブで全国をまわり始める。
|
金星/木星 |
|
2000年 |
1月〜3月 |
ヤフーオークションにX JAPAN時代の愛用品や紅白歌合戦出演のトロフィーなどを出品。理由は、金欠だと後に語る。
|
金星/木星 |
|
2004年 |
4月30日 |
紀藤正樹弁護士らにより、栃木県黒磯市(現那須塩原市)の株式会社トシオフィス(代表取締役出山利三)事務所で児童虐待があると告発された。
|
金星/土星 |
|
2005年 |
7月4日 |
児童虐待の刑事告発に対して、宇都宮地方検察庁から嫌疑なしの不起訴処分の決定が出る。TOSHIはこの件の告発を行った者、また紀藤正樹弁護士に対して、名誉毀損、営業妨害などの非を問い、民事訴訟を起こしているが、紀藤正樹弁護士らも、TOSHI及び株式会社ホームオブハートのMASAYAこと倉渕透らを、名誉毀損により提訴しており、現在も裁判中である。また同弁護士につき第二東京弁護士会に対して懲戒請求をし、現在審議中である。同弁護士は、自身の告発により保護された子供たちからも懲戒請求をされている。同様に山口貴士弁護士に対しても懲戒請求がなされていたが、東京弁護士会により、懲戒しないという決定が出された(2007年3月現在)。
|
金星/水星 |
|
2007年 |
2月10日 |
自身のオフィシャルサイトにて、X JAPAN再結成への話し合いを進めていることを明らかにした。
|
金星/水星 |
|
2007年 |
2月26日 |
株式会社ホームオブハートのセミナーに参加した女性が損害賠償請求を提起した事件で、東京地方裁判所は、「許容される余地のない違法行為で、精神的拷問に等しい」としてホームオブハートと共に株式会社トシオフィスにも1540万円の賠償命令という判決を下した。
|
金星/水星 |
|
2007年 |
3月 |
株式会社トシオフィスは東京地方裁判所による判決に対して「虚偽により捏造された内容を鵜呑みにして出された不当判決」であると即刻控訴した。
|
金星/水星 |
|
2007年 |
3月13日 |
紀藤正樹弁護士、その他2名により刑事告訴されていた名誉毀損について東京地方検察庁から不起訴処分の決定が出た。これにより、紀藤弁護士らのTOSHI、及びTOSHI関係者、関連会社に対する刑事告発、刑事告訴は、すべて不起訴処分となった。
|
金星/水星 |
|
2007年 |
3月21日 |
自身のオフィシャルサイトにて、アメリカ、ロサンゼルスのYOSHIKIを訪ね、およそ10年ぶりに共に演奏したことを明らかにし、YOSHIKIとのプロジェクト、新曲のリリースの動きが進行していることをほのめかした。
|
金星/水星 |
|
2007年 |
10月22日午後8時 |
X JAPANが正式に復活。メジャー後期頃の髪型にサングラスといった、解散時とほぼ変わらぬ姿で新曲『I.V.』のPV撮影に参加。
|
金星/水星 |
|
2008年 |
2月25日 |
ヒーリングワールドから全18曲4枚組「TOSHI
HEALING 愛の詩をうたいたい」のベストアルバムをリリース。 |
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
3月28日3月29日3月30日 |
東京ドームにて3夜連続のX JAPAN復帰コンサートを行う。
|
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
4月1日 |
ヒーリングワールドから新曲としてマキシシングル「EARTH
IN THE DARK〜青空にむかって」をリリース。また、オリコンモバイルでも(着うた、着うたフル)配信開始。着うたフル1位を記録。
|
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
4月2日 |
写真集「EARTH IN THE DARK」発売(ワック出版)。 |
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
5月12日 |
都内で写真集発売イベントに参加。 |
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
5月4日 |
X JAPANとしてhide memorial
summit(hide十周忌追悼ライブ(多数のバンドやミュージシャンが出演のライブ))に出演(hide memorial summitは5月3日と5月4日に開催)。
|
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
6月 |
2008年7月5日のパリ、8月2日の台北、9月13日のニューヨークのX
JAPANの公演の発表後、世界各国から公演依頼が殺到し、2008年6月現在発表している以外の日本を含め、全世界を回る大規模なツアーを予定していたが、YOSHIKIの持病の頸椎椎間板ヘルニアと腱鞘炎が悪化した為、全公演の延期を決定。X
JAPANの活動再開は未定になったが、その後YOSHIKIの病状が回復したためパリ公演を同年11月22日に行うことが決定した。
|
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
6月11日 |
アメーバスタジオにて“エコハードロック”をコンセプトにしたロックバンド、TOSHI
with T-EARTHの結成を発表した。同時に同バンドのギタリストとして元PhantasmagoriaのJUNとしゃるろっとの十夜の加入が発表された。 |
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
6月29日 |
ドラムとして元La'cryma ChristiのLEVINの加入も発表された。LEVINはTOSHI
with T-EARTH ZEPP TOUR 2008 SUMMER 〜EARTH SPIRIT〜の名古屋公演、札幌公演、仙台公演に出演する予定。また、7月1日に、ドラマーとして元LUNA
SEAの真矢が同ツアーの大阪公演、福岡公演、東京公演に出演を予定していることが発表される。 |
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
7月21日 |
ベーシストとしてしゃるろっとの琉華の加入が発表される。 |
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
8月 |
携帯電話の無料ゲームサイト、「モバゲータウン」の有名人コーナーに参加する。
|
金星/ケートゥ |
|
2008年 |
9月27日9月28日 |
環境モデル都市に選ばれた北九州市(福岡県)で行われた、北九州ミュージックフェスタ
in 紫川2008に出演。2日間で計4回の公演を行った。 |
金星/ケートゥ |
|
2009年 |
2月 |
mixiの公認アカウントを取得。ファンとの交流を始める。
|
太陽/太陽 |
|
2009年 |
10月 |
長年の裁判による心労から、肋間神経痛を患い、活動休止。
|
太陽/月
⇒太陽/火星 |
|
2009年 |
12月25日 |
株式会社ホームオブハートのセミナーに参加した女性が損害賠償請求を提起した事件の訴訟判決が東京地裁で行われた。判決の結果、ホームオブハート側には賠償を命じたが、TOSHI本人への請求は「勧誘などを行っていたとは認められない」として退けた。
|
太陽/火星 |
|
2010年 |
1月 |
ハリウッドにてX JAPANのPV撮影に参加する。 |
太陽/火星 |
|
2010年 |
1月18日 |
裁判所から破産手続開始決定がなされる。同日、記者会見を行い、2009年12月18日に自己破産の申請したこと、香夫人と離婚調停に入ったことを明かした。また、自己啓発セミナー会社(ホームオブハート)との決別への経緯について、「収益の全てが渡っていて、必要な経費は渡されていたが、自分が自由に使えるお金は渡されなかった。自分には詳細のわからないまま多額の税金や借金がかかっていて、弁護士に相談をして自己破産を申し立てた。」と語り、同時にMASAYAのプロデュースによるTOSHI
with T-EARTHなどのユニットは自然解散し、今後はX JAPANの活動に注力すると語った。 |
太陽/火星 |
|
2010年 |
1月27日 |
TOSHIの公式ホームページに自己啓発セミナー主催会社ホームオブハートの関連会社ヒーリングワールドが、一連の問題に関して「お知らせ」と題した反論文を掲載したと報じられる。
|
太陽/火星 |
|
2010年 |
2月2日 |
守谷香側より離婚届が提出された事を受けTOSHI側から起されていた離婚調停は無効となり、正式に離婚が成立したが守谷香側に対し財産分与や慰謝料請求を等を検討している事が明らかになった。TOSHIは収入の全てが個人事務所株式会社トシオフィスを経緯し、自己啓発セミナー主催会社ホームオブハートへ流れていたと主張しており、自身の破産の原因となった金銭の支出を明らかにする目的があると思われる。また自己啓発セミナー主催会社ホームオブハートに関連した訴訟は現在も係争中であり、TOSHIも訴訟を起こされている立場ではあるが、自己啓発セミナー主催会社ホームオブハートの被害者救済に協力して行く事を発表した。
|
太陽/火星 |
|
wikipedia Toshi より引用、抜粋、一部編集 |
(資料)
TOSHI、負債は1億以上…今後はX JAPANに注力「今は清々しい気持ち」と会見
1月18日15時5分配信 オリコン
WANKU(わんくぅ)名義で歌手活動中の香夫人との離婚調停を申し立て、さらに破産宣告を受けたことを明らかにしたロックバンド・X
JAPANのボーカル・TOSHI(44)が18日、都内で弁護士同席のもと記者会見を開いた。香夫人とは「仲いい夫婦を演じてきた」とし、負債額を担当弁護士は「彼の財産では払うことができない債務を背負ってる。億は超えてます」と説明するに留めた。さらに「今は清々しい気持ちでやれるんじゃないかっていう手応えがある。ソロの方はサヨナラコンサートをYOSHIKIプロデュースでやる。近々発表できると思います」と再出発への意気込みを語った。
TOSHIは会見の前日にmixiの日記で、1998年から12年間、X JAPANからの収入をはじめコンサートのギャラや給与などが自己啓発セミナー団体『ホームオブハート』(以下、HOH)に全て渡り、自身は友人や知人からの援助で生活していたと告白。代表を務める事務所『トシオフィス』もHOHの経営下にあるため、何の権利も与えられず、次第に税金や多額の借金を抱えるようになり、自己破産を申し立て、破産宣告を受けたことを明かしていた。
香夫人とは10年前から別居状態で実質的に夫婦関係が破綻しているとし、HOH主催者のMASAYA氏と香夫人が栃木・那須に住んでいると明かした。MASAYA氏と香夫人が「不倫関係かどうかは僕の口からは申し上げられないです」と控えた。自身もHOHやMASAYA氏とは昨年10月下旬には決別し、TOSHIの影響で団体に加盟した人々については「申し訳ないと思っています」と謝罪し、「2人に伝えたいのは、(被害者に)お金を返してくださいということ。その人たちにとっては、一生懸命働いて稼いだ大切なお金なんです」と訴え、一部で別の宗教団体へ移ったと報じられた件については「1500%ないです」と否定した。
TOSHIは昨年10月末に自身のブログで長年の誹謗中傷のストレスによりひどく体調を崩し、極度な肋間神経痛、声が出なくなるという状態になったとして長期休養を発表。結果として今回の問題が原因であったことが浮き彫りとなった。「今まで44年間生きてきた中で、この2か月半の間が一生分以上に大きな時間でした。この間じっくり考え抜き、本当に大切なものがなんなのかを知り、ここで人生の再出発をしようと決意しました」と心境を吐露している。
今年に入ってからはX JAPANとして、米・ロサンゼルスで総制作費5億円をかけたミュージックビデオの撮影に参加するなど、精力的に活動を再開。YOSHIKIからは「自分が力になる。お互い頑張ろう」と言われたといい、「持つべき友は幼馴染だなと思いました」と痛感。今後、MASAYA氏がプロデュースしていたバンド・TOSHI
with T-EARTHは自然消滅し、X JAPANに注力していく。 |
TOSHI離婚成立…2・24“決別ライブ”から再始動
2010.2.11 産経ニュース
夫人と正式離婚したTOSHI。気持ちも新たに、24日に赤坂BLITZで過去との決別コンサートを開催する 先月18日 に会見を開き、自己啓発セミナー団体「ホームオブハート」との決別を宣言したX JAPANのボーカル、TOSHIが、2
4日に開く決別コンサートを東京・赤坂BLITZで行うことが10日、分かった。また、離婚調停中だった香夫人(40)と 2日に離婚成立していたことも判明。心機一転して一昨年にグループが世界ツアーをスタートさせた所縁の地から再始動する。
先月の会見で発表したソロ活動最後となる決別コンサート。様々な憶測が流れたが、24日に東京・赤坂BLITZでの開催が 決定。収容数約1900人というだけにチケット争奪戦は必至だ。
同所は一昨年大みそかにX JAPANが、ライブハウスで初心に戻って世界ツアーに出発しようとカウントダウンライブを 行った場所でもある。TOSHIによると、「YOSHIKIが選んでくれました。Xが初心に戻ってライブをやった場所で、
僕も初心で復活しようということになったんです」という。
「ToshI LAST CONCERT“武士JAPAN”」と銘打ったステージでは、この日のために自ら書き下ろした ソロアルバム「武士JAPAN」(24日発売)の収録曲を初披露。TOSHIは「今までの思いを赤裸々に綴った曲ばかりで
す。ソロライブは最後。なので最初で最後の披露になると思います」と意気込む。
また、昨年12月14日に香夫人との離婚調停を申し立てていたが、今月2日に香さん側が役所へ離婚届を提出したことで同日 に離婚が成立。慰謝料や財産分与については「近日中に申し立てることを弁護士と相談中です」(TOSHI)という。さらに
団体の広告塔にされ、被害を生んだことに対しても、担当の紀藤正樹弁護士と話し合いを進め、被害者救済のために協力するこ とを約束。被害者に会って謝罪を行っているという。
自らの過ちを改め、気持ちを一新する中、開催される決別コンサート。TOSHIを“引退”の危機から守り、復帰の後ろ盾 となった盟友、YOSHIKIはサポートに徹し、TOSHIのアイデアを最優先させてあげている。TOSHIから相談があ
れば助言したり、アイデアを提案したりと、彼が想い描く舞台を陰で献身的に支えているという。
当日はYOSHIKIの呼びかけで、X JAPANのメンバー全員が駆けつける。それだけに期待するファンも多いが、「 みんなが僕を助けに来てくれるような設定です。本当に嬉しいです。Xの楽曲を歌ったりメンバーでのライブ!?サプライズ?
ハプニングはあるかなぁ…」とTOSHI。麗しいハイトーンボイスが再び復活する。 |
TOSHIがホームオブハートを非難
2010.4.24 05:01 サンスポ
1月に自己啓発セミナー団体「ホームオブハート(HOH)」(別名、ヒーリングワールド)との決別を宣言したロックバンド、X JAPANのボーカル、TOSHIが23日、都内で会見し、団体がいまだに自身を広告塔にしてHPを運営したり、CDやDVDの販売で利益を得ていることを非難した。
会場には団体の被害者と被害者の代理人を務める紀藤正樹弁護士も同席。TOSHIは「誤った事実を信じている方々に改めて真実を訴えていきたい。新たな被害者を出さないようにしたい」と訴えた。
団体との決別後、被害者に直接謝罪してきたといい、「和解を得てここからがスタート。気を引き締めたい」。現在は、リーダーのYOSHIKIの支援を受けながら生活をしている。団体の実態を暴く本を出版する計画があるという。 |
【衝撃事件の核心】“洗脳”から決別したTOSHI 失われた12年の驚くべき中身
2010.5.15 12:00 産経ニュース
今年1月、人気ロックバンド「X JAPAN」のボーカル、TOSHI(本名・出山利三)さん(44)が会見を開き、“広告塔”を務めてきた自己啓発セミナー「ホームオブハート」(HOH)との決別を宣言した。会見では約1億円を超える負債を抱えて自己破産したことに加え、HOHに参加する妻との離婚も打ち明けた。HOHに10億円以上も搾取されたといわれる人気ボーカリストは、元会員との間に多数のトラブルを抱えて問題視される団体との“失われた12年間”を告発し始めている。(大泉晋之助)
■ 自己破産会見
HOHの広告塔としてコンサートを開き、メディアにその活動の正当性を訴えてきたTOSHIさんが、突然の告白をしたのは今年1月17日のことだ。
インターネットの会員制サイト「mixi」の日記でHOHの幹部として活動する夫人との離婚調停を申し立て、東京地裁で破産宣告を受けたことを明らかにしたのだ。翌日には自身の弁護人とともに東京都内で緊急会見した。
その内容は衝撃的だった。HOHとの決別を宣言するとともに、1億円以上の負債を抱えて自己破産したことについても発表。元夫人との関係についても「やり直そうとは思わない」と言い切った。アイドルだった元夫人とは平成9年に結婚して一緒に暮らしていたが、約10年前から別居。夫人はHOHを主宰するMASAYAこと倉渕透氏と栃木県那須町で同居していると指摘し、「仮面夫婦」だったことを明らかにした。
会見中は、時折涙をみせることもあった。決断の背景には「X JAPAN」のリーダー、YOSHIKIさんの支えがあったといい、2月には“決別”ソロコンサートを行った。
■ 被害者との告発
約3カ月後の4月23日に再び都内で会見したTOSHIさん。HOH時代には敵対関係にあった被害者と並んで会見に臨んだ。冒頭で「自分のために被害に遭われた方もおり、自分が伝えなければならない義務があると考えた」と述べ、謝罪するTOSHIさん。会見ではHOHの浮世離れした実体が次々に浮かび上がった。
TOSHIさんらが明らかにした内容によれば、那須町にあるHOHの施設の中枢には女性しか入れず、倉渕氏は「ハーレム」状態で暮らしているという。その中で倉渕氏と一番近いのがTOSHIさんの元夫人。元夫人は主宰者の倉渕氏の妻同然の振る舞いをして実権も握っており、TOSHIさんが施設の内部に入れたことはほとんどないという。
また、倉渕氏とHOH幹部の交わした会話内容も公表された。そこでは倉渕氏はTOSHIさんを「アゴ男」呼ばわりし、「アゴ男のことはあんまり好きではない」などと話していたという。また、TOSHIさんの個人事務所=4月に破産開始決定=も「アゴ事務所」などと呼び、施設に住み着いた“出家信者”を「1軍」、TOSHIさんの事務所を「2軍」と区別して、TOSHIさんを「真っ黒なゴキブリ」などと罵倒(ばとう)していたという。
■ 洗脳騒動
そもそも、HOHとTOSHIさんの関係が取りざたされたのは平成10年にまでさかのぼる。一部週刊誌が自己啓発セミナーに「TOSHIは洗脳された」などと報じ、ワイドショーを中心としたマスコミが後を追った。
その中では、TOSHIさんが倉渕氏に「アゴ男」と呼ばれていることなどがセンセーショナルに伝えられた。TOSHIさんはこの際、洗脳疑惑を否定していたが、前年の9年2月には先にHOHに参加していたとされる元夫人と結婚。同年4月に、ヒーリングミュージックを志すことをYOSHIKIさんに伝え、同年末に「X JAPAN」は解散に至っている。
再びTOSHIさんやHOHがメディアでクローズアップされたのは16年のことだ。4月に栃木県県北児童相談所が、HOH施設内にいる児童5人を一時保護していたことが明らかとなり、HOHの元参加者が児童虐待の疑いを指摘する事態となった。また、団体の広告塔としてTOSHIさんが活動しているとされた。
このころのTOSHIさんは、芸能界の表舞台とは一線を画し、施設のある栃木県内や全国のカフェなど小さな会場でアコースティックライブなどを中心に活動を行っていた。そこに、「ビジュアル系のカリスマ」の姿を見いだすことはできず、涙ながらに“癒し系”の曲を歌う姿がワイドショーで放映された。
TOSHIさんは、HOHの活動が問題視された直後の16年夏、産経新聞の取材に応じている。その中でTOSHIさんはポロシャツにチノパンという、ビジュアル系とはかけ離れた服装で登場。「自分の周りの人たちは格好いいのに、自分を格好いいと思ったことは一度もなく、アゴを含めた外見をコンプレックスに思っていた」などと打ち明けた上で、次のように語っていた。
「髪を逆立てて化粧をし、派手な格好をしていたのはコンプレックスの裏返し。本当はビジュアル系ロックバンドに所属することに居心地の悪さを感じていた」
「『X JAPAN』での活動に疑問を持っていたころに出会ったのが倉渕氏のヒーリングミュージックで、自分はその音色に救われた」
「報道されているような児童虐待の事実はない」
■ 突然の和解
まもなくHOHに対する疑惑報道は収束し、TOSHIさんやHOHについての報道がされることもほとんどなくなった。
19年10月には「X JAPAN」の復活が伝えられたが、TOSHIさんとHOHの関係は続いていた。その後もHOH関連のレコード会社からTOSHIさんのソロCDが発売されるなどした。
しかし、事態は今年に入り急展開をみせた。1月と4月に相次いで設けられたTOSHIさんの「決別」会見。その間には、自己啓発セミナーで不安をあおられ、多額の現金を支払わされたとしてHOHの元参加者らがHOHを訴えた8件の損害賠償訴訟で、全面的に争ってきたHOH側が元参加者に対し、セミナー参加代に慰謝料を上乗せした額を支払うことで和解が成立したことが、元参加者の代理人の紀藤正樹弁護士らから明らかにされた。
■ 12年間で10億円以上
それでは、TOSHIさんはHOHの活動にどの程度貢献していたのか。
紀藤弁護士は「『X JAPAN』の活動を通じて得た報酬など、10億円以上がTOSHIさんからHOH側に渡った疑いがある」などと指摘している。
実際、那須町にあるHOHの施設には複数の大きな浴室がある豪邸が建てられ、ポルシェやランボルギーニ、ベントレーなどの高級外車を、倉渕氏とTOSHIさんの元夫人が乗り回しているとされる。関係者は、2人が高級ブランドを身につけて高級レストランで食事をするなどの豪遊ぶりについても証言する。
しかし、TOSHIさんの手元には何も残らず自己破産に至った。
TOSHIさんは、HOHの活動や倉渕氏の豪遊の原資が自分の稼ぎや被害者からだまし取ったお金であったと批判している。
それでは、現在、TOSHIさんという巨大な広告塔・収入源を失ったHOHの活動はどうなるのか。
紀藤弁護士は「いまではホームオブハートの名を使っていない。別名でさまざまな活動を行っており、実態も変わらない。本当はHOHの活動や施設であることを知らずに参加している人が数多くいる」と指摘する。
紀藤弁護士によれば、HOHは現在、「ヒーリングワールド」の名で活動しており、栃木県内で女性専用のエステ施設やリゾート施設を運営しているという。また、ヒーリングワールドのホームページではいまだにTOSHIさんの写真を使い、「オフィシャル」として楽曲配信も行っている。そして、ホームページで倉渕氏は「TOSHIは長年の友であります。彼が羽ばたいてゆくことを決めた以上、幸せになってほしいと心より願っております」とするにとどめ、TOSHIさんらの指摘に明確な反論はしていない。
しかし、現在、TOSHIさんのインターネット上の公式ホームページは、決別後に立ち上げた「武士JAPAN」のみという。今後もヒーリングワールドの関連で名前や楽曲などの使用が続けられた場合、TOSHIさんは法的措置も検討しているという。
“広告塔”として被害を拡大させた可能性のある「加害者」の自分と、長年に渡り洗脳され搾取された「被害者」の自分との狭間で悩みながらも、TOSHIさんは過去との決別と贖罪(しょくざい)のため活動している。 |
|