占星コラム


2009/9/18 酒井法子の麻薬逮捕について

最近、開催したセミナーでも取り上げたテーマであるが、酒井法子が麻薬で逮捕された理由について検討したのである。

まず、出生時間は6:01か6:02だそうである。

この出生時間自体が正しいかどうか分からないため、念のため、彼女の結婚と出産のタイミングについて検討して見たのである。

1998年に元プロサーファーの高相祐一氏と結婚した時、木星は山羊座1室にトランジットして、7室と7室の支配星にアスペクトし、土星は魚座3室をトランジットして、7室の支配星にアスペクトして、7室にダブルトランジットが形成されている。

結婚した時、すでに子供が出来ていたが、トランジットの木星と土星が5室にアスペクトして(5室の支配星にもアスペクトして)、ダブルトランジットを形成し、木星は9室の支配星に接合して、9室にアスペクトし、土星は9室にアスペクトして、9室にもダブルトランジットしている。

従って、7室と、5室と9室への木星と土星の絡みが見られ、結婚と出産の時期であることを示している。

この時、ダシャーはラーフ/水星期で、アンタルダシャーの水星は7室からみた7室である1室に在住し、またナヴァムシャでは水星はラグナと月からみた7室の支配星である。

アンタルダシャーロードで7室から7室に在住している水星に木星がトランジットした時に結婚しており、結婚のタイミングをよく表わしている。

従って、この出生時間(6:01)による山羊座ラグナで、結婚と出産については説明することが出来る。


さらなる材料としては、酒井法子には実の弟がおり、その弟も今回の事件の時に同時に逮捕されている。但し、両方の事件には関連性はないようである。

然し、事件が起こった現在のダシャーは木星/土星期であり、木星からみて土星は3室(弟)の支配星で6室(障害)で減衰している。

従って、同じタイミングで、弟も逮捕されていたというのは、ダシャーの観点からは納得できるタイミングである。

酒井法子容疑者の弟、覚せい剤使用容疑で先月逮捕

 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕状が出ている女優の酒井法子(本名・高相(たかそう)法子)容疑者(38)の弟が先月、同法違反(使用)の疑いで福岡県警東署に逮捕されていたことがわかった。

 県警は、酒井容疑者の事件との関連は薄いとみている。

 捜査関係者によると、弟は福岡市早良区室見1、指定暴力団・山口組系組員、酒井健(たけし)被告(30)。
 7月17日に逮捕され、同28日に同法違反で福岡地裁に起訴されている。健被告は覚せい剤の使用について、容疑を認めているという。

 健被告は6月末、軽乗用車を運転中、県警東署員の職務質問を受けた。健被告の態度がおかしかったことから、尿検査を実施したところ、覚せい剤の使用反応が出たという。

 健被告が運転していた車の所有者から「車を脅し取られた」との被害届が出ていたことから、同署は健被告を恐喝容疑で緊急逮捕した。その後、所有者が被害届を取り下げたため、車の恐喝事件では処分保留で釈放されたが、同署は覚せい剤取締法違反容疑で再逮捕した。

(2009年8月8日09時27分 読売新聞)

酒井法子のチャートは3室の支配星が11室に在住しているため、兄弟姉妹の中で、最年長か、最年少になる配置である。

この場合は、酒井法子と弟の2人兄弟で、酒井法子の方が姉の立場であるため、この法則に一致している。

また月から見た場合でも、3室に火星と木星が在住している。

3室に火星が絡んで、そこに木星が絡む場合、兄弟姉妹がいる配置である。

従って、結婚、出産のタイミング、弟の存在などについては、この山羊座ラグナで説明可能である。


・麻薬に溺れた理由

そこで、このラグナで正しいという前提で、酒井法子が何故、麻薬に溺れたかのかを検討したのである。

酒井法子容疑者は「数年前からおかしかった」

 時代を席巻した清純派の元アイドルに何が起きたのか。覚せい剤取締法違反の疑いで8日逮捕された酒井法子容疑者(38)。彼女を知る関係者は数年前から“変調”が見られたと指摘する。

 1986年にデビューした酒井容疑者は「のりピー語」を生み出すなど明るく親しみやすいキャラクターで、工藤静香や中山美穂と並ぶ人気アイドルとして活躍。99年の出産後は育児をしながら安定した芸能活動を続けていた。

 しかし、ある芸能関係者は約2年前から「おかしいなと感じ始めた」と語る。「夫と一緒に深夜のパーティーに頻繁に顔を出し、理想的な家庭人というイメージとちょっと違うなと思った。ほかの人のコンサートに登場し、ハイテンションで歌っていたこともあった」

 音楽市場アナリストの臼井孝さんによると、当時は酒井容疑者が久しぶりのシングルを発表し本格的な復帰を狙っていた時期と重なる。近年、80〜90年代のアイドルソングに再評価の動きもあっただけに、臼井さんは「子育てから復帰すると歌が下手になってしまう歌手が少なくない。彼女は丁寧な歌い方を保っていたのに…」と残念がった。

[2009年08月08日 スポニチアネックス]

ニュースによれば、酒井法子のことを約2年前からおかしいなと感じたと芸能関係者が証言している。

この2年前とはちょうど土星が獅子座に入室したタイミングである。

土星が獅子座に本格的に入室したのは、2007年7月16日からであり、今から約2年前である。

従って、今回の事件と土星の獅子座入室が関係していると思われるが、獅子座は酒井法子のチャートの8室に該当し、8室はパートナー関係を表すが、通常は、パートナーに対する依存とか、パートナーの支配を表すハウスである。

彼女の2室には8室支配の太陽が在住し、ラーフと接合しており、ディスポジターの土星は牡羊座で減衰している。

さらにこの2室には火星がアスペクトしている。

従って、8室支配で2室に在住する太陽は、敵対星座に在住し、ラーフ/ケートゥ軸に絡んで傷つき(特に太陽にとってラーフ/ケートゥは敵対惑星である)、 さらに火星からアスペクトされて傷ついているのである。

従って、通常、8室支配の太陽は中立惑星で、絡む惑星やハウスの象意を受けることで、吉凶が決まるのであるが、この場合は明らかに凶星として、振る舞うことが理解できる。

2室は口を表し、口から入るものを表すのであるが、おそらく、この8室支配で2室に在住する太陽とラーフの絡みこそが、彼女が麻薬を摂取するカルマを表していたと考えられる。

ラーフは飽くなき欲望を表す惑星であり、2室と絡む場合、煙草やアルコールなど、嗜好性の高いものを摂取することを表しているが、傷つきが激しい場合は、それが麻薬のようなものにまで発展してしまうことを表していたと思われる。

そして、8室はパートナーの支配とかパートナーの所有物を表しており、ニュースの記事で確認できるように、この麻薬は最初は夫からもらったのである。

その夫からもらった麻薬を摂取して、依存性が生じたことが分かる。

8室は依存する相手や支配する相手を表しており、パートナーからもらった麻薬に支配されてしまうことを表していたのである。

そのカルマが土星が獅子座に入室して、2室にアスペクトを開始した2年前から噴出したのである。

土星が8室をトランジットして、8室支配で2室に在住する太陽にアスペクトしていたのがこの2年である。

非常に8室の象意が強調されていたのである。

そして、2007年11月22日〜2008年12月10日までの間、木星は12室をトランジットして、8室にアスペクトして、8室に土星と木星のダブルトランジットが生じているのである。

8室はパートナーを表すハウスであり、夫に対する依存が生じる時期であるから、芸能関係者が以下のように証言しているように、

この時期は夫とともに深夜のパーティーに頻繁に顔を出して、ハイテンションな異常な行動を示していたのであり、既にこの時点で薬物の影響が感じられるのである。

「夫と一緒に深夜のパーティーに頻繁に顔を出し、理想的な家庭人というイメージとちょっと違うなと思った。ほかの人のコンサートに登場し、ハイテンションで歌っていたこともあった」

8室にダブルトランジットが生じているということは夫に従い、夫のライフスタイルに合わせることで、見返りに精神の安定とか、夫からもらえるものに依存していたことが伺われるのである。

この時、木星は出費や損失を表す12室をトランジットして、保護の力を発揮できず、ただ8室の象意を強化してしまっていたことが分かるのである。

このように考えると、土星が獅子座を通過する2年半の間、麻薬を摂取して、依存性が生じてしまい、麻薬に支配される生活を送ってきたことがよく分かるのである。

そして、土星が乙女座に入室する9月10日の直前の8月8日に逮捕されたのであるが、既に9月10日の1ヶ月半から2か月前の7月20日前後から土星は乙女座に入室する効果を発揮し始めているのである。

そして、木星は7月30日から山羊座に逆行して、乙女座9室にダブルトランジットを生じている。

この9室にダブルトランジットが生じた直後の8月8日に酒井法子は逮捕されたのである。

そして、逮捕されることによって、彼女は麻薬を辞めることが出来たため、まさに9室の象意であり、真の幸福な生活に戻るきっかけを与えられたと言える。

警察に逮捕されることによって、保護してもらった形である。この場合、警察の保護が恩恵(9室)ということになるのである。

世間を騒がせはしたが、依存性があり、生活を破壊する麻薬の魔の手から守ってもらったと言える。

従って、土星が乙女座に抜けていく今のタイミングになって、ようやく彼女は麻薬中毒から抜け出すのである。

このことをよく表わしているのが、彼女の以下の証言である。

酒井法子被告、思いを供述「逮捕されて良かった」
9月2日7時52分配信 サンケイスポーツ

 覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された女優で歌手、酒井法子被告(38)が、「あのままだと覚せい剤をやり続けていた。逮捕されて良かった」と供述していることが9月1日、分かった。警視庁は、最近も覚せい剤を使用していたとみて、裏付けのため同法違反容疑で再逮捕された夫、高相祐一容疑者(41)の拘置期限を延長する見通し。小学4年生の長男(10)はこの日、新学期を迎えた。
 「夫と私は精神的に弱い人間です。あのままだと覚せい剤をやり続けていたと思うので、逮捕されて良かった」

 この日、両親とも拘留されたまま新学期を迎えた愛息への後悔の思いがよぎったのか。TBSの報道によると、酒井被告は猛省を口にし、さらに「覚せい剤を使い始めて半年経ったころ、やめようと思い、夫の覚せい剤をトイレに流した」とも供述。「やめたかった」という思いと、更生したい思いを強調した。

 所属事務所は解雇された。今後はまじめに更生の道を進み、息子のためにも早く社会復帰しなければならない。だが、更生には、同じく覚せい剤取締法違反で逮捕された夫の協力が不可欠だ。

 「夫に勧められて…」快楽の世界におぼれていった酒井被告。これまで「やめようと思ったが、やめられなかった」と供述しており、半年前から別居状態の夫とは“薬”が絆でつながっていた。

 酒井被告は逃亡中、同行した継母に「離婚して、子供と(継母の)3人で静かに暮らしたい」と離婚の意思を漏らしていた。覚せい剤をやめたいという気持ちは、確かにあったのかもしれない。だが、これだけボロボロになることが分かっていながら、やめられなかった被告の姿は、薬の怖さを物語る。

これは特に裁判上で印象を良くするための発言ではないかと深読みする必要はなく、むしろ、酒井法子が率直な気持ちを表現したものだと思われる。

実際、彼女は、「やめようと思ったが、やめられなかった」のであり、それから抜け出させてくれたのが、今回の逮捕だったのである。

その意味では彼女が現在、9室へのダブルトランジットの時期を迎えており、精神的な更生への道を進み始めたことが分かる。

因みに広い意味で言えば、彼女はここ5年ぐらいの間、土星が7室を通過し、そして、8室を通過して、パートナーとの関係についての試練を経験する時期を経過していたことが分かる。

そこで、彼女のナヴァムシャチャートを見ると、ラグナ、月からみて、ラグナロードの木星が8室に在住し、8室に惑星集中するとともに6室支配の太陽と8室支配の金星が星座交換していることが確認できるのである。


ラグナロードが8室に在住することはパートナーに貢ぐことを表しているが、彼女の夫である高相祐一氏は、仕事をせずに、収入は酒井法子に頼り切っていたようである。

それで立場的には彼女に依存する弱い立場(6室)なのである(実際に週刊誌によれば、夫は彼女のパシリでいつも言いなりだったと書かれている)が、その6室の支配星が8室に在住することはそうした彼女が養ってあげて弱い立場であるはずの夫から、操られて支配されることを表している。

従って、そうした弱い立場であるはずの夫から逆に麻薬を勧められて、結果的に支配されて、夜のパーティーに繰り出して異常な行動を取ってしまうような生活に夫の影響で巻き込まれてしまったと言える。
従って、6室と8室の星座交換や8室への惑星集中は、パートナー関係に人生の試練が集約されていることを表しているのである。

そして、しばしば6室と8室が絡むと、犯罪を免れ得ないと、ラオ先生が言っているように、この場合も、夫の影響で犯罪に巻き込まれてしまったと言える。

そういう意味で、ナヴァムシャチャートには彼女のパートナー関係の試練がはっきりと示されているが、そうしたカルマが噴出してきたのが、土星がパートナーを表す6室、7室、8室をトランジットした時期なのである。

そして、土星が9月10日から9室に抜けたので、ようやく、そうしたパートナー関係における試練から彼女は抜け出すことができると言える。

吸引ストロー数十本押収!「歯がボロボロ…」常習か

 酒井法子容疑者(38)が長男(10)と住む東京都港区南青山の自宅マンションから、覚せい剤吸引用とみられるストローが数十本も押収されていたことが8日、分かった。警視庁では酒井容疑者が日常的に使用していた可能性もあるとみて厳しく追及していく構えだ。元トップアイドルの衝撃の転落劇は“人生最大の幸せ”の瞬間だった高相容疑者との結婚から始まった――。

 自宅から覚せい剤の吸引器具が押収されていたことは既に判明していたが、吸引用とみられるストローが数十本も見つかっていたことで、常習の可能性がさらに高まってきた。ストローなどは外出時にも常に持ち歩きできる化粧品ポーチに入っていた。周辺からも、かなり以前から薬物に手を出していたと思われる証言が出ている。

 2人と親しい人物は「覚せい剤に手を出したのは、高相容疑者と知り合ってからだった」と振り返った。98年12月に結婚。別の知人によると「結婚前から高相容疑者には薬物の噂があった。酒井容疑者については5年くらい前から言われるようになった」という。

 テクノ系の「サイケトランス」が好きで、都心のクラブや地方の山中などで開かれるレイブパーティーで酩酊(めいてい)状態で踊り、大声で意味不明のことを叫ぶ姿がたびたび目撃されていた。常習者の特徴といわれる「歯がボロボロだった」との証言もある。親しい人物は「夫婦仲がうまくいかず悩んでいた。その苦しみから手を染めた可能性はある。いずれにしろ高相容疑者と出会わなければ手を染めることはなかったと思う」。

[2009年08月09日 スポニチアネックス]

彼女はパートナーに依存してしまい、またパートナーから渡された薬物にも依存してしまったのだと言える。

このことは上記のようにナヴァムシャチャートによく表れているのである。


・酒井法子の今後について

17日、警視庁東京湾岸署から保釈され、報道陣502人が詰めかける中で、酒井法子は謝罪会見を行なった。



以下に会見の模様を伝える記事を引用する。

のりピー涙ポロリ女のケジメ、40日ぶり保釈で謝罪会見
9月18日8時0分配信 スポーツ報知

 覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪で起訴された女優の酒井法子被告(38)が17日、逮捕から40日ぶりに保釈され、拘置先の警視庁東京湾岸署を出た。午後4時半、玄関前で「これまで酒井法子を応援してくれた皆さま、本当にこのたびは申し訳ありませんでした」と深々と7秒間頭を下げ、迎えの車に乗り込んだ。都内で涙を流しながらの謝罪会見を終えると、メンタル面の治療のため東京・新宿区内の病院に入院した。

 真夏の8月8日に逮捕された酒井被告が、秋風の吹く東京湾岸署前に、40日ぶりにその姿を見せた。

 午後4時30分。榊枝真一弁護士(39)に先導されて登場した酒井被告は、保釈にホッとしたのか、アイドル時代を思わせる優しい笑顔をのぞかせた。しかし、ズラリと並んだカメラを見据えると、神妙な表情で深々と一礼。「これまで酒井法子を応援してくれた皆さま、本当にこのたびは申し訳ありませんでした」と目に涙を浮かべ謝罪すると、無数のフラッシュを浴びながら再び7秒間、深々と頭を下げた。

 服装は上下黒のパンツスーツ。16日に保釈された夫の高相祐一被告(41)も上下黒だった。夫婦で反省の色を表す作戦だったのだろうか。「出頭前に髪を染めていた」と、覚せい剤の毛髪鑑定対策疑惑が報じられていた髪は明るい茶色に染められていた。

 保釈前、元所属事務所「サンミュージック」の関係者が酒井被告の女優のイメージに配慮し、ヘアメークらを用意。入念に化粧を施し、髪形を整えてから約300人の報道陣に姿を見せたとみられる。

 一部では拘置中に“激やせ”が進み、体重は約35キロまで激減したとも報じられた。しかし“生のりピー”は規則正しい生活が功を奏したのか、ややふっくらした印象。東京湾岸署前のやじ馬からは「のりピー、かわいい!」とさながらコンサートのような歓声もわき起こった。

 1分足らずの謝罪を終えた酒井被告には、報道陣から「なぜ逃げたんですか」と押尾学被告(31)と同じ質問も飛んだが、無言で迎えの車に乗り込んだ。座席を間違えるハプニングもあったが、一切動揺しない“女優魂”も見せた。

 その後、都内で謝罪会見を行った。同じ黒のカーディガンのような服に着替えていた。「二度とこのようなことで、皆さまの信頼を裏切ることはありません」と誓い、目から大粒の涙をこぼした。会見後は「メンタル面の治療のため」(榊枝弁護士)入院予定の東京・新宿区内の病院へ直行。同病院には身元引受人とみられ、肺がんを患っている継母(62)も入院中で、酒井被告が看病する目的もあるという。

 酒井被告は14日に保釈が認められ、15日に保釈保証金500万円の半額にあたる所持罪分の250万円を納付。この日、残りの使用罪分250万円を支払い、保釈された。 保釈決定から東京湾岸署を出るまでに4日もかかった理由は、酒井被告を受け入れる病院探しが難航していたためとみられる。

 捜査関係者によると、酒井被告の保釈の条件として、子供に会うことは許されているが、夫の高相被告とは弁護人を介さずに会うことを禁じられているという。注目の初公判は、10月26日に東京地裁で行われる。
酒井法子被告保釈、ボロボロ泣き謝罪会見
9月18日7時51分配信 サンケイスポーツ

 覚せい剤取締法違反罪で起訴された女優、酒井法子被告(38)が17日、保釈保証金500万円のうち残っていた250万円を東京地裁に納付し、警視庁東京湾岸署から保釈された。その際、報道陣と一般人を合わせた500人の前では時折、笑顔も振りまいたが、東京・一ツ橋の如水会館で開いた謝罪会見では大粒の涙がこぼれて落ちた。テレビ各局が全国で生中継する中、自ら犯した罪にさいなまれたのか−。

 こらえていた分だけ、大粒の涙がポロポロこぼれる。

 「決して手を出してはならない薬物に、自分の弱さゆえ負けました。自分の罪を悔い改め、二度とこのような事件に手を染めることがないよう、一生の約束として固く心に誓います」

 保釈即日に開いた異例の謝罪会見。後悔の念があふれ出たのか、開始わずか2分で、酒井被告は目頭を熱くした。

 会見から2時間前の午後4時29分。8月8日の逮捕以来、40日ぶりにシャバの空気を吸った。東京湾岸署の正面玄関に姿を見せると、「のりピー」の声援が飛ぶ。かつてのトップアイドルの“悲しい性”か、その声に反応し、時折笑顔を浮かべて白い歯を見せたが、すぐに神妙な表情で頭を下げた。

 「これまで酒井法子を応援してくれた皆さま、本当に申し訳ありませんでした」。第一声で短く謝罪すると、7秒間にわたって再び頭を下げた。

 目には涙をためていたが、唇を噛みしめて必死に抑える。服装は黒の長袖ジャケットに黒のパンツ。左足首のタトゥーは露出しなかったが、夫の高相祐一被告(41)とペアで入れた左手薬指のタトゥーは、チラリとのぞいた。

 拘置中は3食をしっかり取り、軽い運動も日課となっていた。薄化粧を施されたほおは、幾分かふっくら。逮捕1カ月前にテレビ出演した際、ほおがこけ、青白かった顔とは一変。隈のような目尻のくぼみにだけ、1カ月以上にわたる取り調べの疲れが垣間見えた。

 迎えのワゴン車に乗り込もうとする酒井被告には、報道陣から「何で逃げたんですか」「覚せい剤をやめられるんですか」と矢継ぎ早に攻められる。その瞬間、東京湾からの潮風で揺れた髪の毛に、薬物使用の“爪痕”が浮き彫りになった。

 襟足までのショートヘアは根元から中央まで黒色で、その先は赤茶色。これまでの供述で、毛髪鑑定で覚せい剤の使用時期や頻度が判明しないように出頭前に短くカットし、さらに染めていたことが判明。ツートンカラーの髪の毛が、隠蔽工作の証となった。

 約24キロ離れた如水会館での謝罪会見では服装を“お色直し”し、濃いめのメークで登場。左手薬指と左足首のタトゥーはファンデーションで消されていた。来月26日には初公判を控える身だけに、質疑応答は受け付けず、自分の言葉だけで語った。

 「取り返しのつかないことをしてしまった自分の弱さを戒め、反省をし、もう一度生まれ変わった気持ちで心を入れ替え、日々努力していきたく思っております」

 会見のコメントは拘置中に自ら考え、3枚綴りの便せんにしたためたものをテーブルに置いて、ほぼ暗記して読んだ。無数のフラッシュを浴び、最後にはたまらずハンカチで涙を拭った。

 この日の夜からは、継母(62)が肺がんの治療をしている東京・新宿区内の大学病院に、自身も入院してメンタル面の治療を受ける。離れ離れになっていた長男(10)との対面も可能となり、人間らしい生活を取り戻していく。一生、薬物とは縁を切って。

この会見の模様に対して、テリー伊藤が以下のように酷評している。

【酒井法子覚醒剤】テリー伊藤「優等生の答辞みたい」とバッサリ
2009.9.18 09:13 産経ニュース

プロデューサーでタレントのテリー伊藤 保釈された女優、酒井法子被告(38)の涙の謝罪会見について、プロデューサーでタレントのテリー伊藤(59)は「会見を見て感じたのは、優等生が卒業式で答辞を読んでいるようで心に伝わってこなかった」とバッサリ。続けて、「いい言葉がつながり過ぎている。もっと、普通の言葉で語ってもよかったのではないか」と疑問を呈した。

 酒井被告が涙を流しながらとつとつと語る姿は哀れだったが、これについても「涙は彼女の純粋な気持ちだとは思うけど、下向きでしゃべっていた。あれは、まるで麻生(太郎前首相)さんの答弁に近い。質疑応答もなく病院に行くというのも、逃げている政治家と変わらないじゃないですか。全体的に彼女は人に頼っているな、という印象ですね」と、真相を語ろうとしない酒井被告の一方的な“答弁”に厳しい見方だ。

注目される酒井被告の今後については「これから裁判があって、その後に本当の試練が訪れる」と前置きした上で、「このまま芸能界復帰なんてゆめゆめ思ったらダメだよね。しけたマイナーな戻り方したって、新しいファンはつかない。彼女自身が歯をくいしばって、闘いながら子供と生きていく姿をまず見せるべき。夫(高相被告)と生きていくかどうかは、彼女自身が決めることでしょうね」と、一からの出直しと自立を強く促していた。

この中で、「・・・全体的に彼女は人に頼っているな、という印象ですね・・・」という指摘は的を得ているように思われる。

この日のトランジットを見ると、以下のように酒井法子の8室に月がトランジットしている。

この8室に月がトランジットする時は、人に頼って、人の世話になって、自分には自由がない時である。

従って、彼女は、会見費用をサンミュージックに出してもらい、保釈時にメディアに露出することも考えて、ヘアメイクなどの手筈もサンミュージックに整えてもらったようである。さらに以下の記事を見ると、保釈の日取り自体が、建設会社社長の段取りで進められていたと書かれている。

酒井法子被告:計算ずくだった保釈劇…段取りはやはり、あの人…
2009年9月18日 毎日新聞社

 酒井法子被告の保釈はなぜこの日(17日)になったのか−−。関係者はイメージ戦略のため「マスコミの反応を見ていた」と明かした。段取りを調整したのは酒井被告の継母と古くから親交があり、逃亡時にも協力していた都内の建設会社会長。前日に保釈された夫の高相祐一被告をモデルケースに、日にちから移動方法まですべて計算し尽くした保釈劇となった。

 この日の会見場を手配したのは元所属事務所のサンミュージック。酒井被告の担当弁護士から要請されたものだったが、すべての段取りを調整したのは継母と40年来の親交がある都内の建設会社会長。会長の兄もかつて酒井被告の個人事務所「Nコーポレーション」の顧問弁護士を務めているという深い関係だ。

 今回の保釈劇で、保証金500万円が2回に分割されるという「極めて異例」(法曹関係者)の手段がとられたことについて、関係者は「マスコミの反応を見るためだった」と話した。この日の謝罪会見についても「比較的早い段階で決めていたことでギリギリまで調整した」と事態の推移を見計らってのことだった。つまり、謝罪会見を行う前提で保釈する日を選んでいたというわけだ。

 ではなぜ、17日になったのか。弁護士がサンミュージックに要請したのは16日の昼すぎ。東京・一ツ橋の如水会館に予約を入れたのは夕方だ。高相被告の両親が保釈保証金を納付するタイミングと重なっており、高相被告が保釈されるのを待っていたとみられる。マスコミがどう動くのかを高相被告をモデルケースにして確認し細かい調整に入ったとみられている。

 酒井被告が乗り込んだ車両も、あえて目立ちやすいワインレッド色。運転手と助手席にいたスタッフは会長サイドが用意し、外部と綿密に連絡を取りながら移動した。

 カーチェイスをして逃げた高相被告がどのように報道されたかを踏まえ、ヘリコプターで必ず生中継されることを前提に、マスコミが追いかけやすい色の車で、逃げも隠れもせず移動する姿をお茶の間に見せた。(スポニチ)

つまり、あたかも会見が、何かの舞台と同じように、サンミュージックや建設会社社長の綿密な打ち合わせにより、進められ、それに酒井法子は乗っかって、完全に依存している状態である。

これは彼女のナヴァムシャチャートに見られる8室惑星集中の傾向が出て来ていると同時に、当日のトランジットの月が8室を運行していたことと考え合わせると納得するのである。

一般大衆は酒井法子の麻薬逮捕された後の結果について、どのように対応し、処理するか、その態度や立ち居振る舞いなど、トータルな彼女の力量や人間力を見ているのであり、その時に、自らの責任と、自分の考えで語るという姿勢が、高く評価され、尊敬もされるのであるが、その時に、人の世話になっている印象はマイナスに評価されたと思われる。

彼女は現在、9室にラグナロードの土星と、8室支配の太陽、9室支配の水星がトランジットしており、基本的に周囲の保護者の援助によって、更生への道を進み始めたと言える。

然し、彼女の月はケーマドルマヨーガであり、その月に土星がトランジットして、サディサティの最も厳しい時期に差し掛かっている。
この後、出生の月に土星が緊密に接近していくため、試練はこれからであり、彼女の周囲にいた人たちは去って行き、彼女は非常に孤立した立場に立たされると思われる。

サディサティーの時期は一般に人が寄りつかない時期であり、今まで親しくしていた人たちが自分の元から去り、孤立する時期である。

そして、チャラダシャーを見ると、彼女は現在、乙女座の時期である。

乙女座の時期が2002年2月13日から2010年2月13日まで続くのであるが、この乙女座にはグナティカラカの月が在住している。

そして、乙女座から見ると、アートマカラカ(AK)の土星が8室に在住し、アマティアカラカ(AmK)の火星と、プトラカラカ(PK)の木星が3室に在住し、 ダカカラカ(DK)の太陽が6室に在住しており、ジャイミニラージャヨーガを構成する表示体が全て、ドゥシュタナハウスや、ウパチャやハウスに在住しており、ここ数年間はよくない時期であったことが分かる。

これはちょうど夫である高相祐一氏と結婚生活を送っていた時期と重なるのである。


然し、2010年2月13日以降はチャラダシャー獅子座に移行するのである。

獅子座からみると、 アートマカラカ(AK)の土星はトリコーナの9室に在住し、アマティアカラカ(AmK)の火星と、プトラカラカ(PK)の木星はケンドラの4室に在住しており、またこの獅子座にはアートマカラカ(AK)の土星とブラトルカラカ(BK)の水星がジャイミニアスペクトをしている。

従って、チャラダシャーによれば2010年2月13日以降から状況が改善していくことを表している。

そして、ヴィムショッタリダシャーによれば、現在、木星/土星期であるが、2010年12月22日から木星/水星期に移行するのである。

アンタルダシャーの水星はコミュニケーション、スピーチの表示体で、9室を支配して1室に在住し、月からみて1、10室支配で5室に在住している。

また木星から見ると、8、11室支配で、3室に在住している。

ナヴァムシャではラグナ、月からみて4、7室支配で3室に在住している。

さらにダーシャムシャでは7、10室支配で3室に在住し、9室支配の太陽と接合して、9室、10室が絡むラージャヨーガを形成している。

このように、水星はトリコーナやケンドラを支配して、ラージャヨーガを形成すると共に、 3室(芸能、メディア)と10室(仕事)との絡みや5室(創作、音楽、演劇)と10室の絡みなどを形成している。

この時、木星は4室、土星は10室をトランジットして、4室と10室、そして、10室支配の金星に対して、ダブルトランジットを形成(2011年11月15日〜2012年5月16日) しているため、この頃、酒井法子は芸能界に復帰することができると思われる。

そのための布石として、今回、サンミュージックの相沢副社長が彼女が更生するなら、復帰の道もあり得ると述べたのだと思われる。

おそらく 今の段階では復帰のことを述べる状態ではないが、明らかに将来の復帰を視野に入れた上での配慮があると思われ、また保釈の演出もそのことを考えた上でのことである。

(参考資料)

西暦 年月 出来事 ダシャー トランジット
1972年  

福岡市に生まれるが、2歳の時に両親が離婚した。

月/火星
月/ラーフ
 
1974年   2年後に実母と死別、親戚の叔母の家にいた。 月/木星  
1983年   小学校の6年生の3学期に実父が再婚し、帰郷。
福岡市立大名小学校を卒業。
火星/木星  
1985年   福岡市立舞鶴中学校ではソフトボール部に所属し、3年生になった(クラスは3組出席番号は33番)1985年の夏に9番右翼手で県大会準優勝を果たした。 火星/水星
火星/ケートゥ
 
1985年 10月26日 「'86ミスヘアコロン・イメージガール・コンテスト」(資生堂主催)でBOMB!賞を獲得 火星/ケートゥ  
  12月 福岡市から上京し、サンミュージックの相澤秀禎社長(当時)の自宅で下宿生活を始める 火星/ケートゥ  
1986年 1月 日本テレビ系のテレビドラマ『春風一番!』でデビュー(収録は前年の1985年12月から開始されているので、芸能活動は上京直後からになる)。ほぼ同時に雑誌『Momoco』の「モモコクラブ」のメンバーとなる。 火星/ケートゥ  
  4月29日 「'86 MOMOCO PARTY」において開催された「第2回ミスモモコクラブ」オーディションでミスVHD賞を受賞。 火星/金星  
  11月21日 これにより当時売り出し中だったビデオディスクであるVHDソフトの発売が決まり、11月21日、『YUPPIE』で世界初のVHDデビューを果たす。 火星/金星  
1990年代以降   東アジア(台湾、香港、中華人民共和国など)では日本での活躍以上の絶大な人気を誇り、中国語歌唱による楽曲も発表している。 ラーフ期〜  
1992年 5月10,11日 初の海外公演である台北市立総合体育場でのコンサートは、台湾における日本人初のワンマンショーとなった。 ラーフ/木星/土星  
1995年   デビュー9年目にして『第46回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした ラーフ/土星  
1998年   元プロサーファーとできちゃった結婚 ラーフ/水星
ラーフ/ケートゥ
木星:山羊座
土星:魚座
1999年 7月 長男を出産 ラーフ/ケートゥ/木星
ラーフ/ケートゥ/土星
木星:牡羊座
土星:牡羊座
2000年   産休から復帰 ラーフ/金星  
  7月 デビュー当時からの担当マネージャーが社内で自殺 ラーフ/金星  
2003年   ファッションブランド『PP rikorino』を立ち上げる ラーフ/太陽
ラーフ/月
 
2009年 8月3日

夫が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕される。逮捕現場に駆けつけた酒井は渋谷警察署への任意同行を求められたが拒否し失踪。

木星/土星  
  8月4日 翌4日、所属事務所のサンミュージックが会見し、親族が警視庁に捜索願を提出したことを発表。長男と共に行方不明となり大きく報道された。 木星/土星  
  8月6日 長男は行方不明とされた当初から知人宅に預けられていたことが判明した。夫の容疑の関係捜査先として酒井の自宅を家宅捜索した際に、微量 (0.008グラム)の覚せい剤と酒井の唾液が付着した吸引具が見つかった。 木星/土星  
  8月7日 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕状が出された。 木星/土星  
  8月8日 警視庁富坂分庁舎にある組織犯罪対策5課に出頭、逮捕された。 木星/土星  
  8月28日 覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された。起訴を受けて、サンミュージックは酒井を同日付で解雇。所属するレコード会社のビクターエンタテインメントも同日、契約を解除した。 木星/土星  
  9月11日 7月下旬に奄美大島を訪れた際に、ホテルで覚せい剤を吸引したとして、覚せい剤取締法違反(使用)の罪で追起訴された 木星/土星  
wikipediaより引用抜粋、一部編集