占星コラム


2009/9/15 矢田亜希子の結婚と離婚について


夫である押尾学が逮捕されたことで、矢田亜希子は周囲の説得に応じたのか、離婚に踏み切ったようである。

2006年11月に押尾学と結婚した時、ラーフ/金星期で、金星はパートナーを表す7室の支配星で、結婚の表示体でもある。

この時、木星は7室を通過中で、7室支配で、アンタルダシャーロードの金星に接合していた。

そして、 土星が2006年11月1日に獅子座に入室して、7室にダブルトランジットを形成した直後の2006年11月13日に結婚を発表している。

ダシャートランジット共に結婚のタイミングをよく表わしている。

翌年の2007年11月に長男が誕生しているが、土星は5室にそのまま留まり、木星が2007年11月21日に9室に移動し、5室にアスペクトして、5室にダブルトランジットが形成されたタイミングで長男が誕生している。

5室に在住するマハダシャーロードのラーフに対して、土星と木星がダブルトランジットし、土星は出生の土星にリターンしている。

土星は行為の10室の支配星で5室に在住し、その土星にトランジットの土星がリターンしていることから、子育てに対する責任などを表していると思われる。しかし、5−10のラージャヨーガを形成しているので、子供の誕生という創造活動における成功を体験しているのである。

2008年6月13日からラーフ/太陽期に移行しているが、太陽は5室の支配星で9室に在住し、ラーフからみて、ラグナロードで5室に在住している。5室との絡みが多いため、子育てに専念している様子が理解できるのである。

トランジットの木星もラグナから5室支配でラーフから5室に在住する太陽と接合し、5室にアスペクトして、5室にダブルトランジットを形成している。

結婚と出産に関するダシャーとトランジットは教科書通りの非常に分かりやすい形で、機能しており、これらの出来事が生じるタイミングをよく表わしている。

彼女が芸能界にデビューしたのが、1995年のドラマ「愛していると言ってくれ」への出演である。

この時、ダシャーはラーフ/ラーフ期であり、ラーフ期に移行した直後である。

ラーフはまず、5室に在住することで5室の支配星のように振る舞っている。

5室は創造活動、芸術、娯楽、音楽などを表すハウスで、3室から3室目で3室の本質を表すハウスである。

従って、3室のメディア、芸能と、5室の創作活動の象意により、芸能界で、ドラマ制作という創作活動に携わったと考えることができる。

ラーフから見ると、3、10室支配の金星が3室の自室に在住しているが、これは仕事(10室)が演技(3室)の仕事になるという典型的な配置である。例えば、獅子座ラグナで、3、10室支配の金星が3室に在住している例として、俳優の織田裕二が挙げられる。

そして、織田裕二が主演でドラマに出演する俳優であるように、矢田亜希子も2002年には「マイリトルシェフ」でドラマ初主演を果たしている。

脇役だけで終わる俳優ではないのである。

この配置がラーフの期間中に効き続けることになると考えることができる。

芸能界での仕事とは、彼女にとってはラーフ期の仕事であり、 ラーフ期に彼女の芸能界でのキャリアがスタートしたというのはよく理解できるのである。

ここまで見てきて、ダシャーとトランジットのタイミングが彼女の人生でよく機能している。

1995年にデビューした時、木星は8室をトランジットし、土星は11室をトランジットして、8室にダブルトランジットを形成している。

芸能界のデビュー時はまだ制約が多く、脇役を思いがけなく、もらうことが出来たというような状況ではないかと思われる。

ドラマ初主演を果たした2002年の「マイリトルシェフ」の時は、木星が芸能の3室をトランジットして、土星と木星のダブルトランジットが11室に形成されている。この時、彼女は芸能界で、一定の評価を受けたということではないかと思われる。その結果が、初主演というかたちで、おそらく結実していると思われる。

このラーフ期からの芸能界デビューや結婚、出産など、いくつかの出来事を見ていくだけでもダシャーとトランジットはよく機能しているが、そのことから、彼女のその次のステップも明確に予測できたはずである。

それは、ラーフ/太陽期の後の、ラーフ/月期である。

アンタルダシャーの月は4室支配で6室に在住し、ラーフからみて12室支配で2室に在住しており、月からみて11室支配で、1室に在住し、 太陽からみて8室支配で10室に在住している。

いずれもドゥシュタナハウスやトリシャダハウスが幸福を表すケンドラの1室、4室や10室、そして、2室に絡んでいる。

ラグナからみて4室支配の月が6室に在住することから、喜びや幸福、安らぎを得る場所である4室が、6室によって傷ついて、家庭生活に障害が生じることを示していたのである。

7月半ば頃から、既に土星の乙女座入室の効果を発揮し始めており、6室と6室に在住するアンタルダシャーロードの月にダブルトランジットを形成し、4−6(2−12、1−11、8−10も含む)の絡みの象意を現象化させたと考えることができる。

その結果が夫である押尾学の逮捕であり、その結果として、幸福や安らぎを得るための住まいに、警察の家宅捜索が及び、家庭の幸福が壊され、芸能活動の自粛や、離婚による家庭崩壊が生じたのである。

そして、芸能活動を前向きに考えていた彼女は、今度の不祥事で、彼女を起用しようとするスポンサーなどを全く失ったと考えられる。
つまり、契約相手である企業スポンサーとの別離である。

押尾学との別離だけではなく、契約相手との別離など、今まで関係を結んできたあらゆる人との関係が失われたと考えられる。

これが6室ダブルトランジットと、6室に在住するアンタルダシャーの月期の効果であり、離婚(6室)とか、契約の解約(6室)などは、その主な結果である。

そして、これは、サディサティーの結果でもある。

サディサティーの時期は通常、人が寄ってこない時期であり、今まで周囲にいた友人や仕事上の関係者などが皆、去っていく時期である。

今の彼女はおそらくそんな状況にあると思われる。

メディアに露出することが出来ず、FAXでマスコミに向けて離婚を通知することが精一杯の状況ではないかと思われる。

このことも、ダシャーとトランジットから全く予想がつくことである。


このように人の人生とは厳密にダシャーとトランジットの影響を受けている。

既に生まれた時に、人生でいつ何を経験するかが決まっているのである。

従って、ジョーティッシュを研究していくと、最後には運命を与える神という存在について考えるようになるのである。

神という名前を使わなくても、この輪廻転生と、カルマの法則を成立させている宇宙のシステム、仕組みについて考えるようになるのである。


矢田亜希子が押尾学と結婚した時のダシャーは、ラーフ/金星期であるが、金星は7室で自室で強い配置である。

彼女にとってはラーフからみて10室支配で3室自室に在住する強い金星期である。
従って、この時、彼女は仕事も順調で、CM契約もたくさんあって、公私ともに順調であった時期といえる。

押尾学と芸能界で知り合って、恋愛に発展した時期がこの頃である。

ちょうど、木星が天秤座にあって、7室在住の金星をトランジットしていた時期である。

また土星が獅子座に入室した頃であり、恋愛の5室が強調されていた時期である。


通常、不遜な態度の押尾学もこの時は、朗らかな表情をしていて、新婚生活の甘美さを味わっているのが分かる。

ラーフ/金星期の状況を証言する非常に分かりやすい映像である。

矢田亜希子も押尾学も牡羊座が強調されているためか、非常にストレートで率直に結婚生活の喜びを表現している。

然し、この甘美な結婚生活の渦中にある時点で、ラーフ/月期に入ると、そうした状況が全く変化してしまうことも、ダシャーシステムとトランジットによって、事前に分かるのである。

従って、ジョーティッシュを実践する人は、ある程度、人生の無常を知っている人であり、人生は常に変化しており、人生の幸福も不幸も常に固定してはおらず、時間の経過とともに、変化していくということを知っていて、一つの局面に執着しない人である。

 

・木星期について

因みに矢田亜希子は2011年11月25日から、木星/木星期に移行していくのであるが、 木星は9室支配で4室で高揚している。

細かく見ていくと、月からみて4、7室支配で11室に在住し、 太陽からみて、1、4室支配で8室に在住している。

ナヴァムシャでは1、4室支配で12室に在住し、 月からみて9、12室支配で8室に在住している。

そして、 太陽からみて7、10室支配で6室に在住している。

木星をラグナとすると、木星は6、9室支配で1室に在住している。

こうしてハウスの絡みを見ると、3室や5室といった芸能界でのエンターテインメントを示すハウスが全く絡んでいないことが確認できるのである。

ラーフ期の終わりにラーフ期に得たものを全て失うと言われているが、

人生観や生き方が変容してしまうのがラーフ期から木星期への変化である。

従って、矢田亜希子はラーフ期に入って得た芸能界の仕事や、押尾学との結婚生活など、
全てを捨てて、全く新しい生活を歩み出すと思われる。

9室支配の木星は2重にグル(教師)を表しており、彼女が明らかにこの時期に
精神的なインスピレーションを受けて、人生観や生き方が変容することを表している。

この2011年11月25日はアメリカ合衆国のチャートで、マハダシャー火星期になるタイミングと一致している。

以前、2008年10月18日付の占星コラム「アメリカの行方 -アメリカ発の世界革命が始まる-」で、 示したようにアメリカがマハダシャー火星期に移行する2011年10月14日以降は、アメリカが物質主義から精神主義へ大きく思想転換し、大衆の武装蜂起など、革命も起こり得る時期である。

この時期に世界教師や惑星ハイラーキーといった人類よりも進化の旅路を先に進んでいる教師方が社会の前面に出てくることをこの矢田亜希子のチャートを見ることからさえも感じるのである。

多くのチャートを見て来たが、この2012年前後から人生が大きく変容していくようなマハダシャーの変わり目を示しているチャートが極めて多いのである。




(参考文献、引用抜粋)

矢田亜希子、押尾学容疑者の逮捕前に離婚届を用意
(2009年8月5日06時02分 スポーツ報知)

4日午前4時、押尾容疑者を乗せた車両は麻布署から三田署へ 俳優で歌手の押尾学容疑者(31)が合成麻薬MDMAを使用したとして警視庁麻布署に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された件で、妻で女優の矢田亜希子(30)が以前から離婚届を用意していたことが4日、分かった。裁判の判決をめどに提出する見込み。押尾容疑者はこの日、麻布署から三田署に身柄を移され、取り調べを受けた。

 逮捕以前から、矢田は押尾容疑者との離婚を決意していた。

 矢田の所属事務所はこの日、マスコミ各社にファクスを送付。押尾容疑者と矢田が半年ほど前から別居していることを明かした。
 近い関係者によると、別居した頃から2人の関係はうまくいっておらず、離婚届はすでにいつでも出せる状態で矢田が持っていた。今回の事件は矢田にとっても寝耳に水。関係者は「ショックを通り越して、あきらめているような表情。放心状態に近い状態だった」と矢田の様子を説明した。

 事務所は「事実確認をもって矢田と一緒に今後の方向を考えていく所存であります」としているが、すでに離婚は決定的。矢田は別居していたとはいえ、妻としての責任を強く感じているそうで、押尾容疑者の裁判の行方を見守る構え。裁判の見通しがつき、判決が出る頃に離婚届を提出する見込みだ。

 矢田が住む川崎・高津区の自宅マンションにはこの日早朝から約50人の報道陣が詰めかけた。午後4時30分頃、5人の捜査員が無数のフラッシュを浴びながらマンションに入り、約45分間にわたり家宅捜索。関係者によると、捜索には矢田と隣の部屋に住む矢田の母親が立ち会ったという。また、矢田の参考人聴取も検討。押尾容疑者の薬物使用状況などについても聞く方針だ。

 矢田本人は現在、心身ともに弱っており、事件の経過を見守りつつ、後日何らかの形でコメントを発表する予定だという。

 押尾容疑者と矢田は2005年4月にTBS系ドラマ「夢で逢いましょう」で共演したのを機に交際。同年8月にハワイ旅行を写真週刊誌が掲載し熱愛が明らかに。06年11月に結婚、翌07年11月に長男が誕生した。だが、その頃からたびたび不仲がうわさされ、半年前から別居。押尾が仕事で海外に出かけることも多く、最近では音信不通の状態。押尾容疑者がエイベックスから契約解除されたことを、矢田はインターネットの報道で知ったという。

 すでに事実上の離婚状態にある中での今回の事件。矢田は今年1月期のフジテレビ系連続ドラマ「ヴォイス〜命なき者の声〜」で約3年ぶりに女優業を再開。今後はシングルマザーとして長男を育てていくことになる。

 ◆矢田 亜希子(やだ・あきこ)本名・押尾亜希子。1978年12月23日、川崎市生まれ。30歳。95年にドラマ「愛していると言ってくれ」でデビュー。2002年には「マイリトルシェフ」でドラマ初主演。「お嫁さんにしたいタレント」調査でも上位の常連だったが06年に結婚。09年1月にドラマ「ヴォイス―」で女優業復帰。血液型O。

 ◆押尾 学(おしお・まなぶ)1978年5月6日、東京都生まれ。31歳。4歳から8年間、米ロサンゼルスで過ごし、ブラジル、ドイツにサッカー留学も経験。98年に主演のVシネマ「新・湘南爆走族」で芸能界デビュー。ドラマ「20歳の結婚」「クニミツの政」などで人気に。2002年に「LIV」名義でCDデビュー。06年11月に矢田亜希子と結婚した。
矢田亜希子ショック 1歳息子抱え沈黙…離婚も
2009.8.4 07:12 産経ニュース

矢田亜希子=2003年12月 麻薬取締法違反容疑で逮捕された俳優、押尾学容疑者(31)の妻で女優、矢田亜希子(30)は3日、川崎市内の自宅前に詰めかけた報道陣に対し、沈黙を守った。代わって所属事務所が「非常にショックを受けている。離婚も考えていると思う」と矢田の様子を明らかにした。度々トラブルを起こす夫を、陰になり日なたになり支えてきただけに、そのショックは計り知れない。

 「押尾はかかわっていないんでしょ!」

 所属事務所から、事件を伝える電話を受けた矢田。夫が事件と無関係であることを信じ、強い口調でこう言った。

 事務所の豊田耕三社長によると、電話口の矢田は必死に気丈さを保とうとしていたが、インターネットの情報だけでは状況がわからず、気が動転した様子。会話の中では、「悲しい」との言葉も漏れたという。

 押尾容疑者と矢田は、川崎市にある矢田の実家マンションの隣に居を構え、この11月に2歳になる長男、矢田の実母との4人暮らし。この日は終日オフだったが、昼ごろから報道陣が集まり始めたため、「一歩も出られない状態」と社長に訴えた。

 押尾と結婚して3年余り。思い描いた結婚生活は、バラ色とはほど遠かった。予兆は結婚前からあった。婚前旅行のハワイで、報道陣に向かって「ファ●クユー」と叫び中指を突き上げたり、同地でタトゥーが入った押尾の背中に矢田がローションを塗る姿を週刊誌が掲載。当時の矢田は人気絶頂だったが、「アフラック」などのCMを降板せざるをえなくなった。
矢田亜希子が離婚届提出、夫の逮捕で決意

   合成麻薬MDMAを使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕された押尾学容疑者(31)と妻で女優矢田亜希子(30)が離婚したことが7日、分かった。矢田の自筆サイン入り文書で発表したもので、3日の押尾容疑者の逮捕後に離婚届を提出して2年8カ月の夫婦生活にピリオドを打った。

 ファクスでマスコミ各社に送られた文書によると、矢田は「彼の女性関係や価値観の違いから別居状態が続いておりました。別居していながら離婚には至っておりませんでしたが、今回の事件を受け、周囲の方々や息子への影響を考え決意した次第です」と経緯を説明した。離婚届を提出した時期は明らかにしていないが、関係者によると、押尾容疑者が3日に逮捕された後、7日までに提出したという。

 逮捕後の4日、矢田の事務所が文書を発表し、約半年前から押尾が川崎市の自宅マンションを出る形で別居していたことを明かしていた。離婚届は押尾容疑者の逮捕前にいつでも出せる状態で矢田が持っていたという。別居はしても離婚への踏ん切りがつかなかった矢田だが、今回の逮捕を受けて自宅が家宅捜索されるなどした。矢田も長男(1)との平穏な生活を守るために離婚を決意した。

 さらに矢田は「離婚したとはいえ、元夫・押尾学が大変お騒がせいたしまして、本当に申し訳ございませんでした。心よりおわび申し上げます」とつづり、「突然のことでただただ動揺している状態なので、このような形で発表させていただくことをお許し下さい」と会見の予定はないという。2人は06年11月に周囲の反対を押し切って結婚し、07年11月に長男が誕生。矢田は今年1月に2年半ぶりに仕事復帰していた。

[2009年8月8日9時34分 日刊スポーツ]