2009/9/9 アメリカ金融システム9月崩壊説について
アメリカの金融システムが9月30日の会計年度の期限で崩壊の危機にあることを報じるブログがある。
多くがアメリカ金融システムの9月崩壊を予想
(ROCKWAY EXPRESS)
この説を読んで非常に信憑性が高いと思ったのは、アメリカのチャートで出生の土星が在住する2室に9/10から土星がトランジットするからである。
そして、木星が7/30から山羊座に逆行しているので、ダブルトランジットが2室に形成されている。
2室は社会現象を占うマンデン占星術によれば、
国家の財政状態、金融政策や税制(2チャンネルより引用抜粋)などを表わしており、出生の2室に土星が在住していることは、元々、国家財政に苦労するカルマを表わしている。土星がリターンすることは国家財政に苦労するカルマが噴出するタイミングと単純に考えることができる。
アメリカは慢性的な財政赤字の国であり、国債を発行して、日本や中国などに購入させることで財政を成り立たせている借金国家である。しかし11室で多くのダナヨーガが形成されるように、米国の支配者階級(ユダヤ系金融資本家
etc)は、政府の財政赤字とは無関係に莫大な利益を上げて潤ってきたと思われる。一方で、国民は乱発された国債を支払う借金の担い手であり、重税に苦しむという構造になっている。
アメリカのチャートを見ると、
土星は6、7室支配で2室に在住しており、月から見ると、ラグナロードで8室に在住している。
この土星に対して、トランジットの土星がリターンし、木星もアスペクトして、ラグナから2室、月から8室にダブルトランジットが生じている。
この土星が形成する6−2、7−2、1−8の絡みの象意がトランジットによって噴出してくると考えられるのである。
例えば、8室は中断、変化とか破産とかいう象意があり、2−6の絡みは外国からお金を借りる、援助を受けるなどのことを表わしていると思われ、2−7の絡みは外国からお金をもらう(提供してもらう)などの象意が考えられる。
2室の土星は単純に解釈して、お金が不足し、お金を稼ぐことに苦しむという象意であり、ダブルトランジットが生じているので、国家財政のことが最大の関心事になることを表わしている。
つまり、土星の乙女座への入室は、アメリカの財政にこれから問題が生じることを表わしていると考えられるのである。
すると、上記のブログが示す、アメリカの会計年度の2009/9/30がアメリカの金融システム崩壊の危機であるというのは、土星の乙女座への入室のタイミングと絶妙に一致するのである。
既にアメリカの金融システムは潜在的には崩壊しているのであるが、これまで何とかそれが表面化しないように抑え込んで来たのである。
何故、これまで金融システムの崩壊が激しく顕在化しなかったかということの理由として、最近、顕著に米国との経済相互依存度を高めている中国の存在が考えられるのである。
中国の建国図を見ると、ラグナロードの土星が8室に在住している。
ラグナロードが8室に在住している配置は、通常の人物のチャートにおける、これまでの研究では、パートナーにお金を貢いで支配される(面倒を見てもらう)配置である。
従って、この中国の建国図でもラグナロードの土星が8室に在住している配置は、中国がアメリカに貢いでいると考えることが出来る。
マンデン占星術では、8室は「外国との借款関係、貿易と絡む国家的な金銭状態、株価、投機や外国との経済関係」(2チャンネルより引用抜粋)を表わしているというが、土星が中国の出生の土星にリターンしていた頃、中国がせっせと米国債を購入して、アメリカの財政をおそらく支えていたのである。
以下のニュースがそのことを示している。
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【図解】中国と日本の米国債保有状況
2008年11月20日 09:15 発信地:北京/中国
【11月20日 AFP】米財務省が18日発表した9月の国際資本統計によると、中国が日本を抜いて最大の米国債保有国となった。
図は、中国と日本の過去1年間における米国債保有状況を示したもの。(c)AFP
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国際ニュース : AFPBB Newsより引用抜粋 |
中国は土星が獅子座をトランジットしている昨年、日本を抜いて最大の米国債保有国になったのである。
ラグナロードで8室に在住する土星にトランジットの土星がリターンした時に中国はアメリカに貢いで アメリカ経済を支えていたのである。
この時、木星は中国の12室(出費)をトランジットして、8室にダブルトランジットが生じている。
まさにアメリカに貢ぐカルマが噴出していたと言えるのである。
アメリカと中国の経済相互依存は、アメリカが消費しないと中国の経済が成り立たず、アメリカは中国の外貨準備や国債の購入、安い労働力による安価な商品の供給などに依存しており、もし、アメリカ経済が傾けば、米国債が値下がりして、米国債を大量に保有している中国に巨大な損失が生じ、商品の輸出先(市場)も失なうので、中国としても、アメリカを支えざるを得ないのである。
このようなジレンマの中で、中国も仕方なく、米国債を購入して、アメリカ経済を支えて来たのである。
アメリカは中国から借りたお金で、中国の製品を消費するのであり、非常におかしな構造になっていた。
これは日本から金利の低いお金を借りて、外資系の投資ファンドが日本の土地や株式を買い漁っているのと同じ構造である。
つまり、お金を貢いで支配される構造である。
中国の8室にダブルトランジットが生じていた昨年は、そのようなアメリカの支配に苦しみ、最も米国に貢いだ時期と言える。
しかし、土星が9/10から乙女座に入室すると、中国はそのようなアメリカの支配から、おそらく脱け出すことが出来るのである。
この時、8室支配で9室に在住する太陽と、6、9室支配で9室に在住する自室の水星にダブルトランジットが生じるのである。
9室とは、マンデン占星術によれば、高等教育の状態、宗教、司法、思想の環境(2チャンネルより引用抜粋)を表わしている。
これは、中国が米国が主導する米ドル基軸通貨体制や、新自由主義といった思想ではなく、国家としての思想的な環境を大きく変更することを示していると思われるのである。
9室は自由を表わし、6室は敵対的態度を表わすため、その過程で、米国債の売りに転じるかもしれないのである。
因みにラグナロードが8室に在住している人はお金を貢いで支配されるが、しかし、最終的には支配者に反発して、逆に自らが支配者となって、支配者に立ち向かって、敵対するのではないかと思われる。
それはJFKのチャートを見ていて気づいたことである。
JFKの父親はナチスと密約してビジネスの取引をしたり、また違法な株売買などを行っていたため、米国の支配者たち(金融資本家)は、その家系にあるJFKが彼らの利益に協力すると考え、彼が大統領になることを支援し、当初、JFKもそうした支配者たちの力を借りることで、米大統領に当選したようである。
しかし大統領になるとベトナム戦争を終結させようとしたり、連邦準備銀行を廃止して、政府紙幣を発行したりなど、彼ら支配者たちの利益に公然と挑戦したため、支配者たちによって暗殺されたようである。
繰り返すと、ラグナロードが8室に在住する人は、自分が支配者に貢いで、支配者に取り入って、支配者の保護を受けるが、最後には支配者に反旗を翻すのではないかと思われるのである。これがJFKの事例に現われたのではないかと思われる。
ラグナロードが8室に在住している人は、支配者との間に6−8の人間関係を形成するが、この関係はしばしば逆転するのである。
従って、この理論を中国にも適用すると、アメリカに貢いで、米国債を買い支えてきた中国が、突然、アメリカに反旗を翻して、米国債を売りに転じることが考えられるのである。
その時が米ドルが崩壊する時であり、土星が乙女座に入室する9/10以降に起こる可能性が高いと考えられるのである。
この乙女座の土星は、月から見ると8室に在住しており、8室は支配に苦しむハウスである。
財政に苦しむアメリカは、米ドル紙幣を大量に刷ることで、この危機を乗り越えようとして、激しいインフレとなって、
米ドルの価値が急激に下落して、各国が、それに見向きもしない状況がやってくるのである。
それはラビバトラ博士の2010年までに資本主義が崩壊するという予測や、評論家の副島隆彦氏の米ドル崩壊の予測などが的中したことになる。
それはアメリカが今度は支配される立場になって苦しむことを表わしており、それが月から8室へのダブルトランジットの意味かもしれない。
そうした過程が乙女座にダブルトランジットが生じている9/10〜年末までの数ヶ月間に始まる可能性が高いと思われる。
その後、アメリカで何が起こるかは2008/10/18付の『アメリカの行方
-アメリカ発の世界革命が始まる-』に予測として記しているが、
アメリカは2011/10/14から9室支配のマハダシャー火星期に入るのである。
9室はマンデン占星術では、高等教育の状態、宗教、司法、思想の環境(2チャンネルより引用抜粋)を表すというが、おそらく、アメリカの国家財政が破綻し、米ドル基軸通貨体制も破綻し、物質主義の思想から、大きく、精神的な思想へと国民意識が転換することと思われる。
その火星は火星からみると6、11室支配のため、おそらく、その過程で、革命を起こそうとする動きも見られたり、暴動のようなものも起こるかもしれない。
おそらくそうした大きな思想転換は世界教師がいよいよ登場するタイミングと一致しているのである。
国家同士が競争し合う、魚座時代の理念ではなく、世界の統合や分かち合いといった水瓶座時代の理念が強調されて、国際世論を盛り上げていくことによって、資本主義崩壊後の新しい世界がつくられるのである。
それが陰謀論の用語とは全く別の意味での世界政府とか、新世界秩序といったものを示していると思われる。
因みにこの冒頭に引用したブログ(ROCKWAY
EXPRESS)は、政治、経済、精神世界の分野について、鋭い論評がなされており、
特に現在の米ドル崩壊前の米国の状況をよく実況している、大変参考になるブログである。(特にブログの執筆者とは直接関係ありません)
【2009/10/7 追記】
本日付のニュースで、米ドルの下落に繋がる各国の動きについて報じられている。
基軸通貨としてのドルは、米ドル紙幣を印刷するだけで、世界の資源や商品を購入することができる一つの通貨発行ビジネスであり、米国の自営業である。各国が石油取引の決済を米ドルから、円、ユーロなどの複数の通貨を組み合わせた「通貨バスケット」や金塊で行うようになれば、それだけ米ドルの価値は下落し、米国は通貨発行益を失い、自営業が破綻するのである。
NY金、一時1045ドル=史上最高値、ドル懸念で急騰
10月7日5時52分配信 時事通信
【ニューヨーク時事】6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、原油取引の決済をドル以外の通貨や金塊で行うことが検討されているとの報道をきっかけに急騰した。取引の中心となる12月物は、電子取引で一時1オンス=1045.00ドルまで上伸し、昨年3月17日に記録した取引時間中の史上最高値(1033.90ドル)を約1年7カ月ぶりに塗り替えた。
12月物は前日終値比21.90ドル高の1039.70ドルで引け、終値としても史上最高値を更新した。
英紙インディペンデント(電子版)はこの日、湾岸産油国と中国、ロシア、日本、フランスが、石油取引の決済を、円、ユーロなど複数の通貨を組み合わせた「通貨バスケット」や金塊で行うことを秘密裏に協議していたと報道。これは各国当局者により相次いで否定されたものの、基軸通貨としてのドルの存在感低下を反映した動きと受け止められた。 |
2室への土星のトランジットは、米国の財政状態が厳しくなり、金融政策に対する責任や、国民の税負担をますます求めていく傾向をもたらすのである。これが米国民の怒りを買い、米国では最近、オバマ政権の金融業界ばかりを救済する経済政策を批判する大規模のデモが起こっているという。
土星が乙女座に入室してから、1ヶ月程度で、早くも米ドル暴落の兆候と、対する金価格の高騰の兆候が見え始めている。
【2010/3/4 追記】
2月7日付の読売新聞のニュースによれば、日本が米国債の保有高で中国を抜いて首位にたったということである。
日本、米国債保有で首位…中国が売却か
1年4か月ぶり
【ニューヨーク=小谷野太郎】米財務省が16日発表した国際資本収支統計で、2009年12月末時点の日本の米国債保有 残高が、08年8月以来1年4か月ぶりに中国を抜いて首位となった。
日本の保有残高は前月比115億ドル増の7688億ドル(約69兆円)と2か月連続で増加した。一方、中国の保有残高は 7554億ドルと、前月比で342億ドル減らした。
中国は外貨準備の多様化を進めており、保有の減少が続けば、国債を大量発行する米政府に打撃となる可能性もある。
米国債の国別の保有高は、以前は日本が最も多かったが、08年9月に中国に抜かれて2位に転落した。
(2010年2月17日 読売新聞) |
これは昨年の2009年9月10日に乙女座に土星が入室して以来、中国が着々と米国債を売却してきたということを示している。
一方、日本は親米従属の態度を変えることが出来ずに依然として米国債を保有し続けている。
その結果、日本が2009年12月末時点の米国債保有残高が中国を抜いて首位となったのである。
これは不名誉な首位であり、IMF、世界銀行で世界経済を支配している米国に貢ぎ続けているという状態を示している。
以前、本コラムの中で、以下のように土星が乙女座に入室するタイミングが中国が米国債を売りに転じるタイミングではないかと書いたのである。
中国の8室にダブルトランジットが生じていた昨年は、そのようなアメリカの支配に苦しみ、最も米国に貢いだ時期と言える。
しかし、土星が9/10から乙女座に入室すると、中国はそのようなアメリカの支配から、おそらく脱け出すことが出来るのである。
この時、8室支配で9室に在住する太陽と、6、9室支配で9室に在住する自室の水星にダブルトランジットが生じるのである。
9室とは、マンデン占星術によれば、高等教育の状態、宗教、司法、思想の環境(2チャンネルより引用抜粋)を表わしている。
これは、中国が米国が主導する米ドル基軸通貨体制や、新自由主義といった思想ではなく、国家としての思想的な環境を大きく変更することを示していると思われるのである。
9室は自由を表わし、6室は敵対的態度を表わすため、その過程で、米国債の売りに転じるかもしれないのである。
因みにラグナロードが8室に在住している人はお金を貢いで支配されるが、しかし、最終的には支配者に反発して、逆に自らが支配者となって、支配者に立ち向かって、敵対するのではないかと思われる。 |
中国が米国債を売りに転じるというのは政治経済に関するアンテナを張っている人であれば、知っていることであるが、それがいつのタイミングかということが重要である。
占星術の観点からすると、それはアメリカの2室に土星が入室して、アメリカの国家財政が苦しくなるタイミングであり、さらに言えば、今年の2010年5月以降に木星が魚座に入室して、アメリカのチャートの2室にダブルトランジットが生じるタイミングである。
そうすると、6室支配の土星が2室に在住している米国の出生図上のカルマが噴出して、おそらく米国経済の本格的な崩壊が始まるのである。
それが今年の5月以降ではないかと思われる。まさに世界は新しい時代に向けて、大団円に近づいていると言えるのである。
(参考文献、資料)
ROCKWAY EXPRESS
http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/176/
オバマデセプション 1/11〜11/11 【動画】
http://www.youtube.com/watch?v=6bqH0J47lmY
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