2009/5/13 イチロー選手の火星期について
米シアトルマリナーズのイチロー選手がWBC(ワールドベースボールクラシック)でバッティングの不振に悩み、決勝戦での一番で、勝ち越しの2点打を放ち、優勝したのはつい先日のことである。
その後、マリナーズに戻って、チームに合流してから、イチローは目眩(めまい)などの体調不良を訴えて、球団が強制的に彼に静養を指示している。
その間、週刊誌などがイチローの病状について論じていたが、精密検査の結果、胃からの潰瘍性出血だと判明したようである。
イチロー開幕アウト!胃の潰瘍性出血
オープン戦で二飛を打ち上げベンチへ戻るイチロー(3月30日) 【ピオリア(米アリゾナ州)3日(日本時間4日未明)=木崎英夫通信員】イチローが開幕アウト! 体調不良を訴えていたマリナーズ・イチロー外野手(35)が2日(同3日)のオープン戦のパドレス戦を欠場した。これでオープン戦3試合欠場し、複数の医師から緊急精密検査を受けた結果、球団から「胃の潰瘍(かいよう)性出血」と発表され、メジャー初の故障者リスト入りが決定した。張本勲氏(野球評論家)が持つ日本プロ野球最多安打の3085本にあと2本と迫ったイチローが緊急事態に陥った。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で激闘の末に日本を世界一に導いた代償は大きかった。イチローの体調不良の原因は「胃潰瘍(かいよう)による出血」だった。3日(日本時間4日未明)、ズレンシックGMが明かした。現在は出血はおさまっているようだが、疲労かストレスの要因が考えられる。しばらくは安静が必要で、これでメジャー初の故障者リスト入りが決定した。
春季キャンプ打ち上げの2日(同3日)からチームに合流することはなかった。前日には球団施設に姿を見せロッカーを整理するなど体調の回復を思わせたが、実は深刻度を増していた。パドレス戦を欠場したばかりか、練習にも参加できない状態だった。
WBCから3月26日にマリナーズに合流したが、3月30日のブルワーズ戦で突然、めまいを訴え途中交代。その後はアリゾナ州近郊にある自宅で静養していた。試合前にはワカマツ監督は「まだ疲労感があるようなので、異常がないかどうか医者にみてもらうことにした。詳しいことは午後遅くには分かると思うよ」と説明していた。
しかし、球団から説明はなく、現地時間の午後7時25分に広報から報道陣にメールで緊急リリースが流れた。その文書によると、イチローはチームドクターのストーレイ医師を含めた複数の医師から、緊急精密検査を受けていた。複数の医師が検査し、検査結果をズレンシックGMが対応するというのは、まさに異例の事態だった。
病状が深刻なのは、これまでの周囲の反応でも明らかだった。イチローがピオリアのキャンプ施設にきた1日を含め、自宅静養に努める間に病状が伝えられることはなく、グリフィン・チーフトレーナー以下、トレーナー陣はかん口令が敷かれたかのように沈黙を守っていた。
最終実戦調整となる3日からのネバダ州ラスベガスでのロッキーズ戦の遠征も不参加。最低でも開幕から8試合は欠場する。張本勲氏が持つ日本プロ野球最多安打記録3085本にあと2本。大リーグ新記録の9年連続200安打もかかる記録イヤーのスタートで、まさかのリタイア。これまで何度も苦境を乗り越えてきたイチローが、ついにダウンした。
[2009年4月4日8時31分 日刊スポーツ] |
週刊誌なども、イチローに何かが起こっていると書きたてていたため、そうした記事をみて、私もイチローのチャートを調べてみたくなったのである。
すると、イチローは2008年8月1日からマハダシャー火星期に入っていたようである。
火星はラグナからみて1室の支配星で6室に在住すると共に6室の支配星で6室に在住している。
従って、6室の絡みがたくさん生じていることが分かるのである。
この火星はアシュヴィニーに在住し、支配星のケートゥは8室に在住して、逆行する土星と接合している。
このことで火星の配置がもたらす質はそんなによいとは言えないことが分かる。
月からみると4、9室支配のラージャヨーガカラカで9室でムーラトリコーナで強い配置で良い配置と言える。
ナヴァムシャではラグナ、月からみて4、9室支配のラージャヨーガカラカで11室に在住し、11室の支配星と絡んでいる。
ナヴァムシャではヨーガカラカが評価の11室と絡むことで、彼が火星期にも名声や高い評価を維持することを表している。
ダーシャムシャではラグナからみて3、8室支配で11室で減衰し、月から5室支配で8室で減衰している。
木星からのアスペクトは受けていないようである。
ダーシャムシャで月は4室で自室にある強い木星と同室しているが、火星は蟹座で減衰しており、やはり月期から火星期に移行すると、彼はキャリア的には厳しいのではないかと思われるのである。
ラシ、ナヴァムシャ、ダーシャムシャと吉凶混合しているのが分かるが、ラシチャート上では、明らかに6室の象意が強く出ているのが分かる。
それで、マハダシャー火星期になってから、健康問題がまず発覚したようである。
それはWBCの不調とその後の体調不良として表れている。
2008年12月29日から火星/ラーフ期に移行し、マハダシャー火星期のセカンドアンタルダシャーに入り、火星期の吉凶が本格的に表れてきたと言える。
まず、マイナス面では上記の通り、健康問題と体調不良、そして、驚くべきことだが、以下のようにイチローはチームメートからの批判を受けて、暴行の危険も身に降りかかっていたようである。
人気者で、皆と仲良くやっているイチローの印象からすると信じがたい事件と言える。
イチロー襲撃計画!チームメートとの亀裂深刻 シアトル紙衝撃報道
2008.9.27 08:22 産経ニュース
エンゼルス戦の7回、三塁内野安打を放つマリナーズのイチロー=セーフコ・フィールド(共同) 【シアトル (米ワシントン州)25日(日本時間26日)】衝撃の“イチロー襲撃計画報道”だ!! マリナーズのイチロ
ー外野手(34)はエンゼルス戦に「1番・DH」で出場し、張本勲氏のプロ野球通算最多安打まで、あと6本 に迫る2安打を放った。残り3試合、孤軍奮闘を続ける中、同日付のシアトル・タイムズ紙が、チームメートか
ら総スカンを食らい“制裁案”が練られていたことを報道した。
仰天の“内部告発記事”だ。地元のシアトル・タイムズ紙が5日連続で「マリナーズ再建」と題した特集を開 始。25日付は第2弾として、イチローへの“暴行未遂事件”を掲載した。
記事はクラブハウス内の情報提供者の証言を元に作成。チームメートの一部がイチローの記録中心などのプレースタイルを「自分勝手」と“断罪”し、実際にイチローに対して暴行を加えようという動きにまで発展した。
ある選手の1人は「knock him out(ぶっ飛ばしてやる)」と息巻いたほど。前代未聞の“襲撃計 画”を知った当時の監督、ジョン・マクラーレン氏(57)がミーティングを招集して、不穏な空気を封印。“
未遂”に終わらせたという。
昨年も同様な騒動があり、「多くの選手がイチローのことを嫌っていることに驚いた」と関係者のコメントも
載せている。
執筆者は「イチローは誰よりも試合前の準備を真剣に行っている」とも書いており、8年連続200安打の偉業をたたえている。今回の記事はイチローへのアレルギーを伝えるのではなく、他の選手に厳しい目を向けるべ
き−という論調だった。
地元のラジオ局などで、この記事が取り上げられるなど衝撃を与えたが、ファンもイチローに同情的。そんななか、何事もなかったかのようにマルチ(複数)安打を記録した。
一回の左前打で「もう1個の目標だった」という今季中のメジャー通算1800安打に到達した。1277試 合での達成は記録が残る1954年以降では最速(これまでの記録はレッドソックス、ヤンキースなどで活躍し
たウエード・ボッグスの1352試合)。来季も200安打を達成すると、メジャー通算2000安打の大台に乗ることになる。
三塁内野安打で出塁した七回には一回に続いてホームを踏み、8年連続100得点まであと「1」。張本勲氏 のプロ野球日本最多3085安打まで、残り3試合で「6」とした。
「きのう遠のいたが、きょうでぎりぎりつないだ感じ。難しいことには変わりないが、終わってはいない。き ょうゼロならば、ほぼ終わりだった」
グラウンドだけではなく、その外でも九死に一生を得た(?)イチロー。敵は己とチームメートにあり。過酷な戦いだが、次の目標に向けて最後まで走り続ける。 |
然し、この暴行未遂事件が火星期に起こったというのはよく分かるのである。
6室は敵のハウスと言われるが、6室は労働者、部下、奴隷、ペットのハウスで、自分が優位に振る舞える格下の相手を表すのである。
それで、どんな状況かと想像すると、おそらく、牡羊座の火星が象徴する気が短く、短気で、単純なチームメートたちは、牡羊座の人々なのである。彼らは単純でストレートで分かりやすい男たちである。牡羊座特有のある意味、単純で正直な清々しさというものを持っているかもしれない。
然し、そういう牡羊座のチームメートから見ると、イチローはいつも黙々と練習や準備をし、いつもマスコミから取材されて、特別扱いされており、また蠍座特有の何を考えているのか、腹の底が読めない所があり、牡羊座としては、そういうイチローに近寄りがたく感じ、また親しみを感じず、むしろ、あまり近づきたくない嫌いな相手として認識するのである。
それこそが、牡羊座と蠍座の6−8の関係である。牡羊座にとっては蠍座ラグナの人と付き合うのは苦悩である。
彼らは蠍座の人が何を考えているのか全く分からず、信頼できないのである。心を通わせるのが難しい相手で、しかも自分が優位に振る舞うことも出来ない相手である。
従って、おそらく、こういう不満を抱えていたとしてもイチローに危害を加えることは実際には難しかったと思われる。
球団オーナーからしっかり守られており、雇用主側と太いパイプを築いているイチローに逆らえないのである。
それが8室目の相手というものである。従って、牡羊座の単純な男たちは、イチロー襲撃計画なる単細胞で、愚かな計画を衝動的に考えだしたが、直ぐに監督が、この不穏な空気を封印し、この計画を未遂に終わらせたようである。
結局、6室は8室にかなわないということの証である。
イチローは6室に凶星の火星が在住しており、敵を粉砕する配置となっているため、結局は、彼に敵対する相手をたいして脅威には感じておらず、それを無難にやり過ごしているのである。これが6室に凶星が在住している人の強さである。
従って、この6室に在住する火星の象意としては病気や敵(格下の批判者)と格闘し、最後には勝つのである。
これが6室の象意である。
だからこそ、WBC(ワールドベースボールクラシック)で、全く不振で打てなかったのが、ここ一番という勝負どころで、勝利の2点安打を放つことが出来たのである。これが最終的に勝つという配置である。
但し、6室で火星がムーラトリコーナで強い配置のため、敵も強く、そのために最後の最後まで、敵に苦しめられることが予想される。
然し、それでも、最後の土壇場ではやはり、彼は勝つのである。
それを彼はWBCのドラマの中で演じたと言える。
ここは大切なところである。もし、火星が6室で減衰していたら、それは特別な法則で、それもラージャヨーガ的な配置であるが、その場合は、敵は惨めなまでに打ち砕かれて、こてんぱんに叩きのめされるのであり、6室の敵はチャートの持ち主に対して全く弱く、歯が立たないのである。相手が完膚なきまでに叩きのめされるからこそ、それがラージャヨーガとなると解釈できるかもしれない。
然し、もし6室の凶星が高揚していたり、ムーラトリコーナだったり、定座にあったら、敵もまた強いという配置である。
このことがよく分かったのは、ジョージ・ブッシュのナヴァムシャを検討していた時である。
このブッシュのナヴァムシャはラシチャートよりも機能しているとさえ思わせるようなチャートである。
ブッシュは2000年の大統領選挙で、アル・ゴアとの戦いで接戦をものにしている。
思い返せば僅か537票差でフロリダ州での勝敗が決まり、その結果が、大統領当選の結果を左右した本当に接戦の選挙だったのである。
投票結果をめぐる争訟
この選挙においては、特にフロリダ州での投票結果の集計過程において、投票用紙の不備等に起因する疑惑が指摘された。2000年11月26日、フロリダ州のキャサリン・ハリス州務長官は、同州においてブッシュ候補が537票差でゴア候補に勝利したとする最終確定結果を発表した。同時点では、パームビーチ郡等で手作業による再集計が進められていたが、ハリス長官は締切時期の到来を理由に、追加票を認めなかった。ゴア陣営はこの決定に対し訴訟を提起して争った。しかし2000年12月9日、共和党寄りといわれた連邦最高裁判所は手作業による再集計を中止すべしとの仮処分を言い渡し、ゴア陣営は自らの敗北を認めることを余儀なくされることとなった。
パームビーチ郡は伝統的に民主党支持者が優勢な地域であり、手作業の再集計により投票機械の不具合を捨象すれば、ゴア陣営がフロリダ州の選挙人を自らの手に収め、ブッシュ陣営に勝訴したのではないかと言われている。他にゴアは黒人の間で人気があった。アメリカでは重犯罪者は投票ができなくなるが、フロリダでの犯罪者リストの95%は、実際の重犯罪者のものではなく、その多くは黒人であり、投票権が不正に奪われた。犯罪者の中には日付が2007年1月30日に行われたとされるものもあった。
当選経緯の不透明さから、ブッシュの当選を怪しむ側は、大統領就任の際にかかる曲"Hail To The Chief"(指導者万歳、ここでは大統領を指す)をもじって"Hail
To The Thief"(泥棒万歳)とブッシュを皮肉った。
ブッシュの大統領就任式では、抗議デモが行われ、"Hail To The Thief"のシュプレヒコールがブッシュに向けて浴びせられた。デモ隊参加者は主催者発表で2万。警備の警察官は、従来の3倍の1万人が動員され、さながら戒厳令下の様相であったという。しかし一説にゴアと民主党の大半は、この抗議をむしろ抑え込もうとしてたと言われる。
(wikipedia 2000年アメリカ合衆国大統領選挙 より引用抜粋) |
集計結果に問題があったフロリダ州を制したことで大統領選挙人投票で271対266の僅差で勝利し、ブッシュは大統領に当選している。
この選挙で投票に不正行為があったと言われているが、不正があったとしてもブッシュは実際に勝っている。
この辺りはとにかくブッシュは勝ったという事実が重要である。
ゴア陣営は追加票を認めないフロリダ州のキャサリン・ハリス州務長官に訴訟を起こしたが、連邦最高裁判所が手作業による再集計を中止する仮処分を言い渡したたので、ゴアの敗北が決定したのである。これはつまり、共和党のブッシュ陣営が共和党寄りの司法当局ぐるみで訴訟に勝利したとみなすことができる。
つまり訴訟に勝利して選挙に勝利したのである。
このブッシュの勝利の事実についての理由を探る場合、正義や道徳の問題は後回しにして、とにかく勝ったということを問題にする必要があると思われる。
そして、次の再選をかけた2004年の大統領選挙でも民主党のジョン・ケリー候補を激戦の末に再び僅差で勝利している。
・・・最終的には、現職の大統領が再選を果たす結果となったが、2000年の選挙同様、中規模以上の1州の結果が逆転するだけで、当選者が入れ替わる激戦となった。
13万6,000票差でブッシュが勝利したとされているオハイオ州では、州法に基づき、緑の党、自由論者党、および民主党のディーン陣営らが未集計の暫定投票分も含め、共同で全投票の手作業による再集計を要求。11月15日、11万ドルあまりの集計費用を負担し、再集計は実施された。
また、9,100票差でケリーが勝利したとされているニューハンプシャー州でも、主に光学スキャナーを使用していた選挙区の開票結果に不可解な点があるとして、無所属のラルフ・ネーダーらの要求により、一部選挙区で再集計が行われた。
(wikipedia 2004年アメリカ合衆国大統領選挙 より引用抜粋) |
このように彼は敵と戦う時に容易に勝つのではなくて、必ず、強い敵を相手にして接戦の末に、最後に勝利をものにしているようである。
またそれはイラク戦争についても言えることである。
彼が大量破壊兵器の存在を根拠にして、イラクへの侵攻を主張したが、国際世論は真っ二つに分かれ、国際連合から承認されないのである。まず、この国際世論の形成の段階で、イラク戦争に反対する敵も強かったということができる。
然し、最終的にはブッシュは有志連合を結成して、独断で侵攻してしまうのである。
この辺りも最終的に敵に勝利する配置と言えるのかもしれない。
そして、開戦後 バグダッドのフセイン像を打ち倒して勝利を演出したが、実際には勝ったのか負けたのか分からない形で、ずるずるとイラク国内は泥沼の内乱状態を呈していたのである。
一方的に勝利宣言を行ってはいるが、実際は公式な戦争終結には至っていない状況である。
それで莫大な戦費も費やし、財政が悪化し、それでも、もし撤退すると敗北に見えるため、ブッシュの任期中は意地でも撤退しなかったと思われる。
この戦争までのブッシュの役回りを見ても、強い敵に苦しみながらも最後に勝利をもぎ取るという勝負強さではないかと思われるのである。
このように、6室で凶星が高揚していたり、定座にあったりして強い場合、敵もまた強く、戦いは接戦となることを示しているように思うのである。
このように長々とジョージブッシュのナヴァムシャの太陽について論じたのは、イチローの6室ムーラトリコーナに在住するラグナロードの火星について考察するためである。
イチローの火星は逆行して、牡羊座に在住しているが、牡羊座は”物事の開始”とか、”一番”などを表す星座である。
それで、イチローがWBC後に潰瘍性出血で、開幕ベンチ入りしたことは、この火星が6室に在住しているからではないかと思うのである。
つまり、初っ端の出だしで、病気やトラブルに見舞われるのである。
そして、厄介な病気や敵(批判者)との戦いに苦しんだ末に最終的に最後の終盤で勝利をもぎ取るのではないかと思うのである。
それはWBCで最後の土壇場で、決勝打を打てたことに表れている。
イチローはWBCの出だしでは絶不調で、彼自身がインタビューに対して、チームの問題として自分が打てていないことが問題だと述べている。
この出だしや開始時期は不調で、最後の土壇場で勝利するという形は、マハダシャー火星期の一つのパターンになっていく可能性があると言える。
マハダシャー火星期のセカンドアンタルダシャーの火星/ラーフ期に入って、イチローに対する批判がチーム内から噴出してきているようである。
いない方がマシ…チーム失速にイチロー“不要論”
5月12日16時56分配信 夕刊フジ
開幕からの好調がウソのように5月に入ってから失速し、例年どおり最下位へ向かうか、それともここで踏ん張れるか前半の正念場となっているマリナーズ。負け始めると必ず矢面に立たされるのがイチロー外野手(35)で、シアトルではまたぞろ不要説や打順3番繰り上げ説など周辺が騒がしくなっている。
「イチローの打撃がまずいわけではない。何か足りないわけでもない。ただチームが彼に変化を求めているだけだ」とイチローのチームでの存在に改めて疑問を投げかけるのは、地元紙シアトルタイムズの元記者で、ベテランスポーツジャーナリストのボブ・シャーウイン氏。
同氏はシアトルのスポーツサイト「エグザミナー」(10日付)のなかで、四球を選ばないため安打数や打率の割に出塁率の高くないイチローは、1番よりも3番打者に向いていると強く主張している。先週まで6連敗を喫したマリナーズは得点圏打率が低く、得点力に欠けている。
「イチロー3番は目新しいものではない。すでに前任監督たちの間で試されている。それでももう一度検討してみるべきだ」としている。イチローを預かる監督は、一度はイチローの安打数を得点に直結させることを考慮するが、昨オフのWBC日本代表・原監督などその案は必ずしも成功していない。
すでにイチロー3番をオープン戦で試したマリナーズのワカマツ監督は「速攻型の打線にするならいいかもしれないが、3番に入ったからといって本塁打が40本でるわけではない。イチローのルーティーンを崩すのは得策ではないし、精神的にやりやすい方法で出場してもらうのが一番いいということはわかっているつもりだ」と、打順変更には消極的だ。
【お決まり批判も矛先一人に】
イチローについてはさらに過激な意見もある。米大手ネットワークCBS(9日付)は、「マリナーズはイチローが打線にいない方がいいチームだ」などと報じた。
今季マリナーズは開幕から6勝2敗で首位として好スタートを切ったが、胃潰瘍で出遅れたイチローが復帰してから10勝14敗と負け越している。例年だと5月には負けがこみ、球宴前に事実上のシーズンが終わる戦いを続けている。
「イチローは大リーグの中でもケタ外れの選手だ。しかし、イチローが合流すると開幕後の戦いぶりがグチャグチャになった。若手が力を出せなくなり、投手たちにも影響が出ている。マリナーズは今季から勝利への工夫をしてきたが、イチローが戻った途端、すべて消失してしまった。イチローがシアトルに来てからチームがよかったのは最初の年だけだ」(CBS)
この手の選手批判は近年、マリナーズが不調になる度にお決まりのように巻き起こっているものだが、年々その矛先はイチロー一人に向き始めている。今年こそは地元ファンを喜ばせる戦いをしないと、さらにその矛先は鋭さを増し、シアトルのスーパースターですらかわしきれなくなる可能性もある。 |
昨年、火星/火星期に入ったばかりの2008年9月27日にもイチロー批判の記事を地元紙が掲載したと書かれている。
イチロー批判記事“自己中で嫌われてる”
【マリナーズ4―6エンゼルス】マリナーズのイチローが5打数2安打。第1打席の左前打でメジャー通算1800安打に達した。1277試合目での到達は、記録の残る1954年以降ではウェイド・ボッグスの1352試合を上回る最速記録となった。7回にも三塁内野安打。2度とも後続の安打で生還し8年連続100得点にも王手をかけた。張本勲氏(本紙評論家)のプロ野球通算安打更新までは残り3試合で7本。「ギリギリつないだかな。0本だったらほぼ終わりだった」と話した。
この日、地元紙「シアトル・タイムズ」が「自己中心的なイチローを嫌う選手は多い」という匿名選手の談話を引用した批判記事を掲載。だが、リグルマン監督は「イチローを批判するとは情けない。自分の姿を鏡で見ろと言いたい」と擁護した。25年ぶりの100敗を受け、地元メディアは敗因探しに躍起だが、周囲の雑音をかき消すようにイチローのバットは快音を響かせる。
[2008年09月27日 スポニチ] |
火星期に入る直前にも、同じような記事が見られるようである。
シアトル地元紙が、イチロー放出論を展開ー。
2008年07月18日03時43分 / 提供:USA通信
イチローをトレードすべき、と地元紙。シアトルの地元紙「シアトル・ポスト・インテリジェンサー」紙の電子版は、17日付けで、マリナーズのイチロー外野手を、トレード期日までに放出すべきだと報じた。
「バベシGMの解任会見の際に、ハワード・リンカーンCEOは、チームの全員がトレード候補になりうると語った。それなら、イチローを7月31日までに放出すべきだ。もし、私がリンカーンなら、ペレコーダスGMに、球宴右翼手と交換にエース級の投手か、若手の有望株が獲得できるかどうか、物色するように言うだろう」と同記事。「イチローに反対しているわけじゃないけど、一からやり直す時期に来たのではないだろうか」と提案しているもの。
ジム・モーアというコラムニストによって執筆されていた同記事は、更に、「改革が必要なら、たとえ、チームで一番の選手でも、10月に35歳になる選手にはしがみついていられない。選手の人気に、惑わされてはいけない。勝つことに真剣なら、マーケティングの観点は一旦忘れて、チームの成功というものは、長期にわたってファンにアピールすることが本質だということを理解しなければならない」
同記事は、数週間前にESPNのラジオ解説者であるコリン・コウハード氏が、「イチローは最も過大評価された選手」と評価したことを指摘。そのコウハード氏が改めて同紙のインタビューに対して「イチローは蚊。単打を打つだけで、打線の軸にはなれない」と語っている。 |
マハダシャー火星期に入ったイチローは、病気の心配やチームの仲間からの不評や確執、マスコミの批判など、6室の象意によって、苦しめられそうである。
そして、契約しているマリナーズからの移籍問題なども浮上してくるのかもしれない。
つまり6室とは訴訟や離婚を表しており、契約している相手との別離を表しているからである。
上記の記事のように、シアトルの地元紙がイチロー放出論を展開したりしている所から考えると、これから移籍問題というのも浮上してくる可能性があるのである。
また、1999年12月に結婚した弓子夫人との関係も火星期になると問題が生じてくる可能性があると言える。
何故なら、マリナーズとの契約と同じく、結婚というものも契約だからである。
マリナーズがイチローを放出して、チームを刷新したいと考えているのと、同じことが夫婦間でも起こっている可能性があると言える。
つまり、6室は病気、敵、負債、訴訟のハウスであり、これらの障害と戦わなければならない。
これらの障害は6室でムーラトリコーナに位置する火星が強いため、手ごわい相手であるが、しかし、苦戦しつつも最終的にはそれらの敵を倒して、勝利することがこの火星期のカルマだと言える。
火星はダーシャムシャで3、8室支配で11室に在住しており、何か評価を受けることに対する欲望やそこから生じる苦悩を表すような配置である。あるいはこれまで築いてきた評価が中断したり、変化する時期である。8室は中断、変化を表し、それが11室に影響するからである。
また月からみて5室支配の火星が8室で減衰しており、ここにも中断、変化の8室の象意が見られる。
然し、ラグナ、月からみると、4、9室支配で11室に在住し、11室支配の水星、ラーフと接合している。
やはり高い地位と評価、名声を得て、それで成功者となり、攻撃的で貪欲になる配置である。
11室は6室からみて6室目のハウスだからである。
ラシチャート上で10室に在住する9室支配の月期は割と、皆から好かれる人気者で野球をただ好きでやっているという幸福な時代で、大衆からの人気を得た時期であったと思われる。
ナヴァムシャでも12室支配の月が1室獅子座に在住しており、12室を支配することから控え目な印象である。
火星期のイチローは6室の象意や11室の象意が見られ、さらにダーシャムシャで見られる8室の象意などから、控え目で人気のあったキャラクターとは違って、人から攻撃されたり、また自らも攻撃的になる時期で、高い地位や評価から来る傲慢さや貪欲を示したり、記録(評価、成績)を目指す気持ちが強くなったり、あるいは今までの高い評価が中断したり、変化したりするそうした難しい時期に入っていくことと思われる。
【2009/5/20追記】
因みにイチローのマハダシャー火星期への移行に伴い、生活に生じた変化を示すものとして、4/24号のInternet Fridayに以下のような記事が掲載されている。
米国『ウォールストリート・ジャーナル』も注目の“(超)掘り出し”物件!
イチローが売り出し中の「《シアトル》2億円豪邸」の秘密
まずは右に掲載した、“掘り出し”物件の写真を見てもらいたい。白で統一された外壁と窓の多さが特徴で、庭には芝生が敷き詰められている。そして、バスルームの窓からは大自然が眼下に広がり、敷地内にはバスケットボールのコートを併設──。この豪邸の売り主は、ご存じ、イチロー(35)である。
マリナーズの本拠地・シアトルの中心部からクルマで約40分の位置に建つイチローの住まいが、現在、売りに出されている。地元の不動産業者によると、「当初は300万ドル(約3億円)の高値が付けられていた」という。
湖に囲まれた高級住宅街にあって、建物面積は約440平方メートル。暖炉や、イタリア製大理石を用いたバスルーム、展望デッキがついた主寝室を含め、5つのベッドルームと4つのバスルームを有する、非常に贅沢な造りだ。
しかも、この物件の内部には、熱狂的なイチローファンならば、思わず買いたくなってしまうような“秘密”が隠されてあった。
例えば、1階にあるワインセラー(写真)。この豪邸はもともと、イチローが中古住宅として購入後、リフォームして住んでいた物件なのだが、その際、「イチローの希望で後から設しつらえられたもの」(前出の地元不動産業者)だという。
加えて、イチローが一塁に向かって疾走する姿が写った特大写真パネルやイチロー人形のほか、Tシャツやキャップ、ペナントといったマリナーズのロゴの入ったグッズが数多く置かれたベッドルームも、存在していた(写真)。
3月20日には、もっとも権威のある米国の経済紙『ウォールストリート・ジャーナル』が、〈マリナーズのスズキがシアトルの家を売りに出す〉と題したニュースを伝えている。それほどまでに、現地では注目を集めている物件なのだ。
ちなみに、
「ローンの残高が50万ドル(約5000万円)以下になるようにして頭金を支払えば、アメリカに住んでいない人でも購入することができます。なお、固定資産税は年間約1万3000ドル(約130万円)になります」(前出の地元不動産業者)
イチローの強い“思い入れ”と“付加価値”がウリの物件に付けられた「3億円」という値段も、イチローの(リッチな)大ファンに限っていえば、あながち法外な価格ではないのかも、しれない……。
しかし、リーマン・ショックの影響もあってか、販売開始から1年半近くが経過した今も買い手がついていない。しかも、不動産バブルがハジけたことも相まって、現在のところ175万ドル(約1億7500万円)まで値を下げているという。現地ジャーナリストが補足する。
「彼が'01年にこの物件を買ったときは、約190万ドル(約2億円)だったそうです。寝室が5つもあるので、イチローのように夫婦二人だけで住むのには広すぎるかもしれません。家政婦を雇わないと掃除だけでも大変でしょうね。地元のラジオでは、イチローの家が売りに出されていることが頻繁に流されています」
購入当時より豪邸の価値は2500万円ほど下落したことになるわけだが、'08年の年俸がメジャー6位の約1710万ドル(約17億1000万円)だったイチローにとってみれば、その程度のソンなど大した金額ではないに違いない。
というのも、イチローの転居先は、かつての住まいからクルマで10分ほど走ったところにあり、その価格は、なんと840万ドル(約8億4000万円)もするのだ。
以前と同様、新居も湖のほとりに立っているが、壁の色はベージュ。'01年に建築された2階建てで、4つのベッドルームと7つのバスルームからなっている。建物面積は旧宅の2倍近くもあり、まさにスーパースターにふさわしい、スケールの大きな“驚愕物件”といえよう。
メジャー9年目の転機
そんなイチローは今年、大リーグ入りしてから9年目のシーズンを迎えているが、置かれている状況は厳しい。
WBCの決勝(韓国戦)こそ4安打を放って優勝に大貢献したものの、その過程では「想像以上の苦しみ、つらさ、痛みを感じた」と漏らすほどの不振にあえいだ。その要因として、35歳という年齢からくる視力の衰えや体力の低下などを指摘するメディアもあった。
しかも、大リーグ開幕直前になって胃潰瘍を患っていることが判明し、まさかの故障者リスト(DL)入り。今シーズンは大リーグ新記録となる9年連続200本安打達成がかかっているが、DL入りの影響でメジャーの試合に出場できるのは早くても4月15日。つまり、少なくとも昨年より8試合、出場機会が少なくなる。
ちなみに、昨シーズンは162試合に出場して213安打を放った。もし今年同じペースでヒットを積み重ねていったら、202安打。イチローにとっては十分“射程圏内”だろうが、前人未到の快挙達成を目前に控えた時のプレッシャーたるや、我々凡人の想像を絶する。
その高い壁を乗り越え、イチローには何としてでも新記録を樹立してもらいたいところだが、一方でイチロー夫人の弓子さん(43)も、新たな取り組みに挑もうとしている。今月中にも、新居からクルマで約20〜25分のショッピングセンター内に、彼女がオーナーを務めるヘアサロンを開業させるというのだ。
「弓子さんがオープン準備のため、忙しそうにお店に出入りしている姿を見かけました。昨年12月以降、地元の情報誌サイトなどにも何度かヘアスタイリストや受付のスタッフの募集広告が出ていました」(ショッピングセンター関係者)
旧宅の売却に踏み切り、弓子さんも事業を始めるなど、身の回りで大きな変化が訪れたイチロー。いずれにしても、彼にとって'09年が“節目の一年”となることは間違いない。
(4/24号 4/10更新 Internet Fridayより引用抜粋)
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記事が伝えているのは、メジャー9年目である2009年の状況が厳しいということと、また家を売りに出しているということ、そして、弓子夫人がヘアサロンを開業させるということである。
火星はラグナからみて6室に在住しており、パートナーの7室をラグナとすると12室に在住している。
これは今までイチローに常に伴って、一緒に活動し、試合を観戦したり、イチロー一筋だった弓子夫人が、イチローから離れて自分の事業を始めたことを表している。離婚までは行かないが、イチローとの距離を置いたことを示しているのである。
マハダシャー月期は7室をラグナとすると、3室支配の月が4室に在住し、主に家庭を守る役割に徹してきたと予想されるが、火星期は7室をラグナとした場合の7室の支配星が12室に在住しているため、配偶者によって消耗する傾向を表しているようである。
最近、イチローが体調不良で、またメディアからも批判を受けたりして、おそらくイチローと共にいることが弓子夫人にとって出費やエネルギーを消耗する経験となっていたのである。それで、イチローから距離を置くために、ヘアサロンを開業して、事業を始めたのではないかと思われる。
事業を始めるということは独立への布石なのであり、配偶者の妻としての立場ではなく、自分の自己実現を追求し始めたということである。
イチローのチャートを見ると、ラグナに7室支配の金星が在住しているが、これはおそらく弓子夫人を表していたと思われる。
7室の支配星が1室に在住する場合、パートナーが自分に夢中になって、常に接触してくる傾向を表している。
そして、パートナーが家族と離れて、夫につき従って、遠い外国になどに行くことを表している。
おそらく弓子夫人がそういう立場であり、ただイチローを支えるためだけにイチローの仕事先であるシアトルに移り住んだのである。
この7室支配の金星は然し、配偶者に接触過剰になり、しばしば配偶者のエネルギーを消耗させる配置でもある。
イチローの1室のアシュタカヴァルガと、7室のアシュタカヴァルガを比べると、1室が27ポイントで、7室が22ポイントであり、7室のポイントが低いことが分かる。弓子夫人がイチローに夢中で、イチローはそれを受け入れていることを示している。
とにかく、イチローは自分の野球人としての技を磨き、よい仕事をすることだけを考えており、それは10室のアシュタカヴァルガが36ポイントであることが物語っている。
従って、イチローはもともと自分の野球人としての仕事に関心があり、それに全力投球しているが、現在、不調のために余裕がなくなり、配偶者の弓子夫人にかまっていられないなど、いろいろ関係性に問題が生じているかもしれず、それで、弓子夫人が仕方なく、仕事にエネルギーを投入しているということかもしれない。
イチローの身の回りに生じた変化というものは、マハダシャー火星期への変化として考えると、火星のハウスとの絡みを調べることで、いろいろ推測することが出来る。
(参考資料)
イチローは「心配な病気の可能性ある」…専門家が指摘
医学博士中原氏
WBCで国民的ヒーローとなったイチロー外野手(35)を悩ませるめまいを伴う体調不良。医学博士で新渡戸文化学園短期大学学長・中原英臣氏は「患者がめまいを訴える病気は数多く存在する。精密検査で詳しい診断ができると思う。検査結果で開幕戦に間に合わないことになると、心配な病気の可能性がある」と語る。
中原氏によると、患者がめまいを訴える病気は貧血、血圧の異常といった小さな体調の変化をはじめ、頸椎の異常、自律神経の障害、心身症、メニエール病、さらに脳出血まで考えられ、めまいはまさに万病のもと。
また、「自分が回っているように感じる回転性と、周囲が回っているように感じる非回転性のめまいに大別できる」(中原氏)といい、イチロー外野手も検査のほかにも問診で診断されるという。
ただ、不定愁訴症候群など、検査結果は異常がないのにめまいなどの体調不良が続く病気も存在。中原氏は「WBCは非常に強いストレスがあったはず。強いていえば燃え尽き症候群の可能性もあるが、彼には大リーグでの目標もあるはずなので、『燃え尽きる』ことはないだろう。私個人としては回復してくれるものと思う」と話している。
ZAKZAK 2009/04/03
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初の異常事態…イチロー復帰未定、球団強制の緊急検査
WBC連覇の代償大きく
WBCの疲労が一気に出たイチローは連日の静養。ついに精密検査へ。開幕へ向け不安が増幅している(AP、クリックで拡大) ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)後にチームに合流したものの、めまいなどを訴えてオープン戦を欠場しているマリナーズのイチロー外野手(35)が2日、球団の指示で病院で精密検査を受けることになった。イチローは極度の疲労を訴えているが、過去に同様の症状を訴えて欠場を続けたことはなく、6日(日本時間7日)の開幕を完全な体調で迎えられるかどうか不安視される。日本最多安打記録更新も控える中、WBC連覇の代償は、侍ジャパンのチームリーダーのレギュラーシーズンに大きくのしかかっている。
【めまいと極度の疲労】
イチローは復帰予定だったこの日、アリゾナ州ピオリアで行われたパドレスとのオープン戦に姿を見せず、同州フェニックス近郊にある自宅で静養した。
3月30日の試合中に「めまいがする」と体調不良を訴えて途中交代してから、3日連続の欠場で心配される状況だ。ワカマツ監督は「彼はまだ体に疲労を感じる状態だという。病院へ行ってもらい医師の診察と精密検査を受けてもらうことにした。明日になればもっと詳しいことがわかるだろう」とイチローの体調について説明した。
また、「彼は欠場してから一度球場へ来て、話もしている。イチローは疲れていると話していた。かなりの疲労があったようだ。大きな問題がないということを確認できればいいし、そのためにも彼に医師の検査を受けてもらうことにした」と話した。
30日の時点では翌日休養してラインアップに戻る予定だったが、復帰予定はずれこんでいる。1日に球場へ顔を出し、「打撃練習を少ししたい」と申し出たが、ワカマツ監督は「今あせっても仕方ない。100%の体調に戻ってからだ」と焦るイチローを制して自宅へ帰している。
毎日同じ練習メニューをこなし、体調管理には定評のあるイチローの体調不良欠場という渡米後初の異常事態にシアトルのメディアも注目。
シアトルタイムズ紙は「イチローは継続的な疲労に悩まされており、マリナーズはイチローを病院へ検査に行かせた。予防的な措置だが、WBCで普段ないような疲労を感じている」と報道。USAトゥデイ紙も「イチローは今朝もクラブハウスにいなかった」などとイチローの体調不良を異常事態として言及している。
マリナーズはこの日でアリゾナキャンプを打ち上げ、3、4日にネバダ州ラスベガスで行われるオープン戦遠征へ。イチローは現時点では検査結果に問題がなければ同行する予定。しかし、先月26日にチームに合流してからオープン戦出場はわずか4試合。開幕に向けての不安はぬぐい去れない。
大リーグ球団は前回2006年大会でもWBC参加選手が、レギュラーシーズン開幕後、極度の不振に陥ったり、故障するケースがあったため、今回のWBCでも選手派遣に消極的だった。
侍の中にも左足肉離れの村田修一内野手(横浜)、左肩故障の岩田稔投手(阪神)、背筋痛と発熱の青木宣親外野手(ヤクルト)と、WBCで受けた刀傷を抱えている選手も目立っている。
ZAKZAK 2009/04/03 |
1番は聖域…“3番”イチローめまいで交代の真意は?
疲労蓄積「疲れた」というが…
30日のブルワーズ戦でチームの緊急事態を想定して3番で出場したイチロー。“鉄人”の異変は疲れかそれとも…(共同、クリックで拡大) マリナーズのイチロー外野手(35)が、めまいを訴えて試合途中で交代したというニュースに「えっ、あのイチローが…」とびっくりしたファンも多いことだろう。30日(日本時間31日)のブルワーズ戦で、「3番・右翼」で先発出場したイチローは体調不良を訴え、2打席を終えたところで交代。本人はWBCから蓄積した疲労を理由にあげたが、球界関係者からは、3番に対する“拒否反応”だという声があがった。大記録達成には、打順は1番でなくてはならないというのだが…。
米アリゾナ州メリーベールで30日に行われたブルワーズ戦。イチローは定位置の1番でなく、「3番・右翼」でスタメン出場。3打席立つ予定だったが、2打席目に右前打を放つと、代走と交代した。ドン・ワカマツ新監督(46)は「軽いめまいを覚えたようだ」と説明し、イチローは「疲れた」とだけ話すにとどまった。
1991年に愛知・名電高からドラフト4位でオリックスに入団して以来、大きなけがや病気など無縁だったイチローが、よりによって「めまい」というものだから、ファンならずともギョッとするのも無理はない。
イチロー本人はWBCからの疲労を訴えた。確かにWBCでは、決勝の韓国戦で延長10回に殊勲の中前2点適時打を放ち、日本を大会連覇に導いたが、それまでは目を覆うほどの不調に悩まされた。2次ラウンドに入って12打席無安打にベンチで「心が折れそうだ。助けてくれ!」と叫ぶほど、追い詰められた。極度の心身の疲れは想像に難くない。
【9年連続200安打の妨げに】
しかし、別の見方をする声もある。「イチローは絶対に3番には座りたくないはずでしょうからね」と球界関係者はいう。つまり、3番への“拒否反応”が、めまいという形になって表れたというのだ。
2001年の入団以来、マリナーズでは「1番・イチロー」は、侵すことのできない“聖域”だった。今季就任したワカマツ監督は「シーズンに入って、突然普段と違うことをしろといわれても戸惑うだろう。だから今のうちにやっておきたい。イチローには事前に3番を打つよう伝え、“チームの役に立つと思うことなら何でもいってください”と快諾を得た」と、イチローを3番に据えた経緯を説明した。
今季はイチロー・3番も−これが、ワカマツ監督の考え。しかし、3番で37打数10安打の記録を残した2004年以降、ずっと1番に座っているイチローにとって、マリナーズで3番を打つことは大問題だ。
あと2安打で張本勲氏が持つ日本最多3085安打の記録に並ぶ天才打者は、毎年200安打を打つことを最大の目標としている。昨年はウイリー・キーラー(1894〜1901年)に並ぶ8年連続200安打のメジャータイ記録を達成。今年はメジャー新記録の9年連続がかかっている。
それだけに打順が最も回ってくる1番から3番への打順変更は、イチローにとっては死活問題なのだ。昨年のイチローは749打席で、3番を打った同僚のイバネス(今季からフィリーズ)が705打席。3番なら単純に1年間で44打席も少なくなってしまう。
また昨年101敗を喫し、地区最下位に沈んだマリナーズで、イチローは「個人記録しか考えていない」とチームメートからやり玉にあげられた。WBCでともに戦ったある選手は、「安打を打つことしか考えていないから、3ボールになると、際どい球は打ってしまい、四球を選ばない」とズバリ指摘する。
こんな声からも、3番へのアレルギーが、めまいとなって表れたとする声も、あながち的外れではないかもしれない。
今回のWBCでも当初、原監督は「3番イチロー」の構想を描いた。結局、本戦では当たりが出ないイチローを定位置の1番に戻し、最終的には殊勲打を放ってヒーローとなった。キリンビールの「新・一番搾り」のCMにも登場しているだけに、やっぱり打順は「1番」でなくては…。
9年連続200安打の新記録達成へ、4月6日(日本時間7日)の開幕ツインズ戦、「1番・イチロー」でありますように?!
【イチローのメジャー年度別成績】
年 試合 安打 打率 本 四球
01 157 242 .350 8 30
02 157 208 .321 8 68
03 159 212 .312 13 36
04 161 262 .372 8 49
05 162 206 .303 15 48
06 161 224 .322 9 49
07 161 238 .351 6 49
08 162 213 .310 6 51
計 1280 1805.331 73 380
オリックスで通算1278安打で日米通算3083安打
ZAKZAK 2009/04/01 |
胃から出血…イチロー、DL入りで初の開幕戦欠場
マリナーズは3日、体調不良でオープン戦を欠場していたイチロー外野手(35)が胃潰瘍のために15日間の故障者リスト(DL)入りしたと発表した。イチローのDL入りは大リーグ9年目で初めてで、6日にミネアポリスで行われるツインズとの開幕戦には出場できない。
DLには3月31日にさかのぼって登録され、戦列復帰は早くても15日となる。
球団によると、2日にアリゾナ州で医師による診察を受け、胃潰瘍による出血が認められた。現在出血は止まっているが、激しい運動を控えるよう勧められたという。
WBC決勝の韓国戦で決勝打を放ったイチローは、3月26日にチームに合流。オープン戦で調整を続けていたが、30日のブルワーズ戦で体調不良を理由に途中交代、その後は同州の自宅で静養していた。
イチローは張本勲氏の持つ日本プロ野球最多安打記録の3085本に日米通算であと2本に迫っている。
▼マリナーズ・ズレンシックGMの話 イチローはチームに欠かせない選手だけに、非常に難しい決断だった。チームにとっても彼にとっても、今回の措置がベストだと考えた。
(共同)
[ 2009年04月04日 06:38 ] |
【MLB】懸念されるイチローの「病状」
2009.4.3 11:44 産経ニュース
先月30日、ブルワーズ戦のベンチでトレーナーと話すマリナーズのイチロー(中央)。体調不良で途中交代した。左は城島=メリーベール(共同) ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)後にチームに合流したものの、めまいなどを訴えてオープン戦を欠場しているマリナーズのイチロー外野手(35)が2日、球団の指示で病院で精密検査を受けることになった。イチローは極度の疲労を訴えているが、過去に同様の症状を訴えて欠場を続けたことはなく、6日(日本時間7日)の開幕を完全な体調で迎えられるかどうか不安視される。
イチローは復帰予定だったこの日も、アリゾナ州ピオリアで行われたパドレスとのオープン戦にも姿を見せず、同州フェニックス近郊にある自宅で静養した。
30日の試合中に「めまいがする」と体調不良を訴えて途中交代してから、3日連続の欠場。ワカマツ監督は「彼はまだ体に疲労を感じる状態だという。病院へ行ってもらい医師の診察と精密検査を受けてもらうことにした。明日になればもっと詳しいことがわかるだろう」と説明した。
また、同監督は「彼は欠場してから一度球場へ来て、話もしている。イチローは疲れていると話していた。大きな問題がないということを確認できればいいし、そのためにも彼に医師の検査を受けてもらうことにした」とも話した。
1日には球場へ顔を出し、「打撃練習を少ししたい」と申し出たが、ワカマツ監督は「今あせっても仕方ない。100%の体調に戻ってからだ」とイチローを自宅へ送り返したのだという。
イチローの異常事態に、シアトルタイムズ紙は「イチローは継続的な疲労に悩まされており、マリナーズはイチローを病院へ検査に行かせた。予防的な措置だが、WBCで普段ないような疲労を感じている」と報道。USAトゥデイ紙も「イチローは今朝もクラブハウスにいなかった」と報じている。 |
元マリナーズ投手が移籍で態度一変、チーム内の「反イチロー」示唆。
2009年02月17日23時36分 / 提供:ナリナリドットコム
3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた合宿に参加中のイチロー外野手(マリナーズ)。初対戦の田中将大投手(楽天)に空振り三振を奪われるシーンもあったが、調整は順調に進んでいるようだ。その一方で、原辰徳監督らが操縦できないのではないかとの懸念も一部メディアで報道されている。それによると、発言力が絶大のイチロー選手が暴走した際に、いさめるような人物が首脳陣にも選手にもいないのだとか。
こうした懸念を「的外れ」とする意見も少なくないが、イチロー選手はマリナーズのマイク・ハーグローブ監督時代に首脳陣と衝突した前例がある。また昨年9月には、ジョン・マクラーレン監督時代にチーム内からイチロー選手への批判が高じて暴力を振るおうとする選手まで現れたため、マクラーレン元監督が緊急ミーティングを開いたと、地元紙シアトル・タイムズが報じた。当時指揮を執っていたジム・リグルマン監督はこの事件を否定したうえで、イチロー選手を擁護。地元ファンの声もイチロー選手を支持するものが多数だった。
この報道直後はマリナーズのクラブハウスにメディアが殺到したが、多くの選手はコメントを避けている。その中で、唯一、J.J.プッツ投手だけが「人はみな違う意見を持っているが、それを新聞を通して言うとはね」と“密告者”を痛烈に非難。イチロー選手の実績を称賛し、報道にあった緊急ミーティングが開かれたことについても「そんな覚えはない」と否定していた。
プッツ投手は今オフにメッツへ移籍し、現在は開幕に向けて調整中。そこへシアトル・タイムズ紙の記者がインタビューを行ったところ、移籍前と態度が変わり、マリナーズ内に「反イチロー」の機運があったことを示唆した。
同投手はマリナーズ時代を振り返り、当時はクラブハウスの雰囲気が悪く、シーズンを通してチーム内部に緊張感が漂っていたことを明言。さらに、「昨季のチームには、チームプレーができない選手がいた」「その選手はかなり頑固だった」とし、その選手は「特別な処遇を受けていた」と語っている。
特定の名前を挙げることは拒否したが、インタビューを行った同紙記者のラリー・ストーン氏は「プッツがおもにイチローについて話していたのは明確だろう」とした。
また、イチロー選手についてコメントを求められると、プッツ投手は「毎年200安打がすばらしいかを議論するのは難しいこと。それは簡単な記録ではない。しかし……」と言葉を濁している。同投手がイチロー選手について発言した「誰よりも試合前の準備を欠かさず、毎年200安打、100得点をマークしている選手に対してどこからそんな不満が出てくるんだ?」に比べると、態度の変化が一目瞭然だ。 |
【12月4日】1999年(平11) イチロー、電撃結婚!挙式はゴルフ場で
(写真:98年7月22日、ナゴヤドームでの球宴の試合前、イチローを取材する福島弓子アナ。この時点で2人はすでに交際していたことになる)
気が付いた時には、2人はもう日本にいなかった。
オリックス・仰木彬監督の強い慰留で、メジャーへの夢を一旦封印し、残留を決めたイチロー外野手が、米ロサンゼルス郊外の名門ゴルフ場で結婚式を挙げた(現地時間は12月3日)。
お相手は福島弓子元TBSアナウンサー。イチローがパーソナリティーを務めた95年オフのラジオ番組「イチローの気持ちはいつもフルスイング」で共演したのがきっかけで意気投合。その後も球場では選手と報道関係者の間柄として一線を引きながら、プライベートでは順調に愛を育んでいった。
7歳年上の弓子夫人とイチローの挙式は親族ら16人のみが出席し、1926年(大15)にオープンした「リビエラ・カントリークラブ」で、芝の上にいすを出して行われた。その6週間前に挙式の予約を入れた2人だが、イチローは茶色のスーツで、弓子夫人はウェディングドレス姿。閑静な住宅街の中にあるゴルフ場に、日本のマスコミが大挙して押し寄せ、ロス市警が緊急出動する騒ぎにまでなった。
帰国した5日、神戸市内のホテルで2人は会見。「これが結婚式かというくらい、にぎやかだった」というイチローは、いつもの厳しい表情が別人のように緩みっ放し。「私はホッとして幸せな気持ちでいっぱいです」と笑顔の新婦を見ては、また目じりが下がった。
番組を通じて知り合った2人は97年春、イチローが知人と食事をした際に弓子夫人を呼ぶことになり再会。同年の8月から交際がスタートした。付き合い始めてから1年半ほどが過ぎた99年1月にイチローが「結婚しよっか」とプロポーズ。夫人はTBSを退社し、実家の島根に帰って“花嫁修業”に入った。
「相性がいいというのが一番。話すリズムとか価値観とか同じ空間にいるのが心地いい。あと、親を大事にしてくれると思いました」とイチロー。「自然な2人の空間が心地いいですね。信頼感がある人だなと思いました」と弓子夫人。集まった約300人の報道陣は24分間、2人ののろけ話を聞かされ続けた。
01年、イチローは念願のメジャーへの夢をかなえた。大リーグでは試合前にチームがベンチ裏に食事を用意するが、イチローは夫人が作ったおにぎりを食べながらゲームに臨んだ。
04年、イチローはジョージ・シスラーの持つ年間最多安打記録259本を更新した。84年間、破られなかった記録を超えた背番号51の姿に妻は始まりの日のことを思い浮かべた。
「メジャーでプレーできるという思いがかなったとき、鏡の前でマリナーズの帽子をかぶってみては子供のように喜んでいた笑顔が今も心に残っています。あのときかぶって見せてくれたマリナーズの帽子を、メジャーの偉大な記録を塗り替えるという瞬間に、大勢のファンの方たちの喝采にこたえて高々とかかげる日が来るなんて、その感激は言い尽くせません」。
07年のオールスター。史上初のランニングホームラン、日本人初のMVPの瞬間も、スタンドから姉さん女房は温かい眼差しを送っていた。どこまでもわが道を突き進むイチローだが、これからもそばにはいつも夫人と愛犬の“息子”「一弓」(いっきゅう、2人の名前を1文字ずつ取って命名)が寄り添っていることだろう。 |
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