占星コラム


2009/3/5 小向美奈子のチャートについて

最近、元グラビアアイドルの小向美奈子が麻薬取締法違反で逮捕され、即決裁判で、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決となったとニュースが報じていた。


元タレントの小向美奈子被告に猶予付き有罪判決

覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた元タレント小向美奈子被告(23)の初公判が26日、東京地裁であった。  罪状認否で小向被告が起訴事実を認めたため、江見健一裁判官は即決裁判を適用し、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。  判決などによると、小向被告は今年1月20日頃、東京都港区の飲食店内で覚せい剤を吸引して使用した。  検察側は証拠調べの中で、小向被告が2007年6月頃から覚せい剤を使用していたと指摘。小向被告は被告人質問で「ファンを裏切ってしまい、申し訳ない」と謝罪した。  小向被告は判決後、報道陣の取材に応じ、「元交際相手の男性から覚せい剤を強要され、断ると殴られた。今後のことはまだ何も考えられない」と涙を見せた。

(2009年2月26日11時28分 読売新聞)

小向美奈子は昨年11月の「週刊ポスト」のインタビューで、芸能界のタブーを暴くような発言をして、それで事務所を解雇されている。

小向美奈子がぶちまけた芸能界のタブー 

9月下旬に体調不良や度重なる音信不通状態を理由に所属事務所から専属契約を解除されたタレントの小向美奈子(23)が今週発売の「週刊ポスト」で芸能界のタブーを暴露している。小向はまだまだ“爆弾”を抱えているようで、暴露本の発売もうわさされているようだ。  「小向が周囲に言いふらしていたとされる、某大物お笑いタレントとの関係や、もっとヤバイ話はまだ出ていません。ここまで暴露したからには、芸能界復帰はかなり難しく、暴露本の発売計画も浮上しているようです」(出版関係者) 同誌は、「私が見た『副業は売春という悪夢』」という衝撃的なタイトルで小向の告白を掲載。小向は「アイドルを紹介することでお金を得ている人たちがいて、デートクラブみたいな仕組みができている。闇社会の人もいます(中略)売春を副業にしちゃうグラドル、何人もみてきた」と芸能界の“売春ネットワーク”の存在を明かした。「もともと、売れないタレントが事務所のあっせんで売春し、それを副業にするというのは芸能界の“慣習”みたいなもの。そうしないと生活できないほど薄給の事務所が多い。しかもグラドルは次から次に出てくるから、仕事はずっと回ってこない」(芸能プロ関係者)  小向は「あたしは神さまに誓ってやったことはない」と売春をしていなかったことを断言。何人かのIT社長から札束を積まれたが受け取らなかったとしている。  その上で、廃業したグッドウィルの元会長・折口雅博氏との関係についても触れ、「なんどか食事に行った。エッチなんてしてないよ。(中略)酔った勢いで(折口氏に)いっちゃった。『(ロマネコンティを)のんだことあるわよ、ハゲ』って」と話した。  「折口氏は何人かのグラドルを囲っていたことが報じられたが、小向もうわさになった1人。ある大物女優は数千万円を受け取ったにもかかわらず、折口氏に何もさせなかったようだが、小向もそんな感じでうまくかわしたようだ」(週刊誌記者)  小向はほかに、「絶頂期でも、普通のOLより給料が安かった」という薄給ぶりや、「『事務所にいわれて、整形しなきゃいけなくなった』とケータイかけてくる子もいた」と事務所の整形強要など芸能界のタブーを次々と暴露した。今後について小向は「グラビアアイドルの小向美奈子は卒業。コメディアンになれたらいい」と話したが、芸能界復帰はあり得るのか?  「小向にいろいろ話されると困る事務所が小向を拾い、改名させて所属させる可能性も。ただ、インタビュー中の小向の様子を見る限り、かなり精神的に不安定なようなので、芸能界復帰は厳しいのでは」(先の芸能プロ関係者)  一見、華やかな芸能界だが、実態はかなりダークな世界と言えそうだ。

(2008年11月17日 内外タイムズ)

ネット上に見られる複数の記事を閲覧すると、彼女のこれまで行動パターンや今回の逮捕劇など、いろいろな関係者しか分からない事実関係が明らかになり、またそれが彼女の出生図でも説明可能なことが分かる。

まず、彼女は15歳の時にファーストフード店でスカウトされ、グラビアアイドルとしてデビューしたようである。

ダシャーで言えば金星/ラーフ期に芸能界デビューしている。

金星はラグナロードで11室に在住して高揚し、ヴァルゴッタマで強力である。
11室から5室にアスペクトしているが、5室は3室から3室目の3室(芸能)の本質のハウスである。

また月からみて3、10室支配の金星が8室で高揚している。

金星は3室と絡み、また仕事の10室とも絡んでいるため、メディアに露出して、自己表現、パフォーマンスを行うというタレントの象意を表している。

彼女はグラビアアイドルとしては、知名度も上がり、グラビアアイドル業界では”小向美奈子”と言えば名前を一度は見たり聞いたりしたことがあるという所まで、認知されている。これが11室の評価であり、高い評価を受けて、自分の芸名が広くブランドとして確立するということである。

15歳の時にファーストフード店でスカウトされたとウィキペディアに書かれているが、芸能界に入るきっかけというのは、スカウトマンによる働きかけによることが多いのである。そのスカウトマンはスカウトに成功すれば報酬をもらうのであるが、芸能業界の人材確保のためのエージェントの仕事である。従って、芸能業界のために働く人・・・労働者(6室)を探すような行為である。

従って、最初にスカウトされて発掘される新人は給料を支払って、雇用関係を結んで働く労働者の立場であり、契約先の事務所からみると6室の存在である。6室の存在についてはこれまで何度かコラムの中で書いてきたが、ペットとか奴隷とか、部下とか愛人といった支配される存在であり、雇い入れる事務所やエージェントに対して、支配される立場に立つのである。 つまりは6/8の関係である。

芸能界では仕事をくれるプロデューサーや社長が何かと、肉体関係を迫ったりなど、いろいろあるようである。それは芸能界で活躍してきた人が新人の頃に体験した話として、よく漏れ聞こえてくる話である。それはそのように最初は事務所に対して弱い立場で、芸能界に入るケースが多いからである。

労働者とはいつでも交換可能な存在であり、会社や雇用主にとっての労働者とは、男女関係における愛人のような立場である。

小向美奈子の場合、月からみて3、10室支配の金星が8室で高揚しているが、この配置は芸能界で仕事をもらったりすることは、何か人のコネとか、自分のパトロンとなる人からの提供によることが多い配置である。8室は支配者を表し、何かその人物の人脈や資産を用いて、恩恵を与えられるが、その代りに支配され、ペットのようになる配置なのである。

これは彼女のそもそもの芸能界デビューのスタート地点からして、スカウトマンによる勧誘がきっかけだったことから理解できるのである。 つまり、最初の時点でスカウトマンの影響下に入ったのであり、その後、事務所の影響下に入るのであるが、そのつながりがそもそも支配-被支配の6/8の関係である。

スカウトマンに勧誘されるということは、6室のペットとか部下とか愛人として捕獲されたということなのである。

このように3、10室支配の金星が8室に在住している彼女は芸能界では業界関係者から囲われ愛人のように扱われやすい配置だと言える。

このことは以下の記事を読むとよく分かるのである。

小向美奈子とつながるグレーな紳士たちの正体

数々の女性タレントとの関係が取りざたされる折口氏。あの新婚女優とも深い仲だったとも。 1月22日、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された、元グラビアアイドルの小向美奈子容疑者。逮捕の衝撃は、各界に波紋を広げている。

「そもそも、この逮捕劇は、小向と元カレとの交際のこじれから発展しているんです。元カレは、昨年6月に住居侵入の容疑で逮捕されていますが、この住居というのは事実上、小向が住んでいたところ。元カレは、別れた後も彼女を執拗に追っかけ、不法侵入までしてしまった」(スポーツ紙記者)

 この後、警察は元カレの自宅を家宅捜索。そこで、小向容疑者が置きっぱなしにしていたバッグの中から覚せい剤が発見されたというのだ。さらに、同時に見つかった吸引器から小向容疑者の唾液が検出されたことから、警察は彼女の逮捕に踏み切った。

 だが、小向が摘発されたのは、こうした偶発的な覚せい剤の発見によるものだけではなかったのでは? との見方もある。全国紙社会部記者が語る。

「ご存じの通り、小向は逮捕前に週刊誌誌上で、元グッドウィルグループ会長の折口雅博氏との交際を告白しています。今、当局はその折口の周辺を洗っているのです。グッドウィルでは、多額の使途不明金が発生しているといわれ、その一部が折口が囲っていた女性タレントや未成年女子に使われたんじゃないかと見ており、小向を真相解明の突破口にしたいという思惑もあったと思われます」

 その折口氏だが、現在は米国に滞在しているようだ。同氏は今もグッドウィルの米国関連法人の顧問という立場であるが、同職も近々退任し、捜査の目が向く同社とは無関係であることをアピールするとの見方もある。折口氏の女性に対する散財ぶりが、小向容疑者らの口から語られるかどうかも、当局がもくろむ折口氏立件への重要なポイントになりそうだ。

 実は、小向容疑者が接点を持つ"経済界の問題児"は、折口氏だけではない。昨年末に脱税で逮捕された、不動産会社AのS前会長とも関係があるのではないかという憶測が飛んでいるのだ。

「A社は新築で売れ残ったマンション在庫を買い取り、転売して急成長した会社なんですが、裏では暴力団と交際し、闇ビジネスに手を出していたという噂があるんです。そのひとつとして、暴力団の企業舎弟といわれていた芸能プロ『R』に所属していたマネージャーたちと組んで、"芸能人を使った管理売春"をしていたのではないかという疑惑が持ち上がっているんです」(前出・社会部記者)

 芸能人の売春といえば、折口氏の件と同じく、小向容疑者が週刊誌誌上で、芸能界における売春ネットワークの存在を告白していたのも記憶に新しい。

「小向がほのめかした売春ネットワークとSが関係しているといわれるものが同じかどうかはわかりませんが、Sが頻繁に主催していたパーティーで、彼女の目撃情報があるだけに興味深い。カギを握るのはSの夫人ですよ」(マスコミ関係者)

 S容疑者の夫人は、銀座の高級クラブのママだった過去を持ち、その後、モデルとして芸能プロにも所属している。ここで培った芸能人脈を生かし、前述の芸能プロRのスタッフと組んで、S容疑者が売春にかかわっていたとの情報も流れているのだ。

 ちなみに、芸能プロRのスタッフの中には、小室哲哉の5億円詐欺事件において、小室の側近のひとりとして名前が挙がった人物もいる。さらにS夫妻は、自民党の中川秀直元幹事長とも昵懇で、昨年末には、A社が名古屋証券取引所への上場を目指した際、中川議員の元秘書が同取引所への口利きをしようとしたという疑惑が報じられたばかりだ。

 ここまでくると、小向容疑者とは直接的な関係なくとも、彼女につながった糸をたぐっていくと現れる魑魅魍魎に当局が関心を持たないはずがない。はたして、小向容疑者の逮捕は、単なるグラビアアイドルの転落劇、ということで終わるのか否か。

(編集部/「サイゾー」3月号より)


上記の記事、

『小向美奈子がぶちまけた芸能界のタブー』
『小向美奈子とつながるグレーな紳士たちの正体』

などを読むと、彼女が芸能界でグッドウィルの折口雅博氏などの力のある資本家や不動産会社社長などとの黒い社交があり、それによって利益を得つつも、悩んでいたことが分かる。

11室は資本家や有名人などのエスタブリッシュメントを表し、おそらく、上記の人々は11室金星の象意ではなかったかと思われる。
またその金星は月からみて8室に在住しているため、彼女にたいして支配者(8室)として愛人関係を迫るなど悩みの相手であったと思われる。
この金星は水星を支配星とする魚座レヴァーティーに在住しているが、水星は12室に在住し、ラーフと接合している。従って、この金星が在住するレヴァーティーによって金星は水星との結びつきを得て、同室するバラニ―との結びつきも得ている。
この辺りが金星の質を決定する要素として働いていると思われる。

従って、金星は高揚してヴァルゴッタマで強いのであるが、在住するレヴァーティーの支配星である水星が12室に在住してラーフと接合したり、金星が在住する星座のディスポジターである木星が山羊座で減衰して土星からのアスペクトを受けていることなどが、金星の傷つきをもたらし、快楽主義の金星が悪い働きをもたらしていると考えられる。

これが覚せい剤使用という快楽主義的刹那的な行為に導いている一つの原因であると思われる。

また彼女は今回の逮捕劇に対する報道陣の取材にたいして「元交際相手の男性から覚せい剤を強要され、断ると殴られた」と釈明しているが、これはチャートを吟味すると、おそらく事実のようである。

これは上記の記事からそれを示す箇所を赤字で抜き出してみると、彼女に覚せい剤をすすめた元交際相手というのはかなりストーカー体質の暴れん坊であった印象である。

「そもそも、この逮捕劇は、小向と元カレとの交際のこじれから発展しているんです。元カレは、昨年6月に住居侵入の容疑で逮捕されていますが、この住居というのは事実上、小向が住んでいたところ。元カレは、別れた後も彼女を執拗に追っかけ、不法侵入までしてしまった」(スポーツ紙記者)

実際、彼女のチャートを見ると、そのことはよく表れている。

7室に9、10室支配の逆行の土星が在住し、7室支配の火星が1室に在住しており、小向美奈子にとっては、パートナーが自分に積極的にアプローチしてくる配置である。

ラグナロードの火星が7室に在住する配置は、パートナーへの接触過剰となり、パートナーの寿命を縮める配置とも解釈される。
それはパートナーにとっては、マラカの7室がラグナに在住するからである。

つまり、パートナーの過剰な接触、常にパートナーとの関わりを必要としたり、パートナーにアプローチすることが日課のようになって、パートナーは、エネルギーを消耗するのである。

土星は9、10室支配のラージャヨーガカラカの土星のため、 仕事上で関わる人物であり、上司でもあると思われ、恩恵を受ける面もあるとは思われるが、逆行する凶星であり、また火星が自室の蠍座にアスペクトバックしている。

7室に火星が絡む場合、妻虐待の配置といわれるが、7室の土星は自室にアスペクトする火星との間で傷つけあって、非常に闘争的な象意を表している。また蠍座に在住する場合、執念深くなり、決してあきらめない性質を持つため、ストーカーになりやすいと言える。

ナヴァムシャでも土星はラグナから7室に在住しており、パートナーの表示体となっている。 年上で、執念深い、ストーカー体質のパートナーを表しているのである。

2004年1月〜2007年3月まで金星/土星期のため、この期間に、この元カレといわれる人物との交際があった可能性が考えられる。

そして、2009年1月22日に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された時は、金星/水星期であるが、金星/水星/ラーフ期であった可能性がある。

(出生時間が4:00というのは正確でないかもしれないが、4:00で作成すると、逮捕のあった今は金星/水星/ラーフ期である)

金星からみると、水星は4、7室を支配して2室に在住し、ラーフと接合している。

2室は口を表し、食べるものや話す言葉を表すが、彼女はこの金星/水星期に覚せい剤を吸引したのである。
これは水星にラーフが接合している影響であると考えられる。通常、ラーフが2室に在住すると、煙草や飲酒などの刺激物を摂取することを表わすのであるが、おそらく、覚せい剤も同じである。

そして、昨年の2008年11月に「週刊ポスト」 誌上で、芸能界のタブーに触れた話をしたのであるが、この時期も、おそらく金星/水星期である。あるいは金星/水星/ラーフ期である。

水星はスピーチの表示体であり、2室に在住して、ラーフと接合しているが、ラーフは牡羊座バラニ―に在住している。

バラニ―は諜報能力を表わし、探偵のような能力、秘密にアクセスする能力を表すのである。従って、このナクシャトラは、各国の情報機関、例えば、CIAなどにいるような人間を表したり、スパイなどを表しており、秘密にされている情報を収集する能力があるのである。

このバラニ―は正義感が強く、正直であるため、自分が知った秘密を何でも暴露してしまうのである。

それで、このバラニ―に在住するラーフの刺激を受けた、水星のアンタルダシャーの時期に、タブーとされている芸能界の裏の秘密を暴露してしまったのである。

この水星やラーフはラグナから12室に在住しているため、何か狭い所に閉じ込められて、悶々として、いろいろやりたいことがあるが、どれもうまくいかないような配置である。

彼女はこの時期、仕事がうまく行かなくなって、精神不安定になったのであり、そして、この時期に交際していた元カレから、覚せい剤をすすめられて吸引したのである。水星は神経を表し、12室でラーフと接合していることから悶々として、精神不安定になったことを示している。

そして、2室に在住する水星とラーフの象意から、彼女は芸能界のタブーを話してしまい、そして、事務所から解雇され、さらに自分の表現の場を失って、最終的に逮捕監禁(12室)されてしまったのだと分かる。

2010年1月から金星/ケートゥ期に入るため、彼女は今後は少し謹慎して静かに過ごすものと思われるが、2011年3月からマハダシャー太陽期に入るようである。

太陽はラシチャートではラグナから4室支配で1室に在住し、ナヴァムシャでは8室支配で4室で高揚している。

この太陽は直接的に金星とは絡んでおらず、3室とも絡んでいないため、彼女はこの事件をきっかけに芸能界を引退して、実家の母親のもとで、暫く家事手伝いをするなどしたり、8室が絡むので、援助を受けながら生活するものと思われる。

この太陽はラシでもナヴァムシャでも7室の支配星と絡んでいるため、結婚して、家庭に入るということを表していると言えるかもしれない。


(資料)

元タレントの小向美奈子被告に猶予付き有罪判決 (2009年2月26日11時28分 読売新聞)

小向美奈子がぶちまけた芸能界のタブー (2008年11月17日 内外タイムズ)

小向美奈子とつながるグレーな紳士たちの正体(「サイゾー」3月号より)