占星コラム


2008/12/28 麻生首相のチャートについて

麻生太郎氏が、2008年9月に4度目の立候補をして、ついに念願の内閣総理大臣に就任したのであるが、実に粘りよく、総理就任に向けて活動してきたと思うのである。

2001年4月に小泉純一郎に破れ、2006年9月に安倍晋三に破れ、2007年9月に福田康夫に破れ、そして、4度目の正直で粘って当選したのである。その間、近年は総理を意識して、SMAPの番組に出演したり、積極的に総理就任をアピールしたのである。

彼の月からみて6室に惑星が集中しており、最終的に勝利を得る粘り強さは6室の象意ではないかと思われる。

麻生太郎氏の経歴を見ると、決定的に重要だと思われる時期がいくつかある。

西暦 月日 出来事 ダシャー トランジット
1963年 学習院大学政経学部卒業 月/月
月/火星
1963年 4月 スタンフォード大学に留学 月/月
1965年 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに留学 月/ラーフ
月/木星
1966年 8月 麻生産業株式会社に入社 月/木星
1966年 11月 麻生産業株式会社の取締役に就任 月/木星
1973年 麻生セメント(現:株式会社麻生)で代表取締役社長に就任 火星/火星
火星/ラーフ
木星:山羊座10室
1976年 モントリオールオリンピックにクレー射撃の日本代表選手として出場 火星/土星
火星/水星
1979年 10月 第35回衆議院議員総選挙に(旧福岡2区、現:福岡県第8区)から出馬。初当選を果たし政界入りする 火星/月
1983年 11月 鈴木善幸元首相の三女千賀子と結婚、後に一男一女をもうける。 ラーフ/木星 木星:蠍座8室
土星:天秤座7室
1999年 1月 党内で長年所属した宏池会を離脱し、元総裁河野洋平を会長に大勇会(現在の為公会、通称”麻生派”)旗揚げ 木星/木星
2001年 4月 自民党総裁選に出馬し、小泉純一郎、橋本龍太郎と戦い31票で3位 木星/土星
2006年 9月 自民党総裁選に立候補するも内閣官房長官(当時)の安倍晋三に敗れる 木星/金星
2007年 9月 自民党総裁選に立候補する。党員票では福田康夫を僅差で上回るも133票差で敗れる。 木星/金星
2008年 9月 自民党総裁選に4度目の立候補をし351票を獲得。自由民主党総裁に就任。 木星/太陽
wikipediaより引用抜粋

それは、1976年にモントリオールオリンピックに日本代表選手として出場した時と、1979年に衆議院議員総選挙に出馬して、初当選し、政界に進出した時期との境目である。

この境目は、それまでの学生生活や留学やスポーツに興じていた時期から、実際の欲望渦巻く世俗的な社会生活に進出し、人生が大きく変化した時期である。まず、この時期にマハダシャーの大きな変化がなければならないと思われるのである。

そして、その境目はおそらくマハダシャー火星期からマハダシャーラーフ期への移り変わりの時期ではなかったかと思われるのである。

そして、1973年に麻生セメントの代表取締役に就任した時が、おそらくマハダシャー火星期に入って直ぐの時期ではないかと思うのである。獅子座5室の火星は威厳を表しており、この時期に代表取締役に就任したというのはよく分かるのである。然し、彼は入社した2ヵ月後に直ぐに取締役に就任しているため、元々麻生産業を世襲するための入社であり、社員に対して、後に社長となるために顔見せするための儀式のようなものである。

だから彼はこの時期はまだ実際の世俗的な社会生活をしたというよりも、むしろ、家族の経営する会社の中で、遊んでいたイメージである。だから5室の火星で納得できるのである。彼は何の苦労もなく、代表取締役に就任し、彼は労働はせずに経営のアイデアを出したり、王者として、君臨し好きなことに打ち興じていただけである。この時、火星は1−5のラージャヨーガを形成しているため、代表取締役就任という地位の飛躍があったと考えられる。

そして、次のラーフ期にはラーフが6室に在住しているため、ウパチャヤの凶星であり、6室の凶星のため、競争相手を粉砕するという象意があるのである。従って、この頃に、衆議院議員総選挙で、対立候補を打ち破って、政界に進出するという実社会の戦場に出たのである。特に選挙というのは競争の要素が強い世界であり、毎回総選挙の時に勝つか負けるかということで、選挙戦を繰り広げる勝負事である。まさに6室の象意である。

このラーフ期の1983年11月に彼は、鈴木善幸元首相の三女千賀子と結婚し、後に一男一女をもうけるている。
しばしば、ラーフ期に人は結婚し、子供をつくるということはジョーティッシュで確認される事実である。
それはラーフ期というのはごく普通の世俗的な欲望を実現していく生活だからである。

そして、結婚した1983年11月というのはおそらく、ラーフ/木星期である。
木星はラーフからみて7室の支配星で8室に在住しており、鈴木善幸元首相の三女千賀子と結婚したというのは、ある意味、贈与というか、ステータスのある人物から嫁を貰い、その人物の威光や財産、力への道筋をつけるという意味で、相続、贈与、不労所得的な象意があったのではないかと思われる。

木星はラグナに在住して、7室にアスペクトし、さらにナヴァムシャでもラーフからみて7室の支配星である。
月から7室にアスペクトしたり、月から7室の支配星に絡んだりしている。

この時のトランジットが、以下である。

土星が7室をトランジットし、土星と木星が7室支配の金星にアスペクトしている。
さらにマハダシャーラーフからみた7室に木星がアスペクトし、7室支配の木星に土星がアスペクトしている。

この木星は1982年11月の時点では天秤座で土星と同室していたのであり、 その一年前の1981年10月終わりから天秤座を運行していたのである。従って、まず、木星が単独で、7室をトランジットし、その後、1982年10月〜11月の間に土星が天秤座に入室して、7室に土星と木星が入室し、木星が天秤座から蠍座に移動した後も、土星と木星のダブルトランジットが形成されているのである。

さらにこの結婚した1983年11月は太陽が7室天秤座をトランジットしていたのであり、まさに結婚するタイミングである。

そして、麻生太郎氏はおそらく1982年10月ぐらいからラーフ/木星期に移行しているのである。
この時、アンタルダシャーの木星に対して、土星と木星がダブルトランジットしていたのであり、ダシャーロードに対するトランジットの影響により、ラーフからみて7室支配の木星がかなり活性化されているはずである。

結婚後、麻生氏は一男一女をもうけたとwikipediaに書かれているが、いつとは書いていない。
然し、結婚した後、比較的直ぐに子供が生まれたと解釈できるため、その観点で考えると、土星は9室にアスペクトし、9室の支配星にもアスペクトしており、木星は約2ヶ月弱後の1983年12月22日に9室射手座に移動して、9室の支配星にアスペクトし、5室にもアスペクトしている。従って、5室や9室への土星と木星のダブルトランジットが非常に濃厚に形成されており、結婚した2ヵ月後には子供が生まれる条件が整っているのが分かるのである。

従って、 これらのことから、麻生首相は牡羊座ラグナであると考えられる。
そして、ダシャーバランスから考えると、牡羊座のアシュヴィニーではないかと思われる。

性格的にもさっぱりとして、裏表のなさそうな性格をしているので、牡羊座アシュビニーではないかと思われる。



このように牡羊座ラグナと確定してから、改めて、麻生太郎氏のチャートを眺めてみると、いろいろな点で納得できることが多いのである。例えば、まず4室に在住する金星である。ラグナと月からみて4室に在住しており、4室の象意を強く受けていることが分かる。この4室は母親、故郷、邸宅(住まい)などを表しており、彼は生まれてから17歳ぐらいまで、ずっと4室金星の象意の中で、生活して来たのである。これは蟹座4室というのは典型的な坊ちゃんの配置であり、自分の快適な部屋を与えられ、何不自由なく、大事に育てられた印象である。故郷の福岡でもおそらく、将軍家の幼い世継ぎのようにして、坊ちゃまとして、畏敬をもって可愛がられたのではないかという印象である。

この幼少期の育てられ方が、彼の坊ちゃま的な性格形成に影響して、ある種、自民党の叩き上げの苦労人の議員たちからはよく思われていないのである。彼の自分の実家の家業などから来る経済的な力を誇示したり、隠そうともしない麻生氏はどことなく、苦労を知らないで来たため、お金に苦労している他の議員の気持ちが分らない面があるのかもしれない。これらは未熟であると評価される原因であり、彼が世間知らずのお坊ちゃまである証拠である。

然し、この蟹座の金星はチャーミングな愛嬌を与えるため、人気を表すのである。
彼が選挙演説をしている時に、若い女性が、「麻生さん頑張って!!」と声援を送る姿をTVの報道の現場中継のひとコマで見たことがあるが、 この人気は蟹座の金星がもたらしているのである。いわゆるヨン様と似た大衆的人気である。
この金星は家とかプライベートでの快適さを表しており、彼が自分のデスク(書斎)に座って、マンガを読む姿を見たことがある人も多いかもしれない。この自分の部屋をマンガなどでいっぱいにして快適に保つのは、蟹座の金星らしいのである。金星は趣味を表すが、蟹座はお乳を飲む幼児を表すため、幼い趣味を表している。

そして、その金星からみて3室目の乙女座に高揚する水星と、ラーフが在住して、太陽と接合している。
この乙女座への惑星集中は、秋葉原系の趣味を表している。3室はカーマハウスであり、消費のハウスである。従って、漫画というメディアを好んで消費するのである。3室は自分がメディア媒体を利用して、主体的に文筆とか自己表現することも表すが、客体的にメディアを視聴したり、消費することも表している。

乙女座は女性のハウスであり、金星が減衰するため、金星が大人の色気を失って、幼くなる配置である。
従って、秋葉原でメイドカフェというカルチャーが流行しているが、メイドの姿をした女性たちは皆、幼さを売り物にしている女性たちである。

そんな秋葉原に好んで出かけていって、そこでマスコミに撮影され、街頭演説などしてパフォーマンスを演じる、麻生太郎氏はまさに3室で水星、太陽、ラーフが接合している配置そのままである。

ローゼンメイデン 漫画王

彼は「ローゼン麻生」というあだ名をつけられているようであるが、ローゼンメイデンというのは少女漫画であり、いかにも金星が乙女座で減衰しているような象意に見えるのである。

2008年6月8日に秋葉原で無差別殺傷事件が発生したが、当日のトランジットは、火星と月と、ケートゥが蟹座をトランジットしていたのである。従って、秋葉原は蟹座と関係があり、美少女アニメのDVDとか、美少女が登場するゲームソフトとか、そうしたメディア媒体(3室)を購入しに来るオタク青年たちの集う場所なのである。

そうした若者たちは、 蟹座の大人になりきれない若者たちであり、秋葉原のオタク青年たちが幼い女性への幻想を満足させるのが、メイド喫茶などのオタク文化なのである。これは蟹座と乙女座が関係する文化である。事件が起こった当日の12:30のチャートでは乙女座ラグナになっていることも示唆的である。乙女座ラグナから見ると、11室は同じ趣味を持つ仲間たちの集う場所であり、社交場である。その社交場の11室を支配する月に対して、8室支配の減衰する火星が接合しているのである。これは何か乙女座の人たちの社交活動を妨害し、悩ませる、苦悩の体験を表している。

話が少し脱線したが、麻生太郎氏の蟹座金星から見た3室は麻生太郎氏の趣味を表しており、それは3室のラーフと水星が象徴するように貪るように漫画を消費することなのである。つまり、趣味の表示体である金星からみた3室は趣味を表すのである。それは乙女座の水星、ラーフ、太陽が表す漫画の消費である。

これは麻生太郎氏の社会的ステータスから考えると、明らかにちぐはぐな印象であり、釣り合いの取れない象意なのであるが、しかし、これも彼のありのままの姿である。牡羊座に惑星集中し、獅子座にも火星が在住する麻生氏は、まさに国家の最高指導者たる内閣総理大臣であるが、然し、そんな麻生太郎氏が、少女漫画を愛好して呼んでいるのである。このちぐはぐさ加減は、牡羊座からみて乙女座が6−8の関係であり、関係性がよくないのである。
調和がない象意であることをよく示している。

ここで話を趣味の話から元に戻して、彼のもう一つ重要な転機として、1999年1月に、長年所属した宏池会を離脱し、元総裁河野洋平を会長に大勇会(現在の為公会、通称”麻生派”)を旗揚げした時期を挙げたいのである。

この時期はちょうどマハダシャーラーフ期から木星/木星期にシフトした時期である。

この1999年1月の出来事で、すぐにピンと来るのであるが、 彼は今まで所属した古巣での安定を壊して、全く新しく自らの派閥(麻生派)を立ち上げたのである。つまり、ここには破壊と創造が見られ、新規開拓や起業、物事の開始が見られるのである。これは明らかに牡羊座の象意であり、木星期に移ったことによる変化だと分かるのである。

この木星はバラニーに在住しており、バラニーは主流に属さないで、反体制的で異端の親分のナクシャトラである。従って、”為公会”は小さい派閥であり、本来、主流の大派閥からは煙たがられ、応援してもらえない派閥なのである。

然し、バラニーというのは社会が混乱期の時に乗じて地の底から成り上がって権力をもぎ取っていく豪腕なナクシャトラであり、それが今回の彼の総理大臣就任にも現れている。安倍晋三や、福田康夫が、相次いで、自ら突然に辞任するという緊急事態の時で自民党がまともに考える冷静さを失い、かつ適当な候補者がいないという混乱した状況の中で、次は麻生太郎という情勢を彼のマスコミへの頻繁な出演や、アピールで作り上げてしまったのである。

これは例えば、織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を破ったのと同じような、本来、異端である人物が、強引に天下を取ったような情勢なのである。

この麻生派旗揚げの出来事は、もうすでにラグナの特定が済んでしまったので必要ないのであるが、もしラグナの特定が出来ていなかったのであれば木星期の開始時期に設定することを検討すべき出来事である。

彼は2008年9月に総理大臣に就任した時、木星/太陽期にシフトした時期であったと思われる。
そして、2008年12月28日現在も木星/太陽期である。

マハダシャーの木星は9室支配で、アンタルダシャーの太陽は5室支配であり、マハダシャー、アンタルダシャーともにトリコーナの支配星のため、今の時期はよい時期である。5室は威厳を表しており、太陽も威厳や権力を表しているため、このタイミングで総理大臣になったことは理解できるのである。ナヴァムシャでも、太陽は木星からみて11室支配で5室に在住しており、月からみて1室支配で7室に在住して、ラージャヨーガを形成している。
太陽は凶星であることから、6室に在住して敵を粉砕し、競争で競り勝つ配置である。

従って、彼が木星/太陽期に総理大臣に就任したと理解できるのである。
然し、就任してから、批判され続けているのは太陽は6室に在住しているからである。

競り勝つことは出来たが、敵が多く惨めなのである。何とかそれに対処することは出来るし、耐え忍んでいるのであるが、名誉などとは無縁な状態である。総理辞任を勧告されたり、雑誌でも批判的な記事が掲載されたり、また亀有の商店街に漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津勘吉の少年時代の銅像が建つ除幕式で、麻生氏と同席したラサール石井からも批判されている。

あるいは、株式会社麻生が納品している「ASフォームI」というパネル材が、新幹線の高架橋や小学校のプールで不良品として、トラブルを起こしていたという記事がフライデーに掲載されて批判を受けたりもしている。

そして、今では「漫画ばかり読んでいるから」そうななんだと漫画を読んでいることについて批判を受けている。
この木星/太陽期の前は木星/金星期であり、金星は木星から4室で蟹座に在住して人気を表しているため、彼は漫画を読む若者文化の良き理解者としてマスコミから持ち上げられていたのである。

然し、 総理に就任してからはその彼の人気の源泉であった漫画を読む行為も批判の対象になっているのである。
それが木星/太陽期であり、ラグナ、月、マハダシャーの木星からみて6室に在住する太陽の象意である。

以下のwikipediaの記事を見ると、その総理就任前と就任後の評価の変化がよく分るのである。

(前略)2008年9月26日東京・秋葉原で遊説を行い、さらに同所で開かれた「秋葉原エンタまつり08」の特別ステージにゲスト出演。『ジャパニメーションは、21世紀日本の資源。正しく国益。』という持論に基づき、漫画家・アニメーターの待遇向上による作品の品質向上、多国間における著作権保護の促進による国際競争力強化、ネット時代の柔軟なコンテンツ流通のあり方等について政策として強力に取り組むと共に、平和日本の文化として世界へのアピールを宣言。多くの聴衆からの熱狂的支持を受けた。

その1ヵ月後の10月26日には再び秋葉原で街頭演説を行った。その際2008年6月8日に起こった秋葉原通り魔事件を取り上げ、「世の中が暗くなっている」と話し、「明るい世の中にしよう」と呼びかけた。また、麻生は中小企業、零細企業、地方銀行について触れ、従業員の最低賃金を上げることや、非正規雇用を正規雇用にし、その際の負担は政府が賄うということを話し、就任当時から語っている景気対策の必要性を訴えた。また、総理大臣になってからの多忙さで、漫画があまり読めなくなったことも話した。

しかしながら総裁選時の街頭演説とは異なり「アキバはいつまでもてめーの味方ぢ(じ)ゃねーぞ」と書かれた紙を掲げる者や「アキバを利用している」等と批判的な見解を示す者がおり、「秋葉原ですら麻生離れがすすんでいる」という報道がなされた。

週刊少年ジャンプで人気を博しており、麻生も好きだと公言している漫画、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津勘吉の銅像が東京・亀有に2008年11月に設立され、アニメで両津の声を務めたラサール石井と原作者や麻生も参加し除幕式が行われたが、その際に麻生は原作者の秋本治には挨拶したにも関わらずラサール石井に対しては知らなかったためか完全に無視し、そのことに憤慨したラサール石井がblogで「握手どころか、1回も目を合わすこともない。漫画好きなんじゃないの?庶民派アピールなんじゃないの?俺、両さんの声やってるんすけど。ははあ。この人、俺のこと知らないな。漫画好きでもアニメはみてないのね。なんで俺をシカト?いやあ、なんかヘンだよこの人。ていうか、馬鹿だなあ」などと麻生批判を展開したことが話題になった。このblogはラサールに対する批判で炎上し、該当記事はその後削除された。

2008年11月20日、アニメ映画監督として知られる宮崎駿(学習院大学では麻生と同期)が、都内の日本外国特派員協会で行われた記者会見の中で、機会のあるごとに麻生が「オタク」文化を理解する人物として自分を積極的に打ち出していることについて、記者が宮崎にどう考えるかと質問したところ、「
恥ずかしいと思う。それはこっそりやればいいことです」と述べ、熱心に漫画を読んでいることをわざわざ首相が宣伝する必要はないという考えを示した。これに対して、ネット上の一部で「オタク批判だ!」という宮崎への批判も出たが、スタジオジブリ関係者は、「ネットで言われているような『漫画を読むのは恥ずかしい』などと宮崎監督は言っているわけではない」「麻生首相はマンガ好きであることを、若者に対する自らの政治アピール(政治利用)として使っている。アキバに行って『オタクのみなさん』などと演説したりなど、見るからに、マンガを強引で露骨に全面に出しているのは、行き過ぎではないか、と批判しているのだと思います」との見解を示している。

『後継者の品格?現代に見る帝王学』の著者の新井洋は「麻生さんは、育ちが悪いと自分を卑下することで、逆に家柄の良さをひけらかしています。マンガオタクも秋葉原好きも、自分が庶民的であることのアピールですが、真の帝王学を学ばれた方はそういうひけらかしはしません」と述べている。

衆議院議員の平沼赳夫は、読売新聞の連載記事でのインタビューにて「総理が秋葉原で漫画の話をしてはいけない。総理は歴史、政治、道徳、宗教学などの本を読まなければいけない」と苦言を呈している。中曽根康弘は、麻生が「勉強になる」と公言する漫画『ゴルゴ13』を読み、「バカだね」と発言した。(略)
麻生太郎 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用抜粋、一部編集

この資料から読み取れることは、首相就任直後での秋葉原での遊説では順調だったのが、1ヵ月後の10月26日から急に角界の識者から批判され始めている。従って、この9月26日から10月26日の1ヶ月の間に、木星/金星期から木星/太陽期への移行があったものと思われる。

このように現在、彼は木星/太陽期にいて、批判を受けやすい時期にいる。
然し、この木星/太陽期は来年2009年5月まで続くようである。そして、2009年5月付近で、木星/月期に移行するのである。月は4室を支配して1室に在住し、9室支配の木星と接合しているため、1−4、4−9のラージャヨーガを形成している。11、12室支配で減衰する土星によって傷つけられているが、ラージャヨーガは確かに形成している。従って、批判され、ボロボロになりながらも彼は来年の5月まで耐えしのげば、何とか持ちこたえて再び、評価を上げる可能性があるのである。 実際、12月10日から木星が山羊座に入室したため、麻生氏の10室に木星が在住しているのである。従って、彼は現在、力と影響力を増しているはずである。来年の5月から木星/月期にシフトすると、10室木星の影響がよく出て、彼は持ち直すことにつながる可能性があると言えるのである。

そして、その次の木星/火星期においても、火星はラグナロードで5室に在住してラージャヨーガを形成している。
マハダシャーの木星もアンタルダシャーの火星もトリコーナの支配星である。通常、このパターンはよい時期を表している。しかも火星期というのは麻生セメントでの代表取締役社長就任をもたらした威厳を表す5室の火星である。 従って、この時期もよい時期に思われる。

これは自民党政権の崩壊と、民主党政権の樹立を望む私にとっても不可解な結果である。

麻生太郎氏は木星/月期も木星/火星期も強そうである。
そして、さらに木星/ラーフ期も強そうである。
ラーフはラグナ、月、マハダシャーの木星からみて6室に在住しており、ウパチャヤの凶星で、敵を粉砕する配置である。従って、何か総選挙にでもなったら、こうした6室の象意が出ている時は強いはずである。

自民党政権の今後については、麻生氏のチャートばかりでなく、自民党のチャートや民主党のチャート、そして、他の自民党議員のチャートなどから検討していく必要があると思われる。


この麻生太郎氏の6室惑星集中の配置は典型的な支配者の配置であり、資本家の配置である。
6室は奴隷を表し、目下の者や労働者を表している。あるいは国民といってもいいかもしれない。
彼は生まれながらの支配者であり、それはチャートが物語っているのである。

国民からの反発を受けながらもそれを何とかやり過ごしてしまう強さを持っているようであり、
権力闘争において容易に負けない配置をしているように思われる。

しかし、その彼も2013年12月末付近からのマハダシャー土星期へのシフトによって、彼にとって非常に困難な情勢が訪れるのではないかと思われる。

それは、もしかすると、彼をこれまで守ってきた資本主義体制、すなわち日本においては、イギリスやアメリカの権力に迎合して、日本人の生活の安定を外国勢力に売り渡し、自らの権力基盤を維持してきた支配体制が崩壊し、彼と彼の一族を支える権力基盤が弱くなるのではないかと思われる。それは土星は11室、12室を支配して、1室で減衰している。
11室は評価や称号を表し、12室は損失のハウスである。
福岡ダイエーホークスの王監督が牡羊座で減衰するマハダシャー土星期にひどい目にあって苦しんだように、麻生氏のマハダシャー土星期も大変なのではないかと思われるのである。

それは2008年10月18日付の記事『アメリカの行方 -アメリカ発の世界革命が始まる-』で言及したアメリカでの革命に連動していると思われる。とにかく、この2012年、2013年前後で、人生が大きく変わる人が非常に多いことを、私は今までの鑑定で経験してきている。このタイミングで麻生太郎氏の人生に激変をもたらす何かが起こるのではないかと思われる。

因みに、麻生氏は国会でたびたび問題発言を繰り返したり、軽はずな発言が目立つようである。
そして、その発言が元で、それが大きな災いに発展するケースが非常に多いようである。
また彼はたびたび漢字の読み方を間違えるようである。

減衰する土星は逆行して2室(スピーチ)にアスペクトしており、2室支配の金星にもアスペクトしているので、この為ではないかと思われる。これはラグナ、月、マハダシャーの木星から見た場合でも同じため、特に強く出ていると思われる。
これらの行動パターンは減衰して著しく弱くなった土星がもたらすのであり、
牡羊座の土星は忍耐力や自制心がなく、形式やルール、決まり事を守るのが苦手である。
従って、漢字の読み方という決まり事を守れないのである。

あるいは前例を軽視するため、ときどき奇抜な発言をして、それが周囲を困らせるようである。
土星は 時間とか、形とか、組織などを表しており、それらを無視したり、軽視する傾向があるのである。

それ以外にも、例えば、 株式会社麻生が納品している「ASフォームI」というパネル材が、新幹線の高架橋や小学校のプールなどの施設施工で不良品としてトラブルを起こしていた事実が、フライデーの記事により発覚したようである。

これも本来、規格に厳密に作成しなければならない部品、資材が全く規格に外れた不良品を作っていること自体、土星が弱い証拠である。土星が弱いとルールを守る忍耐強さや厳密さ、自制心などを失うのである。これが株式会社麻生の経営体質にも残存していたようである。

(資料)

Internet Friday 11/14号、11/21号、11/28号、12/5号記事
麻生太郎 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』