占星コラム


2008/12/9 自民党のチャートについて2


自民党のチャートについては以前、2007年8月5日付けの『自民党のチャートについて』で取り上げているが、最近、読んだ 『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』安部 芳裕 (著)の中で、日本の政治の戦後史について簡単に触れられている箇所があり、それを参考とすると、自民党のチャートが更によく理解できた気がするのである。

以下に該当の箇所を引用抜粋する。

米国の手先となった日本の黒幕たち

戦後、A級戦犯に指名されていた児玉誉士夫、笹川良一、岸信介が釈放され、CIAのエージェントとして”政界のフィクサー”となります。
 1968年には、統一教会の主導により、児玉誉士夫、笹川良一、岸信介らが”反共の砦”となるため「勝共連合」を結成、CIAと連携プレーをするようになったと言われています。
 その後、この統一教会が政治家や秘書として日本の国政に潜入していきます。
 統一教会は、日本のマスコミでは合同結婚式とか霊感商法での壺売りとか、怪しい宗教団体として話題になっていますが、米国の傀儡だった朴正熙政権の時代に、韓国の情報機関KCIAにフロント機関として取り込まれています(『軍隊なき占領』による)。
のちに朴正熙は米国に刃向かってKCIAに暗殺されていますから、CIA=KCIA=統一教会と見てもいいと思います。
 巣鴨プリズン(拘置所)から釈放された3人のコネクションを図で表してみました。
 のちに首相となった岸信介の傍らには、いつもロビイストのハリー・カーンがくっついていたと言われています。つまり、お目付け役だったのでしょう。
 岸信介の娘婿が安部晋太郎、その息子が前・首相の安部晋三です。
 親戚には吉田茂がいて、その孫が麻生太郎です。
 岸の弟がノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作。
 岸派を継承して福田派となった福田赳夫の息子が現・首相の福田康夫です。
 福田派は、三塚派、森派となり、森派からは森喜朗、小泉純一郎、安部晋三、福田康夫と最近の首相が4人連続で出ています。ちなみに、小泉純一郎の父親、小泉純也は岸信介の忠僕と言われていた人物です。
 右翼の大物、笹川良一は、日本船舶振興会の会長で、競艇で稼いだ金を政界工作につぎ込んできました。
 親戚には大富豪の糸山英太郎がいて、糸山の親友が石原慎太郎。石原の親戚に小泉純一郎がいるという関係です。ただ、この石原―小泉は、最近、遠い親戚となったばかりなので、あまり関係がないと思います。
 笹川が友好関係を結んでいたのが、山口組、創価学会の池田大作、統一教会の文鮮明、それに日本テレビの正力松太郎です。
 児玉誉士夫もやはり右翼の大物で、笹川の紹介で海軍の嘱託となり、中国に渡ってスパイ網を完成させました。また、満州で阿片を栽培し、それを中国で販売して、得た資金でタングステンやラジウム、コバルト、ニッケルなどの戦略物資を大陸で調達する役割を担っていた人物です。戦後、児玉は、その資産をダイヤモンドや貴金属に換え、日本に持ち帰ったとされています。その資産の一部を鳩山一郎に提供、鳩山は自民党の前身である自由党を設立します。
 その鳩山一郎の孫が、一人は民主党幹事長の鳩山由紀夫で、その弟が最近ヘンな発言を繰り返している前・法務大臣の鳩山邦夫です。
 児玉が友好関係を結んでいたのが、住吉会、稲川会、渡辺恒雄、中曽根康弘で、ナベツネさんと中曽根さんは笹川良一とも親密な関係でした。なお、住吉会と親密なのが石原慎太郎、稲川会と親密なのが小泉純一郎という関係です(菅沼光弘・中丸薫『この国を支配/管理する者たち』徳間書店などによる)。
 こうして見ると、いかにこのコネクションが戦後から現在にかけて大きな影響を持ってきたかがおわかりいただけると思います。  この図ではかなり省略していますが、このコネクションには財界の大物、官界の大物たちが、まだまだぞろぞろ連なって出てきます。

(『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』p.197〜p.201)

つまり、戦後A級戦犯だった岸信介、児玉誉士夫、笹川良一らが、CIAに協力することを条件に巣鴨プリズンから釈放され、その後、自民党をつくったのは元をたどればこれらの人脈なのである。

自民党をつくったこの戦後日本の黒幕たち(児玉誉士夫、笹川良一、岸信介)の経歴を見ると、例えば、日米安保の時に岸信介が、児玉誉士夫に依頼して右翼を動員して、安保反対運動を鎮圧したり、あるいは、統一教会と国際勝共運動を行なうのである。児玉誉士夫はその際、右翼に運動への参加を呼びかけたようである。

彼らに共通するのは、以前も述べたかもしれないが、水の象意である。
例えば、宗教団体である統一教会は水の星座が表しているのは明らかである。
文鮮明のチャートを作ると、木星が蟹座で高揚しており、明らかに水の象意が表している。

また右翼というのはやはり、水の象意であり、蠍座が示していると思われる。
蠍座というのは水商売を表しており、例えば歌舞伎町などの街を考えるとよく分かるのである。

そして、笹川良一の日本船舶振興会も、競艇の利権であり、これも船であり、水に関係している。
従って、こうした人脈は水の人脈という気がするのである。

自民党は児玉誉士夫が満州から持ち帰った資金で、作られたようであり、やはり、その成立の段階で、これらの水の人脈との縁でつくられている。

そして、これらの人脈はCIAの協力者が作った党なのであるから、対米従属的である。
自民党の基本的な外交政策は対米従属なのはこの成立の歴史から考えて当然なのである。

そして、この自民党のチャートで言えば、蠍座に土星、月、金星、ラーフが惑星集中しており、この蠍座の惑星が、自民党の岸信介から続いている人脈を表している。

例えば、蠍座をラグナとすると、水星は8室の支配星になるが、8室の支配星というのは支配者を表している。
過去の多くの検証で、蠍座ラグナの人は識別力を欠き、頭のいい人物に騙されやすいという特徴があるのを確認している。とにかく何でも直ぐに信じてしまい批判精神を持たないのである。

水星が8室を支配すると、これは非常に狡猾でずる賢い支配者を表しているのである。
それはおそらく米国の支配者階級を表していると思われ、ユダヤ系の国際銀行家とか、米国防総省(ペンタコン)を掌握しているネオコンとか、あるいはその裏側に存在するブッシュ大統領も所属していたと言われているスカル&ボーンズ(米国版イルミナティ)などの秘密結社の存在も考えられる。この水星は、CIA(アメリカ中央情報局)やNSA(国家安全保障局)などの諜報機関も表していると思われる。

戦後の国際政治の舞台で、ブレトンウッズ会議で成立したIMF、世界銀行体制、米ドル機軸通貨体制によって、発展途上国に巨額の借金をさせて負債が返せなくなった所で、構造調整プログラムなどによって、米国に都合のよい財政政策を取らせ、米国企業に有利な条件で資源の権利に参入させ、資源を奪い取り、米国に隷従させるという政策が、今日に至るまでずっと行なわれているのであるが、日本もその例外ではないのである。

それはそもそも、この自民党をつくった黒幕たちが、CIAの協力者だったという出発点からしてよく分かるのである。
自民党とはまさにそのような対米従属して、幾らでもアメリカに貢いでいくというそうした党なのである。

それがこの自民党のチャートによく現れているのである。月からみて8室支配の水星と10室支配の太陽が12室で接合し、太陽は減衰しているのである。天秤座で減衰する太陽は全く自己主張できないで、相手に合わせるばかりである。そして、その太陽は8室支配の水星によって傷つけられている。そして、この12室の水星と太陽は火星と土星によって、挟まれて、バーバカルタリヨーガを形成している。

太陽は自信とか、プライドとか自己主張を表すが、全く自己主張できずに屈辱的な従属をしていくというチャートがこの自民党のチャートである。しかも8室支配の水星によって接合されて傷つけられているというのは、米国中枢を掌握しする米国エスタブリッシュメントを象徴しているのではないかと思うのである。 これによって全く日本は思うような政策を行なうことができないことが、この自民党のチャートの中によく示されているのである。

12室は出費を表すが、日本が米国債を購入して、米国の巨額の財政赤字を支えているのも、おそらくこの配置が示しているのではないかと思うのである。それらの米国債を購入した資金はもう日本へは戻ってこないと言われている。

例えば、あたかも日本は、水商売でお金を稼がされ、ひたすら、ポン引きのような男性にお金を貢ぐようなそんなイメージである。そして、識別力がないので国を売り渡していることに気が付かないかのような態度である。

例えば、『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』安部 芳裕 (著)の中にこのような記述もある。

奪われた郵便貯金と清和会"外資族"

[2000年4月] 森喜朗が首相になり清和会が自民党の主流になります。
 翌年4月26日には、小泉純一郎が首相になり構造改革を連呼。2005年9月11日の選挙では自民党が歴史的な圧勝をし、郵政改革が推し進められることになりました。この改革も、もともとは年次改革要望書に書かれていた米国からの要求です。
 2005年8月26日のウォールストリート・ジャーナルは、露骨にも下記のような記事を載せています。
 「INGファイナンシャル・マーケッツ(ロンドン)のエコノミスト、ロブ・カーネル氏によると、郵便貯金と保険部門は日本政府債を187兆円(およそ1兆7000億ドル)保有している。これに対し、外国証券への投資額はおよそ8兆5000億円にすぎない。指標銘柄の10年物日本国債の利回りは1.5%で、償還期限の同じ米国債の利回り4.17%を大きく下回っている。シティグループは、郵政民営化がおこなわれれば1兆3750億ドルの資金が日本国債や地方債、社債から流出すると推計する。民営化後の経営陣がより魅力的な投資先を求めるばかりでなく、顧客が取引先を他に移すことも予想されるためだ。実現のためには、小泉純一郎首相が郵政民営化法案を国会で可決成立させなければならない。首相は来月の衆院選挙で状況が好転することを期待している」(ウォールストリート・ジャーナル)
 日本の財政は、郵貯・簡保・年金を原資とした郵政資金で成り立ってきました。日本郵政公社の統計データによれば、2005年度末で総資産が334兆円あり、その約50%が国債となっていて、資金運用部預託金と合わせると73%が国への貸出しとなっています。
 さらに、地方分と財投機関向けを合計すると総額304兆5000億円、実に総資産の91%が政府の財政で使われています。まさに郵政資金は日本の屋台骨を支えてきたといえるでしょう。その巨額の郵政資金を市場に放出させることが米国を動かす国際金融資本家たちの要望でした。小泉首相は、その期待に見事応えたわけです。
 小泉純一郎のあとも安部晋三、福田康夫と清和会から首相が出ています。この清和会の正式名称は清和政策研究会と言います。どんな政策を研究しているのかと言えば、ワシントン・コンセンサスの信奉者なのです。つまり、途上国を借金地獄へ陥れた、あの構造調整プログラムを実施しようとしているわけです。だから、格差がますます広まって、貧者が増えるのは当然なのですね。途上国のことを知っている人間なら、こんな馬鹿げた政策を採用するはずはないのですが・・・・。
 清和会は、最近、インターネットの書き込みでは外資企業に利益誘導する”外資族”なんて呼ばれています。
 そのメンバーは、森喜朗、小泉純一郎、安部晋三、福田康夫、中川秀直、町村信孝、世耕弘成、山本一太、谷川秀善、下村博文、小池百合子、高市早苗などなどがいます。(略)

(『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』p.230-p.233)

つまり、この森喜朗、小泉純一郎と続く、 清和会の面々も、 元々岸信介から続く、水の星座の人脈ではないかと思うのである。小泉純一郎は蟹座ラグナであり、やはり水の星座の人物なのである。森喜朗も「神の国」発言でも見られるように右翼との繋がりが強そうである。

そして、小泉純一郎は郵政民営化を推進し、外資を誘導して日本の国富を海外へ流出する政策を推進し、そして、市場原理主義の導入、新自由主義経済政策の導入によって、日本国内が格差社会となり、若者が失業して、定職に就けず、現在、若者の間で『蟹工船』というプロレタリアート文学が流行っているようである。
そのような国民の生活を犠牲にして、米国の言いなりに市場開放して、利益を最大化するためには、リストラも従業員の酷使や給料のカットも辞さないという過酷な悪の経済、仁義なき、弱肉強食の競争社会の到来を招いたのは、小泉政権である。

そして、この小泉純一郎が総理に就任した頃と少し遡る同じ時期に、米国は、ジョージ・W・ブッシュが大統領に就任し、9.11同時多発テロが起こり、ネオコンが台頭して、アフガニスタンへの侵攻、そして、その後、国連決議を無視したイラク戦争が開始されている。これらは石油利権を目的とした戦争であることが分かるのである。これも、戦争によって他国の資源を奪い取るという露骨で過酷な帝国主義的侵略である。

この清和会(清和政策研究会)は、ワシントンコンセンサスの信奉者であり、発展途上国に構造調整プログラムを押し付けて、過酷な借金の取立てを行なうという、米国が戦後、ずっと推進してきたIMF、世界銀行体制の途上国支配の政策なのである。

ワシントンコンセンサス

ワシントンDC所在のシンクタンク国際経済研究所(IIE)の研究員で国際経済学者のジョン・ウィリアムソン(John Williamson)が1989年に発表した論文の中で定式化した10項目の政策を抽出し、列記したもの

(1)財政赤字の是正
(2)補助金カットなど財政支出の変更
(3)税制改革
(4)金利の自由化
(5)競争力ある為替レート
(6)貿易の自由化
(7)直接投資の受け入れ促進
(8)国営企業の民営化
(9)規制緩和
(10)所有権法の確立

『文藝春秋』2007年3月号に、伊藤忠商事会長で経済財政諮問会議委員の丹羽宇一郎が「財界だって格差社会はノー」という論文を寄せているが、このなかでワシントン・コンセンサスを、1989年のベルリンの壁崩壊後、社会主義の敗北が明らかになって以降、IMF、世銀および米国財務省の間で広く合意された米国流の新古典派対外経済戦略で、「小さな政府」「規制緩和」「市場原理」「民営化」を世界中に広く輸出し、米国主導の資本主義を押し広げようとする動きであると説明し、これに批判を加えている。 また、ワシントン・コンセンサスの実現によって「格差社会」が世界中に広がっているという批判が経済学者ジョセフ・E・スティグリッツ(Joseph E. Stiglitz)などから寄せられている。

(wikipediaより引用抜粋一部編集)

そして、日本は発展途上国と同じ立場であり、 規制緩和、自由競争を押し付けられて国内市場をこじ開けられて、日本の国民が貯蓄した大切な郵貯資金を海外のヘッジファンドなどに奪い取られる立場である。

そうした日本の国民が酷い目に合わされる政策であるのに、何故、小泉純一郎やその後に続く、安倍晋三、福田康夫などの清和会の面々は、その政策の日本への導入を推進するのか疑問である。

彼らが真の右翼であるなら、日本国民のことをもっと考え、日本国民のために活動するはずである。
然し、彼らはそうではなく、日本国民の生活を売り渡して、米国に追従してしまっているのである。

私はこの不可解な事実を考える時、この自民党のチャートにおける蠍座ラグナへの惑星集中が、これを理解する鍵であると気づいたのである。

それは蠍座ラグナは水星が8室を支配するので、市場原理主義や新自由主義政策を推進する国際銀行家やニューヨークの金融財界などに騙されてしまうのである。 だから、自民党は、国民生活を売り渡して米国政府の都合のよい政策を推進し、米国からその褒美をもらって、自分たちの利益を図ろうという、そうした非常に、国家の真の繁栄を考えず、自分の目先の利益だけを図るという、識別力のない思考をしているのである。

つまり、水星が8室を支配すると、ずる賢い狡猾な人物から騙されるし、自分自身も、正義感や聡明さにかけた悪意を持ったり、利己的な判断など邪悪な傾向を示すと言えるかもしれない。

再び、自民党のチャートに戻って別の部分に注目すると、獅子座に在住している木星に気づくのであるが、この木星は、田中角栄から連なる経世会の流れを表しているのではないかと思うのである。

自民党には、角福戦争と言われたように大きく清和会系と、経世会系の2つの勢力に分類できるようである。

清和会 経世会
メンバー 岸信介
福田赳夫
森喜朗
小泉純一郎
安部晋三
福田康夫
中川秀直
山本一太
小池百合子
高市早苗

田中角栄
竹下登
金丸信
小沢一郎
小渕恵三
梶山静六
橋本龍太郎
野中広務
羽田孜
渡部恒三
奥田敬和

特徴 岸信介、児玉誉士夫、笹川良一のCIA協力者の系譜

対米従属的で、外資に利益誘導

統一教会
右翼とのつながり
右翼のほめ殺しに悩んだ竹下登のように右翼との関係がよくない

アメリカの頭越しに中国と日中友好条約を結び、ロッキード事件で、失脚させられた田中角栄に見られるように、日本人として、真のプライドがあり、対米従属でない

土建屋政治
ばら撒き政治
汚職、賄賂
外交政策 対米従属、タカ派、新台湾 必ずしも対米従属でない、親中国、アジア重視
財政政策 緊縮財政、弱者切り捨て
新自由主義導入(小泉政権)
積極財政、公共事業
社会福祉的(わるく言えばばら撒き的)

獅子座は親分の星座であり、プライドが高く、人に追従することを嫌うのである。
そして、威張るが、子分の面倒もよく見るし、また気前もよいのである。

田中角栄のエピソードとして、田中派の政治家たちを一同に集めると毎回、50万円入った封筒を車代として配ったりしたというようなエピソードをテレビ番組で見たことがある。何かと子分のお金の面倒を見たようである。

田中角栄(2チャンネルからのデータ)のチャートも小沢一郎のチャートも、獅子座にラグナや月が在住して、獅子座のパーソナリティーであることを示している。

そして獅子座は不動産を表しており、『日本列島改造計画』のようなスケールの大きなことを企画して、そして、巨大な公共事業を起こし、お金をばら撒くのが、獅子座である。ばら撒き政治といわれる所以である。然し、よく言えば、気前がいい積極財政を行い、ケインズ経済的な社会福祉的な政策であるとも評価できるのである。よく言えばアメリカのフランクリンルーズベルトのニューディール政策のようなものである。日本は資本主義であるが、実は社会主義の国であると言われたのはこのような田中角栄に連なる政治に関しての評価ではなかったかと思われる。

その過程で、大きな仕事をした見返りとして、汚職もひどく、建築業者に発注した見返りに、賄賂を受け取ることも日常茶飯事であったようである。

しかし、護衛船団方式で、日本の繁栄を導いたという意味で、国民から支持はされていたと思われるのである。
特に農村などは、保護者としての自民党を圧倒的に支持していた。

従って、高度経済成長期や自民党の最もよい時代を築いたのが、この獅子座の木星に象徴される経世会である。

田中角栄から連なる経世会は汚職もひどかったが、国民を守り、国民に気前よく振舞う政治を行なったと言えるのかもしれない。
従って、このような自民党の歴史を考える時に、 何故、小沢一郎が、いまだに尊敬され、影響力を持ち、民主党のリーダーとして振舞えるのかを考えると、やはり、対米従属せずに、国民の利益を図るだけのプライドと、リーダーシップを携えた田中角栄の流れをくんでいるからであると思われる。

地方の農村がついに自民党に疑問を感じ始めたのが、つい最近であるが、農村の人々は、小泉政権が誕生した辺りから、何か日本がおかしくなっていると感じるという。やはり、本当のことが徐々に分かってきて、清和会出身の小泉純一郎がした新自由主義経済の導入が、国民の為の政策ではなかったことに、ようやく国民も気づきだしたのである。”郵政民営化”とか、”抵抗勢力”というフレーズをただ繰り返して、メディアを使って、国民全体を騙した小泉純一郎は自分自身さえも騙したかのようである。米国政府が金融財界筋の意向で突きつけてくる年次改革要望書の通りに振舞うのも、全く識別力や判断能力を欠いており、自分が何をしているか分からなくなっているからではないのかと思うのである。

以下のような自民党の結党以来の歩みを年表にして、ダシャーと比較してみた。
すると、 自民党において、ダシャーシステムがよく機能していることが分かるのである。

自民党の略歴
西暦 年月 出来事 ダシャー トランジット
1955年 11月15日 保守合同により結成。初代総裁は鳩山一郎。
土星/土星
1964年 結成当時より1964年まで、アメリカ中央情報局より「共産主義の影響を排除する為の、プロパガンダ的秘密支援計画」の一環として資金援助を受ける 土星/太陽
土星/月
1976年 6月25日 河野洋平ら6名が離党、新自由クラブ結成(1986年8月15日解党)。 水星/金星
12月5日 第34回衆議院議員総選挙で大敗、初めて公認候補の当選者数が衆議院での過半数を割る(実際には保守系無所属議員の追加公認で過半数を確保) 水星/金星
1979年 10月7日 第35回衆議院議員総選挙で再び公認候補の当選者数が衆議院での過半数を割り(前回同様、保守系無所属議員の追加公認で過半数を確保)、四十日抗争へ。 水星/月
1980年 6月12日 ハプニング解散以来の政争の中、大平正芳・総裁(首相)急死、6月22日の衆参同日選挙では自民党大勝。 水星/月
1983年 12月18日 第37回衆議院議員総選挙で再び公認候補の当選者数が衆議院での過半数を割る(これまで同様、保守系無所属議員の追加公認で過半数を確保)。同月27日、新自由クラブと連立政権(第2次中曽根康弘内閣)。 水星/ラーフ
1984年 9月19日 自由民主党本部放火襲撃事件。本部ビルの一部が焼失。 水星/木星
1989年 7月23日 第15回参議院議員通常選挙で日本社会党に大敗、初めて追加公認を合わせても参議院での過半数を失う。 ケートゥ/ケートゥ
1991年 この年、党員数がピーク(547万人)。 ケートゥ/太陽
ケートゥ/月
ケートゥ/火星
1993年 6月21日 武村正義ら衆議院議員10人が離党、新党さきがけ結成(2002年1月16日解党)。 ケートゥ/木星
6月23日 羽田派44名が集団離党し新生党結成(1994年12月10日、新進党へ合流)、結党以来初めての大規模離党。 ケートゥ/木星
7月18日 第40回衆議院議員総選挙で公示前議席の維持に留まり、初めて追加公認を合わせても衆議院の単独過半数を失う。 ケートゥ/木星
7月28日 加藤グループ3名離党(最終的に同グループ6名が新生党へ合流)。その後、自民党議員の離党が五月雨式に相次ぐ。 ケートゥ/木星
8月9日 非自民・非共産連立政権・細川護煕内閣が発足し、結党以来初めて野党となる。 ケートゥ/木星
1994年 4月15日 鹿野道彦ら清和会代議士5名が離党、新党みらい結成(1994年12月10日、新進党へ合流) ケートゥ/土星
4月21日 柿沢弘治ら自民党離党議員6名と無所属の高市早苗を加えて自由党結成(1994年12月10日、柿沢・佐藤静雄を除き新進党へ合流) ケートゥ/土星
6月30日 日本社会党・新党さきがけと連立政権(村山富市内閣)に復帰。 ケートゥ/土星
7月27日 海部俊樹、津島雄二ら自社さ連立政権に反発した自民党離党議員6名が中心となり新党未来や柿沢自由党や鳩山・柿沢らも合流し自由改革連合結成(1994年12月10日、津島を除き新進党結党大会参加) ケートゥ/土星
1996年 1月11日 - 約2年半ぶりに自民党出身の内閣総理大臣(第1次橋本龍太郎内閣)。 金星/金星
1997年 9月5日 野党議員の一本釣り工作により、1993年以来4年2か月ぶり衆議院の単独過半数を回復。 金星/金星
1999年 1月14日 自由党と連立政権(小渕恵三内閣)。 金星/金星
10月5日 公明党と連立政権(小渕恵三内閣)。 金星/太陽
2005年 郵政国会から郵政解散に至る中、執行部は衆議院で郵政民営化法案に反対した37人を公認候補とせず。 金星/ラーフ
8月17日 綿貫民輔ら5名で国民新党結成。 金星/ラーフ
8月21日 荒井広幸ら4名で田中康夫を党首に新党日本結成(2007年7月、荒井ら元自民党議員は相次ぎ離党)。 金星/ラーフ
9月11日 第44回衆議院議員総選挙で296獲得議席、61.6%の議席占有率は結党以来最高。自公連立与党は327議席(議席占有率68.125%)を獲得し、55年体制以後初めて衆議院で圧倒的多数(320議席/議席占有率66.667%以上)を確保。 金星/ラーフ
11月22日 立党50周年。記念党大会で「新憲法草案」を正式発表。 金星/ラーフ
2006年 12月4日 郵政国会造反議員11名が復党。 金星/木星
2007年 7月29日 - 第21回参議院議員通常選挙で野党第1党である民主党に大敗。結党以来初めて参議院で第1党から転落。 金星/木星
(wikipediaより引用抜粋、一部編集)

例えば、自民党は1989年7月23日の参議院議員通常選挙で日本社会党に大敗し参議院での過半数を失っている。
この後、暫く自民党からの離党と新党結成が相次いで、自民党の低迷が続くのである。

そして、この時期、日本社会党と連立政権を組んでまでかろうじて政権を維持している。
その後、マハダシャーケートゥ期が終わると、1996年からマハダシャー金星期が始まるが、この頃から再び、橋本龍太郎が内閣総理大臣に就任し、自民党はその翌年、衆議院での単独過半数を回復している。

つまり、自民党の低迷期とマハダシャーケートゥ期が見事に一致しているのである。
ここまでダシャーが機能しているならば、今後の展開においてもダシャーが機能していることを期待できるのである。



もし、現在、金星/木星期であるなら、木星にはトランジットの土星がコンジャンクトしており、木星が山羊座に移動することによって、獅子座木星に対するトランジットの木星のアスペクトが無くなって、土星が単独で、木星に対してコンジャンクトする配置となるのである。

実際、ここ最近、麻生首相への批判が相次ぎ、木星山羊座入室の直前になって、急速に内閣支持率が低下しているのが分かるのである。これは11月20日前後に既に木星山羊座入室の効果が現れていたのであるが、木星が山羊座に入室する12月10日以降は、さらにこの傾向が加速されるのではないかと思うのである。

支持急落「わたしへの評価」=麻生首相、厳しい認識示す  

麻生太郎首相は8日昼の政府与党連絡会議で、報道各社の世論調査で内閣支持率が急落したことについて「非常に厳しい数字で、これがわたしへの評価と受け止めている。景気・雇用対策への期待に十分応えていないとの批判だと思う」と述べ、厳しい認識を示した。  支持率の激減により、「選挙の顔」を期待されて就任した首相の自民党内での求心力が一段と低下することは確実。首相は会議で「危機に対応する政策をしっかり進めなければならないので、(与党は)協力してほしい」と結束を要請した。   一方、公明党の太田昭宏代表は「政府・与党が結束して危機を乗り切らなければならない。雇用をつくるメッセージを国民に発しなければならない」と強調。同党の北側一雄幹事長も「麻生内閣が着実に実績を上げていくことが大事だ」と述べた。(了) (時事通信社 2008/12/08-13:33)

そして2009年3月2日から金星/土星期になるが、金星からみて土星は3、4室を支配し、ナヴァムシャやダーシャムシャだと金星からみて2、3室を支配して8室に在住している。金星/土星期は金星/金星期のように働くという原則があるにしても、やはりトリシャダヤハウスとドゥシュタナハウスの絡みによる凶意や8室の象意が生み出す変化、中断という象意が出てくるのではないかと思われるのである。

今が金星/木星期なのか分からないし、また金星/土星期が2009年3月2日から来るのかどうかも分からないが、もし、こうした見方でよいのであれば、来年の3月頃は自民党にとって厳しい時かもしれない。

来年の3月前後は何が起こるのか、注目する必要がありそうである。
まず、この時期に何か状況が悪化しそうではあるのである。バラクオバマ氏が木星/火星期に以降するのもこの頃であるが、オバマ氏の木星からみて火星は8室に在住して苦しい状況を表している。

この時期の世界経済の状況が厳しく、それで、国民の支持をアメリカでも日本でも失う時期なのかもしれないのである。


(資料)

田中角栄 wikipedia

小沢一郎 wikipedia

自由民主党 wikipedia