占星コラム


2008/10/19 世界教師について

前回、アメリカ初の世界革命が2011年10月14日以降のマハダシャー火星期に始まると、大胆にも予言してしまったのである。これは私が勝手に考えたというよりも、過去のマハダシャー火星期から類推すると、どうしてもそのように思わざるを得ないのである。マハダシャー火星期には過去に起こったアメリカ独立革命戦争とか、キューバの独立革命を支援した米西戦争に匹敵するような何か大きな革命運動や暴動が起こらなければならないのである。

9室や6室が絡んでくるため、精神的な目的を動機付けとするものであり、それは同時に暴力的な要素も帯びてくるのかもしれない。実際には、起こってみないと分からないが、過去に起こった事実から考察するとそのように思われるのである。

然し、私は自身で10年以上研究している神智学や秘教関連の教えにより、世界教師や覚者方の出現という、惑星規模の出来事に関するイベントをそこに結びつけるのである。

その情報は、シェアジャパン公式サイトから入手することができるが、私は自分の言葉でもそれを説明しておく必要を感じるのである。従って、以下に以前、この情報を伝えているベンジャミンクレーム氏の講演会を人に紹介する時に使った告知文を掲載したいと思います。

南インドロッジと、トランスヒマラヤ密教学派について

本年も毎年5月頃に開催されるベンジャミン・クレーム氏の来日講演会が近づいてきました。

5月12日(土) PM 2:00〜(開場 PM 1:00)
日比谷公会堂
日比谷線「日比谷」駅 A14出口より徒歩3分
丸の内・千代田線「霞ヶ関」駅 B2出口より徒歩4分

http://sharejapan.org/info/event.html
http://sharejapan.org/bcworks/2006/04/post_6.html

このクレーム氏の講演会はロシア人のヘレナブラヴァツキー夫人や米国人アリスベイリー女史などの仕事を引き継いで、人類一般よりも先に進化の旅路を歩み、霊的に完成し大悟した覚者方の人間社会への出現と、新しいアクエリアスの時代の到来についての情報を広く世界に提供するものです。

また市場原理主義の結果、貧富の差が拡大し、環境が破壊され、凶悪犯罪などが増え、明日を見いだせない閉塞した人類社会の中に希望と期待の風潮をもたらし、覚者方の到来と、新しいアクエリアスの時代への心構えを準備させる内容となります。

過去のインドにおいて、多くの聖者を輩出してきていますが、よく知られている聖者として、ラマナ・マハリシ、ラーマクリシュナ、ヴィヴェーカナンダ、ババジ、ユクテスワ、ヨガナンダ、現在でも、アマチなど毎年日本にも来日して非常に有名です。
またそうした聖者たちとはまた別格の存在ですが、サティア・サイババがいます。
またジョーティッシュの実践者にとっては馴染みの深い聖者パラシャラやジャイミニ、あるいは深い瞑想状態の中で、神から啓示としてヴェーダの知識をうけとったといわれる聖者もいます。有名無名の聖者が大勢います。

ベンジャミン・クレーム氏によればインドには二つの霊的センターがあり、一つは南インドロッジとトランスヒマラヤ密教学派です。

これらのうち、インドの精神的伝統の中で教えを伝える聖者の系統を南インドロッジと呼び、それは霊的大国であるインドが生み出した上記の有名無名の聖者たちがそれに属します。

一方、もう一つはトランスヒマラヤ密教学派と呼ばれ、その大悟した覚者方の存在の事実については人類の歴史の中で知られてきませんでしたが、19世紀になってから、ロシア人の秘教学徒であるヘレナ・ブラヴァツキー夫人によって、世界に紹介されました。

その後、米国人アリスベイリーは20世紀の初めから中頃まで東洋人の覚者であるジュワルクール大師より依頼を受けて彼からもたらされる膨大な教えを筆記して出版しました。

トランスヒマラヤ密教学派の覚者方はインドの伝統の中のみでなく世界の様々な国籍や地域を代表する大悟した覚者方の一団であり、この惑星の霊ハイアラキーを形成しています。西洋世界と東洋世界の精神的伝統の中にはこれらの覚者方の痕跡が見出されます。覚者方とは人類の歴史の背後から常に慈愛深く人類を導いて人類の進化や文明の文化の発達を保護、監督してきた方々であり、元は人間であった方々です。現在、人類の中に覚者方が公に姿を現して活動する周期に入っており、その出現の機会を待っています。


このような文章を書いて、以前(2007年5月6日)、ブログで『ベンジャミンクレーム講演会』についての紹介と、説明を試みたことがある。

またその後、 2008年1月24日にそれを引用しつつ、マイトレーヤの使命や出現について、以下のような説明と解説を試みたこともある。

因みにマイトレーヤとは、サンスクリット語で、”友愛”とか”友人”とかいう意味を表しており、この個人名自体はたいして重要ではないのである。重要なのは途方もない知恵と、英知を携えた教師たちが、私たち人類が自分たちで、よりよい文明を築くことが出来るように、世界資源を分かち合って平和な文明を築くことを手伝うために世界の公の舞台に登場するということなのである。

シェアジャパン公式サイトから情報を得るのが一番であるが、私自身はこの情報をこのように考え、頭の中で整理しているということを示すために、以前、書いた説明文を掲載します。

マイトレーヤの使命について

はじめにまず、マイトレーヤという類まれな霊的教師が1977年7月7日にヒマラヤ高所6千メートルの彼のセンターから降りて来て、人間社会の中(ロンドン・アジア人地区)で公に彼の使命を開始したということは厳然たる事実である。

関連サイト参照(シェア・ジャパン公式サイト)  

それを証明することは困難であるが、それはまもなく社会の中でマイトレーヤがマスコミを通じて公に姿を現すことによって実証されるのである。然し、その前にマイトレーヤと覚者方の到来を示す多くの徴(しるし)が世界に現れているので、実際にマイトレーヤを見なくとも、それの徴からマイトレーヤと覚者方の到来を察知することは可能である。

世界の宗教は彼のことをそれぞれ異なった名前で来るべき未来の救世主や預言者として待望して来たのである。
キリスト教徒は、イエス・キリストの再臨を、仏教徒は第五代仏陀(弥勒菩薩)を、イスラム教徒はイマム・マーディを、ヒンズー教徒はカルキ・アバターの到来を待ち望んでいる。然し、いつ頃、その救世主が来るかということについては各宗教で意見が分かれるのである。

英国人ベンジャミン・クレーム氏によれば世界の各宗教が待望し、宗教を持つ人にも持たない人にも、あらゆる全人類の教師として到来するその人物の公の世界への出現はもう間近いのだという。

彼は師である覚者とマイトレーヤ自身からの依頼によって、30年にも及ぶ長きに渡って、このマイトレーヤの情報について世界中の人々に伝えて来たのである。

然し、マイトレーヤのことを語る前にまず覚者について理解しておく必要がある。

覚者とは元々人間ではあるが、人間よりも先に進化の旅路を歩んで、もはや転生する必要のない程まで霊的に大悟した方々であり、知恵の大師とか、マスターなどと呼ばれる。彼らは意志と愛と知性において完成された方々で、かつて人間でありながら、人間を超越した方々である。私達もいずれはこの覚者方のようになっていくのが運命である。
彼らは地球上に霊的ハイアラキーという覚者方のネットワークを維持している。

覚者方の存在について、はじめて西洋世界に紹介したのは19世紀に活躍したロシア人のヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー夫人である。

彼女はオカルティスト(秘教研究家、実践者)であり、あらゆる宗教の背後にある共通の源について探求していたのである。
そして、インドで探求している途上で、覚者方からのコンタクトを受けて、実際に3年間覚者方と生活を共にしている。
そうした体験と世界への啓蒙活動の必要性から神智学協会を設立したのである。

その神智学は科学的、哲学的アプローチにより、世界のあらゆる宗教やオカルト現象などの背後にある共通の源を理解し、信仰や崇拝によって盲目的に信じるのではなく、一切の神秘主義を理性の光の下で科学的に解明しようとする。

そして、同じくロシア人のヘレナ・レーリッヒによって「アグニヨガの教え」と呼ばれるものが覚者方から彼女を経由して世界に提供されたのである。

そしてその後、米国人アリス・ベイリー女史によってジュワル・クール覚者と呼ばれるチベット人の覚者から伝えられる膨大な情報(秘教知識)の筆記が行われた。彼女はジュワル・クール覚者とメンタル・テレパシーによるラポールを形成し、その上で筆記の共同作業を行ったのである。

アリス・ベイリーについては有名人チャート検証にも掲載している。
彼女の経歴と覚者方との出会いのエピソード、彼女の仕事についてダシャーの流れと共に確認できるようにしてある。

http://www.kanteiya.com/famousepeople/AliceBailey.htm ←アリス・ベイリー

彼女の経歴から、秘教の研究などしていても普通の人と同じように様々な喜怒哀楽の人生経験を通じて、学び成長する一人の生身の人間であることがよく分かる。

そして、現在、覚者方の動向についての最新情勢を伝えているのは英国人画家のベンジャミン・クレーム氏であり、師である覚者との協同作業の下で、世界教師マイトレーヤの公の社会への出現の過程に関する広報活動を各国の一般大衆に向かって行っている。

http://sharejapan.org/ ←シェア・ジャパン公式サイト


私がこの話を聞いたのは今からおよそ12年前の学生の頃でしたが、ちょうど当時は科学評論家の深野幸一氏が著書の中で、サイババのことを紹介していたり、青山圭秀氏が『理性のゆらぎ』を出版した頃で、そうした人間を超えた霊的巨人がこの世界にいるということを知った頃でした。こうした霊的巨人、すなわち覚者とかマスターとか呼ばれるような大悟した人々がいるということはその後、これを裏づけるような証拠的な体験もあったため、この話を聞いた時点で、直ぐに私はこの話が現実の本当のことだろうと思いました。

因みにベンジャミンクレーム著『伝導瞑想-21世紀のヨガ-』の著者序文の中(p.32)に以下のように書かれている。

・・・・ 1977年7月7日にマイトレーヤ御自身から報告があった。如来の顕示体(マヤヴィルーパ)は完全に出来上がり、それを「着用」され、如来の光体(昇天霊体=アセンデッド・ボディ)は、ヒマラヤにある山のセンターにやすませてあるということを伝えてこられた。7月8日には、山を降りはじめられたと教えられた。7月19日、火曜日に、マイトレーヤは世界で有名なある近代国家にお入りになられ「拠点地」に到着なされたということを私の師から伝えられた。その晩、私はフレンド・ハウスで講演をする予定であったが、この情報は、まだ私だけにとどめておくようにと言われた。金曜日の我々の伝導瞑想中、師からマイトレーヤは三日間おやすみになられ、御自身を新風土に馴化され、そして7月22日に仕事を始められた、という報せが伝えられた。そしてこの情報をグループのメンバーに伝えることを許された。

『伝導瞑想-21世紀のヨガ-』ベンジャミンクレーム著 石川道子編/訳 p.32 より引用抜粋

(注:マイトレーヤは人間の腹から生まれたのではなく、顕示体<マヤヴィルーパ>と呼ばれる特別な肉体を彼の使命のために創造して、それを着用して彼のヒマラヤ高所にあったセンターから降りてきたということである。(これは別にSFでも何でもなく実際の話で、インドでの秘教的伝統の中で、マヤヴィルーパを創造するやり方などが伝えられている)

私が注目しているのは、上記の引用箇所の1977年7月7日という日付と、1977年7月22日という日付である。
この日付は世界教師マイトレーヤが、特別に何かを開始したり、始動させたタイミングとして、チャートを作成することが出来るからである。

まず、上記の文脈からマヤヴィルーパを創造したと推測される1977年7月7日で時間を12:00に設定してチャートを作成すると、マハダシャー金星期が2009年9月22日からスタートすることが分かる。

金星は月からみてメディアを表す3室自室に在住している。そして、この金星はナヴァムシャでもダーシャムシャでも高揚している。

これで何かが言えるかは分からないが、こうした情報はやはり意味を持つのではないかと思われる。

シェアジャパン公式サイトによればマイトレーヤはまず最初にアメリカのメディアからインタビューを受けることになっており、このマハダシャー金星期はそのタイミングに対する手がかりを与えるものではないかと思われるのである。

前回の『アメリカの行方 -アメリカ発の世界革命が始まる-』で、アメリカが月/水星期の現在、サブプライムローン問題に起因する金融システムの崩壊に直面していると書いたのであるが、その後、おそらく月/ケートゥ期に少し静かな内省の時期を迎えた後、2009年8月14日から月/金星期に移行していくのである。



この2009年8月14日からの月/金星期は、金星が3、10室の支配星で11室に在住し、月からみて4、9室支配で5室に在住して、ラージャヨーガを形成している。まず、3、10室支配の金星とは、メディアや公の大舞台を表すハウスを支配しており、月から9室支配の金星は精神性や教師を表している。

これは金星は非常に華やかな3室、10室を支配し、11室に在住しているので、非常に注目を浴びるような目立つ象意を持っている。カリスマ的人物が現れそうな象意は十分に持っているのである。通常、3室と10室は映画俳優の仕事の表示体だったりするのであり、メディアに出演して注目される仕事を表すのである。

そして、同時に月から9室を支配している金星とは精神性を表しており、教師を表しているのである。

マヤヴィルーパ(顕示体)が創造された時のチャートで、月から3室を支配する金星期が開始する2009年9月22日と、アメリカのチャートで経済崩壊した後の、月/金星期が開始する2009年8月14日が妙にタイミング的に一致していることが注目に値するのである。

シェアジャパン公式サイトによればマイトレーヤは株式市場が崩壊した後に速やかに公に出現するとされており、このことからも2009年8月〜9月付近にマイトレーヤがメディアに出現する可能性が極めて高いと思われたのである。

実際、このような考え方でいいのか分からないが、作成したチャートと提供されている情報を紐付けて考えると、上記のように考えられるのである。



一方、マイトレーヤが仕事を開始したと記されている1977年7月22日で時間を12:00にしてチャートを作成してみると、2007年12月18日からマハダシャー木星期に移行しているのが分かる。

そして、本格的に木星期に入っていくセカンドアンタルダシャーである木星/土星期は2010年2月4日である。
木星は月からみて10室に在住してガージャケーサリヨーガを形成しており、教師としての仕事を表している。

マイトレーヤの世界教師としての性質を考えれば、このマハダシャー木星期に教師としての仕事を開始すると考えるのは、至極合理的で、ジョーティッシュのロジックにかなっている。

これらの情報を統合して、2009年8月〜2010年2月ぐらいの間にマイトレーヤの公への出現が開始される可能性が極めて高いと思われるのである。

そして、そのような経過を辿って、2011年10月14日から、アメリカが、マハダシャー火星期に移行するのである。

過去2回におけるマハダシャー火星期には、アメリカ独立革命戦争と、キューバの独立革命支援という2つの出来事が起こっている。これからやってくるマハダシャー火星期が暴力的なものになるかは全く分からないが、然し、大きな大衆運動や民衆のデモとなって、公正な資源の分かち合いを求めたり、全人類の住居、食物、教育、健康管理を保障することを米国政府、そして、各国政府の権力者たちに求めていく全世界的な革命運動に発展していく可能性が高いのである。

もし連邦中央政府の為政者が不正を働いた場合には、アメリカの国民は銃を持って立ち上がる権利を持つことが合衆国憲法修正第二条に定められており、そのため、アメリカでの革命運動とはおそらく不正を働く現在の為政者に対する一般市民の大衆運動ではないかと思われるのである。

そして今の世界はメディアやインターネットで接続され、アメリカで起こることは直ぐに世界に飛び火するのである。
従って、アメリカで起こる革命は世界に波及して世界的な革命運動に発展するのではないかと思われる。


(参考)

シェアジャパン公式サイト http://sharejapan.org/

ブラヴァツキー夫人 wikipedia

Alice Bailey wikipedia

神智学 wikipedia

権利章典 (アメリカ) wikipedia

『伝導瞑想 -21世紀のヨガ-』 ベンジャミンクレーム著 石川道子 編/訳