占星コラム


2008/8/3 2チャンネル創始者、ひろゆき氏のチャート

2チャンネル創始者ひろゆき氏のチャートである。

2チャンネル上のデータでは彼の出生データは 1976年11月16日 6:00 横浜 ということになっている。

そのデータに基づいてチャートを作成してみると、 ラグナが天秤座ヴィシャーカーで、ラグナロードの金星が3室に射手座に在住している。 ヴィシャーカーの支配星は木星で陽性の明るい性格の持ち主である。



天秤座の特徴は自由を愛し、また人の自由も尊重することである。

彼のモットーは、”働かずにたらたら暮らす生活を目指している”というもので、 社会に縛られずに自由気ままに生きていきたいという意思を表している。

ラグナロードの金星が3室に在住していることは、メディアにのることをよく表しており、 メディアを通しての自己表現を表している。 googleで、”西村博之”と打って画像検索すると、彼の画像がたくさん出てくるように彼の活動の舞台はインターネットであるが、彼は新聞で紹介されたり、雑誌の対談にも出たりしているため、彼の活動の舞台はインターネットに限定されず、様々なメディア全体に及んでいる。

そして、彼はインターネット上の原始的な媒体である、巨大掲示版2チャンネルを生み出したのである。

非常に価値ある情報から、低俗な情報まで、あらゆるレベルの情報が集積されるお化け媒体である。 2チャンネルに行けば、そこではあらゆる議論が行なわれている。
(当サイトで扱う有名人の出生データもこの2チャンネルで共有されているものを活用しているケースが多い)

実際、2チャンネル特有の匿名で意見を言うという文化を生み出したのは彼ではないかと思われる。

最近では、ニコニコ動画など、2チャンネルに代わる画像を扱う媒体事業も始めており、やはり、彼の活動領域は3室メディアであることがよく分かる。

そうした彼のネット媒体活動を表す 3室には8室の支配星が在住し、3室と8室で星座交換している。

これは2チャンネルというものが、彼にとって不労所得をもたらしてくれる媒体であるとともに、不道徳とか、犯罪の温床にもなり得る物議をかもし出す媒体ともなっていることを表しているかもしれない。

匿名で、誰もが自分の感情を無責任に露骨に吐き出す2チャンネルという媒体は、まさに3室と8室が絡んでいるかのような媒体である。

この2チャンネルは時々、彼を悩ませ、また創作した彼を逆に拘束する自己増殖する媒体となっている。

この2チャンネルの収益は、アダルトサイトなどの広告収入が主なものであり、やはり8室支配の金星が3室に絡んだ象意のように感じられる。

クリーンな世界ではなく、勝手気ままな欲望と、不道徳が跋扈して、むき出しの感情を書きなぐる、時には、予告殺人などの舞台ともなるダーティな媒体である。

然し、ここにはそのダーティさにも関わらず、公のクリーンな世界では決して流されえない、秘密の情報とか、裏情報なども書き記され、匿名だからこそ、書き込まれることが可能なのである。

射手座はとても野心家で目標設定が高い星座であり、40台のサーバで日本一の掲示板を運営している辺りは、やはり、射手座らしい、途轍もない目標意識と高いステータスに上り詰めようとする強い動機づけが見られる。

そして、2チャンネルというと、インターネット草創期の一つのエピソードとして語り継がれるほどの影響力を有している。(いた?)

そんな彼だが、2006年11月から土星が獅子座に入室して、サディサティの最も厳しい時期に入っている。

彼は2006年8月に情報開示を請求訴訟を受けてから、相次いで、訴訟を起こされ、2008年現在、5億円の賠償金債務が確定しているようである。

2006年9月から月/木星期が始まり、彼は2008年1月までずっと、アンタルダシャー木星期にいたのであるが、その間、ずっと、彼の敗訴と賠償金は膨れ上がり、ついに2007年3月20日に彼の債務が5億円まで膨れ上がった。

木星は3、6室の支配星で8室に在住し、ディスポジターの金星は3室と星座交換している。

6室と8室が絡んでいるため、6室の象意である訴訟とか負債を背負う時期であり、また8室の象意である他人のお金に関わる時期である。

彼は負債を背負ったにも関わらず、一銭も支払わずに時効を待つつもりであり、これは他人のお金(既に他人のお金である債務)で利得を得ているとも言える状況である。6室や8室、そして両者の絡みをよく表している。

この木星が3室に在住する金星と星座交換して、その金星はラグナロードでもある。

この木星と金星の絡みだけでも、彼の2チャンネルとか、メディアを通じての彼のカルマをよく表している。

訴訟を起こされて賠償金がどんどん課せられたこの月/木星期に、彼は一方で、有名大学で講演を行なうなど、活発な教育、啓蒙活動を行い時代の寵児としてもてはやされている。

彼の負債はどんどん膨らんでいったが、ここ最近の彼の有名人ぶりは凄く、雑誌で、田原総一郎と対談したり、様々なイベントにコメンテーターとして、ゲストとして招かれたり、ネット界の第一人者、あるいは、論客として、担ぎ出されていたのである。

これは月からみて、木星は5室支配で10室に在住していることから、
彼が独創的な教育活動を行なって、有名人となることを表していたのである。

2006年11月4日  早稲田大学で講演を行なう・・・・・・・・・・・・・・月/木星

2007年11月25日 東京大学駒場キャンパスで講演を行なう・・・・月/木星

しかもこれはマハダシャーロードの月からみての10室目であることから、この時期の傾向としてはこちらの方をむしろ重視するべきかもしれない。

2008年1月から彼は月/土星期に入っているが、土星は月からみて6、7室支配で12室に在住している。

2007年1月29日、彼はかつてのビジネスパートナーだった切込隊長こと、山本一郎からの名誉毀損に関する訴訟を受けていたが、月/土星期に入ってからの2008年2月に敗訴が決定している。

6、7室支配の土星が12室とは、パートナーとの争いや別離を表している。

今のひろゆき氏は、少し公に出るのを控えて、隠遁している状況ではないかと思われる。

この土星期にトランジットの土星は彼の月の上を通過中であり、非常に近い所で、接合してサディサティの最も厳しい時期を経験しているはずである。

まさに5億円の賠償金を抱えながら、その支配を拒絶し、またパートナーから訴訟を起こされて、別離するなど、彼にとっては正念場である。

然し、アンタルダシャーの土星は4、5室支配のラージャヨーガカラカであり、10室に在住して、4室にアスペクトを返しており、強力である。

ナヴァムシャでも月、太陽から、ケンドラで山羊座自室に在住して強力である。減衰した木星と減衰した火星が相互アスペクトして、ニーチャバンガする軸の中に入っており、エネルギーが蟹座-山羊座の軸に集中して強力である。

土星期は本質的には強いはずであり、またウパチャヤの土星でもあるため、この逆境においてもまだまだ粘ることが考えられる。

10室の土星は有名になるのだが、悪名を轟かしてもいる。 ケンドラの10室を傷つけてもいて、またラージャヨーガを形成してもいる土星は、吉凶混在した効果を発揮することが考えられる。 実際、彼の評価については賛否両論あり、評価が大きく分かれており、しかし、結果として、とても彼は有名人となって、大きな影響力を及ぼしていることはこの10室の土星の効果である。

wikipediaに掲載されている彼の経歴を見ると、彼が有名になって、講演を行なうと同時に、賠償金による負債がどんどん増えていくのが、月/木星期であることが分かる。彼にとってアンタル木星期には吉凶の両面が出てくることが分かる。

西暦 年月 出来事 ダシャー トランジット
1996年 4月 中央大学文学部教育学科心理学コース入学中央大学文学部教育学科心理学コース入学

在学中に文化連盟犯罪科学研究会というサークルに所属して、 会計を担当するが、帳簿をつけない等の杜撰な事務を問われ退会する
金星/ラーフ
1998年 1月 2チャンネルの前身となる電子掲示板[Hirox's room]を開設 太陽/太陽
太陽/月
1998年 3月 合資会社東京アクセスを設立 太陽/月
1998年 6月6日 「Hirox's room」を「実録!交通違反をもみ消して罰金を払わない方法」にサイト名を変更 太陽/月
1998年 米国アーカンソー州アーカンソー中央大学へ学内選抜を突破し、留学費用を支給され交換留学 太陽/火星
1999年 5月30日 2チャンネル開設 太陽/ラーフ
2000年 3月 大学卒業  太陽/木星
2001年 6月 イレギュラーズアンドパートナーズ株式会社設立 太陽/土星
2002年 9月 東京プラス株式会社設立 太陽/ケートゥ
2006年 8月 東京都の男性会社員が東京地方裁判所に対し、情報開示命令を求める申し立てを行なう      ひろゆき氏(西村博之)が出廷しなかったため、間接強制による500万円の支払い命令が下る      
この頃から、ひろゆき氏(西村博之)は消息不明となる
月/ラーフ
月/木星
2006年 11月4日 早稲田大学で講演を行なう 月/木星
2006年 12月  裁判で確定した賠償額が総額4000〜5000万円となる 月/木星
2007年 1月12日 東京地裁にひろゆき氏の軽自動車や2チャンネルのドメインを含む全財産の仮差押えの申し立てが行なわれる 月/木星
2007年 1月16日 埼玉県の男性会社員がひろゆき氏に対する破産宣告を求める第三者申し立てを行なう 月/木星
2007年 1月29日 ひろゆき氏、元2チャンネル副管理人の切込隊長、山本一郎が起こした名誉毀損裁判に出廷する 月/木星
2007年 3月 債務4億円、50件以上民事で提訴され43件で敗訴確定と読売新聞が報じる 月/木星
2007年 3月20日 賠償金の債務が5億円に上ると報道される 月/木星
2007年 11月25日 東京大学駒場キャンパスで講演を行なう 月/木星
2008年 2月 切込隊長(山本一郎)との名誉毀損裁判が、ひろゆき氏の敗訴に終わる (過去ログ削除及び、80万円の支払い) 月/土星

(その他)

・2チャンネル絡みの多数の民事訴訟と多額の賠償債務を抱えている

・「死刑になるのなら支払わないが、支払わなくてもどうということはないので支払わない」と主張している

・「働かずにたらたら暮らす生活を目指している」(本人弁)

wikipediaより引用抜粋、一部編集


因みに切込隊長と呼ばれ、彼と長くビジネスパートナーだった山本一郎氏のチャートが以下である。

彼はマルチな才能を示し、アクセス数の多いブロガーであり、やはり、ネットの掲示板で、早くから、活動したパイオニアであり、彼もまた時代の寵児と言えるかもしれない。

彼はカリスマ投資家と称されて、100億円稼いだ投資家として、話題になっている。
(その真偽については賛否両論あるようである)



山本氏のチャートを作成すると、 射手座に月、太陽、水星、ラーフ、木星が集中している。

この射手座への惑星集中を見ると、投資家としての素質が十分にあることが分かるのである。

例えば土星からみた8室惑星集中、金星、火星からみた2室への惑星集中は、株式投資や為替取引における不労所得や、権利収入、そして、自分の力量と、自己資金で稼ぐ個人投資家としての、特質を表しているように思われる。

然し、月、太陽から見ると、火星、金星が12室に在住しており、時々、大きな出費や損失を被ることも示唆しているように思われる。

ひろゆき氏のラグナロードの金星が3室射手座に在住しており、山本一郎氏のチャートでは射手座に惑星集中しているため、そのつながりで、彼らは一時期ビジネスパートナーとして関わったことが理解できる。

然し、ひろゆき氏にとって、3室の金星は8室木星と星座交換しており、必ずしも幸福をもたらさない。
8室は支配者であり、彼を束縛し苦悩させる人物を表している。

そして山本氏が、ひろゆき氏にとっては8室の支配者の象意を持つならば、山本一郎氏にとって、ひろゆき氏は6室に該当する。
6室は訴訟のハウスである。従って、山本氏がひろゆき氏に名誉毀損に関する損害賠償請求を起こしたことがよく分かる。

2チャンネルで出会った山本一郎氏は必ずしも、幸福をもたらす相手としては働いていないようである。
また2チャンネルに書き込みをしているユーザの中には、ひろゆき氏を悩ませる人物も多いのである。

2007年7月31日に月/水星期に移行し、その年の9月に土星が獅子座に抜けていくと、徐々に彼の厳しい状況が改善していくことが予想される。


(資料)

西村博之 wikipedia