占星コラム


2008/1/7  アイオワ州予備選挙結果

2008/01/04-17:39 ヒラリー氏、3位に低迷=8日の次回予備選が正念場−アイオワ州  

【デモイン(米アイオワ州)4日時事】米大統領選候補者指名レースの開幕戦である3日のアイオワ州党員集会で、民主党「大本命」の呼び声高かったヒラリー・クリントン上院議員はエドワーズ元上院議員の得票率を小差で下回り、3位が確定。厳しい立ち上がりとなった。8日に実施される北東部ニューハンプシャー州予備選でクリントン候補が敗北すれば、アイオワ州党員集会を制したオバマ上院議員の指名獲得の流れが一気に強まる可能性がある。  4日未明に発表された最終結果によると、オバマ氏の得票率は37.58%、エドワーズ氏は29.75%で2位。クリントン氏は29.47%にとどまった。

(時事通信社 国際ニュース)

2008/01/06-14:19 民主オバマ氏、連勝に焦点=ヒラリー氏は正念場に−8日に米大統領予備選  

【ワシントン6日時事】次期米大統領選の民主、共和両党の候補指名獲得レースは8日、アイオワ州党員集会に続くヤマ場である北東部ニューハンプシャー州で初の予備選が実施される。民主党では、3日の開幕戦であるアイオワ州党員集会で勝利したオバマ上院議員が余勢を駆って、連勝できるかが焦点。同党員集会で3位に低迷したヒラリー・クリントン上院議員にとっては正念場となる。共和党では、一時失速しかかったマケイン上院議員が復活の兆しを見せるなど、依然、混戦が続いている。過去約30年間を見ると、アイオワ、ニューハンプシャー両州のいずれかで勝利した候補はおおむね全米候補指名を獲得。両州で連敗しながら、最終的に指名を獲得した候補は、1992年のクリントン前大統領以外に前例はない。

(時事通信社/国際ニュース)

3日のアイオワ州での大統領予備選で、ヒラリー・クリントンはバラク・オバマ氏、エドワーズ氏に次ぐ3位と低迷した。
時事通信社の記事によれば、過去約30年間ではアイオワ、ニューハンプシャー両州のいずれかで勝利した候補はおおむね全米候補指名を獲得しているため、8日のニューハンプシャーの予備選での結果がヒラリークリントンが民主党の指名を獲得できるかの正念場となるようである。

1月25日以降に太陽/火星期から太陽/ラーフ期に移行し、ラーフはラグナからみて12室(隠遁、損失)、太陽からみて8室(中断、変化)に在住している為、おそらく8日のニューハンプシャーでも敗北することで彼女の選挙陣営に勢いが失われ、1月25日以降にはほぼ人前に出ることが出来ない状況に陥ってしまうと思われる。

7日現在、アイオワでの敗北を認めつつも、バラク氏批判で攻勢に出ており、まだ彼女はあきらめてはいないのであるが、ラーフ期に移行すれば大舞台に立つこと自体が出来なくなるのである。

現在の太陽/火星期ではまだ火星は太陽からみて10室に在住しているため、大舞台に立つことができ、アイオワでの敗戦の弁を大衆の前で語る機会を得ているが、こうした大舞台に立つ機会さえも得られなくなるのである。
それが12室に在住するアンタルラーフ期ではないかと思われる。

そして、1/15〜2/15ぐらいの間は太陽が山羊座8室をトランジットして、彼女にとってもっとも辛い苦悩の時期である。
この時期は1/8に、ニューハンプシャーの結果が出た後、ネバダ、サウスカロライナ、そして、選挙人選出数の多いフロリダと続き、2/5の予備選集中日へと続く期間である。

おそらくこの期間は徐々に自分の敗北という現実を受け入れなければならない時期で心理的には相当に厳しい時期である。 早ければ1月25日までに、あるいは遅くとも2月15日までには敗北宣言を出すものと思われる。

然し、予備選挙の実施が集中する2月5日のメガチューズデー(事実上の全国予備選挙日)の結果は受け入れざるを得ないのであり、ヒラリー・クリントンの敗北は遅かれ早かれ決定的になるはずであり、その結果が出た直後に敗北宣言を出すというケースも考えられる。

例年では3月のスーパー・チューズデーの実施前には各党の候補者は事実上決定してしまうようである。

次回の8日のニューハンプシャー州の予備選時は、太陽/火星/太陽期で、プラティアンタルダシャーが太陽期である。
この太陽は3室の支配星で5室で減衰しているため、特別な法則により、ラージャヨーガ的な効果を発揮していると思われる。減衰するマハダシャー太陽期に彼女が上院議員となり、その後、このような大統領を競う予備選に参戦していること自体が、ラージャヨーガの効果を発揮している結果と考えられる。従って ニューハンプシャー州では彼女は持てる力を振りしぼって善戦するのかもしれないのである。

そして、1月15日から10室に在住するプラティアンタル月期が訪れて彼女はまだこの時点では指名を巡って戦っているかもしれない。しかし、この月には木星がアスペクトしていないため、大衆の前で演壇に登るかもしれないが、もはや大衆に訴えかける力は失っているかもしれない。 この月はケーマドルマヨーガであり、大衆の前で語る最後の機会かもしれないのである。そして、そこで敗北宣言をして、太陽/ラーフ期に入ると、もう人前には出なくなるかもしれないのである。
出生時間が20時ちょうどのため、正しい出生時間なのかも考慮する必要があり、必ずしもプラティアンタルダシャーを使えるのかどうかは分からないが、上記のようにも考えられる。

タイムテーブル的には1月25日までに敗北宣言をするか、あるいは2月5日以降のメガチューズデーにずれ込んでいくのかの何れかではないかと思われる。

このアイオワ州の予備選挙の結果からすると、ヒラリー敗北は実際に目前に迫っているようである。

このバラク氏の躍進と、ヒラリーの3位低迷は、大新聞の政治部記者でも予測が難しかったのではないかと思われる。特に最近になって、ヒラリー・クリントンの勢いが失われて始めて、彼女が民主党指名争いの大本命であることを考え直す人も出てきたかもしれないが、これについて昨年の早い段階で予測することは多くの情報を収集しているジャーナリストであれば、なおさら難しかったのではないかと思われる。当時、ヒラリーの圧倒的優位という情報が氾濫していたのである。

以前のコラム(『2007/5/6 米大統領選の行方』)で、ヒラリーの敗北を予測した時には、まだオバマ氏がヒラリーに迫って、支持率で追い抜いたという記事が多少見られた頃である。その時は、まだ支持率の差や集金力は歴然としており、ヒラリー候補にも勢いがあったため、バラク・オバマ氏が勝つと言い切って大丈夫なのかと、書いた私自身が不安を感じたのである。

しかし、大統領選当日のヴィムショッタリダシャーとトランジットは、明らかにヒラリー候補の勝利を示してはいなかったのであり、それは否定することの出来ない事実であった。逆にバラク・オバマ氏は2008年11月のアンタルダシャーが10室の太陽であり、まさしく大舞台での最高権力を示していたのである。

このアイオワ州の結果で、実際に、上記のような結果がもたらされる状況になってきた印象である。



因みに、昨年の5月の時点で、ヒラリーが強そうに見えるという目先の現実を無視する必要があったのであるが、中々これが難しいのである。見た目から出てくる感情はヒラリーが勢いがあるので、ヒラリーが勝ちそうだというものであり、理性の方はダシャーシステムがヒラリーの敗北を示していると告げるのである。

こうした疑問は例えば自分自身のマハダシャーが変わる時にも生じるものである。
例えばケートゥ期から金星期に移行する時など、ケートゥ期の直中にいる時には、本当に自分に金星期の体験がやってくるのだろうかと疑問に思うものである。然し、実際にやってきたのを経験して初めて本当だと分かるのである。

インド占星術が日本に本格的に紹介されて、まだ10年経つか立たないかではないかと思われるが、そろそろ自分自身のマハダシャーが移り変わって、ダシャーシステムの正確な働きを体感する人も増えているものと思われる。予測をするにはダシャーシステムに対する信頼が必要であり、それには自分自身のダシャーについての体験が必要ではないかと思われる。