占星コラム


2007/8/5 自民党のチャートについて

自民党のチャートを作成すると、月、金星、ラーフ、土星が蠍座に在住しており、蠍座に惑星集中している 。
牡羊座に惑星集中している民主党とは対照的である。蠍座と牡羊座は6−8の関係であり、自民党と民主党 が本質的に相容れない敵対的な関係であることを示している。

この蠍座に惑星集中している自民党のチャートを見て直感的に思うことは、これは赤坂の料亭や銀座のクラ ブのような酒を飲み交わす場での接待人脈を表しているのではないかということである。

個人鑑定の経験上からも蠍座はホステスやホストなどの水商売や接待サービス業を表しているのである。
何か重要なことが決められる際には必ず、密室で行われ、料亭などの接待サービスの場で行われるのである 。

そして、そこには女将とかクラブのママなどの店を運営する人々がおり、政治家と親しくなって日本の政治 の実態を知り、政治の裏の取引を目撃することになる。

水の星座は本質的に秘密主義である。生来的に4、8、12室の象意を持っており、そのいずれも人に知ら れない秘密の部屋である。特に8室は文字通り秘密の部屋である。

こうしたことから自民党の政治が国民に真実を一切話さないで進めていく秘密の政治であり、密室で物事が 決められていくのである。その舞台が蠍座であり、夜の料亭や銀座のクラブである。

ちょうど自民党本部がある永田町を取り囲むように赤坂、新橋、銀座が位置しており、永田町から駅に下っ ていくと、そこはもう料亭やクラブである。この赤坂、新橋、銀座の夜の界隈は自民党政治と不可分な文化 であることがよく分かる。

こうした文化をもう少し詳しく知るには自民党成立の歴史を調べる必要がある。

自民党は1954年(昭和29年)吉田茂首相の「軽武装、対米協調」路線に反発し、自由党を除名された 岸信介が、その年の11月に鳩山一郎とともに「対米自立、自主憲法制定」を掲げて「日本民主党」を立ち上げ、その後、鳩山一郎や三木武吉らと共に、自由党と民主党の保守合同を主導して、1955年(昭和3 0年)に新たに「自由民主党」として結成したのがその起源である。 この時に岸信介が自由民主党の初代幹 事長に就任しており、彼が自由民主党の生みの親と言ってもいいのである。

この岸信介のことがウィキペディアに詳しく掲載されているので、それを隈なく閲覧することによって、彼の人物像が見えてくるのである。要約すると以下のようなことが分かるのである。

岸信介は第二次大戦中(太平洋戦争)は東条英機内閣に商工大臣として入閣していたため、戦後、A級戦犯 容疑者として東京の巣鴨拘置所に収監されていた。
その時、一緒に収監されていたのが後に日本船舶振興会を創立した笹川良一、政財界の黒幕と言われた児玉誉士夫らの極右の人間であった。

この3人は極右で戦時中も暗躍したにも関わらず、米国の反共政策での方針転換により、刑を免れて生き延 び戦後の日本を作ったのであり、自民党政治の象徴なのである。

この児玉誉士夫は国内の右翼団体をまとめて、国際勝共連合を結成しようとした人物であり、戦時中に満州 で軍が保持していた資産を獲得し、その資金を使って政界に影響力を及ぼしたのである。

岸信介が60年の日米安全保障条約、新条約批准の際に児玉誉士夫を通して国内の暴力団、ヤクザを動員して、反対活動を弾圧したのである。

岸信介 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

六十年安保騒動

岸の総理大臣在任中の最大の事項は、日米安全保障条約・新条約の調印・批准と、それを巡る安保闘争であ る。1960年(昭和35年)1月に全権団を率いて訪米した岸は、アイゼンハワー大統領と会談し、新安保条約 の調印と同大統領の訪日で合意する。 しかし、帰国後の新条約の承認をめぐる国会審議は、安保廃棄を掲げる社会党の抵抗により紛糾。5月19日 には日本社会党議員を国会会議場に入れないようにして新条約案を強行採決するが、国会外での安保闘争も 次第に激化の一途をたどる。警察と右翼の支援団体だけではデモ隊を抑えられないと判断し、児玉誉士夫を 頼り、自民党内の「アイク歓迎実行委員会」委員長の橋本登美三郎を使者に立て、暗黒街の親分衆の会合に 派遣。錦政会会長稲川角二、住吉会会長磧上義光やテキヤ大連合のリーダー尾津喜之助ら全員が手を貸すこ とに合意。さらに三つの右翼連合組織にも行動部隊になるよう要請。ひとつは岸自身が1958年に組織した木 村篤太郎率いる新日本協議会、右翼とヤクザで構成された全日本愛国者団体会議、戦時中の超国家主義者も いる日本郷友会である。Far Eastern Economic Review誌によると「博徒、暴力団、恐喝屋、テキヤ、暗黒 街のリーダー達を説得し、アイゼンハワーの安全を守るため『効果的な反対勢力』を組織した。最終計画に よると1万8千人の博徒、1万人のテキヤ、1万人の旧軍人と右翼宗教団体会員の動員が必要であった。彼らは 政府提供のヘリコプター、セスナ機、トラック、車両、食料、司令部や救急隊の支援を受け、さらに約8億 円(約230万ドル)の『活動資金』が支給されていた」と書かれている。 連日デモ隊に包囲され、6月10日には大統領来日の準備をするために来日した特使、ハガティ新聞係秘書( 大統領報道官)が羽田で群衆に包囲されてヘリコプターで救出され避難する騒ぎに。6月15日には、ヤクザ と右翼団体がデモ隊を襲撃して多くの重傷者を出し、国会構内では警官隊との衝突により、デモに参加して いた東京大学学生樺美智子の死亡事件が発生する。こうした政府の強硬な姿勢を受けて、反安保闘争は次第 に反政府・反米闘争の色合いを濃くしていった。               

ウィキペディアより引用抜粋

そして岸内閣誕生の際も児玉誉士夫の資金を使って影響力を行使したようである。

岸信介 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岸内閣誕生 

1956年(昭和31年)12月14日 自民党総裁に立候補するが7票差で石橋湛山に敗れる(岸251票、石橋258票 ) が、外務大臣として石橋内閣に入閣する。2ヶ月後に石橋が病に倒れ、首相臨時代理を務める。巣鴨プリ ズンに一緒にいた児玉誉士夫の金と影響力を背景に石橋により後継首班に指名され、3月21日 第4回党大会 ・総裁公選で第3代自由民主党総裁に選出される。石橋内閣が総辞職すると、全閣僚留任、外相兼任のまま 第56代内閣総理大臣に就任した。 
ウィキペディアより引用抜粋

そして、総裁辞任後も政財界に幅広い人脈を持ち、影響力を発揮し続けたのである。
また彼は反共政策を支持した「統一教会」に好意的で、教祖文鮮明が「国際勝共連合」を結成することにも協力している。文鮮明は木星が蟹座で高揚しており、蠍座に惑星集中する自民党とは相性がよいのである。

統一教会と自民党との結びつきは強く、選挙の際に応援を受けたり、信者を秘書として自民党の内部に入り込ませているようである。

世界基督教統一神霊協会 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

・・・・教団は1960年代に「勝共連合」という政治団体を組織し、韓国においては、「反共法」を制定し、 北朝鮮を初めとする共産主義勢力との対決姿勢を取っていた朴正煕政権の政策に呼応する「勝共」運動を強 力に行い庇護を受けたと言われる。また、各政権への資金提供やKCIA(韓国中央情報部、現・国家情報院) との関係があると言われる(教団は否定)。また、韓国でも、後に教団ナンバー2となる 朴普熈を初めとし た韓国軍の高級将校が入教したりもしている。日本においても、創立から数年で、何の実績もない新興宗教 の信者(西川勝)が宣教のために日本に密入国したときも、笹川良一が身元引受人になったり、日本での「 勝共連合」の立ち上げにも、笹川の他、児玉誉士夫、岸信介の協力を得た。 後には時の大蔵大臣福田赳夫や安倍晋太郎などが来日公演に出席し、賛同を示した。これらの保守勢力の大 物達が協力的だったことは色々な背後関係が考えられる。 韓国では「世界平和統一家庭堂」や「世界平和 統一家庭連合」の名で、政界進出を目指してきたが、現在は 「天宙平和統一家族党」という政党をつくっ ているが、選挙には出ないで、国民への啓蒙活動を行うとしている。 日本では勝共推進議員とは勝共連合の趣旨に賛同する議員という意味だが、教団の教えを学ぶことを条件に 、選挙で教団の支援を受けているとも言われる。実際、信者は教団の指示で、自民党議員の選挙応援に動員 されて来た。特に当落すれすれの候補や組織の弱い新人などへの支援を行ってきたと言われる。 1986年の衆参ダブル選挙では、130人の“勝共推進議員”が当選したと「思想新聞」(同年7月20日号)が伝えた。又、その3年後に東京で開かれた勝共連合推進国会議員の集いには、自民・民社などの国会議員232名が参加した。 応援して来たのは自由民主党、民主党がほとんどであり、総理・閣僚経験者(現職も含む)も 多数。信者の中にはそのような議員の「秘書」となった者も相当数いる。霊感商法のトーカーだった阿部令 子(6000双)は渡辺美智雄の秘書をしていた上、自らも衆議院選挙に立候補したが、3度とも落選に終わっ た。2000年 8月25日 保岡興治法務大臣の秘書官(1800双)が統一教会(統一協会)の信者だと写真週刊誌 『フライデー』が報道したことを受けて、国会で社民党の福島瑞穂議員が保岡法務大臣に質問。 保岡は秘 書がかつて勝共活動で活動していたことは認めたが、現在は関係ないということを確認していると答弁した 。 このような活動は、議員に恩を売ったり、弱みを握って、教団の都合のよい方向に政治を動かそうという戦略であると反対者からは見られている。 1977年に、「原理運動被害者父母の会」が当時の福田赳夫総理当 てた陳情の手紙によると、統一教会(統一協会)への対策を自民党議員たちに要請した人の中には、「自民党では、この問題はタブーです」とハッキリ断られた人も居たという。                                  
ウィキペディアより引用抜粋

この他にも、かつて元自民党幹事長の山崎拓氏が統一教会の信者の女性と愛人関係となり、防衛機密が漏れていた可能性が週刊誌で指摘されたことでも分かるように統一教会と自民党が深く結びついていることを物語っている。

また岸信介をおじに持つ安倍晋三も統一教会に祝電を送るなどして、その関係性の強さが伺えるのである。

世界基督教統一神霊協会 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

・・・・1987年には自民党の議員達が、霊感商法をやっている教団関連企業や勝共連合から政治献金を受け ていたことを新聞が報じた。 (第109回国会 法務委員会 第11号 昭和62年(1987年)9月16日 ) 「勝共連合」が特に力を入れてきたのは「スパイ防止法」や教科書問題、憲法・教育基本法改正問題である 。 中山成彬文部科学相が支部長を務める自民党宮崎県第1選挙区支部が2003年の衆院選の直前、統一教会(統 一協会)の関連団体「世界平和連合」から100万円の政治献金を受け取っていた)[9] 岸信介は日本統一教会(統一協会)の初期の頃から熱心に賛同しており、日本での「勝共連合」の設立にも 協力したと見られている。文鮮明がアメリカで脱税により投獄されたとき、その裁判が、「宗教の自由」を 侵害した不当なものであるとの意見書を提出した。[10] 中曽根康弘は1992年の文鮮明の来日の際に会談したり、3万組合同結婚式に祝辞を寄せた他、軽井沢で、側 近の朴普熈から文鮮明の訪朝の報告を受けた。また2006年3月21日、幕張メッセで開催された、教団の関連 する「天宙平和連合日本大会」にも、「文鮮明総裁の指導のもと、理想を実現することを望む」という趣旨 の祝電を送った。 2006年5月13日、マリンメッセ福岡で開かれた、「天宙平和連合」の「祖国郷土還元日本大会」福岡大会( 合同結婚式も行われたと報じられたが教団は否定)に、安倍晋三内閣官房長官、保岡興治(元法務大臣)を 初めとしての各議員が祝電(安倍は肩書つきで)を打っていたことが波紋を呼んだ。この面々は安倍の唱え る「再チャレンジ推進委員会」議員連盟の会員でもある。天宙平和連合の日本大会はこの後、日本各地で開 かれ複数の国会議員が祝電を送っている。  
ウィキペデ ィア引用抜粋

そして、最近の自民党は公明党と選挙協力しているが、公明党の母体である創価学会の名誉会長である池田大作は蠍座に惑星集中しており、創価学会−公明党という勢力も蠍座が強そうであり、自民党との結びつきがそこから生じてくるのである。

このように自民党は暴力団、ヤクザ、右翼、そして、宗教団体と深く結びついた歴史をその成立の起源から保持しているのである。

そして、『日本社会---水のトライアングル---』でも言及したことであるが、右翼、ヤクザ、宗教というのは日本社会の構造の中に深く根づいている文化である。

このような戦後の体制をつくった岸信介のチャートを作成してみると、月が水瓶座に在住し、水星、太陽、 土星が天秤座に惑星集中しているのである。

その岸信介の依頼で暗躍した児玉誉士夫も太陽、金星が水瓶座に在住し、月、ケートゥ、木星が天秤座に在住し、蠍座には惑星が在住していないようである。

意外なことに水瓶座が強いのである。
これはどういうことかと考えると、おそらく水瓶座にとって蠍座は10室に当たるため、自分の職場や活動の舞台に出入りして、行動を助けたり、行動を動機づけたりする存在なのである。

従って、岸信介が60年安保闘争の時に蠍座がその象徴である暴力団、ヤクザが動員されたのではないかと考えられる。つまり、水瓶座と蠍座は意外にも協力し合える関係と言えるかもしれない。水瓶座にとっての10室(職場、活動場所)に蠍座がいるという関係である。

このように岸信介が自民党を創立してから今日に至るまで、基本的には何も変わってはいなかったのである。皮肉なことに民主党が今政権をとろうとしている現在、岸信介の孫である安部晋三が様々な不祥事で、参院選で大敗し、今や自民党の崩壊の最終局面を迎えているのである。これもカルマ的とも思える因果の妙を感じるのである。岸信介がつくった自民党をまさにその孫の代でつぶそうとしているのである。

このような蠍座が強く水の星座が強い自民党と政権を争っているのは民主党であり、先日の参院選挙で民主党は大勝したのである。

民主党は牡羊座に惑星集中しており、月、火星がバラニーに在住している。
バラニーは厳格な裁判官であり、不正を裁き、正すのである。
牡羊座は正義の行使を好むのである。そして既成の体制を壊して、新しいことを始めるのがバラニーである 。革命家であり、手段を選ばない豪腕さがあるのである。

この民主党は前代表だった前原誠司氏が牡羊座で太陽が高揚しているように改革し、新しいものを創造する強い潜在力をもっているのである。

小泉純一郎に自民党を除名された郵政族だった綿貫民輔も牡羊座に太陽が在住しており、薬害エイズ問題で 原告として戦った川田龍平氏も今回、参院選で当選したが彼も牡羊座バラニーに月が在住している。
また新党日本の田中康夫も当選を果たしたが彼も牡羊座バラニーに月と水星が在住している。

つまり今現在、民主党と協力して政権を奪取のために活動する可能性のある野党勢力が力を増している。
民主党の戦略としては自民党と戦わないで自分達の実績を着実に積み上げていくことである。
法案を作成し、提出するという実務を積み重ねていくことである。

何故なら、もし自民党とまともに戦うと民主党はかなわないのである。それは自民党の蠍座から見ると、民主党の牡羊座は6室目である。

6−8室の関係の場合、それは敵対関係と呼ばれるが、どのような性質があるかというと、通常、私たちは6室目の 相手にはそれなりに何とか対応はできるのである。 敵ではあるがうまく対処することが出来るし、戦うことができる。

然し、8室目の相手は苦手な苦悩をもたらす相手であり、どうしても勝てない相手である。接触すると力を抜かれ、致命的な傷を与えられるのである。従って、民主党は自民党とまともに対応する必要はなく、自分達の仕事をしていけばいいのである。そうすれば自民党は勝手に衰退していくのである。

例えば反軍拡、利権阻止を主張していた民主党議員の石井紘基氏は右翼の暴力団に刺殺されている。
正々堂々と戦いたい牡羊座の人物にとってはどんな卑劣な手段を使ってくるか分からない蠍座は苦手な相手であり、致命的な傷を与えてくる相手である。

社会制度の改革が、水の星座の右翼、ヤクザ、宗教の利権を奪っていくものであればそれを行う政治家に対してはこれらの水の勢力は猛反発してくるのである。

この衰退というのは現在、春分点が魚座の6°にあり、あと400年程度で水瓶座に入室していくことと無関係ではない。魚座、そして魚座と相性のよい蟹座、蠍座の象意は今後、水瓶座の時代の影響力が強まるにつれて段々と衰退していくのである。

従って、現在、右翼、ヤクザ、宗教にとっては厳しい時代に入りつつあり、どんどん暴力団員が居場所を失っていき、脱退していくという現実もあるのである。

宗教団体にとっても信者を増やした発展の時代が昔の話になってきている。

これは世界的な動きである。宗教的原理主義がイランなどで盛んなのは力を失いつつあることへの反動的な行動である。

因みに小泉純一郎は在任中に、郵政事業民営化を進め、反対議員を造反議員として、自民党から除名した。 そして、これは成功し選挙で大勝した。
何故、これが可能だったかと言うと、郵政事業というのは風の象意である。
国民の積み立てた貯蓄を外資に譲り渡す行為として愛国者からは非難されているが、彼の成したことは米国が主導で進めるグローバリゼーションに征服され組み込まれて、国内の資産を海外に流出するということである。

つまり、水瓶座の時代が到来するにつれて世界に風の象意が浸透してそれに飲み込まれていく過程があり、 それに従うことはすなわち、米国が出してくる『年次改革要望書』に従い、国内の市場を海外に開いていく ことなのである。
道路公団民営化もそうだが、通信、コミュニケーション、移動というのは風の象意である。

従って、これらは水の星座が抱える分野ではなかったため、これらの改革は比較的簡単だったのだろうと思われる。

然し、小泉純一郎がやったことは本来、岸信介が理想とした米国からの独立と、自主防衛とは異なっている 。
彼が郵政民営化を行うことが出来たのは通信、コミュニケーション、移動というのが基本的に水の星座の分野ではなかったからである。そうでなければ根本的に水の象意によって支えられている自民党がそのような改革を行うことは出来なかったはずである。彼のチャートは民主党のチャートに似ており、彼は牡羊座に火星と土星が在住している。

この小泉純一郎の土星と火星は伝説のボクサー、モハメッド・アリと同じであり、大舞台において敵と壮絶な戦いをして敵を叩きつぶすという象意を持っている。ムーラトリコーナで強い火星が減衰する土星の絡みは敵が負けることを示している。それで彼は民主党に大勝したのである。然し、小泉純一郎は牡羊座が強いため、自民党にとっても障害となる結果をもたらしたのである。(蠍座から6室)

彼は自民党の郵政族を造反議員だとして、政権の外に追い出してしまった。結果的に自民党を壊してしまったのである。 郵政族の大物としては綿貫民輔がいるが彼は国民新党を結成し、参院選挙でも健闘していた。

彼は牡羊座バラニーに太陽が在住しており、彼は小泉純一郎の闘争に巻き込まれて自民党の外に追い出されたのである。今民主党は、綿貫民輔率いる国民新党に共同戦線を張ることを打診している。その辺りは牡羊座のつながりがあるものと思われる。

民主党は郵政事業民営化の中で金融事業だけ民営化に賛成で、郵便事業は賛成ではないのである。
民主党としては規制緩和や民営化などによって、省庁の利権とか日本社会の効率の悪い仕組みを改革したいという気持ちがあるのである。従って、ある程度の市場原理主義を導入することには賛成なのである。
然し、規制緩和や民営化は一方で、外国資本の参入をもたらし、資金、資本を海外に移動されて、日本の衰退を招くのである。米国主導のグローバリゼーションに盲目的に従うということは愛国的立場からすると許されないのである。

小泉純一郎の場合、ただ米国の言いなりに規制を緩和し、米国の言いなりに米国債を買って米国の財政を支援するというように日本国民のことを考えずにただ民営化を進めているだけなのである。
従って、彼は日本の国益を損ねており、自民党からも疑問視されるような政策を行ってきたのである。
彼の民営化は日本社会の体質を変えるようなものとして不十分で、妥協の産物であり、ただ外資に参入しやすくするというものでしかないのである。その辺りは道路公団民営化でも、改革の内容が骨抜きにされていると言われている。
彼は一方で靖国に強行に参拝して国内の右翼の機嫌を伺いながら、一方で日本の国益を損ねるような政策を取って、国内に貧富の差を拡大し、国民の生活を苦しくしたのである。

このように牡羊座が強い小泉純一郎現象は蠍座に惑星集中して、水のトライアングルで構成される日本の社会構造を支えていこうとする自民党にとってみても理解しがたい現象であったのである。
彼がしたことは壊しただけであり、何をしたいのか明瞭なビジョンがなかったのである。

その点、民主党は水瓶座に木星が在住しており、水瓶座の時代への変化に対しても敏感なのである。
米国主導のグローバリゼーション、規制緩和、構造改革の利点と欠点を理解し、外国資本が日本に参入しやすくするというだけのための政策は取らない。日本社会の構造を改革し、また市場原理主義一辺倒ではなく、持続可能な経済とか、創造的な社会をもたらそうというビジョンがあるのである。 その一方で、愛国的でもあり、日本の国民の富を米国に盲目的に従って海外に流出するような屈辱的な政策を取ることにも反対なのである。
牡羊座で太陽が高揚しているように民主党には目的やビジョン、改革への意志があるのである。

然し、自民党の太陽は天秤座で減衰しているのである。
これは米国に対して追従し、国内の右翼、暴力団、宗教の機嫌を取りながら、おそらく大きなビジョンも国家戦略もなく、そして、蠍座惑星集中に見られるように公共事業、そして利権を巡る汚い結びつきや政治献金、談合など、日本社会の古い体質を堅持しながら、 お金を国内に撒き散らすという政治なのである。それによって国内の右翼、暴力団、宗教と協力し、あるいはそれらの上に君臨しようとする政治なのである。 然し、その一方で、米国の強い要望に逆らうことが出来ない、その場その場で米国に合わせるだけのビジョンや意志のない政治なのである。 そして、国民には真実を一切知らせずに秘密にしておくという政治なのである。


小泉純一郎は蟹座が強いブッシュ政権の強い要望もあってそれら郵政事業民営化を断行したのである。

然し、そのブッシュ政権の背後にはロックフェラー、ロスチャイルドというニューヨーク金融財閥の意向が働いているというように考えられる。

ニューヨーク金融財閥=ユダヤ人は風の象意であり、世界の国々に中央銀行を創設して、金融のネットワー クに組み込み、国家の上に君臨して統治するという世界の仕組みづくりを着々と進めてきたのである。
ユダヤ人の最終目標は世界統一政府を創造することらしいのである。

このグローバリゼーションの結果、世界が統一していくという動き自体は水瓶座の象意であり、そのために産業革命後の帝国主義時代に金融システムがイタリアの両替商から金融業を着々と営んできたユダヤ人の手によって世界に広がったというのは理解できるのである。そして、そのユダヤ人が英国やヨーロッパ諸国、そして米国にも中央銀行を創設して、事実上世界の金融システムはユダヤ人が創造したのである。そのために人類は世界規模の経済活動、国際的な貿易を行うことができるのである。

然し、このニューヨーク金融財閥などが背後から操る米国主導のグローバリゼーションが商業至上主義、市場原理主義を世界に浸透させ、世界に富の不均衡をもたらし、発展途上国を借金漬けにして、環境破壊や貧困をもたらしているという現実があるのであり、これらの現象はまだ水瓶座の時代への過渡期の現象として理解しておいた方がいいのかもしれない。

まだグローバリゼーションは悪い動機によって推進されているのである。
水瓶座の時代への理想として、世界の国家が一堂に会する国際連合も今現在は、米国の意向に左右されており、米国の国益を満たすように利用されてしまうのである。

然し、新しい時代はこうした世界的な国際連合などの機関に集う国々が協力して世界の運営を進めていくのであり、国家が自国の国益ばかりでなく、諸国家に奉仕するという観点もより強調されるのである。


小泉純一郎はニューヨーク金融財閥の意向を受けて、米国の国益中心に活動する政府に協力し、郵貯などの国内の富を海外に流出するためのお先棒を担いで、外国資本に日本への参入を許したのである。国民が積み上げた郵便貯金を 外国資本に明け渡そうとしたのである。

そして、堀江貴文もそのような流れの中で、欧米のファンドが荒稼ぎをする手段として利用されたのである 。

つまり、本来の自民党は水の星座であり、もっとも保守的で国民を守ろうとするはずであるが、郵政や日本道路公団の民営化などは水の星座に直接関係無いため、黙認されたのである。


非常に自民党のチャートの考察から、取りとめのないまとまらない話になってしまったが、今回述べたかったのは以下の点である。

・蠍座に惑星集中している自民党のチャートは、自民党が右翼、ヤクザ、宗教との繋がりが強いことを示している。
これらは日本の伝統社会の根深い基盤となっている。

・然し、それにも関わらず、右翼、ヤクザ、宗教の勢いは衰退しており、日本の伝統社会を構成する要素として弱くなってきている。これは自民党の支持基盤が弱くなったことに現われており、参院選で負けたことにも現われている。

・水の星座の象意が社会の中で勢いを失ってきているのは春分点が魚座から水瓶座に移動して、水瓶座の風の時代が到来しようとしていることと関係している。

・米国主導のグローバリゼーションと市場開放の要望に日本が逆らえないことも、その地球的規模での変化、つまり、春分点が魚座から水瓶座に移動しているという大きな事実の中での一現象である。
これらは現在、米国(ニューヨーク金融財閥)の利己的な意図によって推進されているが、本来、広義には規制緩和、構造改革などは水瓶座の理念の一例である。これらはつまり、日本の伝統社会がもっている右翼、ヤクザが絡んだ秘密主義、裏金、談合などの体質を一掃することにつながる。 即ち、彼のラージャヨーガカラカの火星は10室の牡羊座に在住しており、彼の行為は蠍座惑星集中の自民党にとってみれば敵対的(6室目)である。
彼は本来、民主党が行うべき利権政治の改革をやった所があり、自民党を破壊したのである。

・小泉純一郎は米国主導のグローバリゼーションのお先棒を担いだが、彼がおこなった郵政事業民営化によって、彼は郵政族の利権を破壊してしまった。そして、これは自民党議員にとっても理解不能なことであった。これは日本社会の体質改善と言えるかもしれないが、貪欲なニューヨーク金融財閥が日本の富を自由に利用することのできるきっかけを与えたのであり、悲愛国的行為であり、対米盲従である。彼は靖国参拝をして国内の右翼の機嫌をとるパフォーマンスをするが、国民の富を失わせる端緒となる彼の行動は愛国的でなく、真の右翼ではない。

・自民党の政治は国内の右翼、ヤクザ、宗教を利用しつつ、米国に盲従して、国民と米国の間に入って、国民に真実を隠して、自分たちの利権や権力を維持するような、ビジョンや目的がなく、その場、その場で、強いものに迎合していく真のビジョンが全くない政治である。日本は戦術に優れているが、戦略が全くないと言われるのは、このためである。この体質が国民全体に浸透して目的や理念がないのが日本である。

このようにほとんど占星術というよりも政治思想的な話になってしまったが、自民党のチャートが蠍座に惑星集中していることは戦後の自民党政治を理解する上でも大変興味深いのである。


(資料)

岸信介
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B8%E4%BF%A1%E4%BB%8B

児玉誉士夫
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%8E%89%E8%AA%89%E5%A3%AB%E5%A4%AB

安倍晋三
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E4%B8%89


今回の引用した文献のほかに参考となるサイトを掲載しますので、今回の内容に関してさらに考察したい方は以下のサイトをご覧下さい。


アンチ・ロスチャイルド同盟
http://www.anti-rothschild.net/


日本人が知らない恐るべき真実
http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/20050801



<<本内容に関しての事実関係の大部分についてはウィキペディアより引用抜粋しています>>