占星コラム
2007/4/28 リチャード・ギア公然わいせつ罪で訴えられる
リチャード・ギアが、4月15日インドニューデリーのエイズ撲滅キャンペーンの式典で、公衆の面前でインド人女優にキスをした所、ヒンズー至上主義社会や保守的市民から反発を受けたようである。 それにしても、写真を見た感じからすると、リチャード・ギアは力が入りすぎており、もう軽いパフォーマンスの域を超えて、本能のままに行動する野獣と化している。性的な事柄に対して固い道徳観念を持つヒンドゥーの伝統社会にとっては刺激が強すぎたようである。ヒンドゥー社会の市民が暴動を起こし、彼らを模した人形を焼くぐらい怒り出したというくらい刺激が強すぎたのだ。 この日のトランジットを確認すると、式典が始まった時間が正確に分からないが、おそらく13時以降ではないかと思われる。通常この手の式典が行われるのは昼食過ぎの13時や14時に行われるのが一般的であろうと推測できる。 そこで2007年4月15日 13:00 ニューデリーでチャートを作成すると、式典の時刻にトランジットの水星と月が魚座をトランジットして、リチャードギアのチャートのラーフに接合していた。 今現在、おそらくリチャード・ギアはマハダシャーラーフ期に入っていると思われる。 つまり、マハダシャーのラーフに対して、水星と月がトランジットしていたと考えられる。水星はコミュニケーションの惑星であり、月はスキンシップの惑星で親しみを表す惑星である。 また月はチャートの持ち主自身を表し、月が通過して接合する惑星やハウスの影響を受けるのである。 YOU TUBEでこのリチャード・ギアのキスシーンを視聴すると、彼のキスはかなり長い時間に渡り、相手を斜めに押し倒して、執拗な印象を受けるのであり、キスをしているうちに欲望が収まらずにエスカレートしていった感じである。 水星は魚座で減衰して判断能力を失うと共に、ラーフの影響で、貪欲なコミュニケーション手段となったことが考えられる。そして、月とラーフの接合は精神異常のコンビネーションであり、うつ状態から突然、躁状態になった人のようにラジャスの影響を受けて、行動を起こしてしまうのである。 そして、太陽は牡羊座に入室したばかりであり、ヴァルゴッタマで、多くの分割図でも高揚していた強い太陽である。 そして、その牡羊座に土星と木星がダブルトランジットしており、太陽に対して、力を与え、行動が具体的に実現するための後押しをしている。 牡羊座は戦闘の星座であり、自分が先頭に立って、他に先駆けて突撃する星座である。 この時のもっとも大きな要因としては、水星は魚座で減衰するので、理性を失って、ラーフの影響で欲望のままに行動してしまったという理由が最も分かりやすい。 この日のイベント(エイズ撲滅キャンペーン)はイベント自体がコミュニケーションの花咲く場だとすると、その場が判断ミスや不手際で台無しになり、訴訟や暴動にまで発展したのであり、大変なコミュニケーショントラブルである。 水星の減衰はパソコンが壊れたり、通信機器が故障したりするだけでなく、ラーフと絡むことによってこのような表れ方をするのかと思うと、非常に興味深いのである。
(資料) R・ギアさんらに逮捕状=女優へのキスでわいせつ容疑−インド 4月26日22時0分配信 時事通信 【ニューデリー26日時事】インド北部ジャイプールの裁判所は26日、米映画俳優リチャード・ギアさん(57)とインドの人気女優シルパ・シェティさん(31)が公衆の面前でキスしたのはわいせつ容疑に当たるとして、2人に逮捕状を出した。PTI通信が伝えた。 ギアさんは15日、ニューデリーで開かれたエイズ撲滅キャンペーンの式典に招待された際、大勢の人が見守る中で同席したシェティさんを抱擁、ほおにキスするなどした。ヒンズー至上主義政党のメンバーや保守的な市民らは「インド文化や女性を侮辱するものだ」と非難し、2人を模した人形が焼かれるなどの騒ぎに発展。当局に告発状が出されていた。 リチャード・ギアに逮捕状!インドお堅いわいせつ事情 過度の愛情表現はタブー インドでは、ハリウッドきってのプレイボーイもわいせつな存在でしかないようだ…(ロイター) 舞台上で熱い抱擁を交わしたことで逮捕状が出た米俳優リチャード・ギア氏(57)。公衆の面前での女優とのキスがわいせつと判断された。ハリウッド流のリップサービスは、どうやらインドのお堅いお国事情には通じないようだ。インド北部ジャイプールの裁判所は26日、ギア氏とインド人の人気女優、シルパ・シェティさん(31)に公然わいせつ容疑での逮捕状を出した。インドのPTI通信が報じた。 ギア氏らの容疑は、15日に首都ニューデリーで開かれたエイズ撲滅キャンペーンイベントで、シェティさんへの抱擁とほおへのキスしたことだ。 衆人環視の中でのこれらの行為が、公然わいせつにあたるとジャイプール市の弁護士が告発。同市の裁判所判事も「下品の限界を逸脱している」と判断し、逮捕状を発行した。確かに少々情熱的なご挨拶だが、裁判所の反応は過剰にも思えるのだが…。 多宗教、多民族社会のインドで、圧倒的多数を占めるのがヒンズー教徒。ヒンズー教は、カースト制という身分制度に基づく厳格な教義を持ち、インド人の精神性に大きな影響を与えているという。性表現の自由度も低く、人前での過度の愛情表現はタブー視されるという。 また、ギア氏とともに逮捕状が出されたシェティさんは、英民放チャンネル4のバラエティー番組に出演時、人種差別発言を受け、英印間の国際問題寸前の大騒動の原因ともなった女優。 今回の騒動で“お騒がせ女優”としての地位も確立しそうだ。 ZAKZAK 2007/04/27 インド女優にキスして逮捕状、R・ギアさん「心から謝罪」 4月28日2時0分配信 読売新聞 【ニューデリー=永田和男】インド西部ジャイプール市の裁判所は26日、米俳優リチャード・ギアさんとインドの女優シルパ・シェティさんに対し、公然わいせつ容疑で逮捕状を出した。 これに対しギアさんは27日、「インドの人々を不快にさせるつもりは全くなかったが、もしそうさせていたなら心から謝罪する」との声明を発表した。 ギアさんは、今月15日にニューデリーでエイズ予防啓発のための行事に出席した際、シェティさんを抱きかかえてほおにキスした。インド各地でヒンズー至上主義団体などが抗議行動を行ったほか、裁判所へ訴えも起こしていた。 ギアさんは、問題のキスは自身の主演映画「Shall we Dance?」のパロディーのつもりだったと説明。「愚かにも、インドの風習を誤解していた。このような騒ぎになり驚いている」と恐縮しきりだった。 最終更新:4月28日2時0分 ギアさんが謝罪、インドで女優にキスし逮捕命令の騒動 2007.04.28 Web posted at: 16:35 JST - CNN/AP ニューデリー――インドでのエイズ撲滅事業の行事で地元女優を抱きしめて何度もキスした米俳優リチャード・ギアさん(57)が同国のヒンドゥー教団体などから反発を受けている問題で、ギアさんは27日、「インド人の感情を損ねるようなことがあったら謝罪する」との声明を発表した。 この問題では、一部勢力による「インドの文化を侮辱した」などの抗議を受けインド北西部のジャイプル市の裁判官が、公衆の面前でみだらな行為を働いた容疑でギアさんの逮捕を命じている。ギアさんは現在、インドを出国したが、たびたび同国を訪れている。 声明は、ギアさんが共同創始者として名を連ねるインドのエイズ対策団体が発表した。ギアさんはインドで物議を醸した後、「インドには極めて少数の右翼、保守組織が存在し、この種の問題を時々起こしている」「信頼出来る裁判所は今回の判決を覆すだろう」などと指摘、騒ぎはいずれ収まるとの考えを示していた。 逮捕命令については、インド国内でも行き過ぎなどとの批判が起きている。 ギアさんは今月15日、ニューデリーでの行事でインドの女優シルバ・シェティさんを抱きしめ、ほおに何度もキスした。キスされたシェティさんは、「ギアさんは、映画『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』の場面を再現しただけ。少し、やりすぎな所もあったが、過剰反応するほどではない」とギアさんを擁護していた。 シェティさんも「キスに抵抗しなかった」などとして召喚命令を受けている。ギアさんは声明で「彼女に非はない」と弁護している。 |