占星コラム


2007/4/9 石原慎太郎当選と今後について

 

4/8の東京都知事選にて石原慎太郎が281万票の得票をし3選を果たした。 2位の浅野氏は169万票を得票しており、それなりに批判票も入っていたが、然し、接戦ではなく石原氏の圧勝である。

前回、彼が当選できるのかどうか、浅野氏が当選するのかどうかについて検討したが、やはり、石原慎太郎氏が射手座ラグナであるとすると、現在、彼は太陽、月、水星から見て、パンチャマハープルシャ・バドラヨーガを形成する強い水星のマハダシャーにおり、この配置はダーシャムシャでも繰り返されて強力であるため、アンタルダシャーが多少、良くない時期であってもそれ程悪くはないということかもしれない。
もし、このチャート通り、ラグナが射手座0°付近にあるのであれば彼は現在、2007年3月付近から水星/太陽期であり、アンタル太陽期が始まったばかりであるが、もし、ラグナが射手座の終りの方の度数であれば2007年1月終り頃から水星/月期に入った頃である。射手座ラグナに設定すると、そのいずれかになるようである。

もし、3月付近で太陽期に入ったばかりであるとすると、彼はまだ今年の年末ぐらいまではアンタル太陽期であり、太陽は9室支配で10室に在住しており、選挙に勝った後、暫くは都庁の椅子に座り、勝利に酔いしれてその王座の感触を味わうのかもしれない。彼は自信に溢れて、強い態度を依然として暫くは続けることになるのかもしれない。

しかし、もし既にアンタル月期に入っているのであれば8室支配の月が10室に在住しており、彼はこれまでのように常に自信に溢れて強い立場ではいられなくなるようである。少し月の生来的象意としてソフトになると共に何か従来の地位に束縛や不自由な状況、苦悩する状況が生じてきて、人気にかげりが出たりする可能性がある。

選挙戦の直前の2月頃、彼は出張旅費の件で訴訟を受けたりしていたが、2月14日頃、住民側に勝訴している。
2月14日頃は土星が蟹座を逆行しており、蟹座8室に土星と木星がダブルトランジットしている。8室には6、11室支配の金星が在住しており、6室や11室の象意が出てきた可能性も考えられる。そして、選挙戦の最中は石原氏の愛人問題を批判する書籍のコピーが配布されなどして、激しい批判合戦が繰り広げられたという。火星は5室、12室支配で、8室に在住し、月、太陽、水星から見て、 3、8室支配で11室に在住している。何か彼の評判を貶めるような陰謀や策略的な攻撃が行われたようである。選挙戦の最中、もし太陽期であったのであれば彼は6室と8室の絡みがある8室にダブルトランジットが生じて、それらの象意が顕現してくる時期だったとしてもアンタル太陽期の恩恵で、それらの攻撃をかわして当選したとも考えられる。

彼の8室に在住する火星と金星の接合は彼の愛人問題や隠し子問題を表していると思われる。火星は5室の支配星で8室に在住して、子供の苦悩、子供の不幸、12室は性的な私生活を示唆している。そして、その火星に6、11室支配の金星が絡んで、訴訟や、慰謝料など、愛人問題での苦悩やトラブル、訴訟などを表している。

彼は1996年にFRIDAYに愛人問題と隠し子問題をスクープされているが、1980年当時、銀座のホステスMさんと知り合い、ほどなくして男子を産ませたと記事には書かれているようである。この銀座のホステスMさんと出会った1980年はちょうど、マハダシャー土星期に入った頃である。土星は2、3室支配の機能的凶星であり、6、11室支配の金星と、5、12室支配の火星と相互アスペクトしている。従って、この土星は8室に在住する金星、火星と絡んでおり、マハダシャー土星期からそうしたスキャンダルの火種をつくっていたことが分かる。そして、FRIDAYにスクープされたのが1996年で土星/ラーフ期である。ラーフはマスコミの3室に在住しており、5室支配で8室に在住する火星からアスペクトされている。8室は秘密の部屋であり、子供(5室)の秘密(8室)、つまり隠し子の秘密がマスコミにリークされるとも読める。このアンタルラーフ期の直前は土星/火星期であり、1993年半ばぐらいから隠し事の問題で苦悩していた時期ではないかと思われる。

従って、もし彼が現在、アンタル太陽期の始めにいたとしても、アンタル月期に入っていたとしてもいずれ、遅くても2009年6月頃から水星/火星期が訪れるようである。

火星は上記で述べたように5、12室支配で8室に在住し、月、太陽、ダシャーロードの水星から見ても3、8室支配で11室に在住している。火星は攻撃を表しており、彼は敵対勢力の悪意に満ちた攻撃を受け、彼の名誉は非常に傷つくかもしれない。あるいは何らかのスキャンダルなどによって、非常に苦しい立場に追い込まれる可能性が高いと思われる。火星は6、11室の金星や2、3室支配の土星とも絡んで非常に傷ついている。おそらく、マハダシャー土星期の隠し子騒動と似たような状況が再現すると思われる。然し、現在は機能的吉星のマハダシャー水星期であるため、それ程、土星期ほど厳しくはないかもしれないが、確実に土星期におけるアンタル火星期と似たような状況が再現すると思われる。

そして、水星/ラーフ期になると、ラーフは水星から見て6室に在住しており、火星からアスペクトされており、やはり、彼は何らかの攻撃を受けて、それがマスコミに暴露されなどして、非常に苦しい立場となり、最後は不名誉な形で政界から去っていくことになる可能性が高いのである。

然し、現在、8室にダブルトランジットしており、あまり良い象意が出る時期ではないが、今年の11月22日頃から9室に土星と木星のダブルトランジットが生じると、9室の象意は比較的良いため、アシュタカヴァルガのビンドゥーが低くても比較的幸運な時期であるかもしれない。従って、再選後、暫く静かに活動して、精神的にも穏やかな様子であるが、然し、水星/火星期や水星/ラーフ期は厳しいものになると思われる。

またチャラダシャーで見た場合、もしラグナが射手座0°付近であるとすると、2006年秋頃から魚座のダシャーから水瓶座のダシャーにシフトしているようである。

水瓶座から見ると、6室にAKの金星とGKの火星が6室に在住して水瓶座にアスペクトしており、確かにチャラダシャーでは厳しい時期に入っているように思われる。3選の任期中は厳しそうである。

(資料)

<都知事選>現職・石原氏が3選 浅野氏を圧倒 4月8日20時13分配信 毎日新聞  
8日に投開票された東京都知事選は、現職の石原慎太郎氏(74)が、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)らを圧倒して3選を果たした。  石原氏はディーゼル車規制など国に先駆けた政策や実行力をアピールしながら、16年五輪の東京招致を訴え選挙戦を終始リード。昨年末から都事業への四男登用などで批判を浴びたが、謙虚な姿勢を示して再スタートを強調するイメージ戦略や支援を受けた自民、公明の組織力で逆風をかわした。  浅野氏は五輪招致中止や情報公開、福祉の充実を掲げ「市民型選挙」で石原氏批判を展開。中盤からは民主、社民も前面に出て支援した。だが、出馬表明が告示の半月前と出遅れたうえ、知名度不足も解消できず、無党派層に浸透できなかった。民主支持層もまとめられず、及ばなかった。  共産党推薦の吉田万三氏(59)は同党支持層を固めたもの及ばなかった。黒川紀章氏(73)とドクター・中松氏(78)は支持を広げられなかった。【北村和巳】 「ソフト路線」で逆風かわす=自民に「借り」、都政に変化も−都知事3選の石原氏 4月8日21時0分配信 時事通信  8日の東京都知事選で3選を果たした石原慎太郎氏は、高額出張をはじめとした「都政私物化」問題で批判を浴びる中、反省姿勢を前面に出す「ソフト路線」を徹底、逆風をはね返した。自ら「最後だと思う」と認める選挙だったが、改めて高い人気を見せ付けた。ただ選挙戦で推薦候補並みの支援を受けた自民党に「借り」をつくった形となり、3期目の都政運営では都議会に配慮する場面が増えそうだ。  都の文化事業への石原氏四男の関与など、昨秋から吹き出した一連の問題に危機感を募らせた石原氏は、選挙戦でいつもの「こわもて」ぶりを封印。「説明が足りず誤解を招いた」と反省の弁を繰り返す半面、ディーゼル車排ガス規制といった実績を前面に出し、反石原ムードの広がりを最小限に抑えることに成功した。  また、無党派層を意識し、自民党の推薦を辞退する一方、予想以上の逆風に組織戦を進める必要があると判断。自民、公明両党に実質的な支援を求めた。このため3期目は、自民を中心とした議会側の意向を聞く場面が増えることが予想され、「トップダウン」「独断」との評がある「石原流」都政運営にも変化が見られそうだ。

「反省モード」早くも解ける?=石原氏、強気の発言復活−都知事選 4月9日3時1分配信 時事通信  豪華海外出張や四男の芸術行政関与などで厳しい批判の矢面に立たされ、「反省」を前面に打ち出して東京都知事選に臨んだ現職の石原慎太郎氏(74)。当選確実が報じられ、報道各社のインタビューに答えた同氏は「根も葉もないバッシングでずいぶんいじめられた」と語り、早くも反省モードが解けたとも受け取れる発言を繰り返した。  石原氏は、豪華海外出張などへの批判について「(都政運営の)プロセスとして、説明が足りなかった」と反省の弁も口にした。しかし一方で、「(都議会での)議事録を読めば納得してもらえることだ」とも語り、選挙期間中と比べ強気の発言が目立った。  また、都が進める2016年夏季五輪招致について見直しを求める声があることに触れられると、「(招致によって)財政面で傾くことは絶対にない。何を見直すのか具体的に言ってもらいたい」と、語気を強めて反論する場面もあった。  さらに、都が独自に導入した認証保育所が国の認可を得られないことを引き合いに「こんな国のばかな硬直した物の考え方は、訴訟してでも変えようと思う」と、石原節をさく裂させていた。  最終更新:4月9日3時1分

豪華出張・四男起用…石原都知事に批判集中
平成19年4月の都知事選に3選出馬を表明した石原慎太郎知事に批判が集中している。豪華な海外出張や都の文化振興事業に四男(40)を関与させたことがやり玉に上がっている。四男の起用には「余人をもって代えがたい」など当初の強気の姿勢から一転、最近では説明不足を認める発言も相次ぐ。難局打開にスポークスマン(報道官)を起用したが−。 ≪職員任せ≫  「事務処理は事務局がルールに従って適切に行っていて、私から(宿泊先などの)条件や注文をつけたことは1度もありません」  今月8日、都議会本会議の一般質問。共産党から高額な海外出張をただされると、石原知事は「問題ない」との認識を繰り返した。  石原知事の海外出張は、都条例の規定を大幅に上回る額が支出されていると指摘。記録が残っている過去5年、15回分の出張費総額は同行職員も含めて2億4355万円。うち6回の出張での宿泊費は条例規定額(1泊約4万円)の1・61倍から3・27倍だ。  知事は海外出張の経験が都政に反映されていると強調。「個々の数字だけとらえて批判に終始しているが、大きな長い意味合い、成果に目を向けて建設的な議論をしてほしい」と切り返した。  2回は知事夫人も同行し、宿泊費などは公費から支出していたことも批判の対象となった。  知事の中でSPが常時付くのは都知事だけで、都幹部は「海外でも十分な治安対策を講じられる宿泊先を選んでいる」とと背景を説明する。 ≪余人をもって≫  現代芸術の人材育成を目的とした都の文化振興事業「トーキョーワンダーサイト」(TWS)。石原知事のトップダウンで平成13年度から始まった事業だが、これに、画家で知事の四男が深く関与していたことも批判を浴びている。  四男は15年3月、都職員らとともに、石原知事が脚本を執筆した「能オペラ」制作準備のためドイツ、フランスに渡航。四男の渡航費55万円は都が全額負担した。都は四男をTWS事業に助言する芸術家として外部委員に委嘱したが、期間は渡航した3月の1カ月間だけで「公費支出のための肩書」との疑念が浮上した。  石原知事は「息子でも意見が良ければ聞くのは当たり前。息子以外にも多くの若手芸術家に手伝ってもらっており、情実が絡んでいるわけではない」と反論。四男にTWS事業から外してはどうかとの質問に「余人をもって代えがたい」と語気を強める一幕もあった。“身内擁護”ともとれる発言に波紋は広がり、四男がTWS事業に関与していた事実が次々に明らかになった。  四男の15年6、9月の国内視察費計6万円は公費支出。16年1月、スイス・ダボスで開催したレセプションで、大鼓(おおつづみ)講演の舞台背景の「鏡板」制作のため、現地を2回視察。この旅費計約130万円は、都が大鼓講演の発注会社への委託費に盛り込む形で計上。共産党は「公費の迂回(うかい)支出」と指摘した。  15年6月から16年3月、都は四男をTWS事業の「キュレーティングアーティスト」(学芸員)として委嘱。企画などに携わったとして、15年12月、活動報酬約28万円を支払い、四男は3カ月後に返還していたことも判明した。  「(四男に)タダでやってもらっている」「ボランティアだ」とする石原知事の発言と矛盾するとの指摘もあるが、都は「(四男は)報酬をもらうつもりはなかったから返還したのではないか」と説明。活動していない期間の報酬は、一切支払っていないとしている。 ≪言葉足らず≫  一連の問題が連日、新聞やテレビなどで取り上げられ、海外出張とTWS事業に関する都への意見や苦情は、問題発覚の11月中旬から1カ月半で計1083件に上る。  高額な海外出張には「常軌を逸している」。四男の事業への関与には「民間企業でも身内起用ははばかる。公的機関は論外だ」などと「ほとんどが批判」(都民の声課)という。  強気な発言を繰り返していた石原知事は「真意が伝わっていなかった」として今月22日、記者会見での知事発言の補足や重要政策の説明などを行う報道官制度の導入を発表した。「分かる人は分かってくれるだろうでは済まない」と説明不足だったことを認め、「海外出張などの支出が何のためで、どういう効果を上げたのかきちんと明らかにする必要がある」「みなさんにうるさいと思われるぐらい説明していく」との考えを示した。  だが、都職員が担当するだけに、石原知事の真意をどこまで説明できるかは未知数だ。 ≪思惑≫  石原知事に対する一連の批判は約3カ月後に控えた知事選にも影響するものとみられる。  元足立区長を擁立した共産党は「知事の独断的手法が都政にゆがみをもたらした」とし、同党幹部は「革新都政を取り戻す」と意気込む。  石原知事を推薦する方針の自民党は「違法性の明確な確証もないまま、火のないところに無理やり火を起こしている」と応戦。一連の批判に対しては静観の姿勢だ。   対立候補の擁立を急ぐ民主党は「都合の悪いことは他人に責任転嫁する石原都政に未来はない」と批判を強めている。

都知事出張費訴訟、住民が逆転敗訴 監査請求期限が経過 2007年02月14日21時44分  東京都の石原慎太郎知事が01年、米国とガラパゴス諸島に外遊した際の旅費を条例の手続きを経ず増額したのが違法かどうかが争われた住民訴訟の控訴審判決が14日、東京高裁であった。南敏文裁判長は、都に対し知事と随行の特別秘書に計約98万円を請求するよう命じた一審・東京地裁判決を変更、訴訟の前提となる監査請求が期限を過ぎており、不適法として訴えを却下した。支出の違法性については判断しなかった。  地方自治法は監査請求の対象行為から1年間を請求期間とし、「正当な理由がある場合」を例外と定めている。一審判決は米国出張の支出の詳細が週刊誌で報道された04年1月を請求の起算点とし、同年3月の監査請求を適法とした。これに対し、高裁の南裁判長は、起算点を旅費の会計文書が作成され、開示請求が可能となった01年当時と判断、訴えをすべて退けた。  都によると、旅費や諸経費などの事業費はガラパゴス出張が1444万円、米国出張は2161万円。一審判決はこのうち米国出張分について、都人事委員会との協議を経ずに規定額を超えて支出した約98万円を違法としていた。