研究コラム
2004/9/25 楽天・三木谷社長のチャート
最近のプロ野球合併問題、プロ野球フロントと選手側の労使交渉などの混乱の中で、livedoorの堀江社長に続き、楽天・三木谷浩史社長がプロ野球新規参入に名乗りを上げた。
三木谷社長はインターネットショッピングモール事業をオンライン・コマースのオピニオン・リーダー的存在であり、楽天グループの総資産は5000億を超えると言われ、また現在、日本長者番付2位、世界若手番付20位にランクインし、個人資産は620億円を超えると言われる。
最近のワイドショーはそうしたプロ野球の改革問題で大いにゆれている。日本の野球界は非常に体質が古く、巨人戦が視聴率が取れ、売り上げも多いことから、渡辺恒雄氏の読売グループ(巨人)の言いなり状態になっていたというのが現状である。その巨人をトップとした封建的な体制が今、livedoorの堀江氏や楽天・三木谷社長らの動きによって、野球界が変わらざるを得ない状況に陥っているのは大いに注目すべき事実である。またそれはチャートを吟味することによって非常に納得できるのである。
まず彼のチャートを12:00で作成したところ、月は双子座1°54'に在住しているが出生時間が分からないため、午前中に生まれているのであれば月は牡牛座で高揚している可能性が高い。双子座では土星は9室の支配星だが牡牛座であれば土星は9、10室支配のラージャヨーガカラカである。そして、ラグナロードの金星が10室でムーラトリコーナの土星とコンジャンクトsる形となり、社会的成功、富などを表す強力なヨーガを形成する。月が双子座であったとしても金星は5室支配のヨーガカラカであり、9室でラージャヨーガを形成する。
しかし、彼の社会的成功から考えると、月は牡牛座に在住し、10室でラージャヨーガを形成していると考えたほうが都合が良い。そして、火星が獅子座から水瓶座にアスペクトしているが、月が双子座在住とすると、火星は6、11室支配の機能的凶星になり、3室にウパチャヤに在住して、成功というよりも苦労を表すが、月が牡牛座高揚とすると、火星は7室の支配星で4室に在住して、10室と相互アスペクトする。彼の妻、三木谷晴子氏も(株式公開時?)に32億円を手に入れて、長者番付の23位にランクインしているとのことで、配偶者を表す7室、そして、7室の支配星も強いはずである。ナヴァムシャを見ると、月からみて、7室の支配星が2室で定座に在住しており、太陽から7室で木星がムーラトリコーナに在住している。
ラシチャートの分析として、太陽をラグナとすると、土星はラグナロードでラグナでムーラトリコーナの強い位置にあり、金星は4、9室支配のラージャヨーガカラカであり、土星とコンジャンクトし、7室支配の太陽も同室して、ラージャヨーガを形成する。ナヴァムシャにおいても月は天秤座で強く、9室支配の水星とコンジャンクトし、木星は3室でムーラトリコーナ、土星は4、5室支配のラージャヨーガカラカで5室で、ムーラトリコーナの配置にあり、金星は6室ではあるが高揚している。太陽をラグナとしてもラグナロードの水星が5室に在住して、2室支配の月とダナヨーガを形成し、9室で土星がムーラトリコーナ、5室支配の金星が10室で高揚している。このように太陽、月からみて、各惑星は非常に強い配置を得ていることが分かる。
その中でも一際力強いのがムーラトリコーナでヴァルゴッタマの土星とナヴァムシャで高揚する金星であるが、これらが水瓶座でコンジャンクトする強い配置は水瓶座(アクエリアス)の時代のエネルギーを体現できると言えそうである。彼が活躍するところ、古い体質の改革がつきまとうのであり、プロ野球への参入も彼にしてみれば、有効なビジネスの機会、そして、夢の実現や創造的発案でしかないものが、古い体質側にとってみれば決して無視できない強い改革の力なのであろう。近鉄の鉄鋼、鉄道という重化学産業が赤字経営で、衰退していくのに対して、楽天、livedoorなどのインターネットビジネスが興隆していくのは完全に時代の流れであり、結局、古田選手会長の働きもあり、プロ野球オーナー会は新規参入を認めざるをえなくなったのである。アクエリアスを表す土星は下からの力、大衆から選出された大衆のためのリーダーを表し、この力こそ、民主主義の力であるのであるが、不正や不公平を許さず、また万人の幸福に寄与するのであるが、時には上の不正を暴いたり、下から間違った為政者を引きずりおろすという強い意志力も発揮する。古田選手会長の土星の配置も注目に値するが、完全に水瓶座が力を発揮する時代が訪れた象徴的な出来事が今起こっている。
ちなみに、下記の資料にもあるが、livedoorの堀江氏や楽天・三木谷社長やサイバーエージェントの藤田氏らは六本木に本拠地を構え、六本木グループと言われ、定期的に会合も開いているという。彼らは共通して、土星、金星が強い配置をしている。
また最後に楽天・三木谷氏のアートマカラカだが木星である可能性が高い。彼の成功を見ればアートマカラカ射手座で間違いないと思われる。彼はインターネットコマースが大手の流通業者に注目されていなかった時にその可能性に魅かれ、自ら楽天を創業して成功した起業家であり、もっともアートマカラカ射手座の象意が似合うといえる。
(資料)
◆三木谷 浩史(みきたに・ひろし)1965年3月11日、兵庫・神戸市生まれ。39歳。父の良一さん(神戸大名誉教授)の関係で、小学校時代にアメリカ暮らしを経験。明石高から一橋大商学部を卒業し、旧日本興業銀行に入行。その後、米・ハーバード大に留学。95年11月に興銀を退職、97年に株式会社エム・ディー・エム(現・楽天)を設立した。04年1月に民事再生法を申請したJ1神戸を落札、同クラブのオーナーに就任。イルハン獲得などで話題を振りまいた。家族は妻・晴子さんと1女。
日本最大のインターネット・ショッピングモール楽天社長 三木谷浩史[みきたにひろし] (1965〜) 独自開発のRMS(楽天マーチャントサーバー)を基盤に、本格的オンライン・コマース時代に向け、まったく新しいコンセプトで日本初の本格的サイバーモール「楽天市場」を創業。シリコンバレーなどのハイテク企業とも強いネットワークを持ち、斬新なアイデアと実行力で国内ネットベンチャー経営者のオピニオンリーダー的存在。若き起業家として内外から注目されている。
1965年3月、兵庫県生まれ。父・三木谷良一は神戸大学名誉教授(1953年神戸大経済卒)で、母も同じく神戸大学(1954年経済)の卒業生。小学生時代に父のハーバード大学、スタンフォード大学留学の際、米国で暮す。明石高校卒。
1988年3月、一橋大学商学部卒業後、日本興業銀行に入行、本店外国為替部。
1991年6月、米国ハーバード大学経営大学院へ留学。
1993年、米国ハーバード大学でMBA取得後、本店企業金融開発部にてメディア関連のM&Aを担当。
1995年11月、興銀を退職し、コンサルティング会社潟Nリムゾングループを設立。ソフトバンクによるコムデックスやジフデービスエクスポの買収、衛星多チャンネル放送Direc TV Japanプロジェクトなど、大型案件のファイナンシャルアドバイザーを努める。
1997年2月7日、潟Gム・ディー・エム(現・楽天)設立、同社代表取締役社長に就任。
1997年5月1日、楽天市場サービス開始。
1998年7月20日、楽天オークション開設。
1999年6月、社名を楽天鰍ノ変更。
1999年9月、楽天フリーマーケットオークションサービス開始。
2000年1月、楽天大学開設。
2000年4月、日本証券業協会株式店頭市場へ株式公開。
2000年8月、共同購入サービス開始。
2000年9月、楽天モバイルコマース(携帯電話サービス)開始。ベターライフテレビ鰍完全子会社化(現・楽天ティービー梶j。楽天TVサービス開始。
2000年10月、潟Cンフォキャストを完全子会社化。楽天ブックス叶ン立(日本出版販売鰍ニ提携)。米国子会社設立 Rakuten USA,Inc。
2000年12月、日本有数のインターネット・ポータル事業を運営している潟Cンフォシークを完全子会社化。楽天ビジネスサービス開始(プロトレード鰍完全子会社化)。
2001年1月、楽天ブックスサービス開始。
2001年3月、楽天トラベルサービス開始。
2001年5月16日、国税庁が発表した2000(平成12)年分の高額納税者番付で、三木谷氏は約93億円の創業者利益を上げ、初登場ながら堂々番付2位に妻・三木谷晴子氏も公開時に約32億円を手に入れて、23位にランクインした。
楽天・三木谷社長、個人資産620億円
世界若手番付20位 強気な経営戦略で巨大企業に 楽天を巨大企業に成長させた三木谷社長は1997年2月に会社(当時はエム・ディー・エム)を設立、今では推定個人資産は約620億円に及ぶ。米経済誌のフォーチュンが選んだ40歳以下の富豪番付で、20位(米国以外)にランクされた。一代でばく大な財産を築き上げた。 その手法は、同じ東京・六本木ヒルズに事業所を構えるライバル社「ライブドア」に通じる。ネット専業証券「DLJディレクトSFG証券」を300億円、宿泊予約サイト「マイトリップ・ネット(旅の窓口)」を320億円で買収し、次々に子会社化。強気な経営戦略で、今年6月の中間連結決算は73億円と過去最高を計上した。 39歳のカリスマにとって、プロ野球は縁遠いものだった。高校時代はテニスで県大会準優勝を飾った。現在の趣味はゴルフで、丸山茂樹らをコーチする内藤雄士さんの指導を受けている。そのワンマンな経営姿勢と同様、個人競技に関心を向けていた。だが、サッカーJ1のヴィッセル神戸を買収し、変化が出た。 「いろんなポジションの選手が、それぞれの役割を果たしている。これは経営にも、つながる部分がある」毎試合スタンドに陣取る三木谷氏は、団体競技のだいご味を感じ始めた。そんな経営者が、日本で最もメジャーな団体競技・プロ野球に関心をもつのは当然の流れだった。 三木谷氏のもとには、バレーボール、バスケットボールの運営話が持ちかけられたことがある。「いろんなスポーツを楽しめるヨーロッパ型のクラブを目指したい」サッカー、野球だけにとどまらない。日本スポーツ界に革命を起こす壮大な夢をもっている。