研究コラム
2004/8/29 井村 雅代(シンクロ日本代表コーチ)の太陽
オリンピックで、デュエット、団体とも1位のロシアとはずっとライバルとして、常にお互いを意識し合い国際大会で戦ってきたシンクロ日本代表だが、そのドラマの中心にいて、一際存在感を放つのが、
シンクロナイズドスイミングの日本代表ヘッドコーチの井村 雅代である。彼女は、下記の経歴(ウェブから引用)から分かるように幼少の頃から水泳に親しみ、中学生からシンクロナイズドスイミングをやり始めたという大ベテランであり、オリンピックの競技種目になる前からずっとこの種目に取り組んできた、シンクロ一筋の人物である。それで、ロシアと接戦を繰り広げている今日、マスコミへの露出は選手と同じくらい多くなっている。
その国際大会で戦える選手の育成に熱中する彼女の太陽は蟹座のアーシュレーシャである。アーシュレーシャはマニアックな世界に熱中する凝り性であり、彼女のシンクロ一筋の人生がそれにあたると思われる。蟹座で、プシュヤの金星、アーシュレーシャの太陽、アーシュレーシャの冥王星がコンジャンクトしており、特にアーシュレーシャの象意は冥王星の後押しで非常に強く出ていると思われる。
冥王星は極限的な力やカルマ、強制的な意志などを表し、シンクロで、選手の育成と養成にこれだけ熱中できるというのはまさにこの惑星群の象意である。
またナヴァムシャの山羊座で高揚する火星、減衰する木星、月などは選手を徹底的にトレーニングする鬼教官の面も本質的に持ち合わせており、蠍座の土星、水星は目的意識と目的に対する執念、粘り強さを表しており、彼女にはあきらめるという言葉はないと思われる。そして、献身、一つの対象に対する一途な性格は魚座の太陽が与えている。選手は自分達に対し一途に指導、献身してくる教官に対しては厳しくても、愛情を感じるだろう。
ラシチャートのプシュヤ金星は選手を指導することの中に彼女の喜びや娯楽、快楽があり、娘達を指導する喜びなどがあり、獅子座プールヴァパールグニーの土星、水星は自分自身で考えたことを形にして具体的に実行させる自主性、創造性をもち、水瓶座の木星は平等に選手に愛情を注ぎ指導する博愛的な精神や社会性を持ち合わせていると思われる。
(12:00でチャートを作成した場合)
太陽29°31'
月 00°10'
火星10°07'
水星26°18'
土星25°43'
金星06°15'
木星10°38'
ラーフ05°32'
略 歴
小学校3年より大阪・堺市の浜寺水練学校に入門。
中学校1年よりシンクロナイズドスイミングを始める。
天理大学卒業後、中学校の教師をしながら指導に携わる。
昭和53年から日本代表コーチ。
昭和60年に井村シンクロナイズドスイミングクラブを設立。
以後、世界で通用するナショナルチームの育成に貢献。
主な実績
昭和59年 ロサンゼルス五輪、デュエット(元好三和子・木村さえ子)銅メダル。
昭和63年 ソウル五輪、デュエット(小谷実可子・田中京)銅メダル。
平成 4年 バルセロナ五輪、ソロ(奥野史子)銅メダル。
平成 8年 アトランタ五輪、チーム銅メダル。
平成12年 シドニー五輪、日本シンクロ史上初のデュエット(立花美哉・武田美保)、チーム共に銀メダルを獲得。
平成13年 第9回世界水泳選手権(福岡)において、日本シンクロ史上初の金メダル(デュエット:立花・武田)を獲得。
平成14年 釜山アジア大会、ソロ(立花)、デュエット(立花・武田組)共に金メダル。