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「レンタルなんもしない人」森本祥司さんと会う -今、旬な人にプランスゴールドアービトラージをプレゼンする-

2020 8/18
先月の7月21日に初めて知った史上最強投資案件プランス・ゴールド・アービトラージだが、その後、毎日3回アービトラージに参加し、順調に投資金を増やしつつある。


最終的な結果については本ブログでまた結果を公表するが、私はこの投資案件との出会いを2017年2月末のビットコインとの出会いと全く似たようなものととらえている。


木星が一旦、山羊座に入室して、再び、射手座に逆行し、射手座にダブルトランジットが生じたタイミングで、忘れていた仕事を成し遂げに戻って来てくれたかのようにこの案件をもたらした感じである。


確かにこの案件は、非常にロケットのように人を上昇させる力が備わっており、まさに射手座の飛び抜けた跳躍力をもっている。


毎回、アービトラージで得られた利益を元本に組み込んで複利運用することで、3ヶ月で元本が2倍になり、1年で10倍、1年半で45倍になるというのだから凄い話である。


普通の感覚だと「そんなことあり得ない」、「嘘に決まってる」、「詐欺に違いない」という反応が当たり前のように返ってくるはずである。


然し、これは一般的な感覚では説明出来ない現象であり、射手座がもたらす上昇は、凄まじい上昇をもたらすのである。


仮想通貨の世界では、50倍とか100倍とかもあり得るのであり、その波にうまく乗れた人をロケットのようにどこかに連れて行く。


非常に可能性を感じて、私は本ブログ上で、この案件に参戦することを表明して、一緒に参加して頂ける方を募った所、早速、何人かの方から参加したいとの連絡を頂いた。


今、仮想通貨取引所に口座開設中で、これから参戦するという方が、4~5人待機している。


私は早速、これまでの人生で、出会った人々、関わった人々で、伝えられる人全員にこの話をしているが、こうした話に向いていない人には話はしていない。


向き不向きがあり、こうしたリスクの高い危険な案件であっても聞いてくれそうな人だけに伝えるようにしている。


然し、それでもかなりの人に伝えることとなった。


その中で、鑑定に常連で来てくれて、この投資案件にも参加して頂いた方から早速、人を紹介するので、この話をして欲しいとの依頼を頂いた。


それで、8月17日、本日、早速、会ってきたが、非常に意外な方で、今、旬の方で、有名人の方だった。






「レンタルなんもしない人」ということで、現在、社会現象にもなり、コマーシャルや雑誌の取材、出版やドラマの依頼などで引っ張りだこの森本祥司さんである。







横浜駅前で会い、3時間程、プランス・ゴールド・アービトラージについて説明させて頂いた。


興味を持って頂けたようである。



本人自身、2017年末頃に仮想通貨投資に参加して、リップルを購入して、一山当てたそうである。数百万程、稼いだそうだ。


私は、2017年2月から参加して、一時は、資金を増やしたものの、秋頃に参加したICO(バンクエラ)で全て吹き飛ばしたといった失敗談も披露させてもらった。


2017年2月に参加して億り人になれなかったのは、自分ぐらいだといった話をして、大いにその場はなごんだ(?)かもしれない。



私の投資の説明の中では、必ず、ジョーティッシュの鑑定も行い、この投資に参加したとして、ちゃんとお金が入ってくるかどうかまで検証を行っている。


そのジョーティッシュの分析を交えて、最終的にこれに参加したら、来年2021年6月ぐらいまでは稼げそうであるという結論を伝えることとなった。


最後に記念撮影には恥ずかしいからということで応じて頂けなかったが、チャート分析の結果などをブログに掲載してよいとの許可を頂いたので、以下に記してみたい。







まず、ラグナは蠍座のヴィシャーカーだが、0°08’で、天秤座と蠍座の境界付近にある。


ラグナがどちらであるか問題になるケースであるが、種々検証した所、ラグナは蠍座ラグナで正しいと思われた。


ヴィシャーカーは目標に非常にコミットするタイプで、目的がなければ行動できないタイプである。


2017年末は、月/木星期で、木星は出生図で月から8室に在住し、ナヴァムシャやダシャムシャでも月から8室に在住している。


特にナヴァムシャとダシャムシャで、ラグナが蟹座で、ラグナロードの月が11室で高揚している。


11室が強い人は、世間の評価が高いことを表わしている。 


非常に影響力が高くなり、自分のネームバリューで生きていくことができ、11室には独立という象意もある。


11室が強い場合、高い評価、称号を得て、その後は、講演、出版、テレビや雑誌への出演、会社の取締役やNPOの理事への就任など、様々なオファーが来て、多方面から富がもたらされることを表わしている。


実際、テレビや雑誌、CMのオファーなど来て、Twitterのフォロワーが27万人いるということで、インフルエンサーとしての地位を確立していると思われる。


ちょっとtwitterで、つぶやけば、それが良かれ悪かれ、27万人に届いて、即座に反応が返ってくる。


巨大な影響力を表わしている。



この高揚する月から見て、8、11室支配の木星が8室で、ムーラトリコーナや定座にいる為、これは最近、よく目につくようになったムクタヨーガが成立している。



特にナヴァムシャとダシャムシャで、全く同じ配置で、形成されており、更に月も木星も非常に強いことから、かなり強力なムクタヨーガであると考えられる。



実際、この月/木星期に仮想通貨で大きな不労所得を得たということである。



この月/木星期は、会社に入社して、数学の教材を作っていたということである。



木星は5室支配で、ケートゥがコンジャンクトしているが、ケートゥには数学という象意がある。



5室は創作活動を表わしており、作る活動は5室が表わしている。





「レンタルなんもしない人」としてのデビュー


そして、2018年6月3日にtwitterに「レンタルなんもしない人」の看板を掲げたそうだ。



興味深いことにこの6月3日は、月/土星期に移行したまさにその日である。



月は9室支配で6室に在住し、土星は3、4室支配で12室で高揚し、10室支配で減衰する太陽とコンジャクトしている。





太陽は減衰しているが、高揚する土星とコンジャンクトすることで、ニーチャバンガラージャヨーガを形成し、また太陽は金星と星座交換することでもニーチャバンガラージャヨーガを形成している。


減衰する太陽のディスポジターである金星がラグナからケンドラに在住し、減衰する太陽が高揚する星座の支配星(火星)もラグナからケンドラに在住している。



従って、ニーチャバンガラージャヨーガの条件を4つ満たしていることが分かる。




森本祥司さんは依頼があると、交通費と食事代だけを出してもらえれば、どこへでも行くのだという。



だからボランティアであり、無償の奉仕とも言えるかもしれない。



依頼があればどこへでも赴くが、その訪れた先で、特に自己主張することもなく、ただ黙って相手の話し相手になったり、ただそこにいるだけだという。



つまり、まさに減衰する太陽のように空気のようにその訪れた先に存在しているだけなのである。



6室の月は、無償の奉仕を表わしており、ただ働きの配置である。



従って、特に報酬はもらわないのである。



つまり、特に報酬をもらわすに依頼があればどこへでも赴き、その赴いた先では、自己主張もすることなく、ただ現場にいて、依頼者の話し相手になったり、特にきつい仕事をするのでもなく、何もせずにそこにいるだけなのである。



ある意味、何もしないが、自己犠牲的行為であり、奉仕活動と言ってもいいかもしれない。



あたかも托鉢僧が、家を訪ねて廻り、その家の為にお経を唱えて、お布施やご飯をもらうといった行為に似ている。



これが月/土星期に起こったのである。



実際に本人に聞くと、2014年にマハダシャー月期に切り替わった時に精神性に目覚めて、お金を稼ぐよりもそうした人の為になるような活動をしたくなったそうだ。



9室支配の月は、3、4室支配の土星と6-12室の軸で、相互アスペクトしているが、通常、12室で起こることは、損失や出費を表わしており、お金が儲かったり、莫大な利益を蓄積できるような配置ではない。



むしろ、それらから離れるような配置である。



アンタルダシャーの3室(メディア、芸能)支配の土星は、その活動がtwitterというメディアを通じての活動であったこと、そして、4室(家、住まい)支配の土星が12室で高揚していることは、依頼されて様々な人の家を訪問することなどを表わしている。



10室支配の太陽が、12室支配の金星と星座交換して、10-12の絡みを生じているが、これは仕事が無償の奉仕で、むしろ、持ち出しなどもあることを表わしている。



つまり、私の理解では、「レンタルなんもしない人」という活動は、まさに奉仕活動、慈善活動を表わしている。




9室支配の月が6室に在住している配置は、無償の奉仕だが、牡羊座に在住している為、まだ誰もやったことのない、全く独創的な新しい活動であることを意味している。



前人未到の分野を切り開いたことを表わしている。



10室支配で減衰する太陽と相互アスペクトしているので、自己主張せず、何もしないのであり、また天秤座は元々、労働が嫌いであるから、相手の家に行っても何もしないのだと考えられる。


天秤座は、カジノやゲームセンター、パチンコ、遊技場などを表わしており、基本的に遊びのことしか考えていない星座である。



労働はあまり向いていないし、得意ではないのである。



従って、10室支配で12室で減衰する太陽とは、まさにそうしたレンタルされてもなんもしない活動を表わしている。



以前、山羊座ラグナで8室支配の太陽が10室で減衰しているという方がいたが、レンタルビデオ屋さんでアルバイトをしていると聞いたことがある。



レンタルビデオ屋さんの仕事は、店員になる特典として、ビデオを借り放題借りれたり、半分、遊びのように見える仕事であるが、天秤座の象意は、そうしたエンターテイメント産業である。




このように月、太陽、土星の6-12軸でのコンビネーションは、まさにレンタルなんもしない活動そのものである。




因みに私との会談ではあまり触れることはなかったが、ネット上の記事によれば、しばしば綺麗な女性からレンタルされて端から見るといい思いもしているように見えるのである。



それはラグナロードの火星が7、12室支配の金星と10室でコンジャンクトしているからである。



男性からのナンパを避けたいから一緒に来てほしいとか、不動産の事故物件を見に行きたいから一緒に来てほしいとか、様々な需要があるようである。



そういう女性からの依頼が多いというのは、10室でラグナロードと7室支配の金星がコンジャンクトしている配置に現れている。



然し、10室だから、そうした活動は一切隠せないし、全くガラス張りで、あらゆる人から見られていることが分かる。




例えば、ネットで調べた所によれば、森本祥司さんの純粋さを汚そうと誘惑する悪女のような女性も近づいてくるというのである。









そうした女性の接近が妻との別居の原因となったとか・・。



そうしたことまでは聞かなかったが、ネットの情報によれば、女性からの依頼が多く、美人からの依頼が多いそうである。



それはまさにラグナロードで6室支配の火星と7、12室支配の金星が、10室でコンジャンクトしている為である。



妖艶で自己主張の強い女性たちが、近寄ってくるのである。





ケートゥが1室で高揚しているが、本人も言っていたが、あまり自分から人と関わりたいと思わないという性格はここから来ている。



一方で、ラーフが7室で、高揚している為、アクの強い人たちが、連絡して来て関わってくるようである。



そうした惑星配置の全てが、森本祥司さんにはよく当てはまっている。




因みに2020年1月3日から月/水星期に入っているが、水星は8、11室支配で11室で高揚している為、最近、高い評価を受け、影響力が強まっているのではないかと思われた。



実際、本人に聴いてみると、だんだん影響力は拡大しているという。





肝心な不労所得運


それで、肝心な現在の金運だが、マハダシャーの月は9室の支配星で、アンタルダシャーの水星は、8、11室支配で11室に在住している為、不労所得運は良さそうだという話になった。



マハダシャーの月は満月で、9室支配の機能的吉星でもあり、その月とアンタルダシャーの水星は絡んではいないが、基本的に水星の良さも出てくる時期である。



ナヴァムシャでもラグナから見て、3、12室支配の水星が3室に在住する配置には12室が絡んでいる為、問題があるが、月から見ると、2、5室支配の水星がラグナロードの金星と5室でラージャヨーガを形成しており、金星は減衰しているが、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。



この水星の配置はきちんとダナヨーガを形成している為、問題ないのではないかという結論となった。





ダシャムシャ -水瓶座時代の行動原理を垣間見る-


因みにダシャムシャを見ると、月/土星期にこのような「レンタルなんもしない人」といった活動を始めたことはよく理解できる。



月はラグナロードで11室で高揚しており、月から見て、8、11室支配の木星が定座に在住して、ムクタヨーガを形成していることは既に述べた。





ラグナから見ると、土星は7、8室支配で8室でムーラトリコーナの座にあり、火星、金星、水星、ケートゥなど多くの惑星と同室している。



この8室に惑星集中していることは基本的に長い物に巻かれた感じで、相手の要求、依頼に応えていくような活動を表わしている。



そして、その相手の要求に応えた結果、相手からお礼をもらうという感じである。



それは棚から牡丹餅的な報酬であり、金銭によらない報酬である。



だから金銭的な報酬というよりも食事を御馳走になったり、相手の家でくつろがせてもらうなど、そうした相手の懐に飛び込んで、金銭以外の財物や人脈から恩恵を与えられることを表わしている。


また月から見ると、土星は9、10室支配のヨーガカラカで、10室でムーラトリコーナの座にあり、シャシャヨーガを形成している。



これは何か啓蒙教育的な活動を意味しているのである。




水瓶座に惑星集中しているというのは、何か人々の連帯や人間のつながりをもたらすようなかつてのヒッピーのような活動である。




何か市場原理によらないで、自分を人に分かち合うというそうした精神的な啓蒙活動を意味している。




この「レンタルなんもしない人」といった活動が、何故、これほど、大きな社会現象になったかと言えば、市場原理の中では得られない人間とのつながりを人が求めているからであろうと思われる。



お金が介在しない精神的な活動なのである。



そのことによって、様々な予測できない人間との出会いや交流、人情の触れ合いなどがもたらされる。



その創造的プロセスに人は新鮮さを感じたのではないだろうか。



言ってしまえば、このご時世で、誰もが金銭的な利益を貪欲に求める中、無償で、請われるままに人の依頼に従って、人に会いに行き、交通費と食事以外は受け取らないで、相手の欲求を満たすという行為は、聖者や聖人の行為である。



あるいは、欲得を考えない無邪気な子供の遊びである。



普通は家族や兄弟など親族間でなら、そのような金銭報酬が伴わない無償の活動もするかもしれないが、全く赤の他人から請われるままに赴いて、その赤の他人のニーズを満たすというのは斬新であり、今だかつて見られなかった現象である。



然し、これは水瓶座の理念に合致していると思われる。



水瓶座の時代には、あらゆる人が、人類家族というようなカテゴリーの中に統一されて、人種、性別、年齢など区別せず、お互いを家族のように見なす時代だからである。



今、家族に対して抱くような感覚を赤の他人に対して抱くようになる時代である。



だから、それを先取りした「レンタルなんもしない人」に新しい時代への前触れを感じたのだろうと思われる。




資本主義の市場の法則には従わない人間関係について予感させるものなのである。



そうした水瓶座時代の行動原理が、ダシャムシャにおける水瓶座惑星集中の中に現れていると思われる。





こうした市場原理によらない活動というのは、最近では、例えば、「聞き屋」といった看板を掲げて、人の悩みを聞く活動などの中にも見られた。



古典的な所で言えば、わらしべ長者といった活動もそうかもしれない。



自分の持ち物をひたすら交換してもらい、近代的なマネーシステムに依存しないで、ゴールを目指す活動である。



またヒッチハイクといった活動もそうである。



以前、宿泊客に占いをするので、一泊とめて欲しいとホテルや旅館に頼み込んで、様々な所を転々と旅する人の話も聞いたことがある。



これらは、おそらくアメリカの60年代、70年代のカウンターカルチャーの中に見られた物をもたないで生活するヒッピーのライフスタイルである。




「レンタルなんもしない人」は、こうした水瓶座時代の精神的価値観を追求した非常に斬新な活動である。



この活動は、お金が介在しない人間のつながりについて見直すきっかけを与えるものなのである。



特に何もしなくてもいてくれるだけで、ありがたいとか、他人に対して利用の観点を持たない関わり方である。




そうは言っても現代社会は、トマピケティが 『21世紀の資本』の中で示したように今だかつてないほど、お金(資本)が力を持つ時代である。



私は、そんな「レンタルなんもしない人」こと、森本祥司さんに14時~17時まで3時間、たっぷりと、史上最大の投資案件プランス・ゴールド・アービトラージについて説明した。



プランス・ゴールド・アービトラージは、お金をアービトラージで運用してもらう以外、何もしなくてよく、作業は1日3回のスマートフォンでの簡単なボタン操作だけである。



「何もしなくていいんですよ」ただ預けておくだけで・・・・



私の熱のこもったプレゼンと対面鑑定は、そんなフレーズを口にしつつ終わったが、この史上最強の投資案件と、ジョーティッシュの2つには、十分に興味を持って頂けたのではないかと思われる。






「レンタルなんもしない人」の自由度に驚愕


私もこれまでジョーティッシュの対面鑑定で多くの方の人生について話を聴く機会があったが、それはあくまでも鑑定という枠組みの中だけであり、その方の人生の一場面に参加者として全面的にコミットして来た訳ではない。


あくまでも黒子的な立場で、人生がどのように展開していくかを教えたり、それに対する心構えなどを持ってもらうことが主である。


心理カウンセリングなども同じで、基本的にその枠組みを逸脱することは許されず、時々、転移という形で、その枠組みを逸脱するような出来事も起こったりして、それが治癒に関する積極的な意味づけがあるという研究もなされているが、基本的には決められた特定の環境の中で時間を決めて行われる。


鑑定師やクライアントは、その方の人生にはプレイヤーとして関わらず、あくまでも影で支える存在なのである。


然し、この「レンタルなんもしない人」は、相手の家に出かけていって、ご飯を食べたり、会話したり、環境的にも時間的にも非常に自由度が高く、ほとんど枠組みというものは存在しない。


ほとんど日常そのままで何の構えもなく相手に関わっているのである。


従って、そこでクライアント(顧客)との間で起こってくることも非常に意外性があり、豊かで深いものがあると思われる。


そうした深い体験についてある意味、うらやましくも思った。



ただ相手の人生にそれだけ深くコミットすれば、カウンセラーも一人の人間であるため、自我というものがあり、その自我が相手と衝突を起こす場面も出て来るかもしれない。


相手の人生に深く巻き込まれてしまう可能性もあり得る。


カウンセラー-クライアントの治療契約的な関係の中だけでは、表現されなかった様々な難しい感情などが噴き出してくる場面もあると思われる。


また感情転移といったものも出てきて、特に恋愛感情など満たされぬ気持ちをぶつけてくる方も多いことだろうと思われる。


契約や枠組みは、ある程度、鑑定師やクライアントのプライベートを守るものではあるが、それだけ、相手と全面的にコミットする機会を回避しているとも言える。



然し、「レンタルなんもしない人」は相手の家に出かけて行って、その方のプライベートの現場に立ち会って、全面的に関わることになる。


そういう場合、難しい問題が生じると思われるが、森本祥司さんは、以外とすんなりと、その難しい問題をクリアしているように思われる。


おそらくそれは、森本祥司さんの出生図の10室支配の太陽が12室で減衰しており、非常に空気のように自己主張せず、相手に合わせて、その場を難なくやり過ごすからだろうと思われる。


托鉢僧などと同じように家に上げてもらってもお経を唱えて平常心で、さっさと出て来るといったスキルがあるのだろうと思われる。



また既に上述したが、ラグナロードの火星と7室支配の金星が獅子座でコンジャンクトしている為、ある種、それは趣味や娯楽の一環となっており、楽しい活動なのではないかと思われる。


そうでなければ、苦しくなって逃げ出すはずである。



人の家に行って、人の話をただ聞いていることが苦もなくでき、それが、むしろ楽しいという人でなければこうした奉仕活動は中々つとまらないだろうと思われる。



ただ深く相手の人生にコミットしていけば必ず何らかの問題が出てくる。



それが、誘惑的な女性たちのレンタル依頼や奥さんとの別居なのではないかと思われた。



(マハダシャーの月は6室に在住し、ナヴァムシャで11室[6室から6室目]に在住している為、もし別居しているならば、2014年3月以降、その傾向が高まったと考えられる)





私は昨日まで、全く「レンタルなんもしない人」森本祥司さんのことは知らなかった。



そうした社会現象が起こっていることなども知らなかった。



テレビもほとんど見ないし、twitterもそれ程、活用している訳でもないからだが、一度、深夜番組で、それらしきドラマの一コマを見た記憶があった。



紹介者の方から、有名人ですよと言われて、初めて、名前を検索させてもらい、それで、色々テレビや雑誌の取材やCM出演など、注目されている人だと分かった。



そんな方にほとんど何もしないでお金が増えていく投資案件を3時間かけてプレゼンするという非常に興味深い日であった。





(参考資料)

レンタルなんもしない人 森本祥司さん<1>流されて会社員に
2019/11/12 06:00 日刊ゲンダイDIGITAL

「僕の会社員時代は、特になんも成果も上げないままです」

 こう言うのは「レンタルなんもしない人」として話題の森本祥司さん。「なんもしない」という新しいサービスを打ち出し、依頼が殺到。テレビなどのメディアでも取り上げられている。

 自身のツイッターには<なんもしない人(ぼく)を貸し出します。1万円と、国分寺駅からの交通費と、飲食代等の諸経費だけ(かかれば)お支払いいただきます。飲み食いと、ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねます>と、こんな具合。なんでもやってくれるよろず屋ではなく、なんもやってくれないサービスだ。今は料金が1万円に設定されているが、少し前までは無料だった。

「休日に家で1人で勉強するのは集中できないからただ居てほしい」「友人の引っ越しの見送りに代わりに行ってほしい」「離婚届の提出に同行してほしい」などと、物や商品や労働力を求められないサービスを依頼される。それに対して森本さんは依頼者の元に行き、一緒に過ごして簡単な受け答えをするだけだ。

それでも、ただそこにいるだけで、心の隙間を埋めるような充足感をもたらす。その空気感は森本さんだからこそ生み出せるものなのだろう。

「もともとなんもしたくなかったのですが、みんなが会社員になるから、僕もそうなるものだと思って就職をしました。外圧に流されて会社員になった感じです」

 2009年に大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻修了、同年4月に通信教育・教材のZ会に入社した。

「小さい頃からゲームが好きで、任天堂とかカプコンのような会社で働くことが漠然とした夢だったようにも思います。ただ、学生時代にやってきたというだけで、就職でアピールできる材料はなかったですし、ゲーム業界で働くスキルもありませんでした」

 学生時代は塾講師のアルバイトをしていた。教育産業は身近な存在。その流れでなんとなくZ会の就職説明会に行ったという。

「説明会のあとに、そのまま1次試験がありました。ありがたいことにエントリーシートは郵送するのではなく、手渡しでした。なんもしたくない僕にとって、宛名書きをしたりポストに入れたりする面倒な手続きがなかったのは好都合でしたね」

 今でも宛名書きをして請求書を郵送するくらいなら、電車に乗って直接届けに行く方が楽だという。

「1次は一般常識や一般処理能力を試すような試験でしたが、ゲーム感覚でできるものなので得意でした。2次試験以降は面接だったので、ハードルが高かったです。ネット大喜利が得意だったので、面接ではそのコアな趣味をアピールしてみました。物理学で地震の研究をしていたこともアピールしてみたので、きっと真面目な人だと思ってくれたのだと思います」

 今は特技(?)で仕事を得るようになったが、サラリーマン時代はそううまくはいかなかった。

=つづく

(取材・文=稲川美穂子)

▽森本祥司(もりもと・しょうじ)1983年生まれ。2009年に大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻修了、同年4月に通信教育・教材のZ会に入社。現在は「レンタルなんもしない人」として活動。著書に「〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。」などがある。
参照元:レンタルなんもしない人 森本祥司さん<1>流されて会社員に
2019/11/12 06:00 日刊ゲンダイDIGITAL
「何もしない」を職業にした35歳男の豊かな人生
「レンタルなんもしない人」が親しまれる理由
「OCEANS」編集部 2019/08/15 15:00 東洋経済ONLINE

「“なんもしない”が、自分にはいちばん向いていた」

静かにそう呟いたのは、ツイッターを軸に活動する「レンタルなんもしない人」35歳(以下、レンタルさん)。トレードマークの帽子を被り、話しかけると少し伏し目がちに淡々と回答する。

今の彼の生業は、“なんもしない”こと。詳しくは後述するが、本当に何もせずに、ただそこにいることを仕事にしている。どれだけ変わった人物かと思いきや、レンタルさんは明るく穏やかで、受け答えの端々には優しさがにじんでいた。

ツイッターのフォロワーは現在17万人超え。当初はポツポツとこなしていた依頼も、今では断らざるをえないほど殺到している。

「毎日2、3件、多いときは4件ぐらいの依頼をこなしています。この1年で1000件以上は『なんもしなかった』ですね」

おかしな話だが、レンタルさんの1日は「なんもしない予定」で埋まっているのだ。

「朝8時半ごろ家を出て、依頼者の指定する場所に行きます。日によって変動しますが、3つほどなんもしない依頼をこなして帰宅は夜10時前後。移動がやや大変だけど、基本的になんもしないし、仕事終わりに飲むビールのおいしさが初めてわかりました」

なんもしない……けれど、充実している。そして、なんもしないけれど、人々から必要とされている。

「なんもしない」とはどういうことなのか? また、「なんもしない」を職業にした彼は、何を思ってこの生き方を選んだのか。彼の心の内に迫った。

「なんもしない」生業のはじまり

偶然にも取材をした6月3日は、“レンタルなんもしない人”が誕生1周年を迎える節目の日。レンタルさんの活動拠点でもある国分寺では、1周年記念イベントが昼夜にわけて開催されようとしていた。

1年前のこの日、“レンタルなんもしない人”は、ひとつのツイートから誕生する。

「『レンタルなんもしない人』というサービスを始めます。1人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください。国分寺駅からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。ごく簡単なうけこたえ以外なんもできかねます」(原文ママ、レンタルさんのツイートより引用)

ツイートはすぐに話題になり、その存在が世に知られるのに、そう時間はかからなかった。2019年に入って書籍を2冊発売。漫画化やバラエティー番組の出演、NHKのドキュメンタリーで密着取材を受けるなど、その斬新な生き方には各メディアから注目が集まっている。

1年間でここまで有名になったことについて、レンタルさんは「1年前では考えられなかったことが毎日起こっていて、夢のようです」と素直に喜びを表した。

仕事内容は「ただそばにいるだけ」

そもそも“なんもしないサービス”とは、具体的にどんなサービスなのか。著書『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(晶文社)からは業務が垣間見える。

「結婚式を眺めにきてほしいという依頼。事情により友達呼ぶの控えてたけど少しは誰かに見てもらいたい欲が出てきたとのこと」

「離婚届の提出に同行してほしいという依頼。一人だと寂しさがあるのと、少し変な記憶にしたいという思いもあるとのこと。『最後に、お疲れ様でした(旧姓)さんと言ってもらえますか』と頼まれその通りにした」

「自分に関わる裁判の傍聴席に座って欲しい」との依頼。民事裁判で、依頼者は被告側。初裁判の心細さというより、終わって一息つく時の話し相手が欲しいとの思いで依頼に至ったらしい」

「『引っ越しを見送ってほしい』との依頼。友達だとしんみりし過ぎてしまうため頼んだとのこと。元の部屋~東京駅だけの付き合いだったけど、いろいろ楽しい会話もあり、演技のない名残惜しさで見送れた」

「気の進まない婚活の作業を見守ってほしいとの依頼。唸り声を10分に一回くらいあげながら登録作業に勤しんでいた」

著書『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(晶文社)より一部抜粋

なんもしなくていい。家族でも友人でも恋人でもない、自分のことをまったく知らない誰かに、ただそばにいてほしい。

レンタルさんは、さまざまな依頼人の心のスキマに寄り添うが、なにか特別なスキルで依頼者を癒やすわけでも、的確なアドバイスを繰りだすわけでもない。本当にただそこにいるだけ。極端な話、空気のような存在なのだ。

もちろん、「いる」だけではなく依頼者の身の上話や知人には話せないような秘密、趣味についての熱いトークに、耳を傾けることもある。

「自分の好きな作品について語りたいが、友人では迷惑かもしれないから……という人は多いです。また、初見の人の純粋な反応を知りたいという場合もありますね」

SNS上で盛んに行われるような感情の共有と拡散を、依頼者たちはレンタルさんにリアルの場で求めている。

依頼の多くはツイッターのDM経由で、依頼者は若い女性が多いという。女性ゆえの不安を解消する「なんもしない」リクエストも少なくない。

「例えば夜にポケモンGOをやりたいが夜道に女子一人は怖いから一緒にいてほしい……とか、夜の新宿を撮影して回りたいが不安なので見守ってほしい、とか。逆に男性ひとりではためらうようなかわいいお店に入ったり、クレープを食べるのを付き合ったり、男性ならではの依頼もありますね」

「なんもしない人」までの道のり

どこまでを「なんもしない」の範疇に収めるか、という判断はあくまでレンタルさんの主観だ。

やりたくなければ断るし、依頼者の相談内容やそのときの気分でも変わってくるという。なんもしない、を始める前はどんな生活を送っていたのだろうか?

「大学院を卒業して、周囲が研究者の道を進むなか、学習参考書の出版社へ入りました。でも、いろいろ悩んで3年で辞めたんです。その後もライター業をやっていたのですがしっくりこなかった。自分にはなにも向いてない、と思っていました」

会社員勤め時代、上司に「生きているのか死んでいるのかわからない」「なんでいるのかわからない」と言われたという、レンタルさん。

なんもしない、を選択するまでには、ある哲学者との出会いがあったという。

「ひとつは33歳のときに読んだ『ツァラトゥストラかく語りき』でニーチェと出会ったこと。これまで自分のなかで◯◯しなければならない、と縛られていた常識や価値観が覆されて、だいぶ生きやすくなりました。自分で面白い、と思えばそれでいいんだという根拠のない自信が持てるようになったんです」

ニーチェは、人間関係の軋轢に悩みながら生活の保証や安楽のために生きるのではなく、永劫回帰の人生のなかで自らの確立した意思を持ち「超人」として生きよ、と説いている。

「大学院に進学したのも周囲がそうしていたからで、なんも考えずに流されただけでした。自分の意思で生きることは少なかった」

ニーチェとの出会いによってレンタルさんは、自分の生き方を見つめ直しはじめた。レンタルなんもしない人の活動場所をツイッターに定めたのは、学生時代からの趣味が大いに影響しているようだ。

ツイッターアカウントは2016年10月に立ち上げた(@morimotoshoji)。

「15年ほど前からお題に対して面白い回答をする『ネット大喜利』という遊びにハマって、6年ぐらい投稿し続けて、サイトのランキングで1位になったりもしました。言葉を使った表現が面白いと思ったのは大喜利のおかげですね。ツイッターもそうだけど、短文で気の利いたことを言う、というのがぼくにはあっていたんだと思います」

大喜利サイトには『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)の作者こだまさんや、『死にたい夜にかぎって』(扶桑社)の爪切男さんなど、SNS発でいまや大人気となった作家もいたという。

「面白い」へのこだわり

短い言葉で、いかに人を笑わせるか……大のお笑い好きだったレンタルさんにとって、大喜利の世界は自分にとっての「面白い」を表現する唯一の場所だった。それは現在、ツイッターでの業務報告で見せるユーモアにも通ずるところがある。

就職して大喜利からいったんは離れたものの仕事を辞めた29歳ごろから再開。最近まで投稿していたという。表現ツールとして、「面白い」を発信する原点は大喜利にあったのだ。とはいえ、当時は自分の思う「面白い」にあまり自信が持てなかった。

「大喜利は見てる人からの評価で面白いかどうかが決まるので、自信がないからこそ順位をつけてもらったり、他者評価に委ねていた。でも今はニーチェの価値観に触れて、人がどう思うかより自分で面白いと思うかどうかを優先するようになりました。例えば、レンタルなんもしない人では“レンタル料を貰っていない”と僕が言うと、“飯のタネにならないことをしてなんの得があるの?”という人が絶対にいます。でも、僕が面白いと思ってやっているんだから、それでいいんです」

根拠のない自信に支えられ、自分の面白いを貫き、レンタルさんは「レンタルなんもしない人」という職業を誰よりも楽しんでいた。ちなみに妻と出会ったのも大喜利のオフ会だという。

「オフ会で話したら、妻はたまたま自分が通っていた大学の職員だったので、大喜利という狭い世界でこんな偶然もなかなかないなと。妻は今、イラストレーターとして働いているのですが、ぼくの仕事にも理解を示してくれているので感謝しています」

「依頼者の正解」であればそれでいい

現在、1歳となる子どもと妻との3人暮らし。共働きではあるものの、無償の「レンタルなんもしない人」を続けるレンタルさん一家は、どうやって生活しているのだろう。

「会社員時代の貯金を取り崩して今は生活しています。最近は本の発売やメディアの出演もありますし、レンタル業は交通費だけお願いしていますが、別途でいただける場合はお断りしていません」

「たまに「お金を受け取ってほしい」との依頼でお金をもらう。支援的な意味のものも多いけど、「無駄使い欲を発散したい」「ギフト券を送る練習がしたい」「預金残高の端数(下4桁)が鬱陶しい」という理由や「ふと」というのもある。こういうバリエーションは料金とってたら発生しなかったろうなと思う」(レンタルさんのツイートより引用・原文ママ)

まるで、寺社における「お気持ち」代に似たような感覚だろうか。依頼者によっては、レンタルさんを「教会」「懺悔室」と捉えている人もいるという。

「『空調』『壁』『王様の耳はロバの耳』……ときには『ただの乞食』『新手のヒモ』とか言われることもあります。とある番組で、ふかわりょうさんに『面白い船の集まる港』と言ってもらえたのはうれしかったですね」

レンタルさんは、どんな解釈でも依頼者にとっての正解なのであればそれでいい、と飄々としている。

「必然的に彼らが求める解釈として提供されるだけなので、正直、肩書はなんでもいいんです。依頼者が必要だと思ってくれる存在でいられればどんな形でもうれしい」

「一人では一人になれない」

つい先日も、こんな依頼があった。

「疲れて飛び降りて入院中の人から「何も知らない何もしない人に会いたい」との依頼があり病院へ。(中略)途中「姿は見えるけど話はできない所にいてほしい」と言われ離れた後、3枚目の画像のDMが来た。「1人にさせてくれる他人」が必要だった模様」(レンタルさんのツイッターより引用)

送られてきたメッセージには、こんな依頼主の切実な思いがつづられていた。

「自分の本当の依頼内容は『一人になりたい』だったのかもしれません。一人では一人になれないので。(中略)一人にさせてくれる自分のための他人がいることはとても贅沢だと思いました」(依頼主のDMより引用・原文ママ)

誰とでも手軽につながれる現代、「一人にさせてくれる」レンタルさんに救われている人は、確かに存在するようだ。

(藤野ゆり(清談社)=取材・文)
参照元:「何もしない」を職業にした35歳男の豊かな人生
「レンタルなんもしない人」が親しまれる理由
「OCEANS」編集部 2019/08/15 15:00 東洋経済ONLINE
外出自粛が続く中「レンタルなんもしない人」はいま何してる?
2020/5/11 11:02 FRIDAY DIGITAL

“なんもしない自分”を貸し出す「レンタルなんもしない人」氏(以下、レンタルさん)。2018年6月にTwitterでサービス開始の告知を行って以降、DMで依頼を受け、その内容を日々発信してきた。

その後瞬く間に話題となり、書籍化やコミック化に加え、今春からはテレビ東京系で『レンタルなんもしない人』(主演・NEWS 増田貴久)も放送開始。さらに注目が集まっている。新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が続いているなか、彼はどのように過ごしているのか?

今回、裁判傍聴をライフワークに、事件を通して人間の深い業を描いた著作の多い、ノンフィクションライター高橋ユキ氏によるインタビューが実現した。

――3月末にTwitterで「外出をともなう依頼をキャンセルする」旨を告知されていましたが、その後はどういった依頼を受けているのでしょうか?(高橋ユキ氏 以下同)

「『ただただ話を聞いてほしい』という依頼がメインですね。『DMで最近思っていることを書くので読んでいただければOKです』という依頼や『こう返信してくださればOKです』という依頼などです。DMの場合もありますし、LINEで通話したりする場合もあります。通話の場合はなんとなく相槌を打ってくださいと言われることが多いです。

告知をする以前から感染リスクを意識し始めていたので、密室空間でお会いすることは避けていました。依頼者のほうからも延期の連絡があったりしましたし、実際に会っても、散歩で外に行ったりというようにソーシャルディスタンスが保てる依頼のみ受けていました」(「レンタルなんもしない人」氏 以下同)

――先が見えない状況の中で「聞いてほしい」という依頼が増えたのではないかと想像したりもするのですが。

「増えたのかもしれないです。コロナに関連して、気分が落ち込んでいるというお話もありましたし、職業的に感染リスクが高く、仕事中は大変な状況だからそんなこと口に出せないし、職場外では守秘義務があるので誰にも相談できない方から『聞いてほしい』という依頼も。仕事の内容というよりは、それにともなう“気持ち”を吐き出したいという依頼でしたね。

ほかにはクリーニング店勤務など、リスクについてあまり報じられない職業だけど、実は不安を抱えているという方からも『聞いてほしい』と連絡があります。実際にかなり怖い思いをして働いている方も多いそうなんですが、休業補償の対象ではないため営業を続けているようです。

逆に『コロナのおかげで人生が楽しくなってるということを聞いてほしい』という依頼もありました。

学校が休校になってしまった教師の方からですが『それまでは部活とかもいろいろ担当していて、学校で生徒のケアに忙殺され、それだけの人生になっていた。けれど休校になってから、自分のプライベートな時間ができてすごく今人生が楽しい』、そんな話を聞いてほしいと」

――『聞いてほしい』という依頼の内容も、状況に応じて変化が生まれているんですね。

「そうですね。学生さんからは『本来勉強しないといけない時期なのに、学校が休みになっているので、テストもなければ課題が出ているわけでもなく、勉強するモチベーションが保てない。だからその日に勉強したノートの写真を必ず僕に送る、ということをやらせてほしい』という依頼がありました。勉強の強制力を保てるように報告させてほしいという依頼ですね」

――そういった依頼はDMやLINEでくるのだと思いますが、電話で受ける依頼もあるんですか?

「ちょっと特殊になるんですが『今度朗読のイベントがあるので、朗読の練習相手になってほしい』という演者さんからの依頼もありました。それも電話で聞いているだけで、特にここが聞き取りづらかったとかそういう感想は言わないんですけど。本人としては、人に聞いてもらっているということで本番を意識しながら練習ができるみたいです」

――昨年9月の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で密着取材の模様が放送されました。放送後、それまで諸経費の支払いだけで受けていた依頼を、一律1万円に設定しましたよね。ですが、コロナの感染拡大が深刻になってくるなか、依頼を無料や1000円で受けるというキャンペーンをツイートをされていたと思いますが、その時期はやっぱり依頼が増えましたか?

「土日の外出自粛が初めて呼びかけられた時、自宅にいることを支援するという意図で、それまで1万円いただいていたのを、土日だけ無料で依頼を受けたんですね。そうしたら依頼が殺到して、それはもちろん楽しかったんですが、ちょっと依頼が来すぎてしまって。寝不足で免疫力落ちた感じになっちゃったんで、次の土日に1000円へと価格変更しました。

自分もやっぱりコロナむちゃくちゃ怖かった時期なので、なるべく感染爆発させたくないと。そういう意味では、社会貢献的な気持ちというよりは、利己的な動きでもあるんですが」

――緊急事態宣言が発令されたのが4月7日で、まさにその翌日にドラマの放送も始まりましたが、ドラマに絡むDMも増えたとTwitterで拝見しました。

「間違えたり勘違いしてたりするDMがけっこうありますね笑。

いろいろな勘違いがありますが、一番多いのが、実際に増田貴久さんが僕のツイッターアカウントを動かしていると思っている方から『増田さんが来てくれる』と思ってDMを送ってくるというものです。あとは、僕のアカウントが『ドラマのスタッフがドラマのために作ったアカウント』だと思われていることもあります。

それぐらいのことは想定していたんですが、悲しいのは『ドラマが始まってそれに影響を受けて真似している人』だと思われてることですね。それは一番悲しいです。割と毎日のようにそういう連絡は来るんですけど、最近そんなに忙しいわけじゃないので一つの刺激として楽しんでるところはあります」

――去年はまだ依頼自体は無料で受けていた時期なので、比較するのは難しいと思いますが、2020年年明けからゴールデンウィークにかけての依頼の数は?

「1月ってどのサービス業も閑散期に入るみたいで、例に漏れず、僕の場合も年明けは少なめでした。去年は3月くらいから徐々に依頼が増えてきて、ゴールデンウィークはまさに繁忙期だったんですが、今年は1日のDMが年始頃と同じ程度で、いまも10~20件程度(去年は50件程度)と落ち着いています。

去年の寒い時期にインフルエンザになったり大風邪をひいたりしたので、もともと今年はあまり根をつめないよう、体調管理に気をつけながらやろうと決めていました。去年は1日3件が最低ラインで4件5件依頼を受ける日もあったんですけど、今年は、早朝や夜遅い依頼は控えるようにし、なるべく日中だけ依頼を入れるようにしています」

――昔は無茶していたんですね(笑)。そういえば私も昨年の夏にレンタルさんに裁判所の傍聴券抽選に並んでもらうという依頼をさせていただきましたが、抽選の前も後も、依頼のためにどこかに移動していましたね。

「活動開始して間がなかった頃なので、斬新な依頼とか、目の付け所が面白い依頼がくると、どうしても断れなかったというのがあります。いまはだいぶ、体調優先にできるようになってきて、ワークライフバランスが整ってきました」

――しばらく外出自粛モードで“会わない依頼”を受ける状態を続けるんでしょうか?

「11日から、外出を伴うレンタル再開の予定です。ただし、依頼内容、時間帯、場所などから考えて感染リスクが十分低いと思えるものに限ります。マスク着用や食事中は会話NGとするなど、感染拡大に注意しながら受けていきたいです」

この言葉通り、5月6日に外出を伴うレンタルの再開を告知したレンタルさん。続くツイートで「『再開すんな家にいろ』という依頼も1日につき1万円で引き受けます」と、すかさず先手を打つあたり、巷に跋扈する自粛警察対策も怠りない。粛々と「なんもしない」を貫いてきたが故のしたたかさを感じるのは私だけだろうか。

取材・文:高橋ユキ
傍聴人。フリーライター。『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社)、『暴走老人・犯罪劇場』(洋泉社新書)、『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』(徳間書店)、『木嶋佳苗劇場』(宝島社)、古くは『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』(新潮社)など殺人事件の取材や公判傍聴などを元にした著作多数。
参照元:外出自粛が続く中「レンタルなんもしない人」はいま何してる?
2020/5/11 11:02 FRIDAY DIGITAL
レンタルなんもしない人×お金の専門家・横川楓先生「これからのお金の稼ぎ方」について考えてみたお金と投資
2019.01.25 Dybe!

なんもしない自らを貸し出すことでTwitterで話題の「レンタルなんもしない人」。

なんと、この活動の報酬は0円だそう。本当に0円で大丈夫なのでしょうか?

今回、ご本人(森本祥司さん)に連絡を取り、若い世代のお金についての発信を続けるお金の専門家・横川楓先生との対談を実現。お二人に、報酬0円の「レンタルなんもしない人」の活動を通して、これからのお金の価値や稼ぎ方について話し合ってもらいました。

「レンタルなんもしない人」のような活動は、新しい仕事になるのでしょうか?

収入は0円! でも、その活動には価値がある

──レンタルなんもしない人さんは2018年6月にTwitterで活動を開始して、「暇つぶしのオセロの相手をしてほしい」「数カ月放置してある洗い物を叫び狂いながら片付けるので横にいてほしい」などの依頼・報告ツイートも大人気に。どうしてこんなに注目を集めるようになったのでしょうか?

レンタルなんもしない人さん(以下、レンタル):なぜかすぐに見つけてもらって。今日もこれを含めて3件依頼が入ってます。

──“なんもしない”とはいえ、意外と働き者……。

レンタル:そうですね、時間の管理とかは苦手ではないのかもしんないです。今は休日も月に2日くらいで、家族に過労を心配されてます。

──報酬は0円なのに、過労って(笑)。

横川楓先生(以下、横川):「0円」なところに、高い宣伝効果がありますよね。今、私たち世代は“お金がない世代”だと思います。みんなお金がない中で「稼がないといけない! 先が見えない!!」と不安と戦っていて。

──そこにポーンと「0円」レンタル業が登場した。

横川:ですね。「この人は収入が0円で一体どうやって生活しているんだろう?」とみんな気になってしまう。

レンタル:お金のことは、本当によく聞かれます。

──お住まいの国分寺からの交通費以外に、依頼者からの支払いはないですよね。実際どうやって生活しているんですか?

レンタル:僕はこの活動しかしていなくて、妻はイラストレーターだけど今は仕事を受けていないから、世帯収入は0円。1歳の子供もいて、生活費は貯金を切り崩しています。

──おだやかに説明されても、やっぱり大丈夫なの!? と気になって仕方がありません(笑)。

レンタル:そういう人が多いみたいで、「意外とありかも?」「貯金を食いつぶした後は一体どうするつもりなのか!」などいろんな声をいただいています。

横川:レンタルさんは、時給にしたら0円かもしれないけど、付加価値を生み出していますよね。レンタルした人たちも体験をSNSで共有して、それが拡散されていく。その価値はお金では測れないと思うんです。

──たしかに、付加価値と考えたら、0円でもすごく意味がある気がします。

0円だからこそのプレミア?

横川:今、私たち世代は特にコミュニケーション能力を求められることが多くて、プライベートでの人との付き合いに疲れてしまうことも。でもレンタルさんだったら0円ながらもお仕事風なので、逆に頼みやすいのかも?

レンタル:そうですね。実際僕も、知り合いの集まりに参加するよりも、この活動で知らない人に会うほうが気楽だったりします。

──それは少しわかります。友達を誘って断られても凹むし、OKでも迷惑かもしれないってモヤモヤしたりするので。

横川:レンタルさんはなんでもOKというわけではなくて、お断りすることもあるじゃないですか。それが逆にプレミアになっていて。0円だからこそ断れて、ハードルが高くなることがブランディングにつながっているのかなと。

レンタル:それはやってみて思いました。たとえ10円でも報酬があったら、お客様という意識が生まれやすくなるのかなと。お互いに。

本来商売とサービスって、提供側と受ける側が対等な立場であるはずだけど、それがだんだん失われつつあると感じていて。でも自分のそういう態度に違和感を持つ人もいるみたいで。「こっちはお客さんで、依頼してあげてるのにその態度はなんだ」みたいなことを言われることもあります。

──0円なのに?

レンタル:「お客様」って意識がしみついてるのかなって気はします。でも、それはだいたい依頼の段階で分かるので、回避しています。 

「好きなこと」を発信していく

──会社員でもセルフブランディング! と言われる昨今ですが、レンタルさんみたいにブランディングするにはどうしたらいいでしょう?

横川:必ずしも何かを学んだりする必要はないのかなと思っていて。たとえば「私は○○が好きです」と伝えること、これだけでも効果があります。

周りに知らせることによって、関連プロジェクトのスタッフ選考での候補に名前があがるかも。私の場合も「若い人たちにお金との付き合い方の話をしたい」と言い続けることが雑誌の連載につながって。

何かひとつでも強く主張し続けることが大事なのかなと。それによって近い界隈の人に気づいてもらえる、見つけてもらえるってこともありますよね。

レンタル:僕は完全にそれで見つけてもらってる側ですね。「プロ奢ラレヤー」さんとか「えらいてんちょう」さんとか、面白い活動をされてる方から声をかけてもらってイベントに登壇したり。自分はTwitterのアカウントを作っただけで、特になんもしていないんですけど。

横川:ポジティブな情報であれば特に、オープンにしていればいつか届くと私は思っています。

レンタル:僕はSNSに顔出ししているけど、それだけで驚かれる。いろいろクローズにしている人が多いですね。

横川:私より下の年代の子たちのほうが、セルフブランディングが上手な世代なのかも。TikTokやVtuberとかであったり、りゅうちぇるさんとかもそうですし。自分の好きなもの、例えば男性でメイクだったり、常識に縛られずに「好き」を発信して、自分に付加価値をつけていくほうが目立っていますよね。

──「好き」でも、仕事に関係ないことだったらブランディングにはならないかも?

横川:お仕事でSNSをやるのであれば、この人はこういう人で、こういう仕事をしているんだなってことが誰が見ても一瞬でわかるようにした方がいいですね。多分たくさん試されて、果敢にやってる方が多いんだろうなと思いますけど。

趣味でつながったほうがお仕事につながることもあるし、仕事にしてもSNSにしても無理してやるんじゃなくて、「好き」を原動力にしたほうが伝わるんじゃないかなという気がします。

──レンタルさんはパワハラで前職を辞めて、好きなことをはじめたんでしたっけ?

レンタル:パワハラはないです。ちょっと上司にヤなこと言われたくらい。「生きてるか死んでるかわからない」とか。

──それ、パワハラですよ。

レンタル:そうかもしれません。でも、それが原因ではなくて、なんか自分は組織に向いていないなって思ったことが退職の理由です。会社がそういう感じでもうまくやっていける人はいるんだろうし。

僕は「好き」というより消極的で、イヤなことはしないようにしています。それが「なんもしない」という活動にもつながっていて。「好き」を出していくことは僕にはちょっと積極的かなという感じがします。

横川:イヤなことをしないのは大切ですよね。無理は続かないですし。

──レンタルさんが上司の方に言われたこと、存在感の薄さってことだと思うんですけど、今の活動にはむしろ合ってますよね。

横川:適材適所。無理しないで、合う場所を探したほうが良いんだろうし、それがブランディングにもつながるんだろうなと思います。

お金がない世代の、お金についての感覚

──いつもお金に追われていたり、お金のことが気になってしまうという人が多いと思うのですが、お二人のお金の感覚はどうやって培われたのでしょうか?

横川:家が会計事務所で、親戚も皆自営業だったので、私も小さい頃からお店さんごっこをやる感じで育ちました。電卓片手に親相手に漫画を売ったりとか。

小学校の低学年くらいから家にある本はとりあえず読むみたいな感じで、貸借対照表とか財務諸表、簿記の本なんかも読まされてましたね。新聞の読み方や経済ニュースの見方なども教えられましたし。

──貸借対照表も? 小学生が!?

横川:はい(笑)。なので原価意識や、お金に関する数字の読み方なんかはわりと昔から身近な感覚でした。

──すごい!

横川:実は私の両親が離婚していて、今私は母方にいるのですが、父があまりきちんと養育費を払わなかったんですね。で、けっこう辛い時期もありまして。

──経済ニュースの見方を教えてくれたのは……。

横川:母方です。祖父が大学院までの学費を出してくれて。もしそれがなかったとしたら、私の今の人生はなくて。そう考えたらお金はすごい大事だなって思います。学校に行くことがすべてではないけど、選択肢を増やすという意味で。

──お金にくわしいのにはルーツがあったんですね。アイドルもされていましたが、アイドル時代の時給はどんな感じで?

横川:アイドルは労働契約ではないので、雇用者ではないんです。なので成果物に対していくらという形で、もし時給に換算するならば、最低賃金より下かなってお仕事も普通にありました(笑)。

待遇は完全に運営次第ですけど、夢をもって活動している子が多いから、やりがい搾取の温床にもなりがちで。

──夢のためには無理しちゃう、とかもありそうです。

横川:そうですね。そういったこともあって、若い人にもきちんとお金について知ってほしいと思って活動しているってところもあります。

──レンタルさんは仮想通貨で一儲けしたと聞きましたが。

レンタル:流行りに乗っただけで、一儲けというほどは。すぐに飽きたので、損害もなかったという感じです。

──お金の感覚は変わりました?

レンタル:それまでは「お金=労働の対価」という価値観しかなかったところに、それ以外でもお金が発生するところがいっぱいあるんだな、ということを知りました。時給に換算したらえらいことになるなってこともあって、それまでの感覚は狭い価値観だったなって思いました。

お金はツールに過ぎない。お金の価値も稼ぎ方も変わっていく

──お二人にとってお金とは何なのでしょうか?

レンタル:僕にとって、お金は便利で使いやすい、ツールですね。

──便利なツール。お金は好きですか?

レンタル:単純に使いやすいから、お土産をもらうより、お金をもらうほうが好きっていう意味では好きです。お金に関しては、交換できるツールに過ぎないと思ってます。

お金というツールがある程度ある状態で、海外旅行に行く人もいるだろうし、僕の場合は「レンタルなんもしない人」を始めたって感じです。

横川:私もそれでいうとお金はツールだと思ってますね。選択肢を増やすためのツールだなって。お金があればどんな選択肢でもいろいろ選べるし、なかったら、選べないものが出てくる。ただそれだけって思います。

でも、やっぱり将来不安な人ってほんと多いと思うんですよ。実際、好きなことをしたいけど、できないって人のほうが世の中には多いから。そういう意味では、お金は選択肢を増やすものだから、選択肢を増やすために、これからお金をどうしていくかを一回見つめなおした方がいいのかなって思いますね。

──「レンタルなんもしない人」は、これからの仕事になるんでしょうか?

レンタル:僕は今お金を増やしてはいないんですが、本を出さないか、と複数の出版社から声もかかっていますし、今後いろんなお金の発生のしかたがあるのかなと思っています。どういうバリエーションがあるのか、いろいろ観察して楽しみたいなってところです。

横川:今の時代、レンタルさんみたいに自分に付加価値をつけて、仕事につながる可能性も大きいと思うんです。だから、それを自分で模索するとか、考えてみるというのも、これからの生き方なのかなって思いますね。

──これからもっと変わりますよね。

横川:副業などももっと増えると思うので、お金の価値や稼ぎ方も変わると思いますよ。目に見えるお金だけがすべてじゃなくなると思います。

レンタルなんもしない人(れんたるなんもしないひと)

2018年6月にTwitterにアカウントを開設、なんもしない1人の人間の存在だけを貸し出す(国分寺駅からの交通費と、発生した場合の飲食代は依頼者負担)レンタル業を開始した「レンタルなんもしない人」こと、森本祥司さん(35)。フォロワー数は6万人を超え(2019年1月現在)、レンタル業の報告ツイートは、家族や友人にも理解されづらい人々の悩みを可視化し、人気となっている。

Twitter:@morimotoshoji

横川楓(よこかわ・かえで)

明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。

地下アイドルという異色の経験を持ち、現在は特に若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が2019年2月8日に発売。

Twitter:@yokokawakaede

Instagram:@cae0813

取材・文/樋口かおる(@higshabby)

撮影/ケニア・ドイ
参照元:レンタルなんもしない人×お金の専門家・横川楓先生「これからのお金の稼ぎ方」について考えてみたお金と投資
2019.01.25 Dybe!
奇抜なサービス「レンタルなんもしない人」に依頼が殺到する理由
2019年04月14日 FRIDAY DIGITAL

「ご連絡ありがとうございます。こちらからはとくに気の利いたことは言わず、質問に対してごく簡単な受け答えをするだけで大丈夫であればお受けできます」

2019年3月、レンタルなんもしない人さんに取材の依頼をすると、こう返信が返ってきた。数日後に待ち合わせると、約束の10分前にレンタルなんもしない人さんが指定の場所に。トレードマークのブルーの帽子がひときわ目立つ。

「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。常時受け付け中です。国分寺駅からの交通費と、飲食代等の諸経費だけ(かかれば)ご負担いただきます。飲み食いと、ごく簡単なうけこたえ以外、なんもできかねます」とTwitterでサービス開始の告知したのは2018年6月のこと。以降、約9カ月間でのべ1000人を超える依頼を受けてきた。

彼はいったいなぜこのサービスをはじめたのか、このサービスを始めてなにか見えてきたものがあったのか。迫ってみた。

組織に馴染めないことで気づいた「なんもしたくない」強い欲求

レンタルなんもしない人さんこと森本祥司さんは、現在35歳。実は既婚者で一児の父親だ。サービスの提供による対価は基本的には発生しないので、収入はほぼゼロ。貯蓄を崩しながらこのサービスを続けているという。

森本さんは、大学院で物理学を専攻し、卒業後は教材系の出版社に就職した。しかし、組織になじめず仕事を転々とするなかで「なんもしたくない」自分に気がついたという。

「大学時代に塾講師をしていたので、数学などの問題をつくる教材系の仕事が向いていると思ったんです。しかし、会社で黙々と一人で仕事をしていると、チームワークを重視しろ、もっとみんなとコミュニケーションをとれ、と言われるんです。僕は毎日同じ人とコミュニケーションをしなくてはいけない“固定された人間関係”が苦手で、徐々に会社に居づらくなり、苦しくなって、結局3年で退職しました。以降はコピーライターを目指すものの、今度は広告業界に馴染めず挫折し、淡々と一人で仕事ができそうだと思って編集プロダクションでも働きましたが、ここもやっぱり合わず、続きませんでした。やろうとしていたことがダメになって、なんもしなくなる。こんなことを繰り返すうちに、僕は“なんもしたくない”という欲求が人よりも強いことに気がついたんです」

ある日、SNSで、人の奢りだけで生計を立てている「プロ奢ラレヤー」という人物の存在を知り、なんもしないで生きていきたいという欲望がさらに大きくなった。人は働いてお金を稼がなければ生きていけない、という社会の常識にとらわれず、なんもしなくて生きていけるのか? そんな命題の実験の場と考えつつ、自分の心に素直に従っていくうち、なんもしない自分を貸し出すというサービスを思いついた。

「『動く置物』という名前も検討していたけれど、言いにくいし、何か固い。直感的に降りてきたのが『レンタルなんもしない人』でした。とても軽いニュアンスで、なんもしないこともわかりますからね」

彼に寄せられる依頼内容はさまざまだ。たとえば、普段は奢ってもらうことが多いという依頼人から「奢りだと気を遣ってしまう。じっくり料理を味わいたいので奢らせてほしい」と、高級鉄板焼き店に行ったことがある。メジャーリーグ愛好家から「自分と同じくらい野球のことをよく知っている人と観戦すると、かえって意見がぶつかってしまうので、野球をあまり知らない人と観戦したい」と、東京ドームで開催されたメジャーの試合を依頼者の解説つきで観戦したこともあった。

時には依頼者の人生の局面に遭遇することもある。「離婚届の提出に同行してほしい」と依頼を受けたときには、離婚届を提出して依頼者の名字が変わる“県境”をまたいだ。「旦那が浮気しているというメールの真偽を知りたい」という依頼者についていき、決定的な証拠を見せられ、顔を覆う依頼者を2席隣から見守った、などなど。

だからと言って何か気の利いたことをするわけではない。「その場の空気も人の心も全く読めないんです」と言うレンタルなんもしない人さんは、数時間ほど依頼者の傍らにいるだけだ。

“固定された人間関係”による生きづらさを多くの人が抱えている

痔の手術への同行、裁判の傍聴、医師国家試験の合格発表見届けなど1日に約20件の依頼が届き、1ヵ月先くらいまでの間で日程を調整。ほぼ毎日、3~4件の依頼をこなしている。

そして、依頼主の許可がおりれば、Twitterに依頼内容を上げたり、気が向いたときには感想をつぶやいている。タイムラインを覗けば、さまざまな人が心の片隅に抱えている願望や悩み、人間模様を垣間見ることができるため、今では約11万4000人のフォロワーがこの活動報告を楽しみに待っている。

「いろんな人がいるとよく言いますが、このサービスをしているとそのことを肌で感じます。逆に言えば、僕の存在に対する安心感につながっています。組織には馴染めず、社会から外れ気味ですが、それでも僕がこの世の中にいてもいいんだ、と。そして、さまざまな経験が財産になっていますね。経験は誰にも盗まれることがありませんし、いつか換金可能なのではないかと思っています」

できることならこのサービスをできるだけ長く続けていきたいと話すレンタルなんもしない人さん。多数の依頼を受けるなかで感じた、人に言いづらい話や悩みを聞くという案件が多い理由をこう話す。

「『人に言いづらい話』における『人に言いづらい理由』は実にさまざまです。『友人に愚痴を話すと、話がいろんな人に伝わってしまうかもしれない』『自慢話を人にするのは嫌がられそう』といったわかりやすいものもありますし、『仲間内で自分はドライなキャラクターで通っているので、恋人ののろけ話を言う相手がいない』『深刻な悩みではあるが、話した相手にやたらと心配されたり助言されたりするのもストレスだ』など、複雑な心理が絡んだ依頼も多いです。中には、『友人に自分の悩みや秘密を話してしまうと、関係が悪化したときに、弱みを握られることになってしまう』と考える依頼者もいます。悩み事が人それぞれであるのと同様に、依頼の動機も人の数だけあるように感じます。ただ、いずれの場合でも『普段の人間関係の中では処理しきれない話』であるのは間違いなく、僕が会社員のときに抱えていた”固定された人間関係”による生きづらさを、実は結構たくさんの人たちも抱えていたのかな、と思っています。『レンタルなんもしない人』の需要は、まさに僕自身の生きづらさの中にあったのかもしれません」

そう言って、少し笑顔をみせたレンタルなんもしない人さんは、次の依頼に向かって去って行った。

レンタルなんもしない人・プロフィール

2018年6月より「なんもしない自分を貸し出す」というサービスを開始。「東京から大阪に引っ越すのだが、ドラマのように見送ってほしい」という依頼に関するツイートが話題となり渦中の人に。2019年3月28日から『モーニング&週刊Dモーニング』(講談社)で漫画連載「レンタルなんもしない人」がスタート。4月15日には、今までの活動をまとめた書籍『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(晶文社)を上梓。

取材・文:油野崇撮影:西崎進也
参照元:奇抜なサービス「レンタルなんもしない人」に依頼が殺到する理由
2019年04月14日 FRIDAY DIGITAL
レンタルなんもしない人 森本祥司さん<2>精神的打撃を負う
2019/11/13 06:00 日刊ゲンダイDIGITAL

「4月に入社すると、最初の2週間くらいは新入社員研修です。挨拶の仕方とか、社会人としてのマナーや配属後に必要な知識を教えられました。ゲームのような遊び感覚で学ぶものもありました。中でも印象深かったのはグループワークですね」

 新入社員研修や管理職研修などでよく行われるグループワークは、ほかのメンバーとの合意形成が必要になるコンセンサスゲームだ。与えられた課題の解決に向けて、グループ内でしっかり話し合って決めなければならない。答えは多数決によって出すのではなく、話し合いの末に合意することが求められる。それによってグループの一体感や連帯感が生まれ、コミュニケーションスキルも養われるという。

「僕たちに与えられた課題は、班ごとに会社を設立して、どの会社が一番優秀か競い合うものでした」

 会社の名前を決め、顧客が求めるサービスを生み出し、価格設定やどうしたら売れるのかをグループで話し合って決める。そんなお題だ。

ただ、森本さんは、どこか冷めていた。

「架空の会社のことで白熱して、ディスカッションをしたり、リポートを書かされたりするのは、ちょっとね。やらされている感が否めませんでした」

 やる気に満ちあふれたほかの新入社員とは、明らかに温度差があった。

「グループワークの最後の課題は、振り返りです。メンバーそれぞれにワンストライク・ツーボールを投げるよう課題が与えられました」

 これが一番しんどかったお題だ。

「まず、褒める点を1つ相手に伝え、いわゆるダメ出しを2つするのです。悪いところのアドバイスみたいな。残念でしたね。それが会社の教育なのかと思ったら、方向性が違うと思いました」

 なんもしないサービスは、相手を批判しないで承認する森本さんのキャラクターだからこそ成り立つ。顧客数もうなぎ上り。

そんな森本さんだから、相手にダメ出しするなんてできなかった。

「僕も痛いことを指摘されました。言われたことはショックで、あまり直視できませんでしたね。僕は、たとえ困ったことがあっても、自分からヘルプを求めるのが苦手なタイプなんです。だからグループワーク中も、何をしたらいいか分からないような場面に遭遇すると、ただおろおろしてしまうということが何回かありました。

 そういったところをメンバーに見られていて、『言葉にして伝えて欲しかった』とか『時間配分を考えて締め切りは守ってください』などと言われたんです。正直、ズシリときました。感情移入できないコンセンサスゲームに参加した上、最後には精神的打撃を負ったような気がしましたね」

 会社に馴染めないかもしれないと思った最初のきっかけだ。 =つづく

(取材・文=稲川美穂子)

▽森本祥司(もりもと・しょうじ)1983年生まれ。2009年に大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻修了、同年4月に通信教育・教材のZ会に入社。現在は「レンタルなんもしない人」として活動。著書に「〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。」などがある。
参照元:レンタルなんもしない人 森本祥司さん<2>精神的打撃を負う
2019/11/13 06:00 日刊ゲンダイDIGITAL
レンタルなんもしない人 森本祥司さん<3>人間関係が苦痛に
2019/11/14 06:00 日刊ゲンダイDIGITAL

「配属先は希望する部署に決まってうれしかったです」

 新入社員研修のグループワークをきっかけに、会社の方針に馴染めないかもしれないと思っていたが、配属先は希望通りに数学の通信教材を編集する部署だった。

「社員の能力開発を目的として、培ってきた知識や経験には直結しないジョブローテーション制度を取り入れている会社でした。スペシャリストより、ジェネラリストを求めていたのかもしれません。僕もそういった流れで、まったく知らない分野の部署に行くのかと思っていたのですが、今まで関わったことがある数学の分野で本当によかったです」

 もともと物理学が専門だ。採用試験では数学の難題も出題されたが、しっかり解答できていたのかもしれない。しかし、配属先に喜びを感じる一方で、悔しさもあったという。

「配属は相対的な評価で決まるもので、全員が希望通りに配置されるわけではないですよね。希望通りの配属になった僕の喜びは、なんかしらの倍率をくぐり抜けた喜びに近く、例えばそれは、大学受験をして合格したときの喜びに似たものです。本当にその大学に行きたかったのかと言われればそうではなく、ただ難しいといわれる大学に合格したようなもの。相対的評価に振り回されていたんですね。それが悔しい」

希望が通るほどの評価がもらえたということが、うれしいだけだった。

「配属後は、同じ部署のほかの同期と一緒に先輩に連れられて、それぞれのリーダーに挨拶に行きました」

 ちょっとのことでは動揺しそうにない落ち着いた森本さんだが、そこはやはり新入社員、緊張したそうだ。

「偉い人に挨拶に行くと『そんなに緊張しなくていいよ』なんて、何人かの人に声をかけられました。そのたびに僕は、絶対にこの人たちとは合わないな、と強く確信しました。緊張している人に『緊張しなくていいよ』なんて声をかけたって、緊張しないでいられる人なんているものかって。余計に緊張させるだけだと思ったんです」

 その場しのぎの薄っぺらな言葉なんていらないし、むしろ不信感が募るばかりだった。

 森本さんの「なんもしない」サービスは、言葉や行動では示さないが、なぜか相手の心が満たされるサービスだ。実際、森本さんが醸し出す雰囲気は、噛めば噛むほど味のあるスルメのような不思議な空気感を生む。

「あのときから人間関係の苦痛がスタートしました。僕は人に上下関係があるのがあまり好きではありませんから」

 あるとき、先輩から「どんな教材を作りたいのか」と聞かれた。

「同期は会社員らしく『あまり勉強ができない人にも親しみやすく、分からない人にも分かるように説明をした教材を作りたい』と答えていました。同じ質問を投げかけられた僕は、『全然こだわりはありません』と答えたんです」

 2人に対する先輩の反応は明らかに違ったそうだ。

「同期には優しい返答と表情なのですが、僕にはエンマ顔をして返す言葉もなかったみたいです。ただ僕は経験してきたことを生かすことができる部署に入っただけだったのに、会社員はそんな理想を描くことまで求められてしまうのだなと思いました」

 違和感はどんどん大きくなっていった。 =つづく

(取材・文=稲川美穂子)

▽森本祥司(もりもと・しょうじ)1983年生まれ。2009年に大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻修了、同年4月に通信教育・教材のZ会に入社。現在は「レンタルなんもしない人」として活動。著書に「〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。」などがある。
参照元:レンタルなんもしない人 森本祥司さん<3>人間関係が苦痛に
2019/11/14 06:00 日刊ゲンダイDIGITAL

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 昨日同行させて頂いた天秤座ラグナのrです。本当に楽しい時間でした。ありがとうございました。

    天秤座ラグナがみんなそうなのか分かりませんが、5室が強い私としては“一生遊んで暮らしてえ!”と内心本気で思っております。
    カジノやパチンコはあまり洗練されてない感じがして好きではありません。
    毎日ディズニーランドに行ったり、アフタヌーンティーをしたり、美術館や観劇に行ったり、バカンスに行ったり、美しく楽しい暮らしが出来ればいいのになと思ってます。
    だからレンタルさん超リスペクトです。

    チラッとドラマ化にも奥様のイラストが携わったお話が出ましたが、
    レンタルさんの奥様は今はご同居して夫婦仲は円満であることはご存知でしょうか?
    出始めは奥様も悩まれていた印象ですが、最近では女性宅に泊まられる事もなく、レンタルさんの幸運にお裾分けを頂いてることが多いです。

    奥様のイラストも大好きなのでいつか個展に行きたいくらいです。
    • 私も天秤座ラグナです。
      私もカジノやパチンコは程度の悪い人達のものなので、好きではありません。品が悪いです。
      洗練されてない感じという表現は、素晴らしいと思いました。
      天秤座がカジノやパチンコ好きというのは、私も違うと思いました。

      アフタヌーンティー、私も毎日、優雅に暮らしたいです(笑)
      • ぴさん、コメントありがとうございます。
        思うに、ガヤガヤと品がないし、裏家業の人が絡んでそうな怖さがあるし、あまり自分や誰かが勝って負けるという平和じゃない場に身を置くのはは好ましくない気がします。
        勝負事は一歩引いて、観劇の立場にいるのならばまた違うかもしれませんが。

        優雅に暮らしたいですよね!笑
        自分の極端なイメージ的には、中世ヨーロッパの貴族の貴婦人になりたいです。
        (秀吉先生、関係ない話で盛り上がってすみません)
        • 追記申し上げます。

          友人の山羊座ラグナで10室天秤座に木星・水星・火星・太陽が在住(さらに9室乙女座金星でコンジャンクション)、1.2室にその火星や木星がアスペクトしてる友人は、
          確かに繁華街のゲームセンターで働いておりますし、本人もホストのようなギラついた美男子風の容姿なので、凶星との絡みで本来の優美さが害された印象は出てしまうように思いました。

          本当は優雅な美術や遊びが好きな星座だと思うので、本当に残念で…
          レンタルさんも「フリーランスの時期は哲学カフェに行って、見ず知らずの人と愛とは何か?自由とは何か?正義のための暴力は許されるか?といった哲学っぽいテーマについて話し合う場に参加するのが好きだった」と自著で語っており、私には大変これが好ましく思います。

          ギャンブルが獅子座火星と金星の接合によりギラついた遊技場が舞台になりがちなのか、天秤座自体にパチンコのような賭博場のイメージがあるのか、わからなくなってきました。

          ともかくも先生にお詫び申し訳あげます。

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