2016年のヒンドゥーニューイヤーチャートを見て今年を振り返る

今年もあとわずかで終わりであるが、2016年度の日本のヒンドゥーニューイヤーチャートは機能していたのだろうか?

jpn2016_chart チャートを見ると、労働、労働組合、ストライキ、恵まれない人々などを表す6室に月、太陽、金星が集中しており、6室が強調されている。

今年を振り返ると、確かに6室が強調されている1年であったと思われる。

例えば、2016年1月1日に個人番号で納税実績や社会保障などを管理する「マイナンバー制度」が開始されているが、これは労働者から税金を確実に徴収するという国民管理の仕組みであると共に社会保障が確実に支給されるように管理していく仕組みであるとも言える。

社会保険庁の年金管理が非常にずさんだったことが明らかになったが、マイナンバー制度などで管理が厳しくなると年金の支給なども確実なものとなっていく。

つまり、国民、労働者に対する支配と奉仕という側面がある。

然し、このマイナンバー制度は反対意見が多く、普及率が2016年7月上旬時点で国民全体の5%に留まるという状態である。

つまり、国民(労働者)から猛烈な反発を受けている。

これは明らかに6室の象意である。

またSMAPの解散騒動などがあったが、SMAPのメンバー5人がテレビの画面で謝罪会見を行い、SMAPという国民的スターであっても事務所に労働者として管理され、隷属している存在であることが暴露された。SMAP存続の署名運動やジャニーズ事務所への批判、ジャニーズ事務所と結託した木村拓哉への批判などが目立つことになった。

これも弱いもの虐めをする権力側(事務所)への批判を表している。

金星は国家の文化や芸能を象徴するが、SMAPの解散は金星が6室で傷ついていることで考えることが出来る。

また国家のテレビ放送を実質、支配管理していると言える電通の社員が過労死で自殺したことが記憶に新しい。

そして、電通の社長が29日付のニュースによれば、過労死事件で引責辞任したようである。

これが電通で起こったということが重要である。

電通はやはり国民の芸能文化を代表する存在であり、金星が表示体であるからである。


電通社長、違法長時間労働問題で引責辞任
28日夜の会見でトップとして初めて謝罪
読売新聞 2016年12月29日

社員に長時間労働をさせたとして、労働基準法違反容疑で書類送検された大手広告会社・電通(東京)の石井直(ただし)社長(65)は28日夜、東京都内で記者会見を開き、一連の責任を取って来年1月の取締役会で辞任する意向を明らかにし、謝罪した。

昨年12月に電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)が過労自殺したことを受け、東京労働局は同日、法人としての電通と、高橋さんの当時の上司だった幹部1人を同法違反容疑で東京地検に書類送検した。

石井社長は会見で、「新入社員の過重労働を阻止できなかったことは慚愧(ざんき)に堪えない。高橋まつりさんのご冥福をお祈りし、皆さまにおわびする」などと、トップとして初めて謝罪した。

同労働局は、年明け以降も捜査は継続するとしており、関係者によると、現時点の立件対象者は4本支社で計十数人程度となる見通しで、労務担当役員ら上層部の関与についても調べる。

同労働局によると、電通は昨年10~12月の間、本社勤務だった高橋さんと男性社員に時間外労働の上限を定めた労使間の協定の範囲を超え、違法な長時間労働をさせた疑い。協定の上限を超えた時間は1か月最大で3時間54分~7時間44分、1日あたりの上限を超えたケースも8~13回あった。同労働局は起訴を求める「厳重処分」の意見をつけた。

同労働局は今年11月の強制捜査から2か月弱で書類送検したことについて、「注目度や事案の重大性を勘案した。高橋さんの命日(12月25日)を意識したのは否定しない」と説明した。労基法では、違法な長時間労働に対し、6か月以下の懲役か30万円以下の罰金との罰則を定めている。

電通を巡っては、厚生労働省が東京本社と3支社に同法違反容疑で強制捜査を行っており、全社的に違法な長時間労働が行われていた可能性もあるとみている。石井社長にも任意で事情聴取したが、関係者によると、長時間労働の実態を把握していなかったという趣旨の供述をしたという。

電通は会見の中で、社内の長時間労働の現状について明かした。1か月あたり80時間以上残業する社員の平均人数は2013年が357人で、今年は11月末現在114人だったが、「特定の部署や社員に業務負担がかかる状況が続いている」と説明した。入力された勤務時間と入退館記録に隔たりのあるケースは増加し、15年は13年の約1.5倍の8222件に達した。

そして、日銀が1月29日に マイナス金利の導入を決定している。

お金の借り手(企業)に利子を支払ってでもお金を借りてもらうという非常に奇妙な現象が起こっている。

つまり、利子を払ってでも産業界に財やサービスを創出してもらい、労働者の雇用を安定させてほしいということである。

これは銀行の企業(及び労働者)への奉仕と見なすことが出来る。

三菱自動車の燃費試験データ不正発覚やシャープが台湾の鴻海精密工業に買収されて傘下に入ったことなども経済界が苦しい証拠を示しており、労働者の職場環境も苦しいことを表している。

そして、11室に3、6室支配の木星が在住し、ラーフと接合し、土星からアスペクトされている。

11室の象意は外国との同盟関係や協定、国際関係、他国からの利益、外国貿易からの利益などである。

例えば5月26日に伊勢志摩サミットが行われたが、安倍晋三が消費税増税を延期するために政治利用したとして海外から低く評価されている。

11室は通常は、人脈とか交友を表しているため、マンデン占星術では、同盟関係や協定といった象意になると思われる。

世界の先進国首脳が集まるG7も11室の象意に該当する。

そのG7を安倍晋三が露骨に政治利用したとして海外メディアから批判されているのである。

これは明らかに3、6室支配で11室に在住する木星がラーフと接合し、土星からアスペクトされている象意である。

貪欲な政治利用は機能的凶星化した木星にラーフが接合しているからである。

そして、批判を受けて低評価なのは、6室支配の木星が11室(評価)に在住して土星からアスペクトされているからである。

5月27日のオバマ大統領の広島訪問もパッとしない印象であった。

確かにこの2016年のヒンドゥーニューイヤーチャートは機能している。

2室では2室支配の火星と4、5室支配の土星が接合して、ダナヨーガを形成している。

国家の収益や財政状態はそれ程悪くはなかったようである。

アベノミクスに対する期待感は少ないが、2016年の日本経済自体には当初からそれ程、悪い評価は為されていなかったのであり、

これは2016年のマンデンチャートが示すものと一致している。

問題は来年2017年のヒンドゥーニューイヤーチャートである。


jpn2017_chart
魚座で最初に太陽と月が重なる時点を求めると、13:31:36で重なりあうことが分かる。

この時、ラグナは蟹座の00:00:40である。

従って、双子座から蟹座に移動した直後である。

このチャートを見ると、まずラグナが蟹座でラグナロードの月が9室に在住して、2室支配の太陽、4、11室支配の金星と接合している。

9室でダナヨーガが形成され、11室の支配星である金星が高揚しているため、国際的な評価が高く、諸外国との同盟関係なども良好で、国際法を順守して、学術活動なども活発である状況が考えられる。

10室には5、10室支配の火星が在住し、ルチャカヨーガを形成している。

そして、この火星はバラニーに在住して、3、12室支配の水星と接合している。

10室は首相や国家元首、与党、議会、政治と政治家を表しており、2017年は、総理大臣が強い指導力を発揮していくことが考えられる。

10室の火星は軍隊で言う所の指令官である。

来年はドナルドトランプが大統領に就任して、日本に防衛力の強化を求めてくるはずである。

従って、日本の与党は防衛力の強化を図っていくと考えらえる。

それと共に国家社会的な右翼的な雰囲気が日本社会に出てくると考えられる。

何故なら来年冒頭から土星が射手座に入室するが、木星は乙女座をトランジットしているので、乙女座にダブルトランジットが形成される。

これは牡羊座から見ると6室目である。

従って、牡羊座自体は8室に該当する。

牡羊座が6室目の存在から頼られるかたちになるのである。

そして、火星はバラニーに在住しているが、火星のバラニーは体制側に従わない異端児を表している。

2017年のヒンドゥーニューイヤーチャートが蟹座ラグナになったこともそれを加速する。

2016年は天秤座ラグナであったため、天秤座はリベラルで平和的である。

但し、蟹座はもっと内向きで国内重視になり、国民を守るために防衛力を強化しようとするはずなのである。

また7室支配の土星が6室に在住していることは外交問題が悪化することを表している。

6室に在住する凶星であるため、日本も外国に対して強い態度で臨むようになることが考えられる。

そして、これは労働者である国民に対する態度もハードなものになる。

今年とは雰囲気が変わってくるはずである。

また2-8の軸にラーフ/ケートゥ軸が在住しているが、外国からの利益や助けが得られない配置である。

従って、アメリカに頼ることが出来ず、日本が自分自身で独自で何とかしなければならない状況となる。

それがまた防衛力の強化につながっていくのである。

然し、火星には3、12室支配の水星も接合している。

12室はマンデン占星術によれば、スパイ活動、秘密の計画、テロリズムなどあまり良い象意が見られない。

日本の防衛力強化に関連して、外国の諜報活動なども活発化してくる可能性がある。

そして、何らかの損失を被る可能性もある。

ラグナの支配星が9室に在住し、9室支配の木星からアスペクトされていることから、日本の全体的な状況は良さそうである。

精神性や宗教的なものが活発化したり、今年は不倫とか麻薬とかそうした事件が日本国内でも多かったが、それは2016年のヒンドゥーニューイヤーチャートで、ラグナロードの金星が6室に在住していたからではないかと考えられる。

今年はラグナロードの月が9室に在住し、木星からアスペクトされている点で全く違うのである。

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