6-8の関係の重要性

先日、再び、夫婦の鑑定をしたのであるが、

夫の方が、ラグナロードの木星が8室で高揚し、妻の方がラグナで木星が高揚しているのである。

ラグナロードとラグナが絡む濃密な関係である。

そして、私は最近、注目している6室と8室の関係についての知識、特に8室理論をもとに、彼女に対して、夫は尻に引かれてますか(尻に引いてますか)と聞いたところ、やはりそうだとのことであった。

ラグナの位置関係が6-8の関係であり、彼女からみて、夫は6室目である。そして夫のラグナロードがパートナーのラグナである8室に在住しているのである。

夫は彼女の言いなり状態であり、自分では何も決められず、彼女の決定に従うのだという。何でも彼女が発案し、夫は彼女にまかせきりで、彼女に従属している感じだという。

それで、8室理論が今回も見事に作用していることが検証できたのである。

然し、お金は夫がもたらしてくれるようであり、ラグナロードの木星が8室で高揚している場合、パートナーのお金で潤うだけではなく、パートナーにお金を与えるというようにも理解する必要があるのかもしれない。

6室が強調されている人は、結婚して、離婚してなど、何度か繰り返して、その時、その時で、関係が完結して、清算されて、きっぱり終結しているのに対して、8室が強調されている人は、はっきりとした結婚とか、離婚とかいうかたちを取らないで、相手に拘束された状態で、継続していくようである。

それはよく理解できるのだが、経営者は社員がやめてもどんどん次の社員を補充していくから回転が速いのである。だから、6室が強調されている人は、社員がやめていなくなってしまい、そうしたらまた次の人を雇うというように従業員との関係は、その時、その時で、終了させていくのである。

然し、8室が強調されている人は、経営者にかなり長い間、従属し、拘束されて行くのである。一度、入社した会社にしがみついて行くのは現代社会においても普通のことである。

それで一度、辞めても出戻りといって、一度辞めた職場に戻っていくケースがあったり、雇用条件に悩んだりしながらも従業員としての立場はかなり長期的に継続していくのである。

このように立場を変えてみると、6室の象意を沢山経験するのは、支配者であり、強い人であり、次から次へと支配する相手を変えていく人である。これは経営者に例えられ、また男性にも例えられる。

一方、8室の象意を経験しやすいのは従業員であり、女性であり、雇用主やパートナーとの関係を中々解消できないで、関係が悪化しても、悩みながらでも継続していくケースが目立つのである。

これは例えば、女性が男性と離婚して慰謝料をもらうことにも表れている。
ひどいのになると、彼女がその後も生活していけるように毎月、いくら支払うとかいう契約もあったりする。

あるいは、男性に会社を退職させて、退職金で慰謝料を払わせるとかいうパターンもあるそうである。慰謝料が一度に払えないので、月賦で払うというケースも多いようである。

これは大澄賢也はまだ小柳ルミコに慰謝料を月賦で払っているのだろうか、という問題ともつながってくるのである。

8室が強い人の場合、関係が色々悪化したり、解消しても継続していくのである。

男性は慰謝料を払う側であり、なるべく離婚が成立したら、きっぱりと妻とは縁を切りたいのであるが、女性の方は離婚後も、子供の養育費だとか、色々な名目で、慰謝料や手当てをもらうような関係を継続させようとするのである。これは8室が強調されている人の関係の仕方であり、関係がおかしくなっても関係は継続していくのである。

以前、同じ職場に蠍座ラグナで、6室に太陽や金星などの惑星が集中している同僚(男性)がいたのだが、彼は妻にマンションを追い出されて、その後、離婚しマンションも慰謝料として取られてしまったようなのである。

なんとも悲惨な話である。

そして、彼はその後、ルームシェアをして生活していたのであるが、そんな悲惨な体験をしているにも関わらず、彼は飄々として、たいしてこたえていないようであった。

そこで今思えば、つまり彼は強いということではないかと思うのである。そんな状況下にありながらも飄々と何とかやり繰りしてしのいでしまうのである。6室が強い人は、借金を背負っていても何とかやり繰りしてしまうようである。

想像されることは彼女の方は8室が強調されていたということであり、
慰謝料でマンションを手に入れたというのは8室の象意しか考えられないのである。

やはり、ここでも6室と8室の理論が成立する。6-8の関係とは対であり、一方が6室目であれば、他方は8室目なのである。

支配するものと、支配されるものが両方いて始めて、成立するのである。

ジョーティッシュの理論の中で、もっとも重要なのが、この6-8の関係論ではないかと思うのである。これは、20世紀の現代の資本主義社会が作り出している人間関係の本質なのである。

パートナー関係でも親子関係でも、あらゆるレベルの関係において、この6-8の関係が問題となるのであり、支配と被支配、資本家と労働者という階級闘争は人類史上最大のテーマである。

この6-8の関係を全世界的に構造的にもたらしているのが、各国の中央銀行のネットワークとそれの株主である民間銀行であり、信用創造によってお金をこの世界に生産している仕組みである。

それは人が銀行から借金(ローン)をした時に銀行は信用創造によって、通帳に金額を記入して、全く無からお金を作り上げるのである。

この世界の経済的仕組みはお金で維持されているが、そのお金の生産は全て、この世界に負債(6室)を作り出したことによって、生み出しているのである。

これはつまり、その対向として8室に該当する人も作り上げるのである。それはお金を生産し、作り出したその諜報人たる国際金融資本家である。

大昔から、支配-被支配関係というのはあったのであるが、ここ100年、200年ぐらいの資本主義が成熟した現代社会においては、国際金融資本家と、そのお金を利用する全人類という支配-被支配構造が出来上がっている。

すなわち、6-8の関係というのはあまりにも巨大なテーマであり、この世界の隅々にまでこのテーマの抱える問題が浸透しているので、この問題と格闘することこそ、私たちの生きる目的そのものである。

私たちは芸術や、学問やスポーツや娯楽など、好きなことをして生きたいのであるが、どうしても生きるためにお金を稼がなければならないのであり、そのためには雇用されて働き、サラリー(給料)をもらわなければならないのである。

これは誰も無視できないテーマであり、他人事ではいられない問題である。

この世の中が何でも好きなことをして生きられる地上天国(ユートピア)のようにならないのは、この地球の資源を独占し、またお金を生産して流通させ管理する人々の手に握られているからである。

現代のお金に関わる仕組みは、6-8の関係を生み出し維持している。

 

戦国時代に活用されたという宿曜の知識も、究極的にはこの6-8の関係論を中心に用いていたと思うのである。

6-8の関係で奥義とも言えるポイントは、敵である6室の相手にはうまく対処して、戦って倒すことが出来るが、支配者であり対応がうまく出来ない8室の相手に対しては私たちは敬遠し近づかないということである。

6室の相手には苦労しながらも何とかうまく対処することが出来るが、
8室の相手は絶対勝てない相手であり、支配されるので近づきたくない相手である。

だからこれらの知識は軍事に応用されたというのも非常によく分かるのである。もし、相手に戦争を仕掛けるなら、6室に凶星とか、月とか太陽がトランジットした時である。

6室の相手を我々は撃破することが出来る。
然し、8室の相手からは我々は戦わないで逃げ出すのである。

だから、自分にとって6室に惑星がトランジットしている時に戦争を仕掛ければ、相手にとっては自分は8室になるため、勝てるのである。相手は絶対に勝てない相手と戦っていることになって撃破されるか逃げ出すのである。

逆に8室に月、太陽など、惑星がトランジットしている時に戦争をすると、うまく対処できない、勝てない相手に苦しめられ、相手に撃破されて散々な目にあうのである。

ムフルタで8室に月がトランジットしている時に、何かを始めてはいけないというのは、そういう意味である。

全くどうにも対処できないトラブルで、その計画や事業は中断されるのである。

もし国境を隣にした戦国大名のラグナの位置が分かれば、もし、自分のラグナから6室目に相手のラグナが位置していれば、相手は攻め込んで来ないのである。8室の相手を敬遠するからである。

もし相手のラグナが自分のラグナから見て8室目にあったら、相手は勝てない相手の為、相手に勝てる別の大名(相手のラグナが6室目になるような人)と同盟を結んで勝てない相手と戦ってもらうのである。

国境線というのは常にいつ攻め込まれるか分からない緊張状態にあるものであるが、もし、ラグナやその時期のマハダシャーの支配星の星座(ダシャーラグナ)が分かれば、それを元に、どこの境界線は突破されやすいか、あの大名とあの大名はどちらが力関係が上か、支配-被支配関係は、どうなっているかなど明確に分かるのである。

客に対して態度が悪い従業員の態度を更生させるには、従業員の雇用主(8室)に文句を言って、従業員に対応してもらえばいいのである。従業員に対しては勝てなかった客も雇用主を通して、文句を言えば、勝てるのである。

あるいは、政治の世界で何らかの圧力をかける時は圧力をかけたい相手の雇用主(8室)に対して、圧力をかければいいのである。

別に宿曜など関係なくとも、知識を使うかどうかは別として、この程度であれば、これらは直観的にも分かることである。

 

宿曜占星術でも、三九の秘法も、もっとも気にされるのがこの6-8の関係ではないかと思われる。

例えば3-9の秘法の理論を検討してみると、

【命・業・胎】の関係とは、5/9の関係である。

宿曜の説明には、

命は自分自身を表し、業は自分の前世のカルマを表し、胎は自分の来世を表すと書いてある。業は5室目であり、5室は前世の徳を表し、それが子供とか弟子との関係として表れるのだろう。だから、子供とか弟子は自分のカルマなのである。

胎は9室を表し、自分の師匠であるから、自分が目指す理想を表していると理解できる。

また、【栄・親】のように、両隣とのナクシャトラと相性がいいというのは経験的に分かる事実である。これは理論というよりも事実である。

ハウスで言えば同じハウスであり、1/1の関係である。

次に【友・衰】の関係があるが、これは、数えてみると4/10、6/8、2/12の関係になるのである。

宿曜では【衰】の関係は、【命】に対して【衰】が弱い立場になることを示しており、ハウスで数えると2、6、10室目が該当しているのである。

1室の【命】は2室から12室目に位置するため、2室目の人の足を引っ張り、出費させるのである。【命】から6室目は6-8の理論で言えば、奴隷、部下、ペットであり、弱い立場である。

また【命】から10室目は、これは調べて始めて分かったことであるが、【命】を1室とすると、【命】からみた10室目の人は【命】の仕事を実行する役目として利用されるのではないかと思うのである。
そして、10室目から4室目の【命】は陣地にいて、10室目の人の労力を利用する立場なのではないかと思うのである。
それで、10室目よりも4室目の方が強いということかもしれない。(この可能性は今後検証していかなければならない)

このように、【命】に対して、【衰】が弱い立場になるというのはハウスの位置関係で理解可能である。

もう一方の【友】は、【命】よりも【友】の人の方が強い立場になるという関係性である。

【命】を1室とすると、【友】はハウスで数えると、4室目、8室目、12室目に該当するのである。

だから、家にいて指令して自分を働かせる人(4室)、自分を支配する人(8室)、自分に出費させる人(12室)という形で【友】の方が【命】に対して、強い立場に立つのである。

【成・危】の関係というのは、1/7、3/11の関係であり、パートナー関係や友人関係やいい意味でのライバル関係を表している。

そして、最後に【安・壊】の関係も、【友・衰】の関係と同じように、4/10、6/8、2/12の関係を表している。

例えば、宿曜理論(三九の秘法)では、【命】は【安】の相手には、自分が優位な立場に立ちます。

【安】は【命】からハウスで数えると、2室、6室、10室目を指している。

【衰】の所で、触れたように2、6、10室目の相手に対してはハウス解釈では自分が強くなるのである。
(但し、10室目に関しては今後の検討が必要)

一方で、【壊】というのは、【命】を破壊する相手を指すのであるが、
【壊】は、【命】からハウスで数えて、4室、8室、12室に該当しているのである。

自分を破壊する恐るべき相手は4室、8室、12室目の相手である。
つまり、ドゥシュタナハウスを表している。

まとめると、

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【命・業・胎】 5/9 の関係
【栄・親】   1/1 の関係
【友・衰】   4/10、6/8、2/12 の関係
【成・危】   1/7、3/11 の関係
【安・壊】   4/10、6/8、2/12 の関係
——————————————-

ということで、三九の秘法というのは、ジョーティッシュで言うところのハウスの位置関係での相性論にほとんど収束してしまうのである。

そして、この中で特に【友・衰】と【安・壊】の関係は、人間関係において、どちらが有利になってどちらが不利になるかを決定するものであり、これが宿曜でももっとも重視されたと思うのである。

戦国時代に宿曜で調べられたのは、主に相手にとって自分が4、8、12室のドゥシュタナの位置関係になっているかということである。もしそういう配置になっていれば、相手は自分との関係において、力が弱体するのである。

自分から見て相手が、【衰】及び、【安】になっているか、
相手からみて自分が、【友】及び、【壊】になっているか、

その辺りを戦国大名は気にしたのではないかと思われ、それはまさに、
ジョーティッシュで言うところの4/10、6/8、2/12の位置関係のことを指している。

そしてこの中でも最も重要なのが6/8の関係であり、まさに勝敗の決定要因である。

6/8の関係は宿曜で言う所の、【中距離】に該当する。

次に重要なのが、2/12の関係であり、相手が自分の利得になるか、出費をもたらすかという意味で、重要な関係性である。

例えば、12室目に位置する相手は自分の背後から、関わって来て出費をもたらす相手である。
戦国時代なら背後に陣をひいて来たり、補給路を絶ったりしてくる相手であり、和睦を結ぶのに莫大な費用がかかったりとかするかもしれない。

あるいは自国の裏側に位置する山の上に監視棟を設置して、領内を一望して来たりする相手である。直接攻撃はして来ないが、後方の弱い部分を抑えて、苦しめてくる相手である。

この2/12の関係は、【遠距離】に該当する。

そして、4/10の関係がジョーティッシュでも必ずしもよい関係とは言えないといわれる理由が、この【友・衰】と【安・壊】の関係に4室目とか、10室目というハウスの関係性が出てくることから、分かるのである。

この宿曜の理論で行けば、4室目の方が、10室目の方よりも強いのである。理由としては4室目は10室目の人の力を自分の行為として利用してしまうからではないかと思われる。
(この象意については検討中)

つまり、宿曜占星術の三九の秘法も、ジョーティッシュのハウスの基本象意の解釈と、相性関係論の中に収束するのであり、その中のもっとも重要な6-8の関係性の理解は、ジョーティッシュの学習の中で最も重要なものである。

 

(参考資料)

宿曜占星術 光晴堂
http://kosei-do.com/index.html 

 
















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