6室で高揚する金星について

以前、金星が8室に在住する場合、パートナーから支配される、パートナーの尻に敷かれるということについて述べたが、それでは金星が6室で高揚する場合、どういう象意になるのか?

金星は配偶者の表示体で、それが高揚するからには配偶者運がよくなると考えられるが、しかしパートナーとの争いを表す6室に在住している。そして、占星術を学習したばかりの人はこの矛盾する意味を示す2つの要素の混在に頭を悩ませるのである。

これは、かなりジョーティッシュを長く学習した人であってもこの矛盾した象意の混在に悩むようである。

6室で金星が高揚するのは、天秤座ラグナで、ラグナロードの金星が6室で高揚する場合である。

そして、8室支配の金星も6室で高揚している。

結論を言うと、金星が6室で高揚する場合、パートナーを支配するのである。もう少し、品のわるい言い方をすれば愛人を囲うのである。

6室は奴隷、部下、ペットのハウスである。
そこにラグナロードの金星が在住するということは、自分自身がそうした奴隷、部下、ペットと密接に関わりを持つということが理解できる。

例えば、これをラグナロードが7室に在住している場合を考えてみると、自分自身がパートナーに関わりを持つという配置である。
実際、その配置を持っている人を観察すると、パートナーに積極的に自分から働きかけているのが確認できる。

それと同じようにラグナロードが6室で高揚しているケースは、奴隷、部下、ペットに密接に自分から働きかけている状態を表している。

例えば、射手座ラグナで、金星が6、11室を支配する場合を考えてみると、射手座ラグナの人は、結婚運がわるいようである。

結婚の表示体である金星が6、11室支配の機能的凶星になっているからである。

射手座ラグナと言えば、医者とか、弁護士とか、社会的に高いステータスについていて、お金も地位も持っており、ヨットやクルーザーなどを所有して、早くリタイアして、毎日遊びながら暮したいと思っている人々をイメージする。

そうした医者とか、弁護士がしばしば、合同のお見合いパーティーとかに参加して、パートナーを積極的に求めている姿はよく見られる典型的な姿である。

そして、そうしたお見合いパーティーにはやはり医者とか、弁護士と結婚したいと思っている女性たちが群がってくる。

よくそういう社会的ステータスが高い人限定のお見合いパーティーというのも開催されているようである。

そしてその女性たちの目当てはやはりお金であり、お金を持っている男性と結婚して楽な暮らしをしたいのである。

そこで、カップルが成立するとすれば、女性はパートナーのお金(8室)を使うので、8室の象意と関わりができ、そして、パートナーから見ると自分が6室(愛人、奴隷)の立場になるのである。

つまり、パートナーから囲われた状態になる。

よく容姿が美しく銀座の高級クラブなどでの水商売が似合いそうな女性が、弁護士とか、医者とか、政治家とか、社会的ステータスの高い男性の愛人になるような光景を目にしないだろうか。

そうした女性が例え、そうしたステータスの高い男性の配偶者になったとしても、対等ではなく男性に対して頭が上がらないのである。

そして妻になったとしてもどこか娼婦とか愛人のように見えるのである。

それは射手座の男性のパートナー関係の典型であり、パートナーと対等な関係を結ぶことができず、お金目当てで近寄ってくる女性たちにしか恵まれず、それで結婚運もわるく、結婚や離婚を繰り返して、お見合いパーティーなどに通いつめるのである。

そして結婚したとしても6室は7室を損失するハウスのため、直ぐに離婚となり、慰謝料を支払うはめになる。

初めから、慰謝料目当てで、ステータスの高い男と結婚する女性たちの物語というのもよく映画などで描かれるが、そうした女性たちはやはり容姿がよくどこか娼婦的である。

射手座ラグナからみて6室は牡牛座であり、牡牛座は美容とか、エステとか、物質的に快適な生活を求める女性たちで、彼女たちにしてみればお金のない生活など考えられない。

だから、男性のお金を当てにするのである。
そのためには自分の美貌や容姿をつかって男性を篭絡する。
自らお金のある男性の娼婦に志願するのである。

そして、射手座の男性はそうしたお金目当ての女性にしか縁がないという不幸を抱えている。

そうした女性のイメージとしては例えば、叶姉妹とか、君島十和子などが思い浮かぶ。

地位ある男性に寄生して生活しているイメージのある女性たちである。

そのような射手座の女性関係の象意は6室支配の金星がもたらしている。

彼ら射手座ラグナの男性は、対等な女性との真の恋愛関係に恵まれず、愛人契約とか、そうした契約を望む女性との関係になりがちな傾向があるのである。

私が以前、射手座ラグナではないかと分析した石原慎太郎氏も、以前、ホステスの愛人をつくって、子供を産ませているが、もし彼も射手座ラグナであれば、女性と対等な関係を持てないタイプだと言えるのである。

天秤座ラグナでラグナロードの金星が6室で高揚している場合に戻るが、それを理解するよい教材は、以前、1992年10月16日~12月25日に放送されたTBS系列の「ホームワーク」というテレビドラマが思い浮かぶ。

唐沢寿明とか、清水美砂とか、福山雅治が主演を務めたドラマであるが、

このドラマの中で、福山雅治扮するミュージシャン志望のろくに仕事もしていない男が、きちんとした職場に勤める清水美砂扮する清楚な優しい女性の紐みたいになって生活している状況設定となっている。

福山が天秤座ラグナだとすると、清水美砂は魚座ラグナのような優しそうな清楚な女性である。

そして福山がパチンコに行くお金をもらいに清水美砂の職場に押しかけて、「金くれよ」と言う場面が出てくるのだが、福山は自分が紐のくせに清水美砂に対して威張っており、主導権を握っているのである。清楚な清水美砂はその福山の甘えた行為を許して、しかし彼女自身も寂しさから福山に依存していて、福山に支配されているのである。

私はたまたまこの場面だけ見ていて、このドラマ全部を見たわけではないが、ちょうど、この状況設定での清水美砂と福山雅治の関係性が、天秤座ラグナで、ラグナロードの金星が魚座で高揚している配置の関係のように思えるのである。

つまり、天秤座ラグナと言えば、ハンサムで、遊び好きで、社会に適応できずに音楽活動とか、俳優志望だったりするイメージがある男性であり、魚座ラグナは、清楚で優しい女性で、親から箱入り娘に育てられて、世間知らずで、男性の愛情が欲しくて、甘えて金を無心してくる男をどんどん許してしまうというような典型的な姿が思い浮かぶのである。

天秤座ラグナでラグナロードの金星が6室で高揚していると、自分に対して従順で、尽くしてくる美しくて上品な女性がいるような印象である。金星が高揚しているのでとても美しい女性なのである。
そして魚座なので優しくて何でも許す聖母マリアのようなタイプである。

そして、天秤座ラグナの男がその女性を言いなりにして自分に尽くさせている印象である。8室支配の金星が6室に在住しているので、その自分に尽くしてくる女性の弱さを利用して、女性から金を借りるのであるが、ろくに返さないのである。

これこそが、8室(パートナーのお金)と6室(借金できる能力、借金を返さないでおく能力)が絡んだ象意である。

つまり、6室で高揚する金星とはパートナーが美しくて優しい素晴らしい女性で、その女性を自分の奴隷のように従える配置であると言える。

このように6室で高揚する金星というだけでありありとその男女の情景と関係性が思い浮かぶのである。

私も以前は全くこうしたことが分からなかったが、6室と8室の象意を理解できたことで、こうした分析が可能になったと言える。

もちろん、こうした解釈は思弁的な話ではなく、ある程度、実例でも経験している。例えば、射手座ラグナの女性がそのような愛人を囲うような恋愛をしているケースを聞いている。その人はマハダシャー金星期にそのような経験をしているという。

また、天秤座ラグナで6室魚座に木星が定座で在住している女性のケースがあるが、その女性に男性よりも強い立場か聞いたところそうであるとのことであった。

パートナーと住んでいる家の賃料を全額、彼女が払っているそうであり、パートナーの男性が女性から金銭的恩恵を受けているようである。だから、パートナーの男性はパートナーのお金(8室)に頼っており、結果として、自分が尻に敷かれる弱い立場(6室)となっているのである。

6室に在住しているのが木星で、金星ではないが、類似のケースとして参考になるのである。
















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