映画『メランコリア』について

最近、『メランコリア』という映画を見た。”メランコリア”とは抑鬱、鬱病という意味で、映画のストーリーとしては、太陽の後ろに隠れていた”メランコリア”という惑星が地球に衝突する直前の人間模様を描いた作品である。

鬱病の妹ジャスティン(主演:キルスティン・ダンスト)が結婚するので、資産家の夫を持つ姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)が、妹のために盛大な結婚式を挙げるのだが、まず、冒頭のシーンで、リムジンが大きすぎて、道を通ることができず、結婚式の会場への到着が2時間も遅れるというシーンからスタートする。つまり、快適な乗り物の旅(4室)が阻害される。結局、徒歩で結婚式会場に到着した様子が描かれている。

まず、最初の場面から不吉さを醸しだすのだが、その後、結婚式の中でも、ジャスティンの母親(4室)が、否定的で厭世的な内容のスピーチをし、自分の部屋に閉じこもってしまう。

つまり、ジャスティンの鬱病を象徴するような母親の姿である。

そして、ジャスティンは気分が安定せず、明るく振る舞っていたかと思うと、次の瞬間には抑鬱的な表情を見せることを度々繰り返し、奇矯な振る舞いに参加者たちは困惑して気分を害する。

そして、最後には上司と夫を怒らせて、結婚は白紙に戻り、結婚式が台無しとなる。

つまり、人々を招いた祝宴の場(4室)が不幸な形で幕を閉じる。

そうした不幸な結婚式のエピソードが描かれた後、後半では、惑星メランコリアがついに地球に接近して来て、科学者の軌道計算を信じていたクレアの夫は、メランコリアが地球に衝突する疑いが強くなると、悲観して毒薬を飲んで自殺してしまう。

そして、メランコリアがますます地球に接近して大気が奪われて呼吸が苦しくなったり、岩石の雨が降ってくるようになると、クレアは激しく動揺するが、鬱病のジャスティンは、奇妙な程、冷静で落ち着いている。

wikipediaによれば、このエピソードは監督が鬱病に苦しんでいた頃に出席したセラピーセッションで鬱病の人々は先に悪いことが起こると予想し、実際に悪いことが実現していく段階では、他の人々よりも冷静に行動する傾向があるということをセラピストから聞いていた体験から得たアイデアであるという。

そして、最後にもの凄い近距離に近づいた巨大なメランコリアが地球に衝突するシーンで映画は終わりを遂げるのである。

地球は母なる大地という言葉があるように私たちの住居であり、惑星全体は4室が表示体である。

宇宙船地球号という言葉もあるが、4室そのものである。

その地球にメランコリアが接近して、最後に衝突して、地球の生命が失われてしまう。

つまり、物語の背景としては、メランコリアが地球に接近して衝突するという事件を扱っているが、その中に登場する人物や出来事も全て、メランコリア(抑鬱、鬱病)を象徴する出来事ばかりなのであり、映画が、メランコリア(抑鬱、鬱病)の数多くの象徴によって彩られている。

 非常に憂鬱になる映画であるのだが、ここまで憂鬱になる作品を作ったラース・フォン・トリアー監督は、メランコリア(抑鬱、鬱病)の才能があると言える。

実際に若い時に鬱病に苦しんでいたというのだから、やはり、映画監督は自らの人生観や思想を作品に反映させるのである。

因みにwikipediaによると以下のように記されている。

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カンヌ国際映画祭における記者会見でラース・フォン・トリアーは本作におけるドイツのロマン主義芸術からの影響を話した後、「ヒトラーに共鳴する」などと発言したために反ユダヤとされた。カンヌ映画祭事務局側は事態を重く受け止め、「好ましからぬ人物」としてトリアーを追放した。出品された「メランコリア」は審査の対象から外されなかったものの、仮に授賞してもトリアー監督は出席できない。
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監督自身は追放されたものの、作品自体は芸術作品として評価されたということである。

つまり、芸術は道徳や幸せから切り離されているということかもしれない。

 

この映画に一貫して流れているテーマは4室の傷であり、4室の喪失である。

こうした映画を見ることになった私自身、蟹座に月が在住しているので、現在、月から見て4室に土星がトランジットして、月にアスペクトしている。

だからこのような映画を見る羽目になったと言えなくもない。

4室は幸せのハウスであり、”THE HOUSE OF JOY”(喜びのハウス)と呼ばれる。

従って、4室、あるいは4室の表示体である月に傷が付くと、喜びが阻害されるのである。

そうした4室が傷ついた、阻害されているテーマを様々なエピソードで彩った本作品は、芸術作品としては優れているのかもしれないが、全く憂鬱な作品である。

現在、領土問題などで、争いが絶えないが、領土問題というのは4室への傷である。

だから今現在、国民全体が抑鬱的な状態の中にいるということである。

日本にとっては東北大地震と原発事故によって国土(4室)に大きな傷を受けたのであるから、やはり、国民全体が抑鬱的になりやすい状態にあるといえる。

1952年4月28日に発効したサンフランシスコ講和条約による日本国の建国図では、現在、4室で減衰するマハダシャー水星期であり、水星は6室の支配星と接合して4室に在住し、逆行する土星と火星からアスペクトされているのだから、やはり、国土(4室)というテーマで、色々問題が生じやすいと考えられる。

だからか、東北大地震、原発事故に続いて、ロシアによる北方領土への訪問、中国の尖閣諸島への不法上陸、韓国の竹島の実行支配などによる領土問題が引き続いて、国民の幸せや喜びを阻害する要因となっている。

総じて、国民全体が喜びを失い、心が不安定になりやすい時期である。

日本国民としては何とかしてこの難局を乗り越えていかなければならない。

もっと視野を大きくすれば、地球環境の破壊によって、この私たちに幸せや喜びをもたらす、住まい、乗り船であるはずの地球自体が、あと10~15年ぐらいでもう再生不可能な状態になると言われている。

だから、今はメランコリアの時代であり、どうにかして、この難局をクリアした時に喜びがやってくるのは間違いない。

地球自体がメランコリアをクリアする方向に進んでいけば、それは国家、地域、家庭といったあらゆるレベルに波及していくのだから、まずは私たちが目指すべきは、新しい世界である。

 

 
















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