南インド、コーチンへの旅

2012年10月2日の23:45頃、私は羽田空港からクアラルンブールを経由して、南インド、ケララ州のコーチンへアーユルヴェーダのトリートメントを受けるツアーに参加した。

海外に全く行く気はなかったのだが8月末で私は5年ほど勤めた職場を辞めることとなり、ちょうど時間があった所で縁あって、そのようなツアーの存在を知り、行くことになったのだ。

ダシャーは金星/月/金星で、私は牡羊座ラグナであるため、2012年10月2日の時点でトランジットの木星が2室にあり、土星が7室を通過中であったが、木星が10月4日ぐらいから牡牛座で逆行したため、7室や9室をダブルトランジットし始めた。

逆行を考えなくても、木星は私の出生の9室の支配星にアスペクトし、土星は9室にアスペクトしているので9室へのダブルトランジットが形成されているタイミングである。

従って、私はインドのアーユルヴェーダの医師の元へ巡礼の旅に向かうのである。

然し、今回の旅はトランジットもあまりパッとしないし、行くことをかなり迷うようなそうした旅であった。

最後まで行くべきか行かざるべきか迷っていた。普段ならば仕事がなければ大喜びで飛んでいく所である。

今回、何故か心に迷いがあったのは土星が月から4室をトランジットして、月にアスペクトしているからである。

土星が月から見て4室と8室を通過する時期は、サディサティ程ではないが比較的困難を与える。

心に不安定さや迷いが生じて心が弾まない。

しかしやはり最終的に行くことにしたのはラグナから4室と月から4室に土星が影響する今は家でじっとしていることが出来ないのである。

従って家で落ち着いて快適に過ごすことが出来ないということから、外国に出かけたり、旅行に行くのである。

つまり今は私にとって、そうした逆説的な意味で旅行に行く時期である。

もちろん9室への土星と木星のアスペクトによるダブルトランジットが働いたからこそ行くのであるが、今回行く動機付けの半分がアーユルヴェーダの治療目的であるというのは、これまでの私の旅行と比べてみて私にとってユニークであった。

M.S.Meta氏の『Planet and Travel abroad』によれば、治療のための旅行というのは6室や8室が絡むのだという。

現在、木星は私の2室をトランジットしており、6室と8室にアスペクトしている。

通常、考えてみてあまりよいトランジットではないのだが、治療という点においては妥当なトランジットなのである。

それならば今回、アーユルヴェーダのトリートメントを受けに行くのはそれなりにあり得るのかもしれないと思ったのである。

つまり、6室や8室が絡む時期は決して楽しいはずがないのである。

治療で外国に行く人というのは複雑な感情を抱えながら行くものであるということが今回の経験で分かった気がした。

何故、私が今回アーユルヴェーダのトリートメントを受けに行ったかというと、やはり長い間、コンピュータ関連の仕事で日勤と夜勤が入れ替わるシフトの仕事をして来て、かなり体内時計が狂ってしまったと思われる節があることや、首肩付近の慢性的な肩こりや重さが抜けないといった症状があることから、今回は本気でアーユルヴェーダのトリートメントを受けて、リフレッシュや癒しを得たいと思ったためである。

肉体の頑強さには自信があり、肉体や健康への配慮は全くしてこなかった自分が年齢も年齢だからか、ついに方針変換の時が来たようだ。

これからは健康にも意識を向けていくことになりそうである。

現在、金星/月/金星で、金星は2、7室支配で5室に在住し、月は4室支配で4室に在住している。

月から見ると金星は4、11室支配で2室に在住して8室にアスペクトしている。

MDLの金星をラグナとすると月は12Lで12Hに在住し、6室や8室の絡みはあまり見られない。

ナヴァムシャでは金星は1、8Lで10Hに在住し、月は10Lで金星と星座交換しているので金星や月は8室と絡んでいる。

健康を表わすドレッカーナでは、金星は6Lでラグナに在住し、8Lの月は12Hで減衰している。

6Lの金星はマラカの土星からアスペクトされて傷ついている。

そういう意味で言えば、D/3には私が治療のために外国に行く理由がよく示されている。

 金星と星座交換する木星が月にアスペクトしているため、私はアーユルヴェーダ医師から治療を受けることができるのである。

D/60チャートを見ると、金星が7室に在住し、月が7Lである。

(※但しD/60のラグナは間違っている可能性はないとは言えない。出生時間を18秒遡らせるとD/60のラグナは射手座となり、金星は6Lで、月は8Lとなる。金星/月期に体調が悪くなったことをよく説明できている。然し、それだと外国に行く理由となる7室、9室、12室との絡みが失われてしまう。D/60についてはもう少し検討する必要を感じている。)

 D/60チャートについてはもう少し検討の余地があるが、治療目的の外国旅行という象意はD/3によく出ているようである。

これはD/3が健康に関係するからであると思われる。

私のADLの月はD/3で8Lである22ndドレッカーナであるため、有害なのである。
(※22ndドレッカーナの支配星の時期は有害であると言われている)

実際、月期に移行してから、心理面において非常に抑鬱的な不安定さを経験している。

その月に対して土星がアスペクトした今、私が健康面に不安を感じたのは偶然ではなかったと言える。

土星は私のラグナから7室にトランジットしており、7室には外国という象意がある。

その上で4室を傷つけるので家や祖国にいるのではなく、外国に行きたくなるのである。

土星が天秤座をトランジットしている間は、私は外国旅行に頻繁に行きそうである。

木星が双子座に移動した後も7Hと9Hにダブルトランジットが生じるので来年も外国に行きそうである。

その時、私は金星/火星期であり、火星は1、8Lで12Hに在住し、月から見て5Lで9Hに在住し、金星から見て9Lで8Hに在住しているため、やはり金星/火星も外国に行って、グルへの巡礼の旅をしたりしそうなのである。

因みにこの旅行への出発当時、トランジットの金星が私の出生のMDLとPADLの金星にコンジャンクトしていた。

金星のアシュタカヴァルガは7点であるから、この旅が良いものとなることが期待できた。

火星は8Hをトランジットしているが、火星が8Hへ入室して、木星が牡牛座からアスペクトしている。

火星が8Hへ入室してから、やたらと人から物やサービスをもらうことが多くなっている。

これは火星が私の場合、LL(ラグナロード)で、LLが8Hで定座にあり、そこに2Hから9Lの木星がアスペクトする形になっている。

このため、8Hが強くなっているため、いろいろ恩恵が働いているのである。

コーチンでは1日に2回、アーユルヴェーダのトリートメントを受けて、キリといって、薬草を油で炒めたものを布に包んで体に打ち付け、成分を浸透させる施術や、シラダーラといって、眉間にミルクバターを垂らして、精神を落ち着かせるといった施術などいくつかの種類の処方を受けることになったが、私はまな板の鯉のようにセラピストの為すがままだった。

これは繰り返すが、現在のトランジットで、私のラグナロードの火星が8室蠍座の自室に在住し、9室支配の木星が牡牛座からアスペクトしていたからであるとはっきり分かる。
まさに今のトランジットは私が身体(1室)をセラピストにいだねて(8室)、体中に油を塗りつけられる(蠍座)といったそうしたタイミングだったのである。

クレオパトラがその美貌と色香でカエサルやアントニウスを籠絡したのも、おそらく、油や香といったもので相手を魅了したからである。

女王は自らを寝具袋にくるませカエサルの元へと届けさせたといわれる。

蠍座はホステスの星座であり、水商売や、マッサージなどのサービス業を表わしている。
つまり、私も何故か、この今のタイミングで戦闘能力を失い、蠍座に籠絡されたようだ。

因みにアーユルヴェーダのトリートメントのツアーが終わった後、私は、バルカラ→トリバンドラム→チェンナイ→カルカッタと移動して、一人旅を続けた。

当初、旅行に出る前には予定になかったがチェンナイでアガスティアの葉を見に行くこととなった。

私自身のアガスティアの葉は見つかったが、そのリサーチの過程でかなり信憑性には疑問符がついた。もし仮にアガスティアの葉はなく、ナディ・アストロロジャーたちが、ジョーティッシュで鑑定を行なっているのだとしても(そのようなことを主張する意見がネット上にも沢山見られる)、彼らはそれなりの鑑定をし、その中のいくつかのことはよく当たっていたりするのである。だから彼らのことは100%の精度を持たない占星術師として考えるべきである。彼らに葉に書かれていることとしてリーディングされたことをそのまま鵜呑みにする必要はなく、だいたいの傾向が分かるものとして、受け取っておけばよいのである。このアガスティアの葉についてはまた別の記事で詳細に書いてみたい。

そして、その後で、カルカッタへと移動し、天文暦やアセンダント表を作成しているラヒリの元を訪ねた。

カルカッタを今回のインド旅行での最後の目的地へと選んだのは、”ラヒリ・アヤナムシャ”で知られるインド暦改訂委員長ラヒリの家を訪問して正確な天文暦の作成について感謝の意を伝え、また天文暦やアセンダント表を買い付けるためである。

タクシーで何度も行ったり、来たりしながら、家を見つけると応対してくれたのは、三代目のM.K.ラヒリだった。

つまり、ラヒリというのはファミリーネームであり、家族で代々、天文暦の作成をファミリービジネス(家系の仕事)として営んでいるのである。

今は息子さんである四代目のMr. SUPARNA LAHIRIが行なっていて、三代目のM.K.ラヒリさんは息子さんが行なう仕事を主に監修しているという。

[壁にかけてある左側の肖像画が初代のN.C.Lahiri、右側がA.K.Lahiri、そして、三代目のM.K.Lahiriと、四代目の息子さんであるMr.Suparna Lahiri、そして計算などを手伝っている娘さんがいる]

決して豊かとは言えない質素な家で、このラヒリの一家は世界の占星術師たちが使用する優れた天文暦を作成していた。

このチェンナイでアガスティアの館のナディ・アストロロジャーを訪問し、そして、カルカッタでラヒリを訪問したこの数日間、私のプラティアンタルダシャーは水星期だった。

やはり水星期は占星術に関連した事柄を経験できるようだ。
















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