ナヴァムシャのラグナを修正する

先日、有名人のラシチャート(D1)のラグナを修正して、その後で、ナヴァムシャのラグナを修正しようという時にどれくらいダシャーの開始時期を前後にずらせばナヴァムシャのラグナが変わるかを試行錯誤していた。

それで非常に大雑把なやり方であるが、ナヴァムシャのラグナを修正する時の便利な考え方が分かった。

まず、ヴィムショッタリダシャーでは、出生の月が在住するナクシャトラ(ジャンマ・ナクシャトラ)の支配星がダシャーのスタートとなる。

但し、ナクシャトラは皆、それぞれ同じ13°20’の幅を持っているにも関わらず、与えられている年数が異なっているので、度数を修正した時にダシャーの開始時期が前後に移動する幅もナクシャトラ毎に異なるのである。

例えば、ケートゥ期は7年だが、金星期は20年であり、年数に大きな開きがある。

【ケートゥの場合】
ケートゥ期の7年を13°20’で割ると1°あたりの日数が割り出せる

7年⇒365日×7年=2555日 
13°20’⇒ 60’×13+20′ = 800′

2555÷800′ = 3.19375 ・・・ 1’あたりの日数

3.19375 × 60 = 191.625 ・・・ 1°あたりの日数

ケートゥ期の場合、1°あたりの日数はおよそ191日である。

【金星の場合】
金星期の20年を13°20’で割ると1°あたりの日数が割り出せる

20年⇒365日×20年=7300日
13°20’⇒ 60’×13+20′ = 800′

7300÷800′ = 9.125 ・・・ 1’あたりの日数
9.125 × 60 = 547.5 ・・・1°あたりの日数

金星期の場合、1°あたりの日数はおよそ547日である。

547日÷191日= 2.863874・・・

つまり、ジャンマナクシャトラがケートゥが支配星のナクシャトラの場合と、
金星が支配星であるナクシャトラの場合とでは、単位あたりの日数がおよそ2.86倍も違うのである。

出生図のラグナを移動すると、月の度数も微妙に変化していくが、その場合に
ジャンマナクシャトラによっては、ダシャーの変化に2.86倍の開きが出てくる。

私は非常に簡単な方法として、主に2つのグループに大雑把に分けてしまえばいいと思うのである。

例えば、火星(7年)、ケートゥ(7年)、太陽(6年)、月(10年)の期間が短いグループと、

金星(20年)、土星(19年)、木星(16年)、水星(17年)、ラーフ(18年)の期間が長いグループに分けてしまって、これらを同じものとして扱ってしまえば考え方として単純になる。

そうすると調べてみたところ、火星(7年)、ケートゥ(7年)、太陽(6年)、月(10年)のジャンマナクシャトラの場合は、ナヴァムシャのラグナを1つ前に遡らせると、ダシャーの開始時期が15日前後早まる。

つまり、残りのダシャーの期間が15日ほど短縮される。

金星(20年)、土星(19年)、木星(16年)、水星(17年)、ラーフ(18年)がジャンマナクシャトラの場合は、ナヴァムシャのラグナを1つ前に遡らせると、ダシャーの開始時期がおよそ1ヶ月半程早まるのである。

つまり、残りのダシャーの期間が1ヶ月半程短縮される。

この知識がどのように使えるかというと、出生図(D1)のラグナを修正できたとして、次にナヴァムシャのラグナを特定しなければならない場合に可能性としては、9つ出てくる。

その時にジャンマナクシャトラが期間の短いグループに属すれば、15日×9 = 約4ヶ月半(135日)で、出生図(D1)のラグナが特定できたとしてもナヴァムシャのラグナの取り方によってダシャーが最大4ヵ月半ぐらい変化すると考えておくことができる。

一方で、ジャンマナクシャトラが期間の長いグループに属すれば、1ヶ月半(45日)×9 = 約1年1ヶ月となって、出生図(D1)のラグナが特定できても、ナヴァムシャのラグナの取り方によってダシャーが最大1年1ヶ月変化すると考えておくことができる。

繰り返すと、ナヴァムシャのラグナを移動することで、ダシャーが最大で4ヵ月半ぐらいずれる場合と、1年1ヶ月ぐらいずれる場合があるということである。

そうすると私たちの人生の重大な出来事というのは、大体、1年単位ぐらいで考えればいいのである。
例えば、私たちは、19○○年に結婚した・・・200○年に旅行に行ったなどと、年数で出来事を記憶しているし、
また大体、木星が1年毎に部屋を移動するので、ダブルトランジットも1年ぐらいずつ変化する傾向があり、従って、1年毎に人生の大きな出来事やテーマがやってくると考えられる。

そして、また人生の重大な出来事というのは、ダシャーで言えば、アンタルダシャーの変化に該当するのである。
アンタルダシャーは最大でも金星/金星期の3年であり、他の惑星であればもっと短い。つまり、1年半が平均であり、大体、ダブルトランジットの期間と対応していると考えられる。

もし結婚や出産時のダシャーとトランジットから出生図(D1)のラグナの特定に成功したとして、次にナヴァムシャのラグナを修正するとしても、ジャンマナクシャトラが火星、ケートゥ、月、太陽の場合は、ほとんどナヴァムシャのラグナを大胆に動かしても出生図(D1)のダシャーとの整合性は失われないのである。何故ならダシャーの開始時期が最大でも4ヶ月半しかずれないからである。人生の重要な出来事のテーマはアンタルダシャーやダブルトランジットに対応しており、大体1~3年(平均1年半)の中に納まるからである。
これであれば、出生図(D1)さえ突き止めてしまえば、ナヴァムシャのラグナはD1を気にせずに大胆に移動することができる。

そして、ジャンマナクシャトラが金星、土星、木星、水星の場合は、ナヴァムシャのラグナを大胆に動かした場合、最大で1年1ヶ月ずれるため、この場合には注意が必要である。この場合、ナヴァムシャのラグナを大きく移動すると、出生図(D1)のダシャーと事象との整合性が崩れてしまうのである。

然し、それでも、おそらく前後のアンタルダシャーぐらいにしかずれない為、もしD1のダシャーの整合性が崩れてしまうようだったら、ナヴァムシャのラグナの移動はできないということであり、ナヴァムシャのラグナの範囲は絞り込まれてくる。

以上、まとめると、以下の2~3つのことを頭に入れておくと、ナヴァムシャのラグナを修正する時に役に立つのである。

①ジャンマナクシャトラがケートゥ、火星、月、太陽の場合、ナヴァムシャのラグナを1つ前に遡らせる(例えば、乙女座から獅子座に移動するなど)と、ダシャーの開始時期は約15日さかのぼる。

②ジャンマナクシャトラが金星、土星、木星、水星の場合、ナヴァムシャのラグナを1つ前に遡らせると、ダシャーの開始時期は約1ヵ月半さかのぼる。

③ナヴァムシャのラグナを最も大きく移動したとしても、①の場合では最大で4ヵ月半しかダシャーが移動しないので、D1のダシャーバランスは殆ど変わらない。②の場合だと最大で1年1ヶ月ダシャーが移動するのでD1のダシャーバランスにおいて、アンタルダシャーが前後にずれる可能性がある。

 
















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