オウム事件についての考察

今年ももう直ぐ終わりである。

今年起こった大きな事件として、一つ取り上げておきたいのが、逃亡していたオウム事件の実行犯が逮捕されたことである。

今回の記事については2012/8/7付の占星コラム『苫米地英人について』と合わせて読んで頂きたいのであるが、この記事を持って、オウム事件についての私なりの考察を完結させたいと思っている。

2012年6月3日、オウム事件で全国指名手配されていた菊池直子が逮捕され、続いて6月15日に高橋克也が逮捕され、ここにおいて全ての指名手配者が逮捕された。
久々にオウム事件が大きくクローズアップされたので、事件当時の教団幹部の写真などが週刊誌に掲載されたりして、当時の記憶が蘇った人も多いかもしれない。

それを見ていて分ったことは、この今回の逮捕劇は土星が乙女座に逆行し、木星が牡牛座をトランジットして、乙女座にダブルトランジットが生じていたことが原因であるということである。

以前から分かっていたことではあるが、オウム真理教は乙女座と関係が深いのである。

考えてみれば、サリンを製造できる程の理系の頭脳たちの集団であるということから、知的であることは確かだが、理系と言っても量子力学のような哲学的な思考を伴なう物理学ではなく、物質(material)を扱う化学に近い分野である。

土の星座が強いことが考えられるが、知性の表示体である水星が同時に強い条件を考えると乙女座が考えられる。

土星が乙女座をトランジットしていたタイミングに乙女座の象意の人に試練があったというのは偶然ではないのである。

又、オウムの宗教施設(サティアン)は、工場のような建築物で全く美が無かったが、土の星座のうち、金星が減衰する乙女座が、最も美に縁がない星座である。従って、オウム真理教の表示体は乙女座である。

このことはある程度、占星術の星座の象意に精通している人にとっては明らかではないかと思われる。

土星が乙女座をトランジットしているタイミングに起こった出来事として、私たちの記憶に新しいのは東北大地震後の福島原発の事故である。

原子力発電所は全く美がない建造物で、工場のようであり、化学、物質科学の高度な技術の粋を集めて作られている。

原発施設内の瓦礫の状況などは、何か強制捜査を受けた当時のサティアンの敷地内の工場のようであり、両者には共通点が見られる。

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石原氏「福島第1サティアンに」 汚染土壌処理問題で 「単なる言い間違え」?
2012.9.13 21:47 産経ニュース

 自民党の石原伸晃幹事長は13日のTBS番組で、東京電力福島第1原発事故で汚染された土の保管場所について「福島県郡山市の校庭の隅に山のように置いてある。それを運ぶところは福島原発の第1サティアンしかない」と述べた。

 「サティアン」は、オウム真理教がサリンや自動小銃などを製造、武装化を進めた教団関連施設の呼称に使用されていたこともあり、東日本大震災の被災者やオウム事件の被害者に対し配慮を欠く発言との指摘が出そうだ。

 石原氏は同日夜、都内で記者団に「福島第1原発というつもりだった。単なる言い間違えだ」と説明した。
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石原伸晃が「福島第1原発」のことを「福島原発の第1サティアン」と呼ぶ、不適切発言があったが、やはり似ているからこそ間違えるのである。

サリンとか、プルトニウムなどの猛毒の化学物質を生み出しているという所でも共通点があるが、これらの分野に携わる人たちに共通するのは、

彼らの専門分野については極めて正確で精密で高度な専門知識を要しているが、何か視野の狭い所があって、関心が物質に集中している所である。

菊池直子は介護福祉事務所で働いて身を隠して来たのであるが、介護や看護師といった職種は乙女座が表示している。

そしてオウム真理教が注目を浴びているということはそのトップであった松本智津夫(現・死刑囚)も注目を浴びているということである。

松本智津夫は死刑の期日が迫っていたが、菊池直子と高橋克也が逮捕されたことで、重要参考人として死刑が延期されたそうだ。

これはおそらく彼の10室にダブルトランジットが生じていたからである。

私は今まで松本智津夫のラグナが射手座でいいのか分からないでいたが、今回の逮捕劇で彼が射手座ラグナで正しいことが分かった。

そう考えてみると、松本智津夫には典型的な射手座の特徴がある。

例えば、健康食品ビジネスで成功しようとして詐欺の容疑で逮捕された前科があったり、また総理大臣になろうとして選挙に立候補しようとしたこともあるが、そうした世俗的な物質的な成功を追い求める姿勢、それもかなり高い目標(「東大法学部卒の政治家となりゆくゆくは総理大臣の座に就くことを志す」)を抱くあたりが射手座の特徴そのものである。

ラグナは射手座のプールヴァアシャダーで、ナクシャトラの支配星は金星である。

従って、このナクシャトラは、バラニー、プールヴァ・パールグニーに次ぐ、諜報(インテリジェンス)に関わる象意を持っている。

5室には5、12室支配の火星がムーラトリコーナの座にあり、2、3室支配で11室で高揚する土星と相互アスペクトしている。

火星は技術の惑星であり、土星は組織化の惑星であり、5室はマントラやヤントラの知識を表すハウスである。

これらの強い凶星が知性、学習の5室に絡んでいるということが何を意味しているのかと考えると、それはCIAが開発した洗脳技術に注目したことを表しているように思えるのである。

苫米地英人氏によると、オウムの洗脳技術は、オウムの幹部が米国に留学して日本に持ち帰ったか、諜報組織から直接学んで持ち帰った可能性もあるそうだが、それについては『苫米地英人について』の中でまとめているため、そちらを参照して頂きたい。

つまり、5室でのムーラトリコーナで強力な技術の火星と高揚して強力な組織化の土星の絡みが注目したのが、CIAの洗脳技術である。

CIAがMKウルトラ作戦などで人を組織的に洗脳する方法を研究していたことは知られているが、その方法は人にLSDなどの薬物を投与し、半覚醒の朦朧とした意識の状態(変性意識状態)の中で、テープに吹き込んだ松本智津夫の「修行するぞ、修行するぞ」といったマントラのようなメッセージを繰り返し聞かせるという方法である。

それによって人は無意識の中に深くそれらのメッセージを植え付けられ、無意識であるだけに意識では抵抗できない。

こうしたことは苫米地英人氏の著作の中に詳しく書かれているが、オウム真理教は戦後、日本において初めて組織的に洗脳が行われた事例であるという。

また『ドクター苫米地「脳の履歴書」』によれば、オウムが警視庁の捜査を受ける前に国籍不明の謎のヘリコプターが教団施設から計器類を持ち去ったのだという。

つまり、CIAもオウムで行われていた組織的な洗脳に注目しており、あるいはオウムに洗脳の技術を提供したのはCIAかもしれないのだという。

12室の支配星が5室に在住している配置は海外から入手した知識という意味もあり、5室は弟子(信者)であることから海外の弟子(信者)という象意もある。

オウムはロシアに3万人以上の信者を獲得していたことはこの配置から考えられる。

つまり、この5室でムーラトリコーナの火星と11室で高揚する土星の不気味なコンビネーションは、組織的に洗脳するための知識を表している。

牡羊座というのは元々”侵略”とか”支配”を表す星座であり、アドルフ・ヒトラーの7室の惑星集中が侵略戦争を表していることからもよく分かる。

『ラオ先生のやさしいインド占星術』によれば、5室はマントラやヤントラの知識を表すそうであるが、マントラやヤントラは人の意識状態を変容させる技術である。

『運命と時輪』(『Astrology, Destiny and the Wheel of Time』)の第3章には、ラオ先生が慕っていた故ムールカナンダ師のことが出てくる。

ムールカナンダ師は5室でラグナロードの土星と高揚する7室支配の月が在住しており、対向の11室から5、10室支配の金星と9室支配の水星、8室支配の太陽などがアスペクトして5室が、1、5、9室といったダルマハウスの影響を受け、また金星、水星、月といった生来的吉星の影響も受けて、非常に吉祥である。

ムールカナンダ師については以下のように記されている。

『(略)サーダナ(修行)とマントラ・シャクティ(マントラの力)の秘密を説明することに関しては、ムールカナンダ師以上の宗教における巨星には二度とお目にかかれないのではないでしょうか。』

『(略)ムールカナンダ師は、わたしの人生で出会ったもっとも偉大なマハートマ(聖者)でした。彼は、どのマントラがどういうときに、どのように作用するのかを正確に知っていました。彼の5室とその支配星を見れば、彼がいかに多くのマントラの効果を知っていたのかがわかります(彼は、常にそれを彼のマントラの実体験によるものであると話していました)。わたしの何人かの友人たちは、ムールカナンダ師から、彼らが悩みを克服できるようにそれぞれ特別なマントラを伝授してもらっていました。そして、そのすべてのケースにおいて100%の効果が発揮されたのです。』

つまり、ムールカナンダ師は5室に全てのヨーガカラカが絡み、金星、水星、月という生来的吉星が絡んでいたため、そのマントラやヤントラの知識はサットヴァ(純性)で正しい動機や目的に向けられており、彼が関わる人々の幸福のために使用されたと言うことができる。

然し、松本智津夫のチャートを見ると、5室にはムーラトリコーナの強い火星が在住し、土星は2、3室支配で11室で高揚して、火星と相互アスペクトしている。

5室支配の火星と2室支配の土星が5-11室の軸で相互アスペクトをしてダナヨーガを形成しており、これは経済的に豊かになる配置であるが、しかし、2つの生来的凶星によって形成されるヨーガであるだけに何か手段を選ばないで不正に収入を得ることを表していたと思われる。 

ラジャス(激性)でタマス(暗性)である2つの生来的凶星が非常に強い状態で5室に絡み、特に土星に至っては、機能的吉星でもなく、機能的凶星でトリシャダハウスを支配してトリシャダハウスに絡む非常に強い凶星である。

5室に強い凶星が絡んでいるというのは、そうしたマントラやヤントラの知識を悪用するということであり、それは黒魔術を意味している。

CIAの洗脳技術は言わば、現代の黒魔術である。

極めつけは、ナヴァムシャであるが、ナヴァムシャは乙女座ラグナで10室の双子座で3、8室支配の火星、5、6室支配の土星、4,7室支配の木星、ラーフが在住している配置である。

6室支配の土星と8室支配の火星が10室に絡んでおり、犯罪を免れ得ない配置であるが、木星が10室に在住して、一応、教師であることを表しているが、グルチャンダラ・ヨーガも形成されており、不道徳な、酷い教師であるということである。

警視庁の教団施設への強制捜査で逮捕された後、紺のワゴンカーで前後の警察のパトカーの護衛付きで、護送され、ヘリコプターで中継された当時の報道を覚えているが、日本列島が注目したイベントであった。

日本中が注目し、各国の諜報機関も注目したというのは、まさに10室で土星、火星、木星、ラーフが接合する配置の中に示されていたように思うのである。

因みにこの5室牡羊座で表わされるのがCIAの洗脳技術だとすれば、この技術によって最も洗脳され、被害を受けたのが、乙女座ラグナ、あるいは、乙女座に月、太陽、惑星集中などがある人々ではないかと思われる。(乙女座に在住する惑星のダシャーが来た時だけ関わることになったというケースもあると思われる)

何故なら、乙女座から見るとこの牡羊座が8室に該当するからである。

8室に2つの強い凶星が絡んでくるので家を捨てて出家までして教団への依存状態が生じてしまうのではないかと思うのである。

例えば女性の結婚運を見る際に8室が凶星によって傷つけられていて凶星の在住などもある場合はパートナーからの収入に恵まれないにも関わらず、パートナーへの依存状態が生じる配置である。そして、これはパートナー関係だけではなく、人間関係全般に一般化される。

大体、真面目にオウムの信者をしていた人々の顔つきや容姿などを写真でみた感じでは、彼らは皆、乙女座ラグナとか乙女座が強調されている人が多かったように思うのである。
そして、オウムの幹部はむしろ、乙女座というよりも牡羊座とか火の星座が強い人物が多かったのではないかという印象なのである。

苫米地英人氏が何故、容易にオウムの元信者の脱洗脳をすることができ、また脱洗脳された信者は、今度は苫米地英人氏を教祖のように崇拝し始めるのかといった理由もこの辺りにあるのである。

苫米地氏の出生図が牡羊座ラグナだとすると、ラグナロードの火星が乙女座に在住して、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、土星からアスペクトされている。
この配置はまさに強力な凶星群が、6室の乙女座に絡んで、敵(部下)を粉砕する配置である。

つまり、ラグナロードの火星が乙女座に在住する配置は乙女座から見ると、8室の支配星がラグナに在住する配置で、まさに支配者が密接に関与してきて、支配者によって支配されるという配置なのである。

つまり、苫米地氏の手法とは教祖よりもさらに強力に支配することによる解放という手法なのである。

再洗脳と言ってもいいかもしれない。

苫米地氏の著作の中にも出てくるが、元信者に教祖の姿をゴキブリに変えるような幻覚を見せたり、教祖よりも強力であることを見せつけるといったやり方を自ら語っている。

苫米地氏は乙女座の元信者たちに対して、牡羊座であるという圧倒的に優位な立場から、脱洗脳を行い、あるいは彼が新しい教祖のようになって、彼らの崇拝の対象となったのである。

苫米地氏にSMのSの趣味があるといった書き込みがネット上に見られるが、このことともこれは関連しており、圧倒的に優位な立場から元信者たちに影響を及ぼすことを示しているのである。

オウムの元信者たちの中には、光とか熱とか、身体が宙に浮くとか、超常現象といった具体的なことばかりに夢中になる人が多かったようである。

クンダリーニを覚醒させたいとか、シッディ(超能力)を得たいといった欲望から修行をする人が多かったようである。

こうしたことは物質的な事柄であって、霊性とは関係ない。

霊性の結果として、付随することはあるかもしれないが、これらを開発した結果として、霊性がある訳ではないのである。

こうしたシッディ(超能力)とか具体的なものへの欲求は、むしろ、普通の物質欲よりも強力な歪んだ物質欲ということができる。

私は学生の頃、ハインツ・コフートの自己心理学の理論を元に松本智津夫の人格を『麻原彰晃と自己愛人格障害』という題名で分析したこともある程、当時、このオウム現象には関心を持っていた。

※ハインツ・コフートはオーストリア出身の精神科医、精神分析学者で、今日の自己愛研究や自己愛性パーソナリティ障害の研究を先駆けた人物。

人格診断学といった名前のゼミで指導教授がハインツ・コフートの研究者であったのだが、山梨県の教団施設に警視庁の強制捜査が行なわれて、多くの信者が洗脳されていることが問題となっていた時に依存の問題や洗脳の方法についても話してくれたものである。

人が長期間、監禁などされて他の人間との接触を絶たれると、だんだん自我が弱くなり、その自我が弱くなった状態で、親身に話しかけられたり、食事を与えられたりすると、その世話をしてくれる相手に対する依存が生じ、その人の言うことを何でも聞くようになるといった内容の話であったが、オウム施設から開放された信者たちのことを詳細に調査することによって人間の依存状態の心理や、その形成過程について多くのことが分かるに違いないとその当時、話してくれた。

だから信者たちが何故、それほどまでにオウムにのめり込み、洗脳されたのかについては当時から関心があったのである。

その後、終わりなき日常が不安で苦痛な若者たちが、終わりとか絶対とか確実さを与えてくれる教祖や教義に魅かれたのだということを、信者の若者たちの資料から論証した宮台真司の著作などは優れた分析だと思ったが、

『終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル』(筑摩書房, 1995年)宮台真司著

最終的にCIAの洗脳などについて詳しい苫米地英人氏の著作を読んで、大多数の一般信者たちはLSDを用いたCIAの具体的な洗脳技術によって洗脳されていたのだということが初めて分かった。

苫米地英人氏はオウムシスターズと結婚しており、オウムとの縁が深いことから、非常に興味深い人物で、苫米地英人氏の出生図を調べることはオウム事件を占星術的に理解することに非常に役立った。

 
















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