エドワード・スノーデンの今後



前回の記事『天秤座の最も重要な概念-自由-』を書く際にエドワードスノーデンのチャートを再確認していた。




スノーデンが何故、危険を冒して、アメリカ国家安全保障局(NSA)が2007年から極秘に運用していたPRISM(プリズム)と呼ばれる監視プログラムについて内部告発したか考えると、彼の月がスヴァーティーに在住しており、スヴァーティーには「自由の戦士」という象意があるからである。

PRISMは、ユーザーの電子メールや文書、写真、利用記録、通話など、多岐に渡るメタ情報を収集しており、オリバーストーン監督の映画『スノーデン』で描かれていたが、
NSAの技術者は、SNSの情報から個人の全ての人間関係などを把握したり、パソコンのカメラにハッキングして、室内のプライバシーを覗き見たりすることなどができるのである。

スノーデンは、2013年6月に香港で複数の新聞社の取材やインタビューを受け、これらのメディアを通じてNSAによる個人情報収集の手口を告発したのである。

2013年6月22日、米司法当局により逮捕命令が出されたが、アメリカのCIAがいくつか判断ミスをして、エドワードスノーデンのロシアへの脱出を許してしまったようである。

その辺りは、オリバーストーンのプーチンへのインタビューを収めた『オリバー・ストーン オン プーチン』で語られている。




スノーデンが香港で告発を行なった時、ダシャーは土星/ラーフ/ラーフ期であったが、土星はラグナから見て9,10室支配のヨーガカラカで、月から見ても4,5室支配のヨーガカラカであった。

9室はダルマハウスであり、10室はカルマハウスであり、9室と10室を同時に支配するヨーガカラカの土星は、社会奉仕、啓蒙、教育など、社会に対して、大きな仕事を為す表示体となる。

その土星が天秤座で高揚している配置、そして、スヴァーティーに在住する3室支配の月(メディア)とコンジャンクトしている配置、そして、その土星が6室に在住している配置は、彼がやや戦闘的スタンスで国家権力を敵にまわしながら、マスメディア(3室)を使って、大衆の利益のためにPRISMの存在について告発したことを表している。

アンタルダシャーのラーフは2室に在住しているが、ディスポジターの水星は2、5室支配でラグナに在住している。

また水星はナヴァムシャで、ラグナ、月から見て、ケンドラで自室(双子座)に在住して、バドラヨーガを形成し、またダシャムシャでも同じ双子座に在住している。

2室に在住するラーフは語りたい欲望を表している。

そして、2室には火星と太陽も在住しているため、率直にストレートに歯に衣着せずに話したい欲望を表わしたと考えられる。

ラーフのディスポジターは水星で、水星はナヴァムシャやダシャムシャで非常に強いため、彼はある種のジャーナリストであったと考えられる。

強い水星は、ジャーナリズムを表わすからである。

またスノーデンの水星が双子座で強い配置であるということは、彼が単なる技術オタクではなく、むしろ、様々な問題意識を有して社会に問題提起するジャーナリストの視点があったことを表している。

スノーデンは香港に行き、その後、ロシアに渡った訳であるが、4室支配の太陽がラーフ/ケートゥ軸と絡んで7、12室支配の火星とコンジャンクトしている。

この辺りは、スノーデンが外国の地を転々としなければならなかったことを表している。

但し、マハダシャーレベルで、ラーフ期や太陽期、火星期が来ていない為、あくまでもアンタルダシャーレベルでそれらが現れたと考えられる。

実際、土星/ラーフ/ラーフ期で、アンタルダシャーやプラティアンタルダシャーが4室支配の太陽や12室支配の火星と絡むラーフ期にそれが起こったのである。

ヒーローイズム(3室)

スノーデンの告発行動は、非常に個人主義的であり、一つのヒーローイズム(英雄主義)から発したということがこのチャートから理解できる。

何故なら、ラグナロードの金星が3室蟹座に在住しており、月から見ると、ラグナロードの金星が10室支配の月と1-10の星座交換している。

つまり、個人の行動によって、世界を救済したいという考えから出たのである。

蟹座は大衆のヒーローであり、大衆からの人気を表わす星座である。

ラグナロードの金星が3室に在住する配置は、マイケルジャクソンと同じ配置であり、スノーデンは、メディアに登場したスターなのである。

こうしたヒーローイズムは3室の象意であるため、目立ちたいという欲求も多分に含んでいるのである。

ヒーローイズムは、勇敢な行為を生み出すが、大衆の組織された活動ではない為、しばしば効果は一時的であり、時間が経過すると大衆から忘れさられてしまう。

ヒーローイズムによって、何かきっかけを生み出すことはできるかもしれないが、個人主義的な行動であり、問題を根本的に解決するのは難しいのではないかと思われる。

スノーデンは、2016年3月17日から土星/木星期に移行しているが、木星は8、11室支配で7室に在住し、ラグナにアスペクトしている。

このアンタルダシャーの木星は、ロシアのプーチンの表示体ではないかと思われる。

米司法当局により逮捕命令が出されているスノーデンを保護し、ロシアへの居住を認めている。

プーチンは蠍座ラグナであり、7室に在住する木星はプーチンの保護を表しているのである。

また7室は外国の地を表している。従って、ロシアへの滞在を表しているのである。

ナヴァムシャでは木星は、7、10室支配で4室に在住しており、やはり、ロシアで居住場所を提供されていることを表している。

但し、木星は8、11室支配であり、8室の支配星は依存をする相手や支配者を表わすため、ロシアで長いものに巻かれている状態になっており、自由がない状態である。

スノーデンの次のダシャーはマハダシャー水星期である為、まもなく、このロシアに保護された状態が終わる可能性を示唆している。

2017年2月に以下のような記事が掲載されている。


スノーデン容疑者、ロシアからアメリカに引き渡し? でも本人は喜んでいる
2017年02月11日 19時53分 JST HUFFPOSTアメリカNBCニュースは2月10日、アメリカ国家安全保障局(NSA)や中央情報局(CIA)の元職員で、機密情報を内部告発したエドワード・スノーデン容疑者について、亡命先のロシアがアメリカへの身柄引き渡しを検討していると報じた。

ロシアにとっては、ロシア政府やウラジミール・プーチン大統領を擁護しているドナルド・トランプ大統領への、一種の「贈り物」になる。

しかし、スノーデン容疑者は、今回の引き渡し報道を率直に喜んでいるようだ。

「結局これは、私がロシアの諜報機関と決して協力しなかった動かぬ証拠だ」と、スノーデン容疑者はツイートした。彼はNSAの監視プログラムに関する機密文書を数千ページ漏えいさせ、反逆罪に問われている。今後アメリカでは厳しい刑務所暮らしになる脅威が待ち受けているのに、その口調は明らかに陽気だった。

結局、私がロシアの諜報機関と決して協力しなかった動かぬ証拠だ。スパイをみすみす手放す国なんてない。なぜなら、他のスパイたちが、次は自分じゃないかと恐れることになる。

NBCの報道を受けて、スノーデン容疑者はTwitterで驚くべき反応を見せた。NBCはアメリカの情報機関関係者が情報源だとしている。「プーチン大統領は、これがトランプ大統領の機嫌を取る方法だと考えている」と、その情報筋はNBCに語っている。トランプ大統領は、「スノーデン容疑者を死刑にすべきだと思う」と発言したことがある。

オバマケアは大惨事で、スノーデンは死刑に処すべきスパイだ。しかし、もしスノーデンがオバマ政権の記録を明らかにするなら、私は大ファンになるかもな。

2016年12月、プーチン大統領がスノーデン容疑者をアメリカに引き渡すのではという観測が初めて出た時、Yahooニュースのアンカー、ケイティ・クーリック氏はスノーデン容疑者に質問した。その時のスノーデン氏の反応は、今回と同じようなものだった。スノーデン容疑者は笑顔で答えた。

「ちょっと勇気付けられていますよ」と、スノーデン容疑者はモスクワのホテルで答えた。「『この男はロシアのスパイだ』と、ほんの数年前から言われているのですから」。スノーデン容疑者は「自分は誰の影響下にもないし、自分が常にアメリカのために働いてきたことが正しかったという証拠だ」と語った。

しかしスノーデン容疑者は、実際にアメリカ当局へ引き渡されるのは「決して起きてほしいとは思わない」と答えた。「これが私の自由と私の生活を脅かすのは明らか」と、スノーデン容疑者はクーリック氏に語った。

スノーデン容疑者はロシア人と協力していて、受け入れ国のロシアで人権侵害があることに正面から発言していない、という非難に対して、彼はとりわけ敏感になっている。

アメリカ下院情報委員会は2016年12月の報告書で、海外駐留米軍を重大な危険にさらしロシアの諜報機関と接触し続けているとして、スノーデン容疑者を非難したが、確実な根拠となる詳細には一切触れていない。その時、スノーデン容疑者はこう反論していた。

3年間調査して、数百万ドルを費やしたのに、彼らは私の悪意、私が及ぼした外国への影響、被害を示す証拠をまったく出していない。おっと。

「公正な裁判が保証されるなら、喜んでアメリカに戻る」と、スノーデン容疑者は語っている。


これによれば2016年12月の時点で、スノーデンは、アメリカ当局に引き渡される可能性があったのである。

然し、その後、2017年1月にスノーデンに対するロシアの居住許可は、2020年まで延長されているという。

但し、それ以降のことは分からない。

2020年と言えば、ちょうど水星/水星期であり、マハダシャー水星期の象意が本格的に現れる前である。

マハダシャーロードの水星は2、5室支配でラグナに在住しているが、ラグナは生まれた場所を表している。

2室は家族や親族を表わし、そうした人々が身近にいる可能性を示唆している。

ナヴァムシャでは水星は1、4室支配で4室に在住し、月から見て4室支配で4室に在住している。

従って、マハダシャー水星期になったタイミングで、引っ越しをしたり、新しい家や場所に住む可能性を示唆しているのである。

またナヴァムシャでも水星はラグナに在住しており、生まれた場所を表している。

またチャトゥルシャームシャ(D4)を見ると、水星は、ラグナに在住しており、引っ越しや住まいの獲得を示唆している。




但し、水星は土星とケートゥに挟まれており、パーパカルタリヨーガ、あるいは、バンダナヨーガを形成している。

また水星は8室の支配星である。

従って、もしアメリカに移住した場合、住む場所について何らかの強制性などがあったり、当局の監視下に置かれる可能性も考えられる。

あるいは、ロシア国内で留まる場合であっても、引っ越しをしたり、新たな住まいに移転する可能性があると考えられる。

水星は、出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャで強い配置であり、スノーデンは、今後も情報を発信したり、ジャーナリズトとして啓蒙活動をしていくことが予想される。

エドワード・スノーデンのマハダシャー水星期への移行は、2018年9月28日以降である。

ちょうど2020年6月20日からチャラダシャーのメジャーダシャーが蠍座から天秤座に移行するが、天秤座から見ると、4室支配の土星がラグナで高揚し、4室にはMKの木星とBKの水星と2つの吉星がアスペクトしている。

MKの木星が4室にジャイミニアスペクトしているため、住まいを得る時期であることを示唆している。

メジャーダシャーが蠍座の時には4室支配の土星は12室で高揚し、また土星はGKであった。

蠍座の時期には外国の住まいに住むことを表しており、またそれには困難が伴うことも表わしている。

またGKの土星にはAmKの月がコンジャンクトし、蠍座から見て、10室にアスペクトしているが、これは外国の地(ロシア)から世界に向けて情報発信したり、インターネットを通じて、世界の人々と意見交換したりしてきた最近の活動を表していると思われる。

従って、スノーデンが水星期になった後で、新たな住まいを得る可能性が示唆されている。

但し、それが米国になるかは微妙である。

もし米国に帰国する場合、逮捕と裁判が待っているが、そうした困難な状況がマハダシャー水星期からは読み取れないからである。

あるいは、米国での逮捕請求が却下されて、帰国できる可能性もないとは言えない。








(参考資料)



「監視システムを日米共有」 スノーデン氏との一問一答
2017年6月2日 東京新聞 | TOKYO Web 朝刊

-エックスキースコアは何ができるのか。

 「私も使っていた。あらゆる人物の私生活の完璧な記録を作ることができる。通話でもメールでもクレジットカード情報でも、監視対象の過去の記録まで引き出すことが できる『タイムマシン』のようなものだ」

 「エックスキースコアを国家安全保障局(NSA)と日本は共有した。(供与を示す)機密文書は本物だ。米政府も(漏えい文書は)本物と認めている。日本政府だけが 認めないのは、ばかげている」

 -日本の共謀罪法案については。

 「(法案に)懸念を表明した国連特別報告者に同意する。法案がなぜ必要なのか、明確な根拠が示されていない。新たな監視方法を公認することになる」

 「大量監視の始まりであり、日本にこれまで存在していなかった監視文化が日常のものになる」

 -大量監視は何をもたらすか。

 「『あなたに何も隠すものがないなら、何も恐れることはない』とも言われるが、これはナチス・ドイツのプロパガンダが起源だ。プライバシーとは『隠すため』のもの ではない。開かれ、人々が多様でいられ、自分の考えを持つことができる社会を守ることだ。かつて自由と呼ばれていたものがプライバシーだ」

 「隠すことは何もないからプライバシーなどどうでもいいと言うのは『言論の自由はどうでもいい、なぜなら何も言いたいことがないから』と言うのと同じだ。反社会的 で、自由に反する恥ずべき考え方だ」

 -大量監視で国家と市民の関係は変わるか。

 「民主主義において、国家と市民は本来一体であるべきだ。だが、監視社会は政府と一般人との力関係を、支配者と家臣のような関係に近づける。これは危険だ」

 「(対テロ戦争後に成立した)愛国者法の説明で、米政府は現在の日本政府と同じことを言った。『これは一般人を対象にしていない。テロリストを見つけ出すためだ』 と。だが法成立後、米政府はこの愛国者法を米国内だけでなく世界中の通話記録収集などに活用した」

 -テロ対策に情報収集は不可欠との声もある。

 「十年間続いた大量監視は、一件のテロも予防できなかったとする米国の独立委員会の報告書もある」

 「当局の監視には、議会と司法の監督が有効だ。特に司法は、個別のケースについてチェックする必要がある」

 -日本の横田基地(東京)勤務時代の仕事は。

 「アジア各地に散らばる米国のスパイ通信網を構築する技術者として働いていた。私が暴露した文書には、横田基地で二〇〇四年に新たな施設を建設した際の費用六百六 十万ドルのほとんどを日本政府が負担したことを示す文書が含まれている。これは事実だ。米軍駐留経費の肩代わりは、米軍が駐留する国に共通する。新たな植民地主義だ 」

 「米国による日本の官庁への盗聴が暴露された際、日本の法を破ったにもかかわらず、なぜ日本側は抗議しなかったのか。少なくとも文句を言い、やめるよう伝えるべき だったのではないか」

 -機密情報を暴露するに至った理由は。

 「重要なのは事実だ。死ぬほど怖いことだが、価値はある。私は政府が各国の人々の権利を侵害しているという事実を暴露したことで、違法とされた。倫理に沿う決断を するためには法律を破るしかない場合がある。歴史的にも、完全に合法だが完全に倫理に反しているという政策や決定はあった。法律は守るべきだが、社会、国民、将来の ためになるという限りにおいてだ」

 -亡命生活について。

 「もちろん米国の家に帰りたい。ロシアに住むことを望んだわけではない。もし、日本が私を迎えてくれるなら幸せだ。ただ、インターネットを通じて私は世界を仮想訪 問している。私はネットの中で生きている」 (モスクワ・共同)

<エドワード・スノーデン氏> 1983年6月21日、米ノースカロライナ州生まれ。2004年に陸軍特殊部隊員を目指したが、その後CIAに雇われた。09年に民 間会社社員として在日米軍横田基地内の国家安全保障局(NSA)に勤務。13年6月、NSAによる米国や世界規模での大量監視の実態を英ガーディアン紙などに暴露し た。同月ロシアに渡り政治亡命。米当局はスパイ活動取締法違反などの疑いで訴追。一方、監視社会の実態を警告した「内部告発者」として評価する声も高い。 (共同)
参照元:「監視システムを日米共有」 スノーデン氏との一問一答
2017年6月2日 東京新聞 | TOKYO Web 朝刊











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