たかの友梨-創業社長が辞める時-

今年の2月頃、「たかの友梨ビューティークリニック」の運営会社である不二ビューティ―が買収され、完全子会社化されたことが報じられていた。

マハダシャー水星期に入った直後の2014年10月頃、従業員から残業代未払い訴訟を起こされて、和解に至ったものの、企業イメージが大幅にダウンして、遂に身売りして、自らが育て上げた会社を売却した形である。

一応、会長職には留まったものの、実質的に経営権は手放したと言える。


RVH、「たかの友梨」の運営会社を買収
2017/2/1 18:34 日本経済新聞

 広告事業やシステム開発を手掛けるRVHは1日、エステティックサロン「たかの友梨ビューティクリニック」を運営する不二ビューティ(東京・渋谷)を買収すると発表した。発行済み株式の7割弱を約54億円で取得し、残りを株式交換して、22日付で完全子会社化を予定する。

 全105店と従業員約1千人の雇用は継続する方針。高野友梨会長は留任し、取締役の過半数を派遣する。RVHは脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を買収し、2016年1月に完全子会社にした。相互送客などで相乗効果を生み出し、美容事業を主力事業に育てる。


水星は2、11室の支配星で6室(訴訟、障害)に在住し、12室に在住する6、7室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。


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高野友梨とって、水星はまさに資産(2室)と収入(11室)を表しており、6、7室支配の土星は雇用契約を結ぶ従業員を表している。

その土星が蟹座12室から水星にアスペクトして、高野友梨の資産(2室)と評判(2室)に損失(12室)を与えたということである。

土星が12室(損失)からアスペクトしていることがポイントである。

解釈上のコツと言えるものだが、土星はこの場合、12室の支配星ではなく、単に12室に在住しているだけだが、12室からアスペクトしていることによって、12室の象意(損失)を水星に対して付与しているのである。


また土星は蟹座に在住しているが、蟹座の土星は主婦や庶民感覚を表す星座であり、また個人主義を表す星座である。

自らの個人主義を貫いた従業員が、残業は当たり前という会社の論理に従わず、訴訟を起こした形である。

創業社長として大きな成功を収めた高野友梨はこの水星期になってから経営が上手く行かなくなり、まずは2015年4月10日に部下に取締役社長を譲って、自らは代表取締役会長に退いた。

つまり、この時点で、最初に自ら経営から半歩退いた形である。


そして、今回、おそらく水星/ケートゥ期になったタイミングで経営が自前では難しいと判断し、身売りしたのである。


トランジットの土星は2017年1月26日以降に月から8室(中断)の射手座に入室し、ラグナから見て5室(10室から見た8室:仕事の中断)に入室したタイミングである。

そして、木星は2室乙女座をトランジットしており、2室にダブルトランジットが生じている。


2室は財産のハウスであり、このタイミングで発行済み株式の7割弱(約54億円)を現金化したのである。

つまり、財産整理を行なったということである。


そして、残り3割の株式をRVHと株式交換しているため、これは投資(5室)に該当する。


水星は5室の支配星であり、9室に在住して4室支配の太陽と接合し、9、10室支配のヨーガカラカの土星と相互アスペクトしている。


月から見た場合、水星は太陽や土星との間でラージャヨーガを形成しており、良い配置である。


現在、月から見て土星と木星が5室にダブルトランジットしているため、投資(5室)をしたとも考えられるのである。


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高野友梨は、1972年に単身渡仏して、8ヶ月間エステティックを学び、帰国後、たかの友梨ビューティクリニックを設立し、以後、会社は急成長している。

この時、ラーフ/金星期である。


ラーフ/金星期というのはデビューの時期であり、その後の成功の最初の出発点であるというのは本当である。


翌年の1973年に株式会社東京美機を設立し、美顔器「ヴィッキー」を考案・発売していたようである。


その後、1979年1月からマハダシャー木星期に移行し、その前年にたかの友梨ビューティクリニックを設立し、1号店をオープンしている。

以後、エステティック学院を開校し、リゾートエステ紹介のテレビ番組のスポンサーにも進出し、この木星期は会社が急成長した時期である。




1978年 – たかの友梨ビューティクリニックを設立。第一号店を大久保にオープン。
入店研修用に「日本エステティック学院」を開校。

1979年 – 青山にトータルエステサロンをオープン。施術内容が美顔・ボディ・電気脱毛3部門になる。
1986年 – 1978年に開設した「日本エステティック学院」を「たかの友梨 エステティックアカデミー」に改称
1992年 – テレビ東京でたかの友梨、リゾートエステ紹介のテレビ番組「ビューティ紀行」スタート
1995年 – 本格的にインド伝承医療「アーユルヴェーダ理論」を学び、エステティックに取り入れる。
また、「鐘の鳴る丘少年の家」へ資金援助し、全面改装をおこなった。


その辺りから考えると、ダシャムシャ(D10)における木星の配置は良い配置(例えば、ケンドラやトリコーナ)でなければならない。


私が以前、設定したチャートでは木星はダシャムシャ(D10)のラグナに設定している。


そして、ここには水星が同室していることが分かる。


水星は減衰しているが、ディスポジターと接合したり、水星が高揚する星座の支配星がラグナ、又は月から見てケンドラに在住しているので、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。


木星がダシャムシャで良い配置なら、当然、同室する水星も良い配置のはずである。


木星との間で、ニーチャバンガラージャヨーガを形成し、更に月と木星がガージャケーサリヨーガを形成しているので、そこにも参加している。


つまり、現在、高野友梨は、マハダシャー水星期になって従業員からの残業代未払い訴訟などトラブルも経験したが、おおむね水星期も順調なのだと分かる。



そして、次のマハダシャー土星期も木星が例えばケンドラに在住しているなら、土星もケンドラに在住していると分かる。


今回、木星はダシャムシャ(D10)のラグナに設定しているため、土星は10室に在住している。


以下が土星期における不二ビューティ―の活動内容である。



1995年- 本格的にインド伝承医療「アーユルヴェーダ理論」を学び、エステティックに取り入れる。また、「鐘の鳴る丘少年の家」へ資金援助し、全面改装をおこなった。
1996年- 東京・代々木八幡に滞在型エステティックサロン「あゆるば館」をオープン。
2000年- 「エステdeミロード」を展開する「アール・ビー・エム」社が倒産した際、同社会員への無償サービスを行った。
2002年- 群馬県前橋市の児童養護施設「鐘の鳴る丘少年の家」に屋内体育館施設「たかの友梨レインボーホール」を寄贈
2003年- たかの友梨エステティックアカデミーが、日本エステティック協会の認定校となる。
2004年- 一般向けエステティシャン養成校として、たかの友梨エステティックアカデミーインターナショナルを開校。
2006年- ボランティア活動として、群馬県の養護老人ホームで定期的にエステティックサービスの提供をスタート。9月には、スイスセラップ社と新しいコスメを共同開発。「たかの友梨セルコスメ」シリーズ発表。

2007年
7月 – 創業30周年を記念して本社移転。
10月 – たかの友梨プロデュースダイヤモンドジュエリーブランド「エカテリーナ」がスタート。
11月 – 群馬県前橋市の養護施設「鐘の鳴る丘少年の家」に、食育のためのケアハウス「たかの友梨レインボーハウス」を寄贈。

2008年
4月 – 特定非営利活動法人「School Aid Japan(スクール・エイド・ジャパン)」の世界中の子どもたちを対象とした教育支援活動に賛同し、カンボジアの小学校に校舎を寄付。

6月 – 岩手・宮城内陸地震の被災者に無償でエステティックサービスを提供。
7月 – 株式会社ラ・パルレの第三者割当増資を引き受け、同社の筆頭株主となり、業界唯一の上場企業の倒産を一旦回避する。

2009年6月 – たかの友梨自身の長年の夢であった美と健康の本格エステ&スパ施設「桜庵」を河口湖にオープンする。社会福祉法人「鐘の鳴る丘 愛誠会」の後援会長に就任。養護施設「鐘の鳴る丘少年の家」に屋内体育館施設「レインボーガーデン」「レインボーフィールド」を寄贈。

2010年2月 – 増資で引き受けたラ・パルレの株式14万株のうち13万株を、消費者金融業(のちのクロスシード。2013年倒産)の親会社(のちのJTインベストメント。2012年解散)に売却。ラ・パルレは2010年中に倒産、上場廃止。商標権を含めた事業は別会社(ビューティーパートナーズ。2014年7月からは、ニューアート・ラ・パルレがエステティック事業を承継)に移された。

2011年
3月 – 「School Aid Japan(スクール・エイド・ジャパン)」を通じ、2校目となるカンボジア・ポーサット州カッフワット村に中学校校舎を寄贈。東日本大震災発生後、歌手GACKTが発起人の「SHOW YOUR HEART」の街頭募金活動に賛同し、目黒駅で自ら募金活動に参加。
4月 – 初頭に福島県いわき市の2ヶ所の避難所を訪れ、エステボランティアを実施。中旬には第2陣のエステボランティア隊を宮城県の避難所へ。長い避難生活をおくる女性や子供たちの生活に笑顔と潤いを届けたいという想いから、支援物資としてコスメセットやショーツ、マスク、ドライシャンプー、ヘアブラシ、子供用のTシャツやおもちゃ、チョコレートなどを届ける。

2012年1月 – 「Tシャツ募金」として、全社員がチャリティーTシャツを購入。集まった代金は、日本赤十字社を通じて東日本大震災の義援金として寄付。

2013年
3月 – 景品表示法違反。
4月 – フランスに本部のあるISO認証機関ビューローベリタスにおいて、品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001の認証を取得。日本のエステティックサロンとして初めての認証。
8月 – 桜庵にホテルを新設。「桜庵 河口湖ホテル」オープン。
10月 – 「たかの友梨CUP平尾昌晃チャリティゴルフ」開催。集まった募金を様々な団体へ寄付。

2014年
4月 – 東京都の認可を受け「学校法人たかの友梨学園 たかの友梨美容専門学校」開校。
8月 – 不当労働行為にあたるとして仙台市労働基準監督署から是正勧告を受ける。同年末、和解。

2015年
– 同社とエステユニオン間で「ママ・パパ安心労働協約」締結。
3月 – Vorkersの「理容、美容、エステティック業界」ランキングで総合評価で1位。
4月 – 髙野友梨社長が代表取締役会長に退き、後任には根岸浩一営業本部長が昇格。


この土星期になってから、髙野友梨は会社は依然として成長を続けるが、それに加えて、熱心に慈善活動を行なうようになっている。

これは土星が牡牛座の月から見た時の9、10室支配のヨーガカラカだからである。


牡牛座ラグナにとっては9室の支配星は仕事の10室も支配する土星なのである。


従って、主に精神性の表現として事業活動や事業経営として表すのが正しいのである。


髙野友梨の場合、精神性や奉仕の表現として全く宗教やスピリチャルとは無縁の社会福祉法人や養護施設、特定非営利活動法人の教育事業などの寄付や支援として現れている。


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牡牛座ラグナの場合は、宗教活動の中では精神性を表すことが難しいので、このように宗教性を排除した法人事業として現れるのである。


土星期も会社は順調に成長したことを考えると、土星もダシャムシャで良い配置にあったことが分かる。



土星がダシャムシャ(D10)で10室に在住していたと考えれば、土星期に会社が拡大成長した理由が納得できるのである。


また土星はダシャムシャで、11、12室の支配星で、10室に在住している。


12室の支配星であるため、会社の利益を慈善活動に寄付したと理解できる。



【ジャイミニスキーム】


もし獅子座ラグナであれば、髙野友梨は、2013年1月21日からチャラダシャーのメジャーダシャーが牡牛座(~2022年1月21日)に移行している。


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牡牛座から見て、10室にGKの金星が在住し、土星、ラーフ、ケートゥがジャイミニアスペクトしている。


従って、この頃から経営が上手く行かなくなったと考えられる。


実際、2013年3月18日以降、不二ビューティ―に対する改善指示などが出されており、この頃からトラブルが生じていたことが分かる。



2013年3月18日、東京都から不二ビューティに対し、誇大な美容効果をうたった広告を出したとして景品表示法に基づく改善指示が出された。

2014年8月22日、仙台店に勤務する従業員の女性が有給休暇を取った際に残業代を減額されたことについて、不二ビューティが仙台労働基準監督署から是正勧告を受けたことを、従業員らの代理人弁護士が明らかにした。

2014年10月29日、都内および仙台の店舗で働いていた女性社員たちが、マタニティハラスメントに対する損害賠償や未払い残業代の支払いを求めて不二ビューティを提訴したが、その後に和解が成立した。


それで、2015年に代表取締役から退き、今回、株式を売却して経営権を手放したのである。


ラグナから見て7室、月から見て10室の金星がGKで、ラーフ、土星、ケートゥがジャイミニアスペクトしていることを考えると、今回に限らず、「たかの友梨ビューティークリニック」のエステティックとは、常に残業代が支払われないような過酷な労働によって切り盛りされてきて、職場内がハードワークで殺伐としていた印象である。


チャラダシャーが牡牛座になって、それが顕在化したということが分かる。


会社の経営者は自らのカルマで経営が上手く行かなくなった時には、株式を売却して、資産確定したり、他社の株式に乗り換えて、資産運用するという手段があることが分かる。


髙野友梨の事例で、そのことが分かるのである。




【獅子座ラグナの決定的な根拠】


ウィキペディアによれば、髙野友梨は不義の子として生まれ、3歳の時に養子に出されるなど、複雑な家庭環境で育った苦労人である。

3歳で実の両親と離れ離れになってしまい、高校の定時制に通い、住み込みのインターンなど、非常に幼少期に苦労した様子が分かる。



医師の父と看護師の母との間の不義の子として生まれ、3歳のとき鉄道員の家へ養子に出される。
中学卒業後、昼は理容師の学校へ、夜は高校の定時制に通いながら、住み込みのインターン(1998年に廃止)を経て20歳で上京。
東京では理容師として働きながら夜は皿洗いのアルバイト、帰宅後も美容学校の通信教育の勉強をこなすが、やがて過労による目の隈やニキビだらけの顔に悩まされるようになる。

(wikipedia たかの友梨 より引用抜粋)


このような家庭環境の場合、2室(両親、家族)にそれが現れることになるが、2室支配の水星は6室に在住して、6、7室支配の土星からアスペクトされ、更に逆行する火星からもアスペクトされて激しく傷ついている。

また6、7室支配の土星は2室にもアスペクトしている。

また月から見た2室の支配星も水星で、同じく土星や火星からアスペクトされている。


この2室の傷つきは、獅子座以外の可能性として考えられた牡牛座ラグナ、あるいは、蠍座ラグナなどでは説明が難しいのである。

従って、獅子座ラグナで間違いないと思われる。



このように非常に困難な家庭環境のもとに幼少期を過ごしたが、髙野友梨のチャートを見るとケンドラの4室と7室と10室に強い吉星が在住し、月と木星は非常に質の高い(※)ガージャケーサリーヨーガを形成している。

※木星は定座にアスペクトバックし、友好星座でディスポジターからアスペクトバックされて強く、月は高揚して強いため。


また5室支配で4室に在住してラージャヨーガを形成する木星に4、9室支配のヨーガカラカの火星がアスペクトしている。


4室も5室も教育のハウスであり、4-5のラージャヨーガを形成して、4、9室支配のヨーガカラカの火星がアスペクトし、更にその木星はガージャケーサリーヨーガも形成しているのである。

これらは豊かな教養や知性を表す配置であり、幼少期の家庭環境には恵まれなかったものの、その後の人生で獲得した知識であると考えられる。


特に髙野友梨が事業を大きくしたのがマハダシャー木星期であったことを考えると、彼女は事業を行ないながら仕事の現場で教養を身に付けていったことが分かる。


であるから、幼少期の家庭環境は学習にとって決定的な要因ではないのである。


もし4室や5室が素晴らしい配置であれば、例え2室が傷ついていたとしてもその後の学習で取り戻すことが出来るのである。




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(参考資料)



RVH(6786)、「たかの友梨ビューティクリニック」運営会社不二ビューティを株式取得及び簡易株式交換により完全子会社化
2017年02月01日(水)日本M&Aセンター

RVH(6786)は、株式会社不二ビューティの株式を取得し、その後に株式交換で同社を完全子会社化することを決定し、両社間で株式譲渡契約及び株式交換契約を締結した。 株式交換前の株式取得価額は5,401,200千円。

RVHは、不二ビューティ株式190,000株のうち128,600株を株式譲渡により取得し、残り61,400株を株式交換により取得する。

不二ビューティ株式1株に対し、RVH株式44株を割当交付する。

不二ビューティは、全国105店舗においてフェイシャル、ボディ、メンズエステ等を展開する「たかの友梨ビューティクリニック」の運営会社。30代から60代を中心とした優良リピート顧客を獲得することで、国内大手エステサロンとして強固なブランドを確立している。

RVHグループは、主力の美容事業において、美容脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を展開している。同事業は店舗数、売上高、顧客満足度ともに業界1位の実績を誇る。現在、20代から40代の女性顧客の積極的な獲得を進めるとともに、美容周辺領域への事業拡大を進めている。

本件M&Aにより、RVHグループは、不二ビューティとグループ間における相互送客や多様なサービス展開による競争力の強化等のシナジーの創出を図る。

●今後のスケジュール
株式交換効力発生日 平成29年2月22日
参照元:RVH(6786)、「たかの友梨ビューティクリニック」運営会社不二ビューティを株式取得及び簡易株式交換により完全子会社化
2017年02月01日(水)日本M&Aセンター

たかの友梨社長「引責辞任」ではない? 代表取締役のまま、法的には「何も変わらず」
弁護士ドットコムNEWS 2015年05月07日 19時21分

大手エステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」を運営する株式会社不二ビューティは5月7日、創業者の高野友梨氏(67)が4月10日付けで社長を辞任し、会長に就任したと発表した。後任の社長には、これまで管理本部長を務めていた根岸浩一氏が就任した。

高野社長をめぐっては昨年、従業員に対するパワハラ・マタハラ発言が問題となった。そのことから、今回の発表について『たかの友梨、創業社長が辞任「マタハラ」「パワハラ」で引責』との見出しで報じたメディアもある。

しかし、不二ビューティ総務部は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「高野は代表取締役会長に就任しています。今回の『社長辞任』にネガティブな意味はありません。パワハラやマタハラの引責と結びつけられると、困惑してしまいます」と話した。

同社総務部によると、高野氏は今後、美容家としての活動を今まで以上に増やし、海外技術のリサーチや海外進出の研究をする方針。そこで、国内のサロン運営および商品販売のために「新たな経営トップ」を置くことにしたのだという。

●「特に法的な意味はない」と弁護士

それでは今回の人事は、法的にはどういう意味があるのだろうか? 

5月7日現在、同社の法人登記簿を見ると、高野氏は「代表取締役」のままで変化はない。同社サイトでは「代表取締役会長」となっている。つまり、「代表取締役社長」から「代表取締役会長」への変更だ。

一方、新社長の根岸氏は、それまで「取締役管理本部長」だったのが、「取締役社長」に切り替わった。登記簿では「代表権のない取締役」のままで、こちらも変化はない。

今回の発表について、企業法務にくわしい今井俊裕弁護士は「代表取締役社長を辞任して、代表取締役会長になったからといって、会社の今後の対外的な取引にあたって、劇的な変化は考えにくいです」と指摘する。

すると、高野氏は「会長に退いた」というわけではないのだろうか?

「たしかに、創業社長が経営の第一線を退いて、名誉職的な立場に就任されることは、よくあることです。会社の会長とか顧問といった肩書きで、名誉職的な立場の方はしばしばおられます。

ただ、今回はそういうケースとは考えにくいですね。それはなぜかというと、後任の社長に『代表権がない』ということのようですが、そうであれば『代表取締役』である高野氏が、依然として、対外的な取引を行う際の法的な権限を有しているからです。

一般的に、経営にタッチしない、会社の実権を手放すということであれば、特段の事情がない限り、会社の『代表』にとどまる必要性は低いです。高野氏のように会社で唯一の『代表取締役』が、名誉職にすぎないということは、考えられません」

●法的に重要なのは「代表取締役かどうか」

会社の『代表取締役』というのは、どういう立場なのだろうか?

「実は『社長』や『会長』というのは、会社法上の法的地位ではなくて、各会社が定款等で決めた役職です。

肩書きが取締役社長でも取締役会長でも、取締役会で決議をする際には、どちらも同じく『一票』です。つまり、立場は法的には平等です。

これに対して、『代表取締役』は会社法で決められている法的地位です。株式会社を代表して、経営にかかわる対外的な取引をするためには、代表取締役である必要があります。

いくら新社長という肩書きでも、その人に『代表権』がないなら、会社を代表して対外的な取引を行うという局面でみた場合、会社法上はほかの取締役と変わりがありません。対外的な取引の際は、代表取締役に少なくとも賛同してもらわなければなりません」

今井弁護士はこのように指摘し、「会社法上、重要なのは『代表取締役かどうか』です」と話していた。

つまり、法的には、高野氏の立場は変わりがないというわけだ。そうなると「引責辞任」という捉え方は、ちょっと違っているのかもしれない。

(弁護士ドットコムニュース)
参照元:たかの友梨社長「引責辞任」ではない? 代表取締役のまま、法的には「何も変わらず」
弁護士ドットコムNEWS 2015年05月07日 19時21分

高野友梨会長にRVHとのM&Aについて聞く ~不二ビューティ、RVHの子会社に、健康産業の橋頭保構築を目指す~
2017.02.14 美容経済新聞

美容サロン大手の株式会社不二ビューティ(東京都渋谷区、代表取締役会長 たかの友梨氏=写真)は、M&A(企業の吸収合併)による株式売却等によって、広告事業やシステム開発等の事業を行う株式会社RVH(東証2部上場)の完全子会社(2月1日付け)となった。たかの会長は、1978年にビューティサロン事業を起こして以降、自らが広告塔の中心になって現在まで40年間にわたって全国にエステティックサロン「たかの友梨ビューティクリニック」を約105店舗開設、社員数約984名を擁する一大美容王国を構築した。だが突然、ここへきて発行済株式の約7割をRVH に売却して完全子会社となった。そこで、不二ビューティたかの友梨会長にRVHとのM&Aについて聞いた。

聞き手・編集顧問加藤勇

―RVH との間で進めたM&Aの内容から伺いたい

「RVHと当社は、それぞれの取締役会での決議を踏まえ両社間で、株式譲渡契約及び株式交換契約を2月1日付けで締結しました。M&Aは、RVHが当社の発行済み株式19万株のうち67.6%に当たる12万8600株を54億円強で取得。同時に、残り32.4%、6万1400株を株式交換により26億円で取得、株式譲渡と株式交換を合わせた株式の総取得価額は、約80億円にのぼります。これによって当社は、RVHの完全子会社となり新たなスタートをきることになりました」

―不二ビューティが運営管理する105の店舗「たかの友梨ビューティクリニック」と984名にのぼる社員の処遇はどうなっていますか

「店舗と社員は、子会社不二ビューティがそのまま引き継ぐとともに、不二ビューティの代表と役員も全員留任することを決定しています。ただし、RVHから不二ビューティの役員として、現在と同数の役員を新たに送り込んでくることになっています」

―不二ビューティの業績は、前期(2016年9月期)で営業利益、最終損益とも黒字に転換しています。業績が回復する中で、なぜM&Aに打って出たのでしょう

「不二ビューティは、創業40年にわたって培ってきた高度なハンドエスティック技術や世界各地の伝承美容技術、最先端のビューティフルエイジングケアを取り入れた豊富なオリジナルメニューを導入し、サービスに努めてきました。また、最近では、エステ発コスメ「エステファクト」展開するなど、強力なブランド確立に向けて取り組んでいます。確かに当社の業績は今期(2017年9月期)通販部門の好調を映して売上高160億円(前期148憶円)を見込むなど回復基調にあります。しかしながら一方で、エステ産業の再編成が進行し当社は、美容産業としてのみならずオルティナブ・メディスン(代替医療)の一翼を担う健康産業として成長発展することを目指しています。そのために、新たなパートナーの基で、健康産業の橋頭保構築に向けて取り組むことを決断し、新たな視点に立って良きパートナー探しとしてM&Aに打って出た次第です」

―それにしてもM&Aの対象相手がなぜRVHだったのでしょう

「RVHは、2016年1月にジンコーポレーションの脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を買収し、完全子会社化しています。以降、現在においてRVHグループは、美容事業について主に20代から40代の女性客を中心に顧客獲得や施術予約機能と電子商取引機能を強化した新アプリ「ミュゼパスポート」による全国300万人の顧客基盤を活用した通販事業など、美容周辺領域における収益向上に取り組んでいます。そうした中、ブランドの認知度と直営105店舗を有する「たかの友梨ビューティクリニック」に企業買収の白羽の矢を当てRVHグループ傘下に入れることで、グループ間における相互送客の実現や多様なサービス展開を図ることを決断したと考えています。もちろん100年企業を目指す当社においてもRVHが「たかの友梨ブランド」を引き続き守り育てる上で、未来を託せる信頼できるパートナーと確信してM&Aに応じたことも事実です」
参照元:高野友梨会長にRVHとのM&Aについて聞く ~不二ビューティ、RVHの子会社に、健康産業の橋頭保構築を目指す~
2017.02.14 美容経済新聞









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