個人事業主-自由の感覚と鬱病-

個人事業主というのは会社と雇用関係を結ぶ必要がないのである。
会社とは対等な契約関係で請け負って仕事をすることになる。
外面上、あたかも会社の社員と同じフロアで社員のように働いているにも関わらず、立場的には個人事業主である。

社員のように手厚い保護は受けられないが、いちいち会社の上司から命令や指図を受けることもなく、私にとっては社員となって主従関係に入るのが苦手なため、この方が快適である。

今となっては、いちいち会社の指揮系統下に入らなくてはならない、雇用関係というものがいかに屈辱的な立場であったかを、このような個人事業主の立場になってみて、実感するのである。今は会社側の人間から仕事を頼まれるような感覚なのである。

このような請負契約という形態で働き出したのはマハダシャーが金星期に変わってからである。金星は獅子座に在住して、昇進を表すラージャヨーガを形成しており、人の下に従う立場が終わったようである。

人に管理され支配される期間があまりにも長いと、自由の感覚を失ってしまうのである。

そして、人は自由が不安な時、むしろ、支配されることを望むというのが、エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」の中で指摘されていた。

心理学者の観察では、鎖に長い間繋がれて、餌を与えられていた犬は、
鎖を外してあげても逃げ出さないで、じっと、そこに留まるという。

つまり、これが鬱の状態であり、支配の感覚が、内在化し、慢性化した結果である。この状態の人間はどこかやる気がなく覇気がなく向上心や自立心にかけている。

日本人に鬱病が多いというのは、長い間、長時間労働で雇用主から管理されてきたからである。だから、日本というのは奴隷の国である。奴隷は長い間、主人から餌をもらって生きてきたので、支配されている感覚が内在化し、慢性化している。

何故、日本人はこんなにも細かいことにこだわるのか、時間に正確なのかとよく言われるようである。細かいことにこだわるとか、時間に正確とかいうのは、土星的であるが、土星は奴隷を表している。

i phoneの開発者、スティーブジョブスに言わせると、日本人は「海岸に大量に打ち上げられている死んだ魚のようである」そうである。


米国は戦後、巣鴨プリズンから釈放された、岸信介、児玉誉士夫、笹川良一らを使って巧妙な日本管理を行い、読売新聞創業者の正力松太郎のような人物を、CIAの協力者として、要請し、巧妙に日本を管理して来たようである。

こうした米国の日本管理は発展途上国の管理と全く何ら異ならない同質のものだと分かる。

米国は戦後、発展途上国に巧妙に経済理論とその統計データを使って、でたら目の経済成長を予測し、国際銀行から借金をして、港、湾、道路、ダム、発電所などの社会インフラを作り、そこから得られる収入を使って借金を返済していくように説得し、結果として借金が返せなく
なったところで、国の予算配分などの決定権を握り、石油採掘権などを獲得して、資源を奪い取るという戦略をずっとCIAやNSAなどの情報機関を通じて行なって来たようである。

日本も本質的にはその途上国と全く同質の扱いを受けているのである。

そして、プラザ合意とか、金融自由化とか、日本の国富はことあるごとに奪い取られているようである。それで郵政民営化とか、さらに従順な羊か、奴隷のような日本国民から、訳が分からないうちに、資金を奪い取ろうとしているようである。

多くの日本人が、内心、米軍に日本にいて欲しいと思っているようである。私自身の中にそのような感情があるのを発見する。

自分が徴兵されて軍隊に行きたくないし、米軍から軍事的に守ってもらうほうが、自分達で国家の自衛を考える必要もないため、楽だからである。

然し、そのような考え方は長い間、管理されてきた奴隷が陥る錯覚であり、鎖を外してもらっても逃げない犬のようである。

もう管理されることに慣れてしまい、その方が楽なのである。
これは深刻な鬱の状態であり、長期の支配を受けた人間に見られるエネルギーの低下状態であり、深刻な病である。

小泉政権の新自由主義経済政策から、貧富の差が広がっているが、負け組みはさらに奴隷としてのくびきを強められているが、勝ち組も結局は、負け組みを管理する中間管理職程度の奴隷に過ぎない。

もっと大きな存在から支配されている奴隷に過ぎない。

根本的な変容とは、この世界を管理支配している根本的な悪の根源は、大きな世界大戦の終わった現在の世界の中では、商業至上主義、市場原理主義の中に顕現しているようである。

お金儲けという尺度に、教育、福祉、健康管理、といった人間が人間らしく生きるための基盤を崩されて、公共部門から民営化されてしまうという危険性であり、効率化、合理化による人間疎外である。

民営化というのは結局のところ、私有化であり、それは最終的に近代のお金の仕組みを発明した邪悪な悪の根源、物質性の支配者達の懐に入るのである。

私は占星術を研究することで、お金というものが、人を支配するためのツールとなっていることを発見した。それは6室と8室が絡んで支配と被支配関係にある人のほとんどがお金を借金することで、人から、支配されているということが多かったからである。

それで他人のお金(7室から2室目)を表す8室は、人からお金を借りた時に8室の象意を経験し、支配者の支配を許すことにつながるということが分かったのである。

そして、その支配は最終的に、お金を発明した商業至上主義の根源でもある物質性の支配者達にさかのぼるのである。ロスチャイルドやロックフェラーといった米国の連邦準備銀行や国連の世界銀行を所有する人々はその物質性の大主方の代理人(エージェント)と言えるかもしれない。

イルミナティという秘密結社は、知性をもたらすルシファーを崇拝しているが、ルシファーとは、聖書ではサタンを表しており、かつてユダヤ人の先祖であった高位の弟子の中の3人がルシファーの側面に堕ちてしまい、フリーメーソンの成立の物語の中に、覚者を殺害して埋葬した弟子たちの歴史事実があると、アリスベイリーの著作の中に書かれている。

だから世の中の全ての出来事を形而上学的に考えると、8室は物質性の大主であり、サタンであり、ルシファーであるが、9室は霊ハイアラキーであり、知恵の大主方であり、大白色同胞団(グレートホワイトブラザーフッド)であり、マイトレーヤと覚者方のことを表すと分かったのである。


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